JPH05310948A - Ge−Si系一次元超格子化合物の製造方法 - Google Patents

Ge−Si系一次元超格子化合物の製造方法

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JPH05310948A
JPH05310948A JP11193092A JP11193092A JPH05310948A JP H05310948 A JPH05310948 A JP H05310948A JP 11193092 A JP11193092 A JP 11193092A JP 11193092 A JP11193092 A JP 11193092A JP H05310948 A JPH05310948 A JP H05310948A
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reaction
electrode
group
dimensional superlattice
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JP11193092A
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Ryoichi Nishida
亮一 西田
Shinichi Kawasaki
真一 川崎
Hiroaki Murase
裕明 村瀬
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Osaka Gas Co Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】工業的規模で、安全に且つ温和な反応条件下に
分子量を制御しつつ、Ge−Si系一次元超格子化合物
を製造する方法を提供することを主な目的とする。 【構成】特定のGe−Si含有化合物を特定の条件下に
電極反応に供してGe−Si系一次元超格子化合物を製
造する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Ge−Si系一次元超
格子化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】Ge−Si系一次元超格子化合
物は、光・電子材料などとして期待されている。
【0003】従来、Ge−Si系一次元超格子化合物の
製造方法としては、金属ナトリウムなどのアルカリ金属
を用いて、トルエン溶媒中の原料を100℃以上の温度
で長時間攪拌して、還元的にカップリングさせる方法が
知られている。{日本化学会第61回春季年会講演予稿
集4G127}。しかしながら、この方法は、過酷な反
応条件(例えば、長時間の加熱が必要である)を必要と
すること、分子量の制御が全くできないこと、工業的規
模での生産に際しては、アルカリ金属を大量に使用する
ので、安全性に大きな問題があることなどの欠点を有し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、工
業的規模で、安全に且つ温和な反応条件下に分子量を制
御しつつ、Ge−Si系一次元超格子化合物を製造する
方法を提供することをおもな目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の如き
従来技術の現状に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の
金属を陽極として使用する電極反応に供することによ
り、室温条件下で反応をとり行えるなどの点で、従来技
術の問題点が実質的に解消されるか、または大幅に軽減
されることを見出した。
【0006】また、この様な電極反応において、両電極
の極性の切り替えを行なうことにより、反応の効率が大
幅に改善されること、また、反応器乃至反応溶液に超音
波を照射する場合には、反応時間が大幅に短縮されるこ
とを見出した。
【0007】すなわち、本発明は、下記のGe−Si系
一次元超格子化合物の製造方法を提供するものである: 1.Ge−Si系一次元超格子化合物の製造方法であっ
て、一般式
【0008】
【化5】
【0009】(式中、Zは、GeまたはSiを表す。m
=1〜3で、Zの少なくとも一つはGeである。:R
は、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アミノ基またはシリル基を表わす。Rは、それぞれ
同一でも或いは2つ以上が相異なっていても良い:X
は、ハロゲン原子を表わす。Xは、同一でも相異なって
