JP2007108593A - 非線形光学媒質およびそれを用いた波長変換装置 - Google Patents

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毅伺 梅木
Masao Yube
雅生 遊部
Yoshiki Nishida
好毅 西田
Osamu Tadanaga
修 忠永
Katsuaki Magari
克明 曲
Tsutomu Yanagawa
勉 柳川
Hiroyuki Suzuki
博之 鈴木
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Abstract

【課題】分極反転構造を有する非線形光学媒質において、拡張された帯域内における変換効率の変動を低減する。
【解決手段】光の伝播方向に分極反転構造の周期が、連続的に変化し、かつ、周期ごとの反転領域と非反転領域の割合が、少なくとも非線形光学媒質41の光の伝播方向の一部において、連続的に変化している。
【選択図】図5

Description

本発明は、非線形光学媒質およびそれを用いた波長変換装置に関し、より詳細には、周期的な分極反転構造を有する擬似位相整合型構造の非線形光学媒質およびそれを用いた波長変換装置に関する。
紫外域−可視域−赤外域−テラヘルツ域にわたるコヒーレント光の発生と変調とを行う非線形光学デバイスおよび電気光学デバイスの開発が進められており、光通信分野における光信号の光波長変換、光変調のほか、光計測、光加工、医療、生物工学などの分野に応用されている。非線形光学媒質および電気光学媒質としては、種々の材料が研究開発されている。その中で、LiNbOなどの2次非線形光学材料を用い、非線形定数が周期的に変化するように変調された、いわゆる「擬似位相整合型構造」の光学デバイスが有望視されている(例えば、非特許文献1参照)。擬似位相整合(または擬似郡速度整合)型構造は、結晶の自発分極の極性を周期的に反転した格子(グレーティング)状の構造を有しており、非線形光学デバイスおよび電気光学デバイスにおける光波長変換、光変調の効率を飛躍的に高めることができる。
図1に、従来の擬似位相整合型の波長変換素子の構成を示す。2次非線形光学効果を利用して差周波発生を行う波長変換素子の構成である。波長変換素子は、比較的小さな光強度を有する信号光(λ)13と、比較的大きな光強度を有する励起光(λ)15とを合波する合波器10と、擬似位相整合型構造の非線形光学媒質11からなる導波路12と、差周波数光である変換光(λ)14と励起光とを分離する分波器16とから構成されている。非線形光学媒質11は、波長λの信号光と波長λの励起光とを入射すると、波長λの変換光を出力する。これらの3つの波長の間には次式で与えられる関係が成立する。
Figure 2007108593
信号光13は、導波路12において、異なる波長を有する差周波数光14へと変換され、励起光と共に出射される。
なお、このような波長変換素子の構成により、信号光13および励起光15により和周波発生を行うこともできる。また、信号光13および励起光15を同一の波長とし、または信号光13のみを入射することにより、第二高調波発生を行って、励起光の2倍の周波数を有する第二高調波に変換することもできる。
2次非線形光学材料中に周期的に変調された構造を形成するためには、2次非線形光学材料の非線形定数の符号を空間的に交互に反転させるか、または、非線形定数の大きな部分と小さい部分とを交互に配置させる方法が考えられる。例えば、LiNbOのような強誘電体結晶を用いて、差周波発生を行うことを考える。非線形定数(以下、d定数という)の正負は、自発分極の極性に対応するので、図1に示した非線形光学媒質11は、LiNbO基板上にプロトン交換法で形成された光導波路12を有し、LiNbOの自発分極が、変調周期Λ=14.75μmで周期的に反転されている。このような構成の波長変換素子は、1.55μm帯の信号光13と0.78μm帯の励起光15とにより、差周波発生が可能となり、1.57μm帯の変換光に波長変換することができる。
LiNbOからなる非線形光学媒質11おいて、波長λの信号光13に対する屈折率
、波長λの変換光14に対する屈折率をn、波長λの励起光15に対する屈折率をn、非線形定数の変調周期をΛとすると、位相不整合量Δβは、
Figure 2007108593
で与えられる。
光の伝搬方向軸上の位置zにおける非線形定数をd(z)とすると、光導波路がz=0からz=Lまで存在すると仮定して、光導波路を励起光と信号光が伝搬した後(z=L)の変換効率は、位相不整合量Δβに対して次式で与えられる。
Figure 2007108593
この式から非線形定数の空間的な変化d(z)を与え、フーリエ変換を行うことにより、位相不整合量Δβに対する変換効率の変化を計算することができる。
