JP2005281909A - 糸巻取機及び糸処理機 - Google Patents

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【課題】糸巻取機等に備えられる糸弛み取り装置の弛み取りローラを回転駆動するステッピングモータが起動時に脱調するのを防止する。
【解決手段】紡績手段5から供給される糸Yを巻き取る巻取手段12の上流側に糸弛み取り装置10を設け、その弛み取りローラ21をステッピングモータ35で回転駆動する。ステッピングモータ35の回転起動時、モータ制御手段に設けた励磁位置合わせモード指令部により所定時間だけ励磁信号を出力して、ステータとロータとの磁極位置合わせを行った後、自起動周波数保持指令部により自起動周波数を与え、所定時間だけこの周波数を維持して同期引き込みを確実に実行させる。ステッピングモータ35起動時の逆回転や脱調が防止され、同期回転を確実に開始可能である。弛み取りローラの慣性が多少大きくても、トルクの小さい小型のステッピングモータを用いて正確な回転制御が可能である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、紡績手段などの糸供給手段から連続して供給される糸を巻き取る糸巻取機、及び、この糸巻取機を備える糸処理機に関し、詳しくは、巻取手段の上流側に設けられる糸弛み取り装置の動作制御に改良を加えたものに関する。
例えば、紡績手段でスライバ(繊維束)から紡績糸を生成し、これを巻取手段で所定のパッケージに巻き取る紡績機(空気式紡績機等)にあっては、糸欠陥検出器で糸欠陥を検出すると、糸欠陥箇所をカッターで切断し除去した後、紡績手段から次々に送られてくる糸の先端と巻取手段側の糸端とを糸継装置でつないで糸継ぎするようになっている。このとき糸継ぎ作業は、巻取手段を停止した状態で行うから、紡績手段から次々に供給される余剰の糸によって弛みが生じる。この糸の弛みを取り除くため、特許文献1では、スラックチューブと呼ばれる吸引管で余剰の糸を吸引する手段を採用している。しかるに、近年の紡績速度の高速化による糸弛み量の増大に伴い、前記吸引管方式では増加した糸の弛み量に対応するのが困難になりつつある。しかも吸引管方式には、負圧による吸引空気のみによる引っ張りのため、糸弛み取り時に糸に十分な張力を与えるのが難しいという問題もある。
そこで前記吸引管方式に代わる糸の弛み取り手段として、特許文献2に、紡績手段から送給される糸を、貯蔵ローラ(弛み取りローラ)に一時的に巻き付けることによって糸弛みを解消するローラ式糸貯蔵装置(糸弛み取り装置)が提案されている。この糸貯蔵装置は、紡績機に沿って走行可能な保守装置(作業台車)に、糸結合装置(糸継装置)と共に積載されている。また上記糸貯蔵装置には、貯蔵ローラと共に、戻し素子が設けられている。この戻し素子は、糸継ぎ時、糸を貯蔵ローラに巻き付かせる際に糸の導入を案内し、パッケージへの巻取再開後、糸を貯蔵ローラから解舒する際には、ある程度の解舒張力を付与しつつ糸を巻取パッケージへ案内する機能を有する糸戻しリングからなっている。
特開2001−159039号公報 特公平4−13272号公報
特許文献2に記載の技術において、貯蔵ローラの回転駆動手段は、糸のパッケージへの巻取に比べると、少量の糸を状況に応じて巻き取ることができればよく、厳密な制御や大トルクは必要とされない。従って、比較的安価で且つオープンループ制御が可能なステッピングモータを使用することが可能である。ところで、前記貯蔵ローラの如き糸弛み取り用のローラにあっては、なるべく少ない回転数で出来るだけ多くの糸を巻き取りたいという要請から、ローラ径が大きく設定されている。このため、ステッピングモータの出力トルクに比してローラの負荷慣性が大きいので、起動時や加速時に脱調や逆回転が発生するおそれがあった。また、紡績機のような複数の糸処理ユニットを並設した糸処理機において、各糸処理ユニットごとに糸弛み取り装置を配設する場合、糸送り装置や糸欠陥検出器など他装置との配置レイアウトの都合上、ステッピングモータ用の組み込みスペースが制限されるので、やはり大型のモータは使用できない。
本発明は、前記従来の問題点に鑑み、弛み取りローラの起動時の脱調を防止して、円滑な起動を確保しつつ、巻取動作中は小さなトルクによる駆動を実施できる手段を提供するものであって、その特徴とするところは、糸供給手段から供給される糸を巻き取る巻取手段の上流側に、糸の弛みを除去する糸弛み取り装置を設けた糸巻取機において、前記糸弛み取り装置は、糸の弛みを巻き取って貯留する弛み取りローラと、該弛み取りローラを回転駆動するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転を制御する制御手段とを備え、当該制御手段は、前記弛み取りローラの回転起動時に、前記ステッピングモータを自起動領域の駆動周波数で回転駆動させる速度指令を所定時間継続して出力する速度指令手段を有していることである。
