JPH05301965A - ゲルマニウム系高分子材料を製造する方法 - Google Patents

ゲルマニウム系高分子材料を製造する方法

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JPH05301965A
JPH05301965A JP11000992A JP11000992A JPH05301965A JP H05301965 A JPH05301965 A JP H05301965A JP 11000992 A JP11000992 A JP 11000992A JP 11000992 A JP11000992 A JP 11000992A JP H05301965 A JPH05301965 A JP H05301965A
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formula
different
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JP11000992A
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Ryoichi Nishida
亮一 西田
Shinichi Kawasaki
真一 川崎
Hiroaki Murase
裕明 村瀬
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】耐熱性に優れたゲルマニウム系高分子材料を安
全に工業的規模で製造し得る方法を提供することを主な
目的とする。 【構成】ジハロゲルマンを特定条件下に電極反応に供し
て直鎖状ポリゲルマンを製造した後、反応系にトリハロ
シランおよび/またはテトラハロシランを導入し、特定
条件下に電極反応を行なって、ゲルマニウム系高分子材
料を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲルマニウム系高分子
材料を製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】Ge−Ge結合を有するゲルマ
ニウム系高分子材料は、光・電子材料として注目されて
いる化合物である。
【0003】しかし、これまでに報告されているゲルマ
ニウム系高分子材料である、直鎖状のポリゲルマンは、
300℃以上に加熱すると分解するという点で、耐熱性
に難点がある。このような問題点を解決するために、直
鎖状ポリゲルマンに、トリハロゲルマン、テトラハロゲ
ルマンを添加し、架橋させることにとり耐熱性を高める
方法が考えられる。しかしながら、この方法は、これま
でに実施されていない。Ge−Ge結合を持つ網目状ポ
リマーを合成する方法として、従来のハロゲルマン類を
出発原料として使用し、金属ナトリウムとともに100
℃以上に加熱して攪拌することによる合成法では、アル
カリ金属を多量に使用するので、工業的規模での生産に
際しては、安全性に大きな問題があり、実用的でない。
【0004】一方、直鎖状ポリゲルマンの合成方法とし
て、本発明者らは、分子量の制御が可能で、危険性のな
い電極反応を用いる方法を開発している。(特願平4−
48613号)。
【0005】しかしながら、この方法では、Ge−Ge
結合を持つ網目状ポリマーの製造は考慮されていないの
で、どの様にすればGe−Ge結合を持つ網目状ポリマ
ーが得られるかは知ることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、耐
熱性のあるゲルマニウム系高分子材料を安全に工業的規
模で製造し得る方法を提供することを主な目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の如き
従来技術の現状を踏まえ鋭意研究を重ねた結果、両端に
ハロゲン原子を有し、一定範囲の分子量を有する直鎖状
ポリゲルマンを電極反応により合成した後、同反応系内
にトリハロシランおよびテトラハロシランの少なくとも
1種を添加し、引き続き電極反応を行なうことにより、
従来技術の問題点が実質的に解消されるか若しくは大幅
に軽減されることを見出した。
【0008】また、上記の如き電極反応に際して、反応
器または反応溶液に超音波を照射する場合には、反応時
間が大幅に短縮されるとともに、反応生成物の分子量が
増大し、その収量も著しく向上することを見出した。
【0009】すなわち、本発明は、下記のゲルマニウム
系高分子材料を製造する方法を提供するものである。
【0010】1.ゲルマニウム系高分子材料を製造する
方法であって、一般式
【0011】
【化29】
【0012】(式中、Rは、同一または相異なって水素
原子、アルキル基、アリ−ル基、アルコキシ基、アミノ
基またはシリル基を表し、Xは、同一または相異なって
ハロゲン原子を表す。)で示されるジハロゲルマンを、
支持電解質として過塩素酸塩を使用し、溶媒として非プ
ロトン性溶媒を使用し、Mg、Cu叉はAlを陽極と
し、これらと同種または異種の導電性材料を陰極とし
て、電極反応に供することにより、一般式
【0013】
【化30】
【0014】(式中、RおよびXは、出発原料に対応し
て上記に同じ。nは10〜100である。)で示される
両端にハロゲンを有する直鎖状ポリゲルマンを形成させ