図2は、変換効率の位相不整合量依存性を説明するための図である。変換効率ηの最大値が1となるように規格化して示している。擬似位相整合条件を満足する励起光15の波長は、非線形光学媒質の屈折率の波長分散に依存し、信号光13の波長λを固定して、変調周期Λが与えられれば一意に定まる。しかし、励起光15の波長を、擬似位相整合条件を満足する擬似位相整合波長から変化させると、変換効率ηに急激に減少してしまう。図1に示したLiNbOの非線形光学媒質11の光導波路12の長さを42mmとすると、変換効率ηがその最大値の半分の値となる位相不整合量の帯域は、0.78μm帯の励起波長換算で約0.1nm程度と非常に狭い。また、この位相不整合量の帯域をLiNbOの温度に対する分散からその温度許容幅に換算すると、約1℃程度と非常に狭い。
従来の波長変換素子は、信号光13の波長λを任意の波長の差周波光に変換するためには、励起光15の波長を変化させる必要がある。しかしながら、従来の擬似位相整合型構造では、励起光の波長に対する許容範囲が狭いために実質的には励起光の波長を変化させることができない。その結果、任意の波長の差周波光に変換することはできないという問題があった。
同様に、任意の波長の和周波光に変換することもできない。また、励起光を高速変調する場合には、それに応じた広い帯域が必要であるが、励起光の波長に対する許容範囲が狭いために、実質的には励起光の高速変調も行うことができない。
さらに、従来の擬似位相整合型構造では、波長に対する許容範囲が狭いため、励起光源の安定化を行う必要がある。また、温度に対する許容範囲も狭く、波長変換素子の温度調整を行う必要があり、いずれも技術面、コスト面からすると不利になる。
波長に対する許容範囲の拡張が可能な波長変換素子を構成するために、周期的に変調された構造の周期を光の伝播方向に線形に変化(線形チャープ)させる方法が提案されている(例えば、非特許文献2参照)。図2に、線形チャープさせた非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す。しかしながら、波長帯域が拡大されているものの、帯域内の変換効率の変化が激しいという問題があった。チャープ量さらに増加(または減少)させた場合を図4の点線で示す。図4(a)〜(c)の点線に示したように、周期の増減の量を替えることにより任意に帯域を広げることができる。
しかし、帯域内の変換効率の変動は、例えば、波長を掃引した場合には出力の変動となり、高速の変調信号を波長変換すると、誤り率が大幅に増えてしまう。特殊な装置を用いて変換光の出射強度が一定になるようにするには、技術面、コスト面からすると困難が伴う。また、変換効率の変動の下限で、出射強度を一定にすると、変換効率が低下してしまう。さらに、励起光源の安定化、波長変換素子の温度調整は、変換効率の変動が大きいため、より困難を伴うこととなる。
波長に対する許容範囲の拡張する方法として、非線形光学媒質の素子長Lを短くすることが知られている。しかしながら、非線形光学媒質の長さを短くすると、波長変換素子の変換効率が大幅に小さくなる。2次非線形光学効果を用いる波長変換素子の変換効率ηは、一般的に、非線形光学媒質の長さの2乗に比例する。例えば、非線形光学媒質の長さを1/5にすることによって波長許容範囲を5倍にすることができるが、変換効率ηは4%にまで低下してしまう。
波長に対する許容範囲の拡張するその他の方法として、周期的に変調された構造をいくつかのブロックに分け、ブロックごとの周期構造を変調し、ブロック間に位相を調整する領域を設ける手法が知られている(例えば、非特許文献3参照)。この手法によると、波長帯域が拡大されているものの、帯域内の変換効率の変化が平坦になる条件が満たされるのは、ごく限られた帯域幅の場合のみであった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、周期的に変調された構造の周期を、光の伝播方向に変化させることにより拡張された帯域内における変換効率の変動を低減する非線形光学媒質およびそれを用いた波長変換装置を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、分極反転構造を有する非線形光学媒質において、光の伝播方向に前記分極反転構造の周期が、連続的に変化し、かつ、前記周期ごとの反転領域と非反転領域の割合が、少なくとも前記非線形光学媒質の光の伝播方向の一部において、連続的に変化していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、分極反転構造を有する非線形光学媒質において、光の伝播方向に前記分極反転構造の周期が一定であり、分極の反転する位相が連続的に変化し、かつ、前記周期ごとの反転領域と非反転領域の割合が、少なくとも前記非線形光学媒質の光の伝播方向の一部において、連続的に変化していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の前記反転領域と非反転領域の割合は、少なくとも前記非線形光学媒質の光の伝播方向の一部において、増加または減少していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2または3に記載の前記反転領域と非反転領域の割合は、少なくとも前記非線形光学媒質の入射端と出射端のいずれかにおいて、増加または減少していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、波長変換装置であって、出力光の