前記糸巻取機において、前記制御手段に、前記ステッピングモータを励磁する励磁指令手段を設け、該励磁指令手段を、前記速度指令手段が自起動領域の駆動周波数による速度指令を出力する時間よりも所定時間前にステッピングモータを励磁して、ロータとステータとの間の励磁位置合わせを実行するように設定してもよい。
さらに前記糸巻取機において、前記弛み取りローラの上流側には糸欠陥検出器、下流側には弛み取りローラの軸の延長線上に位置するガイド部材が設けられている場合、前記弛み取りローラに回転軸を直結させた前記ステッピングモータを、前記糸欠陥検出器に対し糸道とは反対側の領域に配置する構成を採用することができる。
なお、機台に、糸供給手段を有する複数の糸処理ユニットが設けられた糸処理機において、各糸処理ユニットごとに前記本発明に係る糸巻取機を配設することができる。
また前記糸処理機において、機台に、糸供給手段と糸巻取機との糸端を繋いで糸継ぎ処理する糸継装置が備えられる場合、該糸継装置の制御手段から出力される糸継制御信号に基づいて、前記ステッピングモータの制御手段による制御を開始するように設定することが好ましい。
本発明の請求項1に係る糸巻取機によれば、弛み取りローラの回転起動時に、ステッピングモータを自起動領域の駆動周波数で回転駆動させる速度指令を所定時間継続して出力するように設定したので、ステッピングモータの起動後、ステータとロータの同期引き込みが確実に行われる。従って、弛み取りローラの慣性が多少大きくても、ステッピングモータの起動時に、脱調や逆回転を起こすことがない。また、所定の同期引き込み時間の経過後、駆動周波数を増大させて回転速度を上昇させるので、急加速をしたとしても脱調するおそれがないから、短時間で所定回転速度に到達させることができる。このように本発明は、トルクの小さい小型のステッピングモータを用いて、慣性負荷の大きい弛み取りローラの正確な回転制御を可能とする。
本発明の請求項2によれば、制御手段に設けた励磁指令手段により、予めステッピングモータを励磁してロータとステータとの間の励磁位置合わせを実行したのち、自起動領域の駆動周波数による速度指令を出力する。すなわち、ロータとステータの励磁位置を合致させた後、駆動周波数を与えてステッピングモータを起動させるようにしたから、ローラの慣性負荷が大きいために、ステータとロータとの磁極合わせに要するセットリングタイムが多少長い場合でも、同期引き込みを確実に行わせることができる。よって、ステッピングモータに駆動周波数を与えたときの脱調や逆回転がより確実に防止され、円滑な回転起動が保証される。
本発明では、弛み取りローラの確実な回転駆動手段として小型のステッピングモータを使用することが可能であるから、請求項3に記載する如く、弛み取りローラの上流側には糸欠陥検出器、下流側には弛み取りローラの軸の延長線上に位置するガイド部材が設けられている場合において、弛み取りローラに回転軸を直結させたステッピングモータを、糸欠陥検出器に対し糸道とは反対側の限られた狭い領域に配置することが可能である。従って、糸巻取機をコンパクト化できる。また弛み取りローラにステッピングモータの回転軸を直結させたことにより、ステッピングモータの回転状態を弛み取りローラへ直接に伝達して回転制御を忠実に反映させることが可能である、という効果も得られる。
本発明は、ステッピングモータを採用することにより、糸弛み取り装置を組み込んだ糸巻取機を提供できるから、請求項4に記載の如く、機台に糸供給手段を有する複数の糸処理ユニットが設けられた糸処理機において、各糸処理ユニットごとに糸巻取機を配設することにより、糸弛み取り動作を糸処理ユニットごとに個別制御することが可能となる。
さらに請求項5に記載の如く、前記糸処理機において、機台に糸供給手段と糸巻取機との糸端を繋いで糸継ぎ処理する糸継装置が備えられる場合に、該糸継装置の制御手段から出力される糸継制御信号に基づいて、前記ステッピングモータの制御手段による制御を開始するように設定することにより、糸継装置の動作と糸弛み取り装置の動作との連係が確実になり、糸継作業を円滑で適正なものにすることができる。
以下、本発明を、糸処理機としての紡績機に適用した実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書において「上流・下流」とは、紡績時における糸の走行方向を基準として上流・下流を指し、具体的には、紡績手段側を上流、巻取手段側を下流とする。
図1は本発明が適用される紡績機1の一例を示す正面図、図2は同紡績機1における一部分の内部構造を概略的に示す拡大図である。例えば空気紡績機等から成る紡績機1は、制御部1A、糸処理ユニットとしての多数の紡績ユニット2が並設された紡績部1B、空気を吸引するための負圧を発生させるブロアー部1C、及び、糸継装置を備え紡績ユニット2間をレールRに沿って走行自在になされた作業台車3を主要構成部材としている。
