JPH05238227A - サスペンション装置 - Google Patents

サスペンション装置

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Publication number
JPH05238227A
JPH05238227A JP4075383A JP7538392A JPH05238227A JP H05238227 A JPH05238227 A JP H05238227A JP 4075383 A JP4075383 A JP 4075383A JP 7538392 A JP7538392 A JP 7538392A JP H05238227 A JPH05238227 A JP H05238227A
Authority
JP
Japan
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damping force
valve
extension
piston rod
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP4075383A
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English (en)
Inventor
Koji Takase
孝次 高瀬
Tatsuya Masamura
辰也 政村
Kenji Kitamura
健司 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69212443T priority patent/DE69212443T2/de
Priority to EP92311003A priority patent/EP0545687B1/en
Priority to KR1019920023217A priority patent/KR970005581B1/ko
Priority to US07/986,291 priority patent/US5324066A/en
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 減衰力調整アクチュエータを高速で切り替え
る必要をなくし、その切り替え頻度を低減して機器の耐
久性を向上させることができるとともに、車高センサを
不要にして、構成の簡素化およびローコスト化を図り、
加えてバルブの構造をカートリッジ化することにより組
付けを容易化する。 【構成】 ピストンロッド13に伸側および圧側ごとに
独立して設けられ、かつ2室A,Bを連通する連通孔3
5,36の開閉により減衰力を発生させる伸サブバルブ
33および圧サブバルブ34を、ピストンロッド13に
装着可能なカバーディスクに一体に組付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車体速度に応じて伸
側減衰力および圧側減衰力を切り替え制御するサスペン
ション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のサスペンション装置を示
すブロック図である。
【0003】これについて述べると、1は車体、2は車
輪であり、これらの間には、ばね3,減衰力可変ダンパ
4,車高センサ5が装着され、また、車体1には上下方
向の加速度を検出する加速度センサ6が設けてある。
【0004】また、車輪2と路面7との間には、ばね要
素としてのタイヤ8が存在する。
【0005】加速度センサ6,車高センサ5の信号はコ
ントローラ9に入力され、コントローラ9は減衰力可変
ダンパ4に設けられた減衰力切り替えアクチュエータを
駆動し、減衰力を高低2段階に切り替えるようになって
いる。
【0006】次に、従来のサスペンション装置に用いら
れる減衰力可変ダンパ4について、図11に基づき説明
する。
【0007】シンリダ11内はピストン12により上下
2室としてのA室,B室に仕切られている。シリンダ1
1とアウターシェル40によりリザーバたるC室が形成
されている。
【0008】また、ピストン12はピストンロッド13
の一端にねじで締結され、ピストンロッド13の他端は
ベアリング14およびシール15を貫通して突出し、車
