JP3137209B2 - セミアクティブサスペンションシステム - Google Patents

セミアクティブサスペンションシステム

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JP3137209B2
JP3137209B2 JP04110869A JP11086992A JP3137209B2 JP 3137209 B2 JP3137209 B2 JP 3137209B2 JP 04110869 A JP04110869 A JP 04110869A JP 11086992 A JP11086992 A JP 11086992A JP 3137209 B2 JP3137209 B2 JP 3137209B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両走行時におい
て、車体に生じる振動に応動してショックアブソーバの
発生減衰力を適切に切換え、車体の姿勢を正しく制御す
るセミアクティブサスペンションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】走行車両のサスペンションとしては、車
体に生じる振動を単に減衰して吸収するだけでは充分な
乗心地を得られず、より一層の乗心地の向上を図るため
には、車体の挙動を検出して積極的に正しい姿勢を保つ
ように制御するアクティブ制御のサスペンションシステ
ムを用いるのが望ましい。
【0003】しかし、このようなアクティブサスペンシ
ョンシステムは油圧ポンプや油圧バルブを必要とし、か
つ、それらを制御するコントローラ自体の構成も複雑と
なることから高価につく。
【0004】そこで、サスペンションに用いられるダン
パを減衰力可変型とし、車体振動の振幅や周波数に応動
して自動的に減衰力特性を制御する所謂セミアクティブ
サスペンションシステムというものが注目されるように
なってきた。
【0005】図9は、従来のセミアクティブサスペンシ
ョンシステムの基本構成を示すもので、ここでは説明の
便宜上から一輪のみを示してあるが、実際には各車輪と
も同じ構成になっていてコントローラのみ四輪共通で使
用される。
【0006】すなわち、車体Dと車輪Eの間には懸架ス
プリングFとハード・ソフト二段切換え可能な公知の減
衰力可変ダンパGおよび車高センサHとが介装され、か
つ、車体Dには上下方向の加速度を検出する加速度セン
サJが設けてある。
【0007】そしてまた、車輪Eと路面Kの間にはスプ
リング要素としてのタイヤLが存在する。
【0008】コントローラMは微分器Nと積分器Pおよ
び演算処理回路Qからなり、車高センサHからの信号が
微分器Nに、また、加速度センサJからの信号が積分器
Pにそれぞれ入力され、演算処理回路Qがこれらの信号
を処理して減衰力可変ダンパGに減衰力切換信号を与
え、減衰力を図10に示す伸側,圧側共にハード或いは
伸側,圧側共にソフトの高低2段階に切換え制御する。
【0009】上記の基本構成からも分かるように、この
従来のセミアクティブサスペンションシステムにおける
制御方法は、次のようにして行なわれる。
【0010】すなわち、車体Dと車輪Eの変位を説明の
便宜のために図9における矢印方向を正として「x」お
よび「y」で表わすと、車体Dと車輪Eの相対速度
「x′−y′」は車高センサHの信号「x−y」をコン
トローラMの微分器Nで微分することにより得られ、ま
た、車体Dの速度「x′」は加速度センサJの信号
「x″」をコントローラMの積分器Pで積分することに
よりそれぞれ得られる。
【0011】ここで、車体Dに作用する減衰力可変ダン
パGの減衰力に着目してみると、車体Dが上方に動いて
いる「x′>0」のときにおいて、「x′−y′>0」
ならば減衰力可変ダンパGが伸長動作をしているので、
その発生減衰力は車体Dの運動方向と逆の向きに作用
し、車体Dに対してそのときの伸側減衰力が制振力とし
て働くが、「x′−y′<0」の場合には減衰力可変ダ
ンパGが圧縮動作をするので、その発生減衰力は車体D
の運動方向と同じ向きに作用し、車体Dに対してそのと
きの圧側減衰力が逆に加振力として働く。
