JPH0526975B2 - - Google Patents

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JPH0526975B2
JPH0526975B2 JP1474384A JP1474384A JPH0526975B2 JP H0526975 B2 JPH0526975 B2 JP H0526975B2 JP 1474384 A JP1474384 A JP 1474384A JP 1474384 A JP1474384 A JP 1474384A JP H0526975 B2 JPH0526975 B2 JP H0526975B2
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pulley
plunger
spool
pressure
spring
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Tooru Ide
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH0526975B2 publication Critical patent/JPH0526975B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、車両用ベルト式無段変速機の変速制
御装置に関し、特に変速比制御弁の構造に関す
る。
【従来の技術】
この種の無段変速機の変速制御に関しては、従
来例えば、特開昭55−65755号公報の先行技術が
ある。この先行技術では、油圧による基本的な変
速制御が提案されている。即ち、変速比制御弁が
アクセル開度に応じたスプリング力とエンジン回
転数に応じたピトー圧との平衡関係で、ライン圧
を主プーリ側に給排油して変速制御するように構
成される。そこで、車両走行時にスロツトル開度
が一定の状態では、車速が上昇してエンジン回転
数が上ると、高いピトー圧で主プーリ側に給油し
てアツプシフトし、車速の低下でエンジン回転数
が下ると、低いピトー圧で主プーリ側を排油して
ダウンシフトする。こうして車速に対して、常に
エンジン回転数を一定に保つように変速制御され
る。 ところで、この先行技術によると、高速段と低
速段でのエンジン回転数が同一であるため、低速
段ではエンジン回転が高過ぎ、高速段では逆に低
過ぎて走行性能、エンジンブレーキ特性等の点で
最適なものになり得ない。また変速比制御弁の構
造上、アクセル開度に応じた強いスプリングが直
接ピトー圧と平衡関係になつていることから、ア
クセル開度の変化に対し遅延してピトー圧がフイ
ードバツク作用する前にスプールが動作して不必
要なシフトを行い、滑らかな変速を行い難い等の
問題がある。 そこで、上述の問題に対処するものとして、従
来例えば、特開昭56−66553号公報の先行技術が
ある。この先行技術では、圧力調整弁で調圧され
たライン圧が変速比に基づいて変化する点に着目
し、変速比制御弁においてスプールの内部に調整
プランジヤを追加してライン圧を導入する。また
アクセル開度に応じて押込まれる操作プランジヤ
と、調整プランジヤとの間にも調整スプリングを
付勢して構成される。 そして高速段にアツプシフトする場合は、ライ
ン圧の低下により調整プランジヤを突出させて調
整スプリングのスプリング力を徐々に増し、アク
セル開度側と平衡するピトー圧が高くなるように
調整する。これにより高速段にアツプシフトする
のに伴いエンジン回転数を徐々に上昇するような
変速特性を得る。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記先行技術のものにあつては、各
変速比でのエンジン回転数可変の変速特性によ
り、走行性能、エンジンブレーキ特性、騒音等の
問題が解消されて、最適化に1歩近づくことにな
る。しかし変速比制御弁のスプリング力の調整に
高いライン圧を用いているため、調整プランジヤ