る工程、および(b)一般式(1)で示される直鎖状ポ
リゲルマンに一般式
【0015】
【化31】
【0016】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リ−ル基、アルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表
す。Xは、同一または2個以上が相異なってハロゲン原
子を表す。)で示されるトリハロシランおよび/または
一般式
【0017】
【化32】
【0018】(式中、Xは、同一または2個以上が相異
なってハロゲン元素を表す。)で示されるテトラハロシ
ランをそのまま添加し、電極の極性を切り替える電極反
応に供することにより、一般式
【0019】
【化33】
【0020】(式中、Rは、上記に同じ。)で示される
構造単位と、一般式
【0021】
【化34】
【0022】(式中、Rは、上記に同じ。)で示される
構造単位および/または一般式
【0023】
【化35】
【0024】で示される構造単位とからなるゲルマニウ
ム系高分子材料を製造する方法。
【0025】2.(b)工程を超音波の照射下に行なう
上記項1に記載の方法。
【0026】3.ゲルマニウム系高分子材料を製造する
方法であって、 (a)一般式
【0027】
【化36】
【0028】(式中、Rは、同一或いは相異なって水素
原子、アルキル基、アリ−ル基、アルコキシ基、アミノ
基またはシリル基を表し、Xは、同一或いは相異なって
ハロゲン原子を表す。)で示されるジハロゲルマンを、
超音波の照射下に支持電解質として過塩素酸塩を使用
し、溶媒として非プロトン性溶媒を使用し、Mg、Cu
叉はAlを陽極とし、これらと同種または異種の導電性
材料を陰極として、電極反応に供することにより、一般
【0029】
【化37】
【0030】(式中、RおよびXは、出発原料に対応し
て上記に同じ。nは10〜100である。)で示される
両端にハロゲンを有する直鎖状ポリゲルマンを形成させ
る工程、および(b)一般式(2)で示される直鎖状ポ
リゲルマンに一般式
【0031】
【化38】
【0032】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リ−ル基、アルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表
す。Xは、同一或いは2個以上が相異なってハロゲン原
子を表す。)で示されるトリハロシランおよび/または
一般式
【0033】
【化39】
【0034】(式中、Xは、同一或いは2個以上が相異
なってハロゲン元素を表す。)で示されるテトラハロシ
ランをそのまま添加し、電極の極性を切り替える電極反
応に供することにより、一般式
【0035】
【化40】
【0036】(式中、Rは、出発原料に応じて上記に同
じ。)で示される構造単位と、一般式
【0037】
【化41】
【0038】(式中、Rは、上記に同じ。)で示される
構造単位および/または一般式
【0039】
【化42】
【0040】で示される構造単位とからなるゲルマニウ
ム系高分子材料を製造する方法。
【0041】4.(b)工程を超音波の照射下に行なう
上記項3に記載の方法。
【0042】5.ゲルマニウム系高分子材料を製造する
方法であって、 (a)一般式
【0043】
【化43】
【0044】(式中、Rは、同一或いは相異なって水素
原子、アルキル基、アリ−ル基、アルコキシ基、アミノ
基またはシリル基を表し、Xは、同一或いは相異なって
ハロゲン原子を表す。)で示されるジハロゲルマンを、
支持電解質として過塩素酸塩を使用し、溶媒として非プ
ロトン性溶媒を使用し、Mg、Cu叉はAlを一方の極
とし、これらと同種または異種の導電性材料を他方の極
として、電極の極性を切り替える電極反応に供すること
により、一般式
【0045】
【化44】
【0046】(式中、RおよびXは、出発原料に対応し
て上記に同じ。nは10〜100である。)で示される
両端にハロゲンを有する直鎖状ポリゲルマンを形成させ
る工程、および(b)一般式(2)で示される直鎖状ポ
リゲルマンに一般式
【0047】
【化45】
【0048】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リ−ル基、アルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表
す。Xは、同一或いは相異なってハロゲン原子を表
す。)で示されるトリハロシランおよび/または一般式
【0049】
【化46】
【0050】(式中、Xは、同一或いは2個以上が相異
なってハロゲン元素を表す。)で示されるテトラハロシ
ランをそのまま添加し、電極の極性を切り替える電極反
応に供することにより、一般式
【0051】
【化47】
【0052】(式中、Rは、出発原料に対応して上記に
同じ。)で示される構造単位と、一般式
【0053】
【化48】
【0054】(式中、Rは、上記に同じ。)で示される
構造単位および/または一般式
【0055】
【化49】
【0056】で示されるゲルマニウム系高分子材料を製
造する方法。
【0057】6.(b)工程を超音波の照射下に行なう
上記項5に記載の方法。
【0058】7.ゲルマニウム系高分子材料を製造する
方法であって、 (a)一般式
【0059】
【化50】