制御部1Aは、紡績機1の各種モータ類の運転を制御する。すなわち、紡績部1Bの全紡績ユニット2に共通して駆動力を与える駆動シャフト41・42・43の駆動用モータ31・32・33、紡績ユニット2ごとに設けられているモータ34・35、及び、巻取手段12等の動作を制御する。そして、入力部aに入力される各種設定値(紡出速度、紡出速度と巻取ローラ速度との比率など)に基づき、演算部bがモータ31〜34に対し、インバータC又はドライバ基板30を介して、紡出速度情報を出力する。また糸弛み取り装置10の弛み取りローラ(後述)を駆動するステッピングモータ35に対し、ドライバ基板40を介して、回転速度情報を出力するようになされている。
紡績部1Bには、紡績ユニット2が多数並設され、各紡績ユニット2はそれぞれ独立に制御できるよう構成されている。また各紡績ユニット2ごとに、紡績手段5、糸弛み取り装置10、及び、巻取手段12が備えられている。
ブロアー部1Cは負圧供給手段を収納するものであって、エアーダクトを通じて、紡績ユニット2の糸吸引装置7等、所要箇所に負圧(吸引圧)を作用させる。
前記紡績部1Bに複数配設される紡績ユニット2は、原料となる繊維束Sから糸Yを製造する一つの単位であって、図3に示すように、糸道Eの上流側から下流側に沿って順に配置された、ドラフト装置4、紡績手段5、糸送り装置6、糸吸引装置7、カッター8、糸欠陥検出器9、糸弛み取り装置10、ワキシング装置11、巻取手段12から構成されている。
ドラフト装置4は、例えば、上流側からバックローラ4a・サードローラ4b・エプロン4cが張設されたセカンドローラ4d・フロントローラ4eからなる4線式のものが使用される。紡績手段5は、例えば、旋回気流を利用して繊維束Sから糸(紡績糸)Yを生成する空気式のものが採用され、この場合、紡出速度が数百m/分の高速紡績が可能である。その他、紡績手段5には、空気紡績ノズルと加撚ローラ対とにより糸Yを生成するものや、ロータ回転により糸Yを生成するオープンエンド紡績機なども可能である。糸送り装置6は、ニップローラ6aとデリベリローラ6bとから成り、両ローラ6a,6b間に糸Yを挟持して下流側へ送給するものである。糸吸引装置7は、常時、吸引状態にあり、糸欠陥検出器9が糸Yの欠陥を検出したときにカッター8が切断した糸Yの断片を吸引除去する。巻取手段12は、クレードルアーム14に保持したボビン15に、糸Yを巻き付けてパッケージ16を形成するためのものであって、ボビン15又はパッケージ16に接触して回転する回転ドラム13を備え、クレードルアーム14は、ボビン15又はパッケージ16を回転ドラム13に対し離接させることができるよう、回動可能に構成されている。
各紡績ユニット2に設けられる糸弛み取り装置10は、図4及び図5に示すように、糸Yを外周面に巻き付け貯留する弛み取りローラ21と、条件に応じて弛み取りローラ21と同期するか又は独立して同心回転する解舒張力付与部材22と、弛み取りローラ21のやや上流側に配置される上流側ガイド23と、弛み取りローラ21に回転軸を直結させて回転駆動するステッピングモータ35と、弛み取りローラ21の下流位置に設けられスリット36aを有する下流側ガイド36とを備えており、これらは、ブラケット37などによって紡績ユニット2に固定されている。
ステッピングモータ35には、安価な永久磁石型(PM型)が用いることができるが、状況に応じ、ステップ分解能や出力トルクに優れたハイブリッド型(HB型)を採用することも妨げない。
なお本例では、前記弛み取りローラ21の上流側に糸欠陥検出器9を設け、前記ステッピングモータ35を、前記糸欠陥検出器9に対し、糸道とは反対側の領域に配置するレイアウトを採用した。しかも本発明では、小容量のステッピングモータ35を使用して、これを糸欠陥検出器9に接近させて配置するものとした。
一般に、紡績機1等における糸欠陥検出器9,弛み取りローラ21,下流側ガイド36の位置関係には、以下のような条件が求められる。まず、弛み取りローラ21は、原則として、通常の糸道に出来るだけ接近させて配置する。糸欠陥検出器9は、できるだけ巻取手段12に近い位置で欠陥検出を実行するため、糸送り装置6よりも下流の弛み取りローラ21近くに配置するのが望ましい。他方、下流側ガイドは36は、弛み取りローラ21から解舒される糸の解舒張力がほぼ一定となるように、弛み取りローラ21における回転軸心のローラ先端側への延長線上に位置させるのが好ましい。これらの条件を考慮して各部材の配置を決定すると、図4に例示する如く、弛み取りローラ21に直結させたステッピングモータ35の近傍に、糸欠陥検出器9を位置させざるを得ず、その結果、ステッピングモータ35の配置用領域は狭いものとなっている。しかるに本発明では、前述したように小容量のステッピングモータ35を使用するので、上記のように配置領域の空間容積が狭い場合であっても設置が可能であり、それによって、紡績ユニット2、ひいては紡績機1のコンパクト化が可能である。
