JPH05301460A - 感熱記録材料 - Google Patents
感熱記録材料Info
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- JPH05301460A JPH05301460A JP4134184A JP13418492A JPH05301460A JP H05301460 A JPH05301460 A JP H05301460A JP 4134184 A JP4134184 A JP 4134184A JP 13418492 A JP13418492 A JP 13418492A JP H05301460 A JPH05301460 A JP H05301460A
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Abstract
化合物から成る無色又は淡色のロイコ染料から成る発色
物質と、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンから成る加熱時に反応して該発色物質を発色せしめ
る顕色物質と、特定のジフェノキシメチルベンゼン類化
合物から成る増感剤を含有する感熱発色層を、支持体上
に設けている感熱記録材料。 【効果】発色濃度や発色感度が十分に高く、発色性に優
れ、しかも画像保存性(耐候性)も良好である。
Description
らに詳しくは、特に発色性及び画像保存性を向上させた
感熱記録材料に関するものである。
ムなどの支持体上に、加熱により発色する感熱発色層を
設けた感熱記録材料は、ファクシミリ、電卓、マイコン
などのサーマルプリンタ、心電図や分析機器などのサー
モペンレコーダ、乗車券、スーパーマーケットでのPO
S用ラベルなどに幅広く用いられている。この感熱記録
材料としては、通常、発色物質としての無色又は淡色の
ラクトン系、ラクタム系、スピロピラン系などのロイコ
染料と、この発色物質と加熱時に反応して発色させる顕
色物質とを、それぞれ別個にボールミルやサンドミルな
どで粉砕して溶剤に分散させたのち、結合剤を加えてこ
れらの分散液を混合し、必要に応じ、これにワックス、
増感剤、界面活性剤、消泡剤、無機顔料などを添加して
塗工液を調整したのち、これを紙などの支持体上に塗布
し、乾燥して感熱発色層を設けることにより、製造され
たものが使用されている。従来、感熱発色層に用いる顕
色物質としては、フェノール系化合物が用いられてお
り、特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン(ビスフェノールA)が常用されている。しかしな
がら、この顕色物質単独では、高い感度を必要とする高
速ファクシミリ用としては、発色温度が高くて感度不十
分であるため、この顕色物質に増感剤を添加して発色温
度を下げることが行われている。このような目的で現在
使用されている増感剤としては、例えばパラフィンワッ
クス、あるいは、脂肪酸アミド、ジメチルテレフタレー
トなどのアミド類やエステル類、エーテル類などがあ
る。しかしながら、これらの増感剤の使用によっても発
色濃度及び発色感度の点については必ずしも十分である
とはいえず、高濃度の画像が得られても画像保存性が悪
く、経時的に画像が劣化するなどの欠点があり、満足で
きる感熱記録材料は得られていなかった。
従来の感熱記録材料が有する欠点を克服し、発色濃度や
発色感度が十分に高く、発色性に優れ、しかも画像保存
性(耐候性)も良好であるなど、優れた性能を有する感
熱記録材料を提供することを目的としてなされたもので
ある。
た性能を有する感熱記録材料を開発すべく鋭意研究を重
ね、増感剤を種々検討した結果、驚くべきことに顕色物
質としてビスフェノールAを用い、増感剤として特定の
ジフェノキシメチルベンゼン類化合物及び発色物質とし
て特定のロイコ染料を組み合わせることにより、発色濃
度や発色感度が十分に高く、発色性に優れ、しかも画像
保存性が優れることを見い出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、式
(1)
ルキル基又はシクロアルキル基を表す。)で示される無
色又は淡色のロイコ染料から成る発色物質と、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンから成る加熱
時に反応して該発色物質を発色せしめる顕色物質と、式
(2)
メチル基を表わす。)で示される化合物の中から選ばれ
た少なくとも1種の化合物から成る増感剤を含有する感
熱発色層を、支持体上に設けてなることを特徴とする感
熱記録材料を提供するものである。以下、本発明を詳細
に説明する。
に、発色物質として用いられる無色又は淡色のロイコ染
料は、式(1)で示されるものである。式中、R1及び
R2の炭素数1〜6のアルキル基としては、例えばメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチ
ル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、2,2−
ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、n
−ヘキシル基、2−メチルペンチル基、4−メチルペン
チル基、2,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル
基などが挙げられる。また、炭素数1〜6のシクロアル
キル基としては、シクロプロピル基、2−メチルシクロ
プロピル基、2−エチルシクロプロピル基、3−プロピ
ルシクロプロピル基、シクロブチル基、2−メチルシク
ロブチル基、3−メチルシクロブチル基、2−エチルシ
クロブチル基、2,3−ジメチルシクロブチル基、シク
ロペンチル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチ
ルシクロペンチル基、4−メチルシクロペンチル基、シ
クロヘキシル基などが挙げられる。
発色物質の典型的化合物としては、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シク
ロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ランなどが挙げられ、特に好ましいものとしては3−ジ
ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオランなどが挙げられる。これら
の発色物質は、それぞれ単独で用いても良いし、2種以
上を組み合わせて用いても良い。また、その使用量は、
使用する顕色物質に応じて適宜選ばれるが、通常、顕色
物質100重量部当たり10〜300重量部の範囲で使
用される。
