JP3114032B2 - サスペンション装置 - Google Patents

サスペンション装置

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JP3114032B2
JP3114032B2 JP7538492A JP7538492A JP3114032B2 JP 3114032 B2 JP3114032 B2 JP 3114032B2 JP 7538492 A JP7538492 A JP 7538492A JP 7538492 A JP7538492 A JP 7538492A JP 3114032 B2 JP3114032 B2 JP 3114032B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車体速度に応じて伸
側減衰力および圧側減衰力を切り替え制御するサスペン
ション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のサスペンション装置を示す
ブロック図である。
【0003】これについて述べると、1は車体、2は車
輪であり、これらの間には、ばね3,減衰力可変ダンパ
4,車高センサ5が装着され、また、車体1には上下方
向の加速度を検出する加速度センサ6が設けてある。
【0004】また、車輪2と路面7との間には、ばね要
素としてのタイヤ8が存在する。
【0005】加速度センサ6,車高センサ5の信号はコ
ントローラ9に入力され、コントローラ9は減衰力可変
ダンパ4に設けられた減衰力切り替えアクチュエータを
駆動し、減衰力を高低2段階に切り替えるようになって
いる。
【0006】次に、従来のサスペンション装置に用いら
れる減衰力可変ダンパ4について、図8に基づき説明す
る。
【0007】シンリダ11内はピストン12により上下
2室としてのA室,B室に仕切られている。
【0008】シリンダ11とアウターシェル40により
リザーバたるC室が形成されている。
【0009】また、ピストン12はピストンロッド13
の一端にねじで締結され、ピストンロッド13の他端は
ベアリング14およびシール15を貫通して突出し、車
体1側に取り付けられる。
【0010】一方、シリンダ11側はアウターシェル4
0下部に溶接されたアイ16により車輪側に取り付けら
れる。
【0011】シリンダ11下部には圧縮時に減衰力を発
生する圧バルブ17と、伸張時にC室からB室に油を吸
い込むチェックバルブ18とにより構成されるベースバ
ルブが設けてある。
【0012】また、ピストン12には、伸張時にA室か
らB室へ油が流れる時の通路となる伸ポート19と伸側
減衰力を発生する伸バルブ20とが、圧縮時にB室から
A室へ油が流れる時の通路となる圧ポート21と圧側減
衰力を発生する圧バルブ22とが設けられている。
【0013】そして、上記ピストンロッド13内は中空
となっており、内部にコントロールロッド23とロータ
リーバルブ24が結合されて挿入され、このロータリー
バルブ24の脱落防止のためのロータリーバルブストッ
パ25が圧入されている。
【0014】また、上記ピストンロッド13にはA室側
に連通孔26が設けられ、ロータリーバルブ24には連
通孔を開閉するオリフィス27が設けられていて、開状
態ではA室とB室がピストンロッド13内のバイパス通
路28を介して連通し、ロータリーバルブ13に設けた
上記オリフィス27がバイパス流量を規制する。
【0015】また、上記コントロールロッド23は上部
ピストンロッド13内に設けたOリング29によりシー
ルされ、減衰力切り替えアクチュエータ30のシャフト
と嵌合し、このアクチュエータ30を駆動してコントロ
ールロッド23を回転させることにより、バイパス通路
28の開閉を可能にする。
【0016】次に、減衰力可変ダンパの動作について説
明する。
【0017】まず、高減衰力を得るには減衰力切り替え
アクチュエータ30を駆動してロータリーバルブ24を
回転させ、バイパス通路28を閉じる。
【0018】伸行程では、A室の油が伸ポート19,伸
バルブ20を通りB室に流れる。
【0019】このため、発生するA,B室の差圧により
伸側減衰力が発生する。
【0020】ここでピストンロッド13がシリンダ11
外に突出した体積に相当する油が、C室よりベースバル
ブのチェックバルブ18を通りB室に補充される。
【0021】一方、圧縮行程では、ピストンロッド13
がシリンダ11内に侵入した分の油が、ベースバルブの
