JPH0527775B2 - - Google Patents

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JPH0527775B2
JPH0527775B2 JP17127084A JP17127084A JPH0527775B2 JP H0527775 B2 JPH0527775 B2 JP H0527775B2 JP 17127084 A JP17127084 A JP 17127084A JP 17127084 A JP17127084 A JP 17127084A JP H0527775 B2 JPH0527775 B2 JP H0527775B2
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pulley
pressure
plunger
gear ratio
main
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Masahiko Takahashi
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0527775B2 publication Critical patent/JPH0527775B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、車両用ベルト式無段変速機の変速制
御装置に関し、特にD(ドライブ)レンジにおけ
る加速領域の変速制御に関する。
【従来の技術】
この種の無段変速機の変速制御に関しては、従
来例えば、特開昭55−65755号公報の先行技術が
ある。この先行技術では、油圧による基本的な変
速制御が提案されている。即ち、副プーリのライ
ン圧を実際の変速比とエンジン回転に応じたピト
ー圧に基づいて調圧する圧力調整弁と、そのライ
ン圧をアクセル開度に応じたスプリング荷重とピ
トー圧との平衡関係で主プーリ側に給排油するこ
とで変速制御を行う変速比制御弁とを有する。 従つて、実質的に変速比を変化して変速制御を
行うのは変速比制御弁であり、これが上述するよ
うにアクセル開度に応じたスプリング荷重とピト
ー圧との平衡関係で動作する構成になつている。 そこで、或るアクセル開度においてエンジン回
転数の成分がフイードバツクして作用することに
なり、例えば走行負荷の低下のために車速に上昇
してエンジン回転数が上ると変速比の小さいアツ
プシフト側に移行して平衡し、逆に走行抵抗の増
大によりエンジン回転が下がると変速比の大きい
ダウンシフト側に移行して平衡する。このことか
ら、無段変速する際の各変速比はアクセル開度と
負荷との関係で定まり、且つこの場合の変速比は
制御信号としてエンジン回転数に応じたピトー圧
が作用することで、エンジン回転を一定に保つよ
うに制御される。 従つて、実走行に適応した場合は、変速比の小
さい高速段と変速比の大きい低速段でのエンジン
回転数が同一であるため、低速段ではエンジン回
転数が高か過ぎ、高速段では逆に低く過ぎて走行
性能、エンジンブレーキ特性等の点で最適なもの
になり得ない。また、変速比制御弁の構造上、ア
クセル開度に応じた強いスプリングが直接ピトー
圧と平衡関係になつていることから、アクセル開
度の変化に対し遅延してピトー圧がフイードバツ
ク作用する前にスプールが動作して不必要なシフ
トを行い、滑らかな変速を行い難い等の問題があ
る。 そこで、上述の問題に対処するものとして、従
来例えば、特開昭56−66553号公報の先行技術が
提案されている。この先行技術は、圧力調節弁で
調圧されたライン圧が、変速比に基づいて変化す
る点に着目し、変速比制御弁においてスプールの
内部に調整プランジヤを追加してライン圧を導入
し、且つアクセル開度に応じて押込まれる操作プ
ランジヤと上記調整プランジヤとの間にも調整ス
プリングが付勢される。そして、変速比の小さい
高速段にアツプシフトされる場合は、ライン圧の
低下により調整プランジヤを突出させて調整スプ
リングのスプリング荷重を増し、アクセル開度側
と平衡するピトー圧が高くなるように調整し、こ
れにより変速比の小さい高速段にシフトするに従
つてエンジン回転数を上昇するような変速特性を
得る。
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記先行技術のものにあつては、例え
ばアクセル全開加速時の変速特性が、第3図の実
線のようになる。即ち、最大変速比lの変速開始
