JP3118597B2 - ポリゲルマンの製造方法 - Google Patents

ポリゲルマンの製造方法

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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリゲルマンの製造方
法に関する。
【0002】
【従来技術】ポリゲルマンは、光・電子材料などとして
有用であると期待されている。
【0003】従来、ポリゲルマンの製造方法としては、
金属ナトリウムなどのアルカリ金属を用いて、トルエン
溶媒中のジアルキルジクロロゲルマンを100℃以上の
温度で長時間攪拌し、還元的にカップリングさせる方法
が知られている{J.Polym.Sci.:Part A:Polymer Chemis
try,25(1987)111-125 }。しかしながら、この方法に
は、過酷な反応条件(例えば、長時間の加熱など)を必
要とする、生成物の分子量を制御することができない、
工業的規模での生産に際しては、アルカリ金属を大量に
使用するので、安全性に欠けるなどの大きな問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、工
業的規模での生産に際しても、安全性に優れ、生成物の
分子量を制御し得るポリゲルマンの新規な製造方法を提
供することを主な目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の如き
従来技術の現状に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の
ハロゲルマンを陽極として特定の金属を使用し、支持電
解質として過塩素酸塩を使用する電極反応に供する場合
には、常温での重合反応が可能となり、従来技術の問題
点が実質的に解消されるか乃至は大幅に軽減されること
を見出した。
【0006】また、この様な電極反応において、両電極
の極性を切り替えて反応を行なう場合には、反応の効率
が大幅に改善されることを見出した。
【0007】さらに、上記の如き電極反応に際して、反
応器又は反応溶液に超音波を照射する場合には、反応時
間が大幅に短縮されることを見出した。
【0008】即ち、本発明は、下記のポリゲルマンの製
造方法を提供するものである: 1.ポリゲルマンの製造方法であって、一般式
【0009】
【化5】
【0010】(式中、mは、1〜3である。;Rは、水
素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基あるい
はアミノ基を表わす。;Xは、ハロゲン原子を表わ
す。;m=1の場合には、2つのRが同一でも異なって
いても良く、m=2の場合には、4つのRがそれぞれ同
一でもあるいは2つ以上が相異なっていても良く、m=
3の場合には、6つのRがそれぞれ同一でもあるいは2
つ以上が相異なっていても良い。)で示されるハロゲル
マンを超音波の照射下もしくは非照射下に、過塩素酸塩
を支持電解質として使用し、非プロトン性溶媒を溶媒と
して使用し、Mg、CuまたはAlを陽極として使用す
る電極反応に供することにより、一般式
【0011】
【化6】
【0012】(式中、Rは、出発原料に応じて上記に同
じ;nは、2〜11000である)で示されるポリゲル
マンを製造する方法。
【0013】2.ポリゲルマンの製造方法であって、一
般式
【0014】
【化7】
【0015】(式中、mは、1〜3である。;Rは、水
素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基あるい
はアミノ基を表わす。;Xは、ハロゲン原子を表わ
す。;m=1の場合には、2つのRが同一でも異なって
いても良く、m=2の場合には、4つのRがそれぞれ同
一でもあるいは2つ以上が相異なっていても良く、m=
3の場合には、6つのRがそれぞれ同一でもあるいは2
つ以上が相異なっていても良い。)で示されるハロゲル
マンを超音波の照射下もしくは非照射下に、過塩素酸塩
を支持電解質として使用し、非プロトン性溶媒を溶媒と
して使用し、Mg、CuまたはAlを一方の極とし、こ
れらと同種または異種の導電性材料を他方の極として一
定の時間間隔で電極の極性を切り替える電極反応に供す
ることにより、一般式
【0016】
【化8】
【0017】(式中、Rは、出発原料に応じて上記に同
じ;nは、2〜11000である)で示されるポリゲル
マンを製造する方法。