波長を可変することができる光源と、前記出力光が入射され、第二高調波発生により変換光を出射する、請求項1ないし4のいずれかに記載の非線形光学媒質とを備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、波長変換装置であって、出力する信号光の波長を可変することができる第1の光源と、励起光を出力する第2の光源と、差周波波発生と和周波発生のいずれかにより変換光を出射する、請求項1ないし4のいずれかに記載の非線形光学媒質と、前記信号光と前記励起光とを合波して、前記非線形光学媒質に入射させる合波器とを備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、光の伝播方向に分極反転構造の周期が、連続的に変化し、かつ、周期ごとの反転領域と非反転領域の割合が、少なくとも非線形光学媒質の光の伝播方向の一部において、連続的に変化しているので、波長変換効率を低下させることなく、帯域内における変換効率の変動を低減することが可能となる。従って、任意の波長帯域に応じた設計が可能となり、拡張された帯域内における変換効率の変動を大幅に抑えることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。本明細書において用いられている「波長変換素子」および「波長変換装置」という用語は、単に波長変換機能のみを有する素子および装置という意味だけではなく、光増幅機能を併せて有する素子および装置も含む。
図5に、本発明の一実施形態にかかる非線形光学媒質の構成を示す。ここでは、LiNbOなどの強誘電体結晶材料を非線形光学媒質41として用いて、第二高調波発生を例に説明する。図5(a)に示した非線形光学媒質41は、自発分極の極性を周期的に反転する(以下、分極反転構造という)ことで、非線形定数の符号を空間的に交互に反転させている。非線形光学媒質41には、光導波路42が形成され、波長λの信号光43を入力し、2次非線形光学効果によって波長λの変換光44を出力する。
非線形光学媒質41は、長手方向に非線形定数が周期的に変調されているが、これに加えて、光導波路42の光軸方向に周期が連続的に変化し、この周期ごとの反転領域と非反転領域の割合が素子端で増加または減少する。具体的には、図5(b)に示したように、分極反転構造の周期は、信号光43の入射端から連続的に変化し、かつ増加する。さらに、この周期ごとの反転領域と非反転領域の割合が、信号光43の入射端から連続的に変化し、かつ増加する。非線形光学媒質41の中央部では、一定の割合となり、変換光44の出射端に向けて連続的に変化し、かつ減少する。
以下に、反転周期ごとの反転領域と非反転領域の割合を変化させる手法について説明する。一つの反転周期内での反転の割合を表す関数として次式を定義する。
Figure 2007108593
反転領域と非反転領域が1対1の場合にはデューティ比は0.5となる。今、デューティ比が非線形光学媒質の素子端(入射端および出射端をいう)で小さく(または大きく)なる構造を考える。このとき、以下に定義された関数に従うとする。
Figure 2007108593
ここで、Dは上で定義したデューティ比、zは素子の端からの光の伝播方向の距離、Lは素子の全長、aはデューティ比の変化を制御するパラメータである。図6に、a=4としたときの関数D(z)、すなわち分極反転構造におけるデューティ比の変化を示す。
図7に、非線形光学媒質41の分極反転構造の構成を詳しく示す。図7(d)は、分極反転構造におけるデューティ比の変化を示し、図7(a)〜(c)は、反転周期ごとの反転領域と非反転領域の割合を示す。d定数/|d定数|が+1とは、図5に示した自発分極の極性が上向き、すなわち非反転領域を示し、d定数/|d定数|が−1とは、図5に示した自発分極の極性が下向き、すなわち反転領域を示している。
図8に、非線形光学媒質41の変換効率の位相不整合量依存性を実線で示す。点線は、図4に示した従来の位相不整合量依存性を示している。図8(a)において、点線と実線とを比較すると、従来の分極反転構造の変動幅がピークの平均値に対して約70%であるのに対して、本実施形態においては約7%と1/10に抑制されている。おり、明らかに変換効率の変動が抑えられていることがわかる。非線形光学媒質41の分極反転構造を、光導波路42の光軸方向に周期が連続的に変化するようにし、この周期ごとの反転領域と非反転領域の割合が素子端で増加または減少することにより、波長変換効率を低下させることなく、帯域内における変換効率の変動を低減することができる。
非線形光学媒質41の光導波路42の光軸方向に周期を連続的に変化させるだけでなく、この周期ごとの反転領域と非反転領域の割合が素子端で増加または減少させることにより、任意の波長帯域において応じた設計が可能となり、拡張した帯域内での変換効率の変動を大幅に抑えることができる。
ここで、本実施形態では、反転周期を、光導波路42の光軸方向に線形に増加(または減少)させたが、非線形であっても構わない。また、デューティ比の変化は、式(5)に示した関数とし、素子端で減少するようにしたが、素子端で増加させてもよい。単調増加単調減少に留まらず非単調増加、非単調減少を行ってもよい。さらに、素子端からではなくいくらか内側に入っていてもよいし、入射端または出射端のいずれか一方でもよい。
