JP3033917B2 - 寒天培地の穿孔方法および装置 - Google Patents
寒天培地の穿孔方法および装置Info
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- JP3033917B2 JP3033917B2 JP3248905A JP24890591A JP3033917B2 JP 3033917 B2 JP3033917 B2 JP 3033917B2 JP 3248905 A JP3248905 A JP 3248905A JP 24890591 A JP24890591 A JP 24890591A JP 3033917 B2 JP3033917 B2 JP 3033917B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- agar medium
- pipe
- agar
- petri dish
- antibiotic
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シャーレに分注し固め
た寒天培地に穿孔加工し、その孔に抗生物質を分注して
抗生物質の品質、効能を試験するために、寒天培地に穿
孔する方法および装置に関する。
た寒天培地に穿孔加工し、その孔に抗生物質を分注して
抗生物質の品質、効能を試験するために、寒天培地に穿
孔する方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】抗生物質の品質、効能を確認するために
寒天培地に穿孔して抗生物質を分注することは、日本抗
生物質医薬品基準で定められている。寒天培地の穿孔に
際し、手作業で寒天培地をパイプ状の金具で切断し、そ
の中を針状の工具でえぐり取っていた。しかしながら、
かかる手作業は面倒であり、かつパイプ状の金具でシャ
ーレ中の寒天培地を切断するときは、シャーレの底まで
垂直に切断しなければ、後のえぐり出し作業時に切断部
分を好適に除去することができない。さらに、切断作業
が好適に行われても、中身のえぐり出し作業が好適に行
われなければ、穿孔した穴に取り残しや穴崩れが生じ、
綺麗な穴ができない。このように綺麗な穴ができない
と、試験に使用することができない。このため穿孔作業
以前の寒天培地を分注し、固める作業からやり直さねば
ならない。
寒天培地に穿孔して抗生物質を分注することは、日本抗
生物質医薬品基準で定められている。寒天培地の穿孔に
際し、手作業で寒天培地をパイプ状の金具で切断し、そ
の中を針状の工具でえぐり取っていた。しかしながら、
かかる手作業は面倒であり、かつパイプ状の金具でシャ
ーレ中の寒天培地を切断するときは、シャーレの底まで
垂直に切断しなければ、後のえぐり出し作業時に切断部
分を好適に除去することができない。さらに、切断作業
が好適に行われても、中身のえぐり出し作業が好適に行
われなければ、穿孔した穴に取り残しや穴崩れが生じ、
綺麗な穴ができない。このように綺麗な穴ができない
と、試験に使用することができない。このため穿孔作業
以前の寒天培地を分注し、固める作業からやり直さねば
ならない。
【０００３】したがって、従来は、これらの作業を行う
のにかなりの熟練を要し、時間のかかる作業であった。
のにかなりの熟練を要し、時間のかかる作業であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、格別な熟練を必要とせず、自動的にシャーレ中の
寒天培地に綺麗な穴を穿孔できる寒天培地の穿孔方法お
よび装置を提供するにある。
的は、格別な熟練を必要とせず、自動的にシャーレ中の
寒天培地に綺麗な穴を穿孔できる寒天培地の穿孔方法お
よび装置を提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、シャー
レに分注し固めた寒天培地に穿孔加工し、その孔に抗生
物質を分注して抗生物質の品質、効能を試験するための
寒天培地の穿孔方法において、真空タンクに接続された
パイプの外側に空間を設けて外筒を固着して穿孔ヘッド
を形成し、シャーレを穿孔ヘッドの下方に位置させ、そ
の穿孔ヘッドを下動させて寒天培地を円形に切断し、前
記空間に加圧空気を導入すると共に切断した寒天部分を
吸引して真空タンクに流入させ、次いで前記の加圧空気
および真空を遮断して穿孔ヘッドを上動させるようにな
っている。
レに分注し固めた寒天培地に穿孔加工し、その孔に抗生
物質を分注して抗生物質の品質、効能を試験するための
