JPH0526681B2 - - Google Patents

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JPH0526681B2
JPH0526681B2 JP60007247A JP724785A JPH0526681B2 JP H0526681 B2 JPH0526681 B2 JP H0526681B2 JP 60007247 A JP60007247 A JP 60007247A JP 724785 A JP724785 A JP 724785A JP H0526681 B2 JPH0526681 B2 JP H0526681B2
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JP
Japan
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vehicle height
suspension
air
amplitude
vehicle
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Application number
JP60007247A
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JPS61166711A (ja
Inventor
Ken Asami
Kaoru Oohashi
Toshio Oonuma
Shuichi Takema
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Priority to US06/815,166 priority patent/US4671533A/en
Priority to DE8686100234T priority patent/DE3673832D1/de
Priority to EP86100234A priority patent/EP0189063B1/en
Publication of JPS61166711A publication Critical patent/JPS61166711A/ja
Publication of JPH0526681B2 publication Critical patent/JPH0526681B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/015Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements
    • B60G17/016Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by their responsiveness, when the vehicle is travelling, to specific motion, a specific condition, or driver input
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2400/00Indexing codes relating to detected, measured or calculated conditions or factors
    • B60G2400/80Exterior conditions
    • B60G2400/82Ground surface
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2401/00Indexing codes relating to the type of sensors based on the principle of their operation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S280/00Land vehicles
    • Y10S280/01Load responsive, leveling of vehicle

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車両のサスペンシヨン制御装置に関
し、特に自動車の走行時、路面不整に起因する車
体の振動抑制制御を行うサスペンシヨン制御装置
に関するものである。
[従来の技術] 従来、路面の状態あるいは車両の走行状態に応
じて、乗り心地向上および操縦性・安定性との両
立を図るようにサスペンシヨン特定を逐次変化さ
せるサスペンシヨン制御が行われている。例え
ば、路面状態に応じてサスペンシヨンのエアスプ
リングのばね定数を変更するものとして特開昭59
−26638号公報、エアスプリングのばね定数およ
びシヨツクアブソーバ減衰力を変更するものとし
て特開昭59−23712号公報、所定の車高条件にて
シヨツクアブソーバの減衰力を大きくするものに
特開昭58−30542号公報、車高を変更するものと
して特開昭57−172808号公報および特開昭59−
23713号公報等が提案されている。
上記制御は、車高センサにより悪路走行である
ことを検出したり、ブレーキセンサおよびアクセ
ルセンサによりノーズダイブ・ノーズアツプを検
出したりした場合に、サスペンシヨンのばね定
数、減衰力および車高を制御して、乗り心地およ
び操縦性・安定性の向上あるいは車両姿勢制御を
行うものである。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、上記従来の制御において、例えば、
車高センサにより車高振動の振幅が所定値を上回