のリターンスプリングやび調整スプリングのスプ
リング力を大きくする必要がある。この結果、操
作プランジヤの押込み力、スロツトルカムの回転
に要する力が大きくなる。通常スロツトルカム
は、アクセルベダルにケーブルで連結しているの
で、ペダル操作が非常に重くなる。 また、操作プランジヤが複数のスプリングを介
してスプールに連結しただけの構成であるから、
フルスロツトルのキツクダウン時にスプールが操
作プランジヤと同時に動作する。そして一瞬主プ
ーリ側の油圧が急激に抜けることにより、ベルト
スリツプを生じる危険性が極めて高い等の問題が
ある。 本発明は、このような変速比制御弁の構造上の
問題点に鑑み、スロツトルカムの操作力を低減
し、キツクダウン時のベルトスリツプを防ぐこと
ができる無段変速機の変速制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、エンジン側
の主軸とこの主軸に平行配置される車輪側の副軸
とに、それぞれプーリ間隔可変の主プーリ及び副
プーリと、両プーリ間に巻回される駆動ベルトと
を有し、主副プーリの各サーボ装置に供給される
油圧によりプーリの有効径を変化させて主副軸間
のプーリ比を無段階に変速制御する無段変速機に
おいて、 油圧源より主副プーリのサーボ装置に連通する
油圧制御回路に、副プーリサーボ装置に供給され
るライン圧を変速比に応じて制御する圧力調整弁
と、スロツトル開度に応じたスプリング力とエン
ジン側の回転数に応じたピトー圧との関係により
ライン圧を主プーリサーボ装置に給排油して変速
比を変化する変速比制御弁とを備えると共に、 上記変速比制御弁は、ライン圧を給排油するス
プールと、該スプール内部に設けられてライン圧
により突出する調整プランジヤと、スプールと同
軸上に配置されて調整プランジヤと対向する筒状
の操作プランジヤと、該操作プランジヤとスプー
ルとの間に付勢される変速スプリングと、操作プ
ランジヤと調整プランジヤとの間に付勢される調
整スプリングとを備えてなり、 上記操作プランジヤの筒部内にスロツトルカム
のリフトに応じて移動するロツドの先端を挿入さ
せ、これら操作プランジヤとロツドとの間にスプ
リングを付勢すると共に、上記操作プランジヤに
ロツドの押込みストロークと等しい移動を規制さ
せるストツパとを設け、且つ上記スプールの変速
スプリングと反対側に作用するピトー圧を、オリ
フイスを有する油路を介して操作プランジヤの内
部と連通してなることを特徴とする。
【作用】
上記構成による本発明では、無段変速機が基本
的には、圧力調整弁で副プーリのライン圧を変速
比に応じて制御し、変速比制御弁で主プーリの油
圧を制御して変速制御される。 そして変速比制御弁が、ライン圧を給排油する
スプールとスロツトルカム側の操作プランジヤと
の間に変速スプリングを付勢し、更にスプール内
部にライン圧により突出する調整プランジヤを有
して、この調整プランジヤと操作プランジヤとの
間に調整スプリングを付勢して構成されること
で、アクセル踏込みにより車両走行してアツプシ
フトする場合は、ライン圧の低下により調整プラ
ンジヤを突出させて調整スプリングのスプリング
力を徐々に増して、エンジン回転数を徐々に上昇
した変速特性になる。 また操作プランジヤは、スロツトルカムに対し
てロツド、弱いスプリングを介してロツドの押込
みストロークと等しく移動するように連結し、ス
プールのスプリングと反対側に作用するピトー圧
を、オリフイスを有する油路により操作プランジ
ヤの内部に導入する構成であるから、操作プラン
ジヤがピトー圧等により受ける力が相殺され、ロ
ツドの押込み力は非常に小さくなる。 またアクセル開度に応じてスロツトルカムがリ
フトすると、先ずロツドのみが押込まれ、次いで
徐々に高くなるピトー圧により操作プランジヤが
押されてスプリング力を増大するように動作す
る。こうしてピトー圧が上昇するのに略同期しな
がら、アクセル開度に応じたスプリング力を付与
し、両者の平衡で変速され、これによりキツクダ