弛み取りローラ21は、図16〜18に示すように、ステッピングモータ35の回転軸35aに連結され一体的に回転する。従って、弛み取りローラ21の回転制御は、演算部bにより設定される回転速度を忠実に反映させることが可能である。なお弛み取りローラ21の形態は、解舒張力付与部材22を有する側を先端P、ステッピングモータ35に接続される側を基端Qとすると、外周面21aに基端Q側及び先端P側それぞれに端面へ向かって拡径するテーパ部21b、21dが形成され、これらに挟まれた中間部は同一径、又は、先端Pに向かって若干小径となる円筒部21cになされている。
弛み取りローラ21には、同心回転可能に解舒張力付与部材22が設けられる。解舒張力付与部材22は、図18に示す如く、棒状体22aと、該棒状体22aをローラ21に対し同心回転可能に取り付ける伝達力調節機構とより成る。上記伝達力調節機構の構成は次の如くである。ローラ21の中央部に突設した軸部21eに、ベアリング等の軸受部材22cを介してホイール部材22bを回転自在に装着し、このホイール部材22bに棒状体22aの基部を取着する。そして上記軸部21e先端のボルト部分に、ナット部材22dや押さえ部材22e等を螺合させ、バネ等の付勢手段から成る伝達力付与部材22fを抜け止めすることにより、上記ホイール部材22bを取り付けている。
前記軸部21eに螺合するナット部材22d・押さえ部材22eの締め付け状態を操作することにより、伝達力付与部材22fの押圧力(摩擦力)を無段階に調整可能な伝達力調節機構が構成される。そして上記ナット部材22d・押さえ部材22eの締め付け度合いを弱くすれば、伝達力付与部材22fの押圧力(あるいは摩擦力)が弱まって、わずかな負荷でも棒状体22aがスリップし、弛み取りローラ21とは独立に回動するようにできる。反対に、上記ナット部材22dや押さえ部材22eの締め付け度合いを強くすれば、伝達力付与部材22fのホイール部材22bに対する押圧力が強まって、棒状体22aは大きな負荷が作用しない限りスリップせず、弛み取りローラ21と一体に回転する。このように、糸種や番手等の紡績条件に応じ、ナット部材22dや押さえ部材22eの締め付け度合いを適当に調節することにより、弛み取りローラ21から解舒される糸Yに付与する張力を調節可能である。なお本例のように、ナット部材22dや押さえ部材22eを、弛み取りローラ21の先端P側に露出させるよう構成すれば、作業者による伝達力調整作業が容易である。
弛み取りローラ21を回転駆動するステッピングモータ35の運転は、モータ制御手段により、駆動回路(ドライバ)を介し制御される。このモータ制御手段は、演算部bに組み込むか、あるいは紡績ユニット2ごとに設けてもよい。図4に示す如く、本例のモータ制御手段は、ステッピングモータの駆動周波数を設定する周波数制御部と、モータの励磁状態を制御する励磁信号制御部と共に、起動時の運転モードを設定する起動制御部を設けたところを特色とする。起動制御部は、ステッピングモータ35に対し、ステータとロータとの磁極合わせの実行を指令する励磁位置合わせモード指令部と、起動時に与える自起動周波数の保持時間を設定する自起動周波数保持指令部とを有している。またモータ制御手段の動作は、作業台車3に搭載した糸継装置17の動作を制御する糸継制御部の動作と連係するように設定されている。
作業台車3は、糸継ぎを必要とする任意の紡績ユニット2から発信される糸継ぎ要求信号に基づき、レールR上を走行して該当する紡績ユニット2位置へ移動し停止できるようなされている。その概略構成は、紡績部1B部分の側面断面に相当する図3に示す如く、ノッターやスプライサー等の糸継装置17、紡績手段5で形成された糸の端部を吸引して糸継装置17へ導くサクションパイプ18、巻取手段12に支持されたパッケージ16の糸端を吸引して糸継装置17へ導くサクションマウス19、必要時に糸Yに接触して糸張力を付与するテンションアーム20を備えている。なお、紡績ユニット2の並設方向に沿って走行する作業台車3に糸継装置17・サクションパイプ18・サクションマウス19を積載することで、これら一組だけで全部の紡績ユニット2に対する糸継ぎ作業を行うことができるから、紡績機1の構造を簡単にすることができる。
糸継ぎ用の前記サクションパイプ18は、糸供給側である紡績側糸端の吸引部材として機能するものであって、先端に吸引口18aを備えると共に、枢支部18bを中心に回動自在になされている。糸継ぎ作業の際は、図6中に二点鎖線で示す如く上方へ回動して、吸引口18aを紡績手段5の糸排出口付近に位置させ、紡出されてくる糸Yの糸端を吸引したのち、吸引状態のまま図6に実線で示す初期位置まで下方へ回動することにより、紡績側の糸Y1を糸継装置17へ導く。他方、サクションマウス19は、巻取り側糸端の吸引部材として機能するものであって、先端に吸引口19aを備えると共に、枢支部19bを中心に回動自在になされている。そして糸継ぎ作業の際は、パッケージ16を回転停止させた後、このパッケージ16を通常とは逆方向に回転させ、図6に二点鎖線で示す如く下方へ回動させたサクションマウス19先端の吸引口19aで、糸端を吸引・捕捉して糸出しを行ったのち、吸引状態のまま図6中に実線で示す初期位置まで上方へ回動させることにより、パッケージ16側の糸Y2を糸継装置17へ導く。