寒天培地の穿孔方法において、真空タンクに接続された
パイプの外側に空間を設けて外筒を固着して穿孔ヘッド
を形成し、シャーレを穿孔ヘッドの下方に位置させ、そ
の穿孔ヘッドを下動させて寒天培地を円形に切断し、前
記空間に加圧空気を導入すると共に切断した寒天部分を
吸引して真空タンクに流入させ、次いで前記の加圧空気
および真空を遮断して穿孔ヘッドを上動させるようにな
っている。
【０００６】また本発明によれば、シャーレに分注し固
めた寒天培地に穿孔加工し、その孔に抗生物質を分注し
て抗生物質の品質、効能を試験するための寒天培地の穿
孔装置において、真空タンクに接続されて上下動できる
パイプと、そのパイプの下端の外周に空間を設けて外筒
を固着した穿孔ヘッドと、前記空間に加圧空気を供給す
る加圧空気パイプと、スプリングを介して前記穿孔ヘッ
ドを下方に押圧できる板体とを備えている。
めた寒天培地に穿孔加工し、その孔に抗生物質を分注し
て抗生物質の品質、効能を試験するための寒天培地の穿
孔装置において、真空タンクに接続されて上下動できる
パイプと、そのパイプの下端の外周に空間を設けて外筒
を固着した穿孔ヘッドと、前記空間に加圧空気を供給す
る加圧空気パイプと、スプリングを介して前記穿孔ヘッ
ドを下方に押圧できる板体とを備えている。
【０００７】
【作用効果の説明】したがって、板体を下動させること
により穿孔ヘッドを下動させてシャーレの中の寒天培地
を円形に切断する。その際に板体でスプリングを介して
押圧することにより穿孔ヘッドの穿孔刃はゆるくシャー
レの底部に達し、シャーレを傷付けることはない。そし
て加圧空気がパイプの外周から導入され、パイプから真
空引きされることにより水分を多く含む寒天は加圧空気
によりパイプに押し込まれると共に、パイプの吸引作用
により好適に真空タンク内へ流入する。切断された寒天
部分は加圧空気と真空との作用により穿孔刃に沿って綺
麗に切断され、試験結果に悪影響を及ぼすことがない。
により穿孔ヘッドを下動させてシャーレの中の寒天培地
を円形に切断する。その際に板体でスプリングを介して
押圧することにより穿孔ヘッドの穿孔刃はゆるくシャー
レの底部に達し、シャーレを傷付けることはない。そし
て加圧空気がパイプの外周から導入され、パイプから真
空引きされることにより水分を多く含む寒天は加圧空気
によりパイプに押し込まれると共に、パイプの吸引作用
により好適に真空タンク内へ流入する。切断された寒天
部分は加圧空気と真空との作用により穿孔刃に沿って綺
麗に切断され、試験結果に悪影響を及ぼすことがない。
【０００８】切断された寒天部分がパイプを通って真空
タンクに流入する際にパイプ内を寒天部分の通過した上
流側は加圧空気により真空度が低下（大気圧に近くな
る）するので、圧力センサを用いて寒天部分の通過を確
認できる。そして、作業員は寒天部分が除去されたこと
を知り、穿孔ヘッドを上動させて、次の作業を行う。
タンクに流入する際にパイプ内を寒天部分の通過した上
流側は加圧空気により真空度が低下（大気圧に近くな
る）するので、圧力センサを用いて寒天部分の通過を確
認できる。そして、作業員は寒天部分が除去されたこと
を知り、穿孔ヘッドを上動させて、次の作業を行う。
【０００９】このように本発明によれば、穿孔ヘッドの
構造および加圧空気と真空との作用により寒天の切断が
好適に行われ、切断面も綺麗である。そして作業員は何
ら熟練を必要とせず、また手作業の場合でも圧力を検知
することにより、寒天の除去の確認ができ、作業時間も
短縮できる。したがって自動化を行う場合にも容易にな
し得る。
構造および加圧空気と真空との作用により寒天の切断が
好適に行われ、切断面も綺麗である。そして作業員は何
ら熟練を必要とせず、また手作業の場合でも圧力を検知
することにより、寒天の除去の確認ができ、作業時間も
短縮できる。したがって自動化を行う場合にも容易にな
し得る。
【００１０】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
【００１１】図１は本発明を実施する装置を示し、シャ
ーレ１０に分注した寒天Ｋに穿孔する所が示されてい
る。この寒天とは通常４ｍｍ程度であり、１つのシャー
レ１０には通常４〜６個の穴が穿孔される。そのために
全体を符号Ａで示す穿孔手段には後述の如く複数個（４
〜６個）の穿孔ヘッド２が設けられている（図面では２
個のみを示す）。この各穿孔ヘッド２は図２に示されて
いるように外筒３がパイプ４に固着されており、そして