ると判定してサスペンシヨン特性を変更制御する
と、同一状態の路面を走行している場合でも、上
記制御の前後では、サスペンシヨン特性が変更さ
れているために車高振動の振幅が変化し、制御
後、制御前と同一状態の路面を走行していても、
路面状態が変化したと判断してしまうという問題
点があつた。
また、例えば、車高を上げるように変更した場
合には、車両の重心も上がり横揺れが増大し車高
振動の振幅が車高が低い場合に比べて大きくなる
ため、実際の走行路面の凹凸が小さくなつていて
も、なお、サスペンシヨン特性を過制御してしま
うという問題点もあつた。
さらに、例えば、サスペンシヨンのばね定数あ
るいは減衰力を高めるように制御した場合には、
制御前に比べて車高振動の振幅が小さくなり、路
面状態は変わつていないにもかかわらずサスペン
シヨン特性を元に戻し、さらに再びサスペンシヨ
ン特性を変更して再制御するというハンテイング
を起こすという問題点もあつた。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するための手段を第1図に基
づいて説明する。第1図は本発明の基本概念を示
す構成図である。すなわち、第1図に示すよう
に、本発明は、 車体aと車輪bとの間にサスペンシヨンcを備
えた車両のサスペンシヨン制御装置において、 車輪bと車体aとの間隔を車高として検出する
車高検出手段dと、 上記車高検出手段dの検出値から得られる車高
振動の振幅が所定値以上であるか否かを判定する
判定手段eと、 上記判定手段eにより振幅が所定値以上である
と判定されると、車輪のサスペンシヨン特性をソ
フト側からハード側へ変更するサスペンシヨン特
性変更手段fと、 を備えたサスペンシヨン制御装置であつて、 上記サスペンシヨン特性変更手段fによる車輪
のサスペンシヨン特性のソフト側からハード側へ
の変更に対応して上記判定手段eの所定値を低下
させる方向へ変更する所定値変更手段gと、 を有することを特徴とするサスペンシヨン制御装
置を要旨とするものである。
ここで車高検出手段dは、車輪と車体との間隔
を検出して車高とするものであり、この検出値か
ら直前における平均車高からの変位あるいは車高
振動の振幅が得られる。
判定手段eは、車高振動の振幅を得るたとも
に、車輪のサスペンシヨン特性を維持または変更
するべき基準となる所定値を定め、車高振幅の振
幅と比較して結果を出すものである。
サスペンシヨン特性とは、主としてサスペンシ
ヨンのばね定数、シヨツクアブソーバの減衰力お
よび車高を言う。
サスペンシヨン特性変更手段fは、判定手段e
の判定結果が所定値以上の車高振動の振幅である
と、上記ばね定数、減衰力、車高を変更すること
により振幅を低下させるように車輪のサスペンシ
ヨン特性をソフト側からハード側へ変更するもの
である。
所定値変更手段gは、判定手段eの基準となる
所定値を、例えば、サスペンシヨン特性がソフト
側からハード側へ変更された場合は、上記所定値
も低下させるように変更するものである。
[作用] 次に本発明の作用を第2図とともに説明する。
第2図は、車高センサの出力、サスペンシヨン特
性および車高振動の振幅の基準値の変更の一例を
時間の経過に従つて表現したタイミングチヤート
である。
車両が一定の凹凸を有する路面を走行している
場合、車体振動の振幅VH(S)nが車高検出手段d
により第2図に示すように検出される。この場合
のサスペンシヨン特性はソフト状態(SOFT)に
ある。すなわち、ばね定数、減衰力が低い状態で
ある。この場合の判定手段eの車高振動の振幅の
基準値は上限がVHh1、下限がVHl1である。
第2図に示すように車高振動の振幅が、基準値の
上限VHh1または下限VHl1のいづれか一方あ
るいは両方を何回か超過した場合に、判定手段e
は車高振動の振幅が所定値より大きいと判定し、
この振幅を低下させるように車輪のサスペンシヨ
ン特性変更手段fに指令を出す。この指令により
車輪サスペンシヨン特性がハード状態(HARD)
に切り替えられる。すなわち、ばね定数、減衰力
が高い状態である。この切り替えられる時刻が第
2図に示す時刻t1である。
ところで従来技術ではサスペンシヨン特性を変
更しても、車高振動の振幅の基準値をそれに対応
して変更しないでVHh1およびVHl1に保つて
いた。この従来の場合の状態が第2図に破線で示
されている。すなわち、この従来の場合は、時刻
t1でサスペンシヨン特性をハード状態
(HARD)に変更しているため、車高振動の振幅
は小さくなつており、基準値VHh1およびVHl
1を超過しなくなる。このため、路面の凹凸状態
が変化したものと判定手段eが判定してサスペン
シヨン特性をソフト状態(SOFT)に再度切り替
えることになる。この時刻t2である。しかし、
このようにサスペンシヨン特性を元に戻すと再度
基準値VHh1およびVHl1を超過するため、さ
らにサスペンシヨン特性をハード状態(HARD)
に切り替えるという事を繰り返すこととなり、ハ
ンテイングが発生してしまう。
そこで本発明においては、例えば、時刻t1で
サスペンシヨン特性をハード状態(HARD)に
変更するのに伴つて所定値変更手段gが車高振動
の振幅の基準値が上限がVHh2、下限がVHl2
に変更する。サスペンシヨン特性がハード状態
(HARD)にあるため、同様な路面を走行してい
ても、第2図の実線で示すように、車高振動の振
幅は小さくなる。しかし、上記のように車高振動
の振幅の基準値を変更したために、振幅が小さく
なつても基準値を超過するため、これ以上の過制
御あるいはハンテイングの発生が防止できる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第3図は本発明の一実施例である、エアサスペ