ところで作業台車3には、糸弛み取り装置10の上流側ガイド23を進退駆動するためのエアーシリンダ等から成る進退手段24(図4,8参照)が設けられ、該進退手段24は糸継制御部によって制御される。そして上流側ガイド23は、糸移動手段として機能する。すなわち、上流側ガイド23を前進させることにより、糸Yが糸弛み取り装置10に係合することのない位置に糸道を保持し、後退させることにより、糸Yが糸弛み取り装置10の棒状体22aと係合して弛み取りローラ21に巻き取られる位置に糸道を移動させるよう設定されている。なお棒状体22aの回転面は、後退位置の上流側ガイド23と下流側ガイド36とを最短距離で結ぶ糸道と交叉するように設定され、これによって、弛み取りローラ21と共に回転する棒状体22aを、糸Yと確実に係合させることができる。
前述の如く構成された紡績機1の運転状況を次に説明する。紡績ユニット2で図3に示す通常の運転を行っている時(作業台車3が停止していない状態)、糸弛み取り装置10の上流側ガイド23は、図示しないバネ等の引っ張り部材により強制的に引っ張られて後退位置に在る。また、後述する制御により、棒状体22aは糸道に接触しないよう遠ざけた離間位置に停止保持される(図15(A)(B)参照)。各紡績ユニット2は、繊維束Sをドラフト装置4で紡績手段5へ送り込み、紡績手段5において紡績され生成された糸Yを、糸送り装置6で下流側へ送給し、糸吸引装置7及び糸欠陥検出器9の直前を通過させたのち、上流側ガイド23・下流側ガイド36・ワキシング装置11を経て、巻取手段12へ送り出し、該巻取手段12で糸Yをボビン15に巻き取り、パッケージ16を形成する。この通常紡績時(巻取時)、つまり紡績ユニット2から糸継ぎ要求信号が出されていないときは、ステッピングモータ35には回転指令が出力されない。また仮に弛み取りローラ21が回転しており、糸Yが棒状体22aと係合し得るとしても、糸Yには一定以上の張力が作用しているため、糸Yが弛み取りローラ21に巻き付けられるおそれはない。
いずれかの紡績ユニット2の糸欠陥検出器9が糸Yにスラブ等の欠陥を検出すると、当該紡績ユニット2において、カッター8が糸Yを切断すると同時に、ドラフト装置4のバックローラ4aとサードローラ4bとが回転を停止させ、巻取手段12のクレードルアーム14が回動して、パッケージ16を回転ドラム13から離反させる(図6参照)。パッケージ16の回転は、自然停止させるか、または状況により強制停止させる。このとき、セカンドローラ4dとフロントローラ4eは、回転駆動が持続している。
カッター8により切断された糸Yの巻取手段12側の部分Y2は、惰性で回転を続けるパッケージ16に巻き取られる。他方、紡績手段5側部分の糸Y1については、ドラフト装置4のバックローラ4aとサードローラ4bとが回転を停止することにより、停止させたサードローラ4bと回転を続行しているセカンドローラ4dとの間で繊維束Sが引っ張られ切断される。この切断位置から前記カッター8位置までの糸断片は、回転を続行しているセカンドローラ4d及びフロントローラ4eにより送り出され、紡績手段5を経て、糸吸引装置7により吸引除去される。
紡績ユニット2が前記動作の間に出力する糸継ぎ要求信号に基づき、作業台車3が走行して糸継ぎを必要とする紡績ユニット2の位置へ移動する。作業台車3が所定位置に到着すると、出力される到着検知信号に基づいて糸継制御部が、まず進退手段24を動作させて、上流側ガイド23を前進させ、糸道を糸弛み取り装置10と係合するおそれのない位置へ変更させる(図8の二点鎖線参照)。次いで糸継制御部は、モータ制御手段へ制御開始指令を出力する。これによりモータ制御手段は、ステッピングモータ35へ駆動回路を介して回転指令を出力し、弛み取りローラ21の回転を始動させる。あるいは、別途設けた手動スイッチ50を手動でON操作することによって、モータ制御手段へ、制御開始信号を出力することも可能である。