非線形光学媒質の全長に対して、反転領域と非反転領域の割合が変化する領域を素子端からどの程度とするか、反転領域と非反転領域の割合をどの程度とするかは、帯域内における変換効率の変動(リップル)をどの程度低減させたいかによる。定性的には、反転領域と非反転領域の割合が変化する領域を大きくとり、反転領域と非反転領域の割合を大きくすれば、より大きなリップルを低減することができるが、一方で波長変換効率が低下する。従って、反転領域と非反転領域の割合が変化する領域と、反転領域と非反転領域の割合とは、リップルの大きさと波長変換効率とにより決定される。
分極反転構造の周期を線形に変化させ、反転領域と非反転領域の割合、すなわちデューティ比を式(5)にしたがって変化させた場合に、反転領域と非反転領域の割合が変化する領域の大きさを変えたときの変換効率の位相不整合量依存性を図9〜13に示す。図9(a)〜13(a)は、デューティ比の変化を制御するパラメータaを、
図9(a) a=30
図10(a) a=20
図11(a) a=10
図12(a) a=5
図13(a) a=2.5
と変化させた場合の分極反転構造におけるデューティ比の変化を示す。パラメータaを減らしていくことにより、非線形光学媒質の全長に対して、反転領域と非反転領域の割合が変化する領域が大きくなることがわかる。
図9(b)〜13(b)において、実線はデューティ比を変化させた場合、点線はデューティ比を変化させなかった場合の変換効率の位相不整合量依存性を示す。図9(b)を参照すると、非線形光学媒質の全長に対して反転領域と非反転領域の割合が変化する領域が、素子端において数%程度でもリップルの低減が行われている。一方、図13(b)を参照すると、リップルの低減が行われているものの、波長変換効率が低下していることもわかる。従って、図11(b)に示すように、素子端において数十%が望ましい。
ただし、反転領域と非反転領域の割合が変化する領域の大きさは、デューティ比を変化させなかった場合のリップルの量に依存する。従って、場合によっては数十%よりも大きくする必要もあり、逆に数%程度でも有効に変換効率の変動を抑えることもできる。具体的には、分極反転構造の周期を非線形に変化させ、線形に変化させた場合に比べてリップルが小さくなるようにしておけば、反転領域と非反転領域の割合が変化する領域の大きさを小さくすることができる。
以上説明したように、反転領域と非反転領域の割合が変化する領域と、反転領域と非反転領域の割合とを、適切に設定することにより、波長変換効率を低下させることなく、拡張した帯域内における変換効率の変動を低減することができる。
図14に、本発明の実施例1にかかる波長可変光源の構成を示す。波長可変光源は、1.55μm帯で波長可変が可能なSSG−DBR−LDを用いた光源103と、その出力を増幅するEr添加光ファイバ増幅器(EDFA)102と、LiNbOからなり分極反転構造を有する非線形光学媒質111を含む波長変換素子101とが縦続に接続されている。光源103からの出力光のパワーは1mWであり、EDFA102により300mWまで増幅される。EDFA102の出力光は、信号光113として、非線形光学媒質111の導波路波112に入力され、第二高調波発生により775nm帯の変換光114に変換される。波長変換素子101から出射された信号光を、ダイクロイックミラーにより分離すれば、変換光のみを取り出すことができる。非線形光学媒質111には、ウエハ接合法(例えば、非特許文献4参照)により作製された基板に、ダイシングによって形成した光導波路112が形成されている。
比較参考のために、図15に、周期18μmの一定周期で作製した長さ50mmの非線形光学媒質の波長変換効率を示す。縦軸は、ピークの波長変換効率を1として、規格化した値を示している。ピーク波長における変換効率は、1000%/Wである。信号光波長に対する帯域は約0.2nmであり、変換光波長は信号光波長の半分となるため、変換光波長における帯域は約0.1nmとなる。このように、一定の周期で作製した分極反転構造を有する非線形光学媒質は、変換後の帯域が非常に狭いため、信号光波長を可変にすることは困難である。
比較参考のために、分極反転構造の周期を線形に変化させ、波長変換帯域を拡大した波長変換素子の構造を、図16に点線で示す。図16(a)は、分極反転構造の周期を示し、長さ50mmの非線形光学媒質の入射端から出射端に向けて、周期18.5μmから17.5μmまで線形に単調減少させている。図16(b)は、デューティ比の変化を示し、0.5で一定である。このとき、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を、図17に点線で示す。波長変換帯域が拡大されているものの、帯域内の変換効率の変化が大きいことを示している。