外筒３の下端に穿孔刃５が形成されている。したがっ
て、パイプ４の外周と外筒３の内周との間に空間Ｓが形
成されている。そして、この空間Ｓには弁Ｖ１および加
圧空気パイプ６を介して図示しない加圧空気源から加圧
空気が送られるようになっている。
ーレ１０に分注した寒天Ｋに穿孔する所が示されてい
る。この寒天とは通常４ｍｍ程度であり、１つのシャー
レ１０には通常４〜６個の穴が穿孔される。そのために
全体を符号Ａで示す穿孔手段には後述の如く複数個（４
〜６個）の穿孔ヘッド２が設けられている（図面では２
個のみを示す）。この各穿孔ヘッド２は図２に示されて
いるように外筒３がパイプ４に固着されており、そして
外筒３の下端に穿孔刃５が形成されている。したがっ
て、パイプ４の外周と外筒３の内周との間に空間Ｓが形
成されている。そして、この空間Ｓには弁Ｖ１および加
圧空気パイプ６を介して図示しない加圧空気源から加圧
空気が送られるようになっている。
【００１２】他方、パイプ４は上下動できる板体１に形
成した開口部１ａを貫通して伸びており、そしてライン
Ｌ（可撓性の材料）および弁Ｖ２を介して真空タンク７
に接続されている。また板体１と穿孔ヘッド２との間に
はスプリング８が介装されておりパイプ４の適所にはそ
の下動を制限するストッパ９が設けられている。
成した開口部１ａを貫通して伸びており、そしてライン
Ｌ（可撓性の材料）および弁Ｖ２を介して真空タンク７
に接続されている。また板体１と穿孔ヘッド２との間に
はスプリング８が介装されておりパイプ４の適所にはそ
の下動を制限するストッパ９が設けられている。
【００１３】なお、穿孔手段Ａは図示しない上下動装置
により全体的に上下動可能に設けられている。作動に際
し、穿孔手段Ａの下方に寒天培地Ｋを分注したシャーレ
１０を位置させ、図示しない上下動装置により板体１を
下降させる。そして穿孔刃５が寒天培地Ｋに達すると、
スプリング８の作用により穿孔刃５はやわらかくシャー
レ１０の底部に係合する。そのためにシャーレの破損等
が防止できる。この板体１の下動作動は機械的又は手動
で行うことができる。
により全体的に上下動可能に設けられている。作動に際
し、穿孔手段Ａの下方に寒天培地Ｋを分注したシャーレ
１０を位置させ、図示しない上下動装置により板体１を
下降させる。そして穿孔刃５が寒天培地Ｋに達すると、
スプリング８の作用により穿孔刃５はやわらかくシャー
レ１０の底部に係合する。そのためにシャーレの破損等
が防止できる。この板体１の下動作動は機械的又は手動
で行うことができる。
【００１４】次いで、弁Ｖ１および弁Ｖ２を開き、空間
Ｓに加圧空気を導入すると共に、切断した寒天部分を真
空タンク７に吸引する。寒天は水分を多量に含んでいる
ために、単に真空で吸引してもあたかも水滴を吸引する
ように、確実に綺麗に穴を形成できない。しかるに本発
明では空間Ｓから加圧空気を導入することで内側のパイ
プ４から好適に寒天を吸引できる。したがって、寒天部
分の取り出しが容易である。このようにして切断された
寒天部分がパイプ４を通って真空タンク７に流入する
と、パイプ４の真空度は低下（大気圧に近い）する。こ
の真空度の低下を弁Ｖ２の上流側に設けた圧力センサ１
１で検知し、弁Ｖ１、Ｖ２を閉じてパイプ４内を大気圧
にし、切断された寒天部分は真空タンク７内に貯まる。
そして板体１を上動させて穿孔手段Ａを持ち上げ次のシ
ャーレを位置させる。
Ｓに加圧空気を導入すると共に、切断した寒天部分を真
空タンク７に吸引する。寒天は水分を多量に含んでいる
ために、単に真空で吸引してもあたかも水滴を吸引する
ように、確実に綺麗に穴を形成できない。しかるに本発
明では空間Ｓから加圧空気を導入することで内側のパイ
プ４から好適に寒天を吸引できる。したがって、寒天部
分の取り出しが容易である。このようにして切断された
寒天部分がパイプ４を通って真空タンク７に流入する
と、パイプ４の真空度は低下（大気圧に近い）する。こ
の真空度の低下を弁Ｖ２の上流側に設けた圧力センサ１
１で検知し、弁Ｖ１、Ｖ２を閉じてパイプ４内を大気圧
にし、切断された寒天部分は真空タンク７内に貯まる。
そして板体１を上動させて穿孔手段Ａを持ち上げ次のシ
ャーレを位置させる。
【００１５】このようにしてシャーレ中の寒天培地に孔
を設け、シャーレを次の抗生物質の注入スティションに
位置させてその孔に抗生物質を注入する。
を設け、シャーレを次の抗生物質の注入スティションに
位置させてその孔に抗生物質を注入する。
【００１６】このように本発明によれば、熟練を要する
