JPH05273623A - 光波長変換素子およびそれを用いたレーザ光源 - Google Patents

光波長変換素子およびそれを用いたレーザ光源

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JPH05273623A
JPH05273623A JP4070726A JP7072692A JPH05273623A JP H05273623 A JPH05273623 A JP H05273623A JP 4070726 A JP4070726 A JP 4070726A JP 7072692 A JP7072692 A JP 7072692A JP H05273623 A JPH05273623 A JP H05273623A
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博昭 山本
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    • G02F2202/20LiNbO3, LiTaO3

Abstract

(57)【要約】 【目的】 波長変換素子の波長許容度を向上させ安定な
動作を行う。 【構成】 −C板のLiTaO3基板1に光導波路2と周期的
分極反転層3を作製する。光導波路2は横幅が異なる光
導波路A,B,Cから形成されている。入射部10に基
本波P1を入射させ、A,B,Cそれぞれの領域で高調
波P2に変換し、出射部12より放射される。A,B,
Cの間にはそれぞれの領域で発生した高調波の位相を調
整する部分δがある。 【効果】 光導波路の幅を変化させることにより光導波
路の伝搬定数が変化し結果としてそれぞれの部分での最
適波長のずれが生じる。各領域の波長許容度は小さいが
高調波P2はこれらの部分(A,B,Cの4つの部分)
でたしあわせられるのでその半値幅は4倍に広がること
となる。さらに、位相変調部で高調波の位相を調整する
ことにより、高調波出力の波長変動を抑圧できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コヒ−レント光を利用
する光情報処理分野、あるいは光応用計測制御分野に使
用する光波長変換素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図31に従来の光波長変換素子の構成図
を示す。以下0.84μmの波長の基本波に対する高調波発
生(波長0.42μm)について図を用いて詳しく述べる。
(特願平3−16198号公報に記載されている光波長
変換素子およびそれを用いたレーザ光源参照)。図31
に示されるようにLiNbO3基板101に光導波路102が
形成され、さらに光導波路102には周期的に分極の反
転した層103(分極反転層)が形成されている。基本
波と発生する高調波の伝搬定数の不整合を分極反転層1
03の周期構造で補償することにより高効率に第二高調
波を出すことができる。このように周期的分極反転層に
より波長変換を行う光波長変換素子は高い変換効率を持
つ反面、波長変換が可能となる位相整合波長許容度が非
常に狭い、そこで光導波路の伝搬定数を部分的に変える
ことにより光波長変換素子の波長許容度の拡大を図っ
た。光導波路の伝搬定数を変えると、光導波路における
位相整合波長が変化する。位相整合条件とは、波長変換
素子において波長変換が可能となる条件のことで、この
条件が成立する入射光の波長のことを位相整合波長とい
う。そこで光導波路の幅を部分的に変化させると、それ
ぞれの導波路幅によって、位相整合波長が異なってく
る。そのため、入射光の波長が変わっても何れかの光導
波路幅を有する部分で位相整合条件が成立するため、素
子全体の位相整合波長が増大する。その結果、光波長変
換素子の波長許容度が増加し、安定な波長変換素子が作
製できた。各領域間の位相整合条件は各領域における導
波路深さ、または、各領域間の分極反転層周期を変えて
も実現でき、同様に波長許容度の大きな光波長変換素子
が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、分極反
転層を基本とした光波長変換素子において素子を2つ以
上の領域に分割し、各領域間の位相整合条件を変えるこ
とにより、光波長変換素子変換素子の波長許容度を増大
させる方法では、各領域における位相整合波長が異なる
ため、広い波長範囲において第二高調波が発生する。し
かしながら、各領域で発生する第二高調波がお互いに干
渉するため、発生する第二高調波の出力が入射する基本
光の波長変動に対し、大きくなったり、小さくなったり
する。その結果、得られる第二高調波の波長依存性は波
長変化に対し大きく変動し、安定した出力が得られな
い。
【0004】さらに、上記の光波長変換素子では、各領
域間の位相整合条件については問題としていないが、各
領域間の位相整合条件の関係は最適な状態があり、この
状態から外れると、安定した出力が得られない、また
は、高効率な変換が行えないなどの問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決し、温度変化
に対し、波長変動が発生する一般の半導体レーザ光を用
いても、安定した第二高調波の発生が可能な分極反転構
造を基本とした光波長変換素子を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、非線形光学結晶基板と、前記基板中に形成
し、周期的な分極反転層をもつ複数の波長変換領域と、
前記波長変換領域の間に形成した位相制御領域とを備え
た光波長変換素子とする。
【0007】また、非線形光学結晶基板と、前記基板中
に形成した周期的な分極反転層と、前記基板中に形成し
た光導波路と、前記光導波路の伝搬定数は、第2高調波
