JPH05238904A - 農薬マイクロカプセルおよびその製造方法 - Google Patents

農薬マイクロカプセルおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH05238904A
JPH05238904A JP4344803A JP34480392A JPH05238904A JP H05238904 A JPH05238904 A JP H05238904A JP 4344803 A JP4344803 A JP 4344803A JP 34480392 A JP34480392 A JP 34480392A JP H05238904 A JPH05238904 A JP H05238904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
pesticide
soluble
active ingredient
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4344803A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2848173B2 (ja
Inventor
Kanji Akashi
寛治 明石
Tsutomu Tanabayashi
力 棚林
Kazutaka Kitagawa
和隆 北河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Publication of JPH05238904A publication Critical patent/JPH05238904A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2848173B2 publication Critical patent/JP2848173B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/26Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests in coated particulate form
    • A01N25/28Microcapsules or nanocapsules

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】物理的および化学的性質の改良された新規な農
薬マイクロカプセルを提供する。 【構成】農薬活性成分/水溶性被服物質が1/100〜
10/1(重量比)の範囲の比率で、水溶性被服物質中
に農薬活性成分を保持せしめた粒子径50μm以下の農
薬マイクロカプセル、その製造方法およびそれを用いた
農薬製剤。 【効果】ハンドリングに優れた農薬固形製剤原料が得ら
れる。活性成分そのものも安定化される。油状成分であ
っても通常の固形成分と同様に取り扱うことが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬活性成分を含む物
理的および化学的性質の改良された新規な農薬マイクロ
カプセルおよびその製法に関する。更には、その用途に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、農薬組成物には単一の農薬活性
成分を含むものと二種以上の農薬活性成分を含むものが
ある。単一の活性成分を含む組成物は、その単一の薬効
が期待されるものである。一方、二種以上の農薬活性成
分を含む組成物は、各単一活性成分の場合より一層広い
優れた薬効が期待されるものや、省力的同時防除が目的
とされるものなどである。特に、二種以上の農薬活性成
分を含有する混合剤は、現在農薬の分野において、広く
一般に用いられている。これらの単剤あるいは混合剤の
農薬組成物は製造されてから使用されるまでには長時間
を要するのが普通である。この間、その組成物中の農薬
活性成分が分解し、生物活性を示さなくなったり、とき
には薬害を示すこともある。
【0003】例えば、(Z)-2'-メチルアセトフェノン=
6-ジメチルピリミジン-2-イルヒドラゾン(以下フェ
リムゾンと称す)は、稲いもち病菌、ごま葉枯病菌等広
範囲の植物病原菌に対し、強い抗菌力を示す、優れた農
業用殺菌剤であることが知られている(特公昭61-2
1551)。また、稲のニカメイチュウ、ウンカ等の防
除に対しては 0-ジメチル-0-(3-メチル-4-ニトロ
フェニル)ホスホロチオネート(以下フェニトロチオン
と称す)などの有機リン化合物が有効であることがよく
知られている。これら両化合物の生物活性をあわせ持つ
混合剤の開発が強く望まれている。しかしながら、両化
合物を混合すると、両活性成分の分解が著しく、長期貯
蔵後には、かかる混合剤は生物活性を示さなくなる。と
りわけ有機リン化合物の経時的分解が大きい。この分解
を抑制する方法として、酸化ほう素および/または酸化
ほう素複合体を含有した農薬組成物が知られている(特
開昭64-9)。しかし、安定化剤である酸化ホウ素自
体の吸湿性が高く、この製剤の安定性もあまり改善され
たものではなかった。
【0004】また、稲いもち病等の防除に優れた効果を
示す殺菌剤である5-メチル-4-トリアゾロ[3,4-b]
ベンゾチアゾール(以下トリシクラゾールと略称する)
とフェニトロチオン等の殺虫性有機リン化合物とが混合
された混合剤は公知である。しかし、両化合物を一つの
組成物中に配合すると、両成分が相互に反応して化学変
化を起こして分解し、有効な生物活性を示さなくなる。
このためトリシクラゾールと有機リン酸化合物との混合
農薬の分解を抑制する方法として、蓚酸および/または
ベンゼンスルホン酸を含有した農薬組成物(特開昭58
-167502)が知られている。しかし、省力化を目
的としてトリシクラゾールとフェニトロチオンの混合剤
に紋枯れ病をも同時防除する目的でバリダマイシンAを
も含有した混合剤が望まれている。この混合剤では、ト
リシクラゾールとフェニトロチオンの分解を抑制する目
的で添加されているベンゼンスルホン酸がバリダマイシ
ンAを分解するという問題がある。
【0005】近年、農薬混合剤の開発の重要性は増して
きている。しかし、ある農薬活性成分は酸性側で不安定
であったり、またあるものは塩基性側で不安定であった
りする。このように活性成分の特性が相違しているのが
一般的であり、そのような混合剤中の農薬活性成分を十
分に安定化する方法は、未だ、開発されていない。
【0006】また、農薬製剤とりわけ粉剤の農薬活性成
分が植物体に対して、その本来の効果を十分発揮するた
めには、かかる粉剤の散布性を良くして活性成分を効率
よく、植物体へ均一に付着させることも重要である。
【0007】しかしながら、液状の農薬活性成分を含有
する混合剤の場合、該製剤の粉体の流動性や分散性等の
物理性が悪くなり、薬剤の均一散布ができなくなり、効
果も悪くなりまた、薬害が発生したりすることがある。
【0008】そこで、アエロジルやホワイトカーボン等
の微粉末を添加し物理性を改良する方法などが行われて
いる。しかし、この方法も液体成分が多くなると、製剤
物性の改良が困難になる。このため、製剤物性の改良研
究も行われている。例えば、有機リンの塩又はそのエス
テルの一種又は二種以上を含有した粉剤組成物(特開昭
54-113438号公報参照)、ポリシロキサンを含
有する農園芸用粉剤組成物(特開昭58-90502号
公報参照)等が知られている。しかし、液状農薬活性成
分を多く含有する混合剤における、有効な製剤物性の改
良法は、未だ、見いだされていない。
【0009】従って、上記のような従来法では、フェリ
ムゾンとフェニトロチオンの混合剤、トリシクラゾール
とフェニトロチオンを含有する混合剤あるいはその他の
農薬混合製剤において、農薬活性成分の十分な安定化を
図ることは実現されていない。また、液状農薬活性成分
を多く含有する混合剤において有効な物性改良法を見い
だすことも、未だ、なされていない。
【0010】噴霧乾燥による農薬製剤の製造について
は、特開昭53-52626、特開昭48-52948お
よび特開昭60-64904などに記載されている。こ
れらには、農薬活性成分と共に、固形担体を共存させた
スラリーなどを噴霧乾燥することによって、比較的粒度
の大きな粒剤や顆粒剤を得るための製造法が開示されて
いる。
【0011】特に、油状等の液状の農薬活性成分を固形
化する製剤は、従来から固形担体に含浸または吸着させ
ることによって行われてきた。前述の噴霧乾燥による製
剤も、噴霧乾燥という手段により固形担体へ活性成分を
吸着・担持させているものであり、活性成分自体を固形
化するという発想は全く行われていない。従って、固形
担体や他の成分との間に相互反応を起こし、活性成分自
体が分解されてしまうような好ましくない問題は、完全
には解決されていない。
【0012】一方、医薬、香料および飼料添加物等の薬
剤にかかるカプセル化剤などは既に知られている(米国
特許4,230,687;特開昭61-124347;特
開昭49-55816;特開昭60-69039;川島嘉
明,"微粒子設計工学",粉体と工業社,pp.86−96
(1988))。しかし、これら公知技術においては、
農薬活性成分のカプセル化については全く記載されてい
ない。また、仮に同じような製剤化を農薬活性成分に施
したとしても、得られた製剤が、農薬が実際に適用され
る場面においても十分な作用・効果を奏し得るか否かに
ついての示唆すらされていない。唯一、特開平2-36
102号公報には、平均粒子径100μm以下にマイク
ロカプセル化された殺生剤と粉状増量剤とを配合した有
害生物防除剤が提案されている。しかし、その公報記載
には、水溶性や脂溶性に拘わらず、一般的なカプセル化
皮膜物質が例示されているのみで、具体的にどのような
マイクロカプセルを得ているのか、あるいは使用してい
るのかすら説明されていない。特に、水溶性皮膜物質に
よるマイクロカプセルについては全く検討されてない。
【0013】このように、上記の従来技術では、個々の
農薬活性成分そのものの安定化や配合禁忌の配合剤にお
ける安定化等は十分に解決されていない。また、カプセ
ル化技術そのものが農薬活性成分に応用可能であるか否
かについては、これらに示唆すらされていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を克服し、農薬活性成分が安定化された農薬