ウン時に過度にダウンシフトしてオーバランする
ことが防止される。
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を具体
的に説明する。 第1図において、本発明が適用されるベルト式
無段変速機の一例について説明する。符号1は電
磁粉式クラツチ、2は無段変速機であり、無段変
速機2は大別すると、入力側から前後進の切換部
3、プーリ比変換部4及び終減速部5が伝動構成
される。 また、クラツチハウジング6の一方に電磁粉式
クラツチ1が収容され、そのクラツチハウジング
6の他方と、そこに接合されるメインケース7、
更にメインケース7のクラツチハウジング6と反
対の側に接合されるサイドケース8の内部に無段
変速機2の切換部3、プーリ比変換部4及び終減
速部5が組付けられている。 電磁粉式クラツチ1は、エンジンからのクラン
ク軸10にドライブプレート11を介して一体結
合するリング状のドライブメンバ12、変速機入
力軸13に回転方向に一体的にスプライン結合す
るデイスク状のドリブンメンバ14を有する。そ
して、ドリブンメンバ14の外周部側にコイル1
5が内蔵されて両メンバ12,14の間に円周に
沿いギヤツプ16が形成され、このギヤツプ16
はその内側の電磁粉を有するパウダ室17と連通
している。また、コイル15を具備するドリブン
メンバ14のハブ部のスリツプリング18には給
電用ブラシ19が摺接し、スリツプリング18か
ら更にドリブンメンバ14内部を通りコイル15
に結線されてクラツチ電流回路が構成されてい
る。 こうして、コイル15にクラツチ電流を流す
と、ギヤツプ16を介してドライブ及びトリブン
メンバ12,14の間に生じる磁力線により、そ
のギヤツプ16に電磁粉が鎖状に結合して集積
し、これによる結合力でドライブメンバ12に対
しドリブンメンバ14が滑りながら一体結合し
て、クラツチ接続状態になる。一方、クラツチ電
流をカツトすると、電磁粉によるドライブ及びド
リブンメンバ12,14の結合力が消失してクラ
ツチ切断状態になる。そして、この場合のクラツ
チ電流の制御を無段変速機2の切換部3の操作に
連動して行うようにすれば、P(パーキング)又
はN(ニユートラル)レンジから前進のD(ドライ
ブ)、Ds(スポーテイドライブ)又は後退のR(リ
バース)レンジへの切換時に自動的にクラツチ1
が接断して、クラツチペダル操作が不要になる。 次いで無段変速機2において、切換部3は上記
クラツチ1からの入力軸13とこれに同軸上に配
置された主軸20との間に設けられる。即ち、入
力軸13に前進被係合側を兼ねた後進ドライブ用
のギヤ21が形成され、主軸20には後進被係合
側のギヤ22が回転自在に嵌合してあり、これら
のギヤ21,22が軸23で支持されたカウンタ
ギヤ24、軸25で支持されたアイドラギヤ26
を介して噛合い構成される。そして、主軸20と
ギヤ21及び22との間に切換機構27が設けら
れる。ここで、常時噛合つている上記ギヤ21,
24,26,22はクラツチ1のコイル15を有
するドリブンメンバ14に連結しており、クラツ
チ切断時のこの部分の慣性マスが比較的大きい点
に対応して、切換機構27は主軸20のハブ28
にスプライン嵌合するスリーブ29が、シンクロ
機構30,31を介して各ギヤ21,22に噛合
い結合するように構成されている。 これにより、P又はNレンジの中立位置では切
換機構27のスリーブ29がハブ28とのみ嵌合
して、主軸20が入力軸13から切離される。次
いで、スリーブ29をシンクロ機構30を介して
ギヤ21側に噛合わすと、入力軸13に対し主軸
20が直結してD又はDsレンジの前進位置にな
る。一方、スリーブ29を逆にシンクロ機構31
を介してギヤ22側に噛合わせると、入力軸13
はギヤ21,24,26,22を介し主軸20に
連結され、エンジン動力が減速逆転して、Rレン
ジの後進位置になる。 プーリ比変換部4は、上記主軸20に対し副軸
35が平行配置され、これらの両軸20,35に
それぞれ主プーリ36、副プーリ37が設けら
