JP4150652B2 - 線状体のスクリーニング方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば光ファイバ等の線状体の低強度部分を除去する線状体のスクリーニング方法及びその装置に関するものである。
光ファイバの製造においては、線引き工程にて製造された光ファイバの引張り強度を保証するために、光ファイバに一定の張力を付与して強度の低い部分を破断させて除去するスクリーニングテストが行われている。
このようなスクリーニングテストに用いられるスクリーニング装置として、例えば特開2000−143093号公報記載のものが知られている。図2を用いてこの従来の線状体のスクリーニング装置を説明する。
図2において、30は線状体としての被検査光ファイバ、51は繰出しボビン、53は繰出し用ダンサー、52は繰出し駆動ホイール(第1の駆動ホイール)、56はスクリーニング機構、59は引取り駆動ホイール(第2の駆動ホイール)、61は巻取り用ダンサー、60は巻取りボビンである。
繰出しボビン51と繰出し駆動ホイール52との間に設けられた前記繰出し用ダンサー53は、固定フリーホイール54と上下に移動可能な繰出し用ダンサーホイール55とからなり、繰出される被検査光ファイバ30の速度や張力の変動を吸収するように構成されている。また、繰出し駆動ホイール52と引取り駆動ホイール59との間に設けられた前記スクリーニング機構56は、上下に移動可能な荷重用ダンサーホイール58、上側固定フリーホイール57及び下側固定フリーホイール57'とからなり、荷重用ダンサーホイール58の重量が走行する被検査光ファイバ30に張力を付与するように構成されている。また、引取り駆動ホイール59と巻取りボビン60との間に設けられた前記巻取り用ダンサー61は、固定フリーホイール62と上下に移動可能な巻取り用ダンサーホイール63とからなり、引き取られる被検査光ファイバ30の速度や張力の変動を吸収するように構成されている。
また、64は制動装置である。繰出しボビン51、巻取りボビン60、繰出し駆動ホイール62及び引取り駆動ホイール59には、ブレーキをかけて強制的にその回転を停止するための制動装置64がそれぞれ設けられている。さらに、このスクリーニング装置は、従来装置とは違って、繰出し用ダンサー53を構成する前記ホイール54,55と、スクリーニング機構56を構成する前記ホイール57,57’,58と、巻取用ダンサー61を構成する前記ホイール62,63とに、その回転を強制的に停止するための制動装置65をそれぞれ設けてある。
このように構成されるスクリーニング装置では、被検査光ファイバ30は繰出しボビン51から繰出し駆動ホイール52により繰り出され、スクリーニング機構56の荷重用ダンサーホイール58で一定の張力が付与され、この張力に打ち勝った被検査光ファイバ30のみが引取り駆動ホイール59で引き取られ、巻取りボビン60に巻き取られる。そして、被検査光ファイバ30に低強度部分が存在すると、前記スクリーニング機構56の荷重用ダンサーホイール58による張力に耐えることができずに破断する。これにより、被検査光ファイバ30に存在する低強度部分が巻取りボビン60に巻き取られないようにしている。
そして、この従来のスクリーニング装置では、例えば荷重用ダンサーホイール58の位置変動を検知することで走行する被検査光ファイバ30の断線(破断)を図示しない断線検出器(破断検出器)により検知すると、前記各制動装置64を作動させて、繰出しボビン51、巻取りボビン60、繰出し駆動ホイール52及び引取り駆動ホイール59の回転を強制的に停止させるようにしている。これと同時に前記各制動装置65を作動させて、繰出し用ダンサー53の各ホイール54,55、スクリーニング機構56の各ホイール57,57’,58及び巻取用ダンサー61の各ホイール62,63の回転を強制的に停止させるようにしている。
