JPS5926638A - エアサスペンシヨン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車軸をエアスプリングを介して車体に懸架する
ようにしたエアサスペンション装置に関する。

トラックやバス等の大型車両においては、懸架用のばね
として従来は板ばねが用いられていたが、大きな重量を
支えなければならないために固いばね定数の大きな板ば
ねが使用されていた。従ってこのような板ばねによると
、路面からの振動を完全には遮断することができず、こ
れによって乗心地が悪化するという欠点があった。そこ
で特に乗心地を重視するようにしたバス等においては、
エアスプリングによって車軸を車体に懸架するようにな
されている。このようなエアサスペンション装置におい
て、エアスプリングには連通管を介してサージタンクが
設けられており、このサージタンクによってエアスプリ
ングのばね定数を低くしてさらに乗心地を良好なものと
している。ところが乗心地を重視してエアスプリングの
ばね定数を小さくすると、車体がピッチングやローリン
グを起し易くなシ、これによって操縦安定性が低下する
という欠陥を生ずる。そこで従来のエアサスペンション
装置においては、乗心地と操縦安定性とのバランスを考
えながら、適当な容量のサージタンクを用いるようにし
ていた。すなわち従来のエアサスペンション装置におい
ては、乗心地と操縦安定性との両立を図ることが困難に
なるという欠点を有していた。

本発明はこのような問題点を解消することを目的とする
ものであって、乗心地に優れるとともに、しかも操縦安
定性を損うことのないエアサスペンション装置を提供す
ることを目的とするものである。

以下本発明を図示の実施例につき説明する。第１図は本
発明の第１の実施例に係るエアサスペンション装置を示
しており、端部に車輪１が取付けられている車軸２は、
エアスプリング３を介して車体４に懸架されでいる。そ
してエアスプリング３は例えばエアベローズから成り、
その内部にはサージタンク５を備えている。さらにこの
エアスプリング３＃′ｉ、連通管６を介して外部の第１
のサージタ／り７と連通されている。そして連通管６に
は電磁弁８が取付けられている。さらに第１のサージタ
ンク７は、連通管９を介して第２のサージタンク１０に
連通されており、連通管９にも電磁弁１１が設けられて
いる。そしてこれらの電磁弁８．１１の開閉は、コント
ローラ１２からの制御信号によって行なわれるようにな
っている。

以上のような構成において、コントローラ１２からの指
令により電磁弁８を閉じると、エアスプリング３と第１
および第２のサージタンク７．１０との連通が速断され
ることになり、この結果エアスプリング３はその内部に
設けられたサージタンク５とのみ連通することになる。

従ってこの場合におけるサージタンクの有効容積は、サ
ージタンク５の容積と等しくなり、例えば５１の容量と
なる。次にコントローラ１２によって電磁弁８を開くと
ともに、電磁弁ｔ１を閉じるよう罠すると、エアスプリ
ング３は連通管６を介して第１のサージタンク７と連通
されることになり、この結果エアスプリング３と連通す
るサージタンクの容量は、内部のサージタンク５と第１
のサージタンク７の容積の和と等しくなり、例えば内部
のサージタンク５の容量が５１であり、第１のサージタ
ンク７の容量が６１である場合には、サージタンクの有
効容積はｔｔ６になる。

マタコントローラ１２によって２つの電磁弁８．１１を
共に開くようにすると、エアスプリング３は外部の２つ
のサージタンク７．１０とそれぞれ連通することになる
ために、このときにおけるエアスプリング３と連通ずる
サージタンクの有効容積は、内部のサージタンク５の容
量と、第１のサージタンク７の容量と、そして第２のサ
ージタンク１０の容量との和になる。従ってガえは内部
のサージタンク５の容量が５ノであり、外部の２つのサ
ージタンク７．１０の容量がそれぞれ６１である場合に
は、エアスプリング３と連通ずるサージタンクの有効容
積は１７７’になる。このように本実施例のエアスプリ
ング３によれば、コントロー２１２によって２つの電磁
弁８．１１の開閉を制御することによυ、このエアスプ
リング３と連通するサージタンクの有効容積を３段階に
変化させることができる。