【0012】同様に、車体Dが下方に動いている「x′
<0」のときにおいても、減衰力可変ダンパGが圧縮動
作を行なう「x′−y′>0」の場合には、そのときの
圧側減衰力が制振力として車体Dに作用し、逆に減衰力
可変ダンパGが伸長動作を行なう「x′−y′<0」の
場合には、そのときの伸側減衰力が車体Dに対して加振
力として作用することになる。
【0013】このことを、「x′」を縦軸に,「x′−
y′」を横軸にとって4つの象限に分けると、図11に
示すように、第1および第3象限では減衰力可変ダンパ
Gが車体Dに対して制振力を、また、第2および第4象
限では車体Dに対して加振力を与えることになる。
【0014】そして、この制振力は車輪Eの振動に対し
て車体Dの振動を小さく押えるように作用し、逆に、加
振力は車輪Eの振動に対して車体Dの振動を増長するよ
うに作用する。
【0015】したがって、図12にみられるように、第
1および第3象限にあっては減衰力可変ダンパGを発生
減衰力の高いハードモードに、第2および第4象限にあ
っては発生減衰力の低いソフトモードにそれぞれ切換え
てやれば、車輪Eの振動に対して車体Dの振動を小さく
制御できることになる。
【0016】上記を式で表わすと、 「x′(x′−y′)>0」のとき ⇒ 減衰力をハー
ド 「x′(x′−y′)<0」のとき ⇒ 減衰力をソフ
ト となり、このように減衰力可変ダンパGを制御すること
によって車両の乗心地を向上させることができるのであ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のセミアクティブサスペンションシステムにあっては、
一般に車体Dの速度x′の正負が車体Dの質量と懸架ス
プリングFのばね定数で決まる固有振動数すなわち1ヘ
ルツ位の振動数で変化するのに対し、車体Dと車輪Eの
相対速度「x′−y′」は、路面Kからの瞬間的な入力
や車輪EとタイヤLとの共振等により可成り多い頻度で
正負の符号が変化する。
【0018】その結果、減衰力可変ダンパGを可成りの
頻度でハードおよびソフトに切換えてやる必要があるの
で、減衰力可変ダンパ自体およびその切換用アクチュエ
ータに可成りの耐久性が必要となり、しかも、アクチュ
エータが高速で切換わらないと制御効果が低減すること
になる。
【0019】また、制御に当たっても車体Dと車輪Eの
相対速度「x′−y′」を検出する必要があるので、各
車輪E毎に車高センサHを設けてやらなけねばならず、
システムとしてのコストも嵩む等の欠点があった。
【0020】したがって、この発明の目的は、減衰力可
変ダンパを頻繁にしかも高速で切換えてやる必要がない
ばかりか、車高センサをも必要としないセミアクティブ
サスペンションシステム、およびそれに使用される減衰
力可変ダンパを提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の手段は、ピストンによって区画された上部
作動油室と下部作動油室を連通する伸側ポートと圧側ポ
ートを備え、これら伸側および圧側ポートに伸側メイン
バルブと圧側メインバルブをそれぞれ配設すると共に、
伸側および圧側ポートと並行して上部作動油室と下部作
動油室をそれぞれ個別に連通する伸側バイパス通路と圧
側バイパス通路および伸圧共用バイパス通路を有し、こ
の伸側バイパス通路には伸側バイパスバルブを、また、
圧側バイパス通路には圧側バイパスバルブをそれぞれ配
設し、かつ、これら伸側バイパス通路と圧側バイパス通
路および伸圧共用バイパス通路に対応して、伸側バイパ
ス通路と伸圧共用バイパス通路が閉じている時圧側バイ
パス通路が開き、圧側バイパス通路と伸圧共用バイパス
通路が閉じている時伸側バイパス通路が開き、伸側バイ
パス通路と圧側バイパス通路と伸圧共用バイパス通路の
全てが開く3つの切換位置をもった切換バルブを設けた
ことを特徴とするものである。
【0022】
【作用】これにより、本発明のものによれば、減衰力可
変ダンパが伸長行程でハードのときには自動的に圧縮行
程がソフトに、逆に伸長行程がソフトのときには圧縮行
程が自動的にハードとなる。したがって、車体の振動速
度のみを検出して走行車両の姿勢制御を行なうことが可
能となり、これによって、減衰力可変ダンパを頻繁にし
