JPH0123845Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0123845Y2
JPH0123845Y2 JP1983101705U JP10170583U JPH0123845Y2 JP H0123845 Y2 JPH0123845 Y2 JP H0123845Y2 JP 1983101705 U JP1983101705 U JP 1983101705U JP 10170583 U JP10170583 U JP 10170583U JP H0123845 Y2 JPH0123845 Y2 JP H0123845Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal pressure
vehicle height
spring
air
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983101705U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS609707U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10170583U priority Critical patent/JPS609707U/ja
Publication of JPS609707U publication Critical patent/JPS609707U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0123845Y2 publication Critical patent/JPH0123845Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車等の車両の車高を調整する車
高調整装置に関する。
近年、自動車等のサスペンシヨン装置に於いて
は、シヨツクアブソーバやコイルばねの他、空気
ばねを備えている。空気ばねはシヨツクアブソー
バやコイルばね同様、シヨツクアブソーバのシリ
ンダの上下動によるシヨツクの吸収機能を有する
ものであるが、これを設ける主な目的は車高を一
定にするところにある。つまり、空気ばねの空気
室の内圧を乗車人員、つまり荷重に応じて増減さ
せれば、荷重に関係なく常に同じ車高を得ること
ができるわけである。
この考案は上述したような空気ばねを利用し、
道路条件が悪くなつて車体が上下動するようにな
つた場合に強制的に車高を高くすることにより、
車体が地面に衝突してしまう等といつた事故を防
止することができ、しかもこれを応答性よく行な
うことができる車高調整装置を提供することを目
的とする。
以下、図面を参照してこの考案の一実施例を詳
細に説明する。
第1図は一実施例のサスペンシヨン本体部分を
示す側面図である。
図に於いて、11はストラツト型減衰力切換式
シヨツクアブソーバである。このシヨツクアブソ
ーバ11は車輪側に取り付けられるシリンダ11
1とこのシリンダ111内に摺動自在に嵌挿され
たピストン(図示せず)を備えている。このピス
トンにはピストンロツド12が連結されている。
このピストンロツド12の図中上端部はベアリン
グ13及びマウントゴム14を介してボデーフレ
ーム15に支持されている。なお、ピストンロツ
ド12は図中上下への動きはナツト等によつて規
制されているが、回転はベアリング13によつて
許容されている。
16はピストンロツド12内にこのピストンロ
ツド12と同軸的に配設される駆動ピンである。
この駆動ピン16の上端部にはアブソーバ切換用
のアクチユエータ(図示せず)が連結されてい
る。このアクチユエータに対する圧縮空気の供給
及びアクチユエータからの圧縮空気の排出を制御
することにより、駆動ピン16を異なる方向に回
転駆動することができる。この駆動ピン16の回
転方向の制御によつてシヨツクアブソーバ11の
ハード状態、ソフト状態の切換えがなされる。
17は車両重量を圧縮力として受けるコイルば
ねで、ピストンロツド12に対して略同軸的に配
設されている。このコイルばね17の図中上端部
はピストンロツド12に取り付けられたばね受け
18に固定され、図中下端部はシリンダ111に
取り付けられたばね受け19に固定されている。
20は車両重量を引張力として受けるベローズ
型空気ばねで、ピストンロツド12に略同軸的に
配設されている。この空気ばね20の図中上端部
はコイルばね17とは逆にシリンダ111に取り
付けられたばね受け21に固定されている。空気
