JP2004217406A - 輪転機の給紙装置 - Google Patents

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智章 岡田
Nobuo Mizuuchi
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Abstract

【課題】輪転機の給紙装置に関し、紙通し操作時のウェブの張力過多による、ウェブの紙通しベルトからの脱離やウェブの断裂を防止できるようにする。
【解決手段】紙通し装置による紙通し操作時に、制御手段30,31によってリールを回転駆動及び制動する手段としてのモータ8を速度制御するとともに、その制動トルクに上限値を設ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新聞用オフセット輪転機および商業用オフセット輪転機の給紙装置に関し、詳しくは、紙通し操作及び紙張り操作における給紙モータの制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は新聞輪転機の構成を示す概略図である。輪転機は、図中に破線で囲っているように、大きく分類して給紙部21、印刷部22、折部23から構成されている。このうち給紙部21にはリールスタンド17が設けられ、リールスタンド17に回転可能に支持されたリール(巻取紙)1から下流の印刷部22、折部23へ向けてウェブ18が連続的に供給されている。リール1の軸端にはエアブレーキ24が備えられており、エアブレーキ24によってリール1の回転を適宜制動することで、ウェブ18の送り出し量が調整されている。
【0003】
輪転機には、運転開始に先立ち、ウェブ18をリール1から引き出して給紙部21、印刷部22、折部23と順に通していくための紙通し装置が備えられている。この紙通し装置は、図7に示すように複数のガイドプーリー20によって案内される紙通しベルト19を備えている。ガイドプーリー20はウェブ18を案内するガイドローラに並設され、紙通しベルト19は給紙部21、印刷部22、折部23を経て再度、給紙部21に戻るようにエンドレスに張られている。紙通しベルト19はウェブ18を捕捉できるようになっており、ウェブ18はその始端部18aを尖端として切出し状に形成され、この尖端を幾重かに折り畳まれた状態で、或いは粘着テープ等によって補強された状態で、紙通しベルト19に捕捉されている。紙通しベルト19は図示しないベルト駆動装置によって駆動され、捕捉したウェブ18を牽引して所定の経路に誘導案内する。
【0004】
しかし、従来の装置では、リール1の自重が大きくなった場合、エアブレーキ24の制動力をゼロにしても、リール1の慣性力によってリール1が紙通しベルト19による牽引の力によって回動し始める前に牽引中のウェブ18の始端部18aがベルト19から外れてしまったり、あるいはウェブ18が断裂してしまったりすることがあった。そこで、従来、この問題への対策として、特許文献1,特許文献2に開示される技術が提案されていた。
【0005】
【特許文献1】
特公平8−22706号公報
【特許文献2】
特開平4−246541号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1には、リールをモータで回動し、紙通しベルトの速度に合わせてウェブを送り出すことにより、リールの回動開始時に生じるウェブの紙通しベルトからの脱離やウェブの断裂を防止するようにした技術が開示されている。しかし、この技術でも、紙通しベルトの走行速度とモータが回転駆動するリールの周速度との誤差のために、ウェブの送り出し量の過不足が生じる場合がある。これは、実機ではリールの直径を検出し、(目標モータ速度)∝(紙通しベルト速度)/(リール直径)という式によってモータ速度の指令値を演算しているが、リール直径の検出値に誤差が含まれているからである。このため、紙通しベルトで引き出す量に対してリールから送り出す量が過多の場合には紙たるみが生じ、送り出し量が不足の場合には紙張力の増加に伴うウェブの紙通しベルトからの脱離やウェブの断裂が発生してしまうという課題がある。
【0007】
これに対し、特許文献2には、ウェブの張力を検出器で検出し、張力値をフィードバック制御しながら紙通しする技術が開示されている。しかし、張力検出器は低張力では良い精度がでないため、低い張力で紙通しを行っても高精度のフィードバック制御は難しい。このため、この技術では高い張力で紙通しする必要があるが、高張力での紙通しは、ウェブが紙通しベルトから脱離しやすいという課題がある。