の伝搬方向に対して離散的に変化し、前記光導波路の伝
搬定数が変化したところに位相制御領域を備えた光波長
変換素子とする。
【0008】また、非線形光学結晶基板と、前記非線形
光学結晶基板中に形成し、周期的な分極反転層をもつ複
数の波長変換領域と、前記波長変換領域がn個あり、そ
れぞれの領域における分極反転周期をΛ1、Λ2、・・
Λn(Λ1<Λ2<・・・<Λn)とし、それぞれ領域の
長さをL/nとしたとき、隣合う前記波長変換領域の分
極反転周期の差ropが、 0.9×Λ12×n/L<rop<1.2×Λ12×n/L または、 0.4×Λ12×n/L<rop<0.5×Λ12×n/L の関係を満足している光波長変換素子とする。
【0009】また、非線形光学結晶基板と、前記基板中
に形成した周期的な分極反転層と、前記基板中に形成し
た光導波路と、前記光導波路が第2高調波の伝搬方向に
対してn等分に分割されており、それぞれ分割されてい
る前記光導波路の長さをL/n、それぞれ分割されてい
る光導波路における位相整合波長をλ1、λ2、λ3・・
・λn、それぞれの位相整合波長に対する実効屈折率を
Nω(λ1)、Nω(λ2)、・・Nω(λn)、また高調波に
対する実行屈折率をN2ω(λ1)、N2ω(λ2)、・・N2
ω(λn)としたとき、隣合う光導波路の位相整合波長
が、 βm=λm/2/(N2ω(λm)−Nω(λm)) βmー1=λm-1/2/(N2ω(λm-1)−Nω(λm-1)) 0.9×β12×n/L<βm−βm-1<1.2×β12×n
/L または 0.4×β12×n/L<βm−βm-1<0.5×β12×n
/L 但し(m=2、3、・・n)の関係を満足している光波
長変換素子とする。
【0010】
【作用】本発明の光波長変換素子は光導波路の伝搬定数
を複数の波長変換領域で変化させているため、各部での
波長変換可能な基本光の波長が異なる。したがって基本
光は波長が変化しても、この伝搬定数の異なるいずれか
の波長変換領域で第二高調波に変換されるため、波長許
容度が増大する。しかし、従来の素子では、それぞれの
波長変換領域で発生した第二高調波は互いに干渉するた
め、この干渉が第二高調波の波長依存性に影響を与え安
定な特性が得られなかった。
【0011】各波長変換領域から発生する第二高調波の
干渉は、それぞれの波長変換領域から発生するSHG光
の位相関係で決まる。そこで、位相整合条件の異なる波
長変換領域の間に第二高調波の位相を制御する部分挿入
すると、各波長変換領域で発生する第二高調波の干渉効
果を低減することができ安定な特性が得られる。その結
果、光波長変換素子の波長に対する許容度が向上し、安
定な高調波発生が得られることとなる。
【0012】また、周期的分極反転層を基本とする光波
長変換素子の周期的分極反転層を2つ以上の波長変換領
域に分割し、各領域の位相整合条件を変えることによ
り、光波長変換素子の波長許容度を増大させる方法にお
いて、波長許容度が増大し、かつ波長変動に対し安定な
出力を得ることができ、さらに高効率の波長変換が行え
る各波長変換領域間の位相整合条件の関係を決定するこ
とができる。これらの値を決定することにより、安定な
第二高調波発生が高効率で行えることとなる。
【0013】
【実施例】
(分極反転型の光波長変換素子の説明)実施例を説明す
る前にまず、分極反転型の光波長変換素子の動作原理に
ついて図1を用いて説明する。図1に光波長変換素子の
構成図を示す。1は−C板(C軸と垂直に切り出された
基板の−側)のLiTaO3基板、3は分極反転層、2はプロ
トン交換導波路、P1は波長840nmの基本波P2は波
長420nmの第二高調波である。
【0014】図1において分極反転層3とは基板1の分
極方向に対し、分極の方向が逆転している部分でLiTaO3
基板1の場合、分極の方向は+C方向で分極反転層3の
分極の方向は−C方向である。この分極反転層3の周期
は基本波の波長、導波路の屈折率で異なるが、基本波の
波長が840nmのとき1次の周期が約3.7μm、3
次は1次の3倍の11.1μmである(分極反転の周期
は1次の周期の奇数次倍になる、分極反転において位相
整合条件が成立し波長変換が行われるのは周期がこの奇
数次の周期に一致したときのみである。但し、次数が増
加するに従い変換効率はその次数の2乗分の1に低下す
る)。
【0015】ここで図2では分極反転していない素子
と、1次の周期の分極反転素子と、3次の周期の分極反
転素子の素子の長さと第二高調波出力の関係を表す。図
2に示す通り、1次の周期とは、基本光(波長λ)に対
する実効屈折率Nω、第二高調波(波長λ/2)に対す
る実効屈折率をN2ωとしたとき、1次の周期Λ1はΛ1
=λ/2(N2ω−Nω)で表され、3次の周期Λ3とは
1次の周期Λ1の3倍の3Λ1で表される。実効屈折率と
は光が実際に感じる屈折率である。また周期の次数が小
さい程、出力は高いことがわかる。位相整合条件とは、
基本光とSHG光の位相速度が等しくなることであり、
この条件が成立するときにのみ、高効率の波長変換が可
能となる。位相整合条件が成立する基本光の波長を位相
整合波長という。分極反転型SHG素子における位相整
合条件はΛm=m・λ/2(N2ωーNω)但しm=1、
2、3、・・である。
【0016】一方、短波長光源として、現在コンパクト
ディスクや光メモリなどに要望されているのは波長48
0nm以下の青色の光であり、青色光が発生可能な波長
変換素子を形成することは特に重要である。図3に分極
反転周期と位相整合波長の関係を示す。位相整合波長が
短くなるにつれて分極反転層の周期も短くなり基本波9
60nm以下、第二高調波480nm以下の青色光を得
るには3次の周期で15μm以下また1次の周期で5μ
m以下の周期の分極反転層が必要となる。
【0017】(実施例1)分極反転型の光波長変換素子
