JPH05277993A - 自動裁断機用のマーク付与装置 - Google Patents

自動裁断機用のマーク付与装置

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JPH05277993A
JPH05277993A JP10884292A JP10884292A JPH05277993A JP H05277993 A JPH05277993 A JP H05277993A JP 10884292 A JP10884292 A JP 10884292A JP 10884292 A JP10884292 A JP 10884292A JP H05277993 A JPH05277993 A JP H05277993A
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mark
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cylinder
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Masao Yamaguchi
征男 山口
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英夫 榊原
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MERUBO SHINSHIFUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、生地に損傷を与えず、裁断後に
おけるパターンの使用や縫製過程でのゲージの使用をな
くせるようにした上に、左右非対称の胸ポケットやダー
ツ等によって縫い消しのできない部分にも、少ない工程
数によって精度のよいマーク付けを行うことができる自
動裁断機用のマーク付与装置を提供しようとするもので
ある。 【構成】 シリンダーの上下両端部にピストン棒を上下
方向に移動させる圧空配管が接続され、ピストン棒の先
端側に分割可能な下側容器と上側容器とからなるマーク
液収納容器が設けられ、下側容器は底壁に貫通穴が形成
されるとともに、内部に円筒部材が設けられ、下側容器
の貫通穴から円筒部材を通して芯部材が突出され、上側
容器内には、前記芯部材の上端部と連結される芯部材ホ
ルダーが、その下端部を下側容器内の円筒部材の上端開
口部を塞ぐ方向に付勢して設けられる構成としたことを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動裁断機用のマーク
付与装置に関し、自動裁断機でカットする生地に縫製上
必要なポケット印、穴印、縫い止め印等のマークを生地
に損傷を与えることなく、少ない工程数によって精度の
よいマークを付与するのに用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来の自動裁断機(以下、CAD/CA
Mという)においては、縫製上必要な生地Mへのマーク
付与は、次のような各方法によって行われていた(図8
参照)。 (1) 連結部材Aによって裁断部Bと連結されたマーク付
与装置は、マークを付与する位置において、CAD/C
AMから出される指令により、ドリルDをエアモーター
Cによって回転しつつエアシリンダEによって下向きに
移動させ、生地Mに開けられたドリル穴をマ−クとして
用いていた。
【0003】(2) CAD/CAMによる裁断後の生地に
パターンを合わせてチヤコで目印をつけ、その目印の部
分に切躾(きりび)を打ってマ−クとしていた。 (3) CAD/CAMによる裁断後の生地にパターンを重
ね合わせて切躾打ち器で切躾を打ち、生地にマ−クを付
与していた。
【0004】(4) CAD/CAMにより生地を裁断した
後にその生地にマーク用の穴をドリルDであけ、あけた
ドリル穴に顔料インキを流して生地Mにマ−クを付与し
ていた。 (5) 裁断された生地Mの縫製過程において、必要な時に
ゲージを使用して生地Mにマークを付与していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の各マーク付与方
