JPH0487825A - 自動車の車高調整装置 - Google Patents
自動車の車高調整装置Info
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- JPH0487825A JPH0487825A JP20437290A JP20437290A JPH0487825A JP H0487825 A JPH0487825 A JP H0487825A JP 20437290 A JP20437290 A JP 20437290A JP 20437290 A JP20437290 A JP 20437290A JP H0487825 A JPH0487825 A JP H0487825A
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- Fluid-Damping Devices (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は自動車の車高調整装!、特に悪路走行に適した
車高調整が可能な車高調整装!に関するものである。
車高調整が可能な車高調整装!に関するものである。
従来、減衰力可変式ショックアブソーバを備えた自動車
が提案されている。このショックアブソーバは、ピスト
ンロッドを貫通す名操作ロッドを回転自在に挿入し、こ
の操作ロッドをアクチュエータによって回転させること
により、操作ロッドに設けた調整弁を介して上下の油室
の連通路の面積を複数段階に可変とするものである。ア
クチュエータの駆動はコンピュータが走行状態を判定し
て自動的に行ったり、手動で切替スインチを切り替える
ことにより行っている。
が提案されている。このショックアブソーバは、ピスト
ンロッドを貫通す名操作ロッドを回転自在に挿入し、こ
の操作ロッドをアクチュエータによって回転させること
により、操作ロッドに設けた調整弁を介して上下の油室
の連通路の面積を複数段階に可変とするものである。ア
クチュエータの駆動はコンピュータが走行状態を判定し
て自動的に行ったり、手動で切替スインチを切り替える
ことにより行っている。
一般の減衰力可変式ショックアブソーバの場合、ピスト
ン部分に2種類のチェックバルブを設けてあり、ピスト
ンが伸側に動作するときに開くチェックバルブの開口面
積を圧側に動作するときに開くチェックバルブの開口面
積より小さくしている。
ン部分に2種類のチェックバルブを設けてあり、ピスト
ンが伸側に動作するときに開くチェックバルブの開口面
積を圧側に動作するときに開くチェックバルブの開口面
積より小さくしている。
そのため、ショックアブソーバの伸側減衰力が圧側減衰
力より大きくなり、乗り心地を重視した減衰力特性が得
られる。
力より大きくなり、乗り心地を重視した減衰力特性が得
られる。
しかしながら、上記のように伸側減衰力を圧側減衰力よ
り大きくすると、凸凹道のように悪路を走行する場合、
路面からの振動エネルギーを受けて車高が低くなった状
態で収束するという特性があった。そのため、フロアパ
ネルや排気管などが路面と接触するおそれがあった。
り大きくすると、凸凹道のように悪路を走行する場合、
路面からの振動エネルギーを受けて車高が低くなった状
態で収束するという特性があった。そのため、フロアパ
ネルや排気管などが路面と接触するおそれがあった。
このような問題を解決するため、従来より空気ばね弐の
車高調整装置が提案されている。この車高調整装置はシ
ョックアブソーバに空気ばねを設け、悪路走行時のよう
に車高を高くする場合には空気ばねに圧縮空気を供給す
るものである。ところが、この車高調整装置にはコンプ
レッサ、空気ばねを持つショックアブソーバ、空気圧切
替バルブ等が必要となり、構造が極めて複雑でコスト高
になるという問題があった。
車高調整装置が提案されている。この車高調整装置はシ
ョックアブソーバに空気ばねを設け、悪路走行時のよう
に車高を高くする場合には空気ばねに圧縮空気を供給す
るものである。ところが、この車高調整装置にはコンプ