の説明を踏まえて、実施例1として本発明の光波長変換
素子の構成について説明する。
【0018】本発明による光波長変換素子の第1の実施
例の構造図を図4に示す。この実施例では分極反転型の
光波長変換素子として、LiTaO3基板1中に分極反転層3
を形成し、プロトン交換を用いて作製した光導波路2を
用いたものである。図4で1は−C板のLiTaO3基板、3
は分極反転層、2はプロトン交換導波路、P1は波長8
40nmの基本波、P2は波長420nmの第二高調波
(以下SHG光とする)である。
【0019】LiTaO3基板1上には、波長変換領域とし
て、領域A,領域B,領域Cの3つの領域に分割されてい
る。波長変換領域は、それぞれ異なる周期をもつ分極反
転層から構成されており、それぞれの波長変換領域にお
ける周期はΛA=3.7μm、ΛB=3.7028μm、
ΛC=3.7056μmである。また、波長変換領域の
長さは5mmである。
【0020】このように、光波長変換素子は、分極反転
層の周期が異なる波長変換領域A,B,Cから形成され
ているところがひとつの特徴である。そして、もうひと
つの特徴的なところは、周期が異なる部分の間には光の
位相を変調する位相制御領域として間隔δ1(領域A,
B間)、δ2(領域B,C間)がある。δの最適値を計
算より(後述)導出してδ1=0.1μm、δ2=3.6
μmとした。幅4μm、深さ2μmの光導波路2に入っ
た基本光P1は領域A,B,Cそれぞれの領域でSHG
光P2に変換され、出射部12より放射される。
【0021】以上のように光波長変換素子を構成するこ
とにより、基本波の波長が変動しても、基本波は波長変
換領域A,B,Cのいずれかで第2高調波に変換されるか
ら、この波長変換素子は基本波を第2高調波へ変換する
許容度が大きくなる。そして波長変換領域の間に、位相
制御領域を設けることにより各波長変換領域で発生した
第2高調波の干渉を少なくできる。
【0022】図5(a)に波長変換領域A,B,Cが単
独に存在している場合の高調波(SHG)出力の波長依
存性を示す。同図では例えば、波長変換領域Aの部分の
みの波長変換素子、つまり図1の光波長変換素子(周期
ΛAの分極反転層が5mmに渡って形成されている)で
は許容度は半値幅Δλと小さい。一方、本実施例では波
長変換領域A,B,Cで分極反転の周期が異なるため位
相整合する光の波長が各波長変換領域で異なり、結果と
して各領域の波長変換可能な波長帯は同図(a)のA,
B,Cに示す様にずれが生じ、広い波長帯域に渡ってS
HG出力が得られることになり、波長変換素子の波長許
容度が増加する。ところが、この領域A,B,Cが連続
して存在すると、それぞれの領域から発生するSHG光
はお互いに干渉しあう。例えば、ここで波長変換素子に
波長λB(領域Bで位相整合条件が成立する波長)とλA
(領域Aで位相整合条件が成立する波長)の間の基本光
(波長:(λA+λB)/2近傍)が入射した場合、領域
A、領域Bから共にSHG光が発生し、これらの光は共
に波長の等しい導波モードであるため、お互いに干渉し
あう。そのため、各波長変換領域間の位相制御領域の間
隔δを考慮しなかった場合、SHG光出力の波長依存性
は、例えば同図(b)に示したように、基本光の波長に
対しSHG光の出力は、SHG光同志の干渉により、高
め合ったり、弱め合ったりしていることが顕著に表れる
ため、入力した基本光の波長変動に対し、出力されるS
HG光出力が大きく変動する。このようにSHG出力変
動が大きいと、波長変動に対して安定なSHG出力が得
られない。そこで、それぞれの領域A,B,Cから出力
されるSHG出力の干渉を抑圧する様に、それぞれの波
長変換領域の間に、波長変換領域A,B,Cから出力さ
れるSHG出力の位相を調整する位相制御領域δ1、δ2
を設けた。δ1=0.1μm、δ2=3.6μmとしたと
き、同図(c)に示すように、SHG光同志の干渉が少
なくなり、SHG光出力は基本光の波長に対して安定に
得られていることが分かる。従って、基本光の波長変動
に対し安定で広い許容度を有するため、非常に安定なS
HG出力が得られた。
【0023】(1.実施例1の光波長変換素子の理論解
析) (1−1.解析式の導出)第1の実施例の理論的解析を
行うため、解析的にSHG光出力の位相整合条件を求め
た。非線形媒質を光波が進行するとき発生するSHG光
の電界強度分布E(z)は一般的に以下の微分方程式で
表せる。
【0024】
【数1】
【0025】但し Δk=k−2k0 j:複素単位 a:定数 d:非線形光学定数 E(z,Δk):SHG光の電界強度分布 E0(z):基本光の電界強度分布 z:進行方向の座標 k:SHG光の伝搬定数 k0:基本光の伝搬定数 Δkは位相整合条件を表し入射する基本光の波長の関数
であり、物質がそれぞれ固有に有している屈折率分散
(屈折率の波長依存性)によって決まる。光導波路を伝
搬する光の感じる屈折率を実行屈折率といい、波長λの
基本光と波長λ/2のSHG光に対する実効屈折率を、
それぞれNω(λ)とN2ω(λ)と表すと、基本光、
SHG光の伝搬定数k、k0は、それぞれ
【0026】
【数2】
【0027】で表されるため、Δk(λ)は
【0028】
【数3】
【0029】で表される。基本光からSHG光への変換
が発生すると、基本光の強度が減少する。しかし基本光
からSHG光の変換は非常に小さいため、基本光の電界
強度が進行方向に対してほとんど変化しないと、仮定す
るとE0(z,Δk)=E0(定数)とおけるため(数
1)の微分方程式を解くとSHG光の電界強度は
【0030】
【数4】
【0031】となる。ここでE(0,Δk)=0として
しているのは、入射部におけるSHG光の電界強度を0
としているからである。いま、基本光の波長λが変化し
たときのSHG光の電界強度の変化を考えると、λの変
化によりΔkが変化するため、SHG光の出力端におけ