体1側に取り付けられる。
【0009】一方、シリンダ11側はアウターシェル4
0下部に溶接されたアイ16により車輪側に取り付けら
れる。
【0010】シリンダ11下部には圧縮時に減衰力を発
生する圧バルブ17と、伸張時にC室からB室に油を吸
い込むチェックバルブ18とにより構成されるベースバ
ルブが設けてある。
【0011】また、ピストン12には、伸張時にA室か
らB室へ油が流れる時の通路となる伸ポート19と伸側
減衰力を発生する伸バルブ20とが、圧縮時にB室から
A室へ油が流れる時の通路となる圧ポート21と圧側減
衰力を発生する圧バルブ22とが設けられている。
【0012】そして、上記ピストンロッド13内は中空
となっており、内部にコントロールロッド23とロータ
リーバルブ24が結合されて挿入され、このロータリー
バルブ24の脱落防止のためのロータリーバルブストッ
パ25が圧入されている。
【0013】また、上記ピストンロッド13にはA室側
に連通孔26が設けられ、ロータリーバルブ24には連
通孔を開閉するオリフィス27が設けられていて、開状
態ではA室とB室がピストンロッド13内のバイパス通
路28を介して連通し、ロータリーバルブ13に設けた
上記オリフィス27がバイパス流量を規制する。
【0014】また、上記コントロールロッド23は上部
ピストンロッド13内に設けたOリング29によりシー
ルされ、減衰力切り替えアクチュエータ30のシャフト
と嵌合し、このアクチュエータ30を駆動してコントロ
ールロッド23を回転させることにより、バイパス通路
28の開閉を可能にする。
【0015】次に、減衰力可変ダンパの動作について説
明する。
【0016】まず、高減衰力を得るには減衰力切り替え
アクチュエータ30を駆動してロータリーバルブ24を
回転させ、バイパス通路28を閉じる。
【0017】伸行程では、A室の油が伸ポート19,伸
バルブ20を通りB室に流れる。
【0018】このため、発生するA,B室の差圧により
伸側減衰力が発生する。
【0019】ここでピストンロッド13がシリンダ11
外に突出した体積に相当する油が、C室よりベースバル
ブのチェックバルブ18を通りB室に補充される。
【0020】一方、圧縮行程では、ピストンロッド13
がシリンダ11内に侵入した分の油が、ベースバルブの
圧バルブ17を通りC室へ流れる。
【0021】このとき、圧バルブ17の発生する差圧に
よりB室の圧力は上昇する。
【0022】一方、B室の油は圧ポート21,圧バルブ
22を通りA室にも流れる。
【0023】このとき発生するA,B室の差圧とB室の
圧力により、圧側減衰力が発生し、これがハード状態と
なる。
【0024】次に、ロータリーバルブ24を回転させ、
バイパス通路28を連通させると、上記高減衰力時に対
し、ピストン12の伸、圧バルブ20,22をバイパス
する油の流れが発生する。
【0025】この流れは各バルブに対し並列流れとなる
ので、ピストン12の伸,圧バルブ20,22を流れる
流量はバイパス流量分だけ少なくなり、伸行程,圧行程
ともA−B室間の差圧が小さくなる。
【0026】その結果、高減衰力時に対し、低い減衰
力、すなわちソフトの減衰力となる。
【0027】このときの減衰力特性を図12に示す。
【0028】この図から分かるように、伸側減衰力がハ
ードの時には縮み側減衰力もハードになり、伸側減衰力
がソフトの時には縮み側減衰力もソフトになる。
【0029】これが従来の減衰力可変ダンパの特徴であ
る。
【0030】次に、上記減衰力可変ダンパ4の制御方法
について説明する。
【0031】図10に示すように、車体1および車輪2
の変位を便宜上x,yと定め(矢印方向を正とする)、
xa,yaはそれぞれの速度、xb,ybはそれぞれの
加速度を示す。
【0032】そこで、車体1に作用する力に着目する
と、x>0(車体1が上方に動いている)の時xa−y
a>0(ダンパが伸びている)ならば、車体1の運動方
向と反対側(下側)の向きに減衰力が作用し、車体に対
し制振力となるが、xa−ya<0(ダンパが縮んでい
る)場合は、減衰力が車体1の運動方向に作用し、結果
として減衰力が加振力となる。
【0033】xa<0の場合も同様に、減衰力が制振力
と加振力になる場合がある。
【0034】そこで、xaを縦軸,xa−yaを横軸と