このように、従来のスクリーニング装置は、両ボビン51,60、両駆動ホイール52,59、繰出し用ダンサー53の各ホイール54,55、スクリーニング機構56の各ホイール57,57’,58及び巻取用ダンサー61の各ホイール62,63の全てについて、それぞれに制動装置を設け、繰出し駆動ホイール52と引取り駆動ホイール59との間で被検査光ファイバ30の破断が生じたとき、強制的に回転を急停止させるように構成されている。これにより、被検査光ファイバ30が破断したとき、繰出しボビン51から引き出されている被検査光ファイバ30部分が、繰出し用ダンサー53のホイール54,55、あるいはスクリーニング機構56のホイール57,57’,58に巻き付くことを防止するようにしている。
特開2000−143093号公報(第2−3頁、図1)
しかし前述した従来のスクリーニング装置では、被検査光ファイバ30の破断が生じたとき、単に各制動装置64,65を作動させるようにしたものであるから、繰出し駆動ホイール52に比べて繰出しボビン51のイナーシャが大きいので、制動装置64を作動させた際に繰出し駆動ホイール52よりも繰出しボビン51の停止時間が長くかかることがある。また、被検査光ファイバ30の破断が生じたとき、繰出しボビン51に巻かれている光ファイバ巻き量は一定値でなくその時々で変わるので繰出しボビン51のイナーシャが一定値に定まらず、したがって、繰出しボビン51と繰出し駆動ホイール52との停止時間に生じる時間差も一定していない。
このため、被検査光ファイバ30の破断が生じたとき、前記停止時間の差に起因して、繰出しボビン51から引き出されている被検査光ファイバ30繰出し部分が弛むことで繰出し用ダンサー53のホイール54,55から外れ、この被検査光ファイバ30繰出し部分において繰出し用ダンサー53のホイール軸、取付けブラケット、ネジ類などへの巻き付きが発生することがある。その結果、前記引き出されている被検査光ファイバ30繰出し部分の基端側部分が繰出しボビン51に巻かれている被検査光ファイバの中に食い込み、繰出しボビン51に巻かれている被検査光ファイバを損傷させてしまうことがあるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、線状体のスクリーニングに際して線状体が破断したときに、繰出しボビンから引き出されている線状体繰出し部分を繰出し用ダンサーのホイールに線掛けしたまま外れることなく繰出し駆動ホイールで引き取ることができ、前記線状体繰出し部分において繰出し用ダンサーのホイール軸、取付けブラケット等への巻き付きを防止して、繰出しボビンに巻かれている線状体の損傷を起こさないようにした、線状体のスクリーニング方法及びその装置を提供することにある。
前記目的を解決するために、本願発明は次のように構成されている。
請求項1の発明は、繰出しボビンから引き出した線状体を、繰出し用ダンサーホイールを経て繰出し駆動ホイールと引取り駆動ホイールとの間で、スクリーニング機構により一定の張力を付加した後、巻取り用ダンサーホイールを経て巻取りボビンにより巻き取る線状体のスクリーニング方法において、前記繰出し用ダンサーホイールの位置を検出する位置検出器を設け、前記繰出し駆動ホイールより下流で線状体の破断が生じたとき、前記繰出しボビンの回転を停止すべくその回転速度制御を停止するとともに、前記位置検出器からの繰出し用ダンサーホイール位置信号に基づいて、前記繰出し用ダンサーホイールを所定の設定位置に保つように前記繰出し駆動ホイールの回転速度を制御し、所定時間後、当該繰出し駆動ホイールの回転を停止すべくその回転速度制御を停止することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、繰出しボビンから繰出し用ダンサーホイールを経て線状体を引き出す繰出し駆動ホイールと、前記繰出し駆動ホイールにより繰り出される線状体に張力を付加して線状体の低強度部分を破断除去するスクリーニング機構と、前記スクリーニング機構を通過した線状体を引き取る引取り駆動ホイールと、前記引取り駆動ホイールから引き出される線状体を巻取り用ダンサーホイールを経て巻き取る巻取りボビンとを備えた線状体のスクリーニング装置において、前記繰出し用ダンサーホイールの位置を検出する位置検出器と、前記繰出し駆動ホイールより下流で線状体の破断が生じたとき、前記繰出しボビンの回転を停止すべくその回転速度制御を停止するとともに、前記位置検出器からの繰出し用ダンサーホイール位置信号に基づいて、前記繰出し用ダンサーホイールを所定の設定位置に保つように前記繰出し駆動ホイールの回転速度を制御し、所定時間後、当該繰出し駆動ホイールの回転を停止すべくその回転速度制御を停止する回転制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2記載の線状体のスクリーニング装置において、前記繰出しボビンの制動装置を備えていることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項2又は3記載の線状体のスクリーニング装置において、前記回転制御手段は、線状体の非破断時に、前記位置検出器からの繰出し用ダンサーホイール位置信号に基づいて、前記繰出し用ダンサーホイールを所定の設定位置に保持させるように前記繰出しボビンの回転速度の制御をも行うことを特徴とするものである。
本発明による線状体のスクリーニング方法又は線状体のスクリーニング装置は、繰出し用ダンサーホイールの位置を検出する位置検出器を設け、繰出し駆動ホイールより下流で線状体の破断が生じたとき、前記位置検出器からの繰出し用ダンサーホイール位置信号に基づいて、繰出し用ダンサーホイールを所定の設定位置に保つように繰出し駆動ホイールの回転速度を制御するように構成されている。これにより、線状体のスクリーニングに際して繰出し駆動ホイールより下流で線状体が破断したときに、繰出しボビンから引き出されている線状体繰出し部分を、繰出し用ダンサーのホイールに線掛けしたまま外れることなく繰出し駆動ホイールで引き取ることができるので、前記線状体繰出し部分において繰出し用ダンサーのホイール軸、取付けブラケット等への巻き付きを防止して、繰出しボビンに巻かれている線状体の損傷を起こさないようにすることができる。
また、破断によるスクリーニング運転停止後、繰出しボビンから引き出されている線状体繰出し部分は、繰出し用ダンサーの各ホイール及び繰出し駆動ホイールに線掛けされたままの状態となっているので、スクリーニング運転を再開する際に、この状態の線状体繰出し部分を利用して続けて容易に線掛け作業を行うことができる。さらに、従来装置とは違って、繰出し用ダンサーの各ホイールや巻取り用ダンサーの各ホイールに制動装置を設けなくてすみ、装置の大型化やメンテナンス性の悪化を回避することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態による線状体のスクリーニング装置を示す概略構成図である。
図1において、30は線状体としての被検査光ファイバ、1は繰出しボビン、3は繰出し用ダンサー、2は繰出し駆動ホイール、6はスクリーニング機構、9は引取り駆動ホイール、11は巻取り用ダンサー、10は巻取りボビンである。
繰出しボビン1と繰出し駆動ホイール2との間に設けられた前記繰出し用ダンサー3は、固定フリーホイール4と上下に移動可能な繰出し用ダンサーホイール5とからなり、繰出しボビン1により繰出される被検査光ファイバ30の線速度と繰出し駆動ホイール2により引き出される被検査光ファイバ30の線速度が異なったとき、その速度差を吸収して被検査光ファイバ30にかかる張力の変動を防ぐように構成されている。また、繰出し駆動ホイール2と引取り駆動ホイール9との間に設けられた前記スクリーニング機構6は、上下に移動可能な荷重用ダンサーホイール8、上側固定フリーホイール7及び下側固定フリーホイール7'とからなり、荷重用ダンサーホイール8の重量が走行する被検査光ファイバ30に張力を付与するように構成されている。また、引取り駆動ホイール9と巻取りボビン10との間に設けられた前記巻取り用ダンサー11は、引取り駆動ホイール9により移送される被検査光ファイバ30の線速度と巻取りボビン10により巻き取られる被検査光ファイバ30の線速度が異なったとき、その速度差を吸収して被検査光ファイバ30にかかる張力の変動を防ぐように構成されている。
