JP2676349B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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JP2676349B2
JP2676349B2 JP62332629A JP33262987A JP2676349B2 JP 2676349 B2 JP2676349 B2 JP 2676349B2 JP 62332629 A JP62332629 A JP 62332629A JP 33262987 A JP33262987 A JP 33262987A JP 2676349 B2 JP2676349 B2 JP 2676349B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本発明は、車両用のベルト式無段変速機の変速制御装
置に関し、詳しくは、エンジンブレーキ用スポーティド
ライブ(Ds)レンジでの極低速域の変速パターンに関す
る。 【従来の技術】 従来、無段変速機のDsレンジの変速制御に関しては、
例えば特開昭61−48659号公報の先行技術がある。ここ
で、エンジンブレーキ用Dsレンジの変速として変速比制
御弁のダウンシフト側にアクチュエータにより一定の荷
重を付加し、第6図の変速ラインm5のようにエンジン回
転数の高い側にダウンシフトしてエンジンブレーキ作用
する。また、所定の変速比S以降では補正手段と切換手
段とによりアクチュエータによる荷重の漸次減少して、
変速ラインm7のようにエンジン回転数を低下し、エンジ
ンブレーキの効きを少なくすることが示されている。 【発明が解決しようとする問題点】 ところで、上記先行技術のものにあっては切換手段の
各部材が付加されて、構造が複雑化する。 また、低速と中速との間では、変速ラインm7によりエ
ンジンブレーキの効きが車速の低下に伴って減じるの
で、良いフィーリングが得られる。しかるに、低速とク
ラッチが切れる直前の極低速との間では、変速比が最大
付近まで戻ることで、エンジンブレーキの効きが強くな
り、車体がユサユサ振動したり、クラッチ切断直後に反
動で車体がガクガクする不具合を生じる。一方、アクセ
ル開放で変速ラインm7に沿ってアップシフトする初期に
は、アップシフトによりエンジン回転数が下がる。する
と、ダウンシフトしてエンジン回転数が上がる。この作
動が走行抵抗とバランスするまでの間細かく繰返され
る。この場合に車速の変化に対するエンジン回転数の変
動幅が変速ラインm7の傾斜の分だけ大きくなり、この変
動に応じたピトー圧が変速比制御弁に作用して加,減速
を誘発するため、車体が前後に振動して走行フィーリン
グを損う問題がある。 そこで、上記問題を解決策としては、極低速域ではエ
ンジンブレーキがあまり必要でないので、エンジン回転
数が低くて変化の小さい変速ライン特性に変更すること
が考えられるが、かかる特性を簡単な構造で得ることが
望まれる。 本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、Ds
レンジでの極低速と中,低速の各領域における異なる変
速ラインの特性を簡単な構造で得るようにした無段変速
機の変速制御装置を提供することを目的とする。 【問題点を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明は、エンジンブレー
キ用スポーティドライブレンジのセレクト時に作動する
アクチュエータが変速比制御弁にエンジン回転数を上昇
するように連結し、変速比を検出するセンサシューと上
記アクチュエータとの間に補正レバーが上記アクチュエ
ータの作動を拘束するように設置される変速制御系にお
いて、上記補正レバーのレバー比を、所定の変速比より
低速段側では小さくし,高速段側では大きくするように
変更し、変速特性を可変するように構成されている。 【作用】 上記構成に基づき、Dsレンジでは、アクチュエータの
作動で変速比制御弁がエンジン回転数の高い側にダウン
シフトしてエンジンブレーキ作用し、このとき補正レバ
ーがアクチュエータの作動を拘束して、低速段側ではエ
ンジンブレーキの効きを緩和するようになる。そして所