には、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンからなる顕色物質が含有される。本発明の感熱記録材
料における感熱発色層には、式(2)で示される化合物
の中から選ばれた少なくとも1種の化合物から成る増感
剤を含有する。上記式(2)で表される好ましい増感剤
の典型的化合物としては、1,2−ジフェノキシメチル
ベンゼン(m.p.=95−96℃)、1,4−ジ(o−
トリルオキシメチル)ベンゼン(m.p.=83−84
℃)、1,4−ジ(m−トリルオキシメチル)ベンゼン
(m.p.=84−85℃)などが挙げられ、特に好まし
いものとしては1,2−ジフェノキシメチルベンゼンが
挙げられる。本発明に用いる増感剤は、上記顕色物質と
上記特定のロイコ染料から成る発色物質を組み合わせる
ことにより、増感剤として極めて有効であり、発色濃度
及び発色感度などの発色性を向上させる作用を有すると
ともに、画像保存性(耐候性)を向上させる作用も有し
ている。
し、2種以上を適当な割合で組み合わせて用いても良
い。また、その使用量は、顕色物質100重量部あた
り、通常50〜300重量部の範囲、好ましくは50〜
200重量部の範囲、特に好ましくは50〜150重量
部の範囲である。この使用量が50重量部未満では本発
明の効果が十分に発揮され難くなる傾向があり、300
重量部を越えると発色温度が低くなる傾向がある。本発
明においては、増感剤として、前記式(2)で表される
化合物が用いられるが、本発明の目的を損なわない範囲
で、所望に応じ他の増感剤の1種又は2種以上を併用す
ることもできる。この他の増感剤としては、例えば高級
脂肪酸又はそのエステル、アミド、金属塩のほか、メタ
タ−フェニル、2−ベンジルオキシナフタレン、p−ベ
ンジルビフェニル、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニル
エステル、エチレングリコールビス(m−トルイル)エ
ーテル、ジ(p−メチルベンジル)シュウ酸エステル類
や、各種ワックス類、芳香族カルボン酸とアミンとの縮
合物、高級直鎖グリコール類、高級ケトン類、ビスフェ
ノールS誘導体などが挙げられる。本発明の感熱発色層
には、上記各成分の他に、必要に応じ結合剤、ワック
ス、界面活性剤、消泡剤、無機顔料などの各種成分を含
有させることができる。
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、デンプン、ポリアクリル酸、ポリアク
リルアミド、スチレン−マレイン酸共重合物などが挙げ
られる。これらの結合剤は1種用いてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。なお、これらの結合剤
は、通常感熱発色層の固形分100重量部当たり5〜6
0重量部の範囲で使用される。本発明の感熱記録材料
は、通常用いられている各種製造方法、例えば上記発色
物質、顕色物質及び増感剤を適当な結合剤などととも
に、水性媒体などの媒体中に分散させて分散液を調整
し、この分散液を支持体上に塗布、乾燥する方法などに
よって製造することができる。本発明の感熱発色層の量
は、得られる発色性能に応じ適宜選定して決めれば良い
が、通常2〜15g/m2の範囲で選定する。本発明の
感熱記録材料に用いられる支持体についても特に制限は
なく、従来感熱記録材に支持体として慣用されているも
の、例えば紙、合成紙、プラスチックフイルムなどを用
いることができる。
するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例で得られた感熱記
録紙の性能は、次のようにして評価した。 (1)発色性 熱傾斜試験機(東洋精機製作所製)を用い、サンプル加
圧2kg/cm2、加熱時間5秒間、発色温度は5℃きざみ
の条件で発色を行ったのち、カラーコンピューター(ス
ガ試験機)を用い、色濃度[C]を測定した。なお、発
色前の感熱記録紙の色濃度をC0(地肌カブリ)とし、
発色後の色濃度をC1とした。 (a)地肌カブリ 地肌カブリは小さい方が良い。 (b)立ち上がり及び立ち終わり温度と色濃度[C] 発色温度とその時の色濃度[C]をグラフにプロット
し、接線を引いてその交点より、立ち上り温度と色濃度
[C]、立ち終わり温度と色濃度[C]を求めた。立ち
上がり温度と立ち終わり温度との差が小さい程良い。
ド・オ・メーター(スガ試験機)で63℃にて20時間
露光後、地肌と発色部の色濃度[C]を測定した。ま
た、発色部の残存率は、
は100に近い方が良い。
れぞれ別途に用意し、サンドミルを用いて3時間微粉砕
して分散させた。 [A液](発色物質分散液) 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 2.0重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 4.3重量部 水 2.0重量部 [B液](顕色物質分散液) ビスフェノールA 2.8重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 12.0重量部 水 5.2重量部 [C液](増感剤分散液) 1,2−ジフェノキシメチルベンゼン 2.8重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 12.0重量部 水 5.2重量部 次に、B液、C液を混合し、D液を調整した。 [D液] B液 3.0重量部 C液 3.0重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 0.8重量部 カオリン 0.61重量部 次いで、A液0.78重量部及びD液10重量部を混合
して感熱発色層用の塗布液を調整し、坪量65g/m2
の上質紙に、乾燥塗布量が約7g/m2となるように塗
布し、風乾して感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の評
価結果を第1表に示す。
ノキシメチルベンゼンの代わりに1,4−ジ(o−トリ
ルオキシメチル)ベンゼンを使用した以外は、実施例1
と同様にして感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の評価
結果を第1表に示す。
ノキシメチルベンゼンの代わりに1,4−ジ(m−トリ
ルオキシメチル)ベンゼンを使用した以外は、実施例1
と同様にして感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の評価
結果を第1表に示す。
6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを
使用した以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙を得
た。この感熱記録紙の評価結果を第1表に示す。