点Aと、或る変速比Sの変速終了点Bとの間のエ
ンジン回転上昇比率が、車速上昇比率に比べて小
さくなつて、加速フイーリングに欠ける。また、
最高車速の点Bがエンジンの最大馬力の回転数と
一致するように高く設定することは、変速比制御
弁のプランジヤの形状、スプリング荷重を変更す
ることにより可能である。しかしこの場合は、特
性曲線の全体がエンジン回転の高い方に移行する
ことで、変速開始点Aのエンジン回転数が高くな
り過ぎて、燃費等の点で好ましくない。 本発明は、このような変速特性の問題点に鑑
み、エンジン回転上昇比率を、車速上昇比率に近
くして、加速フイーリング等を向上することがで
きる無段変速機の変速制御装置を提供することを
目的とする。
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、エンジン側
の主軸とこの主軸に平行配置される車輪側の副軸
とに、それぞれプーリ間隔可変の主プーリ及び副
プーリと、両プーリ間に巻回される駆動ベルトと
を有し、主副プーリの各サーボ装置に供給される
油圧によりプーリの有効径を変化させて主副軸間
のプーリ比を無段階に変速制御する無段変速機に
おいて、 油圧源より主副プーリのサーボ装置に連通する
油圧制御回路に、副プーリサーボ装置に供給され
るライン圧を変速比に応じて制御する圧力調整弁
と、スロツトル開度に応じたスプリング力とエン
ジン側の回転数に応じたピトー圧との関係により
ライン圧を主プーリサーボ装置に給排油して変速
比を変化する変速比制御弁とを備えると共に、 上記変速比制御弁は、スロツトルカムのリフト
に応じて移動してスプリング力を付与する操作プ
ランジヤと、ライン圧を給排油するスプールと、
操作プランジヤとスプールとの間に付勢される変
速スプリングと、スプールと操作プランジヤとの
内部にそれぞれ移動可能に挿入される第1と第2
の調整プランジヤと、第1と第2の調整プランジ
ヤ相互の間に付勢される調整スプリングと、第1
と第2の調整プランジヤのいずれにもライン圧を
作用してアツプシフトの際に上記調整スプリング
の荷重を比較的大きい変化量で増大することを特
徴とする。
【作用】
上記構成による本発明では、無段変速機が基本
的には、圧力調整弁で副プーリのライン圧を変速
比に応じて制御し、変速比制御弁で主プーリの油
圧を制御して変速制御される。 そして変速比制御弁は、スプールと操作プラン
ジヤにそれぞれ第1と第2の調整プランジヤを、
ライン圧による調整手段を有して設け、両調整プ
ランジヤ相互の間に調整スプリングを付勢して構
成される。そこでアツプシフト時には、ライン圧
の低下に伴い第1と第2の調整プランジヤが共に
突出し、調整スプリングの荷重を変速比との関係
で倍増して変化するようになり、こうして変速開
始点とその終了点の間のエンジン回転数の上昇比
率が、車速上昇比率に近くなる。
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を具体
的に説明する。 第1図において、本発明が適用されるベルト式
無段変速機の一例について説明する。符号1は電
磁粉式クラツチ、2は無段変速機であり、無段変
速機2は大別すると、入力側から前後進の切換部
3、プーリ比変換部4及び終減速部5が伝動構成
される。 また、クラツチハウジング6の一方に電磁粉式
クラツチ1が収容され、そのクラツチハウジング
6の他方と、そこに接合されるメインケース7、
更にメインケース7のクラツチハウジング6と反
対の側に接合されるサイドケース8の内部に無段
変速機2の切換部3、プーリ比変換部4及び終減
速部5が組付けられている。 電磁粉式クラツチ1は、エンジンからのクラン
ク軸10にドライブプレート11を介して一体結
合するリング状のドライブメンバ12、変速機入
力軸13に回転方向に一体的にスプライン結合す
るデイスク状のドリブンメンバ14を有する。そ
して、ドリブンメンバ14の外周部側にコイル1
5が内蔵されて両メンバ12,14の間に円周に
沿いギヤツプ16が形成され、このギヤツプ16
はその内側の電磁粉を有するパウダ室17と連通
している。また、コイル15を具備するドリブン
メンバ14のハブ部のスリツプリング18には給
電用ブラシ19が摺接し、スリツプリング18か
ら更にドリブンメンバ14内部を通りコイル15
に結線されてクラツチ電流回路が構成されてい
る。 こうして、コイル15にクラツチ電流を流す
と、ギヤツプ16を介してドライブ及びトリブン
メンバ12,14の間に生じる磁力線により、そ
のギヤツプ16に電磁粉が鎖状に結合して集積