いても良い。)で示される化合物を超音波の照射下ある
いは非照射下に、過塩素酸塩を支持電解質として用い、
非プロトン性溶媒を溶媒として用い、Mg、Cuまたは
Alを陽極として使用する電極反応に供することによ
り、一般式
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R、Zは、出発原料に対応して上
記に同じ。nは、2〜10000である)で示されるG
e−Si系一次元超格子化合物を製造する方法。
【0012】2.反応時に電極の極性を切り替える上記
項1に記載の方法。
【0013】3.Ge−Si系一次元超格子化合物の製
造方法であって、一般式
【0014】
【化7】
【0015】(式中、Zは、SiまたはGeを表す。m
=1〜3で、Zの少なくとも一つはSiである。:R
は、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アミノ基またはシリル基を表わす。Rは、それぞれ
同一でも或いは2つ以上が相異なっていても良い:X
は、ハロゲン原子を表わす。Xは、同一でも相異なって
いても良い。)で示される化合物を超音波の照射下ある
いは非照射下に、過塩素酸塩を支持電解質として用い、
非プロトン性溶媒を溶媒として用い、Mg、Cuまたは
Alを陽極として使用する電極反応に供することによ
り、一般式
【0016】
【化8】
【0017】(式中、R、Zは、出発原料に対応して上
記に同じ。nは、2〜10000である)で示されるG
e−Si系一次元超格子化合物を製造する方法。
【0018】4.反応時に電極の極性を切り替える上記
項3に記載の方法。
【0019】以下においては、上記項1乃至4の各発明
を、それぞれ本願第1発明乃至本願第4発明といい、こ
れらを総括して単に本発明という。
【0020】本願第1発明において、出発原料として使
用する化合物は、一般式
【0021】
【化9】
【0022】(式中、Zは、GeまたはSiを表す。m
=1〜3で、Zの少なくとも一つはGeである。:R
は、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アミノ基またはシリル基を表わす。Rは、それぞれ
同一でも或いは2つ以上が相異なっていても良い:X
は、ハロゲン原子を表わす。Xは、同一でも相異なって
いても良い。)で示される化合物である。
【0023】また、本発明における反応生成物は、一般
【0024】
【化10】
【0025】(式中、R、Zは、出発原料に対応して上
記に同じ。nは、2〜10000である)で示されるG
e−Si系一次元超格子化合物である。
【0026】一般式(1)で示される化合物において、
アルキル基としては、炭素数1〜10程度のものが挙げ
られ、これらの中でも炭素数1〜6のものがより好まし
い。アリール基としては、フェニル基、炭素数1〜10
個のアルキル基を少なくとも1つ置換基として有するフ
ェニル基、p−アルコキシフェニル基などが挙げられ
る。アルコキシ基としては、炭素数1〜10程度のもの
が挙げられ、これらの中でも炭素数1〜6のものがより
好ましい。Rが上記のアミノ基、シリル基、および有機
置換基である場合には、その水素原子の少なくとも1つ
が、他のアルキル基、アリール基、アルコキシ基などの
官能基により置換されていても良い。
【0027】また、一般式(1)において、Xは、ハロ
ゲン原子(Cl,F,Br,I)を表す。ハロゲン原子
としてはClがより好ましい。
【0028】この様な原料化合物、例えば、一般式
【0029】
【化11】
【0030】(式中、Meはメチル基を表わし、Buは
ブチル基を表わす。)で表される化合物の合成方法は、
日本化学会第6回春季年会講演予稿集4G127に記載
されている。また、それ以外の化合物も同様の手法によ
り製造することができる。
【0031】本願第1発明において、原料化合物は出来
るだけ高純度であることが好ましく、例えば、使用前に
蒸留して使用することが好ましい。
【0032】本願第1発明における反応に際しては、一
般式(1)の原料化合物を溶媒に溶解して使用する。溶
媒としては、非プロトン性の溶媒が広く使用でき、より
具体的には、プロピレンカーボネート、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチ
ル)エーテル、p−ジオキサン、テトラヒドロフラン、
塩化メチレンなどの溶媒が例示される。これらの溶媒
は、単独でも、或いは2種以上の混合物としても使用で
きる。溶媒としては、1,2−ジメトキシエタンおよび
テトラヒドロフランがより好ましい。溶媒中の原料化合