14は、繰出しボビン1を回転駆動する駆動モータと該駆動モータを駆動させるドライバとを有する繰出しボビン駆動装置であり、15は、繰出し駆動ホイール2を回転駆動する駆動モータと該駆動モータを駆動させるドライバとを有する繰出し駆動ホイール駆動装置である。また、16は、引取り駆動ホイール9を回転駆動する駆動モータと該駆動モータを駆動させるドライバとを有する引取り駆動ホイール駆動装置であり、17は、巻取りボビン10を回転駆動する駆動モータと該駆動モータを駆動させるドライバとを有する巻取りボビン駆動装置である。
21は繰出しボビン制動装置である。この繰出しボビン制動装置21は、繰出しボビン1の回転軸に取付けられた回転部材と、該回転部材に押し付けられて調整可能にブレーキ力を発生させる制動機構とにより構成されており、この実施形態ではエアー源からの空気圧を電磁弁を通して制動機構に伝達し、ブレーキ力を発生させるように構成されている。巻取りボビン制動装置22についても、同様の構成となっている。
18は、繰出し用ダンサーホイール5の上下方向における位置を検出するための繰出し用ダンサーホイール位置検出器であり、繰出し用ダンサーホイール5の上下の動きを回転角度として検出する回転型のポテンショメータを用いて構成されている。荷重用ダンサーホイール位置検出器19及び巻取り用ダンサーホイール位置検出器20についても、それぞれ、ダンサーホイールの上下の動きを回転角度として検出する回転型のポテンショメータを用いて構成されている。
23はシーケンサ(プログラマブルコントローラ)である。シーケンサ23は、繰出しボビン駆動装置14、巻取りボビン駆動装置17、繰出し駆動ホイール駆動装置15及び引取り駆動ホイール駆動装置16に接続されており、これらの各ドライバに起動指令信号、停止指令信号及び線速指令信号などを与えて、繰出しボビン1、巻取りボビン10、繰出し駆動ホイール2及び引取り駆動ホイール9の回転速度制御を行うものである。また、シーケンサ23は、制動装置21,22に接続されてその制御を行うとともに、位置検出器18〜20に接続されてその出力信号(位置信号)が入力される。
次に、このように構成されるスクリーニング装置の動作を説明する。繰出しボビン1から繰出された被検査光ファイバ30は、繰出し用ダンサー3を経て、繰出し駆動ホイール2と引取り駆動ホイール9との間で、荷重用ダンサーホイール8の荷重により一定の張力を付加され、しかる後、巻取り用ダンサー11を経て、巻取りボビン10に巻き取られる。この場合、荷重用ダンサーホイール位置検出器19によって荷重用ダンサーホイール8の位置を検出し、シーケンサ23は、該位置検出器19からの荷重用ダンサーホイール位置信号により、繰出し駆動ホイール2の回転速度を増減制御して、荷重用ダンサーホイール8の位置を制御中点(センターポジション)に保ちつつ、連続的に被検査光ファイバ30を通過させる。なお、引取り駆動ホイール9は予め設定された一定速度で回転される。このようにして、被検査光ファイバ30は全長にわたりスクリーニングテストが行われる。
また、繰出し用ダンサーホイール位置検出器18によって繰出し用ダンサーホイール5の位置を検出し、被検査光ファイバ30の非破断時には、シーケンサ23は、該位置検出器18からの繰出し用ダンサーホイール位置信号により、繰出しボビン1の回転速度を増減制御して、繰出し用ダンサーホイール5の位置を制御中点(センターポジション)に保ちつつ、被検査光ファイバ30の繰出しを行う。これにより、繰出しボビン1のイナーシャが時間変化しても安定して被検査光ファイバ30の繰出しを行うことができる。同様に被検査光ファイバ30の非破断時には、巻取り用ダンサーホイール位置検出器20によって巻取り用ダンサーホイール13の位置を検出し、シーケンサ23は、該位置検出器20からの巻取り用ダンサーホイール位置信号により、巻取りボビン10の回転速度を増減制御して、巻取り用ダンサーホイール13の位置を制御中点(センターポジション)に保ちつつ、被検査光ファイバ30の巻取りを行う。これにより、巻取りボビン10のイナーシャが時間変化しても安定して被検査光ファイバ30の巻取りを行うことができる。