レッサ、空気ばねを持つショックアブソーバ、空気圧切
替バルブ等が必要となり、構造が極めて複雑でコスト高
になるという問題があった。
また、油圧式の車高調整装置(特開平1−160717
号公報)も提案されているが、この場合も上記と同様に
オイルポンプや各種油圧制御弁が必要であり、構造が複
雑となっていた。
号公報)も提案されているが、この場合も上記と同様に
オイルポンプや各種油圧制御弁が必要であり、構造が複
雑となっていた。
そこで、本発明の目的は、従来のような車高調整装置を
設けることなく、簡単な構造で車高調整が可能な自動車
の車高調整装置を提供することにある。
設けることなく、簡単な構造で車高調整が可能な自動車
の車高調整装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の発明は、ショックアブ
ソーバの上下の油室間に設けられる圧側連通路の面積を
伸側連通路の面積より小さくし、ショックアブソーバの
圧側減衰力を伸側減衰力より大きくしたものである。
ソーバの上下の油室間に設けられる圧側連通路の面積を
伸側連通路の面積より小さくし、ショックアブソーバの
圧側減衰力を伸側減衰力より大きくしたものである。
第2の発明は、ピストンロッドを貫通して操作ロッドを
回転自在に挿入し、この操作ロッドをアクチュエータで
回転させることにより、操作ロッドに設けた調整弁を介
して上下の油室の連通路の面積を可変としたショックア
ブソーバを備えた自動車において、上記調整弁に圧側連
通路の面積が伸側連通路の面積より小さくなるチェソク
ハルフ機構を設け、ショックアブソーバの圧側減衰力を
伸側減衰力より大きくしたものである。
回転自在に挿入し、この操作ロッドをアクチュエータで
回転させることにより、操作ロッドに設けた調整弁を介
して上下の油室の連通路の面積を可変としたショックア
ブソーバを備えた自動車において、上記調整弁に圧側連
通路の面積が伸側連通路の面積より小さくなるチェソク
ハルフ機構を設け、ショックアブソーバの圧側減衰力を
伸側減衰力より大きくしたものである。
悪路を走行する場合の車体の変位を検証するため、第1
図のような2自由度モデルを設定した。
図のような2自由度モデルを設定した。
ここで、Mは車体質量(270kg)、mはホーイルの
質量(30kg)、klはタイヤのばね定数(一定)、
k2はショックアブソーバのばね定数(非線形)、Cは
オイルダンパである。そして、接地点pに振幅5ms、
周波数10Hzの振動を加え、オイルダンパCの減衰力
特性を変化させた場合について機構解析ソフトウェアr
ADAMSJ (商品名)を用いてシュミレーション
を行った。
質量(30kg)、klはタイヤのばね定数(一定)、
k2はショックアブソーバのばね定数(非線形)、Cは
オイルダンパである。そして、接地点pに振幅5ms、
周波数10Hzの振動を加え、オイルダンパCの減衰力
特性を変化させた場合について機構解析ソフトウェアr
ADAMSJ (商品名)を用いてシュミレーション
を行った。
上記オイルダンパCの特性として、第2図Aのように伸
側減衰力〉圧側減衰力に設定すると、車体Mは第3図の
ように中立位置より6Ilfiだけ下がった位置で収束
する。つまり、車高が6tara低下することになる。
側減衰力〉圧側減衰力に設定すると、車体Mは第3図の
ように中立位置より6Ilfiだけ下がった位置で収束
する。つまり、車高が6tara低下することになる。
一方、第2図Bのように圧側減衰力〉伸側減衰力に設定
すると、車体Mは第4図のように中立位置より6amだ
け上がった位置で収束する。つまり、ショックアブソー
バの減衰力特性を変化させることにより、車高調整がで
きたことになる。
すると、車体Mは第4図のように中立位置より6amだ
け上がった位置で収束する。つまり、ショックアブソー
バの減衰力特性を変化させることにより、車高調整がで
きたことになる。
さらに、上記2自由度モデルを4輪に適用して実車に近
似したフルビークルモデル(第5図参照)を用い、振幅
10m−の正弦波状路面を車速40km/hで走行(1