物の濃度は、低すぎる場合には、電流効率が低下するの
に対し、高すぎる場合には、支持電解質が溶解しないこ
とがある。したがって、溶媒中の原料化合物の濃度は、
通常0.05〜6mol/l 程度であり、より好ましくは
0.1〜3mol/l 程度であり、特に好ましくは0.3〜
1mol/l 程度である。
【0033】本願第1発明で使用する支持電解質として
は、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウムなどの過塩
素酸アルカリ金属:過塩素酸テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムなどの過塩素酸テトラアルキルアンモニウムなど
が例示される。これらの支持電解質は、単独で使用して
も良く、或いは2種以上を併用しても良い。これら支持
電解質の中でも、過塩素酸リチウムが最も好ましい。支
持電解質の濃度は、低すぎる場合には、反応溶液に与え
られるイオン導電性が低いために反応が十分に進行しな
くなるのに対し、高すぎる場合には、電流が流れ過ぎて
反応に必要な電位が得られなくなる。したがって、溶媒
中の支持電解質の濃度は、通常0.05〜5mol/l 程度
であり、より好ましくは0.1〜3mol/l 程度であり、
特に好ましくは0.3〜1mol/l 程度である。
【0034】本願第1発明においては、Mg,Cuまた
はAl或いはこれらの金属を主成分とする合金を陽極と
し、これらと同種または異種の導電性材料(Ni,C
o,Ptなど)を陰極として使用する。陽極の材質とし
てはMg,Alおよびこれらの金属を主成分とする合金
を使用することがより好ましく、Mgが最も好ましい。
電極の形状は、通電を安定して行い得る限り、特に限定
されないが、棒状、板状、筒状、板状体をコイル状に巻
いたものなどが好ましい。電極の表面からは、あらかじ
め酸化被膜を出来るだけ除去しておくことが好ましい。
電極からの酸化被膜の除去は、任意の方法で行えば良
く、例えば、電極を酸により洗浄した後、エタノールお
よびエーテルなどにより洗浄し、減圧下に乾燥する方
法、窒素雰囲気下に電極を研磨する方法、或いはこれら
の方法を組み合わせた方法などにより行うことが出来
る。
【0035】本願第1発明を実施するに際しては、両極
を設置した密閉可能な反応容器に一般式(1)で表され
る原料化合物および支持電解質を溶媒とともに収容し、
好ましくは機械的もしくは磁気的に撹はんしつつ、所定
量の電流を通電することにより、電極反応を行わせる。
反応容器内は、乾燥雰囲気であれば良いが、乾燥した窒
素または不活性ガス雰囲気であることがより好ましく、
さらに脱酸素し、乾燥した窒素または不活性ガス雰囲気
であることが最も好ましい。通電量は、原料化合物中の
ハロゲン原子を基準として、通常1F/mol程度以上
であれば良く、通電量を調整することにより、分子量の
制御が可能となる。また、0.1F/mol程度以上の
通電量で生成したGe−Si系一次元超格子化合物を系
外に取り出し、残存する原料原料化合物を回収して再使
用することも可能である。反応時間は原料原料化合物の
量、支持電解質の量に関係する電解液の抵抗、所望のG
e−Si系一次元超格子化合物の分子量などにより異な
り得るので、必要に応じて適宜定めれば良い。また、反
応時間を短縮するために、反応容器または反応溶液に対
し、超音波を照射しても良い。電極反応中の超音波の照
射方法は、特に限定されるものではないが、反応器を超
音波浴槽に収容して照射する方法、反応容器内に超音波
発振子を装入して照射する方法などが例示される。超音
波の振動数は、10〜70kHz程度とすることが好ま
しい。超音波の出力は、原料の種類、反応溶液の量、反
応容器および電極の形状および大きさ、電極材質および
表面積などの反応条件に応じて適宜定めれば良いが、通
常反応溶液1l当たり0.01〜24kW程度の範囲内
にある。この様な超音波照射により、反応時間が大幅に
短縮されて、超音波を照射しない場合の1/3から2/
3程度となる。反応時の温度は、使用する溶媒の沸点以
下の温度範囲内であれば良い。本願第1発明において
は、通常の電極還元反応で必須とされている隔膜を使用
する必要がなく、操作が簡便となり、有利である。
【0036】本願第2発明は、電極の極性を切り替える
以外の点では、本願第1発明と実質的に異なるところは
ない。電極の極性を切り替えることによい、反応時間が
短縮されるだけでなく、反応の効率も改善される。ま
た、両極を同種の材料で構成する場合には、電極の消耗
が少なくなるので、好ましい。極性の切り替えは、通常
1秒〜10分間程度の間隔で行うが、好ましくは10秒