して4つの象限に分けると図13(a)に示すように、
第1,第3象限は制振作用、第2,第4象限は加振作用
を与えることになる。
【0035】そこで、図13(b)に示すように減衰力
が制振力として作用する場合は、減衰力をハード、加振
力として作用する場合はソフトにするという制御方法が
提唱されている。
【0036】これを式で表わすと、xa(xa−ya)
>0の時減衰力がハード、xa(xa−ya)<0の時
減衰力がソフトということになる。
【0037】この様に制御することにより、車両の乗心
地が向上することになる。
【0038】ここでxaの値は加速度センサの信号xb
をコントローラ9内の積分器9aにて積分することによ
り得られ、xa−yaの値は車高センサの信号x−yを
微分器9bにて微分することにより得られる。
【0039】そして、演算処理・駆動回路9cはこれら
の微分器9bおよび微分器9aの出力にもとづき、所定
の減衰力調整信号を出力する。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、xaは車体質量と懸架ばね定数で決まる固有振動数
である1Hzの振動数で変化するが、xa−yaは路面
7からの瞬間的な入力や、車輪2とタイヤ8との共振等
により、かなり多い頻度で正負(伸,圧)の符号が変化
する。
【0041】それ故、かなりの頻度で減衰力を切り替え
る必要がある。
【0042】そのために、減衰力調整アクチュエータを
高速で切り替え動作させなければ、制御効果が低減する
し、これによりアクチュエータ,ダンパにかなりの耐久
性が必要となるほか、制御に際し、車体1と車輪2の相
対速度(xa−ya)が必要なため、車高センサ(もし
くは相対速度センサ)5を各車輪2ごとに必要となり、
システムのコストが高くなるという問題点があった。
【0043】この発明は上記のような従来の問題点に着
目してなされたものであり、減衰力調整アクチュエータ
を高速で切り替える必要をなくし、その切り替え頻度を
低減して機器の耐久性を向上させることができるととも
に、車高センサを不要にして、構成の簡素化およびロー
コスト化を図り、加えてバルブの構造をカートリッジ化
することにより組付けを容易化することができるサスペ
ンション装置を得ることを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるサスペ
ンション装置は、車輪側に取り付けられるシリンダ内を
上下2室に隔成するピストンと、該ピストンを一端に有
し、他端が車体側に取り付けられるピストンロッドと、
該ピストンロッドに伸側および圧側ごとに独立して設け
られ、かつ上記2室を連通する連通孔と、車体速度に応
じて上記伸側および圧側の各連通孔を開閉するロータリ
ーバルブとを備えたサスペンション装置において、上記
連通孔の開閉により減衰力を発生させる伸サブバルブお
よび圧サブバルブを、ピストンロッドに装着可能なカバ
ーディスクに一体に組付けるようにしたものである。
【0045】
【作用】この発明におけるコントローラは、車体速度の
大きさに応じて、ロータリーバルブの回動量を制御して
伸側および圧側の連通孔を開閉し、このときの開閉動作
が、伸側減衰力がハードのとき圧側減衰力をソフトに
し、伸側減衰力がソフトのとき圧側減衰力をハードとな
るようにし、かつ伸サブバルブおよび圧サブバルブのピ
ストンロッドへの組付けを容易化する。
【0046】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。
【0047】図1において、1は車体、2は車輪であ
り、これらの間には、ばね3,減衰力可変ダンパ4が装
着され、また、車体1には上下方向の加速度を検出する
加速度センサ6が設けてある。
【0048】また、車輪2と路面7との間には、ばね要
素としてのタイヤ8が存在する。加速度センサ6の信号
はコントローラ9に入力され、コントローラ9は減衰力
可変ダンパ4に設けられた減衰力切り替えアクチュエー
タを駆動し、減衰力を高低2段階に切り替えるようにな
っている。
【0049】また、9aは加速度センサ6の出力を積分
する積分器、9cはこの積分器9aの出力にもとづいて
減衰力可変ダンパ4の減衰力調整信号を演算し出力する
演算処理・駆動回路である。
【0050】なお、この発明では図10における微分器