ンシヨンを用いた自動車のサスペンシヨン制御装
置を示す。
H1Rは自動車の右前輪と車体との間に設けら
れた右前輪車高センサを表わし、車輪の動きに追
従する右のサスペンシヨンアームと車体との間隔
を検出している。H1Lは左前輪と車体との間に
設けられた左前輪車高センサを表わし、左のサス
ペンシヨンアームと車体との間隔を検出してい
る。H2Cは後車軸と単体との間に設けられた後
輪車高センサを表わし、後輪側のサスペンシヨン
アームと車体との間隔を検出している。車高セン
サH1R,H1L,H2Cの短円筒状の本体1
Ra,1La,1Caな車体側に固定され、該本体H
1R,H1L,H2Cの中心軸から略直角方向に
リンク1Rb,1Lb,1Cbが設けられている。該
リンク1Rb,1Lb,1Cbの他端にはターンバツ
クル1Rc,1Lc,1Ccが回動自在に取り付けら
れており、更に該ターンバツクル1Rc,1Lc,
1Ccの他端はサスペンシヨンアームの一部に回
動自在に取り付けられている。
なお、車高センサH1R,H1L,H2Cの本
体部には、その中心軸の回転に応じて電気抵抗値
が変化し、車高変化を電圧の変化として取り出せ
るポテンシヨメータが内蔵されている。また、車
高センサH1R,H1L,H2Cとしては、本実
施例では、上記方式のものを使用したが、この
他、本体内部にフオトインタラプタを複数個配設
し、車高センサ中心軸と同軸のスリツトを有する
デイスクプレートが車高の変化に応じてフオトイ
ンタラプタをON/OFFさせることにより車高を
検出する方式のものを使用してもよい。
S2Rはエアサスペンシヨン(空気ばね式サス
ペンシヨン)を表わす。該エアサスペンシヨンS
2Rは右後輪の図示しないサスペンシヨンアーム
と車体との間に図示しない懸架ばねと並行して設
けられている。該エアサスペンシヨンS2Rは主
にシヨツクアブソーバS2Rc、主空気S2Ra、
副空気室S2Rb、アクチユエータA2Rとから
なり、空気ばね機能、車高調整機能及びシヨツク
アブソーバ機能を兼ね備えている。又、S1R,
S1L,S2Lも同様なエアサスペンシヨンを表
わし、エアサスペンシヨンS2Lは左後輪に、エ
アサスペンシヨンS1Rは右前輪に、エアサスペ
ンシヨンS1Lは左前輪に各々対応して設けられ
ている。
第4図にエアサスペンシヨンS2Rの主要部の
構成例を示す。他のエアサスペンシヨンS1R,
S1L,S2Rも全く同様な構成である。
本エアサスペンシヨンS2Rは、第4図に示さ
れているように、従来よく知られたピストン、シ
リンダから成るシヨツクアブソーバS2Rcと、
シヨツクアブソーバS2Rcに関連して設けられ
た空気ばね装置14とを含む。
シヨツクアブソーバS2Rc(緩衝器)のシリン
ダ12aの下端には、車軸(図示せず)が支承さ
れており、シリンダ12a内に滑動可能に配置さ
れたピストン(図示せず)から伸長するピストン
ロツド12bの上端部には、該ピストンロツド1
2bを車体16に弾性支持するための筒状弾性組
立体18が設られている。図示の例では、シヨツ
クアブソーバS2Rcは、前記ピストンに設けら
れた弁機能を操作することによつて減衰力の調整
が可能な従来よく知られた減衰力可変緩衝器であ
り、減衰力を調整するためのコントロールロツド
20がシール部材22を介して液密的にかつ回転
可能にピストンロツド12b内に配置されてい
る。
空気ばね装置14は、ピストンロツド12bの
貫通を許す開口24が設けられた底部26aおよ
び該底部の縁部分から立ち上がる周壁部26bを
備える周壁部材26と、該周壁部材26を覆つて
配置されかつ車体に固定される上方ハウジング部
材28aと、該ハウジング部材28aの下端部に
接続された下端開放の下方ハウジング部材28b
と、該下方ハウジング部材28bの下端を閉鎖す
る弾性部材から成るダイヤフラム30とにより規
定されたチヤンバ32を有する。チヤンバ32
は、前記周壁部材の底部26aに設けられた前記
開口24に対応する開口34を有しかつ前記底部
26に固定された隔壁部材36により、下方の主
空気室S2Raおよび上方の副空気室S2Rbに区
画されており、両室S2RaおよびS2Rbには圧
縮空気が充填されている。隔壁部材36には、シ
リンダ12aの上端に当接可能の従来よく知られ
た緩衝ゴム40が設けられており、該緩衝ゴム4
0には、前記両開口24および34を主空気室S
2Raに連通するための通路42が形成されてい
る。
周壁部26bで副空気室S2Rbの内周壁部を
規定する周壁部材26の内方には、前記筒状弾性
組立体18がピストンロツド12bを取り巻いて
配置されており、この筒状弾性組立体18に両空
気室S2RaおよびS2Rbの連通を制御するバル
ブ装置44が設けられている。
前記筒状組立体18は、互いに同心的に配置さ
れた外筒18a、筒状弾性体18bおよび内筒1
8cとを備え、筒状弾性部材18bは両筒18a
および18bに固着されている。前記筒状組立体
18の外筒18aは、上方ハウジング部材28a
を介して前記車体に固定された前記周壁部材26
の周壁部26bに圧入されている。また、前記内
筒18cにはピストンロツド12bの貫通を許す
前記バルブ装置44の弁収容体44aが固定され
ており、ピストンロツド12bは前記弁収容体4
4aに固定されていることから、ピストンロツド
12bは前記筒状弾性組立体18を介して前記車
体に弾性支持される。外筒18aおよび周壁部2
6b間は環状のエアシール部材46によつて密閉
されており、ピストンロツド12bと前記弁収容
体44aとの間は環状のエアシール部材48によ
つて密閉されている。また内筒18cと弁収容体
44aとの間は環状のエアシール部材50によつ
て密閉されている。
