JPH0526977B2 - - Google Patents

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JPH0526977B2
JPH0526977B2 JP15638284A JP15638284A JPH0526977B2 JP H0526977 B2 JPH0526977 B2 JP H0526977B2 JP 15638284 A JP15638284 A JP 15638284A JP 15638284 A JP15638284 A JP 15638284A JP H0526977 B2 JPH0526977 B2 JP H0526977B2
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JP
Japan
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pulley
pressure
gear ratio
main
engine
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JP15638284A
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Motohisa Myawaki
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0526977B2 publication Critical patent/JPH0526977B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は車両用ベルト式無段変速機の変速制御
装置に関し、特にエンジンブレーキの特性を最適
化し、且つ変更可能にしたものに関する。
【従来の技術】
この種の無段変速機の変速制御のエンジンブレ
ーキに関しては、従来例えば特開昭55−65755号
公報の先行技術がある。この先行技術では、変速
制御の油圧系において、変速比制御弁がアクセル
開度に応じたスプリング力とエンジン回転に応じ
たピトー圧の関係で変速制御することが示されて
いる。そこでアクセル全開の変速ラインは、第5
図のM1になる。またアクセル開放の減速時は、
最小変速比hとエンジン回転数の最も低い最低変
速ラインM2に沿つて減速することになつて、エ
ンジンブレーキの効きが悪い。 そこで、エンジンブレーキ用モードを各別に設
け、この場合はアクセル開放時に変速比制御弁が
高速段側にシフトするのを妨げるのであり、上記
先行技術において変速比制御弁のスプリング力を
アクセル開放にもかかわらず増大することが提案
されている。 このことから、エンジンブレーキモードでは例
えば変速比制御弁において、一定のスプリング力
を付与することが考えられる。この場合の変速ラ
インは、第5図のM3のように上記アクセル開放
の変速ラインM2をエンジン回転数の高い側に移
行したものになる。これにより、例えば最小変速
比hでこのエンジンブレーキモードにセレクトし
てアクセルを開放すると、エンジンブレーキの変
速ラインM3に移行してシフトダウンし、更にこ
の変速ラインM3に沿つて減速しながらシフトダ
ウンすることで、エンジンブレーキの効きが良く
なる。
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このようなエンジンブレーキ特性で
は、その変速ラインM3が車速の全域で一律に決
まるため、高車速でのブレーキ力を満足するため
エンジン回転を高目に定めると、低車速側でブレ
ーキが大き過ぎ、特に低車速でのアクセル踏込み
及び開放時に車両の応答制にギクシヤク感を生じ
る等の問題がある。 また、エンジンブレーキ特性の変速ラインは1
本定められているにすぎず、エンジンブレーキの
効き方が1種類であることから、各種の踏面の勾
配、走行条件に合致した変速特性を得られないと
いう問題もある。 本発明は、このようなエンジンブレーキ特性の
問題点に鑑み、エンジンブレーキ特性を車速の全
域において最適化し、且つ各種の走行条件等に合
致するように変更することができる無段変速機の
変速制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、エンジン側
