JP2722916B2 - 両末端反応性ポリシラン及びその製造方法 - Google Patents

両末端反応性ポリシラン及びその製造方法

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    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/60Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の官能基を導入す
ることができると共に、他のポリマーとの共重合体を製
造する原料として好適な両末端反応性ポリシラン、具体
的には両末端ヒドロシロキシポリシラン、両末端アルケ
ニルシロキシポリシラン及びこれらを製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ポリシランの一般的な工業的製造方法は、「ジャーナル
・オブ・ポリマー・サイエンス:ポリマー・ケミストリ
ー・エディション,Vol.22,159−170(1
984)」、「ジャーナル・オブ・オルガノメタリック
・ケミストリー,Vol.300,p327(198
6)」、「ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス:
ポリマー・レター・エディション,Vol.21,p8
19(1983)」で報告されているように、アルカリ
金属を用いたジハロゲノシランのカップリング反応を利
用した製造方法であった。
【0003】この製造方法によって得られるポリシラン
は環状ポリマーと末端がハロゲン原子或いは水素原子か
らなるポリマーとの混合物であるため、この混合物から
末端を変性したポリマーを定量的に得ることは困難であ
った。
【0004】また、片末端変性ポリシランの合成に関し
ては、桜井らによってジシランユニットを含むポリマー
からのリビング重合が検討されており、水素、カルボン
酸の導入が行われているほか、PMMA(ポリメチルメ
タクリレート)との共重合が報告されている(化学と工
業,第42巻第4号744ページ)。
【0005】しかしながら、この製造方法は置換基に制
限があり、また、モノマーの入手が困難なことなど、工
業化においていくつかの問題点がある。
【0006】両末端或いは片末端反応性ポリシランにつ
いては、「ジャーナル・オブ・オルガノメタリック・ケ
ミストリー,Vol.2,p474−484(196
4)」、「ジャーナル・オブ・オルガノメタリック・ケ
ミストリー,Vol.23,p63−69(197
0)」に合成例が報告されており、パーメチルオリゴシ
ランを塩化アルミニウム存在下、塩化アセチルと反応さ
せることにより末端クロロオリゴシランが得られるほ
か、塩化アルミニウム存在下、末端フェニルオリゴシラ
ンを塩化水素或いはクロロシランと反応させることによ
り末端クロロオリゴシランを得ることができる。しか
し、この製造方法で得られる末端クロロポリシランは重
合度が小さいものである。
【0007】本発明者は重合度の大きいクロロポリシラ
ンを得るために鋭意検討を行った結果、「アプライド・
オルガノメタリック・ケミストリー,Vol.1,p7
−14(1987)」において、紫外線により分解した
ポリシランから反応性に富んだシリレンとシリルラジカ
ルが生成され、ポリシランが低分子量化する反応に着目
し、塩素を引き抜きしやすい溶媒として四塩化炭素を選
択し、この四塩化炭素中で高分子量ポリシランに紫外線
を照射して光分解を行うことにより、発生するシリルラ
ジカルによって重合度の大きい両末端クロロポリシラン
が得られることを見い出した。
【0008】即ち、アルカリ金属を用いたジクロロシラ
ンのカップリング反応により得られる高分子量ポリシラ
ンは環状ポリマーと末端が塩素原子或いは水素原子から
なるポリマーとの混合物であるが、このようなポリシラ
ンに紫外線を照射した場合、環状ポリマーは光分解によ
って開環すると同時に両末端クロロポリシランとなり、