定の変速比より低速段側の極低速域では補正レバーのレ
バー比が小さいことで、エンジン回転数の変化が小さ
く、所定の変速比より高速段側の中,低速域では補正レ
バーのレバー比が大きいことで、エンジン回転数の変化
が大きい特性に変わるようになる。こうして本発明で
は、補正レバーのレバー比の変更により変速特性を変え
ることができ、極低速ではエンジン回転数の変化の小さ
い特性で車体前後振動等を低減することが可能となる。 【実 施 例】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明
する。 第1図において、フロントエンジン・フロントドライ
ブ(FF)ベースの横置きトランスアクスル型で電磁粉式
クラッチにベルト式無段変速機を組合わせたものについ
て説明する。 符号1は電磁粉式クラッチ、2は前後進切換装置、3
は無段変速機、4はフロントデフ装置である。そしてク
ラッチハウジング6の一方に電磁粉式クラッチ1が収容
され、そのクラッチハウジング6の他方と、その接合さ
れるメインケース7,更にメインケース7のクラッチハウ
ジング6と反対側に接合されるサイドケース8の内部
に、前後進切換装置2,無段変速機3,フロントデフ装置4
が収容される。 電磁粉式クラッチ1は、エンジンからクランク軸10に
ドライブプレート11を介して一体結合するリング状のド
ライブメンバ12,変速機入力軸13に回転方向に一体的に
スプライン結合するディスク状のドリブンメンバ14を有
する。そしてドリブンメンバ14の外周部側にコイル15が
内蔵されて、両メンバ12,14の間に円周に沿いギャップ1
6が形成され、このギャップ16は電磁粉を有する。また
コイル15を具備するドリブンメンバ14のハブ部のスリッ
プリング18には、給電用ブラシ19が摺接し、スリップリ
ング18から浚いにドリブンメンバ14内部を通りコイル15
に結線されてクラッチ電流回路が構成さている。 こうして、コイル15にクラッチ電流を流すと、ギャッ
プ16を介してドライブおよびドリブンメンバ12,14の間
に生じる磁力線により、ギャップ16に電磁粉が鎖状に結
合して集積し、これによる結合力でドライブメンバ12に
対しドリブンメンバ14が滑りながら一体結合して、クラ
ッチ接続状態になる。一方、クラッチ電流をカットする
と、電磁粉によるドライブおよびドリブンメンバ12,14
の結合力が消失してクラッチ切断状態になる。そしてこ
の場合のクラッチ電流の制御を、前後進切換装置2の操
作に連動して行うようにすれば、パーキング(P)また
はニュートラル(N)レンジから前進のドライブ
(D),Dsまたは後退のリバース(R)レンジへの切換
え時に自動的にクラッチ1が接断して、クラッチペダル
操作が不要になる。 次いで前後進切換値2には、上記クラッチ1からの入
力軸13と、これに同軸上に配置されたプライマリ軸20と
の間に設けられる。即ち、入力軸13に前進被係合側を兼
ねた後進用ドライブギヤ21が形成され、プライマリ軸20
には後進用被係合側のギヤ22が回転自在に嵌合してあ
り、これらのギヤ21,22が、軸23で支持されたカウンタ
ギヤ24,軸25で支持されたアイドラギヤ26を介して噛合
い構成される。そしてプライマリ軸20とギヤ21および22
との間に、切換機構27が設けられる。ここで常時噛合っ
ている上記ギヤ21,24,26,22は、クラッチ1のコイル15
を有するドリブンメンバ14に連結しており、クラッチ切
断時のこの部分の慣性マスが比較的大きい点に対応して
切換機構27は、プライマリ軸20のハブ28にスプライン嵌
合するスリーブ29が、シンクロ機構30,31を介してギヤ2
1,22に噛合い結合するように構成されている。 これによりPまたはNレンジの中立位置では、切換機
構27のスリーブ29がハブ28とのみ嵌合して、プライマリ
軸20が入力軸13から切離される。次いでスリーブ29を、
シンクロ機構30を介してギヤ21側に噛合わすと、入力軸
13に対しプライマリ軸20が直結してDまたはDsレンジの
前進状態になる。一方、スリーブ29を、逆にシンクロ機
構31を介してギヤ22側に噛合わせると、入力軸13はギヤ
21,24,26,22を介してプライマリ軸20に連結され、エン
ジン動力が減速逆転してRレンジの後進状態になる。 無段変速機3は、上記プライマリ軸20に対しセカンダ