前記弁収容体44aには、ピストンロツド12
bと並行に伸長する両端開放の穴52が形成され
ており、該穴内にはロータリ弁44b回転可能に
収容されている。前記弁体44bは、前記穴52
の下端部に配置された下方位置決めリング54a
に当接可能の本体部分56aと、該本体部分から
前記筒状弾性組立体18の上方へ突出する小径の
操作部56bとを備える。前記穴52の上端部に
は、下方位置決めリング54aと協働して前記弁
体44bの穴52からの脱落を防止する上方位置
決めリング54bが配置されており、該上方位置
決めリング54bと本体部分との間には、穴52
を密閉するための内方エアシール部材58aおよ
び外方エアシール部材58bを有する環状のシー
ルベース60が配置されている。また、シールベ
ース60と弁体44bの本体部分56aとの間に
は、空気圧によつて前記弁体の本体部分56aが
シールベース60に押圧されたとき前記弁体44
bの回転運動を円滑にするための摩擦低減部材6
2が配置されている。
前記筒状弾性組立体18の下方には前記開口2
4,34および緩衝ゴム40の通路42を経て主
空気室S2Raに連通するチヤンバ64が形成さ
れており、前記弁体44bの前記本体部分56a
には、チヤンバ64に開放する凹所66が形成さ
れている。また前記本体部分56aには、該本体
部分を直径方向へ貫通して前記凹所66を横切る
連通路68が形成されている。
前記弁体56aを受け入れる弁収容体56bに
は、第5図に明確に示されているように、一端が
連通路68にそれぞれ連通可能の一対の通気路7
0が設けられており、該通気路は弁体44bの外
周面へ向けてほぼ同一平面上を穴52の直径方向
外方へ伸長し、各通気路70の他端は座孔72で
弁収容体44aお前記外周面に開放する。また、
穴52の周方向における一対の通気路70間に
は、一端が連通路68に連通可能の通気路74が
前記通気路70とほぼ同一平面上を弁収容体44
aの前記外周面へ向けて伸長する。通気路74の
直径は通気路70のそれに比較して小径であり、
通気路74の他端は座孔75で弁収容体44a前
記外周面に開放する。前記弁収容体44aの前記
外周面を覆う内筒18cの内周面には、前記通気
路70および74の各座孔72,75を連通すべ
く弁収容体44a前記外周面を取り巻く環状の凹
溝76が形成されている。
前記内筒18cには、環状の空気路を形成する
前記凹溝76に開放する開口78が形成されてお
り、前記筒状弾性部材18bには前記開口78に
対応して該弾性部材の径方向外方へ伸長する貫通
孔80が形成されている。また、各貫通孔80は
外筒18aに設けられた開口82を経て外筒18
aの外周面ひ開放する。従つて、前記開口78,
82および貫通孔80は、前記通気路70に対応
して設けられかつ前記筒状弾性組立体18を貫通
する空気通路を規定する。
前記開口78,82および貫通孔80を前記副
空気室S2Rbに連通すべく、前記外筒18aを
覆う前記周壁部材の周壁部26bの外周面には、
前記副空気室S2Rbに開放する複数の開口84
が周方向へ等間隔をおいて設けられている。全て
の開口84と前記開口78,82および貫通孔8
0とを連通すべく、前記外筒18aの外周面に
は、開口82が開放する部分で前記外筒を取り巻
く環状の凹溝86が形成されており、環状の空気
路を形成する該凹溝86に前記開口84が開放す
る。
第5図に示す例では、前記開口78,82およ
び貫通孔80は、弁収容体44aの2つの通気路
70に対応して設けられているが、内筒18cと
弁収容体44aとの間には前記通気路70および
74が連通する環状の前記空気路76が形成され
ていることから、前記弾性部材18b周方向の所
望の位置に前記空気路を形成することができる。
再び第4図を参照するに、ピストンロツド12
bの上端部には、シヨツクアブソーバS2Rcの
減衰力を調整するためのコントロールロツド20
および前記バルブ装置44の弁体44bを回転操
作するための従来よく知られたアクチユエータA
2Rが設けられており、このアクチユエータA2
Rによつて前記弁体44bが回転操作される。
本エアサスペンシヨンS2Rは上述のごとく構
成されていることにより、次のような作用をな
す。
先ず、前記弁体44bが第5図に示されている
ような閉鎖位置すなわち前記弁体の連通路68が
前記弁収容体44aのいずれの通気路70および
74にも連通しない位置に保持されると、副空気
室S2Rbおよび主空気室S2Raの連通が断たれ
ることから、これにより前記サスペンシヨンS2
Rのばね定数は大きな値に設定される。
また、アクチユエータA2Rにより前記弁体の
連通路68が前記弁収容体44aの大径の通気路
70に連通する位置に操作されると、主空気室S
2Raは、該空気室に連通する前記連通路68、
大径の通気路70、前記弾性組立体18の前記開
口78、貫通孔80および開口82および84を
経て、副空気室S2Rbに連通することから、前
記サスペンシヨンS2Rのばね定数の小さな値に
設定される。
また、アクチユエータA2Rの調整により前記
弁体44bの連通路68が前記弁収容体44aの
小径の通気路74に連通する位置に操作される
と、主空気室S2Raは、該主空気室S2Raに連
通する前記連通路68、小径の通気路74、前記
空気路76、前記弾性組立体18の前記開口7
8、貫通孔80および開口82および開口84を
経て、副空気室S2Rbに連通する。前記小径の
通気路74の大径の通気路70に比較して大きな
空気抵抗を与えることから、前記サスペンシヨン
S2Rのばね定数は中間の値に設定される。
再び第3図に戻り、10は各エアサスペンシヨ
ンS1L,S1R,S2L,S2Rの空気ばねに
対する圧縮空気給排系を表わし、モータ10aに
