JPH067942U - 印刷機の張力制御装置 - Google Patents

印刷機の張力制御装置

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JPH067942U
JPH067942U JP4802592U JP4802592U JPH067942U JP H067942 U JPH067942 U JP H067942U JP 4802592 U JP4802592 U JP 4802592U JP 4802592 U JP4802592 U JP 4802592U JP H067942 U JPH067942 U JP H067942U
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tension
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宏満 海老原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緩動運転時や停止時におけるウェブの巻きほ
ぐれや、定常印刷動作に移行するときのハンチングの発
生を防ぎ、良好な給紙を行う。 【構成】 ウェブ2の送り速度はロータリーエンコーダ
12や印刷機械制御盤13により検出されウェブロール
1の巻径は超音波センサ11により検出され、ウェブロ
ール1には軸端ブレーキ5によりブレーキ力が付与され
る。軸端ブレーキ5によるブレーキ力は、電空変換器7
から供給する空気圧に応じて変化する。緩動運転時や停
止時には軸端ブレーキ5により巻径に応じたブレーキ力
が生じるように、テンションコントローラ8から電空変
換器7に指令が出る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は印刷機の張力制御装置に関し、緩動運転中であっても給紙部でのウェ ブの送り出しが良好に行なわれるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】
オフセット輪転印刷機では、給紙部から送り出されたウェブ(連続紙)が、印 刷ユニットにて印刷され、乾燥・冷却部にてインキ固定のため乾燥・冷却された 後、断裁・折部にて所定長さに断裁されて各種の折帳に折り畳まれる。
【0003】 ここでオフセット輪転印刷機のうち給紙部を、図2を基に説明する。同図に示 すようにウェブロール1から繰り出されたウェブ2は張力検出器3を通り、駆動 回転する一対のインフィードローラ4a,4bで挟まれつつ引っ張られて、次段 の印刷ユニットへ送られる。ウェブロール1はリールスタンド(図示省略)によ り回転自在に支持されるとともに、軸端ブレーキ5によりウェブロール1の軸端 にブレーキがかけられるようになっている。軸端ブレーキ5は、エア供給路6を 介して供給される圧縮空気の空気圧に応じたブレーキ力を発するものであり、供 給空気圧はテンションコントローラ8の指令に応じて電空変換器7が調整する。
【0004】 上述した給紙部では、インフィードローラ4a,4bがウェブ2を挟んで回転 駆動してウェブ2を引き出しているときに、軸端ブレーキ5により加えるブレー キ力を調整することにより、ウェブ2の張力を調整することができる。そこで張 力検出器3によりウェブ2の張力を検出し、この検出張力があらかじめ設定した 目標張力と等しくなるように、軸端ブレーキ5のブレーキ力を調整すべく、テン ションコントローラ8は電空変換器7に指令を与える。かくて印刷実行時におい て給紙部でのウェブ2の張力が目標張力になるように調整される張力フィードバ ックループが形成される。
【0005】 定常の印刷時には、上述したように、インフィードローラ4a,4bでウェブ 2を挟みつつウェブ2を引くと同時に、軸端ブレーキ5で所定のブレーキ力を付 与して、ウェブ2に所要張力を付与している。しかし次の(i)(ii) の状態のとき には、軸端ブレーキ5によるブレーキ力を零にするとともに、図2において点線 で示すようにインフィードローラ4a,4bが開きインフィードローラ4a,4 bによるウェブ2の送りは行なわず、印刷ユニットのローラ等によりウェブ2を ゆっくりと引っ張ってウェブ2を緩動速度(例えば1m/秒)で送る緩動運転を 行う。
【0006】 (i) 印刷開始前の紙通しのとき。即ち、ウェブロール1から巻き出したウェブ2 の先端部が給紙部から送り出されてから、ウェブ先端部が断裁・折部から排出さ れるまでの期間。 (ii)断紙によりウェブ2の送りが緊急停止した後に、断紙を復旧するとき。即ち 断紙が発生するとウェブ2の送りが緊急停止するので両面テープを使い作業者が 切断箇所を接続する。その後に送りを再開して接続箇所が断裁・折部から排出さ れるまで送るとき。