リ軸35が平行配置され、これらの両軸20,35にそれぞれ
プライマリプーリ36,セカンダリプーリ37が設けられ、
かつ両プーリ36,37の間にエンドレスの駆動ベルト34が
掛け渡してある。プーリ36,37のいずれも2分割に構成
され、一方の固定プーリ36a,37aに対し、他方の可動プ
ーリ36b,37bがプーリ間隔を可変にすべく移動可能にさ
れ、可動プーリ36b,37bには、それ自体ピストンを兼ね
た油圧サーボ装置38,39が付設され、更にセカンダリプ
ーリ37の可動プーリ37bには、プーリ間隔を狭くする方
向にスプリング40が付勢されている。 また油圧制御系として、作動源のオイルポンプ41がプ
ライマリプーリ36の隣りに設置される。このオイルポン
プ41は、高圧用のギヤポンプであり、ポンプ駆動軸42
が、プライマリプーリ36,プライマリ軸20および入力軸1
3の内部を貫通してクランク軸10に連結し、エンジン運
転中、常に油圧を生じるようになっている。そしてこの
オイルポンプ41の油圧を制御して、各油圧サーボ装置3
8,39に給排油し、プライマリプーリ36とセカンダリプー
リ37のプーリ間隔を逆の関係に変化して、駆動ベルト34
のプーリ36,37におけるプーリ比を無段階に変換し、無
段変速した動力をセカンダリ軸35に出力する。 フロントデフ装置4は、上記無段変速機3の高速段側
最小プーリ比が、例えば0.5と非常に小さく、このため
セカンダリ軸35の回転数が大きい点に鑑み、セカンダリ
軸35に対し1組の中間減速ギヤ43を介して出力軸44が連
結される。そしてこの出力軸44のドライブギヤ45に、フ
ァイナルギヤ46が噛合い、ファイナルギヤ46から差動機
構47を介して左右の前輪の車軸48,49に伝動構成され
る。 第2図において、無段変速機3の油圧制御系について
説明すると、プライマリ油圧サーボ装置38において、プ
ライマリ軸20と一体的なシリンダ38aに可動プーリ36bが
嵌合し、シリンダ38a内にライン圧が導入される。また
セカンダリ油圧サーボ装置39においても、セカンダリ軸
35と一体的なシリンダ39aに可動プーリ37bが嵌合し、シ
リンダ39a内にライン圧が導入される。ここで可動プー
リ37bに比べて可動プーリ36bの方が、ライン圧の受圧面
積が大きくなっている。 そして油溜70からオイルポンプ41により汲み上げられ
たオイルは、油路71を介してライン圧調整弁80に導か
れ、油路71から分岐するライン圧の油路72が、セカンダ
リシリンダ39aに常にライン圧を導入すべく連通する。
油路71は、更に油路87を介して変速比制御弁90に連通
し、この変速比制御弁90とプライマシリンダ38aとの間
にライン圧を給排油する油路73が連通し、各弁80,90の
ドレン油路74,75が油溜側に連通する。またプライマリ
シリンダ38aの個所には、クラッチ係合後の変速制御に
おいて、エンジン回転数に応じたピトー圧の制御信号圧
を取出す回転数センサ76が設置され、この回転数センサ
76からのピトー圧が油路77を介して各弁80,90に導かれ
る。 更に、エンジン回転数の低い状態を含む広範囲で変速
制御を行うDレンジに対し、エンジン回転数の高い範囲
に限定して変速制御を行い、アクセル開放の場合にエン
ジンブレーキ作用するDsレンジを得る油圧系として、ラ
イン圧調整弁80からのドレン油路74にリリーフ弁78が設
けられ、このリリーフ弁78の上流側から分岐する潤滑油
圧回路の油路79が、セレクト位置検出弁110に連通し、
油路79から更に分岐する油路88が、変速比制御弁90のエ
ンジンブレーキ用アクチュエータ120に連通している。 ライン圧調整弁80は、弁本体81,スプール82,スプール
82の一方のブッシュ83との間に付勢されるスプリング84
を有し、プライマリ可動プーリ36bに係合して実際の変
速比を検出するセンサシュー85が、潤滑通路を兼ねた軸
管86で移動可能に支持されてブッシュ83に連結する。弁
本体81において、スプール82のスプリング84と反対側の
ポート81aには油路77のピトー圧が、ポート81bには油路
71のポンプ油圧が導かれる。またポート81cには、油路7
1と変速比制御弁90への油路87が連通している。このポ
ート81cのスプリング84側のポート81f,およびポート81a
と81bの間に設けられてポンプ油圧の漏れがピトー圧に
影響するのを防ぐポート81eが設けられており、漏れた
油はドレンされ油溜70に導かれる。また、スプール82の
ランド82aのチャンファ部でポート81cと81dを連通して
調圧するようになっている。 即ち、スプール82にはピトー圧およびポンプ油圧がド
レンポート81dを開く方向に作用し、これに対しセンサ
シュー85による変速比に応じたスプリング84の荷重が、
ドレンポート81dを閉じる方向に作用する。これによ
り、例えば変速比の大きい低速段ではポート81cにベル
トのスリップを避けるために高いライン圧を生じ、可動
プーリ36bが図示右側に動くことにより、変速比小さい
高速段に移行するのに従ってセンサシュー85が図示右側
に動き、スプリング84の荷重の低下によりライン圧を低
下すべく制御し、こうして常にベルトスリップを生じな
いプーリ押付力を保持する。 変速比制御弁90は、弁本体91,スプール92,スプール92
の一方の操作プランジャ93との間に付勢されるスプリン
グ94を有し、弁本体91におけるスプール92のスプリング
94と反対側の端部のポート91aに油路77のピトー圧が導
かれる。また中間のポート91bに油路73が、そのスプリ
ング側ポート91cに油路87が、反対側ポート91dにドレン
油路75が連通し、スプール92の溝部92aが、ポート91bと
91cまたは91dを連通してライン圧を、プライマリシリン
ダ38aに給排油するようになっている。スプール92の内
部からスプリング94側にモジュレータプランジャ95が突
出して移動可能に挿入され、このモジュレータプランジ
ャ95の突出部先端のリテーナ96と操作プランジャ93との
間に、調整スプリング97が設置され、モジュレータプラ
ンジャ95とスプール92との間に、モジュレータスプリン
グ98が付勢される。そしてライン圧ポート91cが、スプ
ール92の小孔99を介してスプール92内部に連通し、ライ
ン圧をスプール92とモジュレータプランジャ95に作用し
て、ライン圧によりスプール92に対するモジュレータプ
ランジャ95の突出量即ち調整スプリング97の荷重を変化
するようになっている。 更に、操作プランジャ93は、ロッド101と分離して弱
いスプリング102を介して連結し、ロッド101と同じスト
ローク移動すべくストッパ103を有する。そしてプラン
ジャ93内部が、切欠き104,ポート93a,オリフィス105,油
路106を介してポート91aに連通し、スプリング102の荷
重を調整するスプリング107が、スプール92の端部で弁
本体91との間に付勢される。 こうしてスプール92には、ピトー圧が、ポート91bと9
1cの連通でライン圧をプライマリシリンダ38aに導入し
てアップシフトする方向に作用し、一方、アクセル開度
に応じたスプリング94とライン圧で調整されるスプリン
グ97の荷重が、ポート91bと91dを連通でプライマリシリ
ンダ38aをドレンしてシフトダウンする方向に作用し、
両者の平衡関係で変速比を定める。ここで、変速開始前
のライン圧が最大の場合は、モジュレータプランジャ95
が最も引込んでスプリング97の荷重を零にし、このこと
から、スプリング97が無い状態で平衡して変速開始点を
定め、この変速開始点以降は、ライン圧の低下に基づい
てスプリング97の荷重を増し、変速比の小さい高速段へ
シフトされるのに従ってエンジン回転数を上昇する。更
に、上述の関係で平衡するピト一圧は、油路106等によ
り操作プランジャ93に作用し、このプランジャ93が受け
る上記ピトー圧により力を相殺する。 なお、スプール72の溝部92aは所定の形状に面取りさ
れており、給排油の流量と共に変速速度を変化する構成
になっている。 セレクト位置検出弁110は、弁本体111にドレン孔112
を有する弁体113が挿入され、弁体113にはセレクト操作
に応じて回動するカム115が当接してある。ここでカム1
15において、D,N,Rのレンジ位置は凸部115aであり、両
端のP,Dsのレンジ位置は凹部115bになっており、上記D,
N,Rの各レンジでドレン孔112を閉じて操作油圧を生じ
る。また油路79における油路88の分岐部上流側には、オ
リフィス116が設けられて、P,Dsレンジでドレン孔112が