〜1分間程度の間隔で行う。なお、この電極の極性切替
えの時間間隔は、必ずしも一定とする必要はない。例え
ば、反応の経過とともに時間間隔を短縮もしくは延長し
ても良く、或いはさらに短縮と延長とを交互にまたはラ
ンダムに行なっても良い。
【0037】本願第3発明において、出発原料として使
用する化合物は、一般式
【0038】
【化12】
【0039】(式中、ZはSiまたはGeを表す。m=
1〜3で、Zの少なくとも一つはSiである。:Rは、
水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ア
ミノ基またはシリル基を表わす。Rは、それぞれ同一で
も或いは2つ以上が相異なっていても良い:Xは、ハロ
ゲン原子を表わす。Xは、同一でも相異なっていても良
い。)で示される化合物である。
【0040】本願第3発明は、出発原料として一般式
(3)で表される化合物を使用する以外の点では、反応
条件などにおいて本願第1発明と異なるところはない。
【0041】また、本願第3発明における反応生成物
は、一般式
【0042】
【化13】
【0043】(式中R、Zは、出発原料に対応して上記
に同じ。nは、2〜10000である)で示されるGe
−Si系一次元超格子化合物である。
【0044】本願第4発明は、電極の極性を切り替える
以外の点では、本願第3発明と実質的に異なるところは
ない。電極の極性切替えにより、本願第2発明と同様な
効果が達成される。極性の切り替えは、通常1秒〜10
分間程度の間隔で行なうが、好ましくは10秒〜1分間
程度の間隔で行なう。また、極性の切替え時間間隔を一
定とする必要がないことも、本願第2発明の場合と同様
である。
【0045】なお、本発明において、一般式(1)およ
び(3)で示される原料化合物の水による副反応を抑制
するために、溶媒および支持電解質中の水分を予め除去
しておくことが望ましい。例えば、溶媒としてテトラヒ
ドロフラン或いは1,2−ジメトキシエタンを使用する
場合には、ナトリウム−ベンゾフェノンケチルなどによ
る乾燥を予め行っておくことが好ましい。また、支持電
解質の場合には、減圧加熱による乾燥、或いは水分と反
応しやすく且つ容易に除去し得る物質(例えば、トリメ
チルクロロシランなど)の添加による水分除去を行って
おくことが好ましい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、下記の様な顕著な効果
が達成される。
【0047】(a)通電量などを調整することにより、
生成するGe−Si系一次元超格子化合物の分子量を制
御することができる。
【0048】(b)アルカリ金属を使用しないので、工
業的規模の生産においても、安全且つ容易にGe−Si
系一次元超格子化合物を製造できる。
【0049】(c)骨格におけるGe−O−Ge結合の
形成を大幅に抑制することができる。 (d)隔膜の使用を必要としないので、隔膜が目詰まり
を起こすこともなく、操作が簡便である。
【0050】(e)反応時に超音波の照射を行う場合に
は、反応時間が2/3〜1/3程度に大幅に短縮され
る。
【0051】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。
【0052】実施例1 三方コックおよびMg電極(1cm×1cm×5cm;
希塩酸で洗浄した後、エタノールおよびアセトンで洗浄
し、減圧乾燥し、窒素雰囲気下で研摩することにより、
表面の酸化被膜を除去した)2個を装着した内容籍30
mlの3つ口フラスコ(以下反応器と言う)に無水過塩
素酸リチウム1.0gを収容し、1mmHgに加熱減圧し
て、過塩素酸リチウムを乾燥した後、脱酸素した乾燥窒
素を反応器内に導入し、さらに予めナトリウム−ベンゾ
フェノンケチルで乾燥したテトラヒドロフラン15ml
を加え、次いで下記の化合物2.1gを加えた。
【0053】
【化14】
【0054】この反応器を出力60W、周波数45KH
zの超音波洗浄器に浸漬して超音波を照射しつつ且つ冷
却器により反応器を室温に保持しつつ、定電圧電源によ
り、通電した。その際、コミュテーターを使用して、2
つの電極の極性を15秒毎に変換しつつ、原料中の塩素
原子を基準として2F/molの通電量となる様に約1
3時間通電した。
【0055】反応終了後、反応溶液を1N塩酸100m
lに加えた後、エーテルで抽出し、貧溶媒エタノールお
よび良溶媒ベンゼンで再沈した。
【0056】その結果、重量平均分子量6000のGe
−Si系一次元超格子化合物が収率32%で得られた。
【0057】実施例2 一般式(1)で示される原料として、下記の化合物2.