【0007】 なお上述した(i) の紙通しが完了した後や、(ii)の復旧が完了した後には、イ ンフィードローラ4a,4bが閉じてウェブ2を挟んでウェブ2の送り速度が上 昇するとともに、軸端ブレーキ5によりブレーキ力の付与が行なわれる。また張 力フィードバックループによる張力制御も開始される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで上述した(i) や(ii)の状態では軸端ブレーキ5によるブレーキ力が零 になるためウェブ2が自然に巻きほぐれて弛んでしまうことがあった。特にロー ル径が大きくて(例えば1270mmφ)ロール偏心があるときには、かかる事態 が生じやすい。例えば図3に示すようにウェブロール1に偏心がある場合(図3 では偏心状態を誇張して描いている)、ウェブロール1が図3(a)の状態にあ るときにブレーキ力が無くなると、重力の作用によりウェブロール1が回転して 、図3(b)に示すようにロール周上のα位置が上端から下端にまで移動し、ウ ェブ2が弛んでしまう。
【0009】 更に上述した(i) や(ii)の状態が終了し通常の印刷状態に移るときには、イン フィードローラ4a,4bがウェブ2を挟んでウェブ2の送り速度を上げるとと もに、軸端ブレーキ5によるブレーキが急にききはじめる。更に張力フィードバ ックループによる張力制御も開始される。このため(i) (ii)の緩動運転から通常 運転に移る移行時にハンチングが生じ、ウェブ2が弛んだりウェブ2の張力が過 大になったりする状態が交互に生じることがあった。
【0010】 本考案は、上記従来技術に鑑み、緩動運転時のウェブ2の巻きほぐれや、緩動 運転から定常運転に移行する際のハンチングの発生を防いで、良好なウェブの供 給を行うことのできる印刷機の張力制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案の構成は、回転自在に支持したウェブロールから引 き出したウェブをインフィードローラを介して送り出す印刷機の給紙部において 、 ウェブロールの回転に対しブレーキ力を付与する給紙ブレーキと、ウェブロー ルの巻径を検出する巻径検出部と、ウェブの送り速度が緩動速度ないし零である ときに、前記巻径検出部により検出した巻径に応じたブレーキ力を前記給紙ブレ ーキが発生するよう給紙ブレーキを制御するコントロール部とを有することを特 徴とする。
【0012】
【作用】
本考案では緩動運転中や停止中であっても給紙ブレーキによりブレーキがかけ られ、ウェブロールは自然に巻きほぐれることはない。またブレーキ力はウェブ ロールの径に応じて変化する。
【0013】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。なお、従来技術と同一 機能を果す部分には同一符号を付して説明をする。
【0014】 図1は本考案の実施例に係る張力制御装置を示す。同図に示すように、ウェブ ロール1から繰り出されたウェブ2は張力検出器3及びインフィードローラ4a ,4bを通って次段の印刷ユニットに送られる。テンションコントローラ8は、 張力検出器3により検出したウェブ2の張力が設定張力と等しくなるように、電 空変換器7に指令を与える。電空変換器7は、指令に応じて、軸端ブレーキ5に 供給する空気圧を調整し、軸端ブレーキ5によるブレーキ力が調整される。
【0015】 更に本実施例では、ウェブロール1の巻径を検出する超音波センサ11が設置 されている。一方、インフィードローラ4aにはロータリーエンコーダ12が連 結されており、インフィードローラ4aの回転に応じて、換言するとウェブ2の 送り速度に応じて、ロータリーエンコーダ12からパルス信号が出力される。ま た、印刷機械制御盤13には、F/V変換器14,比較器15及び設定器16が 設置されている。比較器15とテンションコントローラ8は、スイッチ17を介 して接続されている。このスイッチ17は、メインモータ用スイッチのON,O FFに同期してON,OFFする。つまり、メインモータ用スイッチがONして メインモータが駆動することによりウェブ2が送られるときには、スイッチ17 はONし、メインモータ用スイッチがOFFしてメインモータが停止しウェブ2 の送りが止ったときには、スイッチ17はOFFする。
【0016】 前記F/V変換器14は、ロータリーエンコーダ12から出力されるパルス信 号の周波数に応じた電圧を出力する。また設定器16は、ウェブ2が低速(例え ば5m/秒)で送られているときにF/V変換器14が出力する電圧VH と、緩 動運転時にウェブ2が緩動速度(例えば1m/秒)で送られているときにF/V 変換器14が出力する電圧VL との間の値の設定電圧VS を設定する。比較器1 5は、F/V変換器14の出力電圧Vが設定電圧VS より大きいときにはハイレ ベル信号Hを出し、出力電圧Vが設定電圧VS よりも小さいときにはロウレベル 信号Lを出力する。