る電界強度E(L,Δk)はΔkの関数で表される。こ
れを以下E(Δk)と表す。
【0032】いま図6(a)に示すような分極反転型の
光波長変換素子のモデルを考える。図6(a)に示す通
り、このモデルの構成はΛ1の周期をもつ分極反転層の
領域AとΛ2の周期の分極反転層をもつ領域Bと、それ
らの間にδの距離をもつ位相整合部分を有したものであ
る。図6(b)は図6(a)の光波長変換素子におい
て、光導波路を伝搬する光が感じる非線形光学定数d
(z)の伝搬距離に対する分布を示したもので、領域A
は周期Λ1の分極反転層が長さL1に渡って形成されてお
り、領域Bは周期Λ2の分極反転層が長さL2に渡って形
成されており、二つの領域A,Bの間に間隔δが存在す
るモデルである。このように分布した分極反転層中に光
が伝搬した場合を考える。SHG光の電界強度は
【0033】
【数5】
【0034】となる但し、
【0035】
【数6】
【0036】但しL1=N1・Λ1 l1=Λ1/2 L2=N2・Λ2 l2=Λ2/2 A=a・d となる。ここでSHG光出力(PSHG)を求める。SH
G出力はSHG光の電界強度の二乗であるから(数5)
より
【0037】
【数7】
【0038】但し P0:基本光の強度(Power) PSHG:SHG光の強度(Power) となる。例えばλに対する|E1(Δk)|2、|E2
(Δk)|2、E12の関係を求めると図7の様になっ
た。図7(a)では|E1(Δk)|2、|E2(Δk)
2、E12のそれぞれの値を示し、(b)ではそれらを
足し合わせたものを示した。|E1(Δk)|2は周期Λ
1の分極反転層のみが長さL1に渡って単独に存在してい
るときのλとPSHG(Δk)の関係を示しており、|E2
(Δk)|2も同様である。またE12は領域Aから発生
したSHG光と領域Bから発生したSHG光の干渉して
いる効果を表すもので(図7(a))、SHG出力PSH
G(Δk)はこれらの和として表される(図7
(b))。従って、周期Λ1、Λ2、・・・Λnの分極反
転層を有する領域が長さL1、L2、・・・Lnに渡っ
て、それぞれ存在するとき、得られるSHG出力は、そ
れぞれの領域が単独で存在しているときのSHG出力の
和Σ|Em(Δk)|2と各領域間の干渉を表す部分の和
ΣEijで表される。
【0039】
【数8】
【0040】以上の結果、分極反転層を2つ以上の領域
に分割した光波長変換素子のSHG出力と基本光の波長
の関係を(数8)で表せた。また(数8)を用いること
により、光波長変換素子の最適設計が可能になった。
【0041】(1−2.解析式を用いた光波長変換素子
の最適構造の設計)(数8)を用いて、広い波長許容度
を有する光波長変換素子の設計を行った。まず、(数
8)を用いてSHG光出力の波長依存性を求め図8,9
に示す。図8は素子長1000μm、分割数2、δ=
0、それぞれの分割領域における、周期を3.7μm、
3.7+rμmとしたときの波長とSHG出力の関係で
あり、図9は素子長15000μm、δ1=δ2=0、分
極反転層を3分割し、それぞれの周期をΛ0、Λ0+r、
Λ0+2rとして、Λ0=3.7μmとしたときの基本光
の波長とSHG出力の関係を示している。図8ではrの
値をr=0.002、0.00308、0.004μm
とした、結果を(a)(b)(c)に示している。
【0042】図8(a)に示すような出力の大きなピー
クをもつSHG出力が得られるのは、図7(a)で示す
|E1(Δk)|2、|E2(Δk)|2のピークの重なり
が大きい状態に相当するのである。同様に図8(c)の
ようにSHG光の出力が2つのピークをもつのは図7
(a)で示す|E1(Δk)|2、|E2(Δk)|2のピ
ークの間隔が広がった状態に相当する。従って、図8
(b)に示すようにrの値を最適化すれば、基本光の波
長に対してSHG光の出力変動が抑えられ、安定したS
HG光の出力が得られることが分かる。図9についても
図8と同様であり、rの値によってSHG光の出力の最
適値が与えられれば、図9(b)に示すように基本光の
波長に対してSHG光の出力変動が抑えられ、安定した
SHG光の出力が得られることが分かる。従って、rの
値によってSHG出力の波長依存性が大きく変化してい
るのが分かる。
【0043】この関係をもとに分極反転型SHG素子の
最適設計を行った。分極反転型SHG素子は高効率な変
換が可能であるが、入射する基本光の波長依存性が厳し
く安定な出力を得るのが難しい。しかしながら、図8,
9に示すようにSHG光の出力がピークの値の半分の値
になるときの基本光の波長幅(波長半値幅)は図8
(a),(b)のように、半値幅が増加すると最大出力
が減少するトレードオフの関係にあるため、波長許容度
を拡大しようとするとSHG出力が減少してしまう。ま
た、図8(b),図9(b)から分かるように、最適な
rを与えられたときの波長半値幅の値は分割数が大きく
なるほど広くなる。この条件のもとで、高い変換効率と
広い波長半値幅をともに有するような、最適な基本光の
波長に対するSHG光の出力(以下SHGパワースペク
トルとする)は図10に示すような方形状の波長依存性
である。
【0044】そこで、最適な形状が得られる様に、素子
の長さ、分割数、周期の差について、設計を行った。最
適値は以下の方法で求めた。図11に示すように基本光
の波長に対するSHG出力は、最大値近傍で出力が変動
する。この変動の大きさを積算して変動率ξとすると、
変動率ξが最小になったとき、最適なSHGパワースペ
クトルが得られる。この変動率を用いて最適設計が可能
である。変動率ξは以下の式で表される。
【0045】
【数9】
【0046】まず第一に分割数を3として、分極反転層
が15mmに渡って形成され、各領域の周期をΛ0(=
Λmin)、Λ0+r、Λ0+2r(=Λmax)、Λ0=3.