0Hz相当)した場合について、同じく機構解析ソフト
ウェアrADAMs’J (商品名)を用いてシュミ
レーションを行った。その結果、伸側減衰力〉圧!!l
減衰力とした場合には第6図のように車高が約17mm
低下したのに対し、圧側減衰力〉伸側減衰力とすると第
7図のように車高が約10m5上昇した。
似したフルビークルモデル(第5図参照)を用い、振幅
10m−の正弦波状路面を車速40km/hで走行(1
0Hz相当)した場合について、同じく機構解析ソフト
ウェアrADAMs’J (商品名)を用いてシュミ
レーションを行った。その結果、伸側減衰力〉圧!!l
減衰力とした場合には第6図のように車高が約17mm
低下したのに対し、圧側減衰力〉伸側減衰力とすると第
7図のように車高が約10m5上昇した。
このようにショックアブソーバの圧側減衰力を伸側減衰
力より大きくすることにより、路面からの振動入力エネ
ルギーを利用して車高を自在に上昇させるこ止が可能と
なる。ただし、一般の車高調整装置と異なり、振動が加
わらなければ車高は変化しない。
力より大きくすることにより、路面からの振動入力エネ
ルギーを利用して車高を自在に上昇させるこ止が可能と
なる。ただし、一般の車高調整装置と異なり、振動が加
わらなければ車高は変化しない。
第8図は本発明における車高調整用ショックアブソーバ
の一例を示し、このショックアブソーバが4輪に設けら
れる。
の一例を示し、このショックアブソーバが4輪に設けら
れる。
上記ショックアブソーバは、下端部が車体のナンクルア
ーム等に連結されたシリンダ1を備え、このシリンダl
の内部を摺動自在なピストン2によって上下の油室3,
4が仕切られている。上記ピストン2には2種類のチェ
ックバルブ5,6が設けられており、一方のチェックバ
ルブ5はピストン2が伸側に動作するときに開き、他方
のチェックバルブ6はピストン2が圧側に動作するとき
に開く。そして、伸側減衰力を圧側減衰力より大きくす
るために、伸側チェックバルブ5の開口面積を圧側チェ
ックバルブ6の開口面積より小さくしである。
ーム等に連結されたシリンダ1を備え、このシリンダl
の内部を摺動自在なピストン2によって上下の油室3,
4が仕切られている。上記ピストン2には2種類のチェ
ックバルブ5,6が設けられており、一方のチェックバ
ルブ5はピストン2が伸側に動作するときに開き、他方
のチェックバルブ6はピストン2が圧側に動作するとき
に開く。そして、伸側減衰力を圧側減衰力より大きくす
るために、伸側チェックバルブ5の開口面積を圧側チェ
ックバルブ6の開口面積より小さくしである。
上記ピストン2には筒状のピストンロッド7が連結され
ており、このピストンロッドアを貫通して操作ロッド8
が回転自在に挿入されている。ピストンロッド7の上端
部にはステッパモータ等のアクチュエータ9が固定され
ており、このアクチュエータ9によって操作ロフト8を
例えば左右90度ずつ合計180度往復回転させること
が可能である。操作ロッド8の下端部には調整弁10が
取り付けられており、この調整弁lOにより上下の油室
34の連通路の面積を可変としである。
ており、このピストンロッドアを貫通して操作ロッド8
が回転自在に挿入されている。ピストンロッド7の上端
部にはステッパモータ等のアクチュエータ9が固定され
ており、このアクチュエータ9によって操作ロフト8を
例えば左右90度ずつ合計180度往復回転させること
が可能である。操作ロッド8の下端部には調整弁10が
取り付けられており、この調整弁lOにより上下の油室
34の連通路の面積を可変としである。
シリンダ1の下側油室4にはフリーピストン23を介し
てリザーバ室24が形成されており、このリザーバ室2
4には高圧の窒素ガスが封入されている。
てリザーバ室24が形成されており、このリザーバ室2
4には高圧の窒素ガスが封入されている。
ピストンロッドアの侵入、退出分のオイルはフリーピス
トン23の移動により、リザーバ室24の体積を変化さ
せることにより吸収している。
トン23の移動により、リザーバ室24の体積を変化さ
せることにより吸収している。