【0018】3.電極の極性の切替えを任意の時間間隔
で行なう上記項2に記載の方法。
【0019】以下においては、上記項1および2の発明
をそれぞれ本願第1発明および本願第2発明といい、こ
れらを総括する場合には、単に本発明という。また、上
記項3については、本願第2発明に関連して説明する。
【0020】本願発明において、出発原料として使用す
る化合物は、一般式
【0021】
【化9】
【0022】(式中、mは、1〜3である。;Rは、水
素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基あるい
はアミノ基を表わす。;Xは、ハロゲン原子を表わ
す。)で示されるハロゲルマンである。
【0023】本願発明における反応生成物は、 一般式
【0024】
【化10】
【0025】(式中、Rは、出発原料に応じて上記に同
じ;nは、2〜11000である)で示されるポリゲル
マンである。
【0026】一般式(1)で示されるハロゲルマンにお
いて、Rは、それぞれが相異なっていても良く、或いは
同一であっても良い。より具体的には、m=1の場合に
は、2つのRが同一でも異なっていても良く、m=2の
場合には、4つのRがそれぞれ同一でもあるいはその2
つ以上が相異なっていても良く、m=3の場合には、6
つのRがそれぞれ同一でもあるいはその2つ以上が相異
なっていても良い。一般式(1)で示される化合物とし
ては、m=1であるものがより好ましい。アルキル基と
しては、炭素数1〜10程度のものが挙げられ、これら
の中でも炭素数1〜6のものがより好ましい。アリール
基としては、フェニル基、炭素数1〜6のアルキル基の
少なくとも1種を置換基として有する置換フェニル基、
p−アルコキシフェニル基、ナフチル基などが挙げられ
る。アルコキシ基としては、炭素数1〜10程度のもの
が挙げられ、これらの中でも炭素数1〜6のものがより
好ましい。Rが上記のアミノ基および有機置換基である
場合には、その水素原子の少なくとも1個が他のアルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基などの官能基により置
換されていても良い。
【0027】また、一般式(1)において、Xは、ハロ
ゲン原子(Cl,F,Br,I)を表わす。ハロゲン原
子としては、Clがより好ましい。
【0028】本発明方法においては、一般式(1)に包
含される化合物を単独で使用しても良く、あるいは2種
以上を併用しても良い。
【0029】ハロゲルマンは、できるだけ高純度である
ことが好ましく、例えば、使用前に蒸留して使用するこ
とが好ましい。
【0030】本願第1発明における反応に際しては、一
般式(1)で表わされる化合物を溶媒に溶解して使用す
る。溶媒としては、非プロトン性の溶媒が広く使用で
き、より具体的には、テトラヒドロフラン、1,2−ジ
メトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテ
ル、p−ジオキサン、プロピレンカーボネート、アセト
ニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、塩化メチレンなどが例示される。これらの溶媒は、
単独でも、或いは2種以上の混合物としても使用でき
る。溶媒としては、テトラヒドロフランおよび1,2−
ジメトキシエタンがより好ましい。溶媒中の化合物
(1)の濃度が、低すぎる場合には、電流効率が低下す
るのに対し、高すぎる場合には、支持電解質が溶解しな
いことがある。したがって、溶媒中の原料混合物の濃度
は、通常0.05〜6mol/l程度であり、より好ましく
は0.1〜3mol/l程度であり、特に好ましくは0.3
〜1mol/l程度である。
【0031】本発明で使用する支持電解質としては、過
塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウムなどの過塩素酸ア
ルカリ金属;過塩素酸テトラ−n−ブチルアンモニウム
などの過塩素酸テトラアルキルアンモニウムなどの過塩
素酸塩が挙げられる。これらの支持電解質は、単独で使
用しても良く、或いは2種以上を併用しても良い。これ
ら支持電解質の中でも、過塩素酸リチウムが最も好まし
い。支持電解質の濃度は、低すぎる場合には、反応溶液
に与えられるイオン導電性が低いために反応が十分に進
行しなくなるのに対し、高すぎる場合には、電流が流れ
過ぎて反応に必要な電位が得られなくなる。したがっ