れ、両プーリ36,37の間にエンドレスの駆動
ベルト34が掛け渡してある。プーリ36,37
はいずれも2分割に構成され、一方のプーリ半体
36a,37aに対し、他方のプーリ半体36
b,37bがプーリ間隔を可変にすべく移動可能
にされ、可動側プーリ半体36b,37bにはそ
れ自体ピストンを兼ねた油圧サーボ装置38,3
9が付設され、更に副プーリ37の可動側プーリ
半体37bにはプーリ間隔を狭くする方向にスプ
リング40が付勢されている。 また、油圧制御系として作動源のオイルポンプ
41が主プーリ36の隣りに設置される。このオ
イルポンプ41は高圧用のギヤポンプであり、ポ
ンプ駆動軸42が主プーリ36、主軸20及び入
力軸13の内部を貫通してクランク軸10に直結
し、エンジン運転中常に油圧を生じるようになつ
ている。そして、このオイルポンプ41の油圧を
制御して各油圧サーボ装置38,39に給排油
し、主プーリ36と副プーリ37のプーリ間隔を
逆の関係に変化して、駆動ベルト34のプーリ3
6,37におけるプーリ比を無段階に変換し、無
段変速した動力を副軸35に出力する。 終減速部5は、上記プーリ変換部4の高速段側
最小プーリ比が例えば、0.5と非常に小さく、こ
のため副軸35の回転数が大きい点に鑑み、副軸
35に対し1組の中間減速ギヤ43を介して出力
軸44が連結される。そして、この出力軸44の
ドライブギヤ45にフアイナルギヤ46が噛合
い、フアイナルギヤ46から差動機構47を介し
て左右の駆動輪の車軸48,49に伝動構成され
る。 第2図において、変速制御の油圧系について説
明する。主プーリ側油圧サーボ装置38において
主軸20と一体的なシリンダ38aに可動側プー
リ半体36bが嵌合し、シリンダ38a内にライ
ン圧で給排油される主プーリサーボ室38bを有
する。また、副プーリ側油圧サーボ装置39にお
いても副軸35と一体的なシリンダ39aに可動
側プーリ半体37bが嵌合し、シリンダ39a内
にライン圧が導入される副プーリサーボ室39b
を有する。ここでプーリ半体37bに比べてプー
リ半体36bの方が受圧面積が大きく設定され、
主プーリサーボ室38bの油圧により変速制御す
ることが可能になつている。 油溜50と連通するオイルポンプ41の吐出側
の油路51は、圧力調整弁60に連通し、この圧
力調整弁60で制御されるライン圧の油路52
が、副プーリサーボ室39bと変速比制御弁70
に連通する。変速比制御弁70と主プーリサーボ
室38bの間には、ライン圧を給排油する油路5
3が連通し、圧力調整弁60と変速制御弁70の
ドレン油路54,55が油溜50側に連通する。
また、主プーリ側のシリンダ38aの個所にはク
ラツチ係合後の変速制御において、エンジン回転
に応じたピトー圧の制御信号圧を取出す回転セン
サ56が設置され、この回転センサ56からのピ
トー圧が油路57により圧力調整弁60と変速制
御弁70に導かれる。 更に、エンジン回転の低い状態を含む広範囲で
変速制御を行うDレンジに対し、エンジン回転の
高い範囲に限定して変速制御を行い、アクセル開
放の場合にエンジンブレーキ作用するDsレンジ
を得る油圧系として、圧力調整弁60からのドレ
ン油路54にボールチエツク弁58が設けられ、
このボールチエツク弁58の上流側から分岐する
潤滑油圧回路の油路59がセレクト位置検出弁9
0に連通する。また油路59から分岐する操作油
圧の油路68が、変速比制御弁70のアクチユエ
ータ100に連通している。 圧力調整弁60は、弁本体61にスプール62
が移動可能に挿入され、スプール62とその一方
のブツシユ63との間にスプリング64が付勢さ
れる。また主プーリ可動側プーリ半体36bには
センサシユー65が、実際の変速比を検出するよ
うに係合し、このセンサシユー65が潤滑油路を
兼ねた軸管66で移動可能に支持してブツシユ6
3に連結される。 弁本体61において、スプール62のスプリン
グ64と反対側端部のポート61aには油路57
のピトー圧が、ポート61bには油路51のポン