マイクロカプセルを提供する。この本発明農薬マイクロ
カプセルによれば、互いに配合禁忌の関係にあっても混
合可能な農薬活性成分を提供することができる。また、
ハンドリングもよく、植物への付着性にも優れた農薬マ
イクロカプセルを提供するものでもある。特に、農薬活
性成分が油状等の液状のものの場合、該活性成分を本発
明マイクロカプセルにすることによって、活性成分その
ものを固形粉体と同様に取り扱うことができるものであ
る。
【0015】本発明の他の態様は、前記農薬マイクロカ
プセルを含有する農薬組成物を提供するものである。特
に、取り扱いに優れた粉剤DL(ドリフト・レス)組成
物や固形乳剤を提供することが可能である。
【0016】また、前記農薬組成物が2種以上の農薬活
性成分を含有する場合や農薬活性成分と他の担体等の成
分が相互反応を生じる場合(配合禁忌)であっても、少
なくとも一方の成分をを農薬マイクロカプセルとするこ
とによって、通常の農薬組成物と同様に製剤化すること
が可能となる。得られた農薬組成物は、その活性成分自
体の安定性に優れる。
【0017】更に、本発明の他の態様は、前記農薬マイ
クロカプセルを有利に製造することが可能な噴霧乾燥に
よる製造方法である。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者は、一種又は二
種以上の農薬活性成分を含有する農薬混合製剤を調製す
るに当たり、配合されている成分相互に悪影響を与える
ことのない、農薬活性成分自体の分解が抑制された農薬
混合製剤を得るべく種々研究を行ってきた。その結果、
農薬活性成分自体に注目し、それをアラビアガムやα-
シクロデキストリン等の水溶性被膜物質を用いて、特定
の粒子径を有するマイクロカプイセルにすることによ
り、当該活性成分の安定性を改善した。更には、このマ
イクロカプセルを含有する製剤自体の物性をも改良しう
ることを知見し、更に研究を進めて、本発明を完成する
に至った。
【0019】すなわち、本発明は、農薬活性成分を水溶
性被膜物質中に保持する粒子径50μm以下の農薬マイ
クロカプセル、その農薬マイクロカプセルを含有する農
薬組成物および該農薬マイクロカプセルの製造方法であ
る。ここで保持するとは、農薬活性成分がマイクロカプ
セル表面上にほとんど晒されていない状態である。
【0020】本発明に用いられる農薬活性成分は、油状
および固形状のいずれでもよい。固形状の成分として
は、水溶性のものおよび水難溶性のものがある。本件発
明にはいずれのものも使用可能である。従って、公知の
殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤のほか、どのような
農薬活性成分にも適用することができる。
【0021】とりわけ、本発明によれば、油状成分を固
形化でき、通常の粉末と同様に取り扱うことができるの
で、有利である。また、本発明の農薬マイクロカプセル
は、活性成分を被覆するように水溶性被膜物質で覆われ
ているので、混合剤として使用する際、配合禁忌等の相
互反応が抑制される。
【0022】本発明に使用できる殺菌剤および殺虫剤を
例示する。なお、英名の後のSおよびLは、室温で(1
〜30℃)、Sが固状の物質、Oがで油状の物質である
ことを示す。
【0023】・カーバメート系殺虫剤:プロポクスル
(propoxur:S)、イソプロカルブ(isoprocarb:
S)、BPMC(S)、キシリルカルブ(xylylcarb:
S)、メトルカルブ(metolcarb:S)、XMC
(S)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb:O)、カ
ルバリル(carbaryl:S)、ピリミカーブ(pirimicar
b:S)、ベンジオカルブ(bendiocarb:S)、カルボ
フラン(carbofuran:S)、フラチオカルブ(furathio
carb:O)、カルボスルファン(carbosulfan:O)、
アミノスルフラン(aminosulfulan)、メソミル(metho
myl:S)、カルタップ(cartap:S)、フェノキシカ
ーブ(fenoxycarb:S)、アラニカルブ(alanycarb:
S)、クロエトカルブ(cloethocarb:S)、ベンフラ
カルブ(benfuracarb:O)、フェノチオカルブ(fenot
hiocarb:S)など。
【0024】・有機リン系殺虫剤:フェンチオン(fent
hion:O)、フェニトロチオン(fenitrothion:O)、
プロパホス(propaphos:O)、シアノホス(cyanopho
s:O)、プロチオホス(prothiofos:O)、スルプロ
ホス(sulprofos:O)、プロフェノホス(profenofolk
s:O)、EPN(O)、シアノフェンホス(cyanofenp
hos:S)、アセフェート(acephate:S)、オキシデ
プロホス(oxydeprofos:O)、ジスルホトン(disulfo
ton:O)、チオメトン(thiometon:O)、フェントエ
ート(phenthoate:S)、マラソン(malathion:
O)、ジメトエート(dimethoate:S)、バミドチオン
(vamidothion:S)、メカルバム(mecarbam:O)、
トリクロルホン(trichlorphon:S)、ネイルド(nale
d:O)、ジクロルホス(dichlorvos:O)、クロロフ
ェンビンホス(chlorofenvinphos)、テトラクロルビン
ホス(tetrachlorvinphos:S)、モノクロトホス(mon
ocrotophos:S)、ホサロン(phosalone:S)、ジア
リホス(dialifos:S)、クロルピリホスーメチル(ch
lorpyrifosmethyl:S)、クロルピリホス(chlorpyrif
os:S)、ピリミホスメル(pirimiphosmethyl:O)、
ダイアジノン(diazinon:O)、エトリムホス(etrimf
os:O)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion:
S)、キナルホス(quinalphos:S)、イソキサチオン
(isoxathion:O)、メチダチオン(methidathion:
S)、サリチオン(salithion:S)、ピラクロホス(p
yraclophos:O)、クロルチオホス(chlorthiophos:
O)、フォートレス(fortress:O)、イソフェンホス
(isofenphos:O)、ブタチオホス(butathiofos)、
EDDP(O)など。
【0025】・ピレスロイド系殺虫剤:シフルトリン
(cyfluthrin:O)、パーメスリン(permethrin:
O)、サイパーメスリン(cypermethrin:S)、デルタ
メスリン(deltamethrin:S)、シハロスリン(cyhalo
thrin:O)、フェンプロパスリン(fenpropathrin:
S)、フェンバレレート(fenvalerate:O)、フルシ
トリネート(flucythrinate:O)、フルバリネート(f
lubalinate)、エトフェンプロックス(ethofenprox:
S)、シラノファン(silanophane)、フェンプロパト
リン(fenpropathrin:S)、トラロメトリン(tralome
thrin:S)、シクロプロトリン(cycloprothrin:
O)、アクリナスリン(acrinathrin:S)など。
【0026】・ウレア系殺虫剤:ジフルベンズロン(di
fulbenzuron:S)、クロルフルアズロン(chlorfluazu
ron:S)、ノーモルト(nomolt:S)、ヘキサフルム
ロン(hexaflumuron:S)、フルフェノクスロン(fluf
enoxuron:S)、ジアフェンチウロン(diafenthiuro
n)、フルシクロクスロン(flucycloxuron:S)、ヘキ
シチアゾクス(hexythiazox:S)など。
【0027】・その他の殺虫剤:チオシクラム(thiocy
clam:S)、ブプロフェジン(buprofezin:S)、ベン
スルタップ(bensultap:S)、イミダクロプリド(imi
dacloprid:S)、ハイドロプレン(hydroprene:
S)、フェナザキン(fenazaquin)、クロフェンテジン
(clofentezine:S)、レバミゾール(levamisol:
S)、ジェノクロル(dienochlor:S)、シロマジン
(cyromazine:S)、フェンピロキシメート(fenpyrox
imate)、ピリダベン(pyridaben:S)、ピリプロキシ
フェン(pyriproxyfen:S)、スルフラミド(sufluram
id)、チオジカルブ(thiodicarb:S)、ニテンピラム
(nitenpyram:S)、1-(2-クロロ-5-チアゾリルメ
チル)-3-メチル-2-ニトログアニジンなど。
【0028】・カーバメート系殺菌剤:ジネブ(zine
b:S)、マネブ(maneb:S)、ベノミル(benomyl:
S)、チオファネート−メチル(thiophanate-methyl:
S)、シペンダゾール(cypendazole:S)、カーベン
ダジン(carbendazim:S)、プロチオカーブ(prothio
carb:S)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb:
S)など。
【0029】・抗生物質系殺菌剤:バリダマイシンA
(validamycin A:S)、カスガマイシン(kasugamyci
n:S)、アベルメクチン(avermectin:S)、ミルベ
マイシン(milbemycin:S)など。
【0030】・アニライド系殺菌剤:メプロニル(mepr
onil:S)、フルトラニル(flutolanil:S)、ペンシ
クロン(pencycuron:S)、カルボキシン(carboxin:
S)、オキシカルボキシン(oxycarboxin:S)、ピラ
カルボリド(pyracarbolid:O)、メベニル(mebeni
l:S)、フルカルバニル(furcarbanil)、シクラフラ
ミド(cyclafuramid:S)、ベノダニル(benodanil:
S)、グラノバックス(granovax)、メタラキシル(me