実施例1にかかる非線形光学媒質の構造を、図16に実線で示す。図16(a)において、分極反転構造の周期は、非線形光学媒質の入射端から出射端に向けて単調に変化させている。図16(b)において、デューティ比は、入射端から連続的に変化し、かつ増加する。非線形光学媒質の中央部では、一定の割合となり、出射端に向けて連続的に変化し、かつ減少する。このとき、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を、図17に実線で示す。実施例1にかかる非線形光学媒質の構造によれば、波長変換効率を低下させることなく、帯域内における変換効率の変動を低減することができる。
実施例1にかかる波長変換素子101は、広い帯域を確保しながら、帯域内での変換効率の変動を小さくできるので、波長掃引時の出力変動を小さく抑えることができる。また、第二高調波の出力を一定とするために、光源103の駆動電流のフィードバック制御を行う場合に、駆動電流の変動を小さく抑えることができ、安定した動作を実現することができる。
実施例1に用いた波長変換素子101の変換効率は32%/Wであり、EDFA102により300mWまで増幅された信号光を、波長変換素子101に入力すると、14mWの変換光が得られる。光源103からの出力光の波長を、1548nmから1554nmまで変化させた場合、774nmから777nmの第二高調波を安定して出力することができる。実施例1によれば、SSG−DBR−LDを用いた広帯域波長変換により、775nm帯における高速な波長掃引が可能となる。
実施例2にかかる波長可変光源は、図14に示した実施例1の波長可変光源と同じ構成である。実施例2における長さ50mmの非線形光学媒質111は、分極反転構造の周期を入射端から出射端に向けて、周期18.5μmから17.5μmまで非線形に変化させる。周期の変化は、例えば次式に従う。
Figure 2007108593
ここで、Λstartは、入射端の周期であり18.5μmである。Λendは、出射端の周期であり17.5μmである。αは、sinの大きさを調整するパラメータで0.015とする。ζは、sin関数の周期を表すパラメータでLと等しい。Lは、非線形光学媒質111の長さである。このとき、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を、図18に点線で示す。
実施例2にかかる非線形光学媒質の構造は、図16(b)に示した実施例1と同様に、素子端において、デューティ比を変化させる。実施例2における非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を、図18に実線で示し、実施例1における非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を、図18に点線で示す。実施例1と比較すると、波長帯域が拡大されているとともに、変換効率の変動が抑えられていることがわかる。
実施例3にかかる波長可変光源は、図14に示した実施例1の波長可変光源と同じ構成である。実施例3における長さ50mmの非線形光学媒質111は、実施例1と同様に、分極反転構造の周期を入射端から出射端に向けて、周期18.5μmから17.5μmまで線形に単調減少させている。実施例3においては、デューティ比の変化が異なる。
図19に示す実施例3−1において、デューティ比は、入射端から連続的に変化し、かつ増加する。非線形光学媒質の中央部では、一定の割合となり、出射端に向けて連続的に変化し、かつ減少する。図20に、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を示す。
図21に示す実施例3−2において、デューティ比は、入射端から連続的に変化し、かつ減少する。非線形光学媒質の中央部では、一定の割合となり、出射端に向けて連続的に変化し、かつ増加する。図22に、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を示す。
図23に示す実施例3−3において、デューティ比は、入射端から連続的に変化し、かつ減少する。非線形光学媒質の中央部では、一定の割合となり、出射端に向けて連続的に変化し、かつ減少する。図24に、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を示す。
図25に示す実施例3−4において、デューティ比は、入射端から連続的に変化し、かつ増加する。非線形光学媒質の中央部では、一定の割合となり、出射端に向けて連続的に変化し、かつ増加する。図26に、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を示す。
実施例3のいずれの場合においても、分極反転構造の周期を変化させるだけでなく、デューティ比を変化させることにより、帯域内における変換効率の変動を低減することができる。
実施例4にかかる波長可変光源は、図14に示した実施例1の波長可変光源と同じ構成である。実施例4における長さ50mmの非線形光学媒質111は、実施例1と同様に、分極反転構造の周期を入射端から出射端に向けて、周期18.5μmから17.5μmまで線形に単調減少させている。
実施例1〜3では、デューティ比が0または1から始まり、単調に減少または増加させ、デューティ比が0または1で終わる。実施例4においては、デューティ比の変化を0または1以外から開始し、終了する。その間のデューティ比の変化は、図27に示すように、単調に変化しない。