9bおよび車高センサ5が省かれている。
【0051】また、図2はこの発明において使用する減
衰力可変ダンパの詳細を示し、図11について説明した
ものと同一の構成部分には同一符号を付して、その重複
する説明を省略する。
【0052】すなわち、この発明では、ピストン部に伸
バイパス通路31と圧バイパス通路32の2つを設け、
各バイパス通路31,32端に伸サブバルブ33および
圧サブバルブ34が設けてある。
【0053】また、ピストンロッド13には伸連通孔3
5と圧連通孔36とが設けられており、それぞれロータ
リーバルブ24により開閉されるようになっている。
【0054】ロータリーバルブ24の開口部は、図3に
示すようにP−P断面,Q−Q断面でそれぞれ位相をず
らして設けてあり、3つの減衰力のモードを取り得るよ
うになっている。
【0055】すなわち、図3において、モードRでは伸
連通孔35は閉、圧連通孔36は開であり、モードSで
は伸,圧連通孔35,36共開であり、モードCでは伸
連通孔35は開、圧連通孔36は閉の状態となるように
設定されている。
【0056】また、減衰力アクチュエータ38は3段階
に切り替え可能なもので、各モードを選択できるように
なっている。
【0057】次に動作について説明する。
【0058】まず、減衰力可変ダンパの作動について述
べる。
【0059】モードRでは伸連通孔35は閉じ、圧連通
孔36は開いた状態になっている。
【0060】それ故、伸行程では伸バイパス通路31に
油が流れず、A室の油はピストン12の伸ポート19,
伸バルブ20を通りB室に流れる。
【0061】このときの差圧により伸側減衰力が発生
し、この減衰力がハード特性となる。
【0062】一方、圧行程では圧連通孔36が開いてい
るので、B室からA室への油の流れはピストン12の圧
ポート21および圧バルブ22を通る流れと、圧バイパ
ス通路32から圧連通孔36,圧サブバルブ34を通る
流れとに分かれる。
【0063】その結果、A,B室の差圧は小さくなり、
ソフトな減衰力となる。
【0064】また、モードSでは伸連通孔35,圧連通
孔36が共に開いた状態にあり、共にピストン部をバイ
パスする流れが生じるために、伸側,圧側減衰力共にソ
フトの状態となる。
【0065】モードCでは伸連通孔35は開き圧連通孔
36は閉じた状態になっている。
【0066】それ故、伸行程の時のみピストン部をバイ
パスする流れが生じ、その結果、伸側減衰力がソフト、
圧側減衰力がハードの状態となる。
【0067】さらに、いずれのモードでも、伸行程では
ピストンロッド13が突出した分の油がC室からベース
バルブのチェックバルブ18を通りB室に補充され、圧
縮行程ではピストンロッド13の侵入分の油が、ベース
バルブの圧バルブ17を通りC室へ流れ、その時に発生
する差圧により、B室の圧力が上昇することは、従来と
同様である。
【0068】次に制御方法について説明する。
【0069】従来の制御方法ではxa>0のとき、xa
−ya>0(ダンパ伸状態)の時はハード、xa−ya
<0(ダンパ圧縮状態)の時はソフトに制御するように
なっている。
【0070】これは、従来の減衰力可変ダンパが伸行程
でハードの時は、圧縮行程でもハードになっているから
xa−yaの正負により切り替える必要が生じるもので
ある。
【0071】この発明の減衰力可変ダンパでは、伸行程
でハードの時は、圧行程は自動的にソフトになっている
ので、xa−yaの正負により減衰力を切り替える必要
がなく、xa>0の時は伸側減衰力をハード(モード
R)に制御しておけばよいことになる。
【0072】同様に、xa<0の時は圧側減衰力をハー
ド(モードC)に制御すればよい。
【0073】すなわち、車体1と車輪2の相対速度xa
−yaに関係なく、車体1の速度xaの正負でモード
R,モードCを選択すれば、従来と同様の制御効果を得
ることができる。
【0074】しかも、車体1の速度変化は1Hz位と比
較的ゆっくりした振動なので、アクチュエータの減衰力
切替速度が比較的遅くても十分な効果が得られ、しかも
切り替え頻度も少なくてすむ。
【0075】さらに、路面7からの入力周波数が高周波
になると、減衰力は低い方が車体1への伝達力が小さく
なり、乗心地はよくなる。