よりコンプレツサ10bを作動させ、圧縮空気を
発生させている。この圧縮空気は逆止め弁10c
を介してエアドライヤ10dに導かれる。逆止め
弁10cはコンプレツサ10bからエアドライヤ
10dに向かう方向を順方向としている。エアド
ライヤ10dは各エアサスペンシヨンS1L,S
1R,S2L,S2Rに供給される圧縮空気を乾
燥させ、空気配管や各エアサスペンシヨンS1
L,S1R,S2L,S2Rの構成部品を湿気か
ら保護するとともに、各エアサスペンシヨンS1
L,S1R,S2L,S2Rの主空気室S1La,
S1Ra,S2La,S2Raおよび副空気室S1
Lb,S1Rb,S2Lb,S2Rb内部での水分の
相変化に伴う圧力異常を防止している。固定絞り
付逆止め弁10eの逆止め弁はコンプレツサ10
bから各エアサスペンシヨンS1L,S1R,S
2L,S2Rに向かう方向を順方向としている。
該固定絞り付逆止め弁10eは、圧縮空気供給時
には逆止め弁部分が開き、圧縮空気排出時には逆
止め弁部分が閉じ、固定絞り部分のみから排出さ
れる。排気バルブ用弁10fは2ポート2位置ス
プリングオフセツト型電磁弁である。該排気バル
ブ用弁10fは、通常は第3図に示す位置にあ
り、遮断状態となつているが、エアサスペンシヨ
ンS1L,S1R,S2L,S2Rからの圧縮空
気排出時には、第3図の右側の位置に示す連通状
態に切り換えられ、固定絞り付逆止め弁10eお
よびエアドライヤ10dを介して圧縮空気を大気
中に放出する。
V1L,V1R,V2L,V2Rは、車高調整
機能を果たす空気ばね給排気バルブであり、それ
ぞれ各エアサスペンシヨンS1L,S1R,S2
L,S2Rと前述した圧縮空気給排気系10との
間に配設されている。該空気ばね給排気バルブV
1L,V1R,V2L,V2Rは2ポート2位置
スプリングオフセツト型電磁弁であり、通常は第
3図に示す位置にあり、遮断状態となつている
が、車高調整を行う場合は、第3図の上側に示す
連通状態に切り換えられる。すなわち、空気ばね
給排気バルブV1L,V1R,V2L,V2Rを
連通状態にすると、各エアサスペンシヨンの主空
気室S1La,S1Ra,S2La,S2Raと圧縮
空気給排気系10との間で給排気が可能となり、
給気すれば上記主空気室S1La,S1Ra,S2
La,S2Raの容積が増加して車高が高くなり、
車両の自重により排気すれば容積が減少して車高
が低くなる。また、上記空気ばね給排気バルブV
1L,V1R,V2L,V2Rを遮断状態とする
と、車高はその時点の車高に維持される。このよ
うに、前述した圧縮空気給排気系の排気バルブ用
弁10fと上記の各空気ばね給排気バルブV1
L,V1R,V2L,V2Rの連通・遮断制御を
行うことにより、エアサスペンシヨンS1L,S
1R,S2L,S2Rの主空気室S1La,S1
Ra,S2La,S2Raの容積を変更して、車高調
整を行うことが可能である。
また、SE1は車速センサを表わし、例えばス
ピードメータ内に設けられ、車軸に連動して車速
に応じたパルス信号を出力する。
上述した車高センサH1R,H1L,H2Cお
よび車速センサSE1からの信号は電子制御装置
(ECU)4に入力される。ECU4はこれら信号を
入力して、そのデータを処理し、必要に応じて、
適切な制御を行なうため、エアサスペンシヨンS
1L,S1R,S2L,S2Rのアクチユエータ
A1L,A1R,A2L,A2R、レベリングバ
ルブV1L,V1R,V2L,V2R、圧縮空気
給排系10のモータ10a及び排気バルブ用弁1
0fに対し駆動信号を出力する。
第6図に上記ECL4の構成を示す。
4aは各センサより出力されるデータを制御プ
ログラムに従つて入力及び演算すると共に、各種
装置を作動制御等するための処理を行うセントラ
ルプロセシングユニツト(以下単にCPUとよ
ぶ。)、4bは前記制御プログラム及び初期データ
が格納されるリードオンリメモリ(以下単に
ROMとよぶ。)4cはECU4に入力されるデー
タや演算制御に必要なデータが読み書きされるラ
ンダムアクセスメモリ(以下単にRAMとよ
ぶ。)、4dはキースイツチがオフされても以後の
必要なデータを保持するようバツテリによつてバ
ツクアツプされたバツクアツプランダムアクセス
メモリ(以下単にバツクアツプRAMとよぶ。)、
4eは、図示していない入力ポート、必要に応じ
て設けられる波形整形回路、各センサの出力信号
をCPU4aに選択的に出力するマルチプレクサ、
アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変
換器等が備えられた入力部を表わしている。4f
は図示していない出力ポート、必要に応じて各ア
クチユエータをCPU4aの制御信号に従つて駆
動する駆動回路等が備えられた出力部、4gは、
CPU4a、ROM4b等の各素子及び入力部4
e、出力部4fを結び各データが送られるバスラ
インをそれぞれ表わしている。又、4hはCPU
4aを始めROM4b,RAM4e等へ所定の間
隔で制御タイミングとなるクロツク信号を送るク
ロツク回路を表わしている。
上記車高センサH1R,H1L,H2Cから出
力される信号がデジタル信号であれば、第7図に
示すようにバツフアを備えた入力部4eを介して
CPU4aに伝達されるが、アナログ信号を出力
するような車高センサH1R,H1L,H2Cで
は例えば第8図に示すような構成とすることがで
きる。ここでの車高センサH1R,H1L,H2
Cは車高値をアナログの電圧値にて信号を出力す
るものである。このアナログ電圧信号はローパス
フイルタであるCRフイルタ回路4e1により平
均車高値を示す電圧値VHF(CR)に変換された
後A/D変換器4e2に入力し、又、直接に現車
高値を示す電圧値VHF(S)としてA/D変換器4