プ油圧が導かれる。また、ポート61cにはポン
プ側の油路51とライン圧を取出す油路52が連
通し、このポート61cのスプリング64側のド
レンポート61d、及びポート61aと61bの
間に設けられてポンプ油圧の漏れがピトー圧に影
響するのを防ぐポート61eがドレン油路54に
連通する。そしてスプール62のランド62aの
チヤンフア部で、ポート61cと61dを連通し
て調圧するように構成される。 即ち、スプール62にはピトー圧及びポンプ油
圧がドレンポート61dを開く方向に作用し、こ
れに対しセンサシユー65による変速比に応じた
スプリング64の荷重がドレンポート61dを閉
じる方向に作用する。これにより、例えば変速比
の大きい低速段ではポート61cに高いライン圧
を生じ、変速比が小さい高速段に移行するのに従
つてセンサシユー65が左方へ移動し、スプリン
グ64の荷重の低下によりドレンポート61dが
開き、ライン圧を低下するように制御し、こうし
て常にベルトスリツプを生じないプーリ押付力を
保持する。 変速比制御弁70は、弁本体71にスプール7
2と有底筒状のプランジヤ73が移動可能に挿入
され、両者の間に変速スプリング74が付勢さ
れ、スプール72のスプリング74と反対側の端
部のポート71aに、油路57によりピトー圧が
導かれる。またスプール72の部分において、中
間のポート71bに主プーリサーボ室38bとを
結ぶ油路53が連通し、その左側のポート71c
にライン圧の油路52が連通し、右側のポート7
1dにドレン油路55が連通し、スプール72の
溝部72aが、ポート71bと71cまたは71
dに連通して、ライン圧を主プーリサーボ室38
bに給排油するように構成される。 スプール72の内部からスプリング74側に
は、調整プランジヤ75が突出して移動可能に挿
入され、この調整プランジヤ75の突出部先端の
リテーナ76と、操作プランジヤ73との間に調
整スプリング77が設置され、調整プランジヤ7
5とスプール72との間にリターン用スプリング
78が付勢される。そして、ライン圧ポート71
cがスプール72の小孔79を介してスプール7
2の内部に連通し、ライン圧をスプール72と調
整プランジヤ75に作用して、ライン圧の変化に
よりスプール72に対する調整プランジヤ75の
突出量、即ち調整スプリング77の荷重を変化す
るように構成される。 更に、アクセル開度に応じてリフトするスロツ
トルカム80が、そのカムリフトに応じて移動す
るロツド81、弱いスプリング82を介して操作
プランジヤ73に連結され、操作プランジヤ73
にはロツド81と同じストロークだけ移動するよ
うに規制するストツパ83が設けられる。そし
て、操作プランジヤ73の内部が、切欠き84、
オリフイス85を有する油路86を介してピトー
圧ポート71aに連通し、スプリング82の荷重
を調整するスプリング87が、スプール72の端
部に付勢される。 こうして、スプール72にはピトー圧が、ポー
ト71bと71cの連通でライン圧を主プーリサ
ーボ室38bに導入してアツプシフトする方向に
作用する。一方、アクセル開度に応じたスプリン
グ74とライン圧で調整される調整スプリング7
7の荷重が、ポート71bと71dの連通で、主
プーリサーボ室38bを排油してダウンシフトす
る方向に作用し、両者の平衡関係で変速比を定め
る。ここで、変速開始前のライン圧が最大の場合
は、調整プランジヤ75が最も引込んで調整スプ
リング77の荷重を零にし、このことから調整ス
プリング77が無い状態で平衡して変速開始点を
定める。この変速開始点以降は、ライン圧の低下
に基づいて調整プランジヤ75が前進して調整ス
プリング77の荷重を増し、変速比の小さい高速
段へアツプシフトするのに応じてエンジン回転数
を上昇する。更に、ピトー圧は油路86等により
操作プランジヤ73に作用し、この操作プランジ
ヤ73が受ける上記ピトー圧による力を相殺す
る。 セレクト位置検出弁90は、弁本体91にドレ
ン孔92を有する弁体93が挿入され、弁体93