【0060】(式中、Rは、同一或いは相異なって水素
原子、アルキル基、アリ−ル基、アルコキシ基、アミノ
基またはシリル基を表し、Xは、同一或いは相異なって
ハロゲン原子を表す。)で示されるジハロゲルマンを、
超音波の照射下に支持電解質として過塩素酸塩を使用
し、溶媒として非プロトン性溶媒を使用し、Mg、Cu
叉はAlを一方の極とし、これらと同種または異種の導
電性材料を他方の極として、電極の極性を切り替える電
極反応に供することにより、一般式
【0061】
【化51】
【0062】(式中、RおよびXは、出発原料に対応し
て上記に同じ。nは10〜100である。)で示される
両端にハロゲンを有する直鎖状ポリゲルマンを形成させ
る工程、および(b)一般式(2)で示される直鎖状ポ
リゲルマンに一般式
【0063】
【化52】
【0064】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リ−ル基、アルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表
す。Xは、同一または相異なってハロゲン原子を表
す。)で示されるトリハロゲルマンおよび/または一般
【0065】
【化53】
【0066】一般式(式中、Xは、同一或いは2個以上
が相異なってハロゲン元素を表す。)で示されるテトラ
ハロシランをそのまま添加し、電極の極性を切り替える
電極反応に供することにより、
【0067】
【化54】
【0068】一般式(式中、Rは、出発原料に対応して
上記に同じ。)で示される構造単位と、一般式
【0069】
【化55】
【0070】(式中、Rは、出発原料に対応して上記に
同じ。)で示される構造単位および/または一般式
【0071】
【化56】
【0072】で示される構造単位とからなるゲルマニウ
ム系高分子材料を製造する方法。
【0073】8.(b)工程を超音波の照射下に行なう
上記項7に記載の方法。
【0074】以下において、上記項1〜2、3〜4、5
〜6および7〜8の各発明をそれぞれ本願第1発明、本
願第2、本願第3発明および本願第4発明といい、これ
らを総括して単に本発明という。
【0075】本願第1発明の(a)工程において、出発
原料として使用する化合物は、一般式
【0076】
【化57】
【0077】(式中、Rは、同一または相異なって水素
原子、アルキル基、アリ−ル基、アルコキシ基、アミノ
基またはシリル基を表し、Xは、同一または相異なって
ハロゲン原子を表す。)で示されるジハロゲルマンであ
る。
【0078】一般式(1)で示されるジハロゲルマンに
おいて、アルキル基としては、炭素数1〜10程度のも
のが挙げられ、これらの中でも炭素数1〜6のものがよ
り好ましい。アリ−ル基としては、フェニル基、炭素数
1〜10のアルキル基の少なくとも一種を置換基として
有するフェニル基、p−アルコキシフェニル基、ナフチ
ル基などが挙げられる。アルコキシ基としては、炭素数
1〜10程度のものが挙げられる。Rがアミノ基、シリ
ル基および有機置換基の場合には、その水素原子の少な
くとも1つが、他のアルキル基、アリ−ル基、アルコキ
シ基などの官能基により置換されていても良い。
【0079】また、一般式(1)で示される化合物にお
いて、Xは、ハロゲン原子(Cl、F、Br、I)を表
す。ハロゲン原子としてはClが好ましい。
【0080】本願第1発明において、一般式(1)で表
される化合物の1種を使用してもよく、或いは2種以上
を併用しても良い。これらの化合物は、できるだけ高純
度であることが望ましく、例えば使用前に水酸化カルシ
ウムにより乾燥し、蒸留して使用することが望ましい。
本願第1発明の(a)工程で得られる生成物は、一般
【0081】
【化58】
【0082】(式中、RおよびXは、出発原料に対応し
て上記に同じ。nは10〜100である。)で示される
両端にハロゲンを有する直鎖状ポリゲルマンである。
【0083】本願第1発明の(a)工程における反応に
際しては、一般式(1)で示される化合物を溶媒に溶解
して使用する。
【0084】溶媒としては、非プロトン性の溶媒が広く
使用でき、より具体的には、プロピレンカ−ボネ−ト、
アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、シメチルスル
ホキシド、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メト
キシエチル)エ−テル、p−ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、塩化メチレンなどの溶媒が例示される。これら
の溶媒は、単独でも、あるいは2種以上を混合して使用
しても良い。溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,
2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エ
−テル、p−ジオキサンなどのエ−テル系溶媒を単独で
もしくは他の溶媒と混合して使用することが好ましい。
特に好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン、1,2−ジ
メトキシエタンである。溶液中のトリハロゲルマンの初
期濃度は、低すぎる場合には電流効率が低下するのに対