圧バルブ17を通りC室へ流れる。
【0022】このとき、圧バルブ17の発生する差圧に
よりB室の圧力は上昇する。
【0023】一方、B室の油は圧ポート21,圧バルブ
22を通りA室にも流れる。
【0024】このとき発生するA,B室の差圧とB室の
圧力により、圧側減衰力が発生し、これがハード状態と
なる。
【0025】次に、ロータリーバルブ24を回転させ、
バイパス通路28を連通させると、上記高減衰力時に対
し、ピストン12の伸、圧バルブ20,22をバイパス
する油の流れが発生する。
【0026】この流れは各バルブに対し並列流れとなる
ので、ピストン12の伸,圧バルブ20,22を流れる
流量はバイパス流量分だけ少なくなり、伸行程,圧行程
ともA−B室間の差圧が小さくなる。
【0027】その結果、高減衰力時に対し、低い減衰
力、すなわちソフトの減衰力となる。
【0028】このときの減衰力特性を図9に示す。
【0029】この図から分かるように、伸側減衰力がハ
ードの時には縮み側減衰力もハードになり、伸側減衰力
がソフトの時には縮み側減衰力もソフトになる。これが
従来の減衰力可変ダンパの特徴である。
【0030】次に、上記減衰力可変ダンパ4の制御方法
について説明する。
【0031】図7に示すように、車体1および車輪2の
変位を便宜上x,yと定め(矢印方向を正とする)、x
a,yaはそれぞれの速度、xb,ybはそれぞれの加
速度を示す。
【0032】そこで、車体1に作用する力に着目する
と、x>0(車体1が上方に動いている)の時xa−y
a>0(ダンパが伸びている)ならば、車体1の運動方
向と反対側(下側)の向きに減衰力が作用し、車体に対
し制振力となるが、xa−ya<0(ダンパが縮んでい
る)場合は、減衰力が車体1の運動方向に作用し、結果
として減衰力が加振力となる。
【0033】xa<0の場合も同様に、減衰力が制振力
と加振力になる場合がある。
【0034】そこで、xaを縦軸,xa−yaを横軸と
して4つの象限に分けると図10(a)に示すように、
第1,第3象限は制振作用、第2,第4象限は加振作用
を与えることになる。
【0035】そこで、図10(b)に示すように減衰力
が制振力として作用する場合は、減衰力をハード、加振
力として作用する場合はソフトにするという制御方法が
提唱されている。
【0036】これを式で表わすと、xa(xa−ya)
>0の時減衰力がハード、xa(xa−ya)<0の時
減衰力がソフトということになる。
【0037】この様に制御することにより、車両の乗心
地が向上することになる。
【0038】ここでxaの値は加速度センサの信号xb
をコントローラ9内の積分器9aにて積分することによ
り得られ、xa−yaの値は車高センサの信号x−yを
微分器9bにて微分することにより得られる。
【0039】そして、演算処理・駆動回路9cはこれら
の微分器9bおよび微分器9aの出力にもとづき、所定
の減衰力調整信号を出力する。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、xaは車体質量と懸架ばね定数で決まる固有振動数
である1Hzの振動数で変化するが、xa−yaは路面
7からの瞬間的な入力や、車輪2とタイヤ8との共振等
により、かなり多い頻度で正負(伸,圧)の符号が変化
する。
【0041】それ故、かなりの頻度で減衰力を切り替え
る必要がある。
【0042】そのために、減衰力調整アクチュエータを
高速で切り替え動作させなければ、制御効果が低減する
し、これによりアクチュエータ,ダンパにかなりの耐久
性が必要となるほか、制御に際し、車体1と車輪2の相
対速度(xa−ya)が必要なため、車高センサ(もし
くは相対速度センサ)5を各車輪2ごとに必要となり、
システムのコストが高くなるという問題点があった。
【0043】この発明は上記のような従来の問題点に着
目してなされたものであり、減衰力調整アクチュエータ
を高速で切り替える必要をなくし、その切り替え頻度を
低減して機器の耐久性を向上させることができるととも
に、バルブ構成の簡素化およびローコスト化を図ること
ができるサスペンション装置を得ることを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】この発明に係るサスペン
ション装置は、車輪側に取り付けられるシリンダ内を上
下2室に隔成し、かつ圧側バルブと伸側サブバルブを有
する第1のピストンおよび該第1のピストンと同一構成