て、溶媒中の支持電解質の濃度は、通常0.05〜5mo
l/l程度であり、より好ましくは0.1〜3mol/l程度
であり、特に好ましくは0.3〜1mol/l程度である。
【0032】本願第1発明においては、陽極としてM
g、CuおよびAlのいずれかまたはこれらの金属を主
成分とする合金を使用し、陰極として、これらと同種ま
たは異種の導電性材料(Ni、Co、Ptなど)を使用
する。特に陽極の材料としては、Mg、Alまたはこれ
らの金属を主成分とする合金がより好ましく、Mgが最
も好ましい。電極の形状は、通電を安定して行ない得る
限り特に限定されないが、棒状、板状、筒状、板状体を
コイル状に巻いたものなどが好ましい。電極の表面から
は、あらかじめ酸化被膜を出来るだけ除去しておくこと
が好ましい。電極からの酸化被膜の除去は、任意の方法
で行えば良く、例えば、電極を酸により洗浄した後、エ
タノールおよびエーテルなどにより洗浄し、減圧下に乾
燥する方法、窒素雰囲気下に電極を研磨する方法、ある
いはこれらの方法を組み合わせた方法などにより行なう
ことが出来る。
【0033】本願第1発明を実施するに際しては、両極
を設置した密閉可能な反応容器に一般式(1)で表わさ
れるハロゲルマンおよび支持電解質を溶媒とともに収容
し、好ましくは機械的もしくは磁気的に攪拌しつつ、所
定量の電流を通電することにより、電極反応を行わせ
る。反応容器内は、乾燥雰囲気であれば良いが、乾燥し
た窒素または不活性ガス雰囲気であることがより好まし
く、さらに脱酸素し、乾燥した窒素または不活性ガス雰
囲気であることが最も好ましい。通電量は、ハロゲルマ
ン中のハロゲン原子を基準として、通常1F/モル程度
以上であれば良く、通電量を調整することにより、分子
量の制御が可能となる。また、0.1F/モル程度以上
の通電量で生成したポリゲルマンを系外に取り出し、残
存する原料ハロゲルマンを回収して再使用することも可
能である。反応時間は、原料ハロゲルマンの量、支持電
解質の量に関係する電解液の抵抗、所望のポリゲルマン
の分子量などにより異なるので、必要に応じて適宜定め
れば良い。
【0034】本願第1発明においては、反応時間を短縮
するために、反応容器または反応液に対し、超音波を照
射しても良い。電極反応中の超音波の照射方法は、特に
限定されるものではないが、反応器を超音波浴槽に収容
して照射する方法、反応器内に超音波発振子を装入して
照射する方法などが例示される。超音波の振動数は、1
0〜70kHz程度とすることが好ましい。超音波の出
力は、原料の種類、反応溶液の量、反応容器および電極
の形状および大きさ、電極の材質および表面積などの反
応条件に応じて適宜定めれば良いが、通常反応液1リッ
トル当り0.01〜24kW程度の範囲内にある。この
様な超音波照射により、反応時間が大巾に短縮されて、
超音波を照射しない場合の1/3〜2/3程度となると
ともに、分子量が高まり、収率も著しく向上する。
【0035】本願第1発明においては、反応時の温度
は、使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であれば良
い。反応を室温近傍でも行ない得ることが本発明の大き
な利点の1つである。
【0036】本願第1発明においては、通常の電極還元
反応においては必須とされている隔膜を使用する必要が
なく、操作が簡便となり、有利である。
【0037】本願第2発明は、2つの電極の極性を一定
の時間間隔で切り替える以外の点では、本願第1発明と
実質的に異なるところはない。極性の切り替えは、通常
1秒乃至10分間程度の間隔で行ない、より好ましくは
10秒乃至1分間程度の間隔で行なう。極性の切替えを
行なうことにより、反応時間が短縮されるなどの点で反
応の効率が改善される。また、両電極を同種の材料で構
成する場合には、電極の消耗が少なくなるので、好まし
い。
【0038】また、反応中の電極の極性の切替えを任意
の時間間隔で行なっても良い。すなわち、反応中に1秒
乃至10分間の範囲内において任意の時間間隔で電極の
極性を切替えても良い。例えば、反応の進行とともに時
間間隔を短縮したり、或いは延長したりすることができ
る。また、この時間間隔の変更は規則的に或いはランダ
ムに行なうことができる。
【0039】なお、本発明においては、一般式(1)で
示されるハロゲルマンの水による副反応を抑制するため
に、溶媒および支持電解質中の水分を予め除去しておく
ことが望ましい。例えば、溶媒としてテトラヒドロフラ
ン或いは1,2−ジメトキシエタンを使用する場合に