して、高すぎる場合には、支持電解質が溶解しないこと
がある。従って、溶液中のトリハロゲルマンの濃度は、
通常0.05mol/l〜20mol/l程度であり、
より好ましくは0.1mol/l〜15mol/l程度
であり、特に好ましくは0.2mol/l〜13mol
/lである。
【0085】本発明で使用する支持電解質としては、過
塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウムなどの過塩素酸ア
ルカリ金属、過塩素酸−n−ブチルアンモニウムなどの
過塩素酸テトラアルキルアンモニウムなどの過塩素酸塩
を使用する。これらの支持電解質は、単独で使用しても
良く、或いは2種以上を混合して使用しても良い。これ
らの支持電解質の中でも、過塩素酸リチウム、および過
塩素酸テトラ−n−ブチルアンモニウムがより好まし
く、さらには過塩素酸リチウムが最も好ましい。支持電
解質の初期濃度が低すぎる場合は、反応溶液に与えるイ
オン導電性が低いために反応が十分進行しなくなるのに
対し、高すぎる場合には電流が流れすぎて反応に必要な
電位が得られなくなる。従って溶液中の支持電解質の濃
度は、通常、0.05〜5mol/l程度であり、より
好ましくは0.1〜3mol/l程度であ、特に好まし
くは0.15〜1.2mol/l程度である。
【0086】本願第1発明においては、Mg、Cuまた
はAl或いはこれらの金属を主成分とする合金を陽極と
し、これらと同種または異種の導電性材料(Ni、C
o、Ptなど)を陰極として使用する。電極としては、
Mg、Al及びこれらの金属を主成分とする合金を陽極
として使用することが好ましく、Mgを陽極として使用
することが最も好ましい。電極の形状は、通電を安定し
て行い得る限り限定されないが、棒状、板状、筒状体を
コイル状に巻いたものなどが好ましい。電極の表面から
は、予め酸化被膜をできるだけ除去しておくことが好ま
しい。電極からの酸化被膜の除去は、任意の方法で行な
えば良く、例えば、電極を酸により洗浄した後、エタノ
−ルおよびエ−テルなどにより洗浄し、減圧下で乾燥す
る方法、窒素雰囲気下で電極を研磨する方法、或いはこ
れらの方法を組み合わせた方法などにより行なうことが
できる。
【0087】本願第1発明の(a)工程を実施するに際
しては、両極を設置した密閉可能な反応容器に一般式
(1)で表される化合物および支持電解質を溶媒と共に
収容し、好ましくは機械的もしくは磁気的に攪拌しつ
つ、所定量の電流を通電することにより、電極反応を行
なわせる。反応容器内は、乾燥雰囲気であれば良いが、
乾燥した窒素または不活性ガス雰囲気であることがより
好ましく、さらに脱酸素し、乾燥した窒素または不活性
ガス雰囲気であることが最も好ましい。通電量は、原料
中のハロゲン原子を基準として、通常1F/mol程度
以上あれば良く、通電量を調整することにより、分子量
の制御が可能となる。反応時間は、原料化合物の量、支
持電解質の量に関係する電解液の抵抗、所望の直鎖状ポ
リゲルマンの分子量などにより異なり得るので、必要に
応じて適宜定めれば良い。反応時の温度は、使用する溶
媒の沸点以下の温度範囲内であれば良い。本願第1発明
の(a)工程においては、通常の電極還元反応では必須
とされている隔膜を使用する必要がなく、操作が簡便と
なり、有利である。
【0088】本願第1発明の(b)工程においては、上
記のようにして得られた一般式(2)で示される直鎖状
ポリゲルマンを含む反応系に一般式
【0089】
【化59】
【0090】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リ−ル基、アルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表
す。Xは、同一または2個以上が相異なってハロゲン原
子を表す。)で示されるトリハロシランおよび一般式
【0091】
【化60】
【0092】(式中、Xは、同一または2個以上が相異
なってハロゲン元素を表す。)で示されるテトラハロシ
ランの少なくとも1種をそのまま添加し、電極の極性を
切り替える電極反応に供することにより、一般式
【0093】
【化61】
【0094】(式中、Rは、上記に同じ。)で示される
構造単位と、一般式
【0095】
【化62】
【0096】(式中、Rは、上記に同じ。)で示される
構造単位とおよび一般式
【0097】
【化63】
【0098】で示される構造単位ととの少なくとも1種
とからなるゲルマニウム系高分子材料を製造する。
【0099】本願第1発明における化合物()、(3)
および(4)の混合割合は、化合物(1):化合物
(3)=1000:1〜1000の範囲とし、化合物
(1):化合物(4)=1000:1〜1000の範囲
とすることが好ましい。
【0100】本願第1発明の(b)工程における反応条
件は、電極の極性を切り替える以外は、(a)工程にお
ける反応条件と実質的に異なるところはない。極性の切
り替強力な還元系を実現するために、0.1秒〜3分間
間隔程度であり、より好ましくは1秒〜20秒間程度の
間隔で行なう。この様な極性の切替えを行なうことによ
り、反応時間が短縮されるなどして、反応効率が改善さ
れる。この際、両電極を同種の材料で構成する場合に
は、電極の消耗が少なくなるので、好ましい。なお、本
