JP2568742Y2 - 印刷機の張力制御装置 - Google Patents

印刷機の張力制御装置

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JP2568742Y2
JP2568742Y2 JP4802592U JP4802592U JP2568742Y2 JP 2568742 Y2 JP2568742 Y2 JP 2568742Y2 JP 4802592 U JP4802592 U JP 4802592U JP 4802592 U JP4802592 U JP 4802592U JP 2568742 Y2 JP2568742 Y2 JP 2568742Y2
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winding diameter
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宏満 海老原
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Komori Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は印刷機の張力制御装置に
関し、緩動運転中であっても給紙部でのウェブの送り出
しが良好に行なわれるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】オフセット輪転印刷機では、給紙部から
送り出されたウェブ(連続紙)が、印刷ユニットにて印
刷され、乾燥・冷却部にてインキ固定のため乾燥・冷却
された後、断裁・折部にて所定長さに断裁されて各種の
折丁に折り畳まれる。
【0003】ここでオフセット輪転印刷機のうち給紙部
を、図2を基に説明する。同図に示すようにウェブロー
ル1から繰り出されたウェブ2は張力検出器3を通り、
駆動回転する一対のインフィードローラ4a,4bで挟
まれつつ引っ張られて、次段の印刷ユニットへ送られ
る。ウェブロール1はリールスタンド(図示省略)によ
り回転自在に支持されるとともに、軸端ブレーキ5によ
りウェブロール1の軸端にブレーキがかけられるように
なっている。軸端ブレーキ5は、エア供給路6を介して
供給される圧縮空気の空気圧に応じたブレーキ力を発す
るものであり、供給空気圧はテンションコントローラ8
の指令に応じて電空変換器7が調整する。
【0004】上述した給紙部では、インフィードローラ
4a,4bがウェブ2を挟んで回転駆動してウェブ2を
引き出しているときに、軸端ブレーキ5により加えるブ
レーキ力を調整することにより、ウェブ2の張力を調整
することができる。そこで張力検出器3によりウェブ2
の張力を検出し、この検出張力があらかじめ設定した目
標張力と等しくなるように、軸端ブレーキ5のブレーキ
力を調整すべく、テンションコントローラ8は電空変換
器7に指令を与える。かくて印刷実行時において給紙部
でのウェブ2の張力が目標張力になるように調整される
張力フィードバックループが形成される。
【0005】定常の印刷時には、上述したように、イン
フィードローラ4a,4bでウェブ2を挟みつつウェブ
2を引くと同時に、軸端ブレーキ5で所定のブレーキ力
を付与して、ウェブ2に所要張力を付与している。しか
し次の(i)(ii) の状態のときには、軸端ブレーキ5によ
るブレーキ力を零にするとともに、図2において点線で
示すようにインフィードローラ4a,4bが開きインフ
ィードローラ4a,4bによるウェブ2の送りは行なわ
ず、印刷ユニットのローラ等によりウェブ2をゆっくり
と引っ張ってウェブ2を緩動速度(例えば1m/秒)で
送る緩動運転を行う。
【0006】 (i) 印刷開始前の紙通しのとき。即ち、ウェブロール1
から巻き出したウェブ2の先端部が給紙部から送り出さ
れてから、ウェブ先端部が断裁・折部から排出されるま
での期間。 (ii)断紙によりウェブ2の送りが緊急停止した後に、断
紙を復旧するとき。即ち断紙が発生するとウェブ2の送
りが緊急停止するので両面テープを使い作業者が切断箇
所を接続する。その後に送りを再開して接続箇所が断裁
・折部から排出されるまで送るとき。
【0007】なお上述した(i) の紙通しが完了した後
や、(ii)の復旧が完了した後には、インフィードローラ
4a,4bが閉じてウェブ2を挟んでウェブ2の送り速
度が上昇するとともに、軸端ブレーキ5によりブレーキ