法には、それぞれ次のような問題点があった。 (1) 裁断中にドリルDで穴をあけてマークを付与する方
法では、裁断された生地Mに損傷を与えるだけでなく、
胸ポケットのように片側の位置にマークを付与するだけ
でよい場合にも左右対称の両側の位置に穴があくため、
胸ポケットやこれに類するものへのマークの付与には適
していない。また、織目の粗い生地M等に適用しようと
しても、ドリルDが織目の粗い生地M等の網目を素通り
するため、これらの生地Mにはマ−クを付与することが
できない。
【0006】(2) 前記第2項、第3項で記載のように
裁断後の生地Mにパターンを重ね合わせる方法では、カ
ットしたときに使用したのと同じパターンが必要にな
る。しかしながら、CAD/CAMでカットしたもの
は、サイズや体形修正が自動的に施されているため、合
わせるべき元のパターンがなくなっており、正しい位置
にマ−クを付与することはできない。
【0007】(3) 前記第4項のドリルDであけた生地
Mの穴に顔料を流す方法では、穴をあけた部分をダーツ
等によって縫い消しのできる限られた部分にしか適用で
きない上に、穴に流した顔料が生地Mの表面に滲み出て
きてシミを作るおそれがあった。 (4) 前記第5項の縫製過程でゲージを利用して目印を
付ける方法では、体型、デザイン、およびサイズ等の種
類が多くなって多品種になると、ゲージを多数用意しな
ければならないため、作業に手数がかかるだけでなく、
マ−クの付与を正確に行うことが困難になる。
【0008】この発明はこれらの事情に鑑みてなされた
もので、穴をあけることによって生地に損傷を与えるこ
とがなく、裁断後の生地にパターンを重ね合わせたり、
縫製過程でマ−クの付与にゲージを使用したりする手数
をかけずに、かつ、左右非対称の胸ポケットやダーツ等
によって縫い消しのできない部分にも、少ない工程数に
よって精度のよいマーク付けを行うことができる自動裁
断機用のマーク付与装置の提供を目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1発明においては、生地上方を移動して所
定位置で停止されるシリンダーは、その上下両端部にシ
リンダーから下向きに突出するピストン棒を上下方向に
移動させる圧空配管が接続され、ピストン棒の先端側
に、下側容器と上側容器とが分離可能に結合されたマー
ク液収納器が設けられ、下側容器は底壁に貫通穴が形成
されるとともに、容器内部に円筒部材が設けられ、円筒
部材を挿通して下側容器の貫通穴から突出される芯部材
は、下側容器に対してマーク液の漏洩を防止した状態で
収納され、上側容器内には、前記芯部材の上端部と連結
される芯部材ホルダーが、その下端部を下側容器内の円
筒部材の上端開口部を塞ぐ方向に付勢して設けられ、自
動裁断機用のマーク付与装置が構成されている。
【0010】また、本願の第2発明においては、生地上
方を移動して所定位置で停止されるシリンダーは、その
上下両端部にシリンダーから下向きに突出するピストン
棒を上下方向に移動させる圧空配管が接続され、ピスト
ン棒の先端側に、内筒と外筒とにより形成された二重容
器が設けられ、二重容器の内筒はマーク液タンクに接続
され、内筒と外筒との間の環状空間部には可撓性の圧空
配管が接続され、二重容器は、内筒内に外側から操作し
得る流量調節手段が設けられるとともに、容器の下端部
にマーク液を圧空により噴出する気液混合ノズルが設け
られ、前記圧空配管の途中には、気液混合ノズルが設定
された距離だけ下降されたときに設定時間だけ圧空配管
を開くクラッチスイッチが設けられ、前記シリンダーお
よびクラッチスイッチは、自動裁断部と一体に移動する
連結部材に保持されて、自動裁断機用のマーク付与装置
が構成されている。
【0011】
【作用】第1発明においては、自動裁断部とともに移動
されるシリンダーがマーク付与装置で停止されると、制
御部からの指令により、シリンダーの上端部に接続され
た圧空配管から圧力流体が供給され、シリンダーのピス
トン棒の先端に取り付けられたマーク液収納容器が、裁
断台上に保持された生地に向かって下向きに移動され
る。
【0012】この移動により、マーク液収納容器の底壁
から突出された芯部材が生地の表面に押圧されるので、