かも高速で切換えてやる必要がなくなるので、システム
としての耐久性が著しく向上するばかりか、車高センサ
も不要となるのでシステム自体を安価に構成できる。さ
らに、伸側および圧側減衰力を共にソフトに切換えるこ
とで良路走行時等の高周波振動の発生時における乗心地
をも良好に保つことができる。また、セミアクティブサ
スペンション用の減衰力可変ダンパも、簡単な加工によ
り各モードにおける伸側および圧側の減衰力特性を任意
に設定することができるので、たとえば、各モードでの
圧側減衰力特性を近いものとすることで各モードへの切
換えをスムーズに行なうことができ、しかも、伸側およ
び圧側減衰力が共にソフトとなるモードをも付加し得る
ので、良路走行時の高周波振動に対しての乗心地の改善
をも図れる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下、図1乃至図6に基づいてこの発明を説
明する。
【0027】図1に示すように、この実施例によるセミ
アクティブサスペンションシステムは、車体Dと車輪E
の間に懸架スプリングFと減衰力可変ダンパUが介装さ
れており、また、車輪Eと路面Kの間にはスプリング要
素としてのタイヤLが存在する。
【0028】一方、車体Dには上下方向の加速度を検出
する加速度センサJが設けてあり、この加速度センサJ
からの信号を受けて減衰力可変ダンパUの発生減衰力を
制御するコントローラMを備えている。
【0029】コントローラMは積分器Pと演算処理回路
Qを有し、車体Dに設けた加速度センサJからの信号が
積分器Pに入力され、演算処理回路Qがこの信号を処理
して減衰力可変ダンパUに減衰力切換信号を与え、減衰
力可変ダンパUの発生減衰力を図2に示すモードC,モ
ードSおよびモードRの3段階に切換え制御する。
【0030】上記の基本構成からも分かるように、この
セミアクティブサスペンションシステムは従来のセミア
クティブサスペンションシステムに比べて、車体Dと車
輪Eとの間に介装されていた車高センサHとコントロー
ラM内の微分器Nが廃止され、かつ、減衰力可変ダンパ
Uが異なっているだけでその他は従来技術と同様であ
る。
【0031】前記セミアクティブサスペンションシステ
ムに用いられる減衰力可変ダンパUは、図3にみられる
ように、密閉筒体のシリンダ1と、シリンダ1内に摺動
自在に挿入したピストン2、シリンダ1との間でリザー
バ室Tを区画するアウターシェル3、およびピストン2
を担うピストンロッド4を有する。
【0032】ピストン2は、ピストンロッド4の下端イ
ンロー部にピストンナット5で締め付けて固定されてお
り、このピストン2でシリンダ1内をロッド側の上部作
動油室Aとヘッド側の下部作動油室Bとに区画してい
る。
【0033】ピストンロッド4は、シリンダ1の上部に
設けたベアリング6とシール7を貫通して外方へと延
び、かつ、シリンダ1の下端にはアイ8が溶着されてい
て、これらピストンロッド4の上端とアイ8を通して走
行車両の車体Dと車輪E間に取付けられる。
【0034】シリンダ1内の下部には、下部作動油室B
とリザーバ室Tとの間を区画するベースバルブ9が設け
られている。
【0035】このベ−スバルブ9は、減衰力可変ダンパ
Uの伸長行程時にリザーバ室T内の作動油を下部作動油
室Bに向かって吸い込むチェックバルブ10と、圧縮行
程時に下部作動油室Bからリザーバ室Tに向かって流れ
る作動油に抵抗を与えて下部作動油室B内の作動油を昇
圧させる内周固定型の圧側バルブ11とを備える。
【0036】また、ピストン2には、上部作動油室Aと
下部作動油室Bとを互いに連通する伸側ポート12と圧
側ポート13がそれぞれ穿設されている。
【0037】この伸側ポート12の下端出口部分は、ピ
ストンナット5との間に介装したスプリング14aで押
されている内周固定型の伸側メインバルブ14によって
閉じられており、同様に圧側ポート13の上端出口部分
も内周固定型の圧側メインバルブ15によって閉じられ
ている。
【0038】ピストン2を担うピストンロッド4は中空
になっていてその内部がバイパス通路16となってお
り、このバイパス通路16の下端はシリンダ1内の下部
