JPH05247218A - Si−Si結合を骨格とする網目状ポリマーの製造方法 - Google Patents

Si−Si結合を骨格とする網目状ポリマーの製造方法

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JPH05247218A
JPH05247218A JP5181992A JP5181992A JPH05247218A JP H05247218 A JPH05247218 A JP H05247218A JP 5181992 A JP5181992 A JP 5181992A JP 5181992 A JP5181992 A JP 5181992A JP H05247218 A JPH05247218 A JP H05247218A
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Tatsuya Shono
達哉 庄野
Shigefumi Kashiwamura
成史 柏村
Ryoichi Nishida
亮一 西田
Shinichi Kawasaki
真一 川崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安全性が高く、重合度の高いSi−Si結合を
骨格とする網目状ポリマーを高収率で収得することがで
きる新規な方法を提供することを主な目的とする。 【構成】2種以上の異なるハロシランを原料として電極
還元により、Si−Si結合を骨格とする網目状ポリマ
ーを製造するに際し、原料の初期濃度を1mol/l以
上とし、且つ反応の進行とともに電流密度が初期値の1
/2未満となった時点で非プロトン性溶媒を添加して通
電を行なうことにより、所望のポリマーを形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はSi−Si結合を骨格と
する網目状ポリマーの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】Si−Si結合を骨格とする網目状ポリマ
ーを含むポリシラン類は、セラミックス前駆体、光・電
子材料として注目されている化合物である。
【0003】従来、ポリシラン類の製造方法としては、
クロロシラン類をトルエン溶媒還流下にナトリウム、リ
チウムなどのアルカリ金属と反応させる方法が知られて
おり、Si−Si結合を骨格とする網目状ポリマーの合
成も行われている。しかしながら、この方法は、収率が
低い、分子量の制御ができない、工業規模での生産に際
してはアルカリ金属を大量に使用するため安全性に大き
な問題があるなどの欠点を有している。
【0004】この様な欠点を克服する方法として、本発
明者等は、電極としてマグネシウムを用い、過塩素酸塩
を含有する極性溶媒からなる電解液中で、ハロシランの
電極還元反応を行うことにより、Si−Si結合を骨格
とする網目状ポリマーを製造する方法を完成した(特願
平4−32337号)。本発明は、この先願発明の改良
に係るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
方法に比して安全性が高く、重合度の高いSiーSi結
合を骨格とする網目状ポリマ−を高収率で収得すること
ができる製造法を提供することを主な目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の如き
従来技術の現状を踏まえて鋭意研究を重ねた結果、ハロ
シラン類の電極還元反応を行なうに際し、原料の初期濃
度を高くするとともに、通電中に電流密度が一定値以下
に低下した時点で特定の溶媒を反応溶液中に添加して反
応を継続する場合には、従来技術の問題点が実質的に解
消されるかあるいは大幅に改善されることを見出した。
【0007】すなわち、本発明は、下記のSi−Si結
合を骨格とする網目状ポリマーの製造方法を提供するも
のである: 1.下記の一般式(1)、(2)および(3)で示され
るハロシランの少なくとも2種を電極還元に供してSi
−Si結合を骨格とする網目状ポリマーを製造するに際
し、原料の初期濃度を1mol/l以上とし、且つ反応
の進行とともに電流密度が初期値の1/2未満となった
時点で非プロトン性溶媒を添加して通電を行なうことに
より、下記の一般式(4)、(5)および(6)で示さ
れる構造単位の少なくとも2種からなるSi−Si結合
を骨格とする網目状ポリマーの製造を製造する方法;
【0008】
【化7】
【0009】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表