の主軸とこの主軸に平行配置される車輪側の副軸
とに、それぞれプーリ間隔可変の主プーリ及び副
プーリと、両プーリ間に巻回される駆動ベルトと
有し、主副プーリの各サーボ装置に供給される油
圧によりプーリの有効径を変化させて主副軸間の
プーリ比を無段階に変速制御する無段変速機にお
いて、 油圧源より主副プーリのサーボ装置に連通する
油圧制御回路に、副プーリサーボ装置に供給され
るライン圧を変速比に応じて制御する圧力調整弁
と、スロツトル開度に応じたスプリング力とエン
ジン側の回転数に応じたピトー圧との関係により
ライン圧を主プーリソーボ装置に給排油して変速
比を変化する変速比制御弁と、セレクト操作に応
じた操作油圧を生じるセレクト位置検出弁と、該
セレクト位置検出弁の操作油圧の油路に連通して
設けられ、エンジンブレーキ用レンジにセレクト
操作される際に操作油圧の排圧によりピストンが
上記変速比制御弁のロツドに係合してスロツトル
カムの押込みと無関係にスプリング力を増大する
ように動作するアクチユエータとを備えると共
に、 主プーリの近傍に主プーリの可動側プーリ半体
に係合して変速比に応じて移動するセンサシユー
を有し、該センサシユーと上記アクチユエータと
を隣接配置して両者の間に天秤式の補正レバー
を、一端がアクチユエータのピストン押込み解除
側に、他端がセンサシユーの移動側に係合するよ
うに配置させ、 且つ上記補正レバーにはその支点部に、電気信
号によりセンサシユーに対して補正レバーが係合
する変速比を変更し得るように支点位置を変える
特性変更装置を設けてなることを特徴とする。
【作用】
上記構成による本発明では、無段変速機が基本
的には、圧力調整弁で副プーリのライン圧を変速
比に応じて制御し、変速比制御弁で主プーリの油
圧を制御して変速制御される。 そしてエンジンブレーキ用レンジにセレクト操
作すると、セレクト位置検出弁の操作油圧の排圧
によりアクチユエータのピストンが変速比制御弁
のロツドに係合して、スロツトルカムの押込みと
無関係にスプリング力を増大するように動作し、
これにより変速領域をエンジン回転数の高い側に
制限した特性になる。 一方、アクチユエータの動作状態で、電気信号
により特性変更装置を作動し、小さい変速比でセ
ンサシユーと補正レバーを係合するように設定す
ると、低、中車速領域でセンサシユーの移動に伴
いアクチユエータの動作が徐々に解除してエンジ
ン回転数の低下するように補正される。これによ
りアクセル開放の減速時において、高車速側では
エンジンブレーキが充分に効き、低、中車速領域
ではエンジンブレーキの少ない特性となる。 また特性変更装置で大きい変速比でセンサシユ
ー補正レバーを係合するように設定すると、低車
速領域でアクチユエータの動作が徐々に解除して
エンジン回転数を低下するように補正される。こ
れによりアクセル開放の減速時において、中、高
車速側ではエンジンブレーキが充分な効き、低車
速領域ではエンジンブレーキの少ない特性とな
る。
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を具体
的に説明する。 第1図において、本発明が適用されるベルト式
無段変速機の一例について説明する。符号1は電
磁粉式クラツチ、2は無段変速機であり、無段変
速機2は大別すると、入力側から前後進の切換部
3、プーリ比変換部4及び終減速部5が伝動構成
される。 また、クラツチハウジング6の一方に電磁粉式
クラツチ1が収容され、そのクラツチハウジング
6の他方と、そこに接合されるメインケース7、
更にメインケース7のクラツチハウジング6と反
対の側に接合されるサイドケース8の内部に無段
変速機2の切換部3、ブーリ比変換部4及び終減
速部5が組付けられている。 電磁粉式クラツチ1は、エンジンからのクラン
ク軸10にドライブプレート11を介して一体結
合するリング状のドライブメンバ12、変速機入
力軸13に回転方向に一体的にスプライン結合す
るデイスク状のドリブンメンバ14を有する。そ
して、ドリブンメンバ14の外周部側にコイル1
5が内蔵されて両メンバ12,14の間に円周に
沿いギヤツプ16が形成され、このギヤツプ16
はその内側の電磁粉を有するパウダ室17と連通
している。また、コイル15を具備するドリブン
メンバ14のハブ部のスリツプリング18には給