図28に、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を示す。分極反転構造の周期を変化させるだけでなく、デューティ比を変化させることにより、帯域内における変換効率の変動を低減することができる。
実施例5にかかる波長可変光源は、図14に示した実施例1の波長可変光源と同じ構成である。実施例5における長さ50mmの非線形光学媒質111は、実施例1と同様に、分極反転構造の周期を入射端から出射端に向けて、周期18.5μmから17.5μmまで線形に単調減少させている。
実施例1〜3では、デューティ比の変化は入射端から始まり、出射端で終わる。実施例5においては、素子端からではなく、素子端からいくらか内側の点からデューティ比を変化させる。その間のデューティ比の変化は、図29に示す。
図30に、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を示す。分極反転構造の周期を変化させるだけでなく、デューティ比を変化させることにより、帯域内における変換効率の変動を低減することができる。
実施例6にかかる波長可変光源は、図14に示した実施例1の波長可変光源と同じ構成である。実施例6における長さ50mmの非線形光学媒質111は、デューティ比の変化を入射端にのみ設ける。図31(a)に示すように、分極反転構造の周期は、入射端から出射端に向けて、周期18.8μmから17.4μmまで非線形に変化させる。このとき、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を、図32に点線で示す。位相整合曲線の特性は、信号光の波長が短いほど変換効率が増加する特性を有する。例えば、ファイバーアンプの利得特性が、波長を短くすると出力が低下する特性を有しているとする。このファイバーアンプと組み合わせることにより、このような利得特性を補償して、効率的に変換光を取り出すことができる。
実施例6においては、図31(b)に示すように、デューティ比は、入射端から連続的に変化し、かつ増加する。非線形光学媒質の中央部から出射端までの割合は一定である。このとき、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を、図32に実線で示す。実施例6にかかる非線形光学媒質の構造によれば、波長変換効率を低下させることなく、帯域内における変換効率の変動を低減することができる。
図33に、本発明の実施例7にかかる波長可変光源の構成を示す。波長可変光源は、1.55μm帯で波長可変が可能なSSG−DBR−LDを用いた光源203と、1.6μm帯のDFB−LDを用いた光源204とを備えている。光源203,204の出力光は、光ファイバカプラ205で合波され、EDFA202に入力される。光源203からの出力光のパワーは1mWであり、EDFA202により300mWまで増幅される。EDFA202の出力光は、信号光として、非線形光学媒質211の導波路波212に入力され、和周波波発生により800nm帯の変換光214に変換される。波長変換素子201から出射された信号光と励起光とを、ダイクロイックミラーにより分離すれば、変換光214のみを取り出すことができる。非線形光学媒質211には、ウエハ接合法(例えば、非特許文献4参照)により作製された基板に、ダイシングによって形成した光導波路212が形成されている。
実施例7の非線形光学媒質211は、分極反転構造の周期を19μmで一定とし、分極が反転する位相を変化させる。図34に、実施例7にかかる波長変換素子の分極反転構造を示す。長さ50mmの非線形光学媒質211の長さ方向の中心に対して、位相を0から−20ラジアンまで対称に変化させる。デューティ比は、入射端から連続的に変化し、かつ増加する。非線形光学媒質の中央部では、一定の割合となり、出射端に向けて連続的に変化し、かつ減少する。このとき、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を、図35に示す。実施例7にかかる非線形光学媒質の構造によれば、波長変換帯域は10nm以上であり、波長変換効率を低下させることなく、帯域内における変換効率の変動を低減することができる。
実施例7に用いた波長変換素子201の変換効率は140%/Wであり、EDFA202により300mWまで増幅された信号光を、波長変換素子201に入力すると、3mWの変換光が得られる。光源203からの出力光の波長を、1574nmから1587nmまで変化させた場合、798.3nmから801.6nmの和周波を安定して出力することができる。実施例7によれば、SSG−DBR−LDを用いた広帯域波長変換により800nm帯における高速な波長掃引が可能となる。
なお、1.5〜1.6μm帯の固定波長半導体レーザと1μm帯の波長可変半導体レーザを用いて、波長可変光源を構成することができる。実施例7の構成によれば、高価な1μm帯の波長可変半導体レーザに比べて、安価な1.5〜1.6μm帯の波長可変半導体レーザが利用できる点で有利である。