ばね20の図中下端部もコイルばね17とは逆に
ピストンロツド12に取り付けられたばね受け2
2に固定されている。空気ばね20の上端部及び
ばね受け21とピストンロツド12間にはエアシ
ール23が介在されている。したがつて、空気ば
ね20の上端部及びばね受け21はシリンダ11
1の上下動に追随してピストンロツド12に沿つ
て摺動可能となつている。
空気ばね20の空気室24はピストンロツド1
2及び駆動ピン16に形成される連通路25、そ
れにエア注入口26を介してリザーブタンク及び
排気管に連通接続されている。
このような空気ばね20は空気室24の空気量
を調整してその内圧を増減させることにより、シ
リンダ111を上下動させて車高を調整すること
ができる。この場合、シリンダ111の上下動に
対する空気ばね30の伸縮動作はコイルばね17
のそれとは逆となつている。すなわち、シリンダ
111がピストンロツド12に対して図中上側に
動く場合、コイルばね17が縮むのに対し空気ば
ね20は伸びる。逆に、図中下側に動く場合はコ
イルばね17が伸びるのに対し空気ばね20は縮
む。したがつて、車高を高くする場合は、空気室
24から圧縮空気を排出して内圧を低くし、車高
を低くする場合は、空気室24に圧縮空気を供給
して内圧を高めればよい。
上記構成によれば、静止荷重の変化や走行中の
荷重変動等の荷重の変化に対してコイルばね17
の伸縮動作と空気ばね20の伸縮動作とが逆とな
つている。したがつて、コイルばね17と空気ば
ね20との合成ばね定数をコイルばね17単独の
ばね定数と等しいかそれよりも小さい値に設定す
ることができる。すなわち、合成ばね定数をコイ
ルばね17単独のばね定数と等しくすることは、
サスペンシヨン本体にかかる荷重に関係なく空気
ばね20の内圧を一定の値に保つことによつて可
能である。すなわち、このようにすれば、空気ば
ね20のばね定数を零にできるからである。ま
た、合成ばね定数をコイルばね17単独のばね定
数より小さくできる理由は次のようになる。すな
わち、コイルばね17の縮み変位に対しては、空
気室24の内圧を高め、空気ばね20を伸ばすこ
とによりコイルばね17の縮みストロークを助け
ることができ、伸び変位に対しては、空気室24
の内圧を下げ、空気ばね20を縮ませることによ
り、コイルばね17の伸びストロークを助けるこ
とができるという点にある。
また、上記構成によれば、空気圧24の圧縮空
気が何らかの原因でぬけて空気ばね20が縮んだ
としても車高が下がらないので安全性を高めるこ
とができる。
ここで、合成ばね定数をコイルばね17単独の
ばね定数より小さくする場合の空気ばね20の空
気室24の内圧の設定の仕方を説明する。第2図
aに於いて、特性曲線Caはコイルばね17単独
のばね特性を示す。このばね特性を特性曲線Cb
で示されるようなばね定数(傾き)をもつばね特
性に変更したい場合、斜線で示す分の荷重を空気
ばね20に負担させればよい。
今、特性曲線Cb上に於いて荷重WをW1とする
と、ストロークSはS1となる。このストロークS1
を得る為の空気ばね20の負担荷重はWAとなる。
この負担荷重WAを荷重/圧力換算すればストロ
ークS1を得る為の空気ばね20の内圧P1が得ら
れる。このような換算を各荷重Wについて行なえ
ば、特性曲線Cbで示されるような合成ばね特性
を得る為の空気ばね20のばね特性を求めること
ができる。これを第2図bに特性曲線Ccとして
示す。第2図a,bから予じめ設定された合成ば
ね特性を得る為の荷重Wと内圧Pとの関係を求め
ることができ、第3図に示すような特性を得るこ
とができる。
したがつて、第3図の特性に従つて内圧Pを示
すデータを記憶しておけば、後は荷重Wを検知す
るだけで予じめ定めたばね定数をもつ合成ばね特
性を再現することができる。この場合、各ストロ
ークに対する空気ばね20の負担荷重を適宜設定
することにより、コイルばね17単独のばね定数
よりは小さな値を有する合成ばね定数を種々様々
設定することができる。
なお、第2図aに於いて、Woはコイルばね1
7単独で荷重Wを受ける場合に、コイルばね17
を中立位置に設定する為の荷重である。また、
X1はコイルばね17の縮み方向の位置を規制す
るストツパタツチ点、X2は伸び方向のフルバウ
ンド点である。
第4図は上述したサスペンシヨン本体の制御系
の構成を示す図である。
31は車輪、32はシヨツクアブソーバ11の
ハード/ソフトの切換えを行なうアブゾーバ切換
用のアクチユエータである。33は車高センサ、
34は空気室24の内圧を検出する内圧センサ、
35はサスペンシヨン本体にかかる荷重Wを検知