電用ブラシ19が摺接し、スリツプリング18か
ら更にドリブンメンバ14内部を通りコイル15
に結線されてクラツチ電流回路が構成されてい
る。 こうして、コイル15にクラツチ電流を流す
と、ギヤツプ16を介してドライブ及びトリブン
メンバ12,14の間に生じる磁力線により、そ
のギヤツプ16に電磁粉が鎖状に結合して集積
し、これによる結合力でドライブメンバ12に対
しドリブンメンバ14が滑りながら一体結合し
て、クラツチ接続状態になる。一方、クラツチ電
流をカツトすると、電磁粉によるドライブ及びド
リブンメンバ12,14の結合力が消失してクラ
ツチ切断状態になる。そして、この場合のクラツ
チ電流の制御を無段変速機2の切換部3の操作に
連動して行うようにすれば、P(パーキング)又
はN(ニユートラル)レンジから前進のD(ドライ
ブ)、Ds(スポーテイドライブ)又は後退のR(リ
バース)レンジへの切換時に自動的にクラツチ1
が接断して、クラツチペダル操作が不要になる。 次いで無断変速機2において、切換部3は上記
クラツチ1からの入力軸13とこれに同軸上に配
置された主軸20との間に設けられる。即ち、入
力軸13に前進被係合側を兼ねた後進ドライブ用
のギヤ21が形成され、主軸20には後進被係合
側のギヤ22が回転自在に嵌合してあり、これら
のギヤ21,22が軸23で支持されたカウンタ
ギヤ24、軸25で支持されたアイドラギヤ26
を介して噛合い構成される。そして、主軸20と
ギヤ21及び22との間に切換機構27が設けら
れる。ここで、常時噛合つている上記ギヤ21,
24,26,22はクラツチ1のコイル15を有
するドリブンメンバ14に連結しており、クラツ
チ切断時のこの部分の慣性マスが比較的大きい点
に対応して、切換機構27は主軸20のハブ28
にスプライン嵌合するスリーブ29が、シンクロ
機構30,31を介して各ギヤ21,22に噛合
い結合するように構成されている。 これにより、P又はNレンジの中立位置では切
換機構27のスリーブ29がハブ28とのみ嵌合
して、主軸20が入力軸13から切離される。次
いで、スリーブ29をシンクロ機構30を介して
ギヤ21側に噛合わすと、入力軸13に対し主軸
20が直結してD又はDsレンジの前進位置にな
る。一方、スリーブ29を逆にシンクロ機構31
を介してギヤ22側に噛合わせると、入力軸13
はギヤ21,24,26,22を介して主軸20
に連結され、エンジン動力が減速逆転して、Rレ
ンジの後進位置になる。 プーリ比変換部4は、上記主軸20に対し副軸
35が平行配置され、これらの両軸20,35に
それぞれ主プーリ36、副プーリ37が設けら
れ、両プーリ36,37の間にエンドレスの駆動
ベルト34が掛け渡してある。プーリ36,37
はいずれも2分割に構成され、一方のプーリ半体
36a,37aに対し、他方のプーリ半体36
b,37bがプーリ間隔を可変にすべく移動可能
にされ、可動側プーリ半体36b,37bにはそ
れ自体ピストンを兼ねた油圧サーボ装置38,3
9が付設され、更に副プーリ37の可動側プーリ
半体37bにはプーリ間隔を狭くする方向にスプ
リング40が付勢されている。 また、油圧制御系として作動源のオイルポンプ
41が主プーリ36の隣りに設置される。このオ
イルポンプ41は高圧用のギヤポンプであり、ポ
ンプ駆動軸42が主プーリ36、主軸20及び入
力軸13の内部を貫通してクランク軸10に直結
し、エンジン運転中常に油圧を生じるようになつ
てる。そして、このオイルポンプ41の油圧を制
御して各油圧サーボ装置38,39に給排油し、
主プーリ36と副プーリ37のプーリ間隔を逆の
関係に変化して、駆動ベルト34のプーリ36,
37におけるプーリ比を無段階に変換し、無段変
速した動力を副軸35に出力する。 終減速部5は、上記プーリ変換部4の高速段側
最小プーリ比が例えば、0.5と非常に小さく、こ
のため副軸35の回転数が大きい点に鑑み、副軸
35に対し1組の中間減速ギヤ43を出力軸44
が連結される。そして、この出力軸44のドライ
ブギヤ45にフアイナルギヤ46が噛合い、フア
イナルギヤ46から差動機構47を介して左右の
駆動輪の車軸48,49に伝動構成される。 第2図において、変速制御の油圧系について説
明する。主プーリ側油圧サーボ装置38において
主軸20と一体的なシリンダ38aに可動側プー