力の付与が行なわれる。また張力フィードバックループ
による張力制御も開始される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで上述した(i)
や(ii)の状態では軸端ブレーキ5によるブレーキ力が零
になるためウェブ2が自然に巻きほぐれて弛んでしまう
ことがあった。特にロール径が大きくて(例えば127
0mmφ)ロール偏心があるときには、かかる事態が生じ
やすい。例えば図3に示すようにウェブロール1に偏心
がある場合(図3では偏心状態を誇張して描いてい
る)、ウェブロール1が図3(a)の状態にあるときに
ブレーキ力が無くなると、重力の作用によりウェブロー
ル1が回転して、図3(b)に示すようにロール周上の
α位置が上端から下端にまで移動し、ウェブ2が弛んで
しまう。
【0009】更に上述した(i) や(ii)の状態が終了し通
常の印刷状態に移るときには、インフィードローラ4
a,4bがウェブ2を挟んでウェブ2の送り速度を上げ
るとともに、軸端ブレーキ5によるブレーキが急にきき
はじめる。更に張力フィードバックループによる張力制
御も開始される。このため(i) (ii)の緩動運転から通常
運転に移る移行時にハンチングが生じ、ウェブ2が弛ん
だりウェブ2の張力が過大になったりする状態が交互に
生じることがあった。
【0010】本考案は、上記従来技術に鑑み、緩動運転
時のウェブ2の巻きほぐれや、緩動運転から定常運転に
移行する際のハンチングの発生を防いで、良好なウェブ
の供給を行うことのできる印刷機の張力制御装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本考
案の構成は、回転自在に支持したウェブロールから引き
出したウェブを送り出す印刷機の給紙部において、ウェ
ブロールの回転に対しブレーキ力を付与する給紙ブレー
キと、ウェブロールの巻径を検出する巻径検出部と、ウ
ェブの送り速度が緩動速度以下であるときに、前記巻径
検出部により検出した巻径に応じたブレーキ力を前記給
紙ブレーキが発生するよう給紙ブレーキを制御するコン
トロール部とを有することを特徴とする。
【0012】
【作用】本考案では緩動運転中や停止中であっても給紙
ブレーキによりブレーキがかけられ、ウェブロールは自
然に巻きほぐれることはない。またブレーキ力はウェブ
ロールの径に応じて変化する。
【0013】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。なお、従来技術と同一機能を果す部分には同
一符号を付して説明をする。
【0014】図1は本考案の実施例に係る張力制御装置
を示す。同図に示すように、ウェブロール1から繰り出
されたウェブ2は張力検出器3及びインフィードローラ
4a,4bを通って次段の印刷ユニットに送られる。テ
ンションコントローラ8は、張力検出器3により検出し
たウェブ2の張力が設定張力と等しくなるように、電空
変換器7に指令を与える。電空変換器7は、指令に応じ
て、軸端ブレーキ5に供給する空気圧を調整し、軸端ブ
レーキ5によるブレーキ力が調整される。
【0015】更に本実施例では、ウェブロール1の巻径
を検出する超音波センサ11が設置されている。一方、
インフィードローラ4aにはロータリーエンコーダ12
が連結されており、インフィードローラ4aの回転に応
じて、換言するとウェブ2の送り速度に応じて、ロータ
リーエンコーダ12からパルス信号が出力される。ま
た、印刷機械制御盤13には、F/V変換器14,比較
器15及び設定器16が設置されている。比較器15と
テンションコントローラ8は、スイッチ17を介して接
続されている。このスイッチ17は、メインモータ用ス
イッチのON,OFFに同期してON,OFFする。つ
まり、メインモータ用スイッチがONしてメインモータ
が駆動することによりウェブ2が送られるときには、ス
イッチ17はONし、メインモータ用スイッチがOFF
してメインモータが停止しウェブ2の送りが止ったとき
には、スイッチ17はOFFする。
【0016】前記F/V変換器14は、ロータリーエン
コーダ12から出力されるパルス信号の周波数に応じた
電圧を出力する。また設定器16は、ウェブ2が低速
(例えば5m/秒)で送られているときにF/V変換器
14が出力する電圧VH と、緩動運転時にウェブ2が緩
動速度(例えば1m/秒)で送られているときにF/V
変換器14が出力する電圧VL との間の値の設定電圧V