図36に、本発明の実施例8にかかる波長可変光源の構成を示す。波長可変光源は、1.55μm帯で波長可変が可能なSSG−DBR−LDを用いた光源303と、波長1.064μmのFP−LDを用いた光源304とを備えている。光源303からの出力光のパワーは1mWであり、EDFA202により200mWまで増幅される。光源304からの出力光のパワーは100mWであり、ファイバグレーティング306によりシングルモード化され、光ファイバカプラ305により、光源303からの出力光と合波される。
光ファイバカプラ305の出力光は、非線形光学媒質311の導波路波312に入力され、差周波発生により3400nm帯の変換光314に変換される。波長変換素子301から出射された信号光と励起光とを、ダイクロイックミラーにより分離すれば、変換光314のみを取り出すことができる。非線形光学媒質311には、ウエハ接合法(例えば、非特許文献4参照)により作製された基板に、ダイシングによって形成した光導波路312が形成されている。
比較参考のために、図37に、周期30μmの一定周期で作製した長さ50mmの波長変換素子の波長変換効率を示す。縦軸は、ピークの波長変換効率を1として、規格化した値を示している。ピーク波長における変換効率は、160%/Wである。信号光波長における帯域は約7nmとなる。このように、一定の周期で作製した分極反転構造を有する非線形光学媒質は、変換後の帯域が非常に狭いため、信号光波長を可変にすることは困難である。このとき、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を、図38に点線で示す。波長変換帯域が拡大されているものの、帯域内の変換効率の変化が大きいことを示している。
実施例1にかかる非線形光学媒質の分極反転構造の周期は、非線形光学媒質の入射端から出射端に向けて、周期31μmから29μmまで線形に単調減少させる。デューティ比は、入射端から連続的に変化し、かつ増加する。非線形光学媒質の中央部では、一定の割合となり、出射端に向けて連続的に変化し、かつ減少する。このとき、非線形光学媒質の変換効率の位相不整合量依存性を、図38に実線で示す。実施例8にかかる非線形光学媒質の構造によれば、波長変換効率を低下させることなく、帯域内における変換効率の変動を低減することができる。
実施例8に用いた波長変換素子301の変換効率は10%/Wであり、EDFA302により200mWまで増幅された信号光を、波長変換素子301に入力すると、1mWの変換光が得られる。光源301からの出力光の波長を、1534nmから1565nmまで変化させた場合、3323nmから3472nmの差周波を安定して出力することができる。実施例8によれば、SSG−DBR−LDを用いた広帯域波長変換により3400nm帯における高速な波長掃引が可能となり、ガスの吸収スペクトルの同定や複数ガスの検出などが可能となる。
本実施形態においては、非線形光学媒質としてLiNbOを用いたが、これに限定されるものではなく、非線形定数の反転もしくは変調が可能な2次非線形材料を用いることができる。例えば、LiTaO、KNbO、KTaO、Li1-XTaNb1-Y、KTP等の酸化物結晶、AlGaAs等の半導体、有機材料などを用いることができる。
また、本実施形態においては、高い波長変換効率が得られるように、非線形光学媒質として光の閉じ込めが強く、長い相互作用が得られる光導波路型の構成を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、高パワーのレーザ波長を変換する場合には、バルク型の構造としてもよい。
従来の擬似位相整合型の波長変換素子の構成を示す図である。 非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 線形チャープさせた非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 チャープ量さらに増加させた場合の変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる非線形光学媒質の構成を示す図である。 分極反転構造におけるデューティ比の変化を示す図である。 非線形光学媒質の分極反転構造の構成を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 反転領域と非反転領域の割合が変化する領域の大きさを変えたときの変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 反転領域と非反転領域の割合が変化する領域の大きさを変えたときの変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 反転領域と非反転領域の割合が変化する領域の大きさを変えたときの変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 反転領域と非反転領域の割合が変化する領域の大きさを変えたときの変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 反転領域と非反転領域の割合が変化する領域の大きさを変えたときの変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 本発明の実施例1にかかる波長可変光源の構成を示す図である。 