JPS647045Y2 - - Google Patents

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JPS647045Y2
JPS647045Y2 JP1983194640U JP19464083U JPS647045Y2 JP S647045 Y2 JPS647045 Y2 JP S647045Y2 JP 1983194640 U JP1983194640 U JP 1983194640U JP 19464083 U JP19464083 U JP 19464083U JP S647045 Y2 JPS647045 Y2 JP S647045Y2
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spring constant
accumulator
suspension
hydroneumatic
pressure
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JP1983194640U
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車体の振動を液圧で受けてガス圧で吸
収するハイドロニユーマチツクサスペンシヨン、
特に、ばね定数切換機構を具備するハイドロニユ
ーマチツクサスペンシヨンの改良に関する。
(従来技術) 従来、バス、大型乗用車等に多く用いられてき
たハイドロニユーマチツクサスペンシヨン(以
下、ハイドロサスペンシヨンという)は、ソフト
な乗心地が得られるところから、近年、小型乗用
車の分野にも普及しつゝある。
ところで、乗心地を評価する一般的指標として
車体の固有振動数があり、次式で与えられる。
f=(1/2π)×√・ こゝで、f:車体の固有振動数 k:ばね定数 w:ばね上重量 g:重力加速度 すなわち、固有振動数fはばね定数kの一定下
の条件では、ばね上重量wによつて変化すること
が知られる。しかして、一定の乗心地を得るに
は、固有振動数fの変化をできるだけ少くするこ
とが望ましい訳であるが、乗用車系にあつては、
乗車人員の随時の変動が避け得ないところであ
り、したがつて一定の乗心地を得るには、ばね定
数kを可変とすることが要求される。かゝる要求
を充たすべく、ハイドロサスペンシヨンにおいて
は、既にばね定数切換機構を具備したものが実用
化され、有効に利用されている。そして、このよ
うなばね定数切換機構を具備したものにあつて
は、単に上記要求を充たすのみでなく、乗員の好
みに応じてばね定数を変えたり、走行時の加減速
や旋回の際のピツチング、ローリング等を抑え、
操縦安定性を向上させるために随時ばね定数を変
化させることが可能である。また、この種のハイ
ドロサスペンシヨンでは、ばね定数を変えた時の
車体の高さの変化を補正するために、車高調整装
置を併設することが多い。
第1図は、上記したようなハイドロサスペンシ
ヨンの装置構成の一例を示したものである。同図
において、1はサスペンシヨン本体である油圧シ
リンダで、そのシリンダ室1aには主管路2を通
じてポンプ3から油液が供給されるようになつて
いる。また前記シリンダ室1aには管路4を介し
て窒素ガスを封入したアキユムレータ5aが接続
され、さらに前記管路4からの分岐管路6には他
のアキユムレータ5b,5cが接続されている。
そして、管路4には減衰力発生機7が介装され、
また分岐管路6には各アキユムレータ5b,5c
に対応した電磁弁8a,8bが介装されている。
油圧シリンダ1は、そのピストンロツド1bを
車軸9に連結して、直接的に車体を受けるものと
なり、その時の車高が車高検出センサ10で検出
されるようになつている。一方、前記主管路2お
よびその延長管路11には車高調整用電磁弁12
a,12bが介装されており、これらはまた、前
記車高検出センサ10との間に電気信号系13で
結ばれている。
なお、14はポンプ3の2次側に介装されたリ
リーフ弁、15は供給油圧を保証するアキユムレ
ータである。
かゝる構成により、通常は電磁弁8a,8bが
閉じられており、走行状態においては、ピストン
ロツド1bの上下方向の動きによつてシリンダ室
1a内の油がアキユムレータ5a内に出入りする
こととなるが、アキユムレータ5a内に流入する
油によつてガスが圧縮されて反力が発生し、ばね
として機能するようになる。しかして、いま乗心
地を変えたい場合には、電磁弁8a,8bを遂時
開弁すれば良く、これによつてガスばねのばね定
数が変化して乗心地は改善される。一方、車高を
調整したい場合には、車高調整用電磁弁12a,
12bを適宜開閉弁すれば良く、例えば電磁弁1
2aを励磁し、高圧油をピストン室1aに送り込
むと、ピストンロツド1bが伸び方向に移動して
車高が高くなり、この時、油はアキユムレータ5
a,5b,5c内に流入し、ガス反力はさらに増
加して油圧力を平衡した時に、流れは停まる。
しかして、上記ハイドロサスペンシヨンにおい
ては、ばね定数を切換えるための電磁弁8a,8
bは、各アキユムレータ5a〜5c間の流路を開
閉する2位置式のものであり、閉位置にあつては
各アキユムレータ5a〜5c間の圧力の伝達は殆
んどなく、これに起因して下記のごとく重大な問
題を生ぜしめていた。
既ち、一例として、電磁弁8a,8bを閉じた
状態で車高を調整した場合を考えると、ばね上重
