JP3541906B2 - 巻き戻しロール用駆動装置の張力制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙、フィルム等のウェッブの巻き戻しを行うアンワインダにおける巻き戻しロール用駆動装置の張力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような張力制御方法においては、運転に先立って巻き戻しロール2と搬送ロール11の間のたるみを取るために、例えば特開平3−26651のように低い張力いわゆるストール張力をかけ、たるみを取った後にラインを所定の運転速度、運転張力で制御していた。
この方法ではストール張力を掛けた時、アンワインダ2はたるみを取るために搬送方向と反対側に回転し張力を実現する。この状態で運転に移りアンワインダ2が搬送方向に回転しようとすると、製品1には設定される張力に加えて静止摩擦が加わり、その合力が製品1の破断張力を超過した場合は製品1は破断し、アンワインダ2からの巻戻しは不可能になる。また、破断に至らずとも過大な伸びが発生し不良製品となる場合がある。
そこで、特開平5−162909号公報のように、起動時の張力変動を防止するために、静止摩擦張力を補償することが提案されている。
図2は、この提案に基づく従来のアンワインダにおける巻き戻しロール用駆動装置の張力制御装置の制御原理を示したもので、1はウェッブ、2は巻き戻しロール、3はカップリング、4は巻き戻しロール用電動機、5は巻き戻しロール用駆動装置、6は張力制御器、7は張力指令発生器、8はウェッブの張力を検出する張力検出器、9は張力制御「入り」で閉じる接点、10は張力設定器、11はウェッブ1をロール間に挟んで回転しながらウェッブを搬送する搬送ローラ、12は搬送ロール11を駆動する搬送ロール用電動機、13は速度検出器、14は搬送ロール駆動装置、15は速度制御器、16はライン速度指令器、17はライン速度設定器、18は運転で閉じる接点である。
搬送ロール11はライン速度設定器で設定された速度に制御され、巻き戻しロール1は張力指令発生器7が出力する張力指令値になるように制御される。
次に、動作を説明する。巻き戻しロール用電動機4は巻き戻しロール用駆動装置5により駆動され、カップリング4を介して巻き戻しロール1に動力が伝達される。巻き戻しロール用電動機4は張力指令発生器7の指令に従い張力制御器6により張力制御される。張力検出器8で測定された張力はフィードバック信号として使用される。巻き戻しロールによる張力はウェッブ1の搬送方向(図では右向き)とは反対方向である。
また、搬送ロール用電動機12は搬送ロール駆動装置14により駆動され、ライン速度指令器16の指令に従い速度制御器15によりライン速度設定器17で設定された速度に制御される。搬送ロールの速度検出器13による検出信号は速度フィードバック信号として使用される。19は巻戻しロール径計測用パルス発信器、20は静止摩擦補償演算器である。なお、慣性補償機能やメカロス補償機能は図示していない。
これによれば、巻戻し機と連動するパルス発信器19により計測される巻戻し機のロール径に応じて、静止摩擦補償演算器20により静止摩擦によるロス分を演算し、張力指令発生器7へ出力することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この方法では、巻き戻し機のダイヤ径に応じた静止摩擦による張力を補償しているため、複雑な演算を要し、コントローラのCPUを占有するため他の制御演算に支障を来すという欠点があった。また、運転開始後の長時間に渡りこの補償が行われるため過度の補償となり、張力制御精度を低下させるという欠点があった。
そこで、本発明は、複雑な演算を必要とせず、適度な補償を実現する張力補償方法を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は、ライン速度設定器で設定された搬送ライン速度で速度制御され、ウェッブの搬送ロールを駆動する搬送ロール駆動装置と、巻き取られたウェッブの巻き戻しロールを駆動する巻き戻しロール駆動装置とからなるリワインダの制御装置の前記巻き戻しロール用駆動装置に、張力設定器と張力指令発生器とにより張力指令値を与えて張力制御する張力制御器を備えて張力を制御する巻き戻しロール用駆動装置の張力制御方法において、
静止摩擦張力設定器と静止摩擦補正器とを備え、運転開始前のたるみ取りを完了すると、前記静止摩擦補正器に前記張力設定器の設定値と前記静止摩擦張力設定器の設定値を入力し、前記張力設定器の前記設定値が前記静止摩擦張力設定器の前設定値より低い場合は、その差分である前記静止摩擦張力設定値から前記張力設定値を引いた値を一定時間張力設定に加え、アンワインダを搬送方向と同一方向に回転させるように作用することを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、複雑な演算を必要とせず、適度な静止摩擦補償を実現することができる。
次に、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の1実施例を示す構成図である。図2と共通する部分には同じ番号を付けている。図2と異なる部分のみを説明すると、21は静止摩擦張力設定器、22は静止摩擦補正器である。
この静止摩擦補正器20には張力設定器10の設定値と静止摩擦張力設定器19の設定値が入力される。張力設定器10の設定値が静止摩擦張力設定器19の設定値より低い場合は、その差分つまり静止摩擦張力設定値から張力設定値を引いた値を、たるみ取りが終了した後の運転開始後、一定時間張力設定に加えるようにする。この設定値はアンワインダ2を搬送方向と同一方向に回転させるように作用する。
このように設定張力に加算される補償張力は、実際の静止摩擦力が運転開始後に急速に減少するので、時間の経過とともに減少させたり、場合によっては一定時間固定値でもよい。
【0006】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、複雑な演算を必要とせず、簡単な方法により、アンワインダの運転初期における過大張力を防止し製品破断、製品不良の発生を抑制し歩留まりの高い製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図
【図2】従来例の構成図
【符号の説明】
1 製品
2 巻戻しロール
3 カップリング
4 巻戻しロール電動機
5 巻戻しロール駆動装置
6 張力制御器
7 張力指令発生器
8 張力検出器
9 張力入で閉じる接点
10 張力設定器
11 搬送ロール
12 搬送ロール電動機
13 搬送ロール速度検出器
14 搬送ロール駆動装置
15 速度制御器
16 ライン速度指令器
17 ライン速度設定器
18 運転で閉じる接点
19 巻戻しロール径計測用パルス発信器
20 静止摩擦補償演算器
21 静止摩擦張力設定器
22 静止摩擦補正器

Claims (1)

  1. ライン速度設定器で設定された搬送ライン速度で速度制御され、ウェッブの搬送ロールを駆動する搬送ロール駆動装置と、巻き取られたウェッブの巻き戻しロールを駆動する巻き戻しロール駆動装置とからなるリワインダの制御装置の前記巻き戻しロール用駆動装置に、張力設定器と張力指令発生器とにより張力指令値を与えて張力制御する張力制御器を備えて張力を制御する巻き戻しロール用駆動装置の張力制御方法において、
    静止摩擦張力設定器と静止摩擦補正器とを備え、
    運転開始前のたるみ取りを完了すると、
    前記静止摩擦補正器に前記張力設定器の設定値と前記静止摩擦張力設定器の設定値を入力し、前記張力設定器の前記設定値が前記静止摩擦張力設定器の前設定値より低い場合は、
    その差分である前記静止摩擦張力設定値から前記張力設定値を引いた値を一定時間張力設定に加え、
    アンワインダ搬送方向と同一方向に回転させるように作用する
    ことを特徴とする巻き戻しロール用駆動装置の張力制御方法。
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