リ半体36bが嵌合し、シリンダ38a内にライ
ン圧で給排油される主プーリサーボ室38bを有
する。また、副プーリ側油圧サーボ装置39にお
いても副軸35と一体的なシリンダ39aに可動
側プーリ半体37bが嵌合し、シリンダ39a内
にライン圧が導入される副プーリサーボ室39b
を有する。ここでプーリ半体37bに比べてプー
リ半体36bの方が受圧面積が大きく設定され、
主プーリサーボ室38bの油圧により変速制御す
ることが可能になつている。 油溜50と連通するオイルポンプ41の吐出側
の油路は51は、圧力調整弁60を連通し、この
圧力調整弁60で制御されるライン圧の油路52
が、副プーリサーボ室39bと変速比制御弁70
に連通する。変速比制御弁70と主プーリサーボ
室38bの間には、ライン圧を給排油する油路5
3が連通し、圧力調整弁60と変速制御弁70の
ドレン油路54,55が油溜50側に連通する。
また、主プーリ側のシリンダ38aの個所にはク
ラツチ係合後の変速制御において、エンジン回転
に応じたピトー圧の制御信号圧を取出す回転セン
サ56が設置され、この回転センサ56からのピ
トー圧が油路57により圧力調整弁60と変速制
御弁70に導かれる。 更に、エンザン回転の低き状態を含む広範囲で
変速制御を行うDレンジに対し、エンジン回転の
高い範囲に限定して変速制御を行い、アクセル開
放の場合にエンジンブレーキ作用するDsレンジ
を得る油圧系として、圧力調整弁60からのドレ
ン油路54にボールチエツク弁58が設けられ、
このボールチエツク弁58の上流側から分岐する
潤滑油圧回路の油路59がセレクト位置検出弁9
0に連通する。また油路59から分岐する操作油
圧の油路68が、変速比制御弁70のアクチユエ
ータ100に連通している。 圧力調整弁60は、弁本体61にスプール62
が移動可能に挿入され、スプール62とその一方
のブツシユ63との間にスプリング64が付勢さ
れる。また主プーリ可能側プーリ半体36bには
センサシユー65が、実際の変速比を検出するよ
うに係合し、このセンサシユー65が潤滑油路を
兼ねた軸管66で移動可能に支持してブツシユ6
3に連結される。 弁本体61において、スプール62のスプリン
グ64と反対側端部のポート61aには油路57
のピトー圧が、ポート61bには油路51のポン
プ油圧が導かれる。また、ポート61cにはポン
プ側の油路51とライン圧を取出す油路52が連
通し、このポート61cのスプリング64側のド
レンポート61d、及びポート61aと61bの
間に設けられてポンプ油圧の漏れがピトー圧に影
響するのを防ぐポート61eがドレン油路54に
連通する。そしてスプール62のランド62aの
チヤンフア部で、ポート61cと61dを連通し
て調圧するように構成される。 即ち、スプール62にはピトー圧及びポンプ油
圧がドレンポート61dを開く方向に作用し、こ
れに対しセンサシユー65による変速比に応じた
スプリング64の荷重がドレンポート61dを閉
じる方向に作用する。これにより、例えば変速比
の大きい低速段ではポート61cに高いライン圧
を生じ、変速比が小さい高速段に移行するのに従
つてセンサシユー65が左方へ移動し、スプリン
グ64の荷重の低下によりドレンポート61dが
開き、ライン圧を低下するように制御し、こうし
て常にベルトスリツプを生じないプーリ押付力を
保持する。 変速比制御弁70は、弁本体71にスプール7
2と有底筒状の操作プランジヤ73が移動可能に
挿入され、両者の間に変速スプリング74が付勢
され、スプール72のスプリング74の反対側の
端部のポート71aに、油路57によりピトー圧
が導かれる。またスプール72の部分において、
中間のポート71bに主プーリサーボ室38bと
を結ぶ油路53が連通し、その左側のポート71
cにライン圧の油路52が連通し、右側のポート
71dにドレン油路55が連通し、スプール72
の溝部72aが、ポート71bと71cまたは7
1dに連通して、ライン圧を主プーリサーボ室3
8bに給排油するように構成される。 スプール72の内部からスプリング74側に
は、調整プランジヤ75が突出して移動可能に挿
入され、この調整プランジヤ75の突出部先端の
リテーナ76と、操作プランジヤ73との間に調
整スプリング77が設置され、調整プランジヤ7