また、末端がハロゲン原子の場合は反応しないが、末端
が水素原子の場合は光又は熱により水素原子が塩素原子
と置換され、その結果、高分子量ポリシランから分子量
の小さくなった両末端クロロポリシランが生成し、この
ときの分子量は紫外線の照射量に依存することを知見し
た。
【0009】更に、本発明者は両末端クロロポリシラン
を原料とした他のポリシランの合成について鋭意検討を
行った結果、ポリシラン可溶性溶媒に両末端クロロポリ
シランを溶解し、この溶液に水を添加するなどして前記
両末端クロロポリシランを加水分解することにより、い
まだ合成例の報告がない高重合度の両末端ヒドロキシポ
リシランが得られることを知見した。
【0010】本発明はこのようにして得ることができる
両末端ヒドロキシポリシランを原料として、重合度が大
きく、種々の官能基を導入することができると共に、他
のポリマーとの共重合体、架橋分子体を製造する原料と
して好適な両末端反応性ポリシラン(両末端ヒドロシロ
キシポリシラン、両末端アルケニルシロキシポリシラ
ン)及びこれらを容易に製造することができる製造方法
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は両末
端ヒドロキシポリシランを原料とした他のポリシランの
合成について鋭意検討を行った結果、両末端ヒドロキシ
ポリシランをアミン存在下でジアルキルヒドロクロロシ
ランもしくはアルキルアリールヒドロクロロシラン又は
ジアルキルアルケニルクロロシランもしくはアルキルア
リールアルケニルクロロシランと反応させることによ
り、高重合度の両末端ヒドロシロキシポリシラン又は両
末端アルケニルシロキシポリシランが得られることを知
見し、本発明をなすに至った。
【0012】従って、本発明は、下記式(1)で表され
ることを特徴とする両末端反応性ポリシラン及び下記式
(5)で表される両末端ヒドロキシポリシランをアミン
存在下でジアルキルヒドロクロロシランもしくはアルキ
ルアリールヒドロクロロシラン又はジアルキルアルケニ
ルクロロシランもしくはアルキルアリールアルケニルク
ロロシランと反応させることを特徴とする両末端ヒドロ
シロキシポリシランの製造方法を提供する。
【0013】
【化2】 OH[(RSi)(RSi)OH …(5) (式中、R,R,R,R,R,Rは同一又
は異種の炭素数1〜12のアルキル基又はアリール基、
Xは水素原子又はアルケニル基を示し、n,m,kは0
≦n≦10,0≦m≦10,n+m≧10,k≧1を満
たす数である。)
【0014】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の両末端反応性ポリシランは上記式(1)で示され
るものであり、具体的には下記式(2)で示される両末
端ヒドロシロキシポリシラン及び下記式(3)で示され
る両末端アルケニルシロキシポリシランである。
【0015】
【化3】
【0016】ここで、Yはアルケニル基、R1,R2,R
3,R4は同一又は異種の炭素数1〜12、好ましくは炭
素数1〜8のアルキル基又はアリール基であり、アルキ
ル基として具体的にはメチル基,エチル基,プロピル基
等が挙げられ、アリール基としてはフェニル基,トリル
基等が挙げられる。また、R5,R6は同一又は異種の炭
素数1〜12、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基又
はアリール基であり、具体的には上記と同様のものが挙
げられる。n,m,kは0≦n≦10,0≦m≦10,
n+m≧10,k≧1を満たす数であるが、電気特性を
期待するには特にkは5以上であることが好ましい。
【0017】上記式(2)及び(3)で表される両末端
ヒドロシロキシポリシラン及び両末端アルケニルシロキ
シポリシランを得るには、まず、下記式(4)で表され
る両末端クロロポリシランを合成する。
【0018】
【化4】 (式中、R1,R2,R3,R4,n,m,kは上記と同様
の意味を示す。)
【0019】上記式(4)で表される両末端クロロポリ
