JPH05252319A - 電話機の電源制御回路 - Google Patents

電話機の電源制御回路

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JPH05252319A
JPH05252319A JP3225329A JP22532991A JPH05252319A JP H05252319 A JPH05252319 A JP H05252319A JP 3225329 A JP3225329 A JP 3225329A JP 22532991 A JP22532991 A JP 22532991A JP H05252319 A JPH05252319 A JP H05252319A
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一英 小林
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毅彦 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理の必要が生じたときに外部電源が供給さ
れる電話機において、電話機の誤動作等により外部電源
が継続して供給されることを防止する。 【構成】 オフフック信号または着信信号の到来により
パワーホールド回路9は、バッテリー6または電源部か
らの外部電源を一定時間電話機へ供給するように制御す
る。電話機を制御するCPU1は、この外部電源の供給
により処理を開始し、一定時間内にパワーホールド回路
9に対し外部電源の供給延長信号を送出すると共に、各
種の処理が終了するとパワーホールド回路9へ外部電源
の供給停止信号を送出する。また、CPU1が暴走した
場合、これを監視するウォッチドッグ回路12から外部
電源の供給停止信号がパワーホールド回路12へ出力さ
れるため、電話機への外部電源の供給が停止する。この
結果、電話機がなんらかの原因で誤動作しても外部電源
の供給は継続されず、したがって電力の無駄な消費が防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理の必要が生じたと
きに外部電源を電話機へ供給して処理を実行させる電話
機の電源制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カード式公衆電話機等において
は、無駄な電力消費を防止するために常時は電源が供給
されておらず、したがって不動作状態となっていて、発
信を行うためのオフフックまたは局線からの着信信号の
到来と同時に、停電時動作用の局電源(内部電源)とは
別個に設けられた商用電源等の外部電源から電源が供給
されて電話機が起動されるものとなっている。即ち、電
話機内の制御部は、外部電源が供給されると、起動され
て動作状態となり初期化処理を実行すると共に、起動条
件がオフフック出力または着信検知信号のどちらによる
ものなのかを識別し、識別結果に応じた発信通話処理ま
たは着信通話処理等を行い、これらの通話処理が終了す
ると、外部電源の供給を自ら停止して待機状態へ移行す
るものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の電話機
は、オフフックまたは着信信号検知により制御部が関与
することなくローカル的に外部電源の供給,保持が行わ
れると共に、通話終了後は制御部の出力によって電源供
給の保持状態を解除するようにしている。このため、制
御部が暴走したり何らかの原因で解除動作を行わなかっ
た場合は、保持状態を解除して外部電源の供給を停止す
ることができなくなり、半永久的に無駄な電力を消費し
てしまうという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明は、オフフック信号または着信信号の
入力に基づいて一定時間外部電源を電話機へ供給するパ
ワーホールド手段と、このパワーホールド手段により外
部電源が供給された後一定時間内にパワーホールド手段
に対し電話機への外部電源の供給の延長信号を送出する
と共に,処理の終了により外部電源の供給停止信号を送
出するソフトパワーホールド手段とを備えたものであ
る。また、電話機の制御部の暴走を検知する暴走検知回
路の出力によりソフトパワーホールド手段を制御し電話
機への外部電源の供給を停止させるようにしたものであ
る。
【0005】
【作用】オフフック信号または着信信号を入力したパワ
ーホールド手段により電話機へ外部電源が供給される
と、処理が開始され一定時間内にパワーホールド手段に