作動油室Bに通じている。
【0039】バイパス通路16内にはコントロールロッ
ド17とロータリバルブ18(勿論上下方向への摺動バ
ルブであってもよい)が結合して納められており、これ
らは下方に位置してバイパス通路16内に圧入した脱落
防止用のストッパ19で係止されている。
【0040】また、ロータリバルブ18を切換操作する
ために、コントロールロッド17の上端はアクチュエー
タ47に連結しており、このアクチュエータ47に対し
てコントローラMからの指令信号が与えられる。
【0041】ピストン2の上方には、伸側バイパス通路
機構20と圧側バイパス通路機構21および伸圧共用バ
イパス通路機構22が積層して設けられており、これら
はピストン2と共にピストンロッド4の下端インロー部
にピストンナット5で締め付けて固定されている。
【0042】図4に示すピストン部の詳細図から分かる
ように、伸側バイパス通路機構20は、減衰力可変ダン
パの伸長行程時にピストン2をバイパスして、上部作動
油室A側から伸側バイパスバルブ27を押開きつつ伸側
減衰力を発生して下部作動油室B側へと向かう作動油の
流れを与える役目を果たす。
【0043】それに対し、圧側バイパス通路機構21
は、逆に減衰力可変ダンパの圧縮行程時にピストン2を
バイパスして、下部作動油室Bから圧側バイパスバルブ
36を押開きつつ圧側減衰力を発生して上部作動油室A
へと向かう作動油の流れを与える役目をもつ。
【0044】また、伸圧共用バイパス通路機構22は、
減衰力可変ダンパの伸長および圧縮行程の如何に拘らず
ピストン2をバイパスして、上部作動油室Aと下部作動
油室B間に作動油のバイパス流れを与える。
【0045】そのために、伸側バイパス通路機構20
は、通路23をもつ隔壁部材24と、バルブストッパ2
5,間座26,内周固定型の伸側バイパスバルブ27、
およびこの伸側バイパスバルブ27で下端開口部を閉じ
られた伸側バイパス通路28を有するバルブシート部材
29とで形作られており、これらが積み重ねた状態でケ
ース30内に納められている。
【0046】同様に、圧側バイパス通路機構21もま
た、通路31をもつ隔壁部材32と、圧側バイパス通路
33を有するバルブシート部材34をケース35内に納
め、その下方に圧側バイパス通路33の下端開口部を閉
じる内周固定型の圧側バイパスバルブ36と、間座37
およびバルブストッパ38を順次に積み重ねることによ
って構成されている。
【0047】また、伸圧共用バイパス通路機構22は、
圧側バイパス通路機構21におけるバルブストッパ38
の下面に形成した切欠きを、ピストン2における圧側バ
ルブ15のバルブストッパ39で区画することにより形
成した伸圧共用バイパス通路40を有している。
【0048】一方、ピストンロッド4には、伸側および
圧側バイパス通路機構20,21の通路23,31と、
伸圧共用バイパス通路機構22の伸圧共用バイパス通路
40に対向して伸側連通孔41と圧側連通孔42および
伸圧共用オリフィス連通孔43が穿設されている。
【0049】また、これら伸側連通孔41と圧側連通孔
42および伸圧共用オリフィス連通孔43を開閉するた
めの通孔44,45,46がロータリバルブ18に設け
られている。
【0050】このロータリバルブ18の通孔44,4
5,46は、図4のW−W断面,X−X断面およびY−
Y断面の各断面で位相をずらして設けてあり、図5に示
されるように大きく分類してモードR,モードSおよび
モードCの3つのモードを取り得る。
【0051】すなわち、モードRでは圧側連通孔42の
みが開、モードSでは伸側連通孔41と圧側連通孔42
および伸圧共用オリフィス連通孔43の全てが開、モー
ドCでは伸側連通孔41のみが開となるように設定され
ている。
【0052】なお、ロータリバルブ18を右に回してモ
ードSからモードRに切換える場合に、圧側連通孔42
が開いたまま伸側連通孔41と伸圧共用オリフィス連通
孔43とが徐々に閉じられようにしてある。
【0053】同様に、ロータリバルブ18を逆方向に回
してモードSからモードCに切換える場合にあっても、
伸側連通孔41が開いたまま圧側連通孔42と伸圧共用
オリフィス連通孔43とが徐々に閉じられようになって