talaxyl:S)、オフラセ(ofurace:S)、ベナラキシ
ル(benalaxyl:S)、オキサデキシル(oxadixyl:
S)、シプロフラム(cyprofuram:S)、クロジラコン
(clozylacon)、メトスルホバックス(metsulfova
x)、テクロフタラム(tecloftalam:S)など。
【0031】・有機リン系殺菌剤:エジフェンホス(ed
ifenphos:O)、IBP(O)、ピラゾホス(pyrazoph
os)、アリエッティ(aliette)、トルクロホスメチル(tolclofo
s-methyl:S)など。
【0032】・アゾール系殺菌剤:フェナリモール(fe
narimol:S)、フルルプリミドール(flurprimidol:
S)、フルオトリマゾール(fluotrimazole:S)、ト
リアジメホン(triadimafon:S)、トリアジメノール
(triadimenole:S)、クロブタノール(diclobutazo
l:S)、パクロブタゾール(paclobutazol)、ジニコ
ナゾール(diniconazole:S)、ウニコナゾール(unic
onazole:S)、トリフルミゾール(triflumizole:
S)、プロピコナゾール(propiconazole:O)、フル
トリアホル(flutriafol:S)、フルシラゾール(flus
ilazole:S)、ペンコナゾール(penconazole:S)、
プロクロラズ(prochloraz:S)、トリアペンテノール
(triapenthenol:S)、トリアリモル(triarimol:
S)、フェナリモル(fenarimol:S)、ビイテルタノ
ール(bitertanol:S)、イマザリル(imazalil:
O)、エタコナゾール(etaconazole:S)、パクロブ
トラゾール(paclobutrazol:S)、フェナプロニル(p
henapronil)、ビニコナゾール(viniconazole)、ジフ
ェノコナゾール(difenoconazole)、ブロムコナゾール
(bromuconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil:
S)、ヘキサコナゾール(hexaconazole:S)、シプロ
コナゾール(cyproconazole)、フルコナゾールーシス
(furconazole-cis:S)、フェネサニル(fenethani
l)、テブコナゾール(tebuconazole:S)など。
【0033】・ジカルボキシイミド系殺菌剤:ジクロゾ
リン(dichlozoline:S)、イプロジオン(iprodion
e:S)、ビンクロゾリン(vinclozolin:S)、プロシ
ミドン(procymidone:S)、ミクロゾリン(myclozoli
n)、フルオロイミド(fluoroimide:S)など。
【0034】・その他の殺菌剤:フサライド(fthalid
e:S)、モンガード(商品名monguard:S)、イソプ
ロチオラン(isoprothiolane:S)、トリシクラゾール
(tricyclazole:S)、プロベナゾール(probenazol
e:S)、フェリムゾン(ferimzon:S)、フルアジナ
ム(fluazinam:S)、ブチオベート(butiobate:
O)、ピロキロン(pyroquilon:S)、クロベンチアゾ
ン(chlobenchiazone)、TPN(S)、キャプタン(c
aptan:S)、キャプタフォル(captafol:S)、ホル
ペット(folpet:S)、チアベンダゾール(thiabendaz
ole:S)、フベリダゾール(fuberidazole:S)、ト
リデモルフ(tridemorph:O)、フェンプロピモルフ
(fenpropimorph:O)、トリフォリン(triforine:
S)、エチリモル(ethirimol:S)、ジメチルモル(d
imethirimol:S)、ヒメキサゾール(hymexazol:
S)、エタゾール(ethazol:O)、フェンプロピディ
ン(fenpropidin)、ピリフェノックス(pyrifenox:
O)、ジメトモルフ(dimethomorph:S)、フェンピク
ロニル(fenpiclonil)、ザリラミド(zarilamid)、ト
リクラミド(triclamide:S)、フルスルファミド(fl
usulfamide)、ベフラン(befran:S)、ジメフルアゾ
ール(dimefluazole)、オキソリニック酸(oxolinic a
cid:S)、プロキシクロル(proxychlor)など。
【0035】・フェロモン:オキメラノルア(okimeran
olure:S)、チェリトルア(cherrytlure:O)、ダイ
アモルアー(diamolure:O)など。
【0036】・上記以外の殺虫剤および殺菌剤:フィプ
ロニル(fipronil)、ノバリュロン(novaluron)、フルフ
ェンプロックス(flufenprox)、フェンピラド又はテブフ
ェンピラド(fenpyrad or tebufenpyrad)、メトキサジア
ゾン(methoxadiazone)、ベンフルスリン(benfluthri
n)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen:S)、ディ
アフェンチウロン(diafenthiuron)、ジクロルフルア
ニド(dichlorfluanid)、フタラキシル(ftalaxyl)、
フラペナゾール(flapenazole)、ピパニピリム(pipan
ipirim)、チシオフェン(thicyofen)、オプス(商品
名,opus)、イプコナゾール(ipconazole)、ジメトコ
ナゾール(dimetconazole)、ミソチアゾール(myxothi
azol)、チオイミコナゾール(thioimiconazole)、ク
インコナゾール(quinconazole)など。
【0037】次ぎに本発明に使用できる除草剤を例示す
る。
【0038】アトラジン(atrazine:S)、シアナジン(c
yanazine:S)、アメトリン(ametryne:S)、アラクロ
ール(alachlor:S)、ブタクロール(butachlor:O)、
メトラクロール(metolachlor:O)、IPC(S)、C
IPC(S)、チオベンカルブ(thiobencarb:O)、ブ
チレート(butylate:O)、EPTC(O)、ジカンバ(d
icamba:S)、モニュロン(monuron:S)、ジウロン(diu
ron:S)、フルオメツロン(fluometuron:S)、クロロ
クスロン(chloroxuron:S)、ベンズチアズロン(benzth
iazuron:S)、カルブチレイト(karbutilate:S)、メ
トキスロン(metoxuron:S)、メタベンズチアズロン(m
ethabenzthiazuron:S)、クロロトルロン(chlortoluro
n:S)、イソプロツロン(isoproturon:S)、トリフル
ラリン(trifluralin:S)、ペンディメタリン(pendimet
halin:S)、2,4-D(S)、MCPA(S)、MCP
P(S)、モリネート(molinate:O)、エプロナズ(epr
onaz:S)、セトキシジム(sethoxydim:O)、アロキシ
ジム(alloxydim:S)、トラルコキシジム(tralkoxydi
m)、フルアジホップ−ブチル(fluazifop-butyl:O)、
キザロホップ−エチル(quizalofop ethyl:S)、フェノ
キサプロップ−エチル(fenoxaprop-ethyl:S)、ハロキ
シホップ−エトキシエチル(haloxyfop ethoxyethyl:
S)、フルアジホップ−P−ブチル(fluazifop-P-buty
l:O)、フラムプロフ−M−イソプロピル(framprof-M-
isopropyl)、トリジファン(tridiphane:S)、メサゾー
ル(methazole:S)、オキサジアゾン(oxadiazon:S)、
ベンタゾン(bentazone:S)、ピラゾレイト(pyrazolat
e:S)、クロルメトキシニル(chlormethoxynil)、クロ
ルニトロフェン(chlornitrofen:S)、ジクロホップ−
メチル(dichlofop-methyl)、オキシフルオルフェン(oxy
fluorfen:S)、ラクトフェン(lactofen:O)、アクロ
ニフェン(achonifen:S)、プロパニル(propanil:
S)、メトリブジン(metribuzin:S)、アシフルオルフ
ェン(acifluorfen:S)、ホメサフェン(fomesafen:
S)、ベンスルフロン−メチル(bensulfuron methyl:
S)、クロルスルフロン(chlorsulfuron:S)、クロリム
ロン−エチル(chlorimuron methyl:S)、プリミスルフ
ロン(primisulfuron-methyl:S)、トリアスルフロン(t
riasulfuron:S)、イマザキン(imazaquin:S)、イマ
ザメタベンズ(imazamethabenz:S)、イマザピル(imaze
thapyr:S)、トリベニュロン(tribenuron methyl:
S)、ベンゾイルプロプ−エチル(benzoylprop-ethyl:
S)、ジフェンゾクォート(difenzoquat:S)、アイオキ
シニル(loxynil:S)、ビフェノックス(bifenox:S)、
クロピラリド(clopyralid:S)、メコプロブ(mecopro
p:S)、メツルフロン−メチル(metsulfuron-methyl:
S)、フルロキシピル(fluroxypyr:S)、イソキサベン
(isoxaben:S)、チアメトウロン−メチル(thiameturon
-methyl)、フルオログリコフェン−エチル(fluoroglyco
fen-ethyl:S)、ブロモキシニル(bromoxynil:S)、ペ
ンジメチリン(pendimethalin:S)、プロメトリン(prom
etryn:S)、ピラゾスルフロン-エチル(pyrazosulfuron
-ethyl:S)、ピペロホス(piperophos:O)、エスプロ
カルブ(esprocarb:O)、ピリブチカルブ(pyributicar
b:O)、ジチオピル(dithiopyr:S)、HW-52(2',
3'-ジクロロ-4-エトキシメトキシベンズアニリド:
S)、ベンゾフェナップ(benzofenap:S)、ベノキサゾ
ール(benoxazol:O)、ブロモブチド(bromobutide:
S)、クロメプロップ(chlomeprop)、クロルチアミド(ch
lorthiamid:S)、ダラポン(dalapon:O)、ジメピレー
ト(dimepiperate:S)、フルオチウロン(fluothiuron:
S)、クロルニトロフェン(chlornitrofen:S)、MCP
B(S)、MCPCA、メフェナセット(mefenacet:
S)、メトキシフェノン(methoxyphenone:S)、ナプロ
アニリド(naproanilide:S)、ニトロフェン(nitrofe
n:S)、フェノピレート(phenopylate:O)、ピラゾキ
シフェン(pyrazoxyfen:S)、シメトリン(simetryn:
S)、スエップ(swep:S)、シノスルフロンなど。
【0039】上記のような活性成分のうち、室温で固状
のものは、高沸点溶剤等に溶解して油状成分と同様にし
て取り扱うことも可能である。
【0040】本発明に使用される水溶性被膜物質は、水
に易溶性のものである。また、水溶性であり、結晶性も
低く、sp値(溶解度パラメータ)が5〜40、好まし
くは10〜30の範囲のものが用いられる。なかでも、
成膜性物質や包接作用を有する物質が好ましい。
【0041】該水溶性被膜物質としては、水溶性天然高
分子、水溶性半合成高分子、水溶性合成高分子等の水溶
性高分子被覆物質やシクロデキストリンが挙げられる。
【0042】天然水溶性高分子としては、デンプン質、
マンナン、海藻類、植物粘質物、微生物による粘質物お
よびタンパク質等が挙げられる。具体的に、デンプン質
としてはかんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タピ
オカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等であ
る。マンナンとしてはこんにゃくマンナン等である。海
藻類としてはふのり、寒天、アルギン酸ナトリウム等で
ある。植物粘質物としてはトロロアオイ、トラガントガ
ム、アラビアガム等である。タンパク質としてはニカ
ワ、ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等である。なかで
も、植物粘質物の水溶性天然高分子ガムが好ましく、具
体的にはアラビアガムである。このアラビアガムとして
は、Acacia senegalおよびAcasia seyalやそれと同種の
植物から得られるもので、アラビノースを主成分とする
水溶性多糖類である。
【0043】水溶性合成高分子としては、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミ
ド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルビリドン、
ポリカプロラクタム、メチルメタクリレートとブチルメ
タクリレートとのコポリマー(オイドラギットTM)等が
挙げられる。
【0044】水溶性半合成高分子としては、セルロース
系水溶性半合成高分子、デンプン系水溶性半合成高分子
等が挙げられる。セルロース系のものとしてはビスコー
ス、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース等である。デンプン系のものとしては可溶性
デンプン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデ
ンプン、デキストリン、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エ
ステル化澱粉等である。なかでも、デンプン系のものが
好ましく、具体的にはデキストリンが好ましい。デキス
トリンとは、一般にアミロデキストリン、エリトロデキ
ストリン、アクロデキストリンおよびマルトデキストリ
ンの四種が知られている。本件発明に用いられるもの
は、水溶性であればいずれであってもよく、また、その
混合物であってもよい。アミロデキストリンは冷水には
難溶性であるため、その配合はなるべく少ないほ方が好
ましく、エリトロデキストリン、アクロデキストリンお
よびマルトデキストリン、特に、エリトロデキストリン
が主成分であるデキストリンが好ましい。
【0045】上記の水溶性高分子被覆物質の分子量や重
合度は、該高分子物質を構成するモノマーの種類や高分
子物質自体の特性によって、適宜決定され、特に限定さ
れるべきものではない。前記したように、水溶性であ
り、成膜性作用を有する物質であればいかなるものでも
使用することができる。例えば、デキストリンであれば
分子量が10,000以下、好ましくは3,000〜1
0,000の範囲のエリトロデキストリンやアクロデキ
ストリンを主体とした物が用いられる。ポリビニルアル
コールであれば、平均重合度300〜3,000、好ま
しくは300〜2,000の範囲であり、鹸化度が80
〜99mol%、好ましくは85〜95mol%のものが用い
られる。アラビアガムであれば、分子量150,000
〜600,000、好ましくは240,000〜580,
000のものが用いられる。
【0046】シクロデキストリンとしては、α-、β-ま
たはγ-シクロデキストリン等である。なかでも、α-シ
クロデキストリンが好ましい。具体的市販品としては、
トヨデリンPTM(約50%のシクロデキストリン含有、
特に30%のα-シクロデキストリン含有:東洋醸造
製)、イソエリートTM(約60%のα-シクロデキスト
リン含有:日研化学製)等などが挙げられる。
【0047】また、上記水溶性被覆物質は混合して使用
してもよい。一般に、天然水溶性高分子は気候の変動に
よって、その生産量が大きく変化し、供給面に不安があ
るが、合成水溶性高分子は供給面で安定しており好まし
い。このように原料供給の観点からは合成水溶性高分子
がよい。このため、水溶性合成高分子と他の被覆物質を
混合して用いることが行われる。
【0048】例えば、水溶性合成高分子物質としてポリ
ビニルアルコールを用い、水溶性天然高分子物質として
アラビアガムあるいは水溶性半合成高分子物質としてデ
キストリン等を用いる組み合わせが挙げられる。このよ
うな場合、合成高分子物質と他方の被覆物質との配合比
は、合成高分子物質/他被覆物質が2/1以下であるの
が好ましく、更には1/50〜1/1が好ましい。
【0049】従って、上記のうち好ましい水溶性被膜物
質は、植物粘質物の水溶性天然高分子ガム、デンプン系
水溶性半合成高分子、シクロデキストリンである。具体
的には、アラビアガム、α-シクロデキストリンおよび
デキストリンである。このうち、最も好ましい水溶性被
膜物質は植物粘質物の水溶性天然高分子ガムのアラビア
ガムである。
【0050】前記農薬活性成分と水溶性被膜物質との配
合比は、農薬活性成分/水溶性被膜物質=1/100〜
10/1(重量比)の範囲である。好ましくは、1/2
0〜5/1の範囲である。
【0051】また、得られる農薬マイクロカプセルの粒
子径は50μm以下である。好ましくは3〜45μm、
更に好ましくは5〜40μmの範囲のものである。
【0052】50μm以上の粒子径を有する農薬マイク
ロカプセルは、粉剤として対植物体付着性が悪く、活性
成分の薬効が十分に発揮されない。また、他の活性成分
との配合において、密度が大きく異なるため、十分な混
合を行うことが困難となる。一方、0〜3μm程度の極
微粒子の農薬マイクロカプセルは、散布時に飛散してい
まい、薬害を生じたり、人身にも悪影響を及ぼすことに
なる。この飛散防止を狙った製剤として、粉剤DL(Dr
ift-Less)が知られている。そのためには、本発明の好
ましい態様のごとく、粒子径が3〜45μm、更に好ま
しくは5〜40μmの範囲のものを選択する必要があ
る。
【0053】本発明の農薬マイクロカプセルの製造は、
次のような工程で行うことができる。
【0054】(1)農薬活性成分および水溶性被膜物質の
水溶液、懸濁液または乳液の調製 水溶性被膜物質の水溶液に農薬活性成分を添加し、乳化
・撹拌機を用いて、水溶液、懸濁液または乳液を調製す
る。使用できる乳化・撹拌機器としては、ホモミキサ
ー、マイクロフルイダイザー、スリーワンモーター、ダ
イミノル等が挙げられる。この撹拌は、必要により、加
温しながら行ってもよい。
【0055】農薬活性成分が水溶性の場合には、水溶性
被膜物質の水溶液に原末をそのまま溶かして、水溶液と
する。該活性成分が水難溶性の場合には、原体を粉砕
し、平均粒子径が0.1〜10μm、好ましくは0.2〜
5μm程度の粉末に粉砕して、水溶性被膜物質の水溶液
に均一に分散させ、懸濁液とする。また、該活性成分が
油状の場合には、水溶性被膜物質の水溶液にその活性成
分を均一に乳化させ、乳液とする。
【0056】この際の水の量は、使用される水溶性被膜
物質や活性成分の種類によって、適宜、選択される。水
溶性被膜物質や活性成分が高濃度となり、後の乾燥工程
での障害にならない程度に調製する。通常は、水溶性被
膜物質が50%(W/V)以下となる濃度範囲である。好ま
しくは2〜50%(W/V)の範囲である。得られる水溶
液、懸濁液または乳液の粘度は、25℃において2,0
00cp以下、好ましくは1,000cp以下であるの
が好ましい。
【0057】また、懸濁液または乳液を調製する場合に
は、懸濁粒子または乳化粒子の大きさが、平均粒子径
0.1〜5μm、好ましくは0.2〜3μm程度になるよ
うに調製する。特に、乳液の場合には、剪断・撹拌して
所望の乳化粒子とする。
【0058】(2)調製液の乾燥 上記(1)工程で調製された液を、減圧乾燥や噴霧乾燥に
よって乾燥する。
【0059】減圧乾燥等の手段によって、乾燥した場合
には、乾燥物を粉砕し、所定の粒子径以下の粒子に篩分
けする。
【0060】また、スプレードライヤー等による噴霧乾
燥などの手段によって、乾燥した場合には、その乾燥条
件を適宜選択し、所望の粒子径のものを得る。
【0061】特定の範囲の粒子径を有するマイクロカプ
セルを得るには、この噴霧乾燥の手段が有効である。
【0062】噴霧乾燥の条件としては、溶媒である水分
を除去できる範囲の温度であればよい。例えば、50〜
250℃、好ましくは70〜200℃の温度範囲で乾燥
する。スプレードライヤーのアトマイザー回転数は、使
用される機種によって異なるが、得られる乾燥粒子の粒