にはリターン用スプリング94が付勢され、且つ
セレクト操作に応じて回動するカム95が当接し
てある。ここで、カム95においてD、N、Rの
レンジ位置は凸部95aであり、両端のP、Ds
のレンジ位置は凹部95bになつており、上記
D、N、Rの各レンジでドレン孔92を閉じて油
路68に操作油圧を生じる。また油路59におけ
る油路68の分岐部上流側にはオリフイス96が
設けられて、P、Dsレンジでドレン孔92が開
く際の油路54,59の潤滑油圧の低下を防ぐよ
うに構成される。 アクチユエータ100は、シリンダ101にピ
ストン102が挿入され、このピストン102の
一方にリターン用スプリング103が付勢され、
その他方のピストン室104に油路68の操作油
圧が導かれる。また、ピストン102の先端の鈎
部105が変速比制御弁70のロツド81のピン
106と係合可能になつており、P、Dsレンジ
で操作油圧が無い場合にピストン102によりロ
ツド81を強制的に所定のストローク押込み、変
速領域をエンジン回転の高い側に制限する。これ
により、Dsレンジでアクセル開放の場合は、ダ
ウンシフトしてエンジンブレーキが効くように構
成される。 次に、この実施例の作用について説明する。 先ず、車両走行前では油圧系において、圧力調
整弁60で調圧されたライン圧が、油路52によ
り副プーリサーボ室39bに導入する。一方、変
速比制御弁70はピトー圧が発生していないた
め、スプリング74でスプール72が一方に移動
し、主プーリサーボ室38bを排油する。そこ
で、無段変速機2のプーリ比変換部4では、駆動
ベルト34が副プーリ37の側に一杯に移行し
て、変速比最大の低速段になる。 次いで、車両走行開始時にDレンジにセレクト
すると、切換部3で入力軸13と主軸20が直結
する。このときアクセルを踏込むとエンジン回転
数の上昇に基づいて電磁粉式クラツチ1が、クラ
ツチ電流の供給により係合し、これによりエンジ
ン動力が主プーリ36に入力する。そして、主プ
ーリ36、駆動ベルト34及び副プーリ37によ
る最大変速比の変速動力が副軸35に出力し、こ
れが終減速部5を介して車輪側に伝達することで
車両は走り始める。 このとき油圧系において、回転センサ56では
エンジン回転数に応じたピトー圧を発生し、この
ピトー圧が圧力調整弁60と変速比制御弁70に
導入して作用する。圧力調整弁60では、上記最
大変速比の場合にライン圧が最も高く制御され
る。そこで変速比制御弁70では、高いライン圧
により調整プランジヤ75が引込んで調整スプリ
ング77の荷重が零になる。そこで他のスプリン
グ74のみが、アクセル踏込み状態に応じたスプ
リング力を生じ、このスプリング力とピトー圧の
関係で平衡してアツプシフトを開始する。従つ
て、第3図の最大変速比lにおいて、アクセル開
度最小の変速開始点P1と、アクセル全開の変速
開始点P2の間の任意の点でアツプシフト開始す
る。 アツプシフト開始後は、変速比制御弁70によ
り油路52のライン圧で油路53を介して主プー
リサーボ室38bに給油される。このため主プー
リ36のプーリ間隔が順次狭くなり、駆動ベルト
34が主プーリ36側に移行して変速比の小さい
高速段側にアツプシフトする。すると圧力調整弁
60では、このような変速比の変化に基づいてラ
イン圧が低下制御されるため、変速比制御弁70
において調整プランジヤ75が突出して調整スプ
リング77の荷重を順次増すように変化する。 そこで、アツプシフトする場合のピトー圧は、
調整スプリング77の荷重の増大分だけ多く必要
になる。そこで例えばアクセル全開に保持した場
合の変速ラインは、第3図の曲線m2のように、
変速比が小さくなるのに応じてエンジン回転数を
上昇した変速特性になり、最大のエンジン回転数
で最高車速の点P3に至る。 一方、アクセル開度最小の変速開始点P1で変
速する場合は、変速比制御弁70において操作プ
ランジヤ73の押込みストロークが非常に小さ
い。このため調整プランジヤ75が上述のように
動作しても、調整スプリング77の荷重は零の状