いる。
【0054】これにより、必要によってはモードSとモ
ードRの間およびモードSとモードCの間を細かく分け
て制御することができるばかりか、伸側および圧側連通
孔41,42に対する伸圧共用オリフィス連通孔43の
位相ずれを適宜に選ぶことで、さらに制御の幅が広が
る。
【0055】次に作用について説明する。
【0056】まず、説明の便宜上から車体Dと車輪Eと
の間に介装される減衰力可変ダンパUについて述べるこ
とにする。
【0057】減衰力可変ダンパUは、ロータリバルブ1
8の切換え動作に伴う各モードにおいて次のように作動
する。
【0058】モードR 伸長行程時には、上部作動油室A内の作動油がピストン
2の伸側ポート12からのみ伸側メインバルブ14を押
開いて減衰力を発生しつつ下部作動油室Bに流れ、か
つ、ピストンロッド4の退出体積分に相当する量の作動
油が、リザーバ室Tからベースバルブ9のチェックバル
ブ10を開いて下部作動油室Bに補給される。
【0059】一方、圧縮行程時には、ピストンロッド4
の侵入体積分に相当する量の作動油が、下部作動油室B
からベースバルブ9の圧側バルブ11を押開いて下部作
動油室B内の作動油を昇圧させつつリザーバ室Tに流れ
ると共に、この昇圧した作動油が、ピストン2の圧側メ
インバルブ15に比べて圧側バイパスバルブ36のクラ
ッキング圧が低いために、ピストンロッド4のバイパス
通路16からロータリバルブ18の通孔45およびピス
トンロッド4の圧側連通孔45を通り、さらに圧側バイ
パス通路33から圧側バイパスバルブ36を押開いて減
衰力を発生しつつ上部作動油室Aに流れる。
【0060】したがって、このモードRにあっては、伸
側ハードで圧側ソフトの減衰力を発生することになる。
【0061】モードC 伸長行程時には、上部作動油室A内の作動油が伸側バイ
パス通路28からピストン2の伸側メインバルブ14よ
りもクラッキング圧の低い伸側バイパスバルブ27を押
開いて減衰力を発生しつつ、ピストンロッド4の伸側連
通孔41およびロータリバルブ18の通孔44を通り、
バイパス通路16から下部作動油室Bに流れ、かつ、ピ
ストンロッド4の退出体積分に相当する量の作動油が、
リザーバ室Tからベースバルブ9のチェックバルブ10
を開いて下部作動油室Bに補給される。
【0062】一方、圧縮行程時には、ピストンロッド4
の侵入体積分に相当する量の作動油が、下部作動油室B
からベースバルブ9の圧側バルブ11を押開いて下部作
動油室B内の作動油を昇圧させつつリザーバ室Tに流れ
ると共に、この昇圧した作動油がピストン2の圧側メイ
ンバルブ15を押開いて減衰力を発生しつつ上部作動油
室Aに流れる。
【0063】したがって、このモードCにあっては、先
のモードRのときとは逆に伸側ソフトで圧側ハードの減
衰力を発生することになる。
【0064】モードS 伸長行程時において、ピストン2が低速のときには、上
部作動油室A内の作動油が伸圧共用バイパス通路40か
らピストンロッド4の伸圧共用オリフィス連通孔43お
よびロータリバルブ18の通孔46を通り、この伸圧共
用オリフィス連通孔43によって生じる差圧で減衰力を
発生しつつバイパス通路16から下部作動油室Bに流れ
ると共に、ピストン2が中・高速になると、上記の流れ
と並行して伸側バイパス通路28から伸側バイパスバル
ブ27を押開いて減衰力を発生しつつ、ピストンロッド
4の伸側連通孔41およびロータリバルブ18の通孔4
4を通ってバイパス通路16から下部作動油室Bに向か
う流れが生じ、かつ、ピストンロッド4の退出体積分に
相当する量の作動油が、リザーバ室Tからベースバルブ
9のチェックバルブ10を開いて下部作動油室Bに補給
される。
【0065】一方、圧縮行程時にあっては、ピストンロ
ッド4の侵入体積分に相当する量の作動油が、下部作動
油室Bからベースバルブ9の圧側メインバルブ11を押
開いて下部作動油室B内の作動油を昇圧させつつリザー
バ室Tに流れると共に、この昇圧した作動油がピストン
2の低速時にあっては、バイパス通路16からロータリ
バルブ18の通孔46およびピストンロッド4の伸圧共
用オリフィス連通孔43を通り、この伸圧共用オリフィ
ス連通孔43によって生じる差圧で減衰力を発生しつつ