す。nは1〜3の整数である。n=1の場合には、2つ
のRが同一でも或いは相異なっていても良い。n=2の
場合には、4つのRが、n=3の場合には、6つのRが
同一でも或いは2つ以上が相異なっていても良い。X
は、ハロゲン原子を表す。)、
【0010】
【化8】
【0011】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表
し、Xは、ハロゲン原子を表す。)、
【0012】
【化9】
【0013】(式中、Xは、ハロゲン原子を表す。)、
【0014】
【化10】
【0015】(式中、Rは、上記に同じ。)、
【0016】
【化11】
【0017】(式中、Rは、上記に同じ。)、
【0018】
【化12】
【0019】本発明において使用する出発原料は、一般
式(1)、(2)および(3)で表わされるハロシラン
の少なくとも2種からなる混合物である。
【0020】一般式(1)および(2)で示されるハロ
シランにおいて、Rは、水素原子、アルキル基、アリー
ル基、アルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表す。
一般式(1)で表わされるハロシランについては、nは
1〜3の整数であり、n=1の場合には、2つのRが同
一であっても良く、或いは相異なっていても良い。n=
2の場合には、4つのRが同一でも或いは2つ以上が相
異なっていても良く、n=3の場合には、6つのRが同
一でも或いは2つ以上が相異なっていても良い。一般式
(1)で表される化合物としては、nが1または2であ
ることが、より好ましい。アルキル基としては、炭素数
1〜10程度のものが挙げられ、アリール基としてはフ
ェニル基、炭素数1〜10のアルキル基を1つ以上置換
基として有するフェニル基、p−アルコキシフェニル基
などが挙げられる。アルコキシ基としては、炭素数1〜
10程度のものが挙げられる。Rがアミノ基、シリル基
および有機置換基の場合には、その水素原子の少なくと
も1つが、他のアルキル基、アリール基、アルコキシ基
などの官能基により置換されていても良い。
【0021】本発明においては、一般式(1)で示され
るジハロシランと一般式(2)で表されるトリハロシラ
ンとの混合物、一般式(1)で示されるジハロシランと
一般式(3)で表されるテトラハロシランとの混合物、
一般式(2)で示されるトリハロシランと一般式(3)
で表されるテトラハロシランとの混合物、或いは一般式
(1)で示されるジハロシランと一般式(2)で表され
るトリハロシランと一般式(3)で表されるテトラハロ
シランとの混合物を原料として使用する。なお、例え
ば、一般式(1)で示されるジハロシランの2種以上を
ジハロシラン成分として使用しても良い。一般式(2)
で示されるトリハロシランと一般式(3)で表されるテ
トラハロシランハロシランについても同様である。ハロ
シランは、できるだけ高純度であることが望ましく、例
えば、使用前に水酸化カルシウムにより乾燥し、蒸留し
て使用することが望ましい。
【0022】反応に際しては、ハロシランを溶媒に溶解
して使用する。この様な溶媒としては、非プロトン性の
溶媒が広く使用でき、より具体的には、プロピレンカー
ボネート、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、シ
メチルスルホキシド、1,2−ジメトキシエタン、ビス
(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、塩化メチレンなどが例示される。溶
媒としては、これらの溶媒を単独で使用しても良く、2
種以上の溶媒を混合して使用しても良い。溶液中のハロ
シランの初期濃度は、1〜20mol/l程度であり、
より好ましくは2〜15mol/l程度であり、特に好
ましくは4〜13mol/lである。
【0023】本発明で使用する支持電解質としては、過
塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウムなどの過塩素酸ア
ルカリ金属、過塩素酸−n−ブチルアンモニウムなどの
過塩素酸テトラアルキルアンモニウム、テトラフルオロ
ホウ酸リチウムなどのテトラフルオロホウ酸アルカリ金
属、塩化−n−ブチルアンモニウムなどのハロゲン化テ
トラアルキルアンモニウム、テトラフルオロホウ酸テト
ラ−n−ブチルアンモニウムなどのテトラフルオロホウ
酸テトラアルキルアンモニウムなどが例示される。これ
らの支持電解質は、単独で使用しても良く、或いは2種
以上を混合して使用しても良い。これらの支持電解質の
中でも、過塩素酸リチウム、テトラフルオロホウ酸リチ