する荷重センサである。この荷重センサ35は例
えばピストンロツド12の上端部に設けられてい
る。この部分は車輪31の上下動による衝撃を受
け難いから車体が上下動しない限り、略静止荷重
を検知することができる。
ここで、コイルばね17単独のばね定数よりも
小さな合成ばね定数を得る為の構成を説明する。
41は荷重センサ35によつて検知された荷重
Wに従つて荷重/内圧マツプ42から空気ばね2
0の設定内圧Pを示すデータを読み出す内圧設定
回路である。荷重/内圧マツプ42には先の第3
図に示す特性図に従つた設定内圧Pを示すデータ
が各荷重Wに対応して記憶されている。43はソ
レノイドバルブ駆動回路で、内圧設定回路41に
よつて読み出された設定内圧Pと内圧センサ34
によつて検知された内圧Paとの大小を比較し、
その比較結果に従つて給気ソレノイドバルブ44
と排気ソレノイドバルブ45の開閉を制御する。
給気ソレノイドバルブ44は圧縮空気がためられ
ているリザーブタンク46とエア注入口26とを
連通接続する連通路に介挿されている。排気ソレ
ノイドバルブ45は空気ばね20の空気室24の
圧縮空気を排出する排気管47とエア注入口26
とを連通接続する連通路に介挿されている。な
お、48は内圧センサ34によつて検知された内
圧をソレノイドバルブ駆動回路43に供給可能な
信号に変換する内圧検出回路である。また、49
はリザーブタンク46の内圧を検出し、これを所
定の内圧に維持する為の圧力スイツチ、50はエ
ンジン、51はコンプレツサ、52はドライヤで
ある。
上記構成に於いて第5図のフローチヤートを参
照しながら動作を説明する。ステツプS1に於い
て、荷重センサ35によつて検知された荷重Wに
従つて内圧設定回路41は荷重/内圧マツプ42
から設定内圧Pを示すデータを読み出す。(ステ
ツプS2参照)内圧設定回路41はさらにこの読み
出したデータをソレノイドバルブ駆動回路43に
供給可能な信号に変換する。ソレノイドバルブ駆
動回路43は内圧設定回路41から供給される設
定内圧信号と内圧検出回路48から供給される内
圧信号とから設定内圧Pと空気ばね20の実際の
内圧Paの大小を比較する。(ステツプS3参照)。
内圧Paが設定内圧Pより小さければ、給気ソレ
ノイドバルブ44のみを開にする。これにより、
リザーブタンク46から空気室24に圧縮空気が
送り込まれ、空気室24の内圧Paが高められる。
(ステツプS4参照)。内圧Paが設定内圧Pより大
きければ、排気ソレノイドバルブ45のみを開に
する。これにより、空気室24の圧縮空気が排気
管47から排出され、空気室24の内圧Paが低
下させられる。(ステツプS5参照)。そして、内圧
Paが設定内圧Pと等しくなると、給気ソレノイ
ドバルブ44、排気ソレノイドバルブ45のいず
れも閉にする。(ステツプS6参照)。この後、設定
内圧Pが変わらなければ、内圧センサ34の監視
のもとに、内圧Paは常に設定内圧Pに保持され
る。静止荷重が変わつたり、走行中の荷重変動に
よつて検知荷重Wが変わると、上述した動作に従
つて荷重/内圧マツプ42から新しい荷重Wに対
応する設定内圧Pが読み出され、内圧Paを新し
い設定内圧Pと等しくするような制御が行なわれ
る。したがつて、サスペンシヨン本体は予じめ設
定されたばね定数をもつばね特性に従つたダンピ
ング力を発揮するようになる。
なお、荷重Wに関係なく、常に同じ値の設定内
圧Pを示す信号をソレノイドバルブ駆動回路43
に供給するようにすれば、空気ばね20のばね定
数は零となり、コイルばね17のばね定数と同じ
合成ばね定数を得ることができる。但し、この場
合、ばね特性はコイルばね17のばね特性を縦軸
(荷重Wを示す軸)に沿つて平行移動したものと
なる。
次に目標車高を得る為の車高調整を行なう部分
の構成を説明する。
61は車高を選択する為の車高マニユアルスイ
ツチで、「LOW」、「MIDDLE」、「HIGH」、
「AUTO」の4つのモードを選択することができ
る。62は目標車高設定回路で、「LOW」、
「MIDDLE」、「HIGH」のいずれか1つのモード
が選択されたとき、そのモードに対応した目標車
高を示す車高信号を出力する。63は車高信号比
較回路で、目標車高信号と車高センサ33から供
給される実際の車高を示す車高信号とから目標車
高と実際の車高との大小を比較する。
64は内圧補正信号発生回路である。この内圧
補正信号発生回路64は車高信号比較回路63の
比較結果に従つて前記設定内圧Pによつて設定さ
れる車高と目標車高との差を補正する為の補正内
圧を示す信号を発生し、これを内圧設定回路41
に供給する。内圧設定回路41はこの内圧補正信