e2に入力する。A/D変換器4e2にては、マ
ルチプレクタの働きにより両信号を各々デイジタ
ル化した後、各信号をCPU4aに伝達する。
次に上記ECU4にて実行される処理を第9図
イ,ロ,ハの各フローチヤートに基づいて説明す
る。
第9図は、車高センサH1R,H1L,H2C
として第8図に示したアナログ信号を出力するリ
ニア型の車高センサを用いたECU4にて行なわ
れる処理のフローチヤートを表わす。本処理は所
定時間毎、例えば5msec毎に繰り返し実行され
る。
本フローチヤートの処理の概略は次のごとくで
ある。なお括弧内の3桁の番号はステツプ番号を
示す。
(1) まず、現車高VH(S)nおよび平均車高VH
(CR)nを求める(118、120)。
(2) 次に、各車高基準値の設定を行う(122)。
(3) 次にサスペンシヨンの減衰力が高い状態
(HARD)か低い状態(SOFT)かを判定する
(124)。
(4) サスペンシヨンの減衰力が低い状態
(SOFT)においては、この状態に対応する車
高振動の振幅の上下限基準値との比較を行い、
超過する回数を計数する(138、140、142)。
(5) 上記(4)の場合、超過する回数が所定時間内に
所定回数以上の場合は、サスペンシヨンの減衰
力を高い状態(HARD)に切り替える(144、
146)。
(6) また、(3)においてサスペンシヨンの減衰力が
高い状態(HARD)の場合は、この状態に対
応する車高振動の振幅の上下限基準値との比較
を行い、上記範囲内に入る回数を計数する
(126、128、130)。
(7) 上記(6)の場合、範囲内に入る回数が所定時間
内に所定回数以上の場合は、サスペンシヨンの
減衰力を低い状態(SOFT)に切り替える
(132、134)。
以上(1)〜(7)が本実施例における本発明の効果を
生じさせるための主な処理である。次に本処理の
詳細について説明する。本処理は規定時間毎(例
えば5msec)に繰り返し実行される。
まず本処理がECU4起動後第1回目が否かが
判定される(100)。今回の処理が第1回目の処理
であれば初期化処理が行われ(102)、メモリクリ
ア、フラグリセツト、タイマリセツトが行われ
る。初期化処理(102)の後、あるいは本ルーチ
ンの処理が2回目以降のものであればステツプ
(104)に進む。ここでは、自動車の走行モードが
運転者のマニユアルスイツチの指示による
AUTOモードか否かが判定され、AUTOモード
の場合のみ、以下の処理が行われる(104)。次に
現在の車速Vが検出される(106)。さらに、ステ
ツプ(106)で求めた現在の車速Vと走行中判定
車速V0とが比較され、走行中のみ以下の制御が
行われる(108)。
次にステツプ(110)に進み、最小単位時間t0
とt0計測用タイマtとが比較される。なおt0計測
用タイマtは第9図ハに示す一定時間間隔割込み
処理ルーチンのステツプ(200)にてカウントア
ツプされている。このため、時間t0経過した場合
はステツプ(112)に進む。ここではt0計測用タ
イマtがリセツトされるとともに規定時間カウン
タC1がカウントアツプされる(112)。次にステ
ツプ(114)に進み、規定時間カウンタC1が定
数C0+1より大きいか否かが判定される。すな
わち、時間t0×C0だけ経過したか否かが判定さ
れる。この条件に該当した場合は積算カウンタC
および規定時間カウンタC1をリセツトする
(116)。そしてステツプ(118)に進む。上記条件
に該当しない場合は各カウンタCおよびC1をリ
セツトせずに(118)に進む。ここでは現車高
VH(S)nが検出される。この車高は右前輪部分の
車高センサH1R、左前輪部分の車高センサH1
L、あるいは後輪中央部の車高センサH2Cのい
づれかの車高センサ出力値を用いてもよいし、前
輪左・右の平均値を用いてもよく、また上記3者
のうちで最大の値を用いてもよい(118)。
次にステツプ(118)で検出した車高の過去の
平均VH(CR)nを求め、基準の車高を設定する
(120)。本実施例では、第8図に示すローパスフ
イルタを利用したCRフイルタ回路4e1にて平
均値としての基準車高VH(CR)nを車高センサ
H1L,H1R,H2Cの出力信号から直接求め
ている。ところで車高センサH1L,H1R,H
2Cがデイジタル信号を出力している場合は、
ECU4中にて過去に測定された車高VH(S)nを用
いて平均車高VH(CR)nを演算産出してもよ
い。例えば第9図イに示すステツプ(120)の代
わりに、第10図に示すような処理を採用するこ
とにより実行される。第10図の処理は、まず、
現車高VH(S)nを検出したら、カウンタlをカウ
ントアツプする(120a)。次にカウンタlの内容
が平均値算出用基準データ数kより大きいか否か
を判定する(120b)。上記条件に該当する場合に
はステツプ(120c)に進み、カウンタlの内容を
平均値算出用基準データ数kに置き変える。一
方、車高データのサンプリング数が少なく平均値
算出用基準データ数kに満たない場合は、カウン
タlの内容を以下の演算にそのまま利用する。次
にステツプ(120d)に進み、次のような計算が
行なわれる。
VHFa、n←{(l−1)VHFa、n−1+VHFb、n−1+
VHF(S)n}/l l:平均する測定値の数 VHFa、n:現在(n回目)算出しようとする平
均値 VHFa、n−1:前回(n−1回目)算出された
平均値 VHF(S)n:現在の車高測定値 VHFb、n−1:平均値VHFa、n算出のため、
前回便宜上算出された値 ステツプ(120e)において上記VHFb、nが次
の計算にて算出される。
VHFb、n←mod(l){(l−1)VHFa、n−1+VHFb、n