【0008】
また、輪転印刷機では、紙通し終了後、たるんだウェブに張力を与える紙張り操作が行われる。特許文献1には、機械本体を駆動し、タイマーによって一定量のウェブを先に送り出すことでたるみを除去する手法が提案されている。しかし、ウェブのたるみ量には毎回ばらつきがあり、タイマーに基づく送り出し量が過多となった場合には、ウェブがたるんだ状態から張った状態になり、さらに引っ張ろうとするときには、瞬間に大きな張力が発生し、ウェブの断裂に至ってしまう。
【0009】
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、紙通し操作時のウェブの張力過多による、ウェブの紙通しベルトからの脱離やウェブの断裂を防止できるようにした、輪転機の給紙装置を提供することを目的とする。
また、紙張り操作時のウェブの張力過多による、ウェブの断裂を防止できるようにした、輪転機の給紙装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の輪転機の給紙装置(第1の給紙装置)は、紙通し装置による紙通し操作時に、制御手段によってリールを回転駆動及び制動する手段としてのモータを速度制御するとともに、その制動トルクに上限値を設けるようにしたことを特徴としている。
このように紙通し時にモータの制動トルクに上限値を設けた速度制御を行うことにより、紙通し装置によるウェブの誘導速度とモータによるリールの送り出し速度に誤差があっても、低張力での紙通しを実現することができ、ウェブの張力過多による、ウェブの脱離や断裂を防止することができる。
【0011】
第1の給紙装置における制御手段のより具体的な構成としては、モータの回転速度(実回転速度)を検出するモータ速度検出手段と、紙通し装置によるウェブの誘導速度を検出するウェブ速度検出手段と、リールの径を検出するリール径検出手段と、モータの制動トルクの上限値(上限トルク)を設定する上限値設定手段と、ウェブ誘導速度とリール径とに応じて目標回転速度を設定する目標回転速度設定手段と、モータの実回転速度と目標回転速度との偏差からモータへの要求トルクを演算する演算手段と、上限トルクと要求トルクのうち何れか小さい方を目標トルクとして、モータにトルク指令信号を出力するモータ制御手段とからなるのが好ましい。より好ましくは、モータの出力トルク(実トルク)を検出するトルク検出手段を備え、モータ制御手段は、実トルクと目標トルクとの偏差に基づいたフィードバック制御を行うようにする。
【0012】
また、本発明の輪転機の給紙装置(第2の給紙装置)は、紙通し装置による紙通し操作後の紙張り操作時に、リールを回転駆動及び制動する手段としてのモータを速度制御するとともに、その駆動トルクに上限値を設けるようにしたことを特徴としている。
このように紙張り時にモータの駆動トルクに上限値を設けた速度制御を行うことにより、たるみが無くなってウェブが張るときの張力過多によるウェブの断裂を防止することができる。
【0013】
第2の給紙装置における制御手段のより具体的な構成としては、モータの回転速度(実回転速度)を検出する速度検出手段と、リールの径を検出するリール径検出手段と、モータの駆動トルクの上限値(上限トルク)を設定する上限値設定手段と、所定のウェブ巻き戻し設定速度とリール径とに応じて目標回転速度を設定する目標回転速度設定手段と、モータの実回転速度と目標回転速度との偏差からモータへの要求トルクを演算する演算手段と、上限トルクと要求トルクのうち何れか小さい方を目標トルクとして、モータにトルク指令信号を出力するモータ制御手段とからなるのが好ましい。より好ましくは、モータの出力トルク(実トルク)を検出するトルク検出手段を備え、モータ制御手段は、実トルクに基づいたフィードバック制御を行うようにする。
【0014】
なお、上記の第1の給紙装置における制動トルクの上限値、第2の給紙装置における駆動トルクの上限値は、ともに、好ましくは対象となるウェブパスにおける紙張力換算で1kgf以上かつ40kgf以下とし、より好ましくは、3kgf以上かつ20kgf以下とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図5は本発明の一実施形態にかかる輪転機の給紙装置について示す図である。図1(a),(b)に示すように本実施形態の給紙装置は、リール1を回転駆動し、また、制動する手段としてモータ8を備えている。リール1はリールスタンド17の各アームに回転自在に設けられたチャック治具5によって両端を支持され、モータ8はリールスタンド17に固定されている。モータ8,チャック治具5ともにその軸部にはプーリ9が取り付けられ、2つのプーリ9,9はタイミングベルト10によって連結されている。このような構成により、モータ8の出力トルクは、その軸部のプーリ9からベルト10によりチャック治具5のプーリ9に伝達され、チャック治具5を介してリール1に伝達される。