第9図、第10図は調整弁10の詳細を示す、操作ロッ
ド8の下端部に固定された調整弁本体11はピストンロ
ッド7の内面を回転自在であり、ピストンロッド7には
内外に貫通する貫通孔12が形成されている。調整弁本
体11の上記貫通孔12と対応する部位には、連通孔1
3と幅広な縦溝14と幅狭な縦溝15とが順に90度間
隔をあけて周方向に形成されている。上記連通孔13は
調整弁本体11の下方から軸心部に形成されたチエツク
ボール収納孔16と直交しており、この収納孔16には
チエツクボール17が収納され、かつスプリング18に
よって上方へ付勢されている。そのため、通常時はチエ
ツクボール17が収納孔16の内面に設けた弁口19を
閉鎖している。したがって、ピストン2が圧側に動作し
た時にはチエツクボール17が弁口19を閉しており、
伸側に動作した時のみチエツクボール17が弁口19を
開(チェックバルブ機構を構成している。
ド8の下端部に固定された調整弁本体11はピストンロ
ッド7の内面を回転自在であり、ピストンロッド7には
内外に貫通する貫通孔12が形成されている。調整弁本
体11の上記貫通孔12と対応する部位には、連通孔1
3と幅広な縦溝14と幅狭な縦溝15とが順に90度間
隔をあけて周方向に形成されている。上記連通孔13は
調整弁本体11の下方から軸心部に形成されたチエツク
ボール収納孔16と直交しており、この収納孔16には
チエツクボール17が収納され、かつスプリング18に
よって上方へ付勢されている。そのため、通常時はチエ
ツクボール17が収納孔16の内面に設けた弁口19を
閉鎖している。したがって、ピストン2が圧側に動作し
た時にはチエツクボール17が弁口19を閉しており、
伸側に動作した時のみチエツクボール17が弁口19を
開(チェックバルブ機構を構成している。
上記アクチュエータ9はコントローラ20によって制御
されており、コントローラ20には左右の車輪に設けた
車高センサ21.22や車速センサ、ステアリングセン
サ、ブレーキスイッチ等(いずれも図示せず)から検出
信号が入力される0例えば、左右の車高センサ21.2
2の検出信号の振幅が小さい場合には平坦路を走行して
いると判断し、コントローラ20は車速、ステアリング
角、ブレーキング等の他の条件に応じてソフトモードあ
るいはハードモードに切り替え、振幅が一定値を越えた
場合には悪路を走行していると判断して悪路モードに切
り替える。
されており、コントローラ20には左右の車輪に設けた
車高センサ21.22や車速センサ、ステアリングセン
サ、ブレーキスイッチ等(いずれも図示せず)から検出
信号が入力される0例えば、左右の車高センサ21.2
2の検出信号の振幅が小さい場合には平坦路を走行して
いると判断し、コントローラ20は車速、ステアリング
角、ブレーキング等の他の条件に応じてソフトモードあ
るいはハードモードに切り替え、振幅が一定値を越えた
場合には悪路を走行していると判断して悪路モードに切
り替える。
ここで、上記構成よりなるノヨノクアブソーノ\の動作
について説明する。
について説明する。
通常の平坦路を走行している場合には、車高センサ21
.22の検出信号の振幅が小さいため、車速ステアリン
グ角、ブレーキング等の他の条件に応してコントローラ
20はアクチュエータ9に駆動用電流と位置制御信号と
を出力し、操作ロッド8をソフト位置あるいはハード位
置へ回転させる0例えばソフト位置では調整弁10の幅
広な縦溝14が貫通孔12と合致し、ハード位置では調
整弁10の幅狭な縦溝15が貫通孔12と合致する。こ
こで、ノヨンクアプソーバが伸側に動作すると、上側油
室3のオイルがピストン2に設けた伸側チェックバルブ
5と縦溝14.15の一方とを通って下側油室4へ流れ
る。一方、ショックアブソーバが圧側に動作した場合に
は、下側油室4のオイルが圧側チェックバルブ6と縦溝
14.15の一方とを通って上側油室3へ流れる。その
結果、通常走行に適したソ・フトモードあるいは高速走
行に適したハードモードの減衰力特性が得られる。いず
れの場合も、チェツクバルブ5,6の開口面積の差によ