7μmとしたとき、rと変動率の関係を図12に示す。
【0047】rの値が0.0028μmのとき変動率が
最低になり最適設計が行えているのが分かる。変動率ξ
が最低のときSHG光出力の変動が抑えられ最適な値が
得られた。各領域の長さを5mm、周期Λ0を3.7μ
mとしたときの隣合う領域の分極反転層の周期の差rの
最適値ropを各分割数2、3、4、5の場合について求
めた。結果を図13に示す。
【0048】同図より得られ周期の差rの最適値ropは
分割数nに関係なく、0.0026μm<rop<0.0
032μmとなることが分かった。つまり、Λ0、L/
nが一定のときropは一定の値をとる。
【0049】次に領域の長さL/nとrの関係を求め
た、分割数を3として、それぞれの分割部分の周期をΛ
0、Λ0+r、Λ0+2r、Λ0=3.7μmとしたとき、
nは3で一定であるから、分極反転層形成部分の長さL
の逆数1/Lと変動率が最低になるropの関係を求め図
14に示す。ropは1/Lに比例することからn/Lに
も比例する。
【0050】次に、Lを15mm一定、3分割にしたと
き、周期Λ0とropの関係を求め、結果を図15に示
す。同図よりropはΛ0 2に比例することが分かる。
【0051】以上の結果より、ropはΛ02とn/Lに比
例することから以下の関係が導かれる。
【0052】
【数10】
【0053】但し、A:定数 Λ0:分極反転層の周期 L:分極反転層形成部分の長さ n:分割数 となることが分かった。その結果、SHG出力の波長依
存性が最適になるAの範囲は、Λ=3.7μm、n=
3、L=15000μm、0.0026<rop<0.0
032μmを(数10)に代入して計算すると、
【0054】
【数11】
【0055】のとき、最適な値が得られる。以上計算結
果より、光波長変換素子の最適設計ができた。
【0056】(2.実施例1の光波長変換素子の作製) (2−1.周期的分極反転層のマスク設計)分極反転型
の光波長変換素子の周期は分極反転層を3つの領域に分
割する場合、それぞれの周期が、3.7μm、3.70
28μm、3.7056μmである。一方、周期的分極
反転層を形成するには、フォトリソグラフィによるパタ
ーニングを行うためのフォトマスクが必要である。現在
このフォトマスクを、非常に高い精度で作製する一般的
な方法として電子ビーム描画(EB)法によって作製す
る方法がある。ところが、この方法で作製するマスクの
最小寸法は一般的に0.1μm単位(特殊な拡大露光装
置を用いても0.01μmが限界である)であり、必要
とする細かい周期の分極反転層のマスクは作製できな
い。そこで、図16に示すようなマスクを設計した。例
えば3.7028μmの周期を実現するには3.7μm
の周期の中にといくつかの3.8μmの周期を均等に配
置して実行的に3.7028μmとするものである。こ
のようなマスクを作製したときのマスク作製時の最小寸
法と理論値達成率との関係を図17に示す(周期4μm
と3.7μmについて、各領域の長さが5000μmの
時)。最小寸法が0.1μm以下のときには、ほぼ理論
値に近い値が実現できている。以上の結果より、設計し
たマスクにより計算結果で得られた分極反転型の光波長
変換素子が実現できる。
【0057】(2−2.素子の作製)解析結果を実証す
るため、光波長変換素子を作製し、特性を測定した。Li
TaO3基板を用いて図4に示す光波長変換素子を作製し
た。同図において1は−C板のLiTaO3基板、2はプロト
ン交換導波路、3は分極反転層、6は波長840nmの
基本波、7は波長420nmの第二高調波、領域Aは周
期Λ0の分極反転層を有し、領域Bは周期Λ0+rの分極
反転層を有し、領域Cは周期Λ0+2rの分極反転層を
有する。各領域間の位相制御部分δ1、δ2の距離は0と
した。周期Λ0=3.7μm、r=0.0028μmと
した。つぎに素子の作製方法について述べる。図18を
用いて素子の作製方法について説明する。同図(a)で
LiTaO3基板1にスパッタリング法によりTa6を30n
m堆積する。(b)フォトリソグラフィ法により、上記
に説明した分極反転層のマスクを用いて、周期的パター
ンを作製する。(c)260℃のピロ燐酸中で熱処理
し、プロトン交換層を形成する。(d)で、赤外線加熱
装置を用いて540℃で30秒熱処理を行った。昇温レ
ートは80℃/秒である。昇温レートが遅いと高屈折率
層は広がってしまうため100℃/分以上が望ましい。
(e)Taマスク6を除去した後、分極反転層に残留す
るプロトンを減少させるためO2中420℃で6時間ア
ニール処理する。(f)基板表面にスパッタリング法に
よりTaを30nm堆積し、分極反転層と垂直方向に光
導波路のパターニングを行う。(g)260℃、12分
間ピロ燐酸中でプロトン交換を行う。(h)マスクを除
去した後、420℃で1分間アニール処理する。光導波
路の両端面を光学研磨し、両端面に光導波路の導波光の
端面反射を防止するための反射防止膜としてSiO2を1
40nm堆積する。
【0058】(2−3.特性評価)作製した光波長変換
素子の特性を評価するため、Ti:Al2O3レーザを用
いて波長変換素子に基本光を励起した。Ti:Al2O3
レーザは波長可変レーザで波長を700nm帯〜900nm帯まで
連続的に可変できる。このレーザを用いて、作製した波
長変換素子の基本光とSHG出力の関係を測定した。つ
まり、図4に示す、光波長変換素子の光導波路の端面か
ら基本光P1としてTi:Al2O3レーザ光を入射し、
光導波路の他端より出射するSHG光の強度を測定し
た。
【0059】図19(a)には分極反転層形成部分の長
さL:15mm、周期Λ:3.7μmの均一な周期の分
極反転層を形成した図1に示す光波長変換素子の、同図
(b)には分極反転層形成部分の長さL:15mm、分
割数3、周期Λ0:3.7μm、各領域の分極反転周期
の差rの値が0.0028の図4に示す光波長変換素子
のSHG出力の波長依存性を測定した。分極反転層を3
つの領域に分割し、各領域における分極反転層の周期を
最適化することにより波長半値幅は0.1nmから0.
5nmまで増加したことが分かる。この結果は実施例1
で行った分極反転型SHG素子の解析結果、図9(b)
と一致しており、解析より求めた波長変換素子の設計パ
ラメータが正しいことを示している。
【0060】以上の結果、解析より求めた設計値によ
り、最適な構造を有する光波長変換素子が形成できるこ
とがわかった。次に、この素子を用い半導体レーザ光の
波長変換を行った。つまり、図4に示す光波長変換素子
の光導波路の端面から基本光として半導体レーザの出射
光を入力し、光導波路の他端面から出射するSHG光P
2の強度を測定した。半導体レーザの波長は温度変化に
より変動し、1℃の温度変化で約0.3nm出力波長が
変動する。その結果、半導体レーザの光を図1に示す光
波長変換素子で波長変換した場合±0.1℃の温度変化
でSHG出力が半分以下になるため、図20(a)に示
すようにSHG出力が時間変化に対し変動し、安定な出
力が得られなかった。
【0061】一方、今回作製した素子は波長許容度が増
大した結果、半導体レーザの温度許容度が±0.5℃と
5倍に増加した。その結果、同図(b)に示すように、
半導体レーザの波長が温度変化により変動しても、安定
なSHG出力が得られた。以上のように、作製した波長
変換素子は波長許容度の拡大により、温度変動に強く、
安定なSHG出力が得られた。
【0062】(2−4.分極反転層の周期差rと変動率
の関係)また、図21(g)には、(数11)のAの値
と変動率ξの関係、および、いくつかの変動率におけ
る。基本光波長とSHG出力の関係を示した。Aの値が
0.9〜1.2の間ではSHG出力波形は整っている
が、この範囲以外では、SHG出力波形に大きな乱れが
生じ、基本光の波長変動に対し、安定したSHG出力が
得られないことが分かる。また同図より、Aの値が0.