発明においては、電極の極性の切替え時間間隔は、必ず
しも一定とする必要はない。例えば、反応の経過ととも
に、時間間隔の短縮もしくは延長しても良く、或いは延
長と短縮とを交互にまたはランダムに行なっても良い。
【0101】また、本願第1発明の(b)工程において
は、電極反応中の反応容器または反応溶液に対して超音
波を照射するすることができる。電極反応中の超音波の
照射方法は、特に限定されるものではないが、反応器を
超音波浴槽に収容して照射する方法、反応器内に超音波
振動子を装入して照射する方法などが例示される。超音
波の振動数は、10〜70kHz程度とすることが好ま
しい。超音波の出力は、原料の種類、反応溶液の量、反
応容器ならびに電極の形状および大きさ、電極の材質お
よび表面積などの反応条件に応じて適宜定めれば良い
が、通常反応溶液1l当たり0.01〜24kW程度の
範囲内にある。この様な超音波照射により、反応時間が
大幅に短縮されて、超音波を照射しない場合の1/3〜
2/3程度となるとともに、分子量が高まり、収率も著
しく向上する。本願第2発明においては、超音波照射に
より攪拌が良好に行なわれるが、必要ならば、更に機械
的な攪拌を併用しても良い。
【0102】本願第1発明の(b)工程で得られるゲル
マニウム系高分子は、原料の種類、反応条件などにより
異なるが、通常平均分子量2000〜1000000程
度である。
【0103】本願第2発明の(a)工程は、超音波の照
射を行なう以外の点では、本願第1発明の(a)工程と
異なるところはない。また、超音波の照射は、本願第1
発明の(b)工程と同様の条件下で行なえば良い。この
超音波照射により、直鎖状ポリゲルマンの生成に要する
反応時間が大幅に短縮されるとともに、その収率も著し
く向上する。
【0104】本願第2発明の(b)工程は、本願第1発
明(b)工程と異なるところは、ない。
【0105】本願第2発明における化合物(1)、化合
物(3)および化合物(4)の混合割合、(b)工程に
おける反応条件などは、本願第1発明の(b)工程と同
様とすればよい。また、本願第1発明の(b)工程にお
いても、両電極を同種の材料で構成することが好まし
い。
【0106】本願第2発明の(b)工程においても、電
極反応中の反応器または反応液に超音波を照射すること
ができる。
【0107】本願第2発明の(b)工程で得られるゲル
マニウム系高分子材料は、原料の種類、反応条件などに
よって異なるが、通常、平均分子量2000〜1000
000程度である。
【0108】本願第3発明の(a)工程は、電極の極性
の切り替えを行なう以外の点では、本願第1発明の
(a)工程と異なるところはない。
【0109】極性の切り替えは、強力な還元系を実現す
るために、1秒〜10分間程度の時間間隔で行ない、よ
り好ましくは10秒〜3分間程度の時間間隔で行なう。
なお、この場合にも、電極の極性の切替え時間間隔を必
ずしも一定とする必要がないことは、上記と同様であ
る。
【0110】本願第3発明の(b)工程は、本願第1発
明(b)工程と異なるところは、ない。
【0111】本願第3発明における化合物(1)、化合
物(3)および化合物(4)の混合割合、(b)工程に
おける反応条件などは、本願第1発明の(b)工程と同
様とすればよい。また、本願第1発明の(b)工程にお
いても、両電極を同種の材料で構成することが好まし
い。
【0112】本願第3発明の(b)工程においても、電
極反応中の反応器または反応液に超音波を照射すること
ができる。
【0113】本願第3発明の(b)工程で得られるゲル
マニウム系高分子材料は、原料の種類、反応条件などに
よって異なるが、通常、平均分子量2000〜1000
000程度である。
【0114】本願第4発明の(a)工程は、超音波の照
射を行なう以外の点では、本願第3発明の(a)工程と
異なるところはない。超音波の照射は、本願第1発明の
(b)工程と同様にして行なえば良い。
【0115】本願第4発明の(b)工程は、本願第1発
明(b)工程と異なるところは、ない。
【0116】本願第4発明における化合物(1)、化合
物(3)および化合物(4)の混合割合、(b)工程に
おける反応条件などは、本願第1発明と同様とすればよ
い。また、本願第4発明の(b)工程においても、両電
極を同種の材料で構成することが好ましい。
【0117】本願第4発明の(b)工程においても、電
極反応中の反応器または反応液に超音波を照射すること
ができる。
【0118】本願第4発明の(b)工程で得られるゲル
マニウム系高分子材料は、原料の種類、反応条件などに
よって異なるが、通常、平均分子量2000〜1000
000程度である。
【0119】尚、本発明において、主鎖中への酸素の含
有を抑制するために、溶媒及び支持電解質中の水分を予
め除去しておくことが望ましい。例えば、溶媒としてテ
トラヒドロフラン或いは1,2−ジメトキシエタンを使
用する場合には、ナトリウム−ベンゾフェノンケチルな
どによる乾燥を予め行なっておくことが好ましい。ま
た、支持電解質の場合には、減圧加熱による乾燥、或い
は水分と反応しやすく且つ容易に除去できる物質、例え
ばトリメチルクロロシランなどの添加による水分除去を
行なっておくことが好ましい。
【0120】
【発明の効果】本発明によれば、下記の様な顕著な効果
が達成される。
【0121】(1)耐熱性のあるゲルマニウム系高分子
材料が製造できる。