量が大きければアキユムレータ5a内の圧力は他
のアキユムレータ5b,5cに比べ高圧になつて
おり、逆に重量が小さければ低圧の状態に維持さ
れる。かゝる状態において、走行中にばね定数を
切換えるべく電磁弁5b,5cを開弁すると、各
アキユムレータ5a〜5c間の圧力が平衡になろ
うとすることにより、急激な圧力変化が生じてシ
リンダ室1a内に伝達される。この瞬間、ピスト
ンロツド1bは圧力変化の方向に応じて移動し、
車高が変化する。かゝる現象は乗員にとつては衝
撃感として感じられ、特に操縦者にとつては事故
を招きかねない程の衝撃として伝達される危険性
がある。
(考案の目的) 本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みてなさ
れたもので、走行中におけるばね定数の切換えに
伴う衝撃を可及的に小さくし、もつて思わぬ事故
の発生を未然に回避することができるハイドロニ
ユーマチツクサスペンシヨンを提供することを目
的とする。
(考案の構成) そして、この目的は、アキユムレータの切換え
を行う弁機構を、油圧シリンダに対し、流路抵抗
を生じない導通状態と適宜の流路抵抗を付与する
絞り状態との2位置変換可能に形成したハイドロ
ニユーマチツクサスペンシヨンによつて達成され
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面にもとづいて
説明する。
第2図は本考案にかゝるハイドロニユーマチツ
クサスペンシヨンの装置系統を示したものであ
る。なお、第1図に示した部分と同一構成要素に
は同一符号を付し、その説明を省略する。本実施
例の特徴とするところは、従来の電磁弁8a,8
bに代え、励磁状態では全開して各アキユムレー
タ5a〜5c間の油の流れに抵抗を与えず、非励
磁状態では絞り弁として機能し、油の流れに抵抗
は与えるが連通状態は保持する弁機構20a,2
0bを設けた点にある。
こゝで、弁機構20a,20bは、例えば第3
図に示すような構造となつている。第3図におい
て、21はハウジングで、該ハウジング21内に
はロータ22が収納されている。ロータ22は回
転軸たるシヤフト23を具備しており、ハウジン
グ21にボルト24で固定した軸受25a,25
bによつて回転自在に支持される。ハウジング2
1には分岐管路6に介装するための2つの取付孔
26a,26bが対向して穿設され、さらにそれ
らに続く導通孔27a,27bが穿設されてい
る。一方、ロータ22には前記導通孔27a,2
7bにほゞ同径の導通孔28と小径のオリフイス
29とが直交して穿設されている。そしてロータ
22はアクチユエータ30の励磁、非励磁によつ
て90゜回動するものとなり、その回動により分岐
管路6の導通状態または絞り状態の2位置が選択
される。
なお、シヤフト23と軸受25a,25b間、
軸受25a,25bとハウジング21間は、それ
ぞれOリング31a,31bによつてシールされ
ている。また、アクチユエータ30としては、通
常ロータリー式ソレノイド、電気式モータ等を用
いるが、これに代えてプツシユブルソレノイド、
ラツチングソレノイドを用いても良く、この場合
はラツク・ピニオン等によつて運動方向の変換を
行うようにする。
かゝる構成により、弁機構20a,20bの励
磁時には、第4図aに示すように、ロータ22が
その大径の導通孔28をハウジング21の導通孔
27a,27bに臨ませた状態、既ち導通状態と
なつて、従来の電磁弁8a,8bと同様に機能す
ることとなり、各アキユムレータ5a〜5cの作
動によりばね定数が小さくなるように切換えられ
る。
しかして、いま弁機構20a,20bが非励
時、即ち第4図bに示すように、ロータ22のオ
リフイス29がハウジング21の導通孔27a,
27bに臨んだ絞り状態となつている時に車高調
整用電磁弁12a,12bを作動して車高を調整
した場合を考えると、切換えた当初はシリンダ室
1aに連なるアキユムレータ5a内の圧力はこの
車高調整により他のアキユムレータ5b,5cに
比べ、一旦は高圧若しくは低圧になるが、アキユ
ムレータ5aはオリフイス29により連通されて
いるので、一定時間后には他のアキユムレータ5
b,5c内のガス圧はアキユムレータ5aのガス
圧と同一になる。この間の圧力変化に応じて車高
は変化するが、その変化速度は緩やかであり、し
たがつて走行中であつても衝撃として感じられな
い。また、この場合、アキユムレータ5b,5c
はオリフイス29によつてアキユムレータ5aに
連通しているため、このオリフイス29が分岐管
路6内を通過する油液に対して極めて大きな油圧
抵抗を与え、ばね定数はアキユムレータ5aのみ
によつて決定される。かゝる状態において、弁機
構20a,20bを閉弁し、ばね定数を切換えて
も、各アキユムレータ5a〜5c内の圧力は同圧
であるために、従来装置におけるがごとき衝撃感
を与えることなくばね定数の変更ができるように
なる。
なお、上記実施例において、弁機構20a,2
0bの非励磁時の絞り状態を得る手段としてオリ
フイス29を設けたが、これに代えて、例えば第
5図a,bに示すように、ポーラスな部材(焼結
金属等)から成るロータ22′として良く、この
場合は、非励磁時bにロータ22′が閉弁すると、
該ロータ22′の内部隙間を通つて油が流れるよ
うになる。また第6図a,bに示すように、ハウ