4〜0.5の範囲においても変動率は低下し、同様に整
ったSHG出力波形が得られることが分かる。
【0063】(2−5.領域間隔δとSHG出力の波長
依存性の関係)今までは、分極反転層の周期について述
べてきた。次に、分極反転周期の異なる各領域間に設け
た間隔δの位相制御部分について、詳しく述べる。入力
光の波長変動に対するのSHG出力の安定化を図るに
は、SHG光出力の波長依存性をスムーズな波形にし
て、波長に対する変動率を低下させる必要がある。その
ためには分割した各部分で発生するSHG出力の干渉を
最適化する必要がある。そこで分割した各部分で発生す
るSHG出力の干渉を制御するため分割した部分の間に
SHG出力の位相を制御する領域を設け、SHG出力の
位相を制御した。(数8)(数9)を用いて、領域間の
間隔δと変動率の関係を計算できる。ここでは、素子長
15000μm、分割数3、周期Λ0は3.7μm、Λ0
+rは3.7028μm、Λ0+2rは3.7056μ
m、各領域間に長さδ1、δ2の位相制御部分を設けた。
δ1、δ2の値とSHG出力の変動率の関係を求め、結果
を図22に示す。δ1=0.1μm、δ2=3.6μmの
とき変動率が最低になり最適形状が得られることが分か
った。この結果をもとに図4に示した波長変換素子を作
製し特性を測定した。この素子のSHG出力の波長依存
性を図23に示す。(a)はδ1、δ2=0のとき、つま
りδの領域がない場合、(b)はδ1=0.1μm、δ2
=3.6μmのときである。同図より(a)に対し位相
制御部分を設けた(b)の変動率が低下し、出力の最大
値近傍におけるSHG出力の変動が小さくスムーズな波
形が得られているのが分かる。作製した光波長変換素子
により半導体レーザの波長変換を行った。図24にSH
G出力の時間依存性を示す。位相制御部分を設けること
により温度変動による半導体レーザの波長変動に対する
安定性が増し、非常に安定なSHG出力が得られた。
【0064】なお、変動率ξとδの関係は分極反転層の
周期Λごとに、同じ関係を示す周期的な関係になるた
め、δ1=0.1μm+m1・Λ、δ2=−0.1+m2・Λ
(Λ=3.7μm、m1=1,2,3・・、m2=1,
2,3・・)でも同様な特性が得られた。
【0065】(実施例2)実施例1では周期的な分極反
転層により構成されている光波長変換素子において、分
極反転層の周期を2つ以上の領域に分割し、各領域を異
なった周期の分極反転層により構成することにより、各
領域における位相整合波長をわずかづつ異なるものとし
た。その結果、光波長変換素子の位相整合波長の許容度
を増加させた。
【0066】一方、実施例2では、実施例1同様に周期
的な分極反転層により構成されている光波長変換素子に
おいて、分極反転層の周期は素子全体に均一とし、光導
波路の伝搬定数を変えることにより、光波長変換素子の
波長許容度の増大を図った。つまり、光導波路を2つ以
上の領域に分割し、各領域における光導波路の幅を変え
ることにより、各領域における光の伝搬定数を異なるも
のとする。その結果、各領域における位相整合波長がわ
ずかずつ異なり、実施例1と同様の効果により光波長変
換素子の位相整合波長の許容度を増加させることができ
る。
【0067】(1.理論解析)実施例2として光導波路
の伝搬定数を変化させることによる、分極反転型の光波
長変換素子の許容度の拡大について検討した。実施例1
に示した、光波長変換素子における位相整合波長許容度
の増大の効果は、光導波路の実行屈折率が変化しても同
様の効果が得られる。分極反転周期Λと光導波路の実行
屈折率及び、位相整合波長λの関係は(数2)を用いて
次式で与えられる。
【0068】
【数12】
【0069】Λ:分極反転周期 λ:位相整合波長 N2ω(λ):SHG光に対する実行屈折率 Nω(λ):基本光に対する実行屈折率 で与えられる。いま分割した部分の分極反転の周期Λを
変化させることは、(数12)の関係を保つためにNω
(λ)、N2ω(λ)の値と、位相整合波長λを変化させる
こと、つまり位相整合波長λが変化することに相当す
る。それぞれの領域における位相整合波長が異なること
によって、位相整合する波長の許容度が増加している。
【0070】同様の現象が、実行屈折率Nω(λ)、N2
ω(λ)と位相整合波長λの関係を変化させることによっ
ても実現する。例えば、分極反転周期Λは一定で、光導
波路の幅を変化させると、N2ω(λ)−Nω(λ)の位相
整合波長λに対する依存性が変化する。このため、Λ一
定のもとで(数12)の関係を保つためには、位相整合
波長λの値が変化する。その結果、光波長変換素子を2
つ以上の領域に分割し、各領域における光導波路の幅を
変えると、分極反転周期を変えることなく、各領域間の
位相整合波長λを変化させることができ、Λを変化させ
た場合とまったく同じ効果を得ることができる。従っ
て、(数11)の条件を実行屈折率に置き換えると、光
導波路をn分割して、それぞれの部分におけるの位相整
合波長をλ1、λ2、・・・λnとしたとき、いずれかの
領域の導波路幅における、基本光に対する実効屈折率を
Nω(λ1)、Nω(λ2)、・・Nω(λn)、SHG光に対
する実行屈折率をN2ω(λ1)、N2ω(λ2)、・・N2ω
(λn)とするとき以下の関係が成り立つ。
【0071】
【数13】
【0072】但し(m=2、3、・・n) βmは領域mにおいて、基本波長λmが位相整合する周期 βmは領域mにおいて、基本波長λmー1が位相整合する周
期 以上の関係式を用いて、位相整合波長許容度の広い光波
長変換素子を設計できる。
【0073】(2.実施例2の光波長変換素子の作製と
評価)第2の実施例の光波長変換素子について図25を
用いて、詳しく説明する。図25は第2の実施例の光波
長変換素子の構成図を示もので、1は−C板のLiTaO3
板、2はプロトン交換導波路、3は分極反転層、P1は
波長860nmの基本波、P2は波長430nmの第二
高調波、2の光導波路は導波路幅W1=3.4μmの部