芯部材は下側容器内の円筒部材の上端開口部を塞いでい
た芯部材ホルダーを付勢部材の付勢力に抗して上動さ
せ、前記円筒部材の上端開口部との間に環状の隙間部分
を形成する。このため、円筒部材の上側の容器内に貯え
られていたマーク液は、この環状の隙間部分から円筒容
器内に流入し芯部材にマーク液を供給するので、生地の
表面に押圧されている芯部材は、生地に対してマークを
付与する。マークの付与が終わると、シリンダーへの圧
力流体の切り換えが行われ、マーク液収納容器は元の位
置まで上動されて次のマーク付与位置に移動される。
【0013】また、第2発明においては、自動裁断部と
ともに移動されるシリンダーがマーク付与装置で停止さ
れると、制御部からの指令により、シリンダーの上端部
に接続された圧空配管から圧空が供給され、シリンダー
のピストン棒に取り付けられた二重容器が、裁断台上に
保持された生地に向かって下向きに移動し、二重容器の
下端部の気液混合ノズルが生地の上面から設定された高
さに達した位置で停止される。
【0014】この停止と同時に、二重容器に接続されて
いる圧空配管の途中に挿入されたクラッチスイッチが開
かれ、二重容器内の環状空間部に圧空が供給される。こ
のため、マーク液収納容器から二重容器の内筒内に供給
されたマーク液は、気液混合ノズルから噴出され、その
下側の生地の上面にマークを付与する。マークの付与が
終わると、シリンダーに供給されていた圧空の切り換え
が行われ、気液混合ノズルを備えた二重容器は、元の位
置まで上動されて次のマーク付与位置に移動される。
【0015】
【実施例】図1ないし図3は、第1発明についての一実
施例を示したものである。図1において、1はマーク液
収納容器2とエアシリンダー3とから主として構成され
ている自動裁断機用のマーク付与装置で、このマーク付
与装置1は、連結部材Aによって結合されたCAD/C
AMの自動裁断部とともに、図示しない制御部からの指
令により、マークを付与する各位置に移動されてそれぞ
れ設定時間ずつ停止される。
【0016】マーク液収納容器2は、図3に示すよう
に、下側容器2Aと上側容器2Bとの螺合により形成さ
れ、上下方向に分離可能な構成となっている。下側容器
2A内の高さ方向には、下から順に小さな円形穴2a1
とそれより大きな円形穴2a2が同心円状に形成され、
小さな円形穴2a1 と底壁に設けられた貫通穴4との間
は、逆円錐形のテーパー面によって結合されている。5
は下側容器2A内の小さな円形穴2a1 に装着されたフ
エルト製の環状パッキンで、この環状パッキン5の中心
部の円形穴に嵌合されたフエルトやグラスファイバーな
どで作られた芯部材6が、底壁の貫通穴4から下側に突
出されている。
【0017】下側容器2A内の大きな円形穴2a2 の環
状底壁部には、下端部に外向きのフランジ7aを備えた
円筒部材7が芯部材6と同心的に配設され、円筒部材7
の中心部を通る芯部材6の上端部は、大部分を上側容器
2Bに収納される芯部材ホルダー8の下端面の円形穴に
嵌合されて、芯部材ホルダー8と一体に結合されてい
る。芯部材ホルダー8は、円筒部材7の外側に嵌合され
るカバー9内に収納されており、カバー9の上端面と芯
部材ホルダー8の下端部に形成された異径段部との間
に、芯部材ホルダー8を介して芯部材6を下側に付勢す
る付勢部材10が装着されている。
【0018】また、芯部材ホルダー8には、円筒部材7
の上端開口部に対応する大径部分に逆円錐形のテーパー
面8aが形成されていて、付勢部材10で付勢された通
常の状態では、テーパー面8aによって円筒部材7の上
端開口部を塞いでおり、芯部材6が付勢部材10の付勢
力に抗して上動されたときに、円筒部材7の上端面と芯
部材ホルダー8のテーパー面8aとの間に形成される環
状の隙間部分から、上側容器2Bに貯えられているマー
ク液11が円筒部材7内に流れ込み、芯部材6にマーク
液11を供給する構成となっている。このマーク液11
としては、使用する生地Mに対して付着性、剥離性、難
沈殿性、非乾燥性、放置噴霧性に優れた特殊な顔料溶液
が用いられる。
【0019】前記カバー9は、上端面に芯部材ホルダー
8の上端部を挿通させる穴9aが設けられるとともに、
上側容器2Bに貯えられたマーク液11をカバー9内に