子径が50μm以下、好ましくは3〜45μm、更に好ま
しくは5〜40μmの範囲となるように設定すればよ
い。
【0063】更に具体例として示せば、スプレードライ
ヤーL-8型(大川原化工機株式会社製)を用いた場
合、前記方法により調製した乳液、水溶液または懸濁液
を熱風入口温度180℃、出口温度110℃、アトマイ
ザー回転数30,000rpm、流量30ml/minの条件
下、乾燥すると、50μm以下のマイクロカプセルを得
ることができる。但し、この条件に限定されるものでは
ない。水を用いているため、カプセル中に水分が多く残
ると活性成分の安定性に悪影響を与えるため、特に出口
温度は100℃以上に設定するのが望ましい。
【0064】上記のごとく、本発明の農薬マイクロカプ
セルが得られるが、該マイクロカプセルには農薬活性成
分のほかに必要な添加物が含まれていてもよい。例え
ば、特定の活性成分特有の安定化剤などは、前記製法の
工程(1)で調製される液に、活性成分と共に添加するこ
とができる。また、他の農薬活性成分であっても、それ
らが相互に全く影響を及ぼさないものであれば、同時に
前記工程(1)および(2)に付し、本発明の農薬マイクロカ
プイセルとしてもよい。
【0065】このようにして得られた農薬マイクロカプ
イセルは、通常の農薬粉末と全く同じようにして、所望
の農薬組成物とでき、製剤化が可能である。
【0066】そのような農薬組成物の製剤としては、粉
剤、粉剤DL、水和剤、顆粒水和剤、粒剤、種子処理
剤、微粒剤Fなどが挙げられる。本発明の農薬マイクロ
カプセルの粒度は揃っているので、粉剤DLや固形乳剤
として用いるのが最も適用し易く、有利である。
【0067】二種以上の農薬活性成分を含有する混合剤
においては、各成分を本発明の農薬マイクロカプセルと
して配合してもよいし、特定の成分のみを本発明の農薬
マイクロカプセルとして配合してもよい。特に、油状の
活性成分を配合する場合には、その油状成分を本発明の
農薬マイクロカプセルとすることによって、単なる粉体
混合の操作で、製剤化が可能となり有利である。また、
配合禁忌である成分を配合する場合には、どちらか一方
の成分を本発明の農薬マイクロカプセルとすることによ
って、これも単なる粉体混合の操作で、製剤化が可能と
なり、当該配合禁忌による相互反応も抑制される。
【0068】特に、フェニトロチオンとフェリムゾンの
混合剤、フェリムゾンとカルタップの混合剤、トリシク
ラゾールとフェニトロチオンの混合剤、ベンスルタップ
とBPMCの混合剤、メソミルとカルタップ塩酸塩の混
合剤、ジフェンホスとペンシクロンの混合剤等のような
混合製剤を調製する時に、本発明の農薬マイクロカプセ
ルを用いると有効である。この場合においても、油状で
ある成分、例えばフェニトロチオンやそれ自体不安定な
成分を本発明の農薬マイクロカプセルとし、必要な各成
分と混合するのが好ましい。
【0069】このような固形製剤そのものは、それ自体
公知の手法に従って製造すればよい。これらの製剤は必
要に応じて、固形担体、分散剤、展着剤、湿潤剤、増粘
剤、固結防止剤、凝集剤、結合剤、酸化防止剤、水分除
去剤等の農薬補助成分と混合あるいは配合してもよい。
【0070】固形の担体・増量剤としては、 (1)鉱物性粉末:クレイ類(カオリン、ベントナイト、
酸性白土等)、タルク類 (滑石粉、ロウ石粉等)、シリカ類(ケイソウ土粉、雲
母粉等)など (2)植物性粉末:大豆粉、タバコ粉、小麦粉、木粉等 (3)炭酸カルシウム、硫黄粉末、尿素粉末等 などが一種または二種以上混合して使用される。これら
のうちから、使用される活性成分や所望の固形製剤の種
類によって適宜選択すればよい。
【0071】分散剤、展着剤、湿潤剤または浸透剤とし
て使用される界面活性剤としては、非イオン性およびア
ニオン性界面活性剤が、一種または二種以上混合して使
用される。
【0072】具体的には、 −−−非イオン性界面活性剤−−− ・ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル(ノイ
ゲン・EA-142TM,HLB14;第一工業製薬) ・酸化エチレンと酸化プロピレンのブロック共重合物
(ニューポールPE-64TM:三洋化成)等 非イオン性界面活性剤はHLBが8〜18、好ましくは
10〜15の範囲のものが好ましい。
【0073】−−−アニオン性界面活性剤−−− ・ポリカルボン酸型界面活性剤(トキサノンGR-30
TM:三洋化成) ・ジアルキルスルホコハク酸エステルナトリウム塩(ネ
オコールSW-CTM:第一工業製薬) ・アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム(ニューカ
ルゲンBX-CTM;竹本油脂) ・ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテルサ
ルフェートアンモニウム塩(ディクスゾール60ATM
第一工業製薬) ・リグニンスルホン酸ナトリウム ・リグニンスルホン酸カリウム等 が挙げられる。この界面活性剤は、通常、製剤全体の0
〜30重量%、好ましくは0〜20重量%の範囲で使用
される。
【0074】流動助剤としては、PAP助剤(イソプロ
ピルアシッドホスフェート等)、タルクなどが用いられ
る。この流動助剤は、通常、製剤全体の0〜20重量
%、好ましくは0〜10重量%の範囲で使用される。
【0075】固結防止剤としては、ホワイトカーボン、
ケイソウ土、ステアリン酸マグネシウム、酸化アルミニ
ウム、二酸化チタン等が用いられる。この固結防止剤
は、通常、製剤全体の0〜50重量%、好ましくは0〜
20重量%の範囲で使用される。
【0076】凝集剤としては、流動パラフィン、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、イソブチレン重合体(IPソルベント-28
35TM;出光石油化学)等が用いられる。この凝集剤
は、通常、製剤全体の0〜20重量%、好ましくは0.
2〜10重量%の範囲で使用される。
【0077】結合剤としては、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム塩、デキストリン、α-デンプン、ポリ
ビニルアルコール、リグニンスルホン酸ナトリウム、リ
グニンスルホン酸カリウム等が用いられる。この結合剤
は、通常、製剤全体の0〜30重量%、好ましくは0.
2〜10重量%の範囲で使用される。
【0078】酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシ
トルエン、4,4-チオビス-6-tert-ブチル-3-メチル
フェノール、ブチルヒドロキシアニソール、p-オクチル
フェノール、モノ(ジまたはトリ)メチルベンジル-フ
ェノール、2,6-tert-ブチル-4-メチルフェノール、
ペンタエリスリチル-テトラキス[3-(3,5,-ジ-tert-
ブチル-4-ヒドロキシフェニル)]プロピオネート等が用
いられる。この酸化防止剤は、通常、製剤全体の0〜3
0重量%、好ましくは0〜10重量%の範囲で使用され
る。
【0079】水分除去剤としては、無水石膏、シリカゲ
ル粉末等が用いられる。この水分除去剤は、通常、製剤
全体の0〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%
の範囲で使用される。
【0080】紫外線吸収剤としては、2-(2'-ヒドロキ
シ-5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-エト
キシ-2'-エチルオキザル酸ビスアニリド、コハク酸ジ
メチル-1-(2-ヒドロキシエチル)-4-ヒドロキシ-2,
2,6,6-テトラメチルピペリジン重縮合物等が用いら
れる。この紫外線吸収剤は、通常、製剤全体の0〜20
重量%、好ましくは0.5〜10重量%の範囲で使用さ
れる。
【0081】紫外線散乱剤としては、二酸化チタン等が
用いられる。この紫外線散乱剤は、通常、製剤全体の0
〜90重量%、好ましくは1.0〜20重量%の範囲で
使用される。
【0082】とりわけ、典型的な粉剤DL製剤として
は、次のような組成で示される。
【0083】 ・農薬マイクロカプセル 0.5 〜20重量% ・他の農薬活性成分 0 〜10重量% ・粉剤DL用固形担体 63.8 〜99.28重量
% ・凝集剤 0.1 〜 1.0重量% ・酸化防止剤 0.02〜 0.2重量% ・固結防止剤 0.1 〜 5.0重量% 上記の粉剤DL用固形担体としては粉剤DLクレー、カ
オリン、ベントナイト、ケイソウ土粉、雲母粉、滑石
粉、ロウ石粉等が汎用される。凝集剤としては流動パラ
フィン、エチレングリコール、イソブチレン重合体(I
Pソルベント-2835TM:出光石油化学社製)、ポリ
ブテン等が汎用される。酸化防止剤としては、ペンタエ
リスリチリ-テトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-
4-ヒドロキシフェニル)]プロピオネート、ジブチル
ヒドロキシトルエン、4,4-チオビス-6-tert-ブチル-
3-メチルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール等
が汎用される。固結防止剤としてはホワイトカーボン、
ケイソウ土、ステアリン酸マグネシウム、酸化アルミニ
ウム、二酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等が
汎用される。また、水田用農薬活性成分は一種あるいは
二種以上を混合して使用される。例えば、フェニトロチ
オン、トリシクラゾール、フェリムゾン、バリダマイシ
ンA、カルタップ塩酸塩、フサライド、エトフェンプロ
ックス、ベンスルタップ、ブプロフェジン、イソプロチ
オラン、BPMC等が用いられ、特に、フェリムゾンと
フェニトロチオン、フェニトロチオンとトリシクラゾー
ル、フェリムゾンとカルタップ塩酸塩等の混合剤が汎用
される。その場合、フェニトロチオン、フェリムゾンお
よびBPMC等が本発明の農薬マイクロカプセルに加工
されているものがよい。また、最終製剤の粉剤DLの粒
子径は5〜50μm、好ましくは10〜50μmの範囲で
ある。
【0084】このようにして得られた粉剤DLは農薬活
性成分の分解を抑制することができ、長期間の保存が可
能となった。また、油状成分を粉末化したため、製剤物