ウム、過塩素酸テトラ−n−ブチルアンモニウムがより
好ましく、さらには過塩素酸リチウムおよび過塩素酸テ
トラ−n−ブチルアンモニウムが最も好ましい。支持電
解質の初期濃度は、0.1〜3mol/l程度が好まし
く、より好ましくは0.3〜2.5mol/l程度であ
る。
【0024】本発明で使用する電極としては、陽極とし
てMg、Cu、Zn、Sn、またはAl或いはこれらの
金属を主成分とする合金を使用する。陰極としては、電
流を通じることができる材料であれば、特に制限はされ
ないが、Mg、Cu、Zn、Sn、AlまたはCo或い
はこれらの金属を主成分とする合金を使用することが好
ましい。電極の形状は、通電を安定して行なえる限り限
定されないが、棒状、板状、筒状、コイル状に巻いたも
のなどが好ましい。電極の表面は、あらかじめ酸化皮膜
をできるだけ除去しておくことが好ましい。
【0025】本発明を実施するに際しては、陽極および
陰極を設置した密閉可能な反応容器に原料であるハロシ
ラン混合物および支持電解質を溶媒とともに収容し、初
期電流密度0.001〜1A/cm2 で、好ましくは機
械的もしくは磁気的に攪拌しつつ、所定量の電気量を供
給することにより、電極反応を行なわせる。通電反応中
に電流密度が初期値の1/2未満となった場合には、溶
媒を添加して更に反応を継続する。反応容器内は、乾燥
雰囲気であれば良いが、乾燥した窒素または不活性ガス
雰囲気であることが好ましく、さらには脱酸素し、乾燥
した窒素または不活性ガス雰囲気であることが最も好ま
しい。
【0026】反応途中で新たに添加する溶媒は、初期溶
媒と同じあっても異なっていても良い。新たに添加する
溶媒としては、非プロトン性の溶媒が広く使用でき、よ
り具体的には、プロピレンカーボネート、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチ
ル)エーテル、p−ジオキサン、テトラヒドロフラン、
塩化メチレンなどの溶媒が例示され、これらの溶媒は単
独で添加しても良く、2種以上の溶媒を混合して添加し
ても良い。反応容器に対する新たな溶媒の添加は、シリ
ンジまたは滴下漏斗などの滴下装置を用いて、やはり乾
燥雰囲気下で行なえば良い。溶媒の添加時期および添加
量は、電流密度が初期値の1/2未満となった時点で、
電流密度が初期値の少なくとも1/2にまで回復する様
にすれば良い。また、溶媒の添加は、電流密度の低下の
程度に応じて、繰り返し必要な回数行なえば良い。原料
濃度を1mol/l以上として、溶媒の添加を行わない
場合には、溶媒不溶物の生成などにより反応溶液の粘度
が次第に高まって、物質移動が困難になるため、反応時
間が長くなるだけでなく、所定量の電気量が得られない
ため、収率も大幅に低下する。
【0027】通電量は、原料ハロシラン中のハロゲン原
子を基準として、1F/mol程度以上あれば良い。ま
た、0.1F/mol程度以上の通電量で生成したポリ
シラン類を系外に取り出し、残存するハロシランを回収
して、再使用することも可能である。反応時の温度は使
用する溶媒の沸点以下の範囲内であれば良い。
【0028】また、本発明では、反応を促進するために
電極の極性を一定時間間隔で切り替えても良い。さら
に、電極反応中の反応容器または反応溶液への超音波の
照射も効果的である。電極の極性の切り替えは、通常
0.01秒〜60分間程度の間隔で行なうが、好ましく
は1秒〜10分間程度の間隔で行ない、特に好ましくは
10秒〜3分間程度の間隔で行なうと良い。反応溶液へ
の超音波の照射方法は、特に限定されるものではない
が、反応器を超音波浴槽に収容して照射する方法、反応
器内に超音波振動子を装入して照射する方法などが例示
される。超音波の振動数は、10〜70kH程度とする
ことが好ましい。超音波の出力は、原料の種類、反応溶
液の量、反応容器並びに電極の形状及び大きさ、電極の
材質及び表面積などの反応条件に応じて適宜定めれば良
いが、通常反応溶液1lあたり0.01〜24kWの範
囲内が良い。
【0029】なお、本発明において、得られるポリマー
主鎖中への酸素の含有を抑制するために、溶媒及び支持
電解質中の水分を予め除去しておくことが望ましい。例
えば、溶媒としてテトラヒドロフラン或いは1,2−ジ
メトキシエタンを使用する場合には、ナトリウム−ベン
ゾフェノンケチルなどによる乾燥を予め行なっておくこ
とが好ましい。また、支持電解質の場合には、減圧加熱
による乾燥、或いは水分と反応しやすく且つ容易に除去
できる物質、例えばトリメチルクロロシランなどの添加
による水分除去を行なっておくことが好ましい。
【0030】本発明により得られるSi−Si結合を骨