し、これによる結合力でドライブメンバ12に対
しドリブンメンバ14が滑りながら一体結合し
て、クラツチ接続状態になる。一方、クラツチ電
流をカツトすると、電磁粉によるドライブ及びド
リブンメンバ12,14の結合力が消失してクラ
ツチ切断状態になる。そして、この場合のクラツ
チ電流の制御を無段変速機2の切換部3の操作に
連動して行うようにすれば、P(パーキング)又
はN(ニユートラル)レンジから前進のD(ドライ
ブ)、Ds(スポーテイドライブ)又は後退のR(リ
バース)レンジへの切換時の自動的にクラツチ1
が接断して、クラツチペダル操作が不要になる。 次いで無段変速機2において、切換部3は上記
クラツチ1からの入力軸13とこれに同軸上に配
置された主軸20との間に設けられる。即ち、入
力軸13に前進被係合側に兼ねた後進ドライブ用
のギヤ21が形成され、主軸20には後進被係合
側のギヤ22が回転自在に嵌合してあり、これら
のギヤ21,22が軸23で支持されたカウンタ
ギヤ24、軸25で支持されたアイドラギヤ26
を介して噛合い構成される。そして、主軸20と
ギヤ21及び22との間に切換機構27が設けら
れる。ここで、常時噛合つている上記ギヤ21,
24,26,22はクラツチ1のコイル15を有
するドリブンメンバ14に連結しており、クラツ
チ切断時のこの部分の慣性マスが比較的大きい点
に対応して、切換機構27は主軸20のハブ28
にスプライン嵌合するスリーブ29が、シンクロ
機構30,31を介して各ギヤ21,22に噛合
い結合するように構成されている。 これにより、P又はNレンジの中立位置では切
換機構27のスリーブ29がハブ28とのみ嵌合
して、主軸20が入力軸13から切離される。次
いで、スリーブ29をシンクロ機構30を介して
ギヤ21側に噛合わすと、入力軸13に対し主軸
20が直結してD又はDsレンジの前進位置にな
る。一方、スリーブ29を逆にシンクロ機構31
を介しギヤ22側に噛合わせると、入力軸13は
ギヤ21,24,26,22を介し主軸20に連
結され、エンジン動力が減速逆転して、Rレンジ
の後進位置になる。 プーリ比変換部4は、上記主軸20に対し副軸
35が平行配置され、これらの両軸20,35に
それぞれ主プーリ36、副プーリ37が設けら
れ、両プーリ36,37の間にエンドレスの駆動
ベルト34が掛け渡してある。プーリ36,37
はいずれも2分割に構成され、一方のプーリ半体
36a,37aに対し、他方のプーリ半体36
b,37bがプーリ間隔を可変にすべく移動可能
にされ、可動側プーリ半体36b,37bにはそ
れ自体ピストンを兼ねた油圧サーボ装置38,3
9が付設され、更に副プーリ37の可動側プーリ
半体37bにはプーリ間隔を狭くする方向にスプ
リング40が付勢されている。 また、油圧制御系として作動源のオイルポンプ
41が主プーリ36の隣に設置される。このオイ
ルポンプ41は高圧用のギヤポンプであり、ポン
プ駆動軸42が主プーリ36、主軸20及び入力
軸13の内部を貫通してクランク軸10に直結
し、エンジン運転中常に油圧を生じるようになつ
ている。そして、このオイルポンプ41の油圧を
制御して各油圧サーボ装置38,39に給排油
し、主プーリ36と副プーリ37のプーリ間隔を
逆の関係に変化して、駆動ベルト34のプーリ3
6,37におけるプーリ比を無段階に変換し、無
段変速した動力を副軸35に出力する。 終減速部5は、上記プーリ変換部4の高速段側
最小プーリ比が例えば、0.5と非常に小さく、こ
のため副軸35の回転数が大きい点に鑑み、副軸
35に対し1組の中間減速ギヤ43を介して出力
軸44が連結される。そして、この出力軸のドラ
イブギヤ45にフアイナルギヤ46が噛合い、フ
アイナルギヤ46から差動機構47を介して左右
の駆動輪の車軸48,49に伝動構成される。 第2図において、変速制御の油圧系について説
明する。主プーリ側油圧サーボ装置38において
主軸20と一体的なシリンダ38aに可動側プー
リ半体36bが嵌合し、シリンダ38a内にライ
ン圧で給排油される主プーリサーボ室38bを有
する。また、副プーリ側油圧サーボ装置39にお
いても副軸35と一体的なシリンダ39aに可動
側プーリ半体37bが嵌合し、シリンダ39a内
にライン圧が導入される副プーリサーボ室39b
を有する。ここでプーリ半体37bに比べてプー
リ半体36bの方が受圧面積が大きく設定され、
主プーリサーボ室38bの油圧により変速制御す
ることが可能になつている。 油溜50と連通するオイルポンプ41の吐出側
の油路51は、圧力調整弁60に連通し、この圧