性も改善され、均一散布が可能となった。更に、被覆物
質として水溶性被覆物質を用いているため、製剤の植物
体への付着性が大きく改善され、薬剤の効果も増大され
る。
【0085】また、固形乳剤としては、本発明農薬マイ
クロカプセル自体が水に容易に乳化し得るものであるの
で、そのまま使用できる。典型的な固形乳剤としては、
次のような組成で示される。
【0086】 ・油状農薬活性成分 5.0〜60重量% ・水溶性被覆物質 10.0〜94.6重量% ・界面活性剤(HLB2〜8) 0.2〜20重量% ・界面活性剤(HLB10〜19) 0.2〜10重量% 上記の界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤が汎
用される。特にHLB2〜8の範囲のものとHLB10
〜19の範囲のものとを併用するのが好ましい。HLB
2〜8の界面活性剤としてはソルビタンアルキレート、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が汎用さ
れる。HLB10〜19の界面活性剤としてはポリオキ
シエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンラ
ノリンアルコールエーテル等が汎用される。水田用農薬
活性成分としては、ピラクロホス、フェニトロチオン、
エトフェンプロックス、マラチオン、PAP、プロパホ
ス、IBP等の油状活性成分が汎用される。この固形乳
剤は本発明の農薬マイクロカプセルがそのままその製剤
として使用される。前記組成物を本発明の製造法に従っ
て、水に乳化させ、噴霧乾燥すればよい。この際の農薬
マイクロカプセルはアラビアガムを水溶性被覆物質とし
て用いたものが好ましい。また、最終製剤の固形乳剤の
粒子径は10〜50μm、好ましくは20〜50μmの範
囲である。
【0087】このようにして得られた固形乳剤は、有機
溶媒を使用する必要がなく、安全性に優れている。か
つ、ガラス容器を使用する必要もなく、紙袋包装が可能
となるため、使用後の容器廃棄物の問題が解決される。
また、水溶性フィルムを用いて包装すれば、農薬に直接
触れることもなく、散布液の調製を行うことができる。
そのため、使用者にとっても非常に安全な製剤である。
【0088】このようにして得られた各種固形製剤は、
配合されている活性成分の使用方法に従って、それ自体
公知の手法で、散布・適用される。
【0089】
【発明の効果】本発明の農薬マイクロカプセルは次のよ
うな利点を有する。
【0090】(1) 油状農薬活性成分でも簡便に粉末粒化
することが可能。
【0091】(2) ハンドリングに優れた固形製剤原料が
得られる。
【0092】(3) 活性成分を安定化できる。
【0093】(4) 配合禁忌の農薬活性成分を混合した混
合剤を簡便に得られる。
【0094】(5) 混合剤は物性面での貯蔵安定性にも優
れる。
【0095】(6) 混合剤中で農薬活性成分が分解抑制さ
れ、安定化される。
【0096】(7) 噴霧乾燥により製造すると、粒子径の
揃った農薬マイクロカプセルを得ることができる。
【0097】(8) 噴霧乾燥により製造すると、流動性や
分散性に優れた農薬製剤を得ることができる。
【0098】(9) 特に、噴霧乾燥により製造すると、粉
剤DLが容易に製造できる。
【0099】(10)粉剤DL製剤は植物付着性に優れたも
のが得られる。
【0100】(11)固形乳剤とすることにより、有機溶媒
を用いる必要がなくなり安全性および省資源化に優れた
製剤が得られる。
【0101】
【実施例】以下、実施例、参考例、試験例を記載し本発
明をさらに詳細に説明する。尚、ここにおいて用いられ
る%及び部は特記のないかぎり全て重量%及び重量部を
示す。
【0102】〔実施例1〕フェニトロチオン−フェリム
ゾン混合粉剤DL (i) フェニトロチオンマイクロカプセルの製造 300gのアラビアガムを1.5kgの水に溶解した
後、81gのフェニトロチオン(スミチオンTM:純度9
6.8%、住友化学製)を添加し、マイクロフルイダイ
ザー(13,000psi、1パス)で乳化し、乳液を
得た。この乳化液の粘度は110cp(25℃)で、平均
乳化粒子径が0.8μmであった。
【0103】この乳液を、入り口温度220℃およびア
トマイザー回転数30,000rpmの条件下、スプレ
ードライヤーで水を蒸発乾固して、粒子径5〜30μm
のフェニトロチオンマイクロカプセル(フェニトロチオ
ン含量20%)を得た。
【0104】(ii) フェニトロチオン−フェリムゾン混
合粉剤DLの製造 このフェニトロチオンマイクロカプセル15重量部、フ
ェリムゾン2重量部、ホワイトカーボン2重量部、流動
パラフィン1重量部およびクレー80重量部を秤量しラ
イカイ機で混合した。さらにフラッシュミキサーで再混
合し粉剤DLを得た。
【0105】〔実施例2〕フェニトロチオン−フェリム
ゾン混合粉剤DL (i) フェニトロチオンマイクロカプセルの製造 α-シクロデキストリンを主成分としたシクロデキスト
リン(トヨデリンPTM;全シクロデキストリン含量:約
50%;α-シクロデキストリン含量:約30%;東洋
醸造株式会社製)の100gを500gの水に溶解した
後、46gのフェニトロチオン(純度96.8%、住友
化学製)を添加し、マイクロフルイダイザー(13,0
00psi、1パス)で乳化し、乳液を得た。この乳化
液の粘度は 120cp(25℃)で、平均乳化粒子径が
1.9μmであった。
【0106】この乳液を、入り口温度220℃およびア
トマイザー回転数30,000rpmの条件下、スプレ
ードライヤーで水を蒸発乾固して、粒子径5〜30μm
のフェニトロチオンマイクロカプセル(フェニトロチオ
ン含量30%)を得た。
【0107】(ii) フェニトロチオン−フェリムゾン混
合粉剤DLの製造 このフェニトロチオンマイクロカプセル10重量部、フ
ェリムゾン2重量部、ホワイトカーボン2重量部、流動
パラフィン1重量部およびクレー85重量部を秤量し、
実施例1と同様にして粉剤DLを得た。この粉剤DLの
粒子径は10〜45μmであった。
【0108】〔実施例3〕トリシクラゾール-フェニト
ロチオン混合粉剤DL 実施例1で得られたフェニトロチオンマイクロカプセル
10重量部、トリシクラゾール1重量部、流動パラフィ
ン1重量部およびクレー83重量部を秤量し、実施例1
と同様にして粉剤DLを得た。この粉剤DLの粒子径は
10〜45μmであった。
【0109】〔実施例4〕トリシクラゾール-フェニト
ロチオン混合粉剤DL 実施例2で得られたフェニトロチオンマイクロカプセル
6.7重量部、トリシクラゾール1重量部、流動パラフ
ィン1重量部およびクレー88重量部を秤量し、実施例
1と同様にして粉剤DLを得た。この粉剤DLの粒子径
は10〜45μmであった。
【0110】〔実施例5〕ニテンピラム粉剤DL (i) ニテンピラムマイクロカプセルの製造 α-シクロデキストリンを主成分としたシクロデキスト
リン(トヨデリンPTM;全シクロデキストリン含量:約
50%;α-シクロデキストリン含量:約30%;東洋
醸造株式会社製)の90gを225gの水に溶解した
後、10gのニテンピラム(純度100%,武田薬品工
業製)を溶解した。この溶液を、入り口温度220℃お
よびアトマイザー回転数30,000rpmの条件下、
スプレードライヤーで水を蒸発乾固して、粒子径5〜4
0μmのニテンピラムマイクロカプセル(ニテンピラム
含量10%)を得た。
【0111】(ii) ニテンピラム粉剤DLの製造 得られたニテンピラムマイクロカプセル2.5重量部、
流動パラフィン1.0重量部、ホワイトカーボン0.5重
量部、無水せっこう15.0重量部およびクレー81重
量部を秤量し、ライカイ機で混合する。更にバンダムミ
ルで粉剤し粉剤DLを得た。この粉剤DLの粒子径は1
0〜45μmであった。
【0112】〔実施例6〕ベンスルタップ-BPMC混
合粉剤DL (i) BPMCマイクロカプセルの製造 α-シクロデキストリンを主成分としたシクロデキスト
リン(トヨデリンPTM;全シクロデキストリン含量:約
50%;α-シクロデキストリン含量:約30%;東洋
醸造株式会社製)の270gを1000gの水に溶解し
た後、30gのBPMC(純度99%)を添加し、マイ
クロフルイダイザー(13,000psi、1パス)で
乳化し、乳液を得た。この乳化液の粘度は95cp(25
℃)で、平均乳化粒子径が1.1μmであった。
【0113】この乳液を、入り口温度220℃およびア
トマイザー回転数30,000rpmの条件下、スプレ
ードライヤーで水を蒸発乾固して、粒子径10〜50μ
mのBPMCマイクロカプセル(BPMC含量10%)
を得た。
【0114】(ii) ベンスルタップ-BPMC混合粉剤D
Lの製造 得られたBPMCマイクロカプセル30重量部、ベンス
ルタップ2重量部、酸化亜鉛5重量部、ホワイトカーボ
ン5重量部、リン酸イソプロピル0.6重量部、流動パ
ラフィン0.5重量部およびクレー56.9重量部を秤量
し、ライカイ機で混合する。更にバンダムミルで粉剤し
粉剤DLを得た。この粉剤DLの粒子径は10〜45μ
mであった。
【0115】〔実施例7〕フェリムゾン-フサライド-カ
ルタップ-エトフェンプロックス混合粉剤DL (i) フェリムゾンマイクロカプセルの製造 100gのアラビアガムを466gの水に溶解した後、
100gのフェリムゾン(純度98.7%,武田薬品工
業製)を添加し、分散させた後、ダイノミル(風速15
m/s,1パス)で粉砕し、懸濁液を得た。この懸濁液の
分散粒子の平均径は2.2μmであり、粘度は128cp
(25℃)であった。
【0116】この懸濁液を、入り口温度220℃および
アトマイザー回転数30,000rpmの条件下、スプ
レードライヤーで水を蒸発乾固して、粒子径5〜50μ
mのフェリムゾンマイクロカプセル(フェリムゾン含量
50%)を得た。
【0117】(ii) フェリムゾン-フサライド-カルタッ
プ-エトフェンプロックス混合粉剤DLの製造 得られたフェリムゾンマイクロカプセル4重量部、フサ
ライド1.5重量部、カルタップ塩酸塩2重量部、エト
フェンプロックス0.5重量部、流動パラフィン1重量
部、フェノール系抗酸化剤(イルガノックス101
TM)0.05重量部、1-フェニル-1-キシリルエタン
(日石ハイゾールSAS-296TM)0.45重量部、ホ
ワイトカーボン1.25重量部、リン酸イソプロピル0.