対し外部電源の供給延長信号が送出されると共に、処理
が終了すると外部電源の供給停止信号が送出される。ま
た、暴走検知回路の出力によって制御されたソフトパワ
ーホールド手段により、電話機への外部電源の供給が停
止される。
【0006】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明に係る電話機の電源制御回路の一実
施例を示すブロック図、また、図2は電源部の回路図で
ある。図1において、1はプリペイドカードまたはクレ
ジットカードを使用するカード式公衆電話機の各種処理
制御を行うCPU、2はCPU1に接続されたダイヤル
キー等のキーボード、3は電源電圧V2が供給されラッ
チングタイプの切替リレーNV及び通話制御リレーGS
を有するリレー回路、4は送話器Tと受話器Rが接続さ
れ局線L1,L2との間で通話を行うための通話回路で
ある。
【0007】また、5は通話時にプリペイドカード等の
残度数が無くなったときに給電するバッテリー、7は商
用交流電源から変換した直流電源電圧を後述するカード
ユニット部と電源回路に供給すると共に、CPU1にA
C断信号71とバッテリー断(バッテリー消耗)信号7
2を出力する停電監視回路及び入力したホールド信号に
よってオン状態に保持される電源スイッチとを有する電
源部、8は電源部7から電源供給されてカードのカード
処理を行うカードユニット部、9は電源部7の電源スイ
ッチを一定時間(仮投入)または継続(本投入)してオ
ン状態にするためのパワーホールド信号を出力するパワ
ーホールド回路である。
【0008】また、10は局線L1,L2から到来する
着信信号を検出する着信検出回路、11は着信信号によ
り鳴動するリンガ回路、12は出力ポートP02からの
ウォッチドッグパルスを監視してCPU1の暴走を検知
するウォッチドッグ回路、13はウォッチドッグ回路1
2の出力とCPU1の出力ポートP01からの延長信号
を入力してパワーホールド回路9へ出力するナンド回
路、14はリレー接点nv1,nv2により電源電圧V
3を供給する電源部7と局電源を供給するツェナーダイ
オードZDの両端に切り換え接続され、カードユニット
部を除く電話機の各部に電源供給を行う電源回路であ
り、切替リレーNVの接点nv1,nv2により外部電
源としての商用電源またはバッテリー6が通電状態,即
ち電源有効時において電話機動作状態で電源部7に切替
え接続され、電源無効時及び電話機不動作状態(オンフ
ック時)において図示するようにツェナーダイオードZ
D側に接続される。
【0009】また、15は局線回路、DB1は着信検出
回路10及びリンガ回路11に整流した着信信号を印加
する第1のダイオードブリッジ、DB2は通話ループの
極性を一定にする第2のダイオードブリッジ、gs1,
gs2は発信通話時及び着信通話時に通話ループを形成
する通話制御リレーGSの接点、HS1〜HS3はフッ
クスイッチである。
【0010】次に、図2において、16は商用電源を直
流電源に変換するAC/DCコンバータからなる電源回
路、17,18はパワーホールド回路9からのホールド
信号によってオン状態を保持する電源スイッチ、19は
電源回路16に接続されて商用電源の停電を検出しAC
断信号をCPU1へ送出する停電検出回路、D1,D2
はフローティング方式で接続されるバッテリー6への逆
流を防止するダイオード、72はバッテリーダウンした
ときにバッテリーから出力されるバッテリー断(消耗)
信号、73は電源回路16からバッテリー6への充電路
である。
【0011】次に、図3はこの電話機の電源制御回路の
各部の動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。同図において、(a)はフックスイッチHS1〜H
S3の動作タイミングを、(b)は着信検出回路10か
ら送出される着信検知信号のタイミングを、(c)はパ
ワーホールド回路9の出力タイミングを、(d)は電源
部7の動作タイミングを、(e)は後述するソフトパワ
ーホールド手段の動作タイミングをそれぞれ示してい
る。
【0012】次に、図3のタイミングチャートを参照し
て電源有効時の動作を説明する。電源部7によって電話
機が起動される条件は、上記したように、オフフックに
よる発信時と着信信号の到来時の2通りの場合が存在
し、オフフックによる発信の場合は、フックスイッチH
S1により、(a)に示すようなオフフック出力がパワ
ーホールド回路9に送出される。また、着信時において
は、局線L1,L2からの着信信号の到来が着信検出回