【0016】
図2、図4はモータ8を制御する制御システム(制御手段)の構成を示すブロック図である。図2は紙通し時の信号の流れを示したものであり、図4は紙張り時の信号の流れを示したものである。図2,図4にそれぞれ示すように、モータ8の制御システムは、モータ8の出力トルクを検出するトルク検出器35,モータ8の回転速度を検出するモータ速度検出器36,リール1の直径を検出するリール径検出器(光センサ等)38,及び紙通しベルト(図6参照)の走行速度を検出するベルト速度検出器(エンコーダ等)39,制御装置30,及びモータドライバ31から構成されている。さらに、モータドライバ31は、速度調節器32,トルクリミッタ33及びトルク調節器34から構成されている。
【0017】
まず、紙通し時のモータ8の制御について図2を用いて説明する。上位の制御装置から制御装置30に紙通し開始信号が入力されると、制御装置30は、リール径検出器38からリール1の直径の検出値Dを取り込み、ベルト速度検出器39から紙通しベルトのベルト速度(ウェブ誘導速度)の検出値Vbを取り込み、図示しない上位の制御装置からはウェブ18の目標テンションFrefを取り込む。目標張力Frefは、ウェブ18が断紙しないよう経験的に求めた張力である。
【0018】
制御装置30は、ベルト速度Vbとリール直径Dとを用いて、次式(1)によりモータ8の指令速度(目標回転速度)Vrefを演算する。また、制御装置30は、目標張力Frefとリール直径Dとを用いて、次式(2)によりモータ8の制動トルクの上限設定値Tmaxを演算する。なお、次式(1),(2)におけるkはモータ8とリール1との間の減速比である。
Vref=Vb×k/π/D ・・・(1)
Tmax=Fref×D/2/k ・・・(2)
制御装置30は、これらの値Vref,Tmaxをモータドライバ31での処理に適した信号に変換してモータドライバ31に対して出力する。
【0019】
モータドライバ31では、目標回転速度Vrefとともにモータ速度検出器36からのモータ8の回転速度の検出値(実回転速度)が速度調節器32に入力される。速度調節器32は、モータ8の実回転速度と目標回転速度Vrefとの偏差からモータ8への要求トルクを演算する。この要求トルクは、トルクリミッタ33において上限トルクTmaxと比較される。そして、上限トルクTmaxと要求トルクのうち何れか小さい方が選ばれ、モータ8の目標トルクとしてトルク調節器34に対して出力される。トルク調節器34には、この目標トルクとともにトルク検出器35からのモータ8の出力トルクの検出値(実トルク)が入力される。トルク調節器34は、モータ8の実トルクと目標トルクとの偏差に応じたトルク指令信号をモータ8に出力し、モータ8の出力トルクを目標トルクに調整する。
【0020】
以上のような制動トルクに上限値を設けた速度制御が行なわれることにより、紙通し開始時からのモータ8の出力特性は図3(a),(b)に示すようになる。すなわち、紙通し開始時の加速トルクTaによってモータ8の回転速度は上昇し(領域A)、目標回転速度Vrefに達すると、ウェブ18の張力に対応した任意の制動トルクTmで運転される(領域B)。なお、ベルト速度Vbが一定であれば目標回転速度Vrefはウェブ18の送り出しにともなうリール直径Dの減少によって次第に加速していくが、紙通し時のリール直径Dの変化率は微小であるため、図3では目標回転速度Vrefは略一定とみなしている。
【0021】
ここで、リール1からのウェブ18の送り出し速度が紙通しベルトの引っ張り速度より遅く、次第にウェブ18の張力Fpが増加した場合、次式(3)で表されるモータ8の軸端に作用する張力トルクTpが上限トルクTmaxを超えない範囲では、モータ8の回転速度を目標回転速度Vrefに保つために、張力トルクTpに合わせてモータ8の制動トルクTmは増加してゆく(領域C)。
Tp=Fp×D/2/k ・・・(3)
【0022】
そして、張力トルクTpが上限トルクTmaxを超えた場合は、モータ8の制動トルクは上限トルクTmaxで固定されるため、トルク差ΔT(ΔT=Tp−Tmax)によってモータ8の回転速度は加速され、リール1の周速度は増大する。すなわち、リール1の慣性モーメントをJ、加速時間をtとすると、次式(4)で得られる速度ΔVだけリール1の周速は速くなる(領域D)。