但し、本発明にあっては、ステッピングモータ35の起動に際し、次のような制御を行うこととした。ステッピングモータ35は一般にそれほど大きいトルクは得られないが、慣性負荷が小さい場合は、励磁信号と同時に駆動周波数を与えると、直ちに回転を開始する。すなわち慣性負荷が充分に小さいときは、所定のモータ回転速度を得るのに、図21のグラフに示すような、与える周波数を自起動周波数から即座に増大させるという制御を行うことが可能である。しかるに、回転軸35aに弛み取りローラ21が連結され慣性負荷が大きい場合は、モータを励磁すると同時に自起動周波数を与えても、ステータとロータとの同期が不十分なため、ロータが逆回転を起こしたり、周波数を増大させた加速中に脱調を生じたりするおそれがある。そこで本発明では、モータ制御手段の起動制御部に設けた自起動周波数保持指令部により、図19のグラフに示す如く、自起動周波数を与えた後、所定時間だけこの周波数を維持してステータの励磁位相とロータ位置とを同期させる所謂同期引き込みを確実に実行させ、引き続いて行われる周波数の増大に対応し得るよう設定した。これにより、ステッピングモータ35の起動時の逆回転や脱調が防止され、同期回転を確実に開始させることが可能である。また、その後で周波数を急速に増大させて回転速度を急上昇させても脱調を起こすおそれがないから、短時間で所定回転速度に到達させることができる。上記自起動周波数の保持時間は例えば200〜300msec程度に設定されるが、この値は、ステッピングモータ35の種類や弛み取りローラ21の慣性負荷の大きさ等により適宜調節される。
ところで、ステッピングモータ35の回転起動時に、必ずしもステータとロータとの磁極位置が適正に合致しているとは限らない。ステータとロータとの磁極位置が合致していない場合は、ステッピングモータ35の励磁後、ステータとロータとの磁極位置合わせに要するセットリングタイムが発生する。このセットリングタイムは、モータの慣性負荷が大きいほど長くなる。従って、慣性負荷の大きい弛み取りローラ21を連結したステッピングモータ35の励磁と同時に駆動周波数を与えた場合において、ステータとロータとの磁極位置が不一致であるときは、同期引き込みが不完全となり、その結果、ロータが逆回転するおそれがあった。そこで本発明では、モータ制御手段の起動制御部に設けた励磁位置合わせモード指令部により励磁信号制御部を制御して、図20のグラフに示す如く、自起動周波数を与える時点よりも所定時間だけ前に、予めステッピングモータ35に励磁信号を出力することにより、ステータとロータとの磁極位置を確実に合致させるように設定した。かかる励磁位置合わせモードは、具体的には、ステッピングモータ35における同位相のみを一定電流(周波数=0)で所定時間だけ励磁することにより実行される。本例の制御方式によれば、励磁位置合わせの完了後に自起動周波数が与えられるので、回転起動時に逆回転を生じさせることが決してない。また、自起動周波数を与えたときの同期引き込みが確実であるから、同期引き込み時間(自起動周波数の保持時間)を短縮することが可能である。なお、励磁合わせモードの実行時間は、ステッピングモータ35のセットリングタイムに基づいて設定され、例えば100〜300msec程度である。但しこの値は、ステッピングモータ35の種類や弛み取りローラ21の慣性負荷の大きさ等により適宜変更される。
前述のようにして、糸弛み取り装置10の弛み取りローラ21の回転を起動させたならば、引き続き、作業台車3により以下の糸継ぎ作業が実行される。図6に二点鎖線で示す如く、サクションパイプ18を上方へ回動させ、吸引口18aで、紡績手段5から連続的に紡出される糸Y1の糸端を吸引捕捉した後、同図に実線で示す初期位置まで下方へ回動させ、糸Y1を糸継装置17へ導く。他方、サクションマウス19を、図6に二点鎖線で示す位置まで下方へ回動させ、先端の吸引口19aで、パッケージ16から糸Y2の糸端を吸引・捕捉し糸の引き出しを行い、吸引状態を維持したままサクションマウス19を同図に実線で示す初期位置まで上方へ回動させて、巻取手段12側の糸Y2を糸継装置17付近へ配置する。続いて、糸継装置17の近傍に配置された紡績手段5側の糸Y1及び巻取手段12側の糸Y2を糸寄せレバー(図示略)でクランプし、糸継装置17の作業実行部内へ取り込み、糸継ぎ作業を実行する。
上記糸継ぎ作業の開始前、糸弛み取り装置10の上流側ガイド23は依然として前進位置にあり、糸道を解舒張力付与部材22と係合することのない位置に保持している。ところで、糸継装置17で糸Y1,Y2をクランプすると、サクションパイプ18が糸Y1の吸引・回収をできなくなるため、そのままでは糸継装置17の上流側に紡績手段5から送り出される糸Y1が溜まることとなる。そこで糸継ぎ作業の開始前、詳しくは糸寄せレバーによる糸Y1,Y2のクランプ直前に、進退手段24を作動させて上流側ガイド23を後退させ、図7,8に示す如く、糸Y1が棒状体22aと係合し得る位置に糸道を変更する。これにより、図9,10,11に示すように、前もって回転駆動させた弛み取りローラ21と共に回転する棒状体22aが、紡績手段5から送給される糸Y1を捕捉して弛み取りローラ21の円筒部21cに巻き付かせ、糸継ぎ作業中に紡績手段5と糸継装置17との間で生じ得る糸Y1の弛みを解消する。
このときの弛み取りローラ21の回転速度は、紡績手段5における糸Yの紡出速度(実質的には糸送り装置6の糸送り速度)と、入力部aに入力される巻取速度の入力値情報とに基づき、モータ制御手段が演算し、糸張力が適切になるよう設定される。