力調整弁60で制御されるライン圧の油路52
が、副プーリサーボ室39bと変速比制御弁70
に連通する。変速比制御弁70と主プーリサーボ
室38bの間には、ライン圧を給排油する油路5
3が連通し、圧力調整弁60と変速制御弁70の
ドレン油路54,55が油溜50側に連通する。
また、主プーリ側のシリンダ38aの個所にはク
ラツチ係合後の変速制御において、エンジン回転
に応じたピトー圧の制御信号圧を取出す回転セン
サ56が設置され、この回転センサ56からのピ
トー圧が油路57により圧力調整弁60と変速制
御弁70に導かれる。 更に、エンジン回転の低い状態を含む広範囲で
変速制御を行うDレンジに対し、エンジン回転の
高い範囲に限定して変速制御を行い、アクセル開
放の場合エンジンブレーキ作用するDsレンジを
得る油圧系として、圧力調整弁60からのドレン
油路54にボールチエツク弁58が設けられ、こ
のボールチエツク弁58の上流側から分岐する潤
滑油圧回路の油路59がセレクト位置検出弁90
に連通する。また油路59から分岐する操作油圧
の油路68が、変速比制御弁70のアクチユエー
タ100に連通している。 圧力調整弁60は、弁本体61にスプール62
が移動可能に挿入され、スプール62とその一方
のブツシユ63との間にスプリング64が付勢さ
れる。また主プーリ可動側プーリ半体36bには
センサシユー65が、実際の変速比を検出するよ
うに係合し、このセンサシユー65が潤滑油路を
兼ねた軸管66で移動可能に支持してブツシユ6
3に連結される。 弁本体61において、スプール62のスプリン
グ64と反対側端部のポート61aには油路57
のピトー圧が、ポート61bには油路51のポン
プ油圧が導かれる。また、ポート61cにはポン
プ側の油路51とライン圧を取出す油路52が連
通し、このポート61cのスプリング64側のド
レンポート61d、及びポート61aと61bの
間に設けられてポンプ油圧の漏れがピトー圧に影
響するのを防ぐポート61eがドレン油路54に
連通する。そしてスプール62のランド62aの
チヤンフア部で、ポート61cと61dを連通し
て調圧するように構成される。 即ち、スプール62にはピトー圧及びポンプ油
圧がドレンポート61dを開く方向に作用し、こ
れに対しセンサシユー65による変速比に応じた
スプリング64の荷重がドレンポート61dを閉
じる方向に作用する。これにより、例えば変速比
の大きい低速段ではポート61cに高いライン圧
を生じ、変速比が小さい高速段に移行するのに従
つてセンサシユー65が左方へ移動し、スプリン
グ64の荷重の低下によりドレンポート61dが
開き、ライン圧を低下するように制御し、こうし
て常にベルトスリツプを生じないプーリ押付力を
保持する。 変速比制御弁70は、弁本体71にスプール7
2と有底筒状の操作プランジヤ73が移動可能に
挿入され、両者の間にスプリング74が付勢さ
れ、スプール72のスプリング74と反対側の端
部のポート74aに、油路57によりピトー圧が
導かれる。またスプール72の部分において、中
間のポート71bに主プーリサーボ室38bとを
結ぶ油路53が連通し、その左側のポート71c
にライン圧の油路52が連通し、右側のポート7
1dにドレン油路55が連通し、スプール72の
溝部72aが、ポート71bと71cまたは71
dに連通して、ライン圧を主プーリサーボ室38
bに給排油するように構成される。 スプール72の内部からスプリング74側に第
1調整プランジヤ75が突出して移動可能に挿入
され、このプランジヤ75の突出部先端のストツ
パを兼ねたリテーナ76に調整スプリング77の
一端が係止され、プランジヤ75とスプール72
との間にリターンスプリング78が付勢される。
そして調整手段として、ライン圧ポート71cが
スプール72の小孔79を介してスプール72内
部に連通し、ライン圧をスプール72とプランジ
ヤ75に作用して、ライン圧の変化によりスプー
ル72に対するプランジヤ75の突出量、即ち調
整スプリング77の荷重を変化するように構成さ
れる。 また、アクセル開度に応じてリフトするスロツ
トルカム80が、そのカムリフトに応じて移動す
るロツド81、弱いスプリング82を介して操作
プランジヤ73に連結され、操作プランジヤ73
にはロツド81と同じストロークだけ移動するよ
うに規制するストツパ83が設けられる。そし
て、操作プランジヤ73の内部が、切欠き84、
オリフイス85を有する油路86を介してピトー
圧ポート71aに連通し、スプリング82の荷重
を調整するスプリング87が、スプール72の端