ΔV=D/2×ΔT/J×t ・・・(4)
この結果、紙通しベルトによるウェブ18の引っ張り速度とリール1の周速度との速度差に起因するウェブ18の張力増加は抑制され、ウェブ18の張力過多によるウェブ18の紙通しベルトからの脱離やウェブ18の断裂が防止される。
【0023】
次に、紙張り時のモータ8の制御について図4を用いて説明する。紙通し終了後のウェブ18にたるみが生じている状態において、上位の制御装置から制御装置30に紙張り開始信号が入力されると、制御装置30は、リール径検出器38からリール1の直径の検出値Dを取り込み、図示しない上位の制御装置からはウェブ18の巻き戻し速度Vbhと目標テンションFrefとを取り込む。巻き戻し速度Vbhはウェブ18が張った瞬間に大きな張力が発生しないよう経験的に求めた速度である。
【0024】
制御装置30は、巻き戻し速度Vbhとリール直径Dとを用いて、次式(5)により紙張りのためのモータ8の指令速度(目標回転速度)Vrefhを演算する。この目標回転速度Vrefhは、モータ8が紙通し時とは反対向きに回転し、たるんだウェブ18をリール1に巻き取ってゆく方向の指令値である。また、制御装置30は、目標張力Frefとリール直径Dとを用いて、次式(6)によりモータ8の駆動トルクの上限設定値Tmaxhを演算する。
Vrefh=Vbh×k/π/D ・・・(5)
Tmaxh=Fref×D/2/k ・・・(6)
制御装置30は、これらの値Vrefh,Tmaxhをモータドライバ31での処理に適した信号に変換してモータドライバ31に対して出力する。
【0025】
モータドライバ31では、目標回転速度Vrefhとともにモータ速度検出器36からモータ8の実回転速度が速度調節器32に入力される。速度調節器32は、モータ8の実回転速度と目標回転速度Vrefhとの偏差からモータ8への要求トルクを演算する。この要求トルクは、トルクリミッタ33において上限トルクTmaxhと比較される。そして、上限トルクTmaxhと要求トルクのうち何れか小さい方が選ばれ、モータ8の目標トルクとしてトルク調節器34に対して出力される。
トルク調節器34には、この目標トルクとともにトルク検出器35からモータ8の実トルクが入力される。トルク調節器34は、モータ8の実トルクと目標トルクとの偏差に応じたトルク指令信号をモータ8に出力し、モータ8の出力トルクを目標トルクに調整する。
【0026】
以上のような駆動トルクに上限値を設けた速度制御が行なわれることにより、紙張り開始時からのモータ8の出力特性は図5(a),(b)に示すようになる。すなわち、紙張り開始時の逆転加速トルクTbによってモータ8の回転速度は上昇し(領域A)、目標速度Vrefhに達した後で、ウェブ18にたるみが残った状態では、一定速度での逆転を継続する。その際のモータトルクは、一定速度で逆転するのに必要なメカロス対応のブレーキトルクTmとなる(領域B)。なお、巻き戻し速度Vbhが一定であれば目標回転速度Vrefhはウェブ18の巻き戻しにともなうリール直径Dの増大によって次第に減速していくが、紙張り時のリール直径Dの変化率は微小であるため、図5では目標回転速度Vrefhは略一定とみなしている。
【0027】
ウェブ18のたるみがなくなり、張った状態に移行するときには、リール1を一定速度で回転させようとするモータ8によってウェブ18の張力が増加し、この張力トルクに釣り合うようにモータ8の駆動トルクは増加する(領域C)。
そして、ウェブ18の張力がさらに増加して張力トルクが上限トルクTmaxhに達すると、モータ8の制動トルクは上限トルクTmaxhで固定されるため、張力トルクと駆動トルクとのトルク差によってモータ8の回転速度は減速され、リール1の周速度は低下していき、やがてウェブ18の張力が目標張力Frefになった状態で停止する(領域D)。リール1の回転の停止後は、この状態でモータブレーキによって保持してもよく、或いは、電磁ブレーキによって保持するようにしてもよい。
【0028】
この結果、ウェブ18の張力増加は抑制され、ウェブ18の張力過多によるウェブ18の断裂が防止される。なお、ウェブ18のたるみがなくなり、張った状態に移行する時点で目標張力Frefより高い張力がオーバーシュート的に発生すると予想されるが、目標速度VrefhおよびトルクTmaxhの設定によって、ウェブ18が断裂することのないレベルに設定することは可能である。