は、ナトリウム−ベンゾフェノンケチルなどによる乾燥
を予め行なっておくことが好ましい。また、支持電解質
の場合には、減圧加熱による乾燥、或いは水分と反応し
やすく且つ容易に除去し得る物質(例えば、トリメチル
クロロシランなど)の添加による水分除去を行なってお
くことが好ましい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、下記の様な顕著な効果
が達成される。
【0041】(a)温和な条件下に反応を行なうことが
でき、且つ反応温度を厳密に制御する必要はないので、
簡便にポリゲルマンを製造することができる。
【0042】(b)アルカリ金属を使用しないので、工
業的規模の生産においても操作性および安全性に優れ、
環境汚染の危険性を回避しつつ、ポリゲルマンを製造し
得る。(c)隔膜の使用を必要としないので、隔膜が目
詰まりを起こすこともなく、操作が簡便である。
【0043】(d)電極反応時に超音波の照射を行なう
場合には、反応時間を1/2程度に大幅に減少させるこ
とができる。
【0044】(e)ポリゲルマン骨格におけるGe−O
−Ge結合の形成を大幅に抑制することができる。
【0045】(f)通電量などを調整することにより、
生成するポリゲルマンの分子量を制御することができる
(一般式(2)において、n=2〜11000程度)。
【0046】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。
【0047】実施例1 三方コックおよびMg電極(1cm×1cm×5cm;その表
面を希塩酸で洗浄した後、エタノールおよびアセトンで
洗浄し、減圧乾燥し、窒素雰囲気下に研磨して、表面の
酸化被膜を除去した)2個を装着した内容積30mlの3
つ口フラスコ(以下反応器という)に無水過塩素酸リチ
ウム1g を収容し、50℃、1mmHgに加熱減圧して(6
時間)、過塩素酸リチウムを乾燥した後、脱酸素した乾
燥窒素を反応器内に導入し、さらに予めナトリウム−ベ
ンゾフェノンケチルで乾燥したテトラヒドロフラン15
mlを加えた。これにブチルフェニルジクロロゲルマン
0.9mlを加えた。この反応器を出力60W、周波数4
5KHzの超音波洗浄器に浸漬し、ウォーターバスによ
り反応器を室温に保持しつつ、定電圧電源により通電し
た。この際、コミュテーターを使用して、2つの電極の
極性を15秒毎に変換しつつ、ブチルフェニルジクロロ
ゲルマン中の塩素を基準として2F/mol の通電量とな
る様に13時間通電した。
【0048】反応終了後、反応溶液を1N塩酸60mlに
加えた後、エーテルで抽出し、次いで貧溶媒エタノール
および良溶媒ベンゼンで再沈した。
【0049】その結果、重量平均分子量21500のポ
リゲルマンが収率10%で得られた。
【0050】実施例2 一般式(1)で示される原料としてジブチルジクロロゲ
ルマンを使用する以外は実施例1と同様にして電極反応
を行なった。
【0051】その結果、重量平均分子量3600のポリ
ゲルマンが得られた。
【0052】実施例3 陽極としてMg(1cm×1cm×5cm)を使用し、陰極と
してNi(1cm×0.1cm×5cm)を使用する以外は実
施例1と同様にして電極反応を行なった。その結果、重
量平均分子量12000のポリゲルマンが収率5%で得
られた。
【0053】実施例4 2つの電極をAl(1cm×0.1cm×5cm)により構成
する以外は実施例1と同様にして電極反応を行なった。
その結果、重量平均分子量5200のポリゲルマンが収
率5%で得られた。
【0054】実施例5 支持電解質として過塩素酸テトラ−n−ブチルアンモニ
ウムを使用する以外は実施例1と同様にして電極反応を
行なった。その結果、重量平均分子量4700のポリゲ
ルマンが収率9%で得られた。
【0055】実施例6 溶媒として予めナトリウム−ベンゾフェノンケチルによ
り乾燥した1,2−ジメトキシエタン15mlを使用す
る以外は実施例1と同様にして電極反応を行なった。そ
の結果、重量平均分子量12500のポリゲルマンが収
率10%で得られた。
【0056】実施例7 超音波を照射しない以外は実施例1と同様にして電極反
応を行なった。通電時間は約29時間であった。その結
果、重量平均分子量13000のポリゲルマンが収率8
%で得られた。
【0057】実施例8 2つの電極の極性を切替えない以外は実施例1と同様に
して電極反応を行なった。通電時間は約21時間であっ
た。その結果、重量平均分子量14500のポリゲルマ