ことなく、寒天培地の穿孔作業を行うことができる。
ことなく、寒天培地の穿孔作業を行うことができる。
【００１７】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば下記のすぐ
れた効果を奏する。
れた効果を奏する。
【００１８】（１） 熟練者でなくても短時間に穿孔作
業を行うことができる。
業を行うことができる。
【００１９】（２） 穿孔ヘッドが確実にシャーレの底
部まで係合でき、寒天培地を円形に綺麗に取り出すこと
ができる。
部まで係合でき、寒天培地を円形に綺麗に取り出すこと
ができる。
【００２０】（３） 穿孔された孔が真円であり、試験
結果が正確である。
結果が正確である。
【図１】本発明の一実施例を示す側面図。
【図２】本発明の要部を示す側面断面図。
１・・・板体 ２・・・穿孔ヘッド ３・・・外筒 ４・・・パイプ ５・・・穿孔刃 ６・・・加圧空気パイプ ７・・・真空タンク ８・・・スプリング ９・・・ストッパ １０・・・シャーレ １１・・・圧力センサ Ｓ・・・空間 Ｋ・・・寒天培地 Ｖ１、Ｖ２・・・弁
Claims (2)
- 【請求項１】 シャーレに分注し固めた寒天培地に穿孔
加工し、その孔に抗生物質を分注して抗生物質の品質、
効能を試験するための寒天培地の穿孔方法において、真
空タンクに接続されたパイプの外側に空間を設けて外筒
を固着した穿孔ヘッドの下方に、シャーレを位置させ、
その穿孔ヘッドを下動させて寒天培地を円形に切断し、
前記空間に加圧空気を導入すると共に切断した寒天部分
を吸引して真空タンクに流入させ、次いで前記の加圧空
気および真空を遮断して穿孔ヘッドを上動させることを
特徴とする寒天培地の穿孔方法。 - 【請求項２】 シャーレに分注し固めた寒天培地に穿孔
加工し、その孔に抗生物質を分注して抗生物質の品質、
効能を試験するための寒天培地の穿孔装置において、真
空タンクに接続されて上下動できるパイプと、そのパイ
プの下端の外周に空間を設けて外筒を固着した穿孔ヘッ
ドと、前記空間に加圧空気を供給する加圧空気パイプ
と、スプリングを介して前記穿孔ヘッドを下方に押圧で
きる板体とを備えたことを特徴とする寒天培地の穿孔装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3248905A JP3033917B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 寒天培地の穿孔方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3248905A JP3033917B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 寒天培地の穿孔方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0584097A JPH0584097A (ja) | 1993-04-06 |
| JP3033917B2 true JP3033917B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=17185178
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3248905A Expired - Fee Related JP3033917B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 寒天培地の穿孔方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3033917B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113977684B (zh) * | 2021-11-01 | 2023-04-14 | 柳州市人民医院 | 一种医学免疫实验用琼脂打孔器 |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP3248905A patent/JP3033917B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0584097A (ja) | 1993-04-06 |
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