開く際の油路74の油圧の低下を防ぐようになっている。 エンジンブレーキ用アクチュエータ120は、シリンダ1
21にピストン122が挿入され、このピストン122の一方に
リターン用スプリング123が付勢され、その他方のピス
トン室124に油路88の操作油圧が導かれる。またピスト
ン122の先端のアーム125が、変速比制御弁90のロッド10
1のピン108と係合可能になっており、P,Dsレンジで操作
油圧が無い場合にピストン122,アーム125によりロッド1
01を強制的に所定のストローク押込み、変速領域をエン
ジン回転数の高い側に制限する。これによりDsレンジで
アクセル開放の場合は、ダウンシフトしてエンジンブレ
ーキが効くようになる。 第3図(a),(b)において、Dsレンジの変速パタ
ーンの補正機構について述べる。 先ず、上述の各弁等の配置について述べると、バルブ
ボデー60の中央に変速比制御弁90が設けられ、この両側
にライン圧調整弁80とエンジンブレーキ用アクチュエー
タ120が隣接配置され、ライン圧調整弁80の外側にセン
サシュー85が配置される。バルブボデー60の支持アーム
61,62にはカムフォロア63の軸64が回転自在に取付けら
れ、カムフォロア63がケーブル65により気化器側に結ば
れて、アクセル開度に応じて回転するようになってい
る。変速比制御弁90のロッド101の頭部101aにはピン108
によりローラ109が取付けられ、このローラ109に軸管66
のシフトカム100が摺接し、ピン108にエンジンブレーキ
用アクチュエータ120のアーム125の突出部125aが係合可
能になっている。アーム125の下方にはレバー受け125b
が突出しており、センサシュー85の下方にもレバー受け
85aを有する。 そこで上記構成において、変速比に応じて移動するセ
ンサシュー85と、エンジンブレーキ用アクチュエータ12
0のピストン先端のアーム125との間に補正レバー130が
設けられる。この補正レバー130は、平面視イカリ形を
成し、中間がピン131により揺動可能に支持され、一端
の突起が130aがセンサシュー85のレバー受け85aに係合
可能になっている。また、補正レバー130の他方の中心
寄りには極低速用突起130bが設けられ、中心から離れた
他端に低,中速用突起130cが設けられ、これらな極低速
用突起130b、低,中速用突起130cがアーム125のレバー
受け125bに選択的に係合可能になっている。ここで、極
低速用突起130bと低,中速用突起130cとの間に間隔はア
ーム125のレバー受け125bの長さに略等しく、極低速用
突起130bより低,中速用突起130cの方が多く突出して、
極低速用突起130bと低,中速用突起130cとがレバー受け
125bに対して一方が外れる直前に他方が係合して、スム
ーズに係合状態を変えるようになっている。 また極低速用突起130bの係合状態では、補正レバー13
0のレバー比が小さくなり、このためセンサシュー85の
移動量,即ち変速比変化量Δiに対してアクチュエータ
120および変速比制御弁90の移動量,即ち変速比制御弁
押込み量Δxが、Δi>Δxになる。これに対して低,
中速用突起130cの係合状態では、補正レバー130のレバ
ー比が大きくなるので、Δi≦Δxに変更になる。 次いで、このように構成された変速制御装置の作用に
ついて説明する。 先ず、Dレンジにセレクトすると、セレクト位置検出
弁110においてカム115の凸部115aにより弁体113が引込
んでドレン孔112を閉じるため、油路79の油圧がエンジ
ンブレーキ用アクチュエータ120のピストン室124に供給
される。そこで、エンジンブレーキ用アクチュエータ12
0のピストン122は突出して、先端のアーム125は変速比
制御弁90のピン108とは非係合状態に退避する。これに
より変速比制御弁90は、アクセルペダルに連動するシフ
トカム100でのみ押込まれる。 一方、車両停止または走り始めの変速開始前には、ラ
イン圧調整弁80で調圧されたライン圧が油路72によりセ
カンダリシリンダ39aにのみ導入しており、プライマリ
シリンダ38aは変速比制御弁90によりドレン油路75に連
通している。そのため無段変速機3では、駆動ベルト34