そして、繰出し駆動ホイール2と引取り駆動ホイール9との間で被検査光ファイバ30の破断が生じると、シーケンサ23には、荷重用ダンサーホイール位置検出器19から荷重用ダンサーホイール8の位置が制御中点より設定範囲を超えて下降したことを示す荷重用ダンサーホイール位置信号が与えられる。シーケンサ23は、この荷重用ダンサーホイール位置信号によって被検査光ファイバ30の破断が生じたことを検知すると、繰出し駆動ホイール駆動装置15のドライバに線速指令信号を与えて、繰出し用ダンサーホイール位置検出器18からの繰出し用ダンサーホイール位置信号に基づいて、繰出し用ダンサーホイール5を所定の設定位置、例えば前記制御中点よりも上方の位置に保つように繰出し駆動ホイール2の回転速度を制御し、次いで所定時間後、繰出し駆動ホイール2の停止指令信号を与える。ここで、シーケンサ23は、被検査光ファイバ30の破断が生じたとき、繰出し用ダンサーホイール5を所定の設定位置に保つように繰出し駆動ホイール2の回転速度を制御する回転制御手段を構成している。
これにより、被検査光ファイバ30の破断が生じたときに、繰出しボビン1から引き出されている被検査光ファイバ繰出し部分を、繰出し用ダンサー3のホイール4,5に線掛けしたまま外れることなく繰出し駆動ホイール2で引き取ることができて、前記被検査光ファイバ繰出し部分の端末部(先端側部分)が繰出し駆動ホイール2から垂れ下がって床面に少量溜まった状態とすることができる。
このようにして、前記引き出されている被検査光ファイバ繰出し部分において繰出し用ダンサー3の各ホイール4,5のホイール軸、取付けブラケット等への巻き付きを防止することができる。その結果、前記被検査光ファイバ繰出し部分の基端側部分が繰出しボビン1に巻かれている被検査光ファイバの中に食い込むことを防いで、繰出しボビン1に巻かれている被検査光ファイバの損傷を起こさないようにすることができる。そして、スクリーニング運転を再開する際に、繰出しボビン1から引き出されている被検査光ファイバ繰出し部分を利用して、続けて容易に線掛け作業を行うことができる。
また、シーケンサ23は、被検査光ファイバ30の破断が生じたことを検知すると、それまで行っていた繰出し用ダンサーホイール位置信号に基づく繰出しボビン1の回転速度制御を停止し、繰出しボビン制動装置21に前記電磁弁を開く信号を与えて繰出しボビン制動装置21を作動させる。これにより、繰出しボビン1の回転を短時間で停止させることができ、前記被検査光ファイバ繰出し部分の長さを必要最小限にし、製品として使用できずに廃却される被検査光ファイバを減らすことができる。
さらに、シーケンサ23は、被検査光ファイバ30の破断が生じたことを検知すると、それまで行っていた巻取り用ダンサーホイール位置信号に基づく巻取りボビン10の回転速度制御を停止し、巻取りボビン駆動装置17に前記電磁弁を開く信号を与えて巻取りボビン制動装置22を作動させる。これにより、駆動モータのみによる制動に比べて巻取りボビン10の回転を短時間で停止でき、破断した被検査光ファイバ30の端末部分が巻取りボビン10に巻き取られる前に巻取りボビン10の回転を停止することができる。よって、破断した被検査光ファイバ30の端末部分による叩き現象を引き起こすことがないので、巻取りボビン10に巻かれている被検査光ファイバ30の損傷を防ぐことができる。また、引取り駆動ホイール9については、シーケンサ23は、被検査光ファイバ30の破断が生じたことを検知すると、停止指令信号を出力して引取り駆動ホイール9の回転を予め設定した減速度にて停止するようにしている。