【0076】高周波になると車体速度xaが小さくなる
ので、伸側,圧側とも減衰力の低いモードSに切り替え
る。
【0077】図4に以上の制御則をまとめたものを示
す。
【0078】このように制御することにより、乗心地を
向上させることが可能となり、切り替え頻度も極めて少
なくすることができる。
【0079】なお、上記実施例では減衰力を3段階に切
り替えるものを示したが、2段切り替えとし、モードR
とモードCを車体の速度xaの正負だけで切り替えても
よいことは勿論のことである。
【0080】また、この発明において伸サブバルブ33
および圧サブバルブ34のピストンロッド13への取り
付けを容易化するため、これらの各バルブ33,34を
有するバルブ構造体を、図5〜図9に示すようなカート
リッジ構造とされる。
【0081】まず、図5に示すバルブ構造体において、
ポート51を有するディスク52,このポート51を開
閉するリーフバルブ53,このリーフバルブ53を間座
54を介してディスク52に保持させるリング状のスト
ッパ55はカラー56によってかしめ加工されて、サブ
カートリッジ化されている。
【0082】また、このサブカートリッジ化されたブロ
ックは、ディスク52の外周にOリング57を装着した
後、カバーディスク58内周の段付け部まで挿入されて
いる。
【0083】また、このカバーディスク58はピストン
ロッド13に嵌挿された後、ノンリタンバルブ59,ノ
ンリタンスプリング60を介してL形ストッパ61を圧
入加工することによりカートリッジ化される。
【0084】ここで、リーフバルブ53は伸サブバルブ
33を構成し、ノンリタンバルブは圧サブバルブ34を
構成する。
【0085】さらに、図6に示すバルブ構造体は、ディ
スク66にノンリタンバルブ67,ノンリタンスプリン
グ68をL形ストッパ69とともに圧入加工し、さらに
ディスク66にOリング62を装着し、ポート65を開
閉するリーフバルブ70,間座71を挟み込んで、カバ
ーディスク72内に挿入したカートリッジ構造となって
いる。
【0086】そして、リーフバルブ70は伸サブバルブ
33を構成し、ノンリタンバルブ67は圧サブバルブ3
4を構成する。
【0087】また、図7に示すバルブ構造体は、カバー
ディスク73にノンリタンバルブ74,ノンリタンスプ
リング75をL形ストッパ76とともに圧入加工し、さ
らに、カバーディスク73の内部に中間ディスク77を
圧入している。
【0088】ディスク78外周にはOリング79が装着
され、ストッパ80,間座81およびリーフバルブ82
を中間ディスク77との間に挟み込んでカバーディスク
73内に挿入され、カートリッジ化されている。
【0089】ここで、ノンリタンバルブ74は圧サブバ
ルブ34を構成し、リーフバルブ82は伸サブバルブ3
3を構成する。
【0090】図8はまた他のカートリッジ化されたバル
ブ構造体を示す。
【0091】これはカバーディスク83内にノンリタン
スプリング84,ノンリタンバルブ85,Oリング86
が外周に装着された中間ディスク87,ストッパ88,
間座89,リーフバルブ90,Oリング91が外周に装
着されたディスク92を順次挿入して、カートリッジ化
したものである。
【0092】ここで、ノンリタンバルブ85は圧サブバ
ルブ34を構成し、リーフバルブ90は伸サブバルブ3
3を構成する。
【0093】また、さらに、図9に示すバルブ構造は、
互いに隣接するカバーディスク93,100のうち、カ
バーディスク93にはカラー94,ストッパ95,間座
96,リーフバルブ97,Oリング98を外周に有する
ディスク99を順次挿入してカートリッジ化し、また、
カバーディスク100にはカラー101,Oリング10
2を外周に有するディスク103,ノンリタンバルブ1
04,ノンリタンスプリング105がL形ストッパ10
6とともにディスク103に圧入加工されたものが挿入
されて、カートリッジ化されている。
【0094】このように、バルブ構造体をカートリッジ
化することにより、サスペンションの組付性を向上で
き、しかも所期の最適な減衰力切換を実施できるものが
得られる。
【0095】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、車輪
側に取り付けられるシリンダ内を上下2室に隔成するピ