伸圧共用バイパス通路40から上部作動油室Aに流れ、
ピストン2が中・高速になると、上記の流れと並行して
バイパス通路16からロータリバルブ18の通孔45お
よびピストンロッド4の圧側連通孔42を通り、圧側バ
イパス通路33から圧側バイパスバルブ36を押開いて
減衰力を発生しつつ上部作動油室Aに向かう流れが生じ
る。
【0066】したがって、このモードSにあっては、先
のモードRの圧側ソフトおよびモードCの伸側ソフトよ
りもソフトな特性となる。
【0067】つぎに、セミアクティブサスペンションシ
ステムとしての制御について説明する。
【0068】従来のセミアクティブサスペンションにお
ける制御手段が「x′>0」のときに「x′−y′>
0」であればハードに、「x′−y′<0」であればソ
フトに制御するようになっていたが、これは減衰力可変
ダンパGが伸長行程でハードのときは圧縮行程でもハー
ドとなるので、「x′−y′」の正負によって切換える
必要があったからである。
【0069】その点、上記実施例の減衰力可変ダンパU
を使用すれば、伸長行程がハードのときには自動的に圧
縮行程がソフトに、圧縮行程がハードのときには同じく
自動的に伸長行程がソフトになるので、「x′−y′」
の正負により減衰力を切換える必要がなくなり、「x′
>0」のときにはモードRに切換えて伸側減衰力をハー
ドに、「x′<0」のときにはモードCに切換えて圧側
減衰力をハードに制御してやればよいことになる。
【0070】このように、車体Dと車輪Eの相対速度
「x′−y′」に関係なく車体Dの速度「x′」の正負
でモードR或いはモードCを選択するだけで従来と同様
の制御効果を発揮する。
【0071】しかも、車体Dの速度「x′」の正負変化
は1ヘルツ位と比較的ゆっくりとした振動なので、アク
チュエータ47の減衰力切換速度がそれ程速くなくても
充分な制御効果が得られ、かつ、切換え頻度も少なくて
すむ。
【0072】また、路面Kからの入力周波数が高周波に
なると、減衰力は低い方が車体Dへの伝達力が小さくな
って乗心地が向上する。そこで、高周波になると車体D
の速度「x′」が小さくなるので、伸側・圧側共に発生
減衰力のソフトなモードSに切換えてやる。
【0073】以上のように制御することによって、減衰
力可変ダンパUの切換え頻度を少なく、かつ、切換え速
度もそれ程速くするすることなく乗心地の向上を図るこ
とが可能になる。
【0074】なお、上記の減衰力可変ダンパUにあって
は、ピストンロッド4の下端インロー部に対して伸側バ
イパス通路機構20と圧側バイパス通路機構21および
伸圧共用バイパス通路機構22をピストン2の上方に位
置して配設してある。
【0075】したがって、減衰力可変ダンパUに大きな
横力が加わる場合にはピストンロッド4に比べて径の小
さい下端インロー部に大きな曲げ力が加わることになる
ので強度上好ましくない場合が生じる。
【0076】そこで、このような横力が加わる場合に
は、図6に示す実施例のように、ピストン2をピストン
ロッド4の下端インロー部の最上段に設けた減衰力可変
ダンパVを用いてやるようにすればよい。
【0077】なお、この減衰力可変ダンパVは先の実施
例の減衰力可変ダンパUと基本的には同一構成をとって
おり、ピストン部の機能部品のみを異にしているに過ぎ
ないので、以下、図7および図8に基づき、先の実施例
と同一の機能を果たす部分には同じ符合を用いて相違す
る点だけについて説明する。
【0078】すなわち、この減衰力可変ダンパVは、ピ
ストンロッド4の下端インロー部に対してピストン2が
最上段に位置し、このピストン2の下方に伸圧共用バイ
パス通路機構22と圧側バイパス通路機構21および伸
側メインバルブ機構48が積層して設けられており、こ
れらはピストン2と共にピストンロッド4の下端インロ
ー部にピストンナット5で締め付けて固定されている。
【0079】この実施例の場合、ピストンナット5は袋
ナットになっていてピストンロッド4内のバイパス通路
16の下端を塞ぎ、バイパス通路16と下部作動油室B
との連通を断っている。
【0080】一方、バイパス通路16は、ピストンロッ
ド4とロータリバルブ18に穿った通孔49,50を通