なお、繰出し用ダンサーホイール位置検出器18により、繰出しボビン1と繰出し駆動ホイール2との間で被検査光ファイバ30の破断が生じたことを検知した場合、シーケンサ23は、繰出しボビン1、巻取りボビン10、繰出し駆動ホイール2及び引取り駆動ホイール9の全てを停止させるようにしている。その理由は、繰出しボビン1と繰出し駆動ホイール2との間で被検査光ファイバ30の破断が生じた場合、繰出し用ダンサーホイール5に被検査光ファイバ30が掛かっておらず外れているので、繰出し用ダンサーホイール位置信号では制御不能なためである。
また、この実施形態では、位置検出器18〜20によって各ホイール位置のみならず被検査光ファイバ30の破断をも検出できるように構成してあるが、これに限定されず、位置検出器18〜20とは別にそれぞれ独立して、接触型あるいは非接触型の破断検出器を設けるようにしてもよい。
本発明の一実施形態による線状体のスクリーニング装置を示す概略構成図である。 従来の線状体のスクリーニング装置を示す概略構成図である。
符号の説明
1…繰出しボビン
2…繰出し駆動ホイール
3…繰出し用ダンサー
5…繰出し用ダンサーホイール
6…スクリーニング機構
8…荷重用ダンサーホイール
9…引取り駆動ホイール
11…巻取り用ダンサー
13…巻取り用ダンサーホイール
10…巻取りボビン
14…繰出しボビン駆動装置
15…繰出し駆動ホイール駆動装置
16…引取り駆動ホイール駆動装置
17…巻取りボビン駆動装置
18…繰出し用ダンサーホイール位置検出器
19…荷重用ダンサーホイール位置検出器
20…巻取り用ダンサーホイール位置検出器
21…繰出しボビン制動装置
22…巻取りボビン制動装置
23…シーケンサ
30…被検査光ファイバ

Claims (4)

  1. 繰出しボビンから引き出した線状体を、繰出し用ダンサーホイールを経て繰出し駆動ホイールと引取り駆動ホイールとの間で、スクリーニング機構により一定の張力を付加した後、巻取り用ダンサーホイールを経て巻取りボビンにより巻き取る線状体のスクリーニング方法において、
    前記繰出し用ダンサーホイールの位置を検出する位置検出器を設け、前記繰出し駆動ホイールより下流で線状体の破断が生じたとき、前記繰出しボビンの回転を停止すべくその回転速度制御を停止するとともに、前記位置検出器からの繰出し用ダンサーホイール位置信号に基づいて、前記繰出し用ダンサーホイールを所定の設定位置に保つように前記繰出し駆動ホイールの回転速度を制御し、所定時間後、当該繰出し駆動ホイールの回転を停止すべくその回転速度制御を停止することを特徴とする線状体のスクリーニング方法。
  2. 繰出しボビンから繰出し用ダンサーホイールを経て線状体を引き出す繰出し駆動ホイールと、前記繰出し駆動ホイールにより繰り出される線状体に張力を付加して線状体の低強度部分を破断除去するスクリーニング機構と、前記スクリーニング機構を通過した線状体を引き取る引取り駆動ホイールと、前記引取り駆動ホイールから引き出される線状体を巻取り用ダンサーホイールを経て巻き取る巻取りボビンとを備えた線状体のスクリーニング装置において、
    前記繰出し用ダンサーホイールの位置を検出する位置検出器と、前記繰出し駆動ホイールより下流で線状体の破断が生じたとき、前記繰出しボビンの回転を停止すべくその回転速度制御を停止するとともに、前記位置検出器からの繰出し用ダンサーホイール位置信号に基づいて、前記繰出し用ダンサーホイールを所定の設定位置に保つように前記繰出し駆動ホイールの回転速度を制御し、所定時間後、当該繰出し駆動ホイールの回転を停止すべくその回転速度制御を停止する回転制御手段とを備えたことを特徴とする線状体のスクリーニング装置。
  3. 前記繰出しボビンの制動装置を備えていることを特徴とする請求項2記載の線状体のスクリーニング装置。
  4. 前記回転制御手段は、線状体の非破断時に、前記位置検出器からの繰出し用ダンサーホイール位置信号に基づいて、前記繰出し用ダンサーホイールを所定の設定位置に保持させるように前記繰出しボビンの回転速度の制御をも行うことを特徴とする請求項2又は3記載の線状体のスクリーニング装置。
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