部に付勢される。 更に、操作プランジヤ73の内部から調整スプ
リング77側に第2調整プランジヤ110が突出
して移動可能に挿入され、この第1調整プランジ
ヤ110の突出部先端のストツパを兼ねたリテー
ナ111に調整スプリング77の他端が係止す
る。第2調整プランジヤ110は第1調整プラン
ジヤ75の場合と全く同様に構成されており、操
作プランジヤ73との間にリターンスプリング1
12が付勢される。また、調整手段として、ライ
ン圧の油路52と連通するポート71eが、操作
プランジヤ73の小孔113を介してその内部の
スプリング112と反対側に連通し、ライン圧の
変化により操作プランジヤ73に対する第2調整
プランジヤ110の突出量と共に、調整スプリン
グ77の荷重を変化するように構成される。 セレクト位置検出弁90は、弁本体91にドレ
ン孔92を有する弁体93が挿入され、弁体93
にはリターンスプリング94が付勢され、且つセ
レクト操作に応じて回動するカム95が当接して
ある。ここで、カム95においてD,N,Rのレ
ンジ位置は凸部95aであり、両端のP,Ds
レンジ位置は凹部95bになつており、上記D,
N,Rの各レンジでドレン孔92を閉じて油路6
8に操作油圧を生じる。また、油路59における
油路68の分岐部上流側にはオリフイス96が設
けられて、P,Dsレンジでドレン孔92が開く
際の油路54,59の潤滑油圧の低下を防ぐよう
に構成される。 アクチユエータ100は、シリンダ101にピ
ストン102が挿入され、このピストン102の
一方にリターンスプリング103が付勢され、そ
の他方のピストン室104に油路68の操作油圧
が導かれる。また、ピストン102の先端の鈎部
105が変速比制御弁70のロツド81のピン1
06と係合可能になつており、P,Dsレンジで
操作油圧が無い場合にピストン102によりロツ
ド81を強制的に所定のストローク押込み、変速
領域をエンジン回転の高い側に制限する。これに
より、Dsレンジでアクセル開放の場合は、シフ
トダウンしてエンジンブレーキが効くように構成
される。 次に、この実施例の作用について説明する。 先ず、車両走行前では油圧系において、圧力調
整弁60で調圧されたライン圧が油路52により
副プーリサーボ室39bに導入される。一方、変
速比制御弁70はピトー圧が発生していないた
め、スプリング74でスプール72が一方に移動
して、主プーリサーボ室38bが排油される。そ
こで、無段変速機2のプーリ比変換部4では、駆
動ベルト34が副プーリ37の側に一杯に移行し
て、変速比最大の低速段になる。 次いで、車両走行開始時Dレンジにセレクトさ
れると、切換部3で入力軸13と主軸20が直結
し、アクセルを踏込むとエンジン回転数の上昇に
基づいて電磁粉式クラツチ1が、クラツチ電流の
供給により係合し、これによりエンジン動力が主
プーリ36に入力する。そして、主プーリ36、
駆動ベルト34及び副プーリ37による最大変速
比の変速動力が副軸35に出力し、これが終減速
部5を介して車輪側に伝達することで車両は走り
始める。 このとき圧力調整弁60では、最大変速比の場
合にライン圧を最も高く設定し、その後高速段に
アツプシフトするのに伴いライン圧を低下するよ
うに制御される。 一方、変速比制御弁70においては、スプール
72にはピトー圧が、ポート71bと71cの連
通でライン圧を主プーリサーボ38bに給油して
アツプシフトする方向に作用し、これに対しアク
セル開度に応じたスプリング74とライン圧で調
整される第1および第2調整プランジヤ75,1
10間のスプリング77の荷重が、ポート71b
と71dの連通により主プーリサーボ室38bを
排油してダウンシフトする方向に作用し、両者の
平衡関係で変速比を定めながら変速制御される。 そこで変速開始後は、ライン圧が低下するのに
伴い、変速比制御弁70で第1および第2調整プ
ランジヤ75,110が、スプール72と操作プ
ランジヤ73から共に徐々に突出する。このため
調整スプリング77は両側から圧縮され始めて、
その荷重が片側から圧縮される場合に比べて倍増
するように変化する。そこで、アツプシフトする
場合のピトー圧は、スプリング77の増加分に応
じた大きい上昇が必要になり、これによりアクセ
ル全開の変速特性は第3図の破線のように、アツ
プシフトするに従つてエンジン回転数の上昇比率
が大きくなり、車速上昇比率に近くなる。そして
最高車速の変速終了点B′では、従来の場合に比
べて高いエンジン回転に達する。 なお、変速比制御弁70では、ピトー圧が操作