5とスプール72との間にリターン用スプリング
78が付勢される。そして、ライン圧ポート71
cがスプール72の小孔79を介してスプール7
2の内部に連通し、ライン圧をスプール72と調
整プランジヤ75に作用して、ライン圧の変化に
よりスプール72に対する調整ブランジヤ75の
突出量、即ち調整スプリング77の荷重を変化す
るように構成される。 更に、アクセル開度に応じてリフトするスロツ
トルカム80が、そのカムリフトに応じて移動す
るロツド81、弱いスプリング82を介して操作
プランジヤ73に連結され、操作プランジヤ73
にはロツド81と同じストロークだけ移動するよ
うに規制するストツパ83が設けられる。そし
て、操作プランジヤ73の内部が、切欠き84、
オリフイス85を有する油路86を介してピトー
圧ポート71aに連通し、スプリング82の荷重
を調整するスプリング87が、スプール72の端
部に付勢される。 こうして、スプール72にはピトー圧が、ポー
ト71bと71cの連通でライン圧を主プーリサ
ーボ室38bに導入してアツプシフトする方向に
作用する。一方、アクセル開度に応じたスプリン
グ74とライン圧で調整される調整スプリング7
7の荷重が、ポート71bと71dの連通で、主
プーリサーボ室38bを排油してダウンシフトす
る方向に作用し、両者の平衡関係の変速比を定め
る。ここで、変速開始前のライン圧が最大の場合
は、調整プランジヤ75が最も引込んで調整スプ
リング77の荷重を零にし、このことから調整ス
プリング77が無い状態で平衡して変速開始点を
定める。この変速開始点移行は、ライン圧の低下
に基づいて調整プランジヤ75が前進して調整ス
プリング77の荷重を増し、変速比の小さい高速
段へアツプシフトするのに応じてエンジン回転を
上昇する。更に、ピトー圧は油路86等により操
作プランジヤ73に作用し、この操作プランジヤ
73が受ける上記ピトー圧による力を相殺する。 セレクト位置検出弁90は、弁本体91にドレ
ン孔92を有する弁体93が挿入され、弁体93
にはリターン用スプリング94が付勢され、且つ
セレクトレバー97の操作に応じて回動するカム
95が当接してある。ここで、カム95において
D,N,Rのレンジ位置は凸部95aであり、両
端のP,Ds1,Ds2のレンジ位置は凹部95b
になつており、上記D,N,Rの各レンジでドレ
ン孔92を閉じて油路68に操作油圧を生じる。
また油路59における油路68の分岐部上流側に
はオリフイス96が設けられて、P,Ds1,Ds
2のレンジでドレン孔92が開く際の油路54,
59の潤滑油圧の低下を防ぐように構成される。 アクチユエータ100は、シリンダ101にピ
ストン102が挿入され、このピストン102の
一方にリターン用スプリング103が付勢され、
その他方のピストン室104に油路68の操作油
圧が導かれる。また、ピストン102の先端の鉤
部105が変速比制御弁70のロツド81のピン
106と係合可能になつており、P,Ds1,Ds2
のレンジで操作油圧が排圧する場合に、ピストン
102によりロツド81を強制的に所定のストロ
ーク押込み、変速領域をエンジン回転の高い側に
制限する。これにより、Ds1,Ds2のレンジで
アクセル開放の場合は、ダウンシフトして、エン
ジンブレーキが効くように構成される。 上記構成において、更にDs1,Ds2レンジの
特性を補正するため、変速比に応じて移動するセ
ンサシユー65と、アクチユエータ100のピス
トン先端の鉤部105との間に、中間をピン11
2で支持した天秤式の補正レバー113を備えた
補正手段110が設けられる。この補正レバー1
13はアクチユエータ100の押込み動作の場合
にのみ、そのピストン鉤部105に一端が係合
し、この状態で変速比の大きい低速段側にシフト
してセンサシユー65が所定の変速比の位置に達
した場合に、そのセンサシユー65に補正レバー
113の他端が係合する。そして、これ以降は変
速比が大きくなるに従つてアクチユエータ100
のピストン102を引き戻すように構成される。 また補正手段110では、補正補正レバー11
3の支点位置を変えることで、補正レバー113
とセンサシユー65が係合する補正開始点及びそ
れ以降の特性を変更し得る。このことから、補正
レバー113の支点ピン112に特性変更装置1
20が付設される。 第3図において、特性変更装置120について