シランを得るには、まず、ナトリウム等のアルカリ金属
を用いたジクロロシランのカップリング反応によりポリ
シランを合成する。この場合、ジクロロシランとしては
ジアルキルジクロロシラン,アルキルアリールジクロロ
シラン,アルキル(置換アリール)ジクロロシラン,ジ
(置換アリール)ジクロロシラン等を用いることができ
る。ポリシランの数平均分子量(Mn)は1,000,
000≧Mn≧1,000、特に1,000,000≧
Mn≧5,000とすることが好ましい。
【0020】次に、ポリシランを四塩化炭素に溶解す
る。溶液の濃度は1〜20%(重量%、以下同じ)、特
に1〜10%とすることが好ましい。このポリシラン四
塩化炭素溶液をパイレックス反応管又は石英反応管に封
入し、不活性ガス雰囲気下、高圧水銀灯(312nm)
等を用いて紫外線を照射する。この場合、不活性ガスと
しては窒素ガス、アルゴンガス等を用いることができ
る。また、紫外線照射量は任意に選択することができ
る。なお、得られる両末端クロロポリシランの分子量は
紫外線照射量に依存する。
【0021】所定量の紫外線を照射した後、反応溶液を
1/2〜1/5量に濃縮し、ポリシランにヘキサン等を
添加することにより両末端クロロポリシランを沈殿さ
せ、次いで瀘過、乾燥することにより、式(4)の両末
端クロロポリシランを白色粉末として得ることができ
る。
【0022】次に、この両末端クロロポリシランを原料
として下記式(5)で示される両末端ヒドロキシポリシ
ランを合成する。
【0023】
【化5】 (式中、R1,R2,R3,R4,n,m,kは上記と同様
の意味を示す。)
【0024】即ち、まず、両末端クロロポリシランをポ
リシラン可溶性溶媒に溶解する。この場合、両末端クロ
ロポリシランとしては両末端クロロジアルキルポリシラ
ン,両末端クロロアルキルアリールポリシラン,両末端
クロロジアリールポリシラン等を用いることができる。
また、ポリシラン可溶性溶媒としてはTHF(テトラヒ
ドロフラン),トルエン,キシレン等が挙げられる。こ
れらは1種を単独で用いても2種以上を混合して用いて
よい。溶液の濃度は1〜20%(重量%、以下同じ)、
特に5〜10%とすることが好ましい。
【0025】次いで、加水分解促進のため、この溶液に
トリエチルアミン,ピリジン等を添加することができ
る。添加量は両末端クロロポリシランに対して0.1〜
20%、特に5〜15%とすることが好ましい。
【0026】次に、水を加え、撹拌を行う。この場合、
水の添加量はポリシランに対して理論量以上とするが好
ましい。なお、反応温度は室温〜還流温度とすることが
できる。
【0027】反応終了後、反応液にトルエン等の有機溶
媒を添加し、更に反応液を水洗し、塩化カルシウム等の
乾燥剤を用いて有機層を乾燥させ、乾燥剤を瀘別した
後、濃縮することにより、式(5)の両末端ヒドロキシ
ポリシランを白色粉末として得ることができる。
【0028】この両末端ヒドロキシポリシランを原料と
して式(2)の両末端ヒドロキシポリシラン又は式
(3)の両末端アルケニルシロキシポリシランを合成す
るには、まず、式(5)の両末端ヒドロキシポリシラン
を不活性溶媒に溶解する。この場合、両末端ヒドロキシ
ポリシランとしては両末端ヒドロキシジアルキルポリシ
ラン,両末端ヒドロキシアルキルアリールポリシラン,
両末端ヒドロキシジアリールポリシラン等を用いること
ができる。また、不活性溶媒としてはトルエン,キシレ
ン,ベンゼン等が挙げられる。これらは1種を単独で用
いても2種以上を混合して用いてよい。溶液の濃度は1
〜20%、特に5〜10%とすることが好ましい。
【0029】次いで、この溶液にトリエチルアミン,ピ
リジン等のアミンを添加する。アミンの添加量は両末端
ヒドロキシポリシランに対して0.1〜10%、特に1
〜5%とすることが好ましい。
【0030】次に、ジアルキルヒドロクロロシラン,ア
ルキルアリールヒドロクロロシラン、好適にはジメチル
ヒドロクロロシラン,メチルフェニルヒドロクロロシラ
ン又はジアルキルアルケニルクロロシラン,アルキルア