分と導波路幅W2=4.4μmの部分、光導波路幅がW1
からW2に変化する部分と分極反転層との間隔δ’より
構成されている。光導波路の幅を変えると光導波路を伝
搬する光の実効屈折率が変化し、実施例1で示したよう
に、光導波路を伝搬する基本光とSHG光の位相整合波
長が変化する。また実施例1で示した各領域で発生する
SHG光の位相を制御する領域間の距離δは、光導波路
幅が異なる部分と分極反転層との距離δ’で実現でき
る。光導波路幅と位相整合波長の関係を求めるため、分
極反転層の周期4.0μmのとき、光導波路の幅と位相
整合波長の関係をもとめ、図26に示す。(数12)
(数13)より、βm−βm-1の値を1、分割数2、分極
反転層が形成されている部分の長さ1000μm、周期
4.0μmとすると、λ2−λ1=0.2nmとなり、図
27より、この関係を満足する光導波路幅は、3.4μ
mと4.4μmであることがわかる。そこで図25に示
した波長変換素子の導波路幅をW1=3.4μm、W2=
4.4μmとし、基板の中央で導波路幅が異なっている
ときの特性を測定した。作製した光波長変換素子に基本
光を入力し、基本光の波長と出力されるSHG光の強度
の関係を求め、図27に示す。波長許容度の拡大が図れ
安定した動作の光波長変換素子が実現した。なお、分割
数が2の場合はδ’の値は0で最適値をとる。そのた
め、導波路を形成する際、分極反転層との位置合わせが
必要であった。
【0074】光導波路の伝搬定数は光導波路の深さを変
えることにより、容易に変えることが可能である。また
光導波路の深さで実効屈折率の値を制御することができ
る。(数13)を満足するように、光導波路を分割し、
それぞれの部分の光導波路の深さを変えることで実効屈
折率を変化させれば、波長許容度が広がる。
【0075】光導波路の伝搬定数は光導波路の表面にク
ラッド層を設けることにより、容易に変えることができ
る。また、このクラッド層の屈折率および厚さで光導波
路の実効屈折率を制御できる。(数13)を満足するよ
うに、光導波路を分割し、それぞれの部分の光導波路の
実効屈折率を変化させれば、同様な効果が得られ波長許
容度が広がる。
【0076】なお実施例1、2では非線形光学結晶とし
てLiTaO3を用いたが、LiNbO3,LiNbO3とLiTaO3の混晶に
も適用可能である。LiNbO3またはLiNbO3とLiTaO3の混晶
を用いると高い非線形光学定数を有するため、より高効
率の波長変換素子が形成できる。
【0077】なお実施例1、2では非線形光学結晶とし
てLiTaO3を用いたが、KNbO3,KTP等の強誘電体にも
適用可能である。これらの強誘電体材料は高い非線形光
学定数を有し、かつ耐光損傷性にも優れているため、よ
り高効率かつ高出力のの波長変換素子が形成できる。
【0078】なお実施例1、2では非線形光学結晶とし
てLiTaO3を用いたが、MNA等の有機材料または有機ポ
リマーにも適用可能である。有機材料を用いると素子作
製の量産性に優れまた、高い非線形光学定数を持ってい
るため高効率の波長変換素子が形成できる。
【0079】なお実施例1、2では光導波路としてプロ
トン交換光導波路を用いたが、他に、Ti拡散導波路、
Nb拡散導波路、Nd拡散導波路、など光が伝搬できる
導波路ならば適用可能である。他の導波路は導波ロスが
小さいため、高効率な素子が実現する。
【0080】(実施例3)図28は本発明の本発明の第
3の実施例の波長変換素子を用いたレーザ光源の構成図
である。レーザ光源は基本的には半導体レーザ31と光
波長変換素子22とRF電源37より構成される。Al
枠30に固定された半導体レーザ31から出射された基
本波P1はコリメータレンズ34で平行光にされた後、
フォーカスレンズ35で光波長変換素子22の光導波路
2に導入され高調波P2へと変換される。ここで光波長
変換素子の構成は実施例1と同様である。この実施例で
はこの光波長変換素子と半導体レーザを組み合わせてレ
ーザ光源を作製した。このレーザ光源は、RF電源37
より半導体レーザを駆動した。RF電源とは半導体レー
ザ31に供給する電流を直接高周波変調する電源であ
る。
【0081】半導体レーザ光のスペクトルは変調前は
0.1nm以下のシングルスペクトルであったが周波数
1GHzで変調を行うとマルチスペクトルとなり1nm
まで広がった。そこで素子の許容度を1nmに設計した。
素子長15000μm、分割数4、周期4.0,4.0044,4.0
088,4.0132μmとした。このときの基本光の波長とSH
G出力の関係を図30に示す。波長変換素子の波長許容
度が1nmと広いため安定な変調特性が得られた。さら
に、波長変換素子のSHG特性が図29に示すように、
最大値近傍で変動する。しかし、基本光の位相整合波長
の波長半値幅が1nmに広がっているため、SHG特性
の変動が積分化され、図30に示すように、基本光の波
長変動に対し、SHG出力の変動が非常に小さい、なめ
らかな特性になった。その結果、温度変動に対し、非常
に安定な短波長レーザ光源を実現できた。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光波長変換
素子によれば波長に対する許容度が向上し、安定な高調
波発生が得られる。また、本発明の光波長変換素子と半
導体レーザを組み合わせることにより、温度変動に対し
安定な短波長レーザ光源が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光波長変換素子の原理を説明するための構造図
【図2】SHG光出力の光波長変換素子長に対する依存
性をあらわす図
【図3】分極反転周期の位相整合波長依存性をあらわす
【図4】第1の実施例の光波長変換素子の構造図
【図5】第1の実施例の光波長変換素子におけるSHG
光出力の波長依存性を表す図
【図6】第1の実施例の解析モデルを表す図
【図7】第1の実施例におけるSHG光出力の波長依存
性を表す図
【図8】SHG光出力の波長依存性を表す図