供給し得るようになっている。カバー9の下端部に形成
された外向きのフランジ9cには、環状のゴムパッキン
12が装着されており、このゴムパッキン12は、下側
容器2Aの内側に螺合される上側容器2Bの下端面によ
り押圧されて、カバー9の外側から下側容器2A内への
マーク液洩れが防止されている。13は上側容器2Bの
端面中央部に突出された円柱状の突出部で、この突出部
13の内面側中央部には、芯部材ホルダー8より若干寸
法の大きな円形穴14が設けられている。
【0020】マーク液収納容器2は、図1、図2に示す
ように、その上方に保持されたエアシリンダー3のピス
トン棒15とねじその他の手段により着脱可能に結合さ
れている。エアシリンダー3の上下両端部の周側面に
は、ピストン棒15とともにマーク液収納容器2を下動
させる圧空配管16と、下動位置にあるマーク液収納容
器2を上動させる圧空配管17とが接続されている。マ
ーク液収納容器2の構成は、上記実施例の場合に限定さ
れるものではなく、下側容器2Aの底壁からマーク液洩
れが防止された状態で芯部材6が突出され、この芯部材
6が付勢部材10の付勢力に抗して上動されたときに、
芯部材6の先端側にマーク液11が供給されるその他の
構成としてもよいことは勿論である。
【0021】次に、この実施例の装置の動作について説
明する。CAD/CAMでは、装置の水平な作業面上に
裏面を上側にして置かれた生地Mは、装置の作業面の下
側を負圧にした吸引力によって保持されている。マーク
付与装置1は、運転開始時に位置合わせ手段18により
生地Mの上方を所定位置まで水平方向に移動されたの
ち、生地Mの上面に接触する位置まで下動されて従来の
場合と同様に位置合わせされる(図1の二点鎖線参
照)。
【0022】次いで図示しないコンピューターの記憶部
に予め入力されたプログラムに基づいて、自動裁断部に
より、生地の裁断が行われ、この裁断と同時か裁断後
に、マーク付与装置1による生地Mへのマーク付与が、
次のように行われる。生地Mの上方を移動するマーク液
収納容器2が最初のマーク付与停止位置に停止される
と、コンピューターの制御部からの指令により、エアシ
リンダー3の上部の側面に接続された圧空配管16から
圧空が供給されるため、ピストン棒15の先端側に結合
されている動位置にあるマーク液収納容器2を上動させ
る圧空配管17とが接続されているマーク液収納容器2
は下動され、下側容器2Aから突出している芯部材6
が、予め設定された時間だけ生地Mの上面に押圧され
る。
【0023】生地Mに押圧された芯部材6は、その上端
部に嵌合された芯部材ホルダー8を付勢部材10の付勢
力に抗して上動するので、円筒部材7の上端縁開口部と
芯部材ホルダー8のテーパー面8aとの間に環状の隙間
部分が形成される。このため、円筒部材7の上側容器2
B内に貯えられていたマーク液11は、前記環状の隙間
部分から円筒部材7内に流れ込み、芯部材6にマーク液
11を供給する。芯部材6に供給されたマーク液11
は、重力その他の作用によって芯部材6の下側先端部に
移動されるから、芯部材6は押圧していた生地Mの裏面
側に最初のマークを付与する。
【0024】芯部材6が生地Mの上面に押圧されて設定
時間が経過すると、エアシリンダー3への圧空の供給
は、上部側面に接続された圧空配管16から下部側面に
接続された圧空配管17に切り換えられ、マーク液収納
容器2は、ピストン棒15とともに上方に移動される。
この上動につれて、芯部材ホルダー8は、付勢部材10
の付勢力により下側に移動されて、芯部材ホルダー8の
テーパー面8aと円筒部材7の上端面との間に形成され
ていた環状の隙間部分を閉じ、芯部材6のマーク液11
への供給を停止する。
【0025】マーク液収納容器2が元の位置まで上動さ
れるとコンピューターの制御部からの指令により、マー
ク付与装置1は、次のマーク付与装置まで移動される。
そして、この位置でも、前記について述べたと同じ動作
によりマークの付与が行われ、以後、必要な回数だけ同
じ動作が繰り返されて、縫製に必要な各位置へのマーク
の付与が終了する。
【0026】したがって、この実施例の装置によるとき
は、裁断中または裁断後にドリルで生地Mに穴をあけて
マーク付けを行う必要がないため、生地Mに損傷を与え