周期18μmの一定周期で作製した長さ50mmの非線形光学媒質の波長変換効率を示す図である。 実施例1にかかる非線形光学媒質の分極反転構造の構成を示す図である。 実施例1にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 実施例2にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 実施例3−1にかかる分極反転構造におけるデューティ比の変化を示す図である。 実施例3−1にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 実施例3−2にかかる分極反転構造におけるデューティ比の変化を示す図である。 実施例3−2にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 実施例3−3にかかる分極反転構造におけるデューティ比の変化を示す図である。 実施例3−3にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 実施例3−4にかかる分極反転構造におけるデューティ比の変化を示す図である。 実施例3−4にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 実施例4にかかる分極反転構造におけるデューティ比の変化を示す図である。 実施例4にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 実施例5にかかる分極反転構造におけるデューティ比の変化を示す図である。 実施例5にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 実施例6にかかる非線形光学媒質の分極反転構造の構成を示す図である。 実施例6にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 本発明の実施例7にかかる波長可変光源の構成を示す図である。 実施例7にかかる非線形光学媒質の分極反転構造の構成を示す図である。 実施例7にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。 本発明の実施例8にかかる波長可変光源の構成を示す図である。 周期18μmの一定周期で作製した長さ50mmの非線形光学媒質の波長変換効率を示す図である。 実施例8にかかる非線形光学媒質における変換効率の位相不整合量依存性を示す図である。
符号の説明
10 合波器
11,41,111,211,311 非線形光学媒質
12,42,112,212,312 光導波路
13,43,113 信号光
14,44,114,214,314 変換光
15 励起光
16 分波器
101,201,301 波長変換素子
102,202,302 EDFA
103,203,204,303,304 光源
205,305 光ファイバカプラ
306 ファイバグレーティング

Claims (6)

  1. 分極反転構造を有する非線形光学媒質において、
    光の伝播方向に前記分極反転構造の周期が、連続的に変化し、かつ、
    前記周期ごとの反転領域と非反転領域の割合が、少なくとも前記非線形光学媒質の光の伝播方向の一部において、連続的に変化している
    ことを特徴とする非線形光学媒質。
  2. 分極反転構造を有する非線形光学媒質において、
    光の伝播方向に前記分極反転構造の周期が一定であり、分極の反転する位相が連続的に変化し、かつ、
    前記周期ごとの反転領域と非反転領域の割合が、少なくとも前記非線形光学媒質の光の伝播方向の一部において、連続的に変化している
    ことを特徴とする非線形光学媒質。
  3. 前記反転領域と非反転領域の割合は、少なくとも前記非線形光学媒質の光の伝播方向の一部において、増加または減少していることを特徴とする請求項1または2に記載の非線形光学媒質。
  4. 前記反転領域と非反転領域の割合は、少なくとも前記非線形光学媒質の入射端と出射端のいずれかにおいて、増加または減少していることを特徴とする請求項1、2または3に記載の非線形光学媒質。
  5. 出力光の波長を可変することができる光源と、
    前記出力光が入射され、第二高調波発生により変換光を出射する、請求項1ないし4のいずれかに記載の非線形光学媒質と
    を備えたことを特徴とする波長変換装置。
  6. 出力する信号光の波長を可変することができる第1の光源と、
    励起光を出力する第2の光源と、
    差周波波発生と和周波発生のいずれかにより変換光を出射する、請求項1ないし4のいずれかに記載の非線形光学媒質と、
    前記信号光と前記励起光とを合波して、前記非線形光学媒質に入射させる合波器と
    を備えたことを特徴とする波長変換装置。
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