糸継装置17による糸継ぎが終了したならば、図12に示すように、クレードルアーム14を復帰方向へ回動させてパッケージ16を回転ドラム13に接触させ、糸Yの巻取作業を再開させる。但し糸継ぎ完了直後の糸弛み取り装置10から巻取手段12に至るまでの糸Yは張力が低い状態であるから、パッケージ16を回転ドラム13へ急に接触させると、糸張力の急激な変動が生じて、糸Yの張り切れを招くおそれがある。そこで、図12に示す如き、糸Yに対し進退可能なレバー構造のテンションアーム20を設け、パッケージ16の回転ドラム13への接触完了直前に糸Yに接触して屈曲させ、糸張力を予め増大させておくことにより、巻取再開時における糸張力の変動幅を小さく抑えるようにすることが望ましい。さらに図示は省略するが、クレードルアーム14の回動速度を調整するための復帰速度制限機構を設け、パッケージ16が回転ドラム13に接触する直前のクレードルアーム14の回動速度を制限するようにしてもよい。
前述した巻取再開時には、紡績手段5で生成され送り出される糸Yは、回転を継続している弛み取りローラ21に巻き取られている。巻取作業が再開されると、糸に所定の張力が付与される。その結果、糸張力により、棒状体22aが回転を続けている弛み取りローラ21に抗して独立した挙動を示すようになり、弛み取りローラ21に巻き取られて貯留している糸Yが、しだいに弛み取りローラ21から下流側ガイド36を経て引き出され解舒される(図13参照)。このとき棒状体22aは、弛み取りローラ21から解舒される糸Yに適度の抵抗力を作用させて、糸Yに所定の張力を付与する。すなわち、弛み取りローラ21から解舒される糸Yの解舒張力を、正規の巻取張力に実質的に合致させて、パッケージ16の巻取状態を均一化する機能を有している。
糸継ぎ作業が終了し巻取作業が再開されたとき、作業台車3は、糸Yとの係合関係が無くなるので、自由に移動することが可能となる。それ故、巻取作業の再開段階に達していれば、別の紡績ユニットから糸継ぎ要求信号が出力されたときに、直ちに要求のあった紡績ユニット位置へ移動することができる。このように本発明の紡績機1は、紡績ユニットごとに糸弛み取り装置10を配設したことにより、糸継ぎ作業のために作業台車3を一つの紡績ユニット2に停留させる時間を短縮でき、結果として、機械の稼働効率を向上させることができる。
巻取作業の再開後、図13に示すように弛み取りローラ21からの糸Yの解舒が終了したとき、棒状体22aは、弛み取りローラ21から受ける回転力と走行する糸の張力とが均衡することによって、図14(A)(B)に示す位置で糸Yと係合する状態に保持される。そのまま放置すると、糸Yと棒状体22aとの摩擦で糸品質ひいてはパッケージ16の品質に悪影響を及ぼすおそれがある。そこで本実施形態では、弛み取りローラ21から糸Yが巻き出されたならば、図15(A)(B)に示すように、弛み取りローラ21をほぼ180°逆回転させて、棒状体22aを糸Yと接触しない離間位置へ位置転換させ、しかるのち弛み取りローラ21を当該離間位置に停止させるように設定した。これにより、糸Yの品質低下を回避することが可能である。
なお、弛み取りローラ21の正回転の終了後、一旦、ステータの励磁を切ってしまってから、弛み取りローラ21を逆回転させるため、ステッピングモータ35に逆位相の駆動周波数を与える場合には、図19又は図20に示す制御方式を採用して、励磁位置合わせ及び/又は同期引き込みを確実に実行させ、逆方向への回転起動時の脱調を防止する。但し、正回転終了後もステータの励磁状態を維持している場合は、逆回転起動時に新たな励磁位置合わせ・同期引き込みは不要である。逆回転の実行タイミング調節は、例えばタイマー制御による。すなわち、糸弛み取り装置10における糸弛み取り動作を開始してから弛み取りローラ10の回転時間が所定時間に達したならば、自動的に弛み取りローラ21を逆転・停止させるように設定すればよい。あるいは、弛み取りローラ21の上流又は下流の適所に張力センサ(図示せず)を配置して解舒中の糸張力を監視し、張力値が一定の条件に達したならば、糸Yが完全に弛み取りローラ21から解舒されたとみなして、弛み取りローラ21を逆転・停止させるように構成することも可能である。
本発明は、通常紡績時においても巻取速度を適宜調整して弛みを生じさせ、弛み取りローラ21に糸Yを常時巻き付かせる仕様の紡績機を構成するのに利用することも可能である。そのような例としては、コーン巻きパッケージを形成する際に、大径側と小径側とで生じる巻取速度の差による巻取張力差を吸収するため、弛み取りローラ21に糸Yを常時巻き付けるものが挙げられる。