ずにマーク付けを行うことができるとともに、胸ポケッ
トのように片側の位置にマーク付けを行うだけでよい場
合や、織目の粗い生地等にも少ない工程数によって精度
のよいマーク付けを行うことができる。
【0027】また、裁断後のパターンを重ね合わせ、チ
ヤコで目印を付けるか付けないで切躾を打つ場合に比べ
て、カットしたときに使用したのと同じパターンを残し
ておく必要がない上に、CAD/CAMを用いてサイズ
や体形補正を自動的に施しながらカットした場合には、
合わせるべき元のパターンがなくなってマ−ク付けを行
うことができなかった不都合を解消して、マーク付けを
行うことができる。
【0028】また、ドリル穴に顔料を流してマーク付け
を行う場合には、マーク付けがダーツ等によって縫い消
しのできる部分に限られていたのに比べて、この実施例
の装置の場合には、ダーツ等によって縫い消しを行うこ
とができないその他のすべての部分にも、マーク付けを
行うことができ、縫製作業を容易にする。そして、縫製
過程でゲージを利用して目印を付ける場合に、体型、デ
ザイン、およびサイズ等の種類に合わせてゲージを多数
用意しなければならなかったのに比べて、ゲージの用意
を不要にするとともに、ゲージを使用する場合にかかる
手数を省略して、生地Mへのマーク付けをきわめて効率
良く行うことができる。
【0029】図4ないし図7は、第2発明についての一
実施例を示したものである。この実施例では、マーク付
与装置1Aは、エアシリンダー3と下端部に気液混合ノ
ズル20を備えた二重円筒容器19とから主として構成
されている。この場合のマーク付与装置1Aも連結部材
A(図1参照)によってCAD/CAMの自動裁断部
(図示せず)と結合されており、図示しないコンピュー
ターの制御部からの指令により、マークを付与する各位
置に移動されて設定時間だけ停止される。
【0030】エアシリンダー3から下向きに突出するピ
ストン棒15は、エアシリンダー3の上下両端部の周側
面に接続される圧空配管16、17への圧空供給の切り
換えにより、上下方向に移動される。二重円筒容器19
は、内筒19Aと外筒19Bとにより形成されており、
内筒19Aには外筒19Bを貫通して内筒19A内にマ
ーク液11を供給するマーク液タンク21が接続され、
内筒19Aと外筒19Bとの間の環状空間部22には、
可撓性の圧空配管23が接続されている。二重円筒容器
19または圧空配管23のいずれかには、二重円筒容器
19の環状空間部22に供給する圧縮空気の空気量を調
節する流量調節手段24が設けられている。
【0031】二重円筒容器19の内筒19Aと環状空間
部22は、下端部に近づくにつれて同心的に寸法が小さ
くなり、内筒19Aの下端開口部と環状空間部22の下
端開口部とが出合う二重円筒容器19の底部には、内筒
19A内に供給されるマーク液11を環状空間部22に
供給された圧縮空気によって気液混合状態で噴出する気
液混合ノズル20が、螺合その他の手段によって着脱可
能に取り付けられている。
【0032】この場合、マーク液11の流出量は、内筒
19A内の中心部に挿通される操作棒25aと、その下
端部に形成される下向きの円錐先端部25bとからなる
マーク液量調整部材25を二重円筒容器19の上側に突
出される操作棒25aの部分を把持して上下方向に移動
し、マーク液量調整部材25をその状態に保持するセッ
トねじ26により、内筒19Aの下端開口部に臨出する
円錐先端部25bの位置関係を変化させて行われる。気
液混合ノズル20は、二重円筒容器19に着脱可能に取
り付ける場合のほか、外筒19Bと一体に形成し、内筒
19Aを外筒19Bに対して着脱可能な構成としてもよ
い。
【0033】二重円筒容器19は、上端部の前面側に固
定されたバルブ作動部材27を介してエアシリンダー3
のピストン棒15に取り付けられている。28はエアシ
リンダー3を保持するとともに、連結部材Aにより自動
裁断部に結合される取り付け部材で、この取り付け部材
28には、ピストン棒15とともに上下動されるバルブ
作動部材27により、クラッチ29aをその基端枢支部
のまわりに回動され、可動スイッチ29bをオン、オフ
されるクラッチスイッチ29が取り付けられている。
【0034】このクラッチスイッチ29には、二重円筒