号と前記設定内圧信号とを合成し、目標車高を得
る為の目標内圧を示す目標内圧信号としてソレノ
イドバルブ駆動回路43に供給する。
上記構成に於いて、動作を説明する。
車高マニユアルスイツチ61にて「LOW」、
「MIDDLE」、「HIGH」のいずれかのモードが選
択されると、目標車高設定回路62から選択され
たモードに対応する目標車高信号が出力され、車
高信号比較回路63にて目標車高と実際の車高と
の大小が比較される。そしてこの比較結果に従つ
て内圧補正信号発生回路64から内圧補正信号が
出力され、この内圧補正信号と設定内圧信号を合
成した目標内圧信号が内圧設定回路41からソレ
ノイドバルブ駆動回路43に供給される。これに
より、空気室24の内圧Paは目標内圧に設定さ
れ、目標車高が得られることになる。
この場合でも、例えば走行中の荷重変動によつ
て検知荷重Wが変動すると、荷重/内圧マツプ4
2から読み出される設定内圧Pが変えられるの
で、目標内圧が変化する。したがつて、サスペン
シヨン本体は先の第2図aに示す特性曲線Cbに
従つたばね定数をもつことになる。但し、この場
合、内圧補正信号が示す補正内圧分だけ空気ばね
20の負担荷重が変わるので、ばね特性は特性曲
線Cbを縦軸(荷重Wを示す軸)に沿つて平行移
動したものとなる。
車高マニユアルスイツチ61にて「AUTO」
のモードが選択された場合は、目標車高設定回路
62から目標車高信号が出力されないので、内圧
補正信号発生回路64からも内圧補正信号が出力
されない。したがつて、この場合は、設定内圧P
に従つて決まる車高、つまり、第2図aの特性曲
線Cbに従つて決まる車高が得られる。
なお、補正内圧の決め方としては設定内圧Pに
よつて決まる車高と目標車高との比較に従つて決
めるのではなく次のようにして決めてもよい。す
なわち、検知荷重WがW2であるときの設定内圧
P2(第2図a,b参照)は車高を「MIDDLE」の
車高にする。そこで、車高マニユアルスイツチ6
1にて「LOW」、「MIDDLE」、「HIGH」のいず
れか1つのモードが選択されたら、内圧補正信号
発生回路64からまず、目標車高と「MIDDLE」
の車高との差に応じ補正内圧を出力される。この
後、この補正内圧と設定内圧Pとの合成内圧によ
つて決まる車高を車高センサ33によつて検知
し、この車高と目標車高との差に応じて予じめ出
力した補正内圧の値を変えるようにする。つま
り、予じめ荷重WがW2であるときの補正内圧を
発生し、この後、実際の荷重に従つて補正内圧の
値を変えるわけである。
このようにすれば、目標車高を得る為の時間を
短かくすることができる。すなわち、空気室24
の圧縮空気の出し入れにはその性質上、ある程度
の時間を要する。したがつて、設定内圧Pによる
車高が決まるまで車高調整を行なうことができな
い前者の方法では目標車高を得るまで相当の時間
がかかる。これに対し、後者の方法では、車高マ
ニユアルスイツチ61が操作されると、直に車高
調整が行なわれるので、実際の荷重Wが荷重W2
から大きくずれていない限り、直に目標車高に近
い車高を得ることができるわけである。
次にシヨツクアブソーバ11のハード/ソフト
の切換えを行なう部分の構成を説明する。
71はシヨツクアブソーバ11の「HARD」、
「SOFT」、「AUTO」の3つのモードを選択する
為のサスペンシヨンマニユアルスイツチである。
各モードが選択されると対応する端子から“H”
レベルの信号が出力される。
72は車速を検知する速度センサである。この
速度センサ72の出力信号は車速が一定速度以上
になると“H”レベルの信号を出力するしきい値
判別回路73に供給される。
74はハンドルの回転角及び角速度を検知する
ハンドル角センサである。このハンドル角センサ
74の出力信号はハンドルの角転角や角速度が一
定角度や一定角速度以上になると“H”レベルの
信号の出力するしきい値判別回路75に供給され
る。
76は車体の姿勢変化を検知する車体姿勢セン
サとしての加速度センサである。この加速度セン
サ76は自動車ばね上に於けるピツチ、ロール及
びヨーの車体姿勢変化をおもり等によつて検出す
るようになつている。そして、加速度が前後、左
右ないし上下に作用すると、おもりが傾斜した
り、移動したりすることを利用して車体の加速度
を検出する。この加速度センサ86の出力信号は
車体の加速度が一定値以上になると“H”レベル
の信号を出力するしきい値判別回路77に供給さ
れる。
78はアクセルの開閉速度を検知するアクセル
開閉速度センサである。このアクセル開閉速度セ
ンサ78の出力信号はアクセル開閉速度が一定値