で、伸側バルブと圧側サブバルブを有する第2のピスト
ンと、該第1のピストンおよび第2のピストンを一端に
有し、他端が車体側に取り付けられるとともに中心部に
バイパス通路を有するピストンロッドと、該ピストンロ
ッドに独立して設けられ、上記バルブのいずれかおよび
上記バイパス通路を介して上記2室に連通する3組の連
通孔と、上記各ピストンに設けられて、上記連通孔およ
び上記2室間に連通する伸側バイパス通路および圧側バ
イパス通路とを備えて、ロータリーバルブにより上記各
バルブによる圧側減衰力および伸側減衰力の一方をハー
ドに、他方をソフトにまたは両方をソフトにするよう
に、上記各連通孔を切換開閉し、コントローラにより該
ロータリーバルブの回動量を車体速度の大きさに応じて
制御するようにしたものである。
【0045】
【作用】この発明におけるコントローラは、車体速度の
大きさに応じて、ロータリーバルブの回動量を制御して
伸側および圧側の連通孔を開閉し、このときの開閉動作
が、伸側減衰力がハードのとき圧側減衰力をソフトに
し、伸側減衰力がソフトのとき圧側減衰力をハードとな
るようにし、または伸側減衰力および圧側減衰力を共に
ソフトとなるようにし、さらに、かかる減衰力のハー
ド,ソフトの切替えを、同一構成のバルブ構造体を2組
対向配置することにより、簡単な構成でローコストに実
現する。
【0046】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。
【0047】図1において、1は車体、2は車輪であ
り、これらの間には、ばね3,減衰力可変ダンパ4が装
着され、また、車体1には上下方向の加速度を検出する
加速度センサ6が設けてある。
【0048】また、車輪2と路面7との間には、ばね要
素としてのタイヤ8が存在する。
【0049】加速度センサ6の信号はコントローラ9に
入力され、コントローラ9は減衰力可変ダンパ4に設け
られた減衰力切り替えアクチュエータを駆動し、減衰力
を高低2段階に切り替えるようになっている。
【0050】また、9aは加速度センサ6の出力を積分
する積分器、9cはこの積分器9aの出力にもとづいて
減衰力可変ダンパ4の減衰力調整信号を演算し出力する
演算処理・駆動回路である。
【0051】なお、この発明では図7における微分器9
bおよび車高センサ5が省かれている。
【0052】また、図2はこの発明において使用する減
衰力可変ダンパの詳細を示し、これが基本的にピストン
部のバルブ構造以外は図8に示したものと同様であるの
で異なっている点のみを説明する。
【0053】また、図3はこの発明におけるピストン部
のバルブ構造を示す。
【0054】図3において、43は圧側バルブ41と伸
側サブバルブ42を有する第1のピストン、46は伸側
バルブ44と圧側サブバルブ45を有する第2のピスト
ンで、これらの各ピストン43,46は構造が同一のも
のを、ピストンロッド13端に対称配置したものであ
る。
【0055】ここで、圧側バルブ41はリーフバルブ4
7および間座48からなり、バルブストッパ49を介し
てピストンロッド13とピストン43との間に介装され
ている。
【0056】また、伸側サブバルブ42はノンリタンバ
ルブ50およびノンリタンスプリング51からなり、各
ピストン43,46間に介装されたカラー52によりピ
ストン43側に圧接されている。
【0057】さらに、伸側バルブ44はリーフバルブ5
3,メインバルブ54,間座55からなり、ピストンナ
ット56に支持されたメインスプリング57により第2
のピストン46側に圧接されている。
【0058】また、圧側サブバルブ45はノンリタンバ
ルブ45aおよびノンリタンスプリング45bからな
り、カラー52と第2のピストン46との間に介装され
ている。
【0059】なお、58,59はピストンロッド13内
でコントロールロッド23を支持するワッシャ、75は
バイパス通路60内の油がB室に流出するのを阻止する
スチールボール、61はロータリーバルブストッパ、6
2はワッシャである。
【0060】また、ピストンロッド13には、断面A−
A部,B−B部、C−C部に連通孔63,64,65が
設けられており、ロータリーバルブ24により開閉され
るようになっている。
【0061】このロータリーバルブ24は図4に示すよ
うに、上記各断面で開口部66,67,68が形成さ
れ、これらが断面で位相をずらして、すなわち、ロータ
リーバルブ24の外周方向に位置がずれて配置され、こ