【図9】SHG光出力の波長依存性を表す図
【図10】理想的なSHG光出力の波長依存性をあらわ
す図
【図11】変動率の定義をあらわす図
【図12】各領域の周期差rに対する変動率の関係を表
す図
【図13】分割数nと最適周期差ropの関係を表す図
【図14】1/素子長と最適周期差ropの関係を表す図
【図15】分極反転周期Λと最適周期差ropの関係を表
す図
【図16】作製した光波長変換素子の分極反転構造を表
す図
【図17】マスク作製精度の最小寸法(分解能)と最適
値の関係をあらわす図
【図18】光波長変換素子の製造方法をあらわす図
【図19】SHG光出力の波長依存性を表す図
【図20】SHG光出力の時間依存性を表す図
【図21】規格値Aの値と変動率の関係をあらわす図
【図22】位相制御部分の長さδ1と変動率の関係を表
す図
【図23】SHG光出力の波長依存性を表す図
【図24】SHG光出力の時間依存性をあらわす図
【図25】第2の実施例の光波長変換素子の構造図
【図26】光導波路幅と位相整合波長の関係を表す図
【図27】SHG光出力の波長依存性をあらわす図
【図28】第3の実施例のレーザ光源の構成図
【図29】SHG光力の波長依存性をあらわす図
【図30】SHG光出力の波長依存性をあらわす図
【図31】従来の光波長変換素子の構造図
【符号の説明】
1 LiNbO3基板 2 光導波路 3 分極反転層 P1 基本波 P2 高調波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 佐藤 久直 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非線形光学結晶基板と、前記基板中に形成
    し、周期的な分極反転層をもつ複数の波長変換領域と、
    前記波長変換領域の間に形成した位相制御領域とを備え
    たことを特徴とする光波長変換素子。
  2. 【請求項2】非線形光学結晶基板と、前記基板中に形成
    した周期的な分極反転層と、前記基板中に形成した光導
    波路と、前記光導波路の伝搬定数は、第2高調波の伝搬
    方向に対して離散的に変化し、前記光導波路の伝搬定数
    が変化した領域に位相制御領域を備えたことを特徴とす
    る光波長変換素子。
  3. 【請求項3】非線形光学結晶基板と、前記非線形光学結
    晶基板中に形成し、周期的な分極反転層をもつ複数の波
    長変換領域と、前記波長変換領域がn個あり、それぞれ
    の領域における分極反転周期をΛ1、Λ2、・・Λn
    (Λ1<Λ2<・・・<Λn)とし、それぞれ領域の長さ
    をL/nとしたとき、隣合う前記波長変換領域の分極反
    転周期の差ropが、 0.9×Λ12×n/L<rop<1.2×Λ12×n/L または、 0.4×Λ12×n/L<rop<0.5×Λ12×n/L の関係を満足していることを特徴とする光波長変換素
    子。
  4. 【請求項4】非線形光学結晶基板と、前記基板中に形成
    した周期的な分極反転層と、前記基板中に形成した光導
    波路と、前記光導波路が第2高調波の伝搬方向に対して
    n等分に分割されており、それぞれ分割されている前記
    光導波路の長さをL/n、それぞれ分割されている光導
    波路における位相整合波長をλ1、λ2、λ3・・・λn、
    それぞれの位相整合波長に対する実効屈折率をNω(λ
    1)、Nω(λ2)、・・Nω(λn)、また高調波に対する実
    行屈折率をN2ω(λ1)、N2ω(λ2)、・・N2ω(λn)と
    したとき、隣合う光導波路の位相整合波長が、 βm=λm/2/(N2ω(λm)−Nω(λm)) βmー1=λm-1/2/(N2ω(λm-1)−Nω(λm-1)) 0.9×β12×n/L<βm−βm-1<1.2×β12×n
    /L または 0.4×β12×n/L<βm−βm-1<0.5×β12×n
    /L 但し(m=2、3、・・n)の関係を満足していること
    を特徴とする光波長変換素子。
  5. 【請求項5】分極反転層の周期の異なる領域間に光の位
    相を変調する部分を有する請求項3記載の光波長変換素
    子。
  6. 【請求項6】光導波路の実効屈折率の異なる部分におい
    て光の位相を変調する部分を有する請求項4記載の光波
    長変換素子。
  7. 【請求項7】非線形光学結晶がLiNbxTa1-x3
    (0≦X≦1)基板であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4いずれか1項記載の光波長変換素子。
  8. 【請求項8】光導波路がプロトン交換光導波路であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4いずれか1項記載
    の光波長変換素子。
  9. 【請求項9】光導波路の横幅が伝搬方向に離散的に変化
    することを特徴とする請求項2または4記載の光波長変
    換素子。
  10. 【請求項10】光導波路の厚さが伝搬方向に離散的に変
    化することを特徴とする請求項2または4記載の光波長
    変換素子。
  11. 【請求項11】光導波路のクラッド層の屈折率が伝搬方
    向に離散的に変化することを特徴とする請求項2または
    4記載の光波長変換素子。
  12. 【請求項12】光導波路のクラッド層の厚みが伝搬方向
    に離散的に変化することを特徴とする請求項2または4
    記載の光波長変換素子。
  13. 【請求項13】請求項1、2、3、4いずれか1項記載
    の波長変換素子と半導体レーザを有することを特徴とす
    るレーザ光源。
  14. 【請求項14】半導体レーザの駆動電流に高周波が重畳
    されている請求項13記載のレーザ光源。
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