ストンと、該ピストンを一端に有し、他端が車体側に取
り付けられるピストンロッドと、該ピストンロッドに伸
側および圧側ごとに独立して設けられ、かつ上記2室を
連通する連通孔と、車体速度に応じて上記伸側および圧
側の各連通孔を開閉するロータリーバルブとを備えたサ
スペンション装置において、上記連通孔の開閉により減
衰力を発生させる伸サブバルブおよび圧サブバルブを、
ピストンロッドに装着可能なカバーディスクに一体に組
付けるように構成したので、車体速度の大きさのみで減
衰力を切り替えることにより、アクチュエータを高速で
切り替える必要がなく、小型で安価なアクチュエータが
使用でき、さらに減衰力の切り替え頻度が少なくなるの
で機器の耐久性が向上し、車高センサが不要となるの
で、システムが安価に構成できるほか、バルブ構成体が
カートリッジ化されて、ピストンロッド等への組付けや
修理,保守を容易化できるという実用上の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるサスペンション装置
を示すブロック図である。
【図2】この発明における減衰力可変ダンパを示す断面
図である。
【図3】この発明における減衰力可変ダンパの伸圧連通
孔の開閉状態および伸圧の減衰力の関係を示す説明図で
ある。
【図4】この発明によるダンパモードにおける車体速度
の制限則を示す説明表図である。
【図5】この発明におけるピストン部においてカートリ
ッジ化したバルブ構造の一実施例を示す要部の断面図で
ある。
【図6】この発明におけるピストン部においてカートリ
ッジ化したバルブ構造の他の実施例を示す要部の断面図
である。
【図7】この発明におけるピストン部においてカートリ
ッジ化したバルブ構造のさらに他の実施例を示す要部の
断面図である。
【図8】この発明におけるピストン部においてカートリ
ッジ化したバルブ構造のまた他の実施例を示す要部の断
面図である。
【図9】この発明におけるピストン部においてカートリ
ッジ化したバルブ構造のさらにまた他の実施例を示す要
部の断面図である。
【図10】従来のサスペンション装置を示すブロック図
である。
【図11】図5における減衰力可変ダンパを示す断面図
である。
【図12】従来の減衰力可変ダンパの減衰力特性を示す
グラフである。
【図13】従来の減衰力可変ダンパ動作による車体への
作用力と制御則の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車体 2 車輪 9 コントローラ 11 シリンダ 12 ピストン 13 ピストンロッド 33 伸サブバルブ 34 圧サブバルブ 35,36 連通孔 37 ロータリーバルブ 58,72,73,83,93 カバーディスク A,B 2室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪側に取り付けられるシリンダ内を上
    下2室に隔成するピストンと、該ピストンを一端に有
    し、他端が車体側に取り付けられるピストンロッドと、
    該ピストンロッドに伸側および圧側ごとに独立して設け
    られ、かつ上記2室を連通する連通孔と、車体速度に応
    じて上記伸側および圧側の各連通孔を開閉するロータリ
    ーバルブとを備えたサスペンション装置において、上記
    連通孔の開閉により減衰力を発生させる伸サブバルブお
    よび圧サブバルブを、ピストンロッドに装着可能なカバ
    ーディスクに一体に組付けたことを特徴とするサスペン
    ション装置。
JP4075383A 1991-12-06 1992-02-26 サスペンション装置 Pending JPH05238227A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4075383A JPH05238227A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 サスペンション装置
DE69212443T DE69212443T2 (de) 1991-12-06 1992-12-02 Aufhängungssystem
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