容器19に接続される可撓性の圧空配管23と、圧縮空
気源に接続される圧空配管30とが接続されていて、ク
ラッチスイッチ29が下動するバルブ作動部材27によ
りオンされたときに、圧縮空気源に接続された圧空配管
30内の圧縮空気が可撓性の圧空配管23を通して二重
円筒容器19内に供給され、クラッチスイッチ29が上
動するバルブ作動部材27によりオフされたときに、二
重円筒容器19内への圧縮空気の供給は停止される構成
となっている。
【0035】前記実施例について述べたと同じ構成の位
置合わせ手段18は、エアシリンダー3に保持されて二
重円筒容器19の前方の縦方向に設けられている。18
aは、位置合わせ手段18の下端部から突出された位置
合わせガイド棒で、位置合わせ手段18の上端部に接続
された可撓性の圧空配管31から圧縮空気が供給された
ときに、位置合わせガイド棒18aは、位置合わせ手段
18から下側に押し出されて生地Mの表面に接触し、生
地Mの位置合わせを行う。
【0036】次に、この実施例の装置の動作について説
明する。マーク付与装置1Aが生地上方の所定位置に停
止されると、エアシリンダー3に接続された圧空配管1
6に圧縮空気が供給されるので、ピストン棒15の先端
側に固定された二重円筒容器19は、その下端部に設け
られた気液混合ノズル20が生地上面から設定された高
さ位置(例えば、8mm)になるまで下動されてその位置
に停止される(図7三参照)。
【0037】二重円筒容器19の下動時に、その上端部
に前面側に固定されているバルブ作動部材27は、下動
領域内に設けられてクラッチスイッチ29のクラッチ2
9aをその基端枢支部のまわりに回転し、二重円筒容器
19の気液混合ノズル20が生地上面の設定された高さ
位置に停止されたときに、可動スイッチ29bを押圧し
てクラッチスイッチ29をオンする。このため、圧縮空
気源に接続されている圧空配管30内の圧縮空気は、可
撓性の圧空配管23を通して二重円筒容器19の内筒1
9Aと外筒19Bとの間の環状空間部22に供給され、
マーク液タンク21から内筒19A内に供給されていた
マーク液11は、気液混合ノズル20とマーク液量調整
部材25の円錐先端部25bとのわずかな環状隙間部分
から気液混合状態で噴出されて、生地上面にマークを付
与する。
【0038】二重円筒容器19は、生地上方に設定され
た時間だけ停止されると、エアシリンダー3に供給され
ていた圧縮空気の供給がピストン棒15を上動する方向
に切り換えられ、二重円筒容器19とバルブ作動部材2
7は上動される。バルブ作動部材27の上動に伴い、可
動スイッチ29bを押圧していたクラッチ25aは、そ
の押圧を解除してクラッチスイッチ29をオフにするか
ら、二重円筒容器19への圧空の供給は停止されて、マ
ークの付与が終了する。1つの位置でマークを付与し終
ったマーク付与装置1Aは、次の位置に移動されて前記
動作の繰り返しにより、生地の所要個所全体にマークを
付与する。
【0039】この実施例の装置の場合、生地Mへのマー
クの付与は、生地上面から設定された高さ位置に停止さ
れた二重円筒容器19の気液混合ノズル20からマーク
液11を圧縮空気によって気液混合状態に噴出して行わ
れるが、得られる作用効果は、マーク液収納容器2から
突出される芯部材6を生地上面に接触してマークの付与
を行う前記実施例について述べた場合と同じである。
【0040】
【発明の効果】この発明は以上のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。 (1) 請求項1に記載の自動裁断機用のマーク付与装置に
おいては、マーク液収納容器がシリンダーによって下動
されると、生地に押圧される芯部材は、付勢力に抗して
上動されるときにマーク液の供給を受けるので、ドリル
で生地に穴をあけてマークを付与する従来の場合に比べ
て、生地に損傷を与えることなく、少ない工程数によっ
て精度のよいマークを付与することができる上に、非対
称の位置にあるポケット類や織目の粗い生地等に対して
もマークを付与することができる。
【0041】また、裁断後の生地にパターンを重ね合わ
せたり、切躾を打ってマークを付与する必要がないた
め、サイズや体形補正を自動的に施しながら裁断した場