り第2図Aのように伸側減衰力が圧側減衰力より大きい
。
.22の検出信号の振幅が小さいため、車速ステアリン
グ角、ブレーキング等の他の条件に応してコントローラ
20はアクチュエータ9に駆動用電流と位置制御信号と
を出力し、操作ロッド8をソフト位置あるいはハード位
置へ回転させる0例えばソフト位置では調整弁10の幅
広な縦溝14が貫通孔12と合致し、ハード位置では調
整弁10の幅狭な縦溝15が貫通孔12と合致する。こ
こで、ノヨンクアプソーバが伸側に動作すると、上側油
室3のオイルがピストン2に設けた伸側チェックバルブ
5と縦溝14.15の一方とを通って下側油室4へ流れ
る。一方、ショックアブソーバが圧側に動作した場合に
は、下側油室4のオイルが圧側チェックバルブ6と縦溝
14.15の一方とを通って上側油室3へ流れる。その
結果、通常走行に適したソ・フトモードあるいは高速走
行に適したハードモードの減衰力特性が得られる。いず
れの場合も、チェツクバルブ5,6の開口面積の差によ
り第2図Aのように伸側減衰力が圧側減衰力より大きい
。
また、悪路を走行している場合には、車高センサ212
2の検出信号の振幅が太き(なるので、コントローラ2
0は悪路モードへ切り替える。つまり、アクチュエータ
9を駆動させて操作ロッド8を悪路位置へ回転させ、調
整弁10の連通孔13を貫通孔12に合致させる。ここ
で、ショックアブソーバが伸側に動作すると、上側油室
3のオイルがピストン2に設けた伸側チェックバルブ5
を通って下側油室4へ流れるとともに、チエツクポール
17が弁口19を開いてオイルが流れるので、オイルの
流量が多くなる。一方、ショックアブソーバが圧側に動
作した場合には、下側油室4のオイルが圧側チェックバ
ルブ6を通って上側油室3へ流れるが、チエツクボール
17は弁口19を閉じるので、オイルの流量が少なくな
る。その結果、第2図Bのようにショックアブソーバの
圧側減衰力が伸側減衰力より大きくなり、既に説明した
ように車高を高くして悪路走行に対応できる。
2の検出信号の振幅が太き(なるので、コントローラ2
0は悪路モードへ切り替える。つまり、アクチュエータ
9を駆動させて操作ロッド8を悪路位置へ回転させ、調
整弁10の連通孔13を貫通孔12に合致させる。ここ
で、ショックアブソーバが伸側に動作すると、上側油室
3のオイルがピストン2に設けた伸側チェックバルブ5
を通って下側油室4へ流れるとともに、チエツクポール
17が弁口19を開いてオイルが流れるので、オイルの
流量が多くなる。一方、ショックアブソーバが圧側に動
作した場合には、下側油室4のオイルが圧側チェックバ
ルブ6を通って上側油室3へ流れるが、チエツクボール
17は弁口19を閉じるので、オイルの流量が少なくな
る。その結果、第2図Bのようにショックアブソーバの
圧側減衰力が伸側減衰力より大きくなり、既に説明した
ように車高を高くして悪路走行に対応できる。
このように路面状況を検出して自動的にショックアブソ
ーバの圧側減衰力と伸側減衰力とを変化させることによ
り、車高を自在に変化させることができる。つまり、平
坦路を走行する場合には乗り心地を重視した減衰力特性
を得るとともに、悪路を走行する場合には車高を高くし
て車体が路面に接触するのを防止できる。
ーバの圧側減衰力と伸側減衰力とを変化させることによ
り、車高を自在に変化させることができる。つまり、平
坦路を走行する場合には乗り心地を重視した減衰力特性
を得るとともに、悪路を走行する場合には車高を高くし
て車体が路面に接触するのを防止できる。
なお、ショックアブソーバの減衰力を変化させる方法は
、上記のようにコントローラ20により路面状況を判定
してアクチュエータ9を自動的に駆動するものに限らず
、手動選択スイッチによりソフトまたはハードモードと
悪路モードとを切り替えてもよい。
、上記のようにコントローラ20により路面状況を判定
してアクチュエータ9を自動的に駆動するものに限らず
、手動選択スイッチによりソフトまたはハードモードと
悪路モードとを切り替えてもよい。
また、上記実施例では乗り心地を重視した伸側減衰力〉