のプライマリプーリ36に対しセカンダリプーリ37の巻付
け径が最も大きく、最大変速比iLの変速段となる。 次いで、走行後に回転数センサ76のピトー圧が上昇し
て変速比制御弁90のスプール92を移動し、油路87のライ
ン圧が油路73を介してプライマリシリンダ38aに供給さ
れると、プリフィル作用で直ちにプライマリ圧を生じて
アップシフトを開始する。そしてプライマリ圧の上昇に
より、駆動ベルト34のプライマリプーリ36に対する巻付
け径が増し、アクセル開放の変速ラインm1とアクセル全
開の変速ラインm2との間の任意のラインで、最終的には
第5図のように最小変速比iHの高速に段無段変速する。 アクセル開放の減速時には、変速比最小のラインiHに
沿って減速し、上述の変速ラインm1より低い所定のエン
ジン回転数になった以降、変速ラインm3に沿ってダウン
シフトする。 ここでアクセル開放時には、変速比制御弁90において
シフトカム100により操作プランジャ93の押込み量が最
小であるため、モジュレータプランジャ95がライン圧に
より移動しても、スプリング97の荷重は零の状態に保持
される。従って、スプリング94の最小の一定荷重とピト
ー圧とのバランスにより、変速ラインm1・m3のようにエ
ンジン回転数を一定に保つようなアップシフトまたはダ
ウンシフトする特性になる。 次いで、エンジンブレーキ用DSレンジにセレクトした
場合について、第4図(a)ないし(c)を用いて述べ
る。 先ず、DSレンジのセレクトにより、セレクト位置検出
弁110では、カム115の凹部115bにより弁体113が突出し
てドレン孔112を開くことになり、このためエンジンブ
レーキ用アクチュエータ120のピストン室124の油圧はド
レンし、ピストン122とアーム125とはスプリング123に
より引込み作用する。このため変速比制御弁90の操作プ
ランジャ93は、シフトカム100と無関係にアーム125によ
り直接的に押込まれる。 ここで第4図(a)の最大変速比iLでは、プライマリ
プーリ36のプーリ間隔が最も広く、このためセンサシュ
ー85は最も左側に位置して補正レバー130の一方の突起1
30aに係合する。そこで補正レバー130は、このセンサシ
ュー 85により他方を最も右側に揺動変位した状態になり、こ
のとき他端の低,中速用突起130cはアーム125の外側に
外れ、中心寄りの極低速用突起130bがアーム125のレバ
ー受け125bに係合してその引込みを阻止する。このため
のアクセル開放時には、変速比制御弁90の操作プランジ
ャ93の押込みはDレンジと同様に最小になって、Dレン
ジの最低変速ラインm1と同一の点P1で変速を開始する。 変速開始後センサシュー85が右側に移動すると、アク
チュエータ120のスプリング力により補正レバー130はそ
れに追従して時計方向に揺動し、極低速用突起130bの位
置が左側に移行することでアクチュエータ120のピスト
ン122は徐々に引込む。このためアーム125の突出部125a
は、変速比制御弁90のピン108に係合して操作プランジ
ャ93を押込み、これによりスプリング94の荷重を増して
エンジン回転数の最大方向に変速するようになる。とこ
ろでこの場合の極低速用突起130bの移動に伴う押込み量
Δxは、変速比変化量Δiに対して小さいことで、エン
ジン回転数の上昇を抑えるように変速される。従って、
変速開始付近の極低速では、第5図の変速ラインl1のよ
うにエンジン回転数の上昇は小さい特性になる。 そして第4図(b)のように変速が進むと、補正レバ
ー130の極低速用突起130bは左側および内側に移動して
アーム125のレバー受け125bから外れ、これに対して他
端の低,中速用突起130cがレバー受け125bに近づく。そ
して所定の変速比i1でアーム125のレバー受け125bに、
極低速用突起130bに代って低,中速用突起130cが係合す
る。 するとこれ以降は、センサシュー85による変速比の変
化に体し、補正レバー130の低,中速用突起130ォの移動
で、アクチュエータ120のアーム125が引込んで変速比制
御弁90を押込む。この場合に第4図(c)のように押込
み量Δxが、変速比変化量Δiに対して大きいことで、
アップシフトに応じてエンジン回転数を急上昇するよう
に変速される。従って、上記極低速後の中,低速では、