合にも、生地へのマークの付与を容易に行うことができ
る。そして、縫製過程で多数のゲージを使用して目印を
付けていた従来の場合に比べて、ゲージの使用を不要に
するとともに、ゲージを使用する場合の手数を省略して
マークの付与を効率良く行うことができる。
【0042】(2) 請求項2に記載の自動裁断機用のマー
ク付与装置においては、シリンダーで下動される二重円
筒容器は、生地上方の設定された高さ位置で停止される
とともに、二重円筒容器の内筒と外筒との間の環状空間
部に接続された圧空配管を開くので、内筒に供給されて
いるマーク液は、二重円筒容器の下端部に設けられた気
液混合ノズルから気液混合状態で噴出されて生地にマー
クを付与する。この場合にも、生地にドリルで穴をあけ
ることなくマークを付与することができるので、マーク
液収納容器から突出された芯部材を生地に押圧してマー
クを付与する請求項1の場合と同じ作用効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1におけるマーク液収納容器の一実施例を示
す縦断面図である。
【図4】第2発明の一実施例を示す側面図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】図4における二重円筒容器の一実施例を示す縦
断面図である。
【図7】マーク付与時の状態を示す側面図である。
【図8】従来例の要部を示す正面図である。
【符号の説明】
1,1A マーク付与装置 2 マーク液収納容器 2A 下側容器 2B 上側容器 3 (エア)シリンダー 4 貫通穴 6 芯部材 7 円筒部材 8 芯部材ホルダー 11 マーク液 15 ピストン棒 16,17,23,30,31 圧空配管 19 二重円筒容器 19A 内筒 19B 外筒 20 気液混合ノズル 21 マーク液タンク 22 環状空間部 24 流量調節手段 29 クラッチスイッチ A 連結部材 M 生地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生地上方を移動して所定位置で停止され
    るシリンダーは、その上下両端部にシリンダーから下向
    きに突出するピストン棒を上下方向に移動させる圧空配
    管が接続され、ピストン棒の先端側に、下側容器と上側
    容器とが分離可能に結合されたマーク液収納器が設けら
    れ、 下側容器は底壁に貫通穴が形成されるとともに、容器内
    部に円筒部材が設けられ、 円筒部材を挿通して下側容器の貫通穴から突出される芯
    部材は、下側容器に対してマーク液の漏洩を防止した状
    態で収納され、 上側容器内には、前記芯部材の上端部と連結される芯部
    材ホルダーが、その下端部を下側容器内の円筒部材の上
    端開口部を塞ぐ方向に付勢して設けられていることを特
    徴とする自動裁断機用のマーク付与装置。
  2. 【請求項2】 生地上方を移動して所定位置で停止され
    るシリンダーは、その上下両端部にシリンダーから下向
    きに突出するピストン棒を上下方向に移動させる圧空配
    管が接続され、ピストン棒の先端側に、内筒と外筒とに
    より形成された二重容器が設けられ、 二重容器の内筒はマーク液タンクに接続され、内筒と外
    筒との間の環状空間部には可撓性の圧空配管が接続さ
    れ、 二重容器は、内筒内に外側から操作し得る流量調節手段
    が設けられるとともに、容器の下端部にマーク液を圧空
    により噴出する気液混合ノズルが設けられ、 前記圧空配管の途中には、気液混合ノズルが設定された
    距離だけ下降されたときに設定時間だけ圧空配管を開く
    クラッチスイッチが設けられ、 前記シリンダーおよびクラッチスイッチは、自動裁断部
    と一体に移動する連結部材に保持されていることを特徴
    とする自動裁断機用のマーク付与装置
JP10884292A 1992-03-31 1992-03-31 自動裁断機用のマーク付与装置 Expired - Lifetime JPH0749199B2 (ja)

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