説明する。 補正レバー113のピン112には、アクチユ
エータ121のリターンスプリング127を有す
るピストン122が連結し、ピストン室123が
油路124、切換弁125を介してライン圧の油
路52に連通し、切換弁125からはドレン側の
例えば油路54′に連通する。切換弁125はノ
ーマル位置で油路52と124を連通し、切換位
置で油路52を閉じて油路124と54′を連通
する。そしてDs1,Ds2のレンジを検出するセ
レクトバースイツチ126が、ソレノイド125
aに接続されている。 次に、この実施例の作用について説明する。 先ず、車両走行前では油圧系において、圧力調
整弁60で調圧されたライン圧が油路52により
副プーリサーボ室39bに導入する。一方、変速
比制御弁70はピトー圧が発生していないため、
スプリング74でスプール72が一方に移動して
主プーリサーボ室38bを排油する。そこで無段
変速機2のプーリ比変換部4では、駆動ベルト3
4が副プーリ37の側に一杯に移行して、変速比
最大の低速段になる。 次いで、車両走行開始時にDレンジにセレクト
されると、切換部3で入力軸13と主軸20が直
結する。そこでアクセルを踏込むと、エンジン回
転数の上昇に基づいて電磁粉式クラツチ1がクラ
ツチ電流の供給により係合し、これによりエンジ
ン動力が主プーリ36に入力する。そして主プー
リ36、駆動ベルト34及び副プーリ37による
最大変速比の変速動力が副軸35出力し、これが
終減速部5を介して車輪側に伝達することで車両
は走り始める。 このとき油圧系において、回転センサ56では
エンジン回転数に応じたピトー圧を発生し、この
ピトー圧が圧力調整弁60と変速比制御弁70に
導入して作用する。圧力調整弁60では、上記最
大変速比の場合にライン圧が最も高く制御され
る。そこで変速比制御弁70では、高いライン圧
により調整プランジヤ75が引込んで調整スプリ
ング77の荷重が零になる。そこで他のスプリン
グ74のみが、アクセル踏込み状態に応じたスプ
リング力を生じ、このスプリング力とピトー圧の
関係で平衡してアツプシフトを開始する。従つ
て、第4図の最大変速比lにおいて、アクセル界
度最小の変速開始点P1と、アクセル全開の変速
開始点P2の間の任意の点でアツプシフト開始す
る。 アツプシフト開始後は、変速比制御弁70によ
り油路52のライン圧で油路53を介して主プー
リサーボ室38bに給油される。このため主プー
リ36のプーリ間隔が順次狭くなり、駆動ベルト
34が主プーリ36側に移行して変速比の小さい
高速段側にアツプシフトする。すると圧力調整弁
60では、このような変速比の変化に基づいてラ
イン圧が低下制御されるため、変速比制御弁70
において調整プランジヤ75が突出して調整スプ
リング77に荷重を順次増すように変化する。 そこで、アツプシフトする場合のピトー圧は、
調整スプリング77の荷重の増大分だけ多く必要
になる。そこで例えばアクセル全開に保持した場
合の変速ラインは、第4図の曲線m2のように、
変速比が小さくなるのに応じてエンジン回転数を
上昇した変速特性になり、最大のエンジン回転数
で最高車速の点P3に至る。 一方、アクセル開度最小の変速開始点P1で変
速する場合は、変速比制御弁70において操作プ
ランジヤ73の押込みストロークが非常に小さ
い。このため調整プランジヤ75が上述のように
動作しても、調整スプリング77の荷重は零は状
態に保持される。そこで変速ラインは、第4図の
曲線m1のように、エンジン回転数を一定に保つ
ようにアツプシフトする特性になり、低車速で最
小変速比hに達する。 次いで、アクセル開放の減速時には、変速比制
御弁70において操作プランジヤ73が最も後退
し、スプリング74の荷重も最小になる。このと
き車速と共にエンジン回転数が比較的高い場合
は、高いピトー圧によりスプール72は左側に移
動して、主プーリサーボ室38bが給油状態に保
持される。このため第4図の最小変速比hに沿つ
車速と共にエンジン回転数を低下する。そしてア
クセル開度最小の変速ラインより低いエンジン回
転数のダウンシフト開始点P4で、この場合の最
小のスプリング力とピトー圧が平衡すると、変速
比制御70で主プーリサーボ室38bが排油され
る。このめ第4図の最低変速ラインm4のよう
に、エンジン回転数を一定に保つようにダウンシ