−1+VHF(S)n} ここでmod(A){B}はBをAで割つた余りの値を
意味する。ステツプ(120f)では上述した
VHFa、nの値が平均値としての基準車高VH
(CR)nに代入される。
上記ステツプ(120a〜120f)の処理は平均値を
求める簡便法であり、VHFa、n、VHFa、n−
1及びVHFb、n−1をメモリに記憶しておくだ
けでほぼ平均値に近い値が算出できるものであ
り、過去のl−1個のデータを記憶しなくともよ
いので、メモリ及び計算時間の節約となる。メモ
リ及び計算時間に余裕のある場合は必要な数の測
定値の平均を算出してもよい。
次に第9図イに戻り、平均車高VH(CR)n検
出の後、ステツプ(122)に進み、車高振動の振
幅の基準値の各値が演算される。すなわち、 VHh1←VH(CR)n+h1 VHh2←VH(CR)n+h2 VHl1←VH(CR)n−l1 VHl2←VH(CR)n−l2 の各演算が行われる。ここで、VHh1は減衰力
が低い状態(SOFT)の場合の車高振幅上限値、
VHh2は減衰力が高い状態(HARD)の場合の
車高振幅上限値、VHl1は減衰力が低い状態
(SOFT)の場合の車高振幅下限値、そしてVHl
2は減衰力が高い状態(HARD)の場合の車高
振幅下限値である。またh1,h2,l1,l2
はそれぞれ定数である。すなわち、減衰力が低い
状態(SOFT)の場合は車高振幅の基準範囲は
VHh1〜VHl1の範囲と広く、減衰力が高い状
態(HARD)の場合は車高振幅の基準範囲は
VHh2〜VHl2の範囲と狭く設定されている。
次に第9図ロに移り、サスペンシヨンの減衰力
の状態を示すフラグF1の状態が判定される。こ
の場合はF1=0のためステツプ(138)に進む。
ここでは減衰力が低い状態(SOFT)の場合の車
高振幅上限値VHh1を現車高VH(S)nが上回るか
否かが判定される(138)。この条件に該当する場
合はステツプ(142)に進み、該当しない場合は
ステツプ(140)に進む。ステツプ(140)では減
衰力が低い状態(SOFT)の場合の車高振幅下限
値VHl1を現車高VH(S)nが下回るか否かが判定
される。この条件に該当する場合にはステツプ
(142)に進み、該当しない場合は第9図イのAに
戻る。ステツプ(142)では、積算カウンタCが
カウントアツプされる。すなわちステツプ(138、
140、142)では、減衰力が低い状態(SOFT)の
場合の車高振幅の基準値の範囲VHh1〜VHl1の
現車高VH(S)nが超過した場合、その回数を積算
カウンタCにより積算している。しかも、この積
算はt0×C0時間毎に更新されるものである
(114、116)。
次にステツプ(144)において、減衰力が低い
状態(SOFT)の場合の車高振動の振幅の基準値
を、t0×C0時間内に超過した回数が積算されて
いる積算カウンタCの値が、基準定数C3を上回
るか否かが判定される。この条件に該当する場合
は、ステツプ(146)に進み、該当しない場合は、
第9図イのAに戻る。ステツプ(146)では、サ
スペンシヨンの減衰力が低い状態(SOFT)から
減衰力の高い状態(HARD)に切り替えられる。
ここでは、アクチユエータA1R,A1L,A2
R,A2LにECU4より制御信号が出力されて
駆動電流が流れ、サスペンシヨS1R,S1L,
S2R,S2LのシヨツクアブソーバS1Rc,
S1Lc,S2Rc,S2Lcのコントロールロツド
が回転し、オリフイスが遮断されることにより流
動抵抗が増加して、シヨツクアブソーバの減衰力
が高い状態(HARD)に変更される(146)。次
に、フラグF1がセツトされ、規定時間カウンタ
C1および積算カウンタCがリセツトされる
(148)。そして第9図イのAに戻る。
再び第9図のAよりステツプ(100、104、106、
108、110、112、114、116、118、120、122)と進
み、第9図ロのステツプ(124)に到る。この場
合はF1=1のためステツプ(126)に進む。ここ
では減衰力が高い状態(HARD)の場合の車高
振幅上限値VHh2を現車高VH(S)nが上回るか否
かが判定される(126)。この条件に該当する場合
は第9図イのAに戻り、該当しない場合はステツ
プ(128)に進む。ステツプ(128)では減衰力が
高い状態(HARD)の場合の車高振幅下限値
VHl2を現車高VH(S)nが下回るか否かが判定さ
れる。この条件に該当する場合には第9図イのA
に戻り、該当しない場合にはステツプ(130)に
進む。ここでは積算カウンタCがカウントアツプ
される(130)。すなわちステツプ(126、128、
130)では、減衰力が高い状態(HARD)の場合
の車高振幅の基準値の範囲VHh2〜VHl2内に
現車高VH(S)nが存在した場合、その回数を積算
カウンタCにより積算している。しかも、この積
算はt0×C0時間毎に更新されるものである
(114、116)。
次にステツプ(132)において、減衰力が高い
状態(HARD)の場合の車高振動の振幅の基準
値内に、t0×C0時間内で存在した回数が積算さ
れている積算カウンタCの値が、基準定数C2を
上回るか否かが判定される。この条件に該当する
場合は、ステツプ(134)に進み、該当しない場
合は、第9図イのAに戻る。ステツプ(134)で
は、サスペンシヨンの減衰力が高い状態
(HARD)から減衰力の低い状態(SOFT)に切
り替えられる。ここでは、アクチユエータA1
R、A1L,A2R,A2LにECU4より制御
信号が出力されて、駆動電流が流れ、サスペンシ
ヨンS1R,S1L,S2R,S2Lのシヨツク
アブソーバS1Rc,S1Lc,S2Rc,S2Lcの
コントロールロツドが回転し、オリフイスが連通
されることにより流動抵抗が減少して、減衰力が