格とする網目状ポリマーは、通常、重量平均分子量10
000〜1000000程度、すなわち重合度が100
〜10000程度である。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、下記の様な顕著な効果
が達成される。
【0032】(1)通電反応中に溶媒を添加しながら反
応を行なうことにより、得られるSi−Si結合を骨格
とする網目状ポリマーの収率が大幅に向上する。
【0033】(2)反応中の通電が良好に行なわれるの
で、反応時間が短縮される。
【0034】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころを一層明確にする。
【0035】実施例1 三方コック及びMg電極(1cm×1cm×5cm;希
塩酸で洗浄した後、エタノール及びエーテルで洗浄し、
減圧乾燥し、窒素雰囲気下で研磨することにより、表面
の酸化皮膜を除去した)2個を装着した内容積30ml
の3つ口フラスコ(以下反応器という)に無水過塩素酸
リチウム1.0gを収容し、50℃、1mmHgで加熱減圧
(6時間)し、次いで、トリメチルクロロシランを用い
て過塩素酸リチウムを乾燥した後、脱酸素した乾燥窒素
を反応器内に導入し、さらに予めナトリウム−ベンゾフ
ェノンケチルで乾燥したテトラヒドロフラン4mlを加
えた。これに予め水素化カルシウムにより乾燥し、蒸留
したメチルフェニルジクロロシラン2mlとフェニルト
リクロロシラン2mlをシリンジで加え、初期電流密度
30mA/cm2 で通電した。この際、反応器に出力6
0W、周波数45kHzの超音波洗浄器に浸し、反応器
を室温に保持しつつ、コミュテータを使用して、2つの
電極の極性を15秒毎に変換しながら通電した。通電開
始後、電流密度が7.5mA/cm2 以下になる毎に、
電流密度を7.5mA/cm2 に保つよう乾燥したテト
ラヒドロフランを加えることを繰り返し、原料クロロシ
ランを基準に2.7F/mol通電した。通電時間は5
7時間であり、添加したテトラヒドロフランの総量は1
4mlであった。
【0036】反応終了後、1N塩酸150mlを加え、
エーテルで抽出し、貧溶媒エタノール、良溶媒ベンゼン
で再沈し、生成物を取り出した。
【0037】その結果、重量平均分子量55000のS
i−Si結合を骨格とする網目状ポリマーが収率40%
で得られた。
【0038】実施例2 支持電解質として過塩素酸リチウムに代えて過塩素酸テ
トラブチルアンモニウム3.3gを用いる以外は、実施
例1と同様にして電極還元を行なった。
【0039】その結果、通電開始から61時間後に重量
平均分子量41000のSi−Si結合を骨格とする網
目状ポリマーが29%の収率で得られた。
【0040】実施例3 溶媒としてテトラヒドロフランに代えて1,2−ジメト
キシエタンを用いる以外は、実施例1と同様にして電極
還元を行なった。
【0041】その結果、通電開始から66時間後に重量
平均分子量48000のSi−Si結合を骨格とする網
目状ポリマーが41%の収率で得られた。
【0042】実施例4 原料としてメチルフェニルジクロロシラン2mlおよび
フェニルトリクロロシラン2mlに代えてn−ヘキシル
メチルジクロロシラン2.5mlおよび、フェニルトリ
クロロシラン2mlを用いる以外は、実施例1と同様に
して電極還元を行なった。
【0043】その結果、通電開始から65時間後に重量
平均分子量52000のSi−Si結合を骨格とする網
目状ポリマーが30%の収率で得られた。
【0044】実施例5 原料としてメチルフェニルジクロロシラン2mlおよび
フェニルトリクロロシラン2mlに代えてメチルフェニ
ルジクロロシラン2mlおよびn−ヘキシルトリクロロ
シラン2.5mlを用いる以外は、実施例1と同様にし
て電極還元を行なった。
【0045】その結果、通電開始から71時間後に重量
平均分子量60000のSi−Si結合を骨格とする網
目状ポリマーが28%の収率で得られた。
【0046】実施例6 原料としてメチルフェニルジクロロシラン2mlおよび
フェニルトリクロロシラン2mlに代えてn−ヘキシル
メチルジクロロシラン2.5mlおよびn−ヘキシルト
リクロロシラン2.5mlを用いる以外は、実施例1と
同様にして電極還元を行なった。
【0047】その結果、通電開始から69時間後に重量
平均分子量62000のSi−Si結合を骨格とする網
目状ポリマーが31%の収率で得られた。
【0048】実施例7 原料としてメチルフェニルジクロロシラン2mlおよび
フェニルトリクロロシラン2mlに代えてメチルフェニ
ルジクロロシラン3mlおよびテトラクロロシラン0.