以上になると、“H”ベルの信号を出力するしき
い値判別回路79に供給される。
80はブレーキの踏み込み度を検知するブレー
キ圧センサである。このブレーキ圧センサ80の
出力信号はブレーキの踏み込み度が一定値以上に
なると“H”レベルの信号を出力するしきい値判
別回路81に供給される。
前記しきい値判別回路73,75,77,7
9,81の出力信号はそれぞれオア回路82を介
してアンド回路83の一方の入力端子に供給され
る。このアンド回路83の他方の入力端子には、
前記サスペンシヨンマニユアルスイツチ71に於
いて「SOFT」モードが選択されたときに出力さ
れる“H”レベルの信号がインバータ回路84を
介して供給される。アンド回路83の出力信号及
び前記サスペンシヨンマニユアルスイツチ71に
於いて、「HARD」モードが選択されたときに出
力される“H”レベルの信号はオア回路85を介
して減衰力切換用のソレノイドバルブ駆動回路8
6に供給される。
前記ソレノイドバルブ駆動回路86の出力信号
は減衰力切換用の給排気ソレノイドバルブ87に
供給されている。この給排気ソレノイドバルブ8
7は前記アクチユエータ32、リザープタンク4
6及び排気管88に接続されている。
上記構成に於いて動作を説明する。
サスペンシヨンマニユアルスイツチ71にて
「HARD」モードが選択されると、オア回路85
を介してソレノイドバルブ駆動回路86に“H”
レベルの信号が供給される。これにより、ソレノ
イドバルブ駆動回路86はリザーブタンク46か
らアクチユエータ32に圧縮空気が供給されるよ
うに給排気ソレノイドバルブ87を駆動する。そ
の結果、駆動ピン16(第1図参照)がシヨツク
アブソーバ11をハード状態にする方向に回転す
る。
また、シヨツクアブソーバ11は、サスペンシ
ヨンマニユアルスイツチ71にて「AUTO」モ
ードが選択されている状態に於いて、各種センサ
72,74,76,78,80の出力信号のレベ
ルが対応するしきい値判別回路73,75,7
7,79,81のしきい値を越えたときにも、こ
れら回路73,75,77,79,81から
“H”レベルの信号が出力されるので、ハード状
態に設定される。
一方、サスペンシヨンマニユアルスイツチ71
にて「SOFT」モードが選択された場合は、アン
ド回路83がゲートを閉じる。したがつて、いか
なる走行状態にあつても、ソレノイドバルブ駆動
回路86の入力信号は“L”レベルとなる。ソレ
ノイドバルブ駆動回路86は入力信号が“L”レ
ベルのとき、アクチユエータ32の圧縮空気が排
気管88から排出されるようにソレノイドバルブ
87を駆動する。これにより、駆動ピン16がシ
ヨツクアブソーバ11をハード状態にする場合と
は逆向き回転し、シヨツクアブソーバ11はソフ
ト状態に設定される。
次にこの考案の特徴とする部分の構成を説明す
る。前記加速度センサ76の検知出力がシヨツク
アブソーバ11のハードソフトの切換えに用いら
れることは前述した通りである。この考案では、
さらに上下方向の加速度の検知出力が車高調整に
使われる。すなわち、しきい値判別回路77は例
えば上下方向の加速度の2乗平均をとり、これが
一定値以上になると例えば“H”レベルの信号を
内圧補正信号発生回路64に供給する。内圧補正
信号発生回路64はしきい値判別回路77から
“H”レベルの信号が供給されると、車高を高め
る為の内圧補正信号を発生する。つまり、空気室
24の内圧を低くする為の内圧補正信号出力す
る。今、目標車高を得る為に内圧補正信号発生回
路64から出力される内圧補正信号を第1の内圧
補正信号と称し、加速度センサ76の検知出力に
従つて車高を高める為に内圧補正信号発生回路6
4から出力される内圧補正信号を第2の内圧補正
信号と称するとする。この場合、目標車高を得る
為の車高調整が行なわれていれば、つまり、車高
のマニユアルスイツチ61にて「LOW」、
「MIDDLE」、「HIGH」のいずれかのモードが選
択されていれば、内圧設定回路64には第1、第
2の内圧補正信号を加算した内圧補正信号が供給
される。すなわち、第1の内圧補正信号が示す補
正内圧よりは小さな値の補正内圧を示す内圧補正
信号が供給される。そして、内圧設定回路41か
らは目標内圧よりは低い内圧を示す内圧信号が出
力される。これに対し、目標車高を得る為の車高
調整が行なわれていなければ、つまり、車高マニ
ユアルスイツチ61にて「AUTO」モードが選
択されているのであれば、内圧設定回路41には
第2の内圧補正信号だけが供給される。そして、
内圧設定回路41からは設定内圧Pよりは小さな
内圧を示す内圧信号が出力される。
上記構成に於いて動作を説明する。道路条件が