【0122】(2)工業的規模の生産においても、安全
且つ容易にゲルマニウム系高分子材料を製造できる。
【0123】(3)通電量などを調整することにより、
生成する高分子の分子量を制御することができる。
【0124】(4)電極として安定且つ安全な物質を使
用するので、容易且つ安全であり、また環境汚染の危険
性がない。
【0125】(5)隔膜を使用しないので、隔膜が目詰
まりを起こすこともなく、操作が簡便である。
【0126】(6)電極反応時に超音波の照射を行なう
場合には、反応時間が1/3〜2/3程度に大幅に短縮
されると共に、生成物の分子量が高まり、収率も著しく
向上する。
【0127】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころを一層明確にする。
【0128】実施例1 (a)工程 三方コック及びMg電極(1cm×1cm×5cm;希
塩酸で洗浄した後、エタノ−ル及びエ−テルで洗浄し、
減圧乾燥し、窒素雰囲気下で研磨することにより、表面
の酸化皮膜を除去した)2個を装着した内容積30ml
の3つ口フラスコ(以下反応器という)に無水過塩素酸
リチウム1.0gを収容し、50℃、1mmHg で加熱減
圧(6時間)した後、脱酸素した乾燥窒素を反応器内に
導入し、さらに予めナトリウム−ベンゾフェノンケチル
で乾燥したテトラヒドロフラン15mlを加えた。これ
に予め水素化カルシウムにより乾燥し、蒸留したメチル
フェニルジクロロゲルマン1.7gをシリンジで加え、
ウォ−タ−バスにより反応器を室温に保持しつつ、定電
圧電源により通電した。この際、コミュテ−タを使用し
て、2つの電極の極性を15秒毎に変換しつつ、モノマ
−中の塩素を基準として2F/molの通電量となるよ
うに11時間通電した。
【0129】生成物の一部を採取し、分析に供したとこ
ろ、重量平均分子量6600の直鎖状ポリゲルマンが形
成されていることが確認された。
【0130】元素分析の結果、このポリマ−中の酸素含
有量は、0.1%以下であり、Ge−O−Geの含有量
が極めて低いことが確認された。
【0131】(b)工程 次に、上記(a)工程の反応容器内にフェニルトリクロ
ロシラン0.63gを導入し、2つの電極の極性を15
秒毎に変換しつつ、反応原料中の塩素を基準に2F/m
olの通電量となるように7時間通電した。
【0132】その結果、重量平均分子量8100のゲル
マニウム系高分子化合物が、収率37%で得られた。
【0133】実施例2 (a)工程において、反応器を出力60W、周波数45
kHzの超音波洗浄器に浸潰して反応を行なう以外は実
施例1と同様にして電極反応を行なった。
【0134】その結果、重量平均分子量9300のゲル
マニウム系高分子化合物が、収率49%で得られた。
【0135】実施例3 支持電解質として過塩素酸リチウムのかわりに過塩素酸
テトラブチルアンモニウム3.3gを用いる以外は、実
施例1と同様にして電極還元を行った。
【0136】その結果、同様のゲルマニウム系高分子化
合物が得られた。
【0137】実施例4 溶媒としてテトラヒドロフランのかわりに1,2−ジメ
トキシエタンを用いる以外は、実施例1と同様にして電
極還元を行った。
【0138】その結果、同様のゲルマニウム系高分子化
合物が得られた。
【0139】実施例5 一方の電極をMgにより構成し、他方の電極をNiによ
り構成して、電極の極性の切り替えを行なわない以外
は、実施例2と同様にして電極反応を行なった。その結
果、通電時間は24時間で、重量平均分子量7300の
ゲルマニウム系高分子化合物が、収率11%で得られ
た。
【0140】実施例6 両方の電極をAlにより構成すること以外は、実施例2
と同様にして電極反応を行なったところ、同様のゲルマ
ニウム系高分子化合物が得られた。
【0141】実施例7 両方の電極をCuにより構成すること以外は、実施例2
と同様にして電極反応を行なったところ、同様のゲルマ
ニウム系高分子化合物が得られた。
【0142】実施例8 (a)工程において、通電量を原料化合物中の塩素成分
を基準として1F/molとする以外は、実施例2と同
様にして電極反応を行なった。
【0143】その結果、重量平均分子量が7200のゲ
ルマニウム系高分子化合物が38%の収率で得られた。
【0144】実施例9 (a)工程において、原料としてメチルフェニルジクロ
ロゲルマン1.2gを使用するとともに、(b)工程に
おける添加原料としてフェニルトリクロロシラン1.1
gを使用する以外は、実施例2と同様にして電極反応を
行なった。
【0145】その結果、重量平均分子量8100のゲル
マニウム系高分子化合物が、収率56%で得られた。
【0146】実施例10 (a)工程において、原料としてメチルフェニルジクロ
ロゲルマン2.1gを使用するとともに、(b)工程に
おける添加原料としてフェニルトリクロロシラン0.2
1gを使用する以外は、実施例2と同様にして電極反応
を行なった。
【0147】その結果、重量平均分子量10200のゲ
ルマニウム系高分子化合物が、収率40%で得られた。
【0148】実施例11 (a)工程で、ジクロロゲルマンとして、メチル−n−
ヘキシルジクロロゲルマン1.2gを使用する以外は、
実施例9と同様にして電極反応を行なった。
【0149】その結果、重量平均分子量9100のゲル
マニウム系高分子化合物が、収率23%で得られた。