フトして、元の最大変速比lに戻る。 続いて、エンジンブレーキ用のDs1,Ds2の
レンジにセレクトした場合の変速制御について説
明する。 先ず、アクチユエータ100の不動作状態で
は、仮りにセンサシユー65が補正レバー113
の一端に係合しても、何等作用しない。一方、高
速段側の車速の高い走行状態でDs1またはDs2
のレンジにセレクトすると、セレクト位置検出弁
90により油路68の操作油圧が排圧される。こ
のためアクチユエータ100のピストン102
は、スプリング103によりフルストロール引込
む。そこでピストン鉤部105が、変速比制御弁
70のロツド81のピン106に係合して強制的
に押込むことになり、これにより操作プランジヤ
73も移動して、スプリング74,77の荷重が
一定量増大される。 従つて、このアクチユエータ100の押込みに
より、変速比制御弁70では排油動作して、変速
ラインが第4図の曲線m5のように、エンジン回
転数の高い側に移行し、アクセル全開の変速ライ
ンm2と平行したものなる。そこでアクセル開放
の減速時には、例えば最小変速比hから直ちに変
速ラインm5にダウンシフトして大きいエンジン
ブレーキ効果が得られ、且つこの変速ラインm5
に沿つてダウンシフトしながら減速する。 このアクチユエータ100の作動状態では、補
正レバー113は一端がアクチユエータ100の
ピストン鉤部105に係合して傾く。そして所定
の変速比で、補正レバー113がセンサシユー6
5に係合した以降は、この補正レバー113によ
りアクチユエータ100がセンサシユー65と連
動して押込み動作を解除するようになる。 そこで、Ds1レンジへのセレクト時にスイツ
チ126がオンして、特性変更装置120の切換
弁125が切換位置になると、アクチユエータ1
21のピストン室123がドレンして、ピストン
122により補正レバー113の支点が第3図の
右側に移動し、その補正レバー113とセンサシ
ユー65は、所定の大きい変速比S1で係合し補
正開始する。そこで変速比S1より低速段側にダ
ウンシフトする際に、センサシユー65の移動に
伴い、補正レバー113が回転してピストン10
2を徐々に引き戻してアクチユエータ100の動
作を解除する。このため変速比制御弁70のスプ
リング74,77の荷重も順次低下する。従つ
て、アクセル開放での変速比S1以降の変速ライ
ンは第4の曲線m6のように、変速比の大きい領
域でエンジン回転数を少し低下するように補正し
た特性になる。 そこでDs1レンジのエンジンブレーキ特性は、
中、高車速領域でエンジン回転の高い変速ライン
m5により充分にエンジンブレーキが効き、低車
速領域でも比較的エンジン回転の高い変速ライン
m6によりエンジンブレーキが多く効くことにな
る。尚、この低車速領域ではエンジン回転数が、
変速ラインm5のままに高く定められることによ
るエンジンブレーキが効き過ぎが解消されている
ことは明らかである。 次いで、Ds2レンジにセレクトすると、スイ
ツチ126がオフして切換弁125はノーマル位
置になり、アクチユエータ121のピスト室12
3にライン圧が導入してピストン122により補
正レバー113の支点を逆に第3図に左側に移動
する。そこで、補正レバー113は高車速側の所
定の小さい変速比S2でセンサシユー65と係合
し、これ以降上述と同様にアクチユエータ100
の押込みを解除するように動作する。従つて、変
速ラインは第4図の曲線m7のように補正範囲を
高車速側に拡大した特性になる。 そこでDs2レンジのエンジンブレーキ特性は、
低、中車速領域で変速ラインm7に基づきエンジ
ン回転数を多く低下するように補正されること
で、エンジンブレーキの効きが少なくなる。 こうしてDs1とDs2のレンジではエンジンブ
レーキの効きが異なる特性となり、例えば路面勾
配が急な場合はDs1レンジを選択し、その勾配
が緩やかな場合はDs2レンジを選択することで、
路面状態等に適合したエンジンブレーキ効果が得
られる。 以上、本発明の一実施例について説明したが、
特性変更装置120の構造として他の種々のもの
が考えられる。
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、無段変
速機の油圧系において、エンジンブレーキ用の
Dsレンジにセレクト操作すると、セレクト位置