態に保持される。そこで変速ラインは、第3図の
曲線m1のように、エンジン回転数を一定に保つ
ようにアツプシフトする特性になり、低車速で最
小変速比hに達する。 次いで、アクセル開放の減速時には、変速比制
御弁70において操作プランジヤ73が最も後退
し、スプリング74の荷重も最小になる。このと
き車速と共にエンジン回転数が比較的高い場合
は、高いピトー圧によりスプール72は左側に移
動して、主プーリサーボ室38bが給油状態に保
持される。このため第3図の最小変速比hに沿つ
て車速と共にエンジン回転数を低下する。そして
アクセル開度最小の変速ラインより低いエンジン
回転数のダウンシフト開始点P4で、この場合の
最小のスプリング力とピトー圧が平衡すると、変
速比制御弁70で主プーリサーボ室38bが排油
される。このため第3図の最低変速ラインm4の
ように、エンジン回転数を一定に保つようにダウ
ンシフトして、元の最大変速比lに戻る。 ここで、Dsレンジにセレクトした場合は、セ
レクト位置検出弁90により油路68の操作油圧
が無くなり、アクチユエータ100により変速比
制御弁70のロツド81及び操作プランジヤ73
を強制的に押込んで、両スプリング74,77に
一定の荷重を付加する。そのため、アクセル開放
の変速ラインが第3図の曲線m5のように、エン
ジン回転数の高い側に移行し、これとアクセル全
開の変速ラインm2との間でのみ変速するものに
制限される。従つて、アクセルの踏込みを伴う場
合は上記領域にダウンシフトした後アツプシフト
し、アクセル開放の場合は変速ラインの曲線m5
にダウンシフトしてエンジンブレーキを効かせ、
その後この変速ラインm5に沿つて減速される。 更に、Rレンジにセレクトすると、切換部3で
エンジン動力が逆転して主プーリ36に入力する
ことから、逆転した変速動力が車輪側に伝達して
後進する。この場合は主プーリ36の逆転により
回転センサ56においてピトー圧を生じなくな
り、このため変速比制御弁70で主プーリサーボ
室38bを排油した最大変速比の状態に固定され
る。 続いて、変速比制御弁70自体の動作について
説明する。 先ず、スプール72の一端のポート71aに導
入して作用するピトー圧は、更に油路86とオリ
フイス85により操作プランジヤ73の内部に導
入し、ピトー圧や調整用のライン圧と対向して作
用する。このため操作プランジヤ73がピトー圧
等により受ける力が相殺され、ロツド81の押込
み力は非常に小さくて済むことになる。また、操
作プランジヤ73を押すのは実質的にピトー圧で
あることから、スプリング82の荷重はスプリン
グ74に比べて非常に小さく、スプリング87に
比べて若干大きいものに設定すれば良い。 一方、操作プランジヤ73が移動する場合は、
操作プランジヤ73内の流体体積の変化に伴い、
このときオリフイス85で抵抗が付与される。こ
れより、アクセル開度に応じてスロツトルカム8
0が回動してロツド81が押込まれると、スプー
ル72はスプリング82と87の力の差に操作プ
ランジヤ73の抵抗を引いた力で図示の右方に押
される。そしてオリフイス85を通して流れ込む
流体が充分な量に達すると、操作プランジヤ73
がストツパ83によりロツド81と同じストロー
クだけ移動して両スプリング74,77にアクセ
ル開度に応じた荷重が付与される。こうしてピト
ー圧が上昇するのに略同期しながら、アクセル開
度に応じたスプリング荷重を付与して、両者が平
衡するようになる。 従つて、キツクダウン時に、第4図の曲線aの
ようにアクセル踏込みに応じてロツド81が、フ
ルストローク分ステツプ状に移動した場合は、上
昇するピトー圧がオリフイス85で規制されなが
ら操作プランジヤ73に作用して同図の曲線bの
ように緩かに移動し、スプリング荷重を徐々に増
大する。このため、ピトー圧が上昇する前にスプ
リング荷重の急増で過度にダウンシフトしてオー
バランすることが防止され、所定の変速比にダウ
ンシフトした後アクセル全開の変速ラインに沿つ
てアツプシフトする。