S を設定する。比較器15は、F/V変換器14の出力
電圧Vが設定電圧VS より大きいときにはハイレベル信
号Hを出し、出力電圧Vが設定電圧VS よりも小さいと
きにはロウレベル信号Lを出力する。
【0017】次に実施例の動作を説明する。定常の印刷
を行うため高速運転をしてウェブ2を高速で(例えば1
0m/秒)で送っているときや、色合せ等のため低速運
転をしてウェブ2を低速で(例えば5m/秒)で送って
いるときには、比較器15からハイレベル信号Hが出力
される。そうするとテンションコントローラ8は、給紙
部におけるウェブ2の張力が設定張力となるように、電
空変換器7に指令を与える。つまり、張力検出器3で検
出した張力が設定張力となるように、電空変換器7に与
える指令値を変えて、軸端ブレーキ5によるブレーキ力
を調整する。この動作は従来と同様である。
【0018】前述した(i) や(ii)の状態になりインフィ
ードローラ4a,4bを開き緩動運転をしてウェブ2を
緩動速度で(例えば1m/秒)送っているときには、比
較器15からロウレベル信号Lが出力される。そうする
とテンションコントローラ8は、超音波センサ11で検
出したウェブロール1の巻径に応じたブレーキ力が軸端
ブレーキ5から発生するように、電空変換器7に指令を
出す。このときのブレーキ力はウェブロール1の自然巻
きほぐれを防ぐ程度の小さいブレーキ力であるが、巻径
が大きいほどブレーキ力を大きくするようにしている。
なお、停止時にも同様な動作が行なわれる。
【0019】上述したように本実施例では、緩動運転時
や停止運転時にも軸端ブレーキ5によりブレーキ力を発
生させているため、ウェブロール1の自然巻きほぐれが
無くなりウェブ2の緩みは生ぜず、緩動運転から低速運
転や高速運転に移行してもハンチングは生ずることなく
スムーズ且つ迅速に低速運転や高速運転に移行すること
ができる。なおウェブロール1の径に応じてブレーキ力
を付与しているので、ブレーキ力が過大になったり不足
することはなく、上述した効果を得るのに最適なブレー
キ力を付与することができる。
【0020】なお上記実施例ではウェブロール1の巻径
を検出するために超音波センサ11を用いたが、光セン
サやタッチロールセンサを用いてもよい。更にウェブロ
ール1が1回転したときのウェブ2の送り量を検出し、
この値からウェブロール1の巻径を求めるようにしても
よい。また、ウェブの送り速度を直接検出する代わり
に、印刷機械制御盤13に設けられた緩動運転スイッチ
及び停止スイッチにより、緩動運転及び停止状態を判断
する様にしてもよい。
【0021】また上記実施例では給紙用ブレーキとして
空圧式の軸端ブレーキ5を用いたが、電磁式ブレーキな
ど他の形式のブレーキを用いてもよい。
【0022】
【考案の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに本考案によれば、緩動運転時や停止時であっても、
ウェブロールの巻径に応じて給紙ブレーキによりブレー
キをかけるので、ウェブロールの自然巻きほぐれがなく
なり、ウェブの緩みがなくなり、また、定常の印刷動作
に移ってもハンチングは生ぜず、良好な給紙ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す構成図。
【図2】従来技術を示す構成図。
【図3】従来技術の問題点を説明するための説明図。
【符号の説明】
1 ウェブロール 2 ウェブ 3 張力検出器 4a,4b インフィードローラ 5 軸端ブレーキ 6 エア供給路 7 電空変換器 8 テンションコントローラ 11 超音波センサ 12 ロータリーエンコーダ 13 印刷機械制御盤 14 F/V変換器 15 比較器 16 設定器 17 スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持したウェブロールから引
    き出したウェブを送り出す印刷機の給紙部において、 ウェブロールの回転に対しブレーキ力を付与する給紙ブ
    レーキと、ウェブロールの巻径を検出する巻径検出部
    と、ウェブの送り速度が緩動速度以下であるときに、前
    記巻径検出部により検出した巻径に応じたブレーキ力を
    前記給紙ブレーキが発生するよう給紙ブレーキを制御す
    るコントロール部とを有することを特徴とする印刷機の
    張力制御装置。
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