【0150】実施例12 (b)工程において、添加原料として、テトラクロロシ
ラン0.51gを使用する以外は、実施例2と同様にし
て電極反応を行なった。
【0151】その結果、重量平均分子量8200のゲル
マニウム系高分子化合物が、収率35%で得られた。
【0152】実施例13 (b)工程において、添加原料として、テトラクロロシ
ラン0.17gを使用する以外は、実施例10と同様に
して電極反応を行なった。
【0153】その結果、重量平均分子量9300のゲル
マニウム系高分子化合物が、収率31%で得られた。
【0154】実施例14 (b)工程において、添加原料として、フェニルトリク
ロロシラン0.84gおよびテトラクロロシラン0.1
7gを使用する以外は、実施例9と同様にして電極反応
を行なった。
【0155】その結果、重量平均分子量9000のゲル
マニウム系高分子化合物が、収率38%で得られた。
【0156】実施例15 コミュテーターによる電極の極性変換間隔を、1F/m
olの時点まで15秒とし、それ以降は10秒とする以
外は実施例2と同様に電極反応を行なった。
【0157】その結果、重量平均分子量9500のゲル
マニウム系高分子化合物が収率51%で得られた。
【0158】試験例1 本発明方法により得られたゲルマニウム系高分子材料の
熱重量分析の結果を表1に示す。
【0159】
【表1】
【0160】表1に示す結果から、本発明によるゲルマ
ニウム系高分子化合物が、従来の直鎖状ポリゲルマンに
比べて、耐熱性に優れていることが明らかである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲルマニウム系高分子材料を製造する方法
    であって、 (a)一般式 【化1】 (式中、Rは、同一または相異なって水素原子、アルキ
    ル基、アリ−ル基、アルコキシ基、アミノ基またはシリ
    ル基を表し、Xは、同一または相異なってハロゲン原子
    を表す。)で示されるジハロゲルマンを、支持電解質と
    して過塩素酸塩を使用し、溶媒として非プロトン性溶媒
    を使用し、Mg、Cu叉はAlを陽極とし、これらと同
    種または異種の導電性材料を陰極として、電極反応に供
    することにより、一般式 【化2】 (式中、RおよびXは、出発原料に対応して上記に同
    じ。nは10〜100である。)で示される両端にハロ
    ゲンを有する直鎖状ポリゲルマンを形成させる工程、お
    よび(b)一般式(1)で示される直鎖状ポリゲルマン
    に一般式 【化3】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリ−ル基、ア
    ルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表す。Xは、同
    一または2個以上が相異なってハロゲン原子を表す。)
    で示されるトリハロシランおよび/または一般式 【化4】 (式中、Xは、同一または2個以上が相異なってハロゲ
    ン元素を表す。)で示されるテトラハロシランをそのま
    ま添加し、電極の極性を切り替える電極反応に供するこ
    とにより、一般式 【化5】 (式中、Rは、上記に同じ。)で示される構造単位と、
    一般式 【化6】 (式中、Rは、上記に同じ。)で示される構造単位およ
    び/または一般式 【化7】 で示される構造単位とからなるゲルマニウム系高分子材
    料を製造する方法。
  2. 【請求項2】(b)工程を超音波の照射下に行なう請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】ゲルマニウム系高分子材料を製造する方法
    であって、 (a)一般式 【化8】 (式中、Rは、同一或いは相異なって水素原子、アルキ
    ル基、アリ−ル基、アルコキシ基、アミノ基またはシリ
    ル基を表し、Xは、同一或いは相異なってハロゲン原子
    を表す。)で示されるジハロゲルマンを、超音波の照射
    下に支持電解質として過塩素酸塩を使用し、溶媒として
    非プロトン性溶媒を使用し、Mg、Cu叉はAlを陽極
    とし、これらと同種または異種の導電性材料を陰極とし
    て、電極反応に供することにより、一般式 【化9】 (式中、RおよびXは、出発原料に対応して上記に同
    じ。nは10〜100である。)で示される両端にハロ
    ゲンを有する直鎖状ポリゲルマンを形成させる工程、お
    よび(b)一般式(2)で示される直鎖状ポリゲルマン
    に一般式 【化10】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリ−ル基、ア
    ルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表す。Xは、同
    一或いは2個以上が相異なってハロゲン原子を表す。)
    で示されるトリハロシランおよび/または一般式 【化11】 (式中、Xは、同一或いは2個以上が相異なってハロゲ
    ン元素を表す。)で示されるテトラハロシランをそのま
    ま添加し、電極の極性を切り替える電極反応に供するこ
    とにより、一般式 【化12】 (式中、Rは、出発原料に応じて上記に同じ。)で示さ