低い状態(SOFT)に変更される(134)。次にフ
ラグF1がリセツトされ、規定時間カウンタC1
および積算カウンタCがリセツトされる(136)。
以後このルーチンを繰り返す。
なお、上記説明ではまず減衰力が低い状態
(SOFT)の場合に、規定時間t0×C0内に車高振
動の振幅の基準値VHh1あるいはVHl1を現車
高VH(S)nが超過した場合の回数が基準回数C3
を上回つた場合を想定して、減衰力を低い状態
(SOFT)から高い状態(HARD)に切り替え
た。次に、減衰力が高い状態(HARD)の場合
に、規定時間t0×C0内に車高振動の振幅の基準
値VHh2およびVHl2以内に現車高VH(S)nが存
在した場合の回数が基準回数C2を上回つた場合
を想定して、減衰力を高い状態(HARD)から
低い状態(SOFT)に切り替えた。ところで、実
際の走行状態の場合には、上述のような減衰力の
切り替えの制御の条件が本処理の繰り返し毎に満
たされるとは限らないため、減衰力が低い状態
(SOFT)あるいは高い状態(HARD)のいづれ
か一方の状態にて走行し続ける場合もありうる。
なお、本実施例において、サスペンシヨンCは
それぞれエアサスペンシヨンS1R,S1L,S
2R,S2Lに、車高検出手段dは車高センサH
1R,H1L,H2Cに、サスペンシヨン特性変
更手段fはアクチユエータA1R,A1L,A2
R,A2L、あるいは空気ばね給排気バルブV1
R,V1L,V2R,V2L、圧縮空気給排気系
10、およびECU4に、そして、判定手段eと
所定値変更手段gはECU4にそれぞれ該当する
ものである。
本実施例は以上詳記したように、サスペンシヨ
ンの減衰力が高い状態(HARD)の場合には、
車高振動の振幅の基準値の幅を狭くし、減衰力が
低い状態(SOFT)の場合には、車高振動の振幅
の基準値の幅を拡げているため、サスペンシヨン
減衰力制御に伴うハンテイングを防止することが
できる。
また、本実施例では減衰力のみを変更制御して
いるが、サスペンシヨンの他の特性すなわち、空
気ばねのばね定数を、主空気室S1La,S1
Ra,S2La,S2Raと副空気室S1Lb,S1
Rb,S2Lb,S2RbとをアクチユエータA1
L,A1R,A2L,A2Rにより連通状態また
は遮断状態とすることによりばね定数の低い状態
(SOFT)またはばね定数の高い状態(HARD)
の変更制御する場合、あるいは、圧縮空気給排気
系10と各主空気室S1La,S1Ra,S2La,
S2Raを空気ばね給排気バルブV1L,V1R,
V2L,V2Rにより連通状態または遮断状態と
することにより車高を低い状態または高い状態に
変更制御する場合にも、それぞれに対応した車高
振動の振幅の基準値を設定することにより同様に
過制御やハンテイングを防止することが可能であ
る。
以上本発明の実施例について説明したが、本発
明はこのような実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
[発明の効果] 本発明のサスペンシヨン制御装置は、サスペン
シヨン特性を変更した場合、車高振動の振幅を判
定する基準値も対応して変更しているため、上記
サスペンシヨン特性の変更に伴つて発生する車体
振動の振幅の変化の影響を排除でき、走行す路面
の凹凸に起因する振動の振幅の変化を正確に検出
したサスペンシヨン制御が可能となり、過制御や
ハンテイングの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本概念を示す構成図、第2
図は本発明の作用を示す説明図、第3図は本発明
の一実施例を示すシステム構成図、第4図は本実
施例に用いられるエアサスペンシヨンの主要部断
面図、第5図は第4図のA−A断面図、第6図は
電子制御装置(ECU)を説明するためのブロツ
ク図、第7図はデイジタル方式の車高センサ信号
入力回路を示すブロツク図、第8図はアナログ方
式の車高センサ信号入力回路を示すブロツク図、
第9図イ,ロ、ハはそれぞれECUにて実行され
る処理のフローチヤート、第10図は平均値算出
処理部分を示すフローチヤートである。 a……車体、b……車輪、c……サスペンシヨ
ン、d……車高検出手段、e……判定手段、f…
…サスペンシヨン特性変更手段、g……所定値変
更手段、S1R,S1L,S2R,S2L……エ
アサスペンシヨン装置、H1R,H1L,H2C
……車高センサ、4……電子制御装置(ECU)、
A1R,A1L,A2R,A2L……アクチユエ
ータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車体と車輪との間にサスペンシヨンを備えた
    車両のサスペンシヨン制御装置において、 車輪と車体との間隔を車高として検出する車高
    検出手段と、 上記車高検出手段の検出値から得られる車高振
    動の振幅が所定値以上であるか否かを判定する判
    定手段と、 上記判定手段により振幅が所定値以上であると
    判定されると、車輪のサスペンシヨン特性をソフ
    ト側からハード側へ変更するサスペンシヨン特性
    変更手段と、 を備えたサスペンシヨン制御装置であつて、 上記サスペンシヨン特性変更手段による車輪の
    サスペンシヨン特性のソフト側からハード側への
    変更に対応して上記判定手段の所定値を低下させ
    る方向へ変更する所定値変更手段と、 を有することを特徴とするサスペンシヨン制御装
    置。
JP60007247A 1985-01-16 1985-01-16 サスペンシヨン制御装置 Granted JPS61166711A (ja)

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