リールアルケニルクロロシラン、好適にはジメチルビニ
ルクロロシラン,メチルフェニルビニルクロロシラン,
メタクリロキシメチルジメチルクロロシランを加え、撹
拌を行う。この場合、これらの添加量は両末端ヒドロキ
シポリシランに対して理論量以上とすることが好まし
い。また、撹拌はヒドロクロロシランを用いた場合、0
〜30℃で4〜8時間行うことが好ましく、アルケニル
クロロシランを用いた場合、40〜80℃で4〜8時間
行うことが好ましい。
【0031】反応終了後、反応液を水洗し、塩化カルシ
ウム等の乾燥剤を用いて有機層を乾燥させ、乾燥剤を瀘
別した後、濃縮することにより式(2)の両末端ヒドロ
シロキシポリシラン又は式(3)の両末端アルケニルシ
ロキシポリシランを白色粉末として得ることができる。
【0032】以上のようにして得られる式(2)の両末
端ヒドロシロキシポリシラン、式(3)の両末端アルケ
ニルシロキシポリシランは、それぞれ両末端が水素原子
又はアルケニル基であるため非常に反応性に富み、他の
ポリマーと共重合体原料、架橋高分子体原料とすること
ができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。なお、実施例の説明に先立ち、両末端クロロポリシ
ランの製造例及び両末端ヒドロキシポリシランの製造例
について説明する。
【0034】[参考例1〜5]ナトリウムを用いたメチ
ルフェニルジクロロシランのカップリング反応により得
られたメチルフェニルポリシラン(Mn24,000、
Mw/Mn3.32)7.0gを四塩化炭素133gに
溶解し、濃度を5%に調整した。窒素ガス雰囲気下、直
径が15mmのパイレックス反応管にポリシラン溶液を
封入し、高圧水銀灯を用いて紫外線(312mm)を1
J/cm2照射した。反応溶液を約50gに濃縮後、ヘ
キサン100gを添加することにより両末端クロロポリ
シランを沈殿させ、瀘過、乾燥により白色粉末を得た
(参考例1)。
【0035】紫外線の照射量を2J/cm2、3J/c
2、5J/cm2、10J/cm2とした以外は参考例
1と同様に操作して白色粉末を得た(参考例2〜5)。
【0036】得られた白色粉末についての測定結果を表
1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】[参考例6]両末端クロロメチルフェニル
ポリシラン5.0g(Mn7,500、Mw/Mn1.
57)をTHF100gに溶解し、トリエチルアミン
0.2gを添加した後、水3gを滴下し、還流撹拌を4
時間行った。反応終了後、トルエン100gを添加し、
100gの水を用いた水洗を3回行い、有機層を塩化カ
ルシウム上で一晩乾燥した。乾燥を瀘別後、濃縮を行
い、白色粉末を3.5g得た。
【0039】得られた白色粉末についての測定結果を下
記に示す。この結果から、得られた白色粉末は両末端ヒ
ドロキシメチルフェニルポリシランであることがわか
る。
【0040】 収 率 : 約75% Mn : 7,550(ポリスチレン換算) Mw/Mn : 1.64 IR分析 : 3624cm-1(Si−OH)ピ
ーク確認 OH量 : 0.0260mol/100g (計算値 0.0265mol/100g)
【0041】[参考例7]両末端クロロメチルフェニル
ポリシラン15.0g(Mn5,600、Mw/Mn
1.66)をTHF300gに溶解し、トリエチルアミ
ン1.2gを添加した後、水10gを滴下し、還流撹拌
を4時間行った。反応終了後、トルエン300gを添加
し、300gの水を用いた水洗を3回行い、有機層を塩
化カルシウム上で一晩乾燥した。乾燥を瀘別後、濃縮を
行い、白色粉末を11.3g得た。
【0042】得られた白色粉末についての測定結果を下
記に示す。この結果から、得られた白色粉末は両末端ヒ
ドロキシメチルフェニルポリシランであることがわか
る。
【0043】 収 率 : 約75% Mn : 5,620(ポリスチレン換算) Mw/Mn : 2.09 IR分析 : 3624cm-1(Si−OH)ピ