【0017】 次に実施例の動作を説明する。定常の印刷を行うため高速運転をしてウェブ2 を高速で(例えば10m/秒)で送っているときや、色合せ等のため低速運転を してウェブ2を低速で(例えば5m/秒)で送っているときには、比較器15か らハイレベル信号Hが出力される。そうするとテンションコントローラ8は、給 紙部におけるウェブ2の張力が設定張力となるように、電空変換器7に指令を与 える。つまり、張力検出器3で検出した張力が設定張力となるように、電空変換 器7に与える指令値を変えて、軸端ブレーキ5によるブレーキ力を調整する。こ の動作は従来と同様である。
【0018】 前述した(i) や(ii)の状態になりインフィードローラ4a,4bを開き緩動運 転をしてウェブ2を緩動速度で(例えば1m/秒)送っているときには、比較器 15からロウレベル信号Lが出力される。そうするとテンションコントローラ8 は、超音波センサ11で検出したウェブロール1の巻径に応じたブレーキ力が軸 端ブレーキ5から発生するように、電空変換器7に指令を出す。このときのブレ ーキ力はウェブロール1の自然巻きほぐれを防ぐ程度の小さいブレーキ力である が、巻径が大きいほどブレーキ力を大きくするようにしている。なお、停止時に も同様な動作が行なわれる。
【0019】 上述したように本実施例では、緩動運転時や停止運転時にも軸端ブレーキ5に よりブレーキ力を発生させているため、ウェブロール1の自然巻きほぐれが無く なりウェブ2の緩みは生ぜず、緩動運転から低速運転や高速運転に移行してもハ ンチングは生ずることなくスムーズ且つ迅速に低速運転や高速運転に移行するこ とができる。なおウェブロール1の径に応じてブレーキ力を付与しているので、 ブレーキ力が過大になったり不足することはなく、上述した効果を得るのに最適 なブレーキ力を付与することができる。
【0020】 なお上記実施例ではウェブロール1の巻径を検出するために超音波センサ11 を用いたが、光センサやタッチロールセンサを用いてもよい。更にウェブロール 1が1回転したときのウェブ2の送り量を検出し、この値からウェブロール1の 巻径を求めるようにしてもよい。 また、ウェブの送り速度を直接検出する代わりに、印刷機械制御盤13に設け られた緩動運転スイッチ及び停止スイッチにより、緩動運転及び停止状態を判断 する様にしてもよい。
【0021】 また上記実施例では給紙用ブレーキとして空圧式の軸端ブレーキ5を用いたが 、電磁式ブレーキなど他の形式のブレーキを用いてもよい。
【0022】
【考案の効果】
以上実施例とともに具体的に説明したように本考案によれば、緩動運転時や停 止時であっても、ウェブロールの巻径に応じて給紙ブレーキによりブレーキをか けるので、ウェブロールの自然巻きほぐれがなくなり、ウェブの緩みがなくなり 、また、定常の印刷動作に移ってもハンチングは生ぜず、良好な給紙ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す構成図。
【図2】従来技術を示す構成図。
【図3】従来技術の問題点を説明するための説明図。
【符号の説明】 1 ウェブロール 2 ウェブ 3 張力検出器 4a,4b インフィードローラ 5 軸端ブレーキ 6 エア供給路 7 電空変換器 8 テンションコントローラ 11 超音波センサ 12 ロータリーエンコーダ 13 印刷機械制御盤 14 F/V変換器 15 比較器 16 設定器 17 スイッチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持したウェブロールから引
    き出したウェブをインフィードローラを介して送り出す
    印刷機の給紙部において、 ウェブロールの回転に対しブレーキ力を付与する給紙ブ
    レーキと、ウェブロールの巻径を検出する巻径検出部
    と、ウェブの送り速度が緩動速度ないし零であるとき
    に、前記巻径検出部により検出した巻径に応じたブレー
    キ力を前記給紙ブレーキが発生するよう給紙ブレーキを
    制御するコントロール部とを有することを特徴とする印
    刷機の張力制御装置。
JP4802592U 1992-07-09 1992-07-09 印刷機の張力制御装置 Expired - Lifetime JP2568742Y2 (ja)

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JP2010168194A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Olympus Corp 画像記録装置及びその制御方法
KR101336339B1 (ko) * 2012-06-14 2013-12-06 허영중 후막필름 인쇄장치

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