ンが収率9%で得られた。
【0058】実施例9 超音波を照射せず、且つ2つの電極の極性を切替えない
以外は実施例1と同様にして電極反応を行なった。通電
時間は約48時間であった。その結果、重量平均分子量
12800のポリゲルマンが収率8%で得られた。
【0059】実施例10 ブチルフェニルジクロロゲルマンの使用量を1.2ml
とする以外は実施例1と同様にして電極反応を行なっ
た。その結果、重量平均分子量37600のポリゲルマ
ンが収率10%で得られた。
【0060】実施例11 一般式(1)で示される原料として1,2−ジクロロト
リメチルフェニルジゲルマンを使用する以外は実施例1
と同様にして電極反応を行なった。その結果、対応する
ポリゲルマンが、重量平均分子量16500、収率10
%で得られた。
【0061】実施例12 一般式(1)で示される原料として2,2−ジフェニル
−1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジクロロト
リゲルマンを使用する以外は実施例1と同様にして電極
反応を行なった。その結果、対応するポリゲルマンが、
重量平均分子量14500、収率10%で得られた。
【0062】実施例13 通電量1F/molまでのコミュテーターによる電極の
極性変換間隔を1分とし、それ以降の極性変換間隔を1
5秒とする以外は実施例1と同様にして電極反応を行な
った。通電時間は、約16時間であった。その結果、対
応するポリゲルマンが、平均分子量16500、収率9
%で得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 亮一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 村瀬 裕明 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−301964(JP,A) 特開 平5−301965(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 79/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリゲルマンの製造方法であって、一般式 【化1】 (式中、mは、1〜3である。;Rは、水素原子、アル
    キル基、アリール基、アルコキシ基あるいはアミノ基を
    表わす。;Xは、ハロゲン原子を表わす。;m=1の場
    合には、2つのRが同一でも異なっていても良く、m=
    2の場合には、4つのRがそれぞれ同一でもあるいは2
    つ以上が相異なっていても良く、m=3の場合には、6
    つのRがそれぞれ同一でもあるいは2つ以上が相異なっ
    ていても良い。)で示されるハロゲルマンを超音波の照
    射下もしくは非照射下に、過塩素酸塩を支持電解質とし
    て使用し、非プロトン性溶媒を溶媒として使用し、M
    g、CuまたはAlを陽極として使用する電極反応に供
    することにより、一般式 【化2】 (式中、Rは、出発原料に応じて上記に同じ;nは、2
    〜11000である)で示されるポリゲルマンを製造す
    る方法。
  2. 【請求項2】ポリゲルマンの製造方法であって、 一般式 【化3】 (式中、mは、1〜3である。;Rは、水素原子、アル
    キル基、アリール基、アルコキシ基あるいはアミノ基を
    表わす。;Xは、ハロゲン原子を表わす。;m=1の場
    合には、2つのRが同一でも異なっていても良く、m=
    2の場合には、4つのRがそれぞれ同一でもあるいは2
    つ以上が相異なっていても良く、m=3の場合には、6
    つのRがそれぞれ同一でもあるいは2つ以上が相異なっ
    ていても良い。)で示されるハロゲルマンを超音波の照
    射下もしくは非照射下に、過塩素酸塩を支持電解質とし
    て使用し、非プロトン性溶媒を溶媒として使用し、M
    g、CuまたはAlを一方の極とし、これらと同種また
    は異種の導電性材料を他方の極として一定の時間間隔で
    電極の極性を切り替える電極反応に供することにより、
    一般式 【化4】 (式中、Rは、出発原料に応じて上記に同じ;nは、2
    〜11000である)で示されるポリゲルマンを製造す
    る方法。
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