7mlを用い且つ通電量を2.8F/molとする以外
は、実施例1と同様にして電極還元を行なった。
【0049】その結果、通電時開始から59時間後に重
量平均分子量43000のSi−Si結合を骨格とする
網目状ポリマーが44%の収率で得られた。
【0050】実施例8 原料としてメチルフェニルジクロロシラン2mlおよび
フェニルトリクロロシラン2mlに代えてフェニルトリ
クロロシラン3mlおよびテトラクロロシラン0.7m
lを用い且つ通電量を3.6F/molとする以外は、
実施例1と同様にして電極還元を行なった。
【0051】その結果、通電開始から70時間後に重量
平均分子量44000のSi−Si結合を骨格とする網
目状ポリマーが29%の収率で得られた。
【0052】実施例9 原料としてメチルフェニルジクロロシラン2mlおよび
フェニルトリクロロシラン2mlに代えてメチルフェニ
ルジクロロシラン1.6ml、フェニルトリクロロシラ
ン1.6mlおよびテトラクロロシラン0.6mlを用
いるとともに、通電量を3.1F/molとした以外
は、実施例1と同様にして電極還元を行なった。
【0053】その結果、通電開始から65時間後に重量
平均分子量53000のSi−Si結合を骨格とする網
目状ポリマーが36%の収率で得られた。
【0054】比較例1 通電反応中にテトラヒドロフランを新たに添加しないこ
と以外は、実施例1と同様にして電極還元を行なった。
【0055】その結果、得られたSi−Si結合を骨格
とする網目状ポリマーの重量平均分子量は52000で
あったが、108時間通電を行っても原料クロロシラン
中の塩素を基準としてしてあた0.4F/mol以上通
電することができず、収率も11%と低い値であった。
フロントページの続き (72)発明者 西田 亮一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 川崎 真一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式(1)、(2)および(3)
    で示されるハロシランの少なくとも2種を原料として電
    極還元に供してSi−Si結合を骨格とする網目状ポリ
    マーを製造するに際し、原料の初期濃度を1mol/l
    以上とし、且つ反応の進行とともに電流密度が初期値の
    1/2未満となった時点で非プロトン性溶媒を添加して
    通電を行なうことにより、下記の一般式(4)、(5)
    および(6)で示される構造単位の少なくとも2種から
    なるSi−Si結合を骨格とする網目状ポリマーの製造
    を製造する方法; 【化1】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、ア
    ルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表す。nは1〜
    3の整数である。n=1の場合には、2つのRが同一で
    も或いは相異なっていても良い。n=2の場合には、4
    つのRが、n=3の場合には、6つのRが同一でも或い
    は2つ以上が相異なっていても良い。Xは、ハロゲン原
    子を表す。)、 【化2】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、ア
    ルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表し、Xは、ハ
    ロゲン原子を表す。)、 【化3】 (式中、Xは、ハロゲン原子を表す。)、 【化4】 (式中、Rは、上記に同じ。)、 【化5】 (式中、Rは、上記に同じ。)、 【化6】
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006188620A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Osaka Gas Co Ltd ポリシラン類の製造方法
JP2010106101A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 近赤外光を吸収するポリシラン薄膜及びその製造方法

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