して上部作動油室Aに通じ、これら通孔49,50が図
8にみられるように、ロータリバルブ18の切換え位置
に関係なく常に連通状態を保ち、それによってバイパス
通路16と上部作動油室Aとを常時連通している。
【0081】ピストン2は、内周面に位置してピストン
ロッド4の伸側連通孔41とロータリバルブ18の通孔
44を通してバイパス通路16に通じる環状溝51を有
し、この環状溝51を下部作動油室Bに導く伸側バイパ
ス通路28と、上部作動油室Aと下部作動油室Bを直接
連通する圧側ポート13とを備えている。
【0082】そして、この伸側バイパス通路28の下端
出口部分を内周固定の伸側バイパスバルブ27で閉じる
ことによって伸側バイパス通路機構20を構成すると共
に、圧側ポート13の上端出口部分は内周固定型の圧側
メインバルブ15によって閉じられている。
【0083】ピストン2の下方に位置する伸圧共用バイ
パス通路機構22は、圧側バイパス通路機構21におけ
るバルブシート部材34に形成した伸圧共用バイパス通
路40を、一方ではピストンロッド4の伸圧共用オリフ
ィス連通孔43とロータリバルブ18の通孔46を通し
てバイパス通路16に、他方ではバルブシート部材34
に設けた切欠き52を介して下部作動油室Bに連通する
ことによって構成されている。
【0084】また、圧側バイパス通路機構21は、下部
作動油室Bに開口する切欠き52を下面へと導く圧側バ
イパス通路33を有するバルブシート部材34と、この
圧側バイパス通路33の下端開口部を閉じる内周固定型
の圧側バイパスバルブ36,間座37,バルブストッパ
38および通路31をもつ隔壁部材32を順次に積重ね
てケース35内に納め、かつ、隔壁部材32の通路31
をピストンロッド4の圧側連通孔42とロータリバルブ
18の通孔45を通してバイパス通路16に連通するこ
とで構成されている。
【0085】さらに、伸側メインバルブ機構48は、軸
方向に貫通する伸側ポート12をもったバルブシート部
材53を備え、この伸側ポート12の上端開口部を覆板
54で塞ぐと共に、バルブシート部材53に形成した通
路55,56とピストンロッド4に穿った通孔57とで
バイパス通路16に連通し、下端開口部をピストンナッ
ト5との間に介装したスプリング14aで押されている
内周固定型の伸側メインバルブ14で閉じることによっ
て構成されている。
【0086】そして、ピストンロッド4側の伸側連通孔
41,圧側連通孔42,伸圧共用オリフィス連通孔43
は、ロータリバルブ18側の通孔44,45,46に対
して先の実施例の場合と同様に、図7のW−W断面,X
−X断面およびY−Y断面の各断面で位相をずらして設
けてあり、図8に示されるように大きく分類してモード
R,モードSおよびモードCの3つのモードを取り得る
ようになっている。
【0087】すなわち、モードRでは圧側連通孔42の
みが開、モードSでは伸側連通孔41と圧側連通孔42
および伸圧共用オリフィス連通孔43の全てが開、モー
ドCでは伸側連通孔41のみが開となるように設定され
ている。
【0088】なお、ロータリバルブ18を右に回してモ
ードSからモードRに切換える場合に、圧側連通孔42
が開いたまま伸側連通孔41と伸圧共用オリフィス連通
孔43とが徐々に閉じられようになっていること、およ
び、ロータリバルブ18を逆方向に回してモードSから
モードCに切換える場合にあっても、伸側連通孔41が
開いたまま圧側連通孔42と伸圧共用オリフィス連通孔
43とが徐々に閉じられようになっている点も先の実施
例の場合と同様である。
【0089】かくして、この実施例の減衰力可変ダンパ
Vもまた先の実施例の減衰力可変ダンパUと同様に作用
することは明らかであり、したがって、その作用につい
ては先の実施例の説明に基づいて容易に理解できること
であるので、ここでは説明が煩雑になるのを避けるため
に省略する。
【0090】
【0091】
【0092】本発明に係る減衰力可変ダンパによれば、
簡単な加工により各モードにおける伸側および圧側の減
衰力特性を任意に設定することができるので、たとえ
ば、各モードでの圧側減衰力特性を近いものとすること
で各モードへの切換えをスムースに行なうことができ、