25重量部およびクレー89重量部を秤量し、ライカイ
機で混合する。更にバンダムミルで粉剤し粉剤DLを得
た。この粉剤DLの粒子径は10〜50μmであった。
【0118】〔実施例8〕エトフェンプロックスマイク
ロカプセル 270gのシクロデキストリン(前記と同じトヨデリン
TM)を1,000gの水に溶解した後、30gのエト
フェンプロックス(純度97%,三井東圧化学社製)を
添加し、マイクロフルイダイザー(13,000ps
i、1パス)で乳化し、乳液を得た。この乳化液の粘度
は68cp(25℃)で、平均乳化粒子径が0.7μmであ
った。以後、実施例2と同様にしてエトフェンプロック
スマイクロカプセル(エトフェンプロックス含量:10
%)を得た。得られたマイクロカプセルの粒子径は5〜
50μmであった。
【0119】〔実施例9〕フェニトロチオンマイクロカ
プセル 50gのポリビニルアルコール(鹸化度88mol%,平
均重合度400)と50gのアラビアガムを1,150
gの水に溶解した後、150gのフェニトロチオン(ス
ミチオンTM;純度96.8%,住友化学社製)を添加
し、マイクロフルイダイザー(13,000psi、1
パス)で乳化し、乳液を得た。この乳化液の粘度は18
5cp(25℃)で、平均乳化粒子径が0.9μmであっ
た。以後、実施例1と同様にしてフェニトロチオンマイ
クロカプセル(フェニトロチオン含量:60%)を得
た。得られたマイクロカプセルの粒子径は10〜50μ
mであった。
【0120】〔実施例10〕フェニトロチオンマイクロ
カプセル 140gのデキストリン(水易溶性デキストリン:パイ
ンデックス#3,松谷化学工業社製)を327gの水に
溶解した後、60gのフェニトロチオン(スミチオ
TM;純度96.8%,住友化学社製)を添加し、マイ
クロフルイダイザー(13,000psi、1パス)で
乳化し、乳液を得た。この乳化液の粘度は136cp(2
5℃)で、平均乳化粒子径が1.8μmであった。以後、
実施例1と同様にしてフェニトロチオンマイクロカプセ
ル(フェニトロチオン含量:30%)を得た。得られた
マイクロカプセルの粒子径は5〜50μmであった。
【0121】〔実施例11〕フェニトロチオンマイクロ
カプセル 180gのデキストリン(水易溶性デキストリン:オイ
ルキューTM,日澱化学社製)と20gのポリビニルアル
コール(酸化度88mol%,平均重合度400)を90
0gの水に溶解した後、86gのフェニトロチオン(ス
ミチオンTM;純度96.8%,住友化学社製)を添加
し、マイクロフルイダイザー(13,000psi、1
パス)で乳化し、乳液を得た。この乳化液の粘度は86
cp(25℃)で、平均乳化粒子径が0.75μmであっ
た。以後、実施例1と同様にしてフェニトロチオンマイ
クロカプセル(フェニトロチオン含量:30%)を得
た。得られたマイクロカプセルの粒子径は5〜40μm
であった。
【0122】〔実施例12〕ピラクロホスマイクロカプ
セル(固形乳剤) 50gのアラビアガムを200gの水に溶解した後、3
5gのピラクロホス(純度93%,武田薬品工業社
製)、13.5gのソルビタンアルキレート(NKD9
35TM:HLB4.3)、1.5gの特殊高分子非イオン
界面活性剤(NKD3020TM:HLB19.0)を添
加し、マイクロフルイダイザー(13,000psi、
1パス)で乳化し、乳液を得た。この乳化液の粘度は7
0cp(25℃)で、平均乳化粒子径が1.3μmであっ
た。以後、実施例1と同様にして、ピラクロホス固形乳
剤(ピラクロホス含量:35%)を得た。得られたマイ
クロカプセルの粒子径は5〜50μmであった。
【0123】得られたピラクロホスマイクロカプセルの
200gを200リットルの水に投入したところ、強制
撹拌することなしに、容易に乳剤を得ることができた。
【0124】〔実施例13〕フェニトロチオン-フェリ
ムゾン-フサライド-エトフェンプロックス混合粉剤DL (i) フェニトロチオンマイクロカプセルの製造 140gのアラビアガムを560gの水に溶解し、60g
のフェニトロチオン(スミチオンTM:純度96.8%,
住友化学製)を加えた。この混合物をマイクロフルイダ
イザー(13,000psi、1パス)で乳化し、乳液
を得た。この乳化液の粘度は124cp(25℃)で、平
均乳化粒子径が1.3μmであった。
【0125】この乳液を、入り口温度220℃およびア
トマイザー回転数30,000rpmの条件下、スプレ
ードライヤーで水を蒸発乾固して、粒子径5〜50μm
のフェニトロチオンマイクロカプセル(フェニトロチオ
ン含量30%)を得た。
【0126】(ii) フェニトロチオン-フェリムゾン-フ
サライド-エトフェンプロックス混合粉剤DLの製造 10重量部のフェニトロチオンマイクロカプセル、2重
量部のフェリムゾン、1.5重量部のフサライド、0.5
重量部のエトフェンプロックス、2重量部のホワイトカ
ーボン、0.05重量部のペンタエリスリチリ-テトラキ
ス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニ
ル)]プロピオネート、0.45重量部の1-フェニル-
1-キシリルエタン(SAS-296TM:日本石油製)、
82.5重量部の粉剤DL用クレーを秤量し、ナウター
ミキサーで混合する。更にフラッシュミキサーで粉剤し
粉剤DLを得た。この粉剤DLの粒子径は5〜50μm
であった。
【0127】〔参考例1〕粉剤DL(フェリムゾン-フ
ェニトロチオン) フェリムゾン2重量部、フェニトロチオン3重量部、ホ
ワイトカーボン2重量部、流動パラフィン1重量部およ
びクレー92重量部を秤量し、ライカイ機で混合した。
さらにフラッシュミキサーで再混合し粉剤DLを得た。
この粉剤DLの粒子径は5〜50μmであった。
【0128】〔参考例2〕粉剤DL(トリシクラゾール
-フェニトロチオン) トリシクラゾール1重量部、フェニトロチオン2重量
部、流動パラフィン1重量部およびクレー96重量部を
秤量し、参考例1と同様にして粉剤DLを得た。この粉
剤DLの粒子径は5〜50μmであった。
【0129】〔参考例3〕粉剤DL(フェリムゾン-フ
ェニトロチオン) フェニトロチオン3重量部およびアラビアガム20重量
部を秤量し、ライカイ機で混合した。更に、フェリムゾ
ン2重量部、ホワイトカーボン3重量部、流動パラフィ
ン1重量部およびクレー71重量部を秤量し、先の混合
粉末に添加し、ライカイ機で混合した。さらにフラッシ
ュミキサーで再混合し粉剤DLを得た。この粉剤DLの
粒子径は5〜50μmであった。
【0130】〔参考例4〕粉剤DL(ニテンピラム) ニテンピラム0.25重量部、流動パラフィン1.0重量
部、ホワイトカーボン0.5重量部、クレー98.25重
量部を秤量し、ライカイ機で混合した。さらにフラッシ
ュミキサーで再混合し粉剤DLを得た。この粉剤DLの
粒子径は5〜50μmであった。
【0131】〔参考例5〕粉剤DL(BPMC-ベンス
ルタップ) BPMC3重量部、ベンスルタップ2重量部、酸化亜鉛
5重量部、ホワイトカーボン5重量部、リン酸イソプロ
ピル0.6重量部、流動パラフィン0.5重量部およびク
レー83.9重量部を秤量し、ライカイ機で混合した。
さらにフラッシュミキサーで再混合し粉剤DLを得た。
この粉剤DLの粒子径は5〜50μmであった。
【0132】〔参考例6〕粉剤DL(フェリムゾン-フ
サライド-カルタップ-エトフェンプロックス) フェリムゾン2重量部、フサライド1.5重量部、カル
タップ塩酸塩2重量部、エトフェンプロックス0.5重
量部、流動パラフィン1重量部、フェノール系抗酸化剤
(イルガノックス1010TM)0.05重量部、1-フェ
ニル-1-キシリルエタン(日石ハイゾールSAS-29
TM)0.45重量部、ホワイトカーボン1.25重量
部、リン酸イソプロピル0.25重量部およびクレー9
1重量部を秤量し、ライカイ機で混合する。更にバンダ
ムミルで粉剤し粉剤DLを得た。この粉剤DLの粒子径
は5〜50μmであった。
【0133】〔参考例7〕粉剤DL(フェニトロチオ
ン) 3重量部のフェニトロチオン0.5重量部のイソプロピ
ルホスフェート、1.0重量部の流動パラフィン、3重
量部のホワイトカーボンおよび92.5重量部のクレー
を秤量し、ライカイ機で混合した。更に、フラッシュミ
キサーで混合し、粒子径5〜50μmの粉剤DLを得
た。
【0134】〔試験例1〕実施例1〜7及び参考例1〜
6で得られた各々20gを試料びんに入れ密栓した後、
40℃で1ケ月間保存した。期間経過後ただちに試料を
取り出し、高速液体クロマトグラフィーで有効成分の含
量測定を行った。試験結果を〔表1〕に示す。分解率
(%)は下式から求めた。
【0135】
【数1】
【0136】
【表1】
【0137】〔試験例2〕薬効試験 実施例3および4で得られた粉剤DLを用い、トビイロ
ウンカ3令幼虫およびツマグロヨコバイ3令幼虫(共に
累代飼育虫)に対する殺虫効果を調べた。
【0138】所定量(10、30または90mg/株)の
各薬剤をイネ苗(2葉期)に散布し、直ちに処理イネ苗