路10により検知され(b)に示すような着信検知信号
が、上記したオンフック信号と同様に、パワーホールド
回路9へ送出される。
【0013】パワーホールド回路9へ送出されるオフフ
ック出力及び着信検知信号は、一定時間の「L」のパル
ス信号であり、パワーホールド回路9はこれらの信号を
入力して(c)に示すように、「L」のパルス信号が入
力している間の一定時間Tだけパワーホールド信号を電
源部7に対して出力し電源スイッチ17,18をオン状
態とする。なお、パワーホールド信号の一定時間Tを入
力する「L」のパルス信号幅で規定したが、入力信号で
動作するタイマを内蔵させこのタイマの出力で規定する
ようにしても良い。
【0014】電源スイッチ17がオン状態となり電源電
圧が一定レベル以上に立ち上がると、リレー回路3の切
替リレーNVが動作して保持状態となり、電源回路14
を電源スイッチ17を介して電源部7に接続する。した
がって、電源部7の電源回路16は(d)に示すように
電源回路14に電源供給を開始し、同様に電源スイッチ
18を介してカードユニット部8にも電源電圧を供給す
る。これにより、電源回路14はカードユニット部8を
除く電話機各部に電源電圧の供給を開始し、CPU1が
起動されてその動作を開始する。動作を開始したCPU
1はプログラムの実行を開始し、上述した一定時間Tが
終了する前に、(e)に示すように、ナンド回路13を
介してパワーホールド回路9に対し「L」レベルの延長
信号を出力して、電源部7からの電源供給時間を延長す
るようにソフト的な制御を行う(ソフトパワーホールド
手段)。
【0015】即ち、この延長信号を入力することにより
パワーホールド回路9は、フックスイッチHS1による
オフフック出力または着信検出回路10からの着信検知
信号が無くなって一定時間Tが終了した場合でも、電源
部7に対し電源オン状態を保持させる信号を継続して送
出することになり、この結果電源部7からの引き続く電
源供給を可能とする。
【0016】一方、CPU1においては、ほぼ同時に通
話制御リレーGSを駆動して通話ループを閉成し、電話
機の状態に応じた処理を続行するが、オンフック等によ
る終話処理が終了して処理が無くなった時点で、パワー
ホールド回路9に対して出力している「L」レベルの延
長信号を「H」レベル信号に切り替えて電源部7の電源
スイッチ17,18のオフ状態への切り替えを指示す
る。そして、パワーホールド回路9の出力により電源部
7の電源スイッチ17,18がオフ状態となってCPU
1へ電源が供給されなくなると、CPU1は不動作状態
となり、この結果、電話機は再びオフフック信号または
着信信号の到来を待ち受ける待機状態となる。このと
き、ほぼ同時に切替リレーNV及び通話制御リレーGS
はCPU1により復旧制御され、接点nv1,nv2は
ツェナーダイオードZD側に切り替わると共に、接点g
s1,gs2により通話ループが開放される。なお、本
実施例においてCPU1は延長信号をパワーホールド回
路9へ出力しているが、延長信号をパワーホールド信号
として直接電源部7へ出力してスイッチ17,18のオ
ン状態を継続させるようにしても良い。
【0017】このように、オフフックまたは着信信号の
到来により、パワーホールド回路9が最初に一定時間だ
け電源部7を制御して電源を電話機へ供給するようにし
たので、電源供給された電話機が何らかの原因で動作し
なくなってもCPU1からの延長信号は発生しないた
め、一定時間後には電話機への電源供給を停止すること
ができ、したがって無駄な電力を消費することがない。
【0018】また、CPU1が起動されて一定時間経過
後にパワーホールド回路9へ電源供給延長を示す信号を
送出したのち、CPU1が暴走等により誤動作して電源
供給停止信号が送出できなくなるような不具合の回避は
以下のようにして行われる。通常、CPU1の出力ポー
トP01から出力される電源供給延長信号とCPU1の
暴走を検知するウォッチドッグ回路12の出力信号との
論理積信号をパワーホールド回路9へ出力し電源部7か
ら電話機に対する電源供給時間を延長している。そし
て、電源供給されたCPU1が処理を正常に実行してい
るときには、CPU1はその出力ポートP01から
「H」レベルの延長信号をナンド回路13の一方の入力
端子へ送出すると共に、その出力ポートP02からウォ
ッチドッグ回路12に対して定期的にウォッチドッグパ
ルスを出力している。また、このときウォッチドッグ回
路12の出力は、「H」レベルを保持しており、この
「H」レベル信号がナンド回路13の他方の入力端子へ
送出され、この結果、ナンド回路13の出力は「L」レ