圧側減衰力のモードと、悪路に通した圧側減衰力〉伸側
減衰力のモードとを設定し、これらを路面状況によって
切り替えるようにしたが、第11図のようにピストン速
度が小さい領域では伸側減衰力≧圧側減衰力とし、ピス
トン速度の大きい領域のみ圧側減衰力〉伸側減衰力とな
るように設定してもよい。この場合には、平坦路と悪路
とで切替を行う必要はない。さらに、第12図のように
伸側減衰力は平坦路、悪路共に共通とし、圧側減衰力の
みを悪路走行時すには平坦路走行時aより高くしてもよ
い。
圧側減衰力のモードと、悪路に通した圧側減衰力〉伸側
減衰力のモードとを設定し、これらを路面状況によって
切り替えるようにしたが、第11図のようにピストン速
度が小さい領域では伸側減衰力≧圧側減衰力とし、ピス
トン速度の大きい領域のみ圧側減衰力〉伸側減衰力とな
るように設定してもよい。この場合には、平坦路と悪路
とで切替を行う必要はない。さらに、第12図のように
伸側減衰力は平坦路、悪路共に共通とし、圧側減衰力の
みを悪路走行時すには平坦路走行時aより高くしてもよ
い。
さらに、上記実施例では伸側減衰力〉圧側減衰力のモー
ドどしてソフトモードとハードモードの2種類のモード
を設定したが、これに限らず、例えば従来公知の弱(S
OFT) 、中(NOR阿AL)、 @(HARD)の
ように3種類以上のモードを設定してもよい。
ドどしてソフトモードとハードモードの2種類のモード
を設定したが、これに限らず、例えば従来公知の弱(S
OFT) 、中(NOR阿AL)、 @(HARD)の
ように3種類以上のモードを設定してもよい。
また、圧側減衰力を伸側減衰力より大きくするために、
ポールを用いたチェックバルブ機構を用いたが、これに
限らず、如何なるチェックバルブ機構を用いてもよい。
ポールを用いたチェックバルブ機構を用いたが、これに
限らず、如何なるチェックバルブ機構を用いてもよい。
以上の説明で明らかなように、本発明によればショック
アブソーバの圧側減衰力を伸側減衰力より大きくするこ
とにより、路面からの振動入力エネルギーを利用して車
高を上昇させるようにしたので、従来のような複雑で高
価な車高調整装置を用いずに極めて簡素で安価な構成で
車高調整を行うことができる。
アブソーバの圧側減衰力を伸側減衰力より大きくするこ
とにより、路面からの振動入力エネルギーを利用して車
高を上昇させるようにしたので、従来のような複雑で高
価な車高調整装置を用いずに極めて簡素で安価な構成で
車高調整を行うことができる。
第1図は車体の2自由度モデル図、第2図はオイルダン
パにおける減衰力特性図、第3図は伸側減衰力を圧側減
衰力より大きくした場合の2自由度モデルの車高変化図
、第4図は圧側減衰力を伸側減衰力より大きくした場合
の2自由度モデルの車高変化図、第5図はフルビークル
モデル図、第6図は伸側減衰力を圧側減衰力より大きく
した場合のフルビークルモデルの車高変化図、第7図は
圧側減衰力を伸側減衰力より大きくした場合のフルビー
クルモデルの車高変化図、第8図は本発明にかかるショ
ックアブソーバの構造図、第9図は第8図の一部拡大図
、第10図は第9図のX−X線断面図、第11図はオイ
ルダンパの他の減衰力特性図、第12図はオイルダンパ
のさらに他の減衰力特性図である。 l・・・シリンダ、2・・・ピストン、3.4・・・油
室、5.6・・・チェックバルブ、7・・・ピストン速
度ド、8・・・操作ロッド、 9・・・アクチュエータ、10・・・調整弁、17・・
・チエツクボール、19・・・弁口、20・・・コント
ローラ、21.22 ・・・車高センサ。
パにおける減衰力特性図、第3図は伸側減衰力を圧側減
衰力より大きくした場合の2自由度モデルの車高変化図
、第4図は圧側減衰力を伸側減衰力より大きくした場合
の2自由度モデルの車高変化図、第5図はフルビークル
モデル図、第6図は伸側減衰力を圧側減衰力より大きく
した場合のフルビークルモデルの車高変化図、第7図は
圧側減衰力を伸側減衰力より大きくした場合のフルビー
クルモデルの車高変化図、第8図は本発明にかかるショ
ックアブソーバの構造図、第9図は第8図の一部拡大図