第5図の変速ラインl2のようにエンジン回転数を上昇し
て特性になって加速性が良くなる。 そして所定の変速比i2に達すると、アクチュエータ12
0はフルストローク引込んで、補正レバー130はこの場合
の揺動位置に保持され、これ以降はスプリング123の大
きい一定の押込み力が変速比制御弁90に付与する。従っ
て、第5図の変速ラインl3のようにエンジン回転数の高
い側に移行した本来のDsレンジの特性になる。 以上、Dsレンジのアップシフトについて述べたが、ア
クセル開放の減速時にDsレンジをセレクトすると、先ず
アクチュエータ120の作用で変速ラインl3にダウンシフ
トして、エンジンブレーキが効くようになる。このとき
補正レバー130は所定の変速比i2に待機位置しており、
この変速比i2以降は補正レバー130にセンサシュー85が
係合し、上述と逆に変速ラインl2に沿ってエンジン回転
数はダウンシフトに応じ低下してエンジンブレーキの効
きを緩和する。そして所定の変速比i1以降の極低速で
は、変速ラインl1に沿ってエンジンブレーキの非常に小
さいものになる。 そして、これまでの説明では補正レバーの突起が2個
の例を説明したが、3個でも同様に実施できる。 なお、本発明は上記実施例のみに限定されるものでは
なく、Dsレンジの中速以上の領域でも変速ラインを可変
制御して、加速性,エンジンブレーキの効きを変えるこ
ともできる。また、極低速と中,低速域において、指数
関数的に連続した特性でも良い。 【発明の効果】 以上述べてきたように、本発明によれば、 無段変速機のエンジンブレーキ用Dsレンジの変速制御
において、変速比を検出するセンサシューとDsレンジの
アクチュエータとの間に設置される補正レバーのレバー
比の変更で変速特性が変えられるので、構造が非常に簡
素化する。 補正レバーのレバー比を小さくすることで、極低速域
の変速特性はエンジン回転数の変化の小さいものになっ
て、車体前後振動等を低減して走行フィーリングを向上
し得る。 補正レバーは例えばアクチュエータとの係合側にレバ
ー比を変えるように複数の突起を有し、補正レバーの揺
動運動を利用して複数の突起と選択的に係合する構成で
あるから、構造が簡単であり、レバー比の変更を確実か
つ円滑に行い得る。 補正レバーのレバー比,即ち突起の位置,形状により
変速特性を任意に設定できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明が適用される無段変速機の一例を示す断
面図、 第2図は本発明の変速制御装置の実施例を示す回路図、 第3図(a)は補正レバーの組付状態を示す平面図,
(b)は補正レバーを詳細に示す平面図、 第4図(a)ないし(c)は動作状態を示す平面図、 第5図は本発明の変速パターンを示す線図、 第6図は従来の変速パターンを示す線図である。 3……無段変速機、85……センサシュー、85a……レバ
ー受け、90……変速比制御弁、120……アクチュエー
タ、125……アーム、125b……レバー受け、130……補助
レバー、130a,130b,130c……突起

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.エンジンブレーキ用スポーティドライブレンジのセ
    レクト時に作動するアクチュエータが変速比制御弁にエ
    ンジン回転数を上昇するように連結し、変速比を検出す
    るセンサシューと上記アクチュエータとの間に補正レバ
    ーが上記アクチュエータの作動を拘束するように設置さ
    れる変速制御系において、 上記補正レバーのレバー比を、所定の変速比より低速段
    側では小さくし,高速段側では大きくするように変更
    し、変速特性を可変することを特徴とする無段変速機の
    変速制御装置。 2.上記補正レバーは、上記センサシューまたは上記ア
    クチュエータとの係合部にレバー比の異なる複数の突起
    を有し、上記複数の突起を選択的に係合することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の無段変速機の変速制
    御装置。
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