しかも、伸側および圧側減衰力が共にソフトのモードを
も容易に選ぶことができるので、良路走行時の高周波振
動に対しても乗心地の改善が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるセミアクティブサスペンション
システムの構成図である。
【図2】上記セミアクティブサスペンションに使用され
る減衰力可変ダンパの減衰力特性図である。
【図3】同じく上記減衰力可変ダンパの一実施例を示す
縦断正面図である。
【図4】図3における減衰力可変ダンパのピストン部バ
ルブ構造を詳細に示す縦断正面図である。
【図5】同じく上記減衰力可変ダンパの各モードでのロ
ータリバルブによる連通孔開閉状態を示す説明図であ
る。
【図6】減衰力可変ダンパの他の実施例を示す縦断正面
図である。
【図7】図6における減衰力可変ダンパのピストン部バ
ルブ構造を詳細に示す縦断正面図である。
【図8】同じく上記減衰力可変ダンパの各モードでのロ
ータリバルブによる連通孔開閉状態を示す説明図であ
る。
【図9】従来技術によるセミアクティブサスペンション
システムの構成図である。
【図10】同上セミアクティブサスペンションに使用さ
れる減衰力可変ダンパの減衰力特性図である。
【図11】車体に作用する減衰力可変ダンパの力関係を
示す説明図である。
【図12】同じく車体に作用する減衰力可変ダンパの力
に基づく制御則を示す説明図である。
【符号の説明】
A 上部作動油室 B 下部作動油室 D 車体 E 車輪 F 懸架スプリング G 減衰力可変ダンパ H 車高センサ J 加速度センサ L タイヤ M コントローラ N 微分器 P 積分器 Q 演算処理回路 T リザーバ室 U 減衰力可変ダンパ V 減衰力可変ダンパ 1 シリンダ 2 ピストン 3 アウターシェル 4 ピストンロッド 9 ベースバルブ 12 伸側ポート 13 圧側ポート 14 伸側メインバルブ 15 圧側メインバルブ 16 バイパス通路 17 コントロールロッド 18 ロータリバルブ 20 伸側バイパス通路機構 21 圧側バイパス通路機構 22 伸圧共用バイパス通路機構 27 伸側バイパスバルブ 28 伸側バイパス通路 33 圧側バイパス通路 36 圧側バイパスバルブ 40 伸圧共用バイパス通路 41 伸側連通孔 42 圧側連通孔 43 伸圧共用オリフィス連通孔 44,45,46,49,50 通孔 47 アクチュエータ 48 伸側メインバルブ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−42319(JP,A) 特開 昭62−253506(JP,A) 特開 昭61−75007(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/015 B60G 17/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンによって区画された上部作動油
    室と下部作動油室を連通する伸側ポートと圧側ポートを
    備え、これら伸側および圧側ポートに伸側メインバルブ
    と圧側メインバルブをそれぞれ配設すると共に、伸側お
    よび圧側ポートと並行して上部作動油室と下部作動油室
    をそれぞれ個別に連通する伸側バイパス通路と圧側バイ
    パス通路および伸圧共用バイパス通路を有し、この伸側
    バイパス通路には伸側バイパスバルブを、また、圧側バ
    イパス通路には圧側バイパスバルブをそれぞれ配設し、
    かつ、これら伸側バイパス通路と圧側バイパス通路およ
    び伸圧共用バイパス通路に対応して、伸側バイパス通路
    と伸圧共用バイパス通路が閉じている時圧側バイパス通
    路が開き、圧側バイパス通路と伸圧共用バイパス通路が
    閉じている時伸側バイパス通路が開き、伸側バイパス通
    路と圧側バイパス通路と伸圧共用バイパス通路の全てが
    開く3つの切換位置をもった切換バルブを設けたことを
    特徴とするセミアクティブサスペンション用の減衰力可
    変ダンパ。
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