一般に車軸２を懸架するエアスプリング３の静ばね定数
は、第２図に示すようにサージタンクの容量が大きくな
るに従って小さくなる傾向にある。

従って上述の如く、サージタンクの有効容積を変化させ
ることによシ、エアスプリング３の靜ばね定数は、Ａ、
Ｂ％Ｃのようにそれぞれ変化することになる。そして靜
ばね定数が低い程乗心地が良くなシ、また靜ばね定数が
高くなる程操縦安定性が向上する。従って路面の状態や
車両の状態に応じて、コントローラ１２によって電磁弁
８．１１の開閉を制御することによシ、第２図において
ＡｌＢ、Ｃでそれぞれ示す３つの靜ばね定数にエアスゲ
リング３のばね定数を切換えることが可能となる。また
エアスプリング３の減衰係数は、第３図に示すようにこ
のエアスプリング３と連通ずるサージタンクの有効容積
が増加するに従って次第に犬きくなる。従って上述の如
くコントローラ１２によって電磁弁８．１１の開閉を制
御することにより、このエアスプリング３の減衰係数は
ム、ＢｌＣの３段階で変化することになり、路面の状態
や車両の状態に応じて減衰係数をも変化させることが可
能となる。

次に本発明の第２の実施例を第４図につき説明する。な
おこの実施例において、上記第１の実施例と対応する部
分には同一の符号を付すとともに、同一の構造の部分に
ついてはその説明を省略する。

この第２の実施例の特徴は、エアスプリング３の外部に
設けられている第１および第２のサージタンク７．１０
が、互に並列に配された一対の連通管６．９によってエ
アスプリング３と連通されていることにある。すなわち
第１および第２のサージタンク７．１０はそれぞれ連通
管６．９を介してエアスプリング３に直接接続されてい
る。従って上記一対の連通管６．９にそれぞれ設けられ
ている電磁弁８．１１の両方を閉じる場合と、一方を開
く場合と、そして両方を開く場合とで、エアスプリング
３と連通ずるサージタンクの有効容積が３段階に変化す
ることになシ、これによって上記第１の実施例と同様の
作用効果を奏することになる。なおこの実施例において
、一対のサージタンク７．１０の容積を互に異なるよう
にしておけば、４段階にサージタンクの有効容積を変更
することが可能となる。

以上本発明を２つの実施例につき説明したが、本発明は
これらの実施例によって限定されることなく、本発明の
技術的思想に基いて各種変更が可能である。例えば上記
２つの実施例においては、エアスプリング３と連通可能
に、外部に２つのサージタンク７．１０が設けられてい
るが、このエアスプリング３と連通可能に３つ以上のサ
ージタンクを設けるようにしてもよい。

以上に述べたように本発明によれば、エアスプリングに
連通して複数のサージタンク金膜けるとともに１これら
のサージタンクとエアスプリングを連通させる連通管ま
たはサージタンク間の連通管に開閉弁を設け、この開閉
弁の開閉を制御することによりエアスプリングと連通ず
るサージタンクの有効容積を可変としたものである。従
って上記エアスプリングのばね定数および減衰係数をサ
ージタンクの有効容積の変化に伴って変更することが可
能となり、路面の状態や車両の状態等に応じて最適なば
ね定数および減衰係数とすることにより乗心地および操
縦安定性の双方を満足するようにしたエアサスペンショ
ン装置を提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例に係るエアサスペンショ
ン装置の概略を示す正面図、第２図はこのエアサスペン
ション装置のサージタンクの容量に対する静ばね定数の
変化金示すグラフ、第３図Ｕ同エアサスペンション装置
のサージタンクの容量に対する減衰係数の変化を表わす
グラフ、第４図は本発明の第２の実施例に係るエアサス
ペンション装置の正面図である。 なお図面に用いた符号において、 ２・・・車軸 ３・・・エアスプリング ４・・・車体 ６・・・連通管 ７・・・第１のサージタンク ８・・・電磁弁 ９・・・連通管 １０・・・第２のサージタンク １１・・・電磁弁 である。 出願人　　日野自動車工業株式会社 ′駕−橡メ（も） キ嘔４＼メ（４）す）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車軸をエアスプリングを介して車体に懸架するようにし
   たエアサスペンション装置において、前記エアスプリン
   グに連通して複数のサージタンクを設けるとともに、こ
   れらのサージタンクと前記エアスプリングとを連通させ
   る連通管またはサージタンク間の連通管に開閉弁を設け
   、この開閉弁の開閉を制御することによシ前記エアスプ
   リングと連通ずるサージタンクの有効容積を可変とする
   ようにしたことを特徴とするエアサスペンション装置。