悪化し、車体の上下方向の加速度の2乗平均値が
しきい値判別回路77のしきい値を越えると、こ
のしきい値判別回路77から内圧補正信号発生回
路64に“H”レベルの信号が供給される。これ
により、内圧補正信号発生回路64から第2の内
圧補正信号が発生され、内圧設定回路41から目
標内圧あるいは設定内圧Pより低い内圧を示す内
圧信号が出力される。その結果、空気室24の内
圧Paがソレノイドバルブ駆動回路43の制御に
より内圧設定回路41が出力する内圧信号が示す
内圧まで低められる。これにより、例えば車体が
地面に衝突することのないような高さまで車高が
高められ、操縦安定性がよくなる。この場合、上
下方向の加速度を検出することにより悪路の判定
を行なつているため、この判定を迅速に行なうこ
とができる。また、上下方向の加速度がしきい値
を越えて車高を高くする場合には、空気ばね20
の空気室24の内圧を減圧すればよいので、コン
プレツサ51等の空気圧供給源の空気圧供給能力
の影響を受けることなく、速やかに車高を高くす
ることができる。これにより、悪路の判定および
悪路の判定に伴う車高上昇動作が迅速に行われ、
悪路走行時には極めて応答性良く車高が上昇して
路面との干渉を確実に防止することができる。
ところで、このような制御は車高センサ33の
検知出力を利用して行なうこともできる。すなわ
ち、目標車高信号と車高センサ33からの車高信
号とを常に比較し、両者の差に応じて第2の内圧
補正信号を発生するわけである。しかしながら、
車高センサ33はその構造上車高変動に対する応
答性が悪いから、迅速に車高調整を行なうことが
できない。しかも、この場合、目標車高を得る為
のモードが選択されているとき以外は、制御を行
なうことができないという問題がある。
これに対し、この実施例によれば、上下方向の
加速度の検知部は車高変動に対する応答性が早い
ので迅速な車高調整を行なうことができるととも
に、目標車高を得る為のモードが選択されていな
い場合でも車高調整を行なうことができる。
なお、以上の説明では、上下方向の加速度の検
知出力として加速度の2乗平均値を利用する場合
を説明したが、加速度の変動周波数が一定周波数
以上になつたら車高を高くしたり、加速度センサ
76の上下方向の検知部の作動頻度が一定値以上
になつたら車高を高くするようにしてもよい。ま
た、これらすべて観察し、車高を制御するように
してもよい。
また、しきい値を1つではなく複数設け、多段
階で車高調整するようにしてもよい。
このようにこの考案によれば、道路条件が悪く
なつて車体が上下動するようになつた場合に強制
的に車高を高くすることにより、車体が地面に衝
突してしまう等といつた事故を防止することがで
き、しかもこれを応答性よく行なうことができる
車高調整装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るサスペンシヨン装置の
一実施例のサスペンシヨン本体を示す側面図、第
2図及び第3図は予じめ設定された合成ばね特性
を得る為の空気ばねの設定内圧の決め方を説明す
る為の特性図、第4図は第1図に示すサスペンシ
ヨン本体の制御系の構成を示す図、第5図は予じ
め設定された合成ばね特性を得る為の動作を説明
する為のフローチヤートである。 11……シヨツクアブソーバ、12……ピスト
ンロツド、17……コイルばね、18……ばね受
け、20……空気ばね、24……空気室、25…
…連通路、26……エア注入口、34……内圧セ
ンサ、35……荷重センサ、41……内圧設定回
路、42……荷重/内圧マツプ、43……ソレノ
イドバルブ駆動回路、44……給気ソレノイドバ
ルブ、45……排気ソレノイドバルブ、46……
リザーブタンク、47……排気管、48……内圧
検出回路、64……内圧補正信号発生回路、76
……加速度センサ、77……しきい値判別回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両重量を引張力として受ける空気ばねと車両
    重量を圧縮力として受けるコイルばねとが設けら
    れて構成されると共に、上記空気ばねの空気室の
    内圧を増減させることにより、車高を調整可能な
    サスペンシヨンと、 車体の上下方向の加速度を検知する加速度セン
    サと、 この加速度センサの検知出力が予め定められた
    しきい値を越えると車高が高くなるように前記空
    気室の内圧を減圧する内圧制御手段とを具備した
    車高調整装置。