【0029】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、上述の実施形態では、モータの実トルクを検出して、実トルクと目標トルクとの偏差に基づいたフィードバック制御を行っているが、この出力トルクのフィードバック制御は必須ではない。つまり、図2,図4に示す制御システムはあくまでも本発明の一実施形態にすぎず、紙通し操作時に制動トルクに上限値を設けた速度制御によりモータを制御することが可能であり、また、紙張り操作時に駆動トルクに上限値を設けた速度制御によりモータを制御することが可能であればよい。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の輪転機の給紙装置(第1の給紙装置)によれば、紙通し時にモータの制動トルクに上限値を設けた速度制御を行うことにより、紙通し装置によるウェブの誘導速度とモータによるリールの送り出し速度に誤差があっても、低張力での紙通しを実現することができ、ウェブの張力過多による、ウェブの脱離や断裂を防止することができる。
【0031】
また、本発明の輪転機の給紙装置(第2の給紙装置)によれば、紙張り時にモータの駆動トルクに上限値を設けた速度制御を行うことにより、たるみが無くなってウェブが張るときの張力過多によるウェブの断裂を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる給紙装置の構成を示す概略図であり、(a)はその側面図、(b)はその正面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるモータの制御システムの構成を紙通し時の信号の流れとともに示すブロック図である。
【図3】図2の制御システムによるモータの出力特性を示す図であり、(a)はモータの回転速度の変化を示す図、(b)はモータの出力トルクの変化を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかるモータの制御システムの構成を紙張り時の信号の流れとともに示すブロック図である。
【図5】図4の制御システムによるモータの出力特性を示す図であり、(a)はモータの回転速度の変化を示す図、(b)はモータの出力トルクの変化を示す図である。
【図6】一般な新聞輪転機の構成を示す概略図である。
【図7】ウェブ先端部の紙通しベルトへの捕捉状況を示す概略図であり、紙通しベルトは側面図として示し、リール,ウェブについては斜視図として示している。
【符号の説明】
1 リール
5 チャック治具
8 モータ
9 プーリ
10 ベルト
17 リールスタンド
18 ウェブ
19 紙通しベルト
20 ガイドプーリー
21 給紙部
22 印刷部
23 折部
24 エアブレーキ
30 制御装置
31 モータドライバ
32 速度調節器
33 トルクリミッタ
34 トルク調節器
35 トルク検出器
36 モータ速度検出器
38 リール径検出器
39 ベルト速度検出器

Claims (2)

  1. リールからウェブを引き出して所定のウェブ搬送経路に沿ってウェブを誘導する紙通し装置を備えた輪転機において、
    上記リールを回転駆動及び制動するモータと、
    上記紙通し装置による紙通し操作時に、制動トルクに上限値を設けた速度制御により上記モータを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする、輪転機の給紙装置。
  2. リールからウェブを引き出して所定のウェブ搬送経路に沿ってウェブを誘導する紙通し装置を備えた輪転機において、
    上記リールを回転駆動及び制動するモータと、
    上記紙通し装置による紙通し操作後の紙張り操作時に、駆動トルクに上限値を設けた速度制御により上記モータを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする、輪転機の給紙装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008056389A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Komori Corp 帯状体通し方法及びその装置
CN103569718A (zh) * 2012-08-09 2014-02-12 株式会社宫腰 印刷机器中的纸张输送装置
JP2016000626A (ja) * 2014-05-21 2016-01-07 ブラザー工業株式会社 包装装置
JP2017115201A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 住友金属鉱山株式会社 めっき処理装置

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