れらの開口部66,67,68と連通孔63,64,6
5との対応状態を変えるだけで、3つの減衰力のモード
を形成可能にしている。
【0062】すなわち、図4において、モードRでは、
A−A断面とB−B断面が開、C−C断面は閉となる。
【0063】モードSでは、A−A断面,C−C断面が
開、B−B断面が閉となる。
【0064】モードCでは、B−B断面,C−C断面が
開、A−A断面が閉となるように設定されている。
【0065】また、減衰力切換アクチュエータは3段階
に切り換え可能なもので、各モードを選択できるように
なっている。
【0066】次に、減衰力可変ダンパの動作について説
明する。
【0067】まず、図4に示すようなモードRでは、A
−A断面,B−B断面の連通孔63,64がコントロー
ラの制御によるロータリーバルブ24の回動によって開
かれ、C−C断面の連通孔65は閉じられる。
【0068】この状態では、伸行程時において、A室か
らB室へ油の流れは、伸側バルブ44のリーフバルブ5
3を開いて、図5(a)に示すように、実線矢印の方向
になされ、このため伸側減衰力はハードとなる。
【0069】一方、圧行程時では圧側バルブ41をバイ
パスして、油が圧側バイパス通路70を通して点線矢印
のように流れるので、圧側減衰力はソフトになる。
【0070】また、モードSでは、図5(b)に示すよ
うに、伸行程時には油が実線矢印のように、伸側バルブ
44をバイパスして伸側バイパス通路71を流れるた
め、伸側減衰力はソフトになり、圧行程時にも、油が点
線矢印のように、圧側バルブ41をバイパスして圧側バ
イパス通路70を流れるため、圧側減衰力がソフトにな
る。
【0071】さらに、モードCでは、図5(c)に示す
ように、伸行程時には油が実線矢印のように伸側バルブ
44をバイパスして伸側バイパス通路71を流れるた
め、伸側減衰力はソフトになり、圧行程時には、油が点
線矢印のように、圧側バルブ41を押し開いて流れるた
め、圧側減衰力はハードとなる。
【0072】なお、いずれのモードでも、伸行程ではピ
ストンロッド13が突出した分の油が、C室からベース
バルブのチェックバルブ18を通りB室に補充され、圧
縮行程ではピストンロッド13の侵入分の油がベースバ
ルブの圧バルブ17を通りC室へ流れ、その時に発生す
る差圧によりB室の圧力が上昇することは、従来と同様
である。
【0073】次に制御方法について説明する。従来の制
御方法ではxa>0のとき、xa−ya>0(ダンパ伸
状態)の時はハード、xa−ya<0(ダンパ圧縮状
態)の時はソフトに制御するようになっている。
【0074】これは、従来の減衰力可変ダンパが伸行程
でハードの時は、圧縮行程でもハードになっているから
xa−yaの正負により切り替える必要が生じるもので
ある。
【0075】この発明の減衰力可変ダンパでは、伸行程
でハードの時は、圧行程は自動的にソフトになっている
ので、xa−yaの正負により減衰力を切り替える必要
がなく、xa>0の時は伸側減衰力をハード(モード
R)に制御しておけばよいことになる。
【0076】同様に、xa<0の時は圧側減衰力をハー
ド(モードC)に制御すればよい。
【0077】すなわち、車体1と車輪2の相対速度xa
−yaに関係なく、車体1の速度xaの正負でモード
R,モードCを選択すれば、従来と同様の制御効果を得
ることができる。
【0078】しかも、車体1の速度変化は1Hz位と比
較的ゆっくりした振動なので、アクチュエータの減衰力
切替速度が比較的遅くても十分な効果が得られ、しかも
切り替え頻度も少なくてすむ。
【0079】さらに、路面7からの入力周波数が高周波
になると、減衰力は低い方が車体1への伝達力が小さく
なり、乗心地はよくなる。
【0080】高周波になると車体速度xaが小さくなる
ので、伸側,圧側とも減衰力の低いモードSに切り替え
る。
【0081】図6に以上の制御則をまとめたものを示
す。
【0082】このように制御することにより、乗心地を
向上させることが可能となり、切り替え頻度も極めて少
なくすることができる。
【0083】なお、上記実施例では減衰力を3段階に切
り替えるものを示したが、2段切り替えとし、モードR
とモードCを車体の速度xaの正負だけで切り替えても
よいことは勿論のことである。
【0084】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、車輪
側に取り付けられるシリンダ内を上下2室に隔成し、か
つ圧側バルブと伸側サブバルブを有する第1のピストン