検出弁とアクチユエータにより変速比制御弁を強
制的に押込んで変速領域をエンジン回転数の高い
側に制限した特性を得る構成であるから、高車速
側で充分なエンジンブレーキ力を得ることができ
る。またアクチユエータの動作状態で、補正手段
によりアクチユエータの動作を徐々に解除してエ
ンジン回転数を低下するように補正する構成であ
るから、低車速側でのエンジンブレーキの効き過
ぎが解消されて、適度なブレーキ力を得ることが
できる。 特性変更装置で補正手段による補正開始点を変
える構成であるから、複数の異なるエンジンブレ
ーキ特性を得ることができる。このための路面勾
配、走行条件等に合致したエンジンブレーキ作用
を行うことが可能になる。エンジンブレーキ用と
してセレクトレバーのパターンにDs1とDs2の
2つの位置が設けられ、その各レンジにおいて異
なるエンジンブレーキ特性を得るので、操作性が
良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される無段変速機の一例
を示す断面図、第2図は本発明による装置の一実
施例を示す回路図、第3図は一部を詳細に示す
図、第4図は変速特性線図、第5図は従来の変速
特性の一例を示す図である。 2……無段変速機、20……主軸、34……駆
動ベルト、35……副軸、36……主プーリ、3
7……副プーリ、38……主プーリのサーボ装
置、39……副プーリのサーボ装置、60……圧
力調整弁、65……センサシユー、70……変速
比制御弁、80……スロツトルカム、81……ロ
ツド、100……アクチユエータ、102……ピ
ストン、110……補正手段、113……補正レ
バー、120……特性変更装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジン側の主軸とこの主軸に平行配置され
    る車輪側の副軸とに、それぞれプーリ間隔可変の
    主プーリ及び副プーリと、両プーリ間に巻回され
    る駆動ベルトとを有し、主副プーリの各サーボ装
    置に供給される油圧によりプーリの有効径を変化
    させて主副軸間のプーリ比を無段階に変速制御す
    る無段変速機において、 油圧源より主副プーリのサーボ装置に連通する
    油圧制御回路に、副プーリサーボ装置に供給され
    るライン圧を変速比に応じて制御する圧力調整弁
    と、スロツトル開度に応じたスプリング力とエン
    ジン側の回転数に応じたピトー圧との関係により
    ライン圧を主プーリサーボ装置に給排油して変速
    比を変化する変速比制御弁と、セレクト操作に応
    じた操作油圧を生じるセレクト位置検出弁と、該
    セレクト位置検出弁の操作油圧の油路に連通して
    設けられ、エンジンブレーキ用レンジにセレクト
    操作される際に操作油圧の排圧によりピストンが
    上記変速比制御弁のロツドに係合してスロツトル
    カムの押込みと無関係にスプリング力を増大する
    ように動作するアクチユエータとを備えると共
    に、 主プーリの近傍に主プーリの可動側プーリ半体
    に係合して変速比に応じて移動するセンサシユー
    を有し、該センサシユーと上記アクチユエータと
    を隣接配置して両者の間に天秤式の補正レバー
    を、一端がアクチユエータのピストン押込み解除
    側に、他端がセンサシユーの移動側に係合するよ
    うに配置させ、 且つ上記補正レバーにはその支点部に、電気信
    号によりセンサシユーに対して補正レバーが係合
    する変速比を変更し得るように支点位置を変える
    特性変更装置を設けてなることを特徴とする無段
    変速機の変速制御装置。
JP15638284A 1984-07-26 1984-07-26 無段変速機の変速制御装置 Granted JPS6136545A (ja)

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KR20030018869A (ko) * 2001-08-31 2003-03-06 현대자동차주식회사 자동 변속 차량의 변속 모드 제어장치 및 방법

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