本発明を適用した紡績機の一実施形態を示す正面図である。 上記実施形態に関するものであって、紡績機の要部の構造を概略的に示す正面断面図である。 上記実施形態に関するものであって、通常紡績時における紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、通常紡績時における糸弛み取り装置部分の概略構成を拡大して示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、通常紡績時における糸弛み取り装置部分の概略構成を拡大して示す正面図である。 上記実施形態に関するものであって、糸継ぎ作業の開始直前における紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、糸継ぎ作業開始時における紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、糸継ぎ作業開始時における糸弛み取り装置部分の概略構成を拡大して示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、糸継ぎ作業中における紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、糸継ぎ作業中における糸弛み取り装置部分の概略構成を拡大して示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、糸継ぎ作業開始時における糸弛み取り装置部分の概略構成を拡大して示す正面図である。 上記実施形態に関するものであって、糸継ぎ終了後、巻取作業の再開直前における紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、巻取再開後の状態における紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、図(A)は巻取作業再開後のローラから糸が解舒された直後における糸弛み取り装置の概略構成を拡大して示す側面図、図(B)は同状態の弛み取りローラを示す先端側から見た正面図である。 上記実施形態に関するものであって、図(A)は上記図14の状態に続くものであって、弛み取りローラを逆転させて糸との係合を回避した状態における糸弛み取り装置の概略構成を拡大して示す側面図、図(B)は同状態の弛み取りローラを示す先端側から見た正面図である。 上記実施形態に係る糸弛み取り装置に利用する弛み取りローラの一例を示す先端側から見た斜視図である。 上記実施形態に係る糸弛み取り装置に利用する弛み取りローラの一例を示すものであって、図(A)は先端側から見た正面図、図(B)は平面図である。 上記実施形態に係る糸弛み取り装置に利用する弛み取りローラの一例を示す側面断面図である。 本発明に係るステッピングモータの駆動制御方式の一例を示すグラフである。 本発明に係るステッピングモータの駆動制御方式の異なる例を示すグラフである。 従来のステッピングモータの駆動制御方式を示すグラフである。
符号の説明
1…紡績機(糸処理機) 2…紡績ユニット(糸処理ユニット) 3…作業台車 5…紡績手段(糸供給手段) 10…糸弛み取り装置 12…巻取手段 17…糸継装置 21…弛み取りローラ 35…ステッピングモータ S…繊維束 Y…糸(紡績糸)

Claims (5)

  1. 糸供給手段から供給される糸を巻き取る巻取手段の上流側に、糸の弛みを除去する糸弛み取り装置を設けた糸巻取機において、前記糸弛み取り装置は、糸の弛みを巻き取って貯留する弛み取りローラと、該弛み取りローラを回転駆動するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転を制御する制御手段とを備え、当該制御手段は、前記弛み取りローラの回転起動時に、前記ステッピングモータを自起動領域の駆動周波数で回転駆動させる速度指令を所定時間継続して出力する速度指令手段を有していることを特徴とする糸巻取機。
  2. 前記制御手段に、前記ステッピングモータを励磁する励磁指令手段が設けられ、該励磁指令手段は、前記速度指令手段が自起動領域の駆動周波数による速度指令を出力する時間よりも所定時間前にステッピングモータを励磁して、ロータとステータとの間の励磁位置合わせを実行するように設定されている請求項1に記載の糸巻取機。
  3. 前記弛み取りローラの上流側には糸欠陥検出器、下流側には弛み取りローラの軸の延長線上に位置するガイド部材が設けられ、前記弛み取りローラに回転軸を直結させた前記ステッピングモータを、前記糸欠陥検出器に対し糸道とは反対側の領域に配置した請求項1又は2に記載の糸巻取機。
  4. 機台に、糸供給手段を有する複数の糸処理ユニットが設けられた糸処理機において、各糸処理ユニットごとに請求項1乃至3のいずれかに記載する糸巻取機を配設したことを特徴とする糸処理機。
  5. 機台に、糸供給手段と糸巻取機との糸端を繋いで糸継ぎ処理する糸継装置が備えられ、該糸継装置の制御手段から出力される糸継制御信号に基づいて、前記ステッピングモータの制御手段による制御を開始するように設定されている請求項4に記載する糸処理機。
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