ジング21との間に所定の隙間Aを得るように形
成したロータ22″として良く、この場合は、非
励磁時bに前記隙間Aを通つて油が流れるように
なる。
また、上記各実施例において、弁機構をロータ
リー弁として形成したが、これをポペツト弁、ス
プール弁等に代替できることはもちろんである。
(考案の効果) 以上、詳細に説明したように、本考案にかゝる
ハイドロニユーマチツクサスペンシヨンは、ガス
室(アキユムレータ)の切換を行う弁機構を、サ
スペンシヨン本体(油圧シリンダ)に対し、流路
抵抗を生じない導通状態と適宜の流路抵抗を付与
する絞り状態との2位置変換可能に形成したの
で、これにより、ばね定数切換用のガス室内の圧
力は、車高調整動作を行つた直后を除き、略一定
に保たれるため、走行中にばね定数を切換えても
乗員に対する衝撃感が無く、操縦性、乗心地等に
おいて大きな改善効果が得られた。また各ガス室
内の圧力は、一旦不均衡になるが、徐々に平衡状
態に戻るために衝撃感はなく、前記効果に対して
マイナスに仂かないようになつている。しかも、
絞り効果によつてアキユムレータは本来のばね定
数決定機能を阻害されることがない。
さらに、本ハイドロニユーマチツクサスペンシ
ヨンは、従来装置の基本構造を変えることなく形
成したので、その信頼性は著しく高いものとなつ
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のハイドロニユーマチツクサスペ
ンシヨンの系統図、第2図は本考案にかゝるハイ
ドロニユーマチツクサスペンシヨンの系統図、第
3図はその要部である弁機構の構造を示す断面
図、第4図a,bはその弁機構の作動状態を示す
断面図、第5a,bおよび第6図a,bは他の実
施例である弁機構の要部構造および作動状態を示
す断面図である。 1……サスペンシヨン本体(油圧シリンダ)、
5a,5b,5c……ガス室(アキユムレータ)、
20a,20b……弁機構、21……ハウジン
グ、22,22′,22″……ロータ、28……導
通孔(大径)、29……オリフイス(小径)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2個以上のガス室を有し、ガス室の切換えによ
    つてばね定数を変えるハイドロニユーマチツクサ
    スペンシヨンにおいて、前記ガス室の切換えを行
    う弁機構を、サスペンシヨン本体に対し、流路抵
    抗を生じない導通状態と適宜の流路抵抗を付与す
    る絞り状態との2位置変換可能に形成したことを
    特徴とするハイドロニユーマチツクサスペンシヨ
    ン。
JP19464083U 1983-12-17 1983-12-17 ハイドロニユ−マチツクサスペンシヨン Granted JPS60102114U (ja)

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JP19464083U JPS60102114U (ja) 1983-12-17 1983-12-17 ハイドロニユ−マチツクサスペンシヨン

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JP19464083U JPS60102114U (ja) 1983-12-17 1983-12-17 ハイドロニユ−マチツクサスペンシヨン

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Publication Number Publication Date
JPS60102114U JPS60102114U (ja) 1985-07-12
JPS647045Y2 true JPS647045Y2 (ja) 1989-02-23

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JP19464083U Granted JPS60102114U (ja) 1983-12-17 1983-12-17 ハイドロニユ−マチツクサスペンシヨン

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4244768C2 (de) * 1991-08-30 1998-12-17 Tokico Ltd Hydropneumatische Feder für ein Fahrzeughöhensteuersystem
JPH05185822A (ja) * 1991-08-30 1993-07-27 Tokico Ltd 車高調整システム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5135970A (ja) * 1974-09-20 1976-03-26 Sanwa Koki Kk Berutokonbearoorasochi
JPS5545408A (en) * 1978-09-25 1980-03-31 Hisashi Matsushima Preparation of pattern tool

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JPS60102114U (ja) 1985-07-12

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