ーク確認 OH量 : 0.0350mol/100g (計算値 0.0356mol/100g)
【0044】[実施例1]両末端ヒドロキシメチルフェ
ニルポリシラン8.0g(Mn5,620、Mw/Mn
2.09)をトルエン120gに溶解し、トリエチルア
ミン1.0gを添加した後、ジメチルヒドロクロロシラ
ン0.93gを滴下し、室温で撹拌を4時間行った。反
応終了後、100gの水を用いた水洗を3回行い、有機
層を塩化カルシウム上で一晩乾燥した。乾燥剤を瀘別
後、濃縮を行い、白色粉末を6.6g得た。
【0045】得られた白色粉末についての測定結果を下
記に示す。この結果から、得られた白色粉末は両末端ジ
メチルヒドロシロキシメチルフェニルポリシランである
ことがわかる。
【0046】 収 率 : 約80% Mn : 5,700(ポリスチレン換算) Mw/Mn : 2.19 IR分析 : 3624cm−1(Si−OH)
ピーク消失 2124cm−1(Si−H)ピーク1 HNMR分析: −0.8〜0.6ppm(SiC
3)ブロード (C66中) 4.7〜4.8ppm(SiH)
ブロード 6.2〜7.6ppm(Ph)ブロード (Ph:フェニル基)
【0047】[実施例2]両末端ヒドロキシメチルフェ
ニルポリシラン1.7g(Mn7,550、Mw/Mn
1.64)をトルエン15gに溶解し、トリエチルアミ
ン1.4gを添加した後、ジメチルビニルクロロシラン
1.7gを滴下し、60〜65℃で撹拌を4時間行っ
た。反応終了後、50gの水を用いた水洗を3回行い、
有機層を塩化カルシウム上で一晩乾燥した。乾燥剤を瀘
別後、濃縮を行い、白色粉末を1.4g得た。
【0048】得られた白色粉末についての測定結果を下
記に示す。この結果から、得られた白色粉末は両末端ジ
メチルビニルシロキシメチルフェニルポリシランである
ことがわかる。
【0049】 収 率 : 約80% Mn : 7,600(ポリスチレン換算) Mw/Mn : 1.86 IR分析 : 3624cm-1(Si−OH)ピ
ーク消失1 HNMR分析: −0.8〜0.6ppm(SiC
3)ブロード (C66中) 5.4〜6.1ppm(−CH=
CH2)ブロード 6.2〜7.8ppm(Ph)ブロード
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、重合度が高い両末端ヒ
ドロシロキシポリシラン及び両末端アルケニルシロキシ
ポリシランを容易に合成することができ、得られた両末
端ヒドロシロキシポリシラン及び両末端アルケニルシロ
キシポリシランは種々の官能基を導入することができる
と共に、他のポリマーとの共重合体を製造する原料とし
て好適に使用することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で表されることを特徴とす
    る両末端反応性ポリシラン。 【化1】 (式中、R,R,R,R,R,Rは同一又
    は異種の炭素数1〜12のアルキル基又はアリール基、
    Xは水素原子又はアルケニル基を示し、n,m,kは0
    ≦n≦10,0≦m≦10,n+m≧10,k≧1を満
    たす数である。)
  2. 【請求項2】 下記式(5) OH[(RSi)(RSi)OH …(5) (式中、R,R,R,Rは同一又は異種の炭素
    数1〜12のアルキル基又はアリール基を示し、n,
    m,kは0≦n≦10,0≦m≦10,n+m≧10,
    k≧1を満たす数である。)で表される両末端ヒドロキ
    シポリシランをアミン存在下でジアルキルヒドロクロロ
    シランもしくはアルキルアリールヒドロクロロシラン又
    はジアルキルアルケニルクロロシランもしくはアルキル
    アリールアルケニルクロロシランと反応させることを特
    徴とする請求項1記載の両末端反応性ポリシランの製造
    方法。
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