    れる構造単位と、一般式 【化13】 (式中、Rは、上記に同じ。)で示される構造単位およ
    び/または一般式 【化14】 で示される構造単位とからなるゲルマニウム系高分子材
    料を製造する方法。
  4. 【請求項4】(b)工程を超音波の照射下に行なう請求
    項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】ゲルマニウム系高分子材料を製造する方法
    であって、 (a)一般式 【化15】 (式中、Rは、同一或いは相異なって水素原子、アルキ
    ル基、アリ−ル基、アルコキシ基、アミノ基またはシリ
    ル基を表し、Xは、同一或いは相異なってハロゲン原子
    を表す。)で示されるジハロゲルマンを、支持電解質と
    して過塩素酸塩を使用し、溶媒として非プロトン性溶媒
    を使用し、Mg、Cu叉はAlを一方の極とし、これら
    と同種または異種の導電性材料を他方の極として、電極
    の極性を切り替える電極反応に供することにより、一般
    式 【化16】 (式中、RおよびXは、出発原料に対応して上記に同
    じ。nは10〜100である。)で示される両端にハロ
    ゲンを有する直鎖状ポリゲルマンを形成させる工程、お
    よび(b)一般式(2)で示される直鎖状ポリゲルマン
    に一般式 【化17】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリ−ル基、ア
    ルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表す。Xは、同
    一或いは相異なってハロゲン原子を表す。)で示される
    トリハロシランおよび/または一般式 【化18】 (式中、Xは、同一或いは2個以上が相異なってハロゲ
    ン元素を表す。)で示されるテトラハロシランをそのま
    ま添加し、電極の極性を切り替える電極反応に供するこ
    とにより、一般式 【化19】 (式中、Rは、出発原料に対応して上記に同じ。)で示
    される構造単位と、一般式 【化20】 (式中、Rは、上記に同じ。)で示される構造単位およ
    び/または一般式 【化21】 で示される構造単位とからなるゲルマニウム系高分子材
    料を製造する方法。
  6. 【請求項6】(b)工程を超音波の照射下に行なう請求
    項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】ゲルマニウム系高分子材料を製造する方法
    であって、 (a)一般式 【化22】 (式中、Rは、同一或いは相異なって水素原子、アルキ
    ル基、アリ−ル基、アルコキシ基、アミノ基またはシリ
    ル基を表し、Xは、同一或いは相異なってハロゲン原子
    を表す。)で示されるジハロゲルマンを、超音波の照射
    下に支持電解質として過塩素酸塩を使用し、溶媒として
    非プロトン性溶媒を使用し、Mg、Cu叉はAlを一方
    の極とし、これらと同種または異種の導電性材料を他方
    の極として、電極の極性を切り替える電極反応に供する
    ことにより、一般式 【化23】 (式中、RおよびXは、出発原料に対応して上記に同
    じ。nは10〜100である。)で示される両端にハロ
    ゲンを有する直鎖状ポリゲルマンを形成させる工程、お
    よび(b)一般式(2)で示される直鎖状ポリゲルマン
    に一般式 【化24】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリ−ル基、ア
    ルコキシ基、アミノ基またはシリル基を表す。Xは、ハ
    ロゲン原子を表す。)で示されるトリハロゲルマンおよ
    び/または一般式 【化25】 一般式(式中、Xは、同一或いは2個以上が相異なって
    ハロゲン元素を表す。)で示されるテトラハロシランを
    そのまま添加し、電極の極性を切り替える電極反応に供
    することにより、 【化26】 一般式(式中、Rは、出発原料に対応して上記に同
    じ。)で示される構造単位と、一般式 【化27】 (式中、Rは、出発原料に対応して上記に同じ。)で示
    される構造単位および/または一般式 【化28】 で示される構造単位とからなるゲルマニウム系高分子材
    料を製造する方法。
  8. 【請求項8】(b)工程を超音波の照射下に行なう請求
    項7に記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7943721B2 (en) 2005-10-05 2011-05-17 Kovio, Inc. Linear and cross-linked high molecular weight polysilanes, polygermanes, and copolymers thereof, compositions containing the same, and methods of making and using such compounds and compositions
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