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、無段変
速機の油圧系において、変速比制御弁が変速スプ
リングと調整スプリングを有し、エンジン回転数
を徐々に上昇した変速特性を得るように構成され
る場合において、操作プランジヤは、スロツトル
カムに対してロツド、弱いスプリングを介してロ
ツドの押込みストロークと等しく移動するように
連結し、スプールのスプリングと反対側に作用す
るピトー圧を、オリフイスを有する油路により操
作プランジヤの内部に導入する構成であるから、
操作プランジヤがピトー圧等により受ける力が相
殺され、ロツドの押込み力は非常に小さくなる。
このため、特にアクセル開度を増す場合の操作力
が著しく低減して操作し易くなる。 またピトー圧が上昇するのに略同期しながら、
アクセル開度に応じたスプリング力を付与し、両
者の平衡で変速されるので、キツクダウン時に過
度にダウンシフトしてオーバランすることが防止
さ、この場合のベルトスリツプの危険性が無くな
る。そしてこの動作特性は、オリフイス口径の調
節により容易に加減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される無段変速機の一例
を示す断面図、第2図は本発明による装置の一実
施例を示す回路図、第3図は変速特性線図、第4
図はキツクダウン時の動作特性線図である。 2……無段変速機、20……主軸、34……駆
動ベルト、35……副軸、36……主プーリ、3
7……副プーリ、38……主プーリのサーボ装
置、39……副プーリのサーボ装置、60……圧
力調整弁、70……変速比制御弁、72……スプ
ール、73……操作プランジヤ、74……変速ス
プリング、75……調整プランジヤ、77……調
整スプリング、80……スロツトルカム、81…
…ロツド、82……スプリング、83……ストツ
パ、85……オリフイス、86……油路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジン側の主軸とこの主軸に平行配置され
    る車輪側の副軸とに、それぞれプーリ間隔可変の
    主プーリ及び副プーリと、両プーリ間に巻回され
    る駆動ベルトとを有し、主副プーリの各サーボ装
    置に供給される油圧によりプーリの有効径を変化
    させて主副軸間のプーリ比を無段階に変速制御す
    る無断変速機において、 油圧源より主副プーリのサーボ装置に連通する
    油圧制御回路に、副プーリサーボ装置に供給され
    るライン圧を変速比に応じて制御する圧力調整弁
    と、スロツトル開度に応じたスプリング力とエン
    ジン側の回転数に応じたピトー圧との関係により
    ライン圧を主プーリサーボ装置に給排油して変速
    比を変化する変速比制御弁とを備えると共に、 上記変速比制御弁は、ライン圧を給排油するス
    プールと、該スプール内部に設けられてライン圧
    により突出する調整プランジヤと、スプールと同
    軸上に配置されて調整プランジヤと対向する筒状
    の操作プランジヤと、該操作プランジヤとスプー
    ルとの間に付勢される変速スプリングと、操作プ
    ランジヤと調整プランジヤとの間に付勢される調
    整スプリングとを備えてなり、 上記操作プランジヤの筒部内にスロツトルカム
    のリフトに応じて移動するロツドの先端を挿入さ
    せ、これら操作プランジヤとロツドとの間にスプ
    リングを付勢すると共に、上記操作プランジヤに
    ロツドの押込みストロークと等しい移動を規制さ
    せるストツパとを設け、且つ上記スプールの変速
    スプリングと反対側に作用するピトー圧を、オリ
    フイスを有する油路を介して操作プランジヤの内
    部と連通してなることを特徴とする無段変速機の
    変速制御装置。
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