JP10170583U 1983-06-30 1983-06-30 車高調整装置 Granted JPS609707U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10170583U JPS609707U (ja) 1983-06-30 1983-06-30 車高調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10170583U JPS609707U (ja) 1983-06-30 1983-06-30 車高調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS609707U JPS609707U (ja) 1985-01-23
JPH0123845Y2 true JPH0123845Y2 (ja) 1989-07-20

Family

ID=30240062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10170583U Granted JPS609707U (ja) 1983-06-30 1983-06-30 車高調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS609707U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120248666A1 (en) * 2011-03-30 2012-10-04 Firestone Industrial Products Company, Llc Gas spring and damper assembly and suspension system including same

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5830809A (ja) * 1981-08-17 1983-02-23 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車の車高制御方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5830809A (ja) * 1981-08-17 1983-02-23 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車の車高制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS609707U (ja) 1985-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101130288B1 (ko) 전자제어 서스펜션 장치와 이를 이용한 안티 스쿼트 제어방법
US4809179A (en) Control system for motor vehicle suspension unit
US7637511B2 (en) Method and system for electronic shock absorbing by adjusting the retractile status of a retractable absorber
EP1659007A2 (en) Air suspension and electronically controlled suspension system
JPH0662052B2 (ja) 車輪懸架装置のためのばね機構
JP2006273316A (ja) エアサスペンション及び電子制御サスペンション装置
JPS6245087B2 (ja)
JPH0565364B2 (ja)
JP3379024B2 (ja) サスペンション制御装置
US4625992A (en) Vehicle suspension apparatus
JPH0123845Y2 (ja)
JPS6341218Y2 (ja)
JPH07117443A (ja) サスペンション制御装置
JPS6341216Y2 (ja)
JPS6341214Y2 (ja)
JPS6341217Y2 (ja)
JPS6341213Y2 (ja)
JP2997984B2 (ja) 車両用エアサスペンション装置
JPS6355478B2 (ja)
JP3087501B2 (ja) サスペンション制御装置
JPH0714009Y2 (ja) 減衰力可変型液圧緩衝装置
KR100693149B1 (ko) 차량의 반능동 현가장치
JPS6341212Y2 (ja)
JPH0123846Y2 (ja)
JPS6341210Y2 (ja)