5gを使用する以外は実施例1と同様にして電極反応を
行なった。
【0058】
【化15】
【0059】その結果、重量平均分子量7300のGe
−Si系一次元超格子化合物が収率22%で得られた。
【0060】実施例3 陽極としてMg(1cm×1cm×5cm)を使用し、陰極と
してNi(1cm×0.1cm×5cm)する以外は実施例1
と同様にして電極反応を行った。その結果、対応するG
e−Si系一次元超格子化合物が得られた。
【0061】実施例4 支持電解質として過塩素酸テトラ−n−ブチルアンモニ
ウムを使用する以外は実施例1と同様にして電極反応を
行った。その結果、対応するGe−Si系一次元超格子
化合物が得られた。
【0062】実施例5 溶媒として予めナトリウム−ベンゾフェノンケチルによ
り乾燥した1,2−ジメトキシエタン15mlを使用す
る以外は実施例1と同様にして電極反応を行った。その
結果、対応するGe−Si系一次元超格子化合物が得ら
れた。
【0063】実施例6 超音波を照射しない以外は、実施例1と同様にして電極
反応を行なった。通電には約17時間を要した。その結
果、重量平均分子量5500のGe−Si系一次元超格
子化合物が収率23%で得られた。
【0064】実施例7 2つの電極を切り替えない以外は実施例1と同様にして
電極反応を行なった。通電には約25時間を要した。そ
の結果、重量平均分子量5700のGe−Si系一次元
超格子化合物が収率21%で得られた。
【0065】実施例8 超音波を照射せず且つ2つの電極の極性を切り替えない
以外は実施例1と同様にして電極反応を行なった。通電
には約29時間を要した。その結果、重量平均分子量4
900のGe−Si系一次元超格子化合物が収率20%
で得られた。
【0066】実施例9 一般式(1)で示される原料として下記式で示される化
合物を使用する以外は実施例1と同様にして電極反応を
行った。
【0067】
【化16】
【0068】その結果、対応するGe−Si系一次元超
格子化合物が、重量平均分子量6300、収率23%で
得られた。
【0069】実施例10 一般式(2)で示される原料として下記式で示される化
合物を使用する以外は実施例1と同様に電極反応を行っ
た。
【0070】
【化17】
【0071】その結果、対応するGe−Si系一次元超
格子化合物が重量平均分子量5900、収率28%で得
られた。
【0072】実施例11 コミュテーターによる電極の極性変換間隔を、1F/m
olの時点まで1分とし、それ以降は15秒とする以外
は実施例1と同様に電極反応を行なった。通電には約1
5時間を要した。
【0073】その結果、重量平均分子量6300のGe
−Si系一次元超格子化合物が収率29%で得られた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ge−Si系一次元超格子化合物の製造方
    法であって、一般式 【化1】 (式中、Zは、GeまたはSiを表す。m=1〜3で、
    Zの少なくとも一つはGeである。:Rは、水素原子、
    アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ基また
    はシリル基を表わす。Rは、それぞれ同一でも或いは2
    つ以上が相異なっていても良い:Xは、ハロゲン原子を
    表わす。Xは、同一でも相異なっていても良い。)で示
    される化合物を超音波の照射下あるいは非照射下に、過
    塩素酸塩を支持電解質として用い、非プロトン性溶媒を
    溶媒として用い、Mg、CuまたはAlを陽極として使
    用する電極反応に供することにより、一般式 【化2】 (式中、R、Zは、出発原料に対応して上記に同じ。n
    は、2〜10000である)で示されるGe−Si系一
    次元超格子化合物を製造する方法。
  2. 【請求項2】反応時に電極の極性を切り替える請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】Ge−Si系一次元超格子化合物の製造方
    法であって、一般式 【化3】 (式中、Zは、SiまたはGeを表す。m=1〜3で、
    Zの少なくとも一つはSiである。:Rは、水素原子、
    アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ基また
    はシリル基を表わす。Rは、それぞれ同一でも或いは2
    つ以上が相異なっていても良い:Xは、ハロゲン原子を
    表わす。)で示される化合物を超音波の照射下あるいは
    非照射下に、過塩素酸塩を支持電解質として用い、非プ
    ロトン性溶媒を溶媒として用い、Mg、CuまたはAl
    を陽極として使用する電極反応に供することにより、一
    般式 【化4】 (式中、R、Zは、出発原料に対応して上記に同じ。n
    は、2〜10000である。)で示されるGe−Si系
    一次元超格子化合物を製造する方法。
  4. 【請求項4】反応時に電極の極性を切り替える請求項3
    に記載の方法。
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