ベル状態となる。したがって、CPU1が正常処理動作
を行っている間は、パワーホールド回路9からのパワー
ホールド信号により電源部7はスイッチ17,18のオ
ン状態が保持され、電話機への外部電源の供給が継続さ
れている。
【0019】しかし、CPU1が暴走してウォッチドッ
グ回路12へ定期的な信号が送出されなくなると、ウォ
ッチドッグ回路12から「L」レベルの暴走検知信号が
送出されることにより、出力ポートP01からの延長信
号の有無にかかわらずナンド回路13からパワーホール
ド回路9に対し「H」レベルの信号が送出される。この
結果、パワーホールド回路9は電源部7へのパワーホー
ルド信号の送出を停止し、電源部7は電話機への電源供
給を停止する。
【0020】一方、電話機動作中に商用電源及びバッテ
リー6が電源無効状態になると、CPU1は電源部7か
らのAC断信号71及びバッテリー6からのバッテリー
断信号72を検出して切替リレーNVを復旧させ、電話
機への電源供給を局電源に切り替えてカードユニット部
8を使用しない通話状態へ移行する。また、電話機の起
動時に電源無効状態の場合には、パワーホールド回路9
が不動作となり切替リレーNVも動作しないため、電話
機は電源回路14を介し局電源から電源供給され、この
場合は無料発信通話及び着信通話が許容される。
【0021】このように、外部電源の一定時間の仮投入
でCPU1が起動しなかった場合は本投入へ移行せず、
また本投入後にCPU1が暴走した場合には外部電源の
供給を自動的に停止するようにしたものである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、オフフ
ック信号または着信信号の到来によりパワーホールド手
段は外部電源を一定時間電話機へ供給するように制御
し、この外部電源の供給によりソフトパワーホールド手
段は一定時間内にパワーホールド手段に対し外部電源の
供給延長信号を送出すると共に、処理が終了すると外部
電源の供給停止信号を送出するようにしたので、電話機
がなんらかの原因で誤動作しても外部電源の供給は継続
されず、したがって無駄な電力消費を防止できるという
効果がある。また、電話機の制御部が暴走した場合も自
動的に外部電源の供給が停止され、電力の無駄な消費を
阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電話機の電源制御回路の一実施例
を示すブロック図である。
【図2】上記電源制御回路の電源部の回路図である。
【図3】上記電源制御回路の各部の動作を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 キーボード 3 リレー回路 4 通話回路 5 強切回路 6 バッテリー 7 電源部 8 カードユニット部 9 パワーホールド回路 10 着信検出回路 11 リンガ回路 12 ウォッチドッグ回路 13 ナンド回路 14,16 電源回路 17,18 スイッチ 71 AC断信号 72 バッテリー断信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話機のオフフック信号または局線から
    到来する着信信号に基づいて外部電源を電話機へ供給し
    て処理を実行させる電話機の電源制御回路において、 前記オフフック信号または着信信号の入力に基づいて一
    定時間前記外部電源を前記電話機へ供給するパワーホー
    ルド手段と、 このパワーホールド手段により前記外部電源が供給され
    た後前記一定時間内にパワーホールド手段に対し前記電
    話機への外部電源の供給の延長信号を送出すると共に,
    処理の終了により外部電源の供給停止信号を送出するソ
    フトパワーホールド手段とを備えたことを特徴とする電
    話機の電源制御回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電話機の電源制御回路に
    おいて、 前記電話機の制御部の暴走を検知する暴走検知回路の出
    力により前記ソフトパワーホールド手段を制御し前記電
    話機への前記外部電源の供給を停止させるようにしたこ
    とを特徴とする電話機の電源制御回路。
JP3225329A 1990-08-10 1991-08-12 電話機の電源制御回路 Expired - Lifetime JP2588078B2 (ja)

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