を試験管に収容し、トビイロウンカは薬剤散布当日に、
ツマグロヨコバイは薬剤散布一日後に、それぞれ10頭
ずつ同一株に放飼した(28±1℃)。放飼一日後およ
び二日後に生存虫数を調べた。その結果を〔表2〕に示
す。試験は三反復で実施した。各虫の死虫率は次の式で
求めた。
【0139】
【数2】
【0140】
【表2】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性被覆物質中に農薬活性成分を保持せ
    しめた粒子径50μm以下の農薬マイクロカプセル。
  2. 【請求項2】水溶性被覆物質が、5〜40のsp値を有
    し、成膜作用または包接作用を有するものである請求項
    1記載の農薬マイクロカプセル。
  3. 【請求項3】水溶性被覆物質が水溶性高分子物質または
    シクロデキストリンである請求項1または2記載の農薬
    マイクロカプセル。
  4. 【請求項4】水溶性高分子物質が水溶性天然高分子、水
    溶性半合成高分子または水溶性合成高分子である請求項
    3記載の農薬マイクロカプセル。
  5. 【請求項5】水溶性被覆物質が、植物粘質物の水溶性天
    然高分子、デンプン系水溶性半合成高分子またはシクロ
    デキストリンである請求項1〜4のいずれかに記載の農
    薬マイクロカプセル。
  6. 【請求項6】水溶性被覆物質が、アラビアガム、デキス
    トリン、α-シクロデキストリンである請求項1〜5の
    いずれかに記載の農薬マイクロカプセル。
  7. 【請求項7】農薬活性成分が室温で油状である請求項1
    〜6のいずれかに記載の農薬マイクロカプセル。
  8. 【請求項8】農薬活性成分と水溶性被覆物質との配合比
    が、1/100〜10/1(重量比)である請求項1〜
    7のいずれかに記載の農薬マイクロカプセル。
  9. 【請求項9】水溶性被覆物質を溶解した水溶液中に、農
    薬活性成分を溶解、分散または乳化させ、得られた混合
    液を噴霧乾燥する請求項1〜8のいずれかに記載の農薬
    マイクロカプセルの製造法。
  10. 【請求項10】該混合液の粘度が25℃において、2,
    000cp以下である請求項9記載の製造法。
  11. 【請求項11】農薬活性成分が水難溶性固体物質であ
    り、混合液中の分散粒子が0.1〜10μm以下の平均
    粒子径である請求項9または10記載の製造法。
  12. 【請求項12】農薬活性成分が室温で油状であり、混合
    液中の乳化粒子が0.1〜5μmの平均粒子径である請
    求項9または10記載の製造法。
  13. 【請求項13】水溶性被覆物質を50(W/V)%以下の濃
    度で溶解する請求項9〜12のいずれかに記載の製造
    法。
  14. 【請求項14】乾燥温度が50〜250℃である請求項
    9〜13のいずれかに記載の製造法。
  15. 【請求項15】請求項9〜14のいずれかの方法によっ
    て製造されうる農薬マイクロカプセル。
  16. 【請求項16】水溶性被覆物質中に農薬活性成分を保持
    せしめた粒子径50μm以下の農薬マイクロカプセルお
    よび当該活性成分と配合禁忌の関係にある農薬活性成分
    を含有する安定化された農薬組成物。
  17. 【請求項17】粉剤DLである請求項16記載の安定化
    された農薬組成物。
  18. 【請求項18】水溶性被覆物質中に室温で油状農薬活性
    成分を保持せしめた粒子径50μm以下の農薬マイクロ
    カプセルを含有する農薬固形乳剤。
  19. 【請求項19】農薬マイクロカプセル中に、更に非イオ
    ン性界面活性剤を含有する請求項18記載の農薬固形乳
    剤。
  20. 【請求項20】非イオン性界面活性剤として、HLB2
    〜8の非イオン性界面活性剤とHLB10〜19の非イ
    オン性界面活性剤とを含有する請求項19記載の農薬固
    形乳剤。
JP4344803A 1991-12-27 1992-12-24 農薬マイクロカプセルを含有する農薬組成物 Expired - Lifetime JP2848173B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34665891 1991-12-27
JP3-346658 1991-12-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05238904A true JPH05238904A (ja) 1993-09-17
JP2848173B2 JP2848173B2 (ja) 1999-01-20

Family

ID=18384942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4344803A Expired - Lifetime JP2848173B2 (ja) 1991-12-27 1992-12-24 農薬マイクロカプセルを含有する農薬組成物

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5686385A (ja)
EP (1) EP0548901B1 (ja)
JP (1) JP2848173B2 (ja)
KR (1) KR100266459B1 (ja)
AT (1) ATE193799T1 (ja)
CA (1) CA2086077C (ja)
DE (1) DE69231177T2 (ja)
ES (1) ES2148163T3 (ja)
TW (1) TW241194B (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1149618A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Sumitomo Chem Co Ltd 殺虫剤組成物
WO1999051092A1 (fr) * 1998-04-03 1999-10-14 Sumitomo Chemical Company, Limited Compositions de lutte contre les parasites
JP2004161549A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Kao Corp 植物活力剤造粒体
KR100457251B1 (ko) * 2002-03-27 2004-11-16 주식회사 한국아핀사 마이크로캡슐 형태의 살충제 및 이의 제조방법
KR100457391B1 (ko) * 1996-12-27 2005-04-06 주식회사 엘지생활건강 바퀴벌레유인독이제용마이크로캡슐제조성물및그의제조방법
KR100461086B1 (ko) * 1996-12-27 2005-04-06 주식회사 엘지생활건강 수소이온농도인지분해성바퀴벌레유인독이제용살충성마이크로캡슐제조성물및그의제조방법
JP2005527608A (ja) * 2002-05-29 2005-09-15 バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト マイクロカプセル製剤
JP2007084561A (ja) * 1995-06-07 2007-04-05 Syngenta Ltd マイクロカプセル化殺虫剤の乾燥水分散性組成物
JP2014003924A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Sanei Gen Ffi Inc 油脂包接組成物及び該組成物を含有する粉末調味料

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5981719A (en) 1993-03-09 1999-11-09 Epic Therapeutics, Inc. Macromolecular microparticles and methods of production and use
US6090925A (en) 1993-03-09 2000-07-18 Epic Therapeutics, Inc. Macromolecular microparticles and methods of production and use
CA2179743A1 (en) * 1993-12-23 1995-06-29 Raymond J. Tucci Slow-release insect-repellent formulations and uses
US5639710A (en) * 1994-07-06 1997-06-17 Zeneca Limited Solid microspheres for agriculturally active compounds and process for their production
AU4844796A (en) * 1995-03-02 1996-09-