および該第1のピストンと同一構成で、伸側バルブと圧
側サブバルブを有する第2のピストンと、該第1のピス
トンおよび第2のピストンを一端に有し、他端が車体側
に取り付けられるとともに中心部にバイパス通路を有す
るピストンロッドと、該ピストンロッドに独立して設け
られ、上記バルブのいずれかおよび上記バイパス通路を
介して上記2室に連通する3組の連通孔と、上記各ピス
トンに設けられて、上記連通孔および上記2室間に連通
する伸側バイパス通路および圧側バイパス通路とを備え
て、ロータリーバルブにより上記各バルブによる圧側減
衰力および伸側減衰力の一方をハードに、他方をソフト
にまたは両方をソフトにするように、上記各連通孔を切
換開閉し、コントローラにより該ロータリーバルブの回
動量を車体速度の大きさに応じて制御するように構成し
たので、車体速度の大きさのみで減衰力を切り替えるこ
とにより、アクチュエータを高速で切り替える必要がな
く、小型で安価なアクチュエータが使用でき、さらに減
衰力の切り替え頻度が少なくなるので機器の耐久性が向
上し、車高センサが不要となるので、システムが安価に
構成できるほか、第1のピストンおよび第2のピストン
の構成部品の共通化により組付性の向上,構成の簡素化
を図ることができ、サスペンション装置全体としてのコ
ストダウンを図ることができるという実用上の効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるサスペンション装置
を示すブロック図である。
【図2】この発明における減衰力可変ダンパを示す断面
図である。
【図3】図2におけるピストン部のバルブ構造を拡大し
て示す断面図である。
【図4】この発明における減衰力可変ダンパの伸圧連通
孔の開閉状態および伸圧の減衰力の関係を示す説明図で
ある。
【図5】図3においてロータリーバルブの回転制御によ
る油の各流れモードを説明する説明図である。
【図6】この発明によるダンパモードにおける車体速度
の制限則を示す説明表図である。
【図7】従来のサスペンション装置を示すブロック図で
ある。
【図8】図5における減衰力可変ダンパを示す断面図で
ある。
【図9】従来の減衰力可変ダンパの減衰力特性を示すグ
ラフである。
【図10】従来の減衰力可変ダンパ動作による車体への
作用力と制御則の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車体 2 車輪 9 コントローラ 11 シリンダ 13 ピストンロッド 24 ロータリーバルブ 43 第1のピストン 46 第2のピストン 63,64,65 連通孔 70 圧側バイパス通路 71 伸側バイパス通路 A,B 2室
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−42319(JP,A) 特開 昭62−253506(JP,A) 特開 平2−41913(JP,A) 特開 平1−106721(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/015 B60G 17/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪側に取り付けられるシリンダ内を上
    下2室に隔成し、かつ圧側バルブと伸側サブバルブを有
    する第1のピストンおよび該第1のピストンと同一構成
    で、伸側バルブと圧側サブバルブを有する第2のピスト
    ンと、該第1のピストンおよび第2のピストンを一端に
    有し、他端が車体側に取り付けられるとともに中心部に
    バイパス通路を有するピストンロッドと、該ピストンロ
    ッドに独立して設けられ、上記バルブのいずれかおよび
    上記バイパス通路を介して上記2室に連通する3組の連
    通孔と、上記各ピストンに設けられて、上記連通孔およ
    び上記2室間に連通する伸側バイパス通路および圧側バ
    イパス通路と、上記各バルブによる圧側減衰力および伸
    側減衰力の一方をハードに、他方をソフトにまたは両方
    をソフトにするように、上記各連通孔を切換開閉するロ
    ータリーバルブと、該ロータリーバルブの回動量を車体
    速度の大きさに応じて制御するコントローラとを備えた
    サスペンション装置。
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