プランジヤ73にも作用して、この操作プランジ
ヤ73がピトー圧により受ける力が相殺され、ロ
ツド81の押込み力は非常に小さくて済むことに
なる。また、アクセル踏込み量が変化した場合
に、先ずロツド81のみが押込まれ、次いでピト
ー圧が上昇するのに伴い操作プランジヤ73が同
一ストローク移動してスプリング荷重を徐々に増
すようになる。このためスプール72により、ピ
トー圧の上昇に略同期してバランスをとりながら
変速比が定められる。 以上本発明の一実施例について説明したが、第
1および第2調整プランジヤ75,110のリタ
ーンスプリング78,112の荷重を、任意に設
定することにより、調整スプリング77の荷重特
性が変化して変速特性の傾き、変化状態を自由に
定めることが可能である。
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、無段変
速機の油圧系において、変速比制御弁は、スプー
ルと操作プランジヤにそれぞれ第1と第2の調整
プランジヤが、ライン圧による調整手段を有して
設けられ、両調整プランジヤ相互の間に調整スプ
リングが付勢され、アツプシフト時にはライン圧
の低下に伴い第1と第2の調整プランジヤが共に
突出し、調整スプリングの荷重を変速比との関係
で倍増して変化し、変速開始点とその終了点の間
のエンジン回転数の上昇比率を大きくする構成で
あるから、例えばアクセル全開の変速特性のエン
ジン回転の上昇比率が、車速上昇比率に近くなつ
て加速フイーリングが向上する。 また、変速開始点のエンジン回転を下げること
ができて燃費等の点で良い。一方、変速終了点の
エンジン回転をエンジンの最大馬力を使用し得る
ところまで上げることができて、エンジンの性能
を最大限発揮した変速が可能となる。スプール側
と同様に操作プランジヤにも同様の調整プランジ
ヤを付加した構成であるので、構造が簡単で応答
性等の点でも良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される無段変速機の一例
を示す断面図、第2図は本発明による装置の一実
施例を示す回路図、第3図は変速特性線図であ
る。 2……無段変速機、20……主軸、34……駆
動ベルト、35……副軸、36……主プーリ、3
7……副プーリ、38……主プーリのサーボ装
置、39……副プーリのサーボ装置、60……圧
力調整弁、70……変速比制御弁、72……スプ
ール、73……操作プランジヤ、74……スプリ
ング、75……第1調整プランジヤ、77……調
整スプリング、110……第2調整プランジヤ、
79,113……ライン圧を供給する小孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジン側の主軸とこの主軸に平行配置され
    る車輪側の副軸とに、それぞれプーリ間隔可変の
    主プーリ及び副プーリと、両プーリ間に巻回され
    る駆動ベルトとを有し、主副プーリの各サーボ装
    置に供給される油圧によりプーリの有効径を変化
    させて主副軸間のプーリ比を無段階に変速制御す
    る無段変速機において、 油圧源より主副プーリのサーボ装置に連通する
    油圧制御回路に、副プーリサーボ装置に供給され
    るライン圧を変速比に応じて制御する圧力調整弁
    と、スロツトル開度に応じたスプリング力とエン
    ジン側の回転数に応じたピトー圧との関係により
    ライン圧を主プーリサーボ装置に給排油して変速
    比を変化する変速比制御弁とを備えると共に、 上記変速比制御弁は、スロツトルカムのリフト
    に応じて移動してスプリング力を付与する操作プ
    ランジヤと、ライン圧を給排油するスプールと、
    操作プランジヤとスプールとの間に付勢される変
    速スプリングと、スプールと操作プランジヤとの
    内部にそれぞれ移動可能に挿入される第1と第2
    の調整プランジヤと、第1と第2の調整プランジ
    ヤ相互の間に付勢される調整スプリングと、第1
    と第2の調整プランジヤのいずれにもライン圧を
    作用してアツプシフトの際に上記調整スプリング
    の荷重を比較的大きい変化量で増大することを特
    徴とする無段変速機の変速制御装置。
JP17127084A 1984-08-16 1984-08-16 無段変速機の変速制御装置 Granted JPS6148658A (ja)

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