、第10図は第9図のX−X線断面図、第11図はオイ
ルダンパの他の減衰力特性図、第12図はオイルダンパ
のさらに他の減衰力特性図である。 l・・・シリンダ、2・・・ピストン、3.4・・・油
室、5.6・・・チェックバルブ、7・・・ピストン速
度ド、8・・・操作ロッド、 9・・・アクチュエータ、10・・・調整弁、17・・
・チエツクボール、19・・・弁口、20・・・コント
ローラ、21.22 ・・・車高センサ。
Claims (2)
- (1)ショックアブソーバの上下の油室間に設けられる
圧側連通路の面積を伸側連通路の面積より小さくし、シ
ョックアブソーバの圧側減衰力を伸側減衰力より大きく
したことを特徴とする自動車の車高調整装置。 - (2)ピストンロッドを貫通して操作ロッドを回転自在
に挿入し、この操作ロッドをアクチュエータで回転させ
ることにより、操作ロッドに設けた調整弁を介して上下
の油室の連通路の面積を可変としたショックアブソーバ
を備えた自動車において、上記調整弁に圧側連通路の面
積が伸側連通路の面積より小さくなるチェックバルブ機
構を設け、ショックアブソーバの圧側減衰力を伸側減衰
力より大きくしたことを特徴とする自動車の車高調整装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20437290A JPH0487825A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 自動車の車高調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20437290A JPH0487825A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 自動車の車高調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0487825A true JPH0487825A (ja) | 1992-03-19 |
Family
ID=16489428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20437290A Pending JPH0487825A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 自動車の車高調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0487825A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006160185A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Honda Motor Co Ltd | 車両用懸架装置の制御装置 |
JP2018001901A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | アイシン精機株式会社 | 走行支援装置 |
-
1990
- 1990-07-31 JP JP20437290A patent/JPH0487825A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006160185A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Honda Motor Co Ltd | 車両用懸架装置の制御装置 |
JP4515240B2 (ja) * | 2004-12-10 | 2010-07-28 | 本田技研工業株式会社 | 車両用懸架装置の制御装置 |
JP2018001901A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | アイシン精機株式会社 | 走行支援装置 |
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