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わり
に3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオランを使用した以外は、実施
例1と同様にして感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の
評価結果を第1表に示す。
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わり
に3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオランを使用した以外は、
実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。この感熱記録
紙の評価結果を第1表に示す。
ノキシメチルベンゼンの代わりにステアリン酸アミドを
用いた以外は、実施例1と同様にして比較用感熱記録紙
を得た。この感熱記録紙の評価結果を第1表に示す。
わりにp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルを用いた以外
は、実施例1と同様にして比較用感熱記録紙を得た。こ
の感熱記録紙の評価結果を第1表に示す。
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わり
に3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロ
アニリノ)フルオランを使用した以外は、実施例1と同
様にして比較用感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の評
価結果を第1表に示す。
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わり
に3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオランを使用した以外は、実施例1と
同様にして比較用感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の
評価結果を第1表に示す。
十分に高く、発色性に優れ、しかも画像保存性(耐候
性)も良好である感熱記録材料を得ることができる。従
って、実用上、極めて有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】式(1) 【化1】 (式中、R1及びR2は、炭素数1〜6のアルキル基又は
シクロアルキル基を表す。)で示される無色又は淡色の
ロイコ染料から成る発色物質と、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンから成る加熱時に反応して
該発色物質を発色せしめる顕色物質と、式(2) 【化2】 (式中、R3及びR4は、それぞれ水素又はメチル基を表
わす。)で示される化合物の中から選ばれた少なくとも
1種の化合物から成る増感剤を含有する感熱発色層を、
支持体上に設けてなることを特徴とする感熱記録材料。 - 【請求項2】発色物質が、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン及び3−(N−メチル−N−シクロヘキシ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランの中
から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の感熱
記録材料。 - 【請求項3】増感剤が、1,2−ジフェノキシメチルベ
ンゼン、1,4−ジ(o−トリルオキシメチル)ベンゼ
ン及び1,4−ジ(m−トリルオキシメチル)ベンゼン
の中から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の
感熱記録材料。 - 【請求項4】発色物質が、3−ジブチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン及び3−(N−エチル−
N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオランの中から選ばれた少なくとも1種である請求項
1記載の感熱記載材料。 - 【請求項5】増感剤が、1,2−ジフェノキシメチルベ
ンゼンである請求項1記載の感熱記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4134184A JP2681727B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4134184A JP2681727B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 感熱記録材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05301460A true JPH05301460A (ja) | 1993-11-16 |
JP2681727B2 JP2681727B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=15122407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4134184A Expired - Lifetime JP2681727B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 感熱記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2681727B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03274182A (ja) * | 1990-03-26 | 1991-12-05 | Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
-
1992
- 1992-04-27 JP JP4134184A patent/JP2681727B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03274182A (ja) * | 1990-03-26 | 1991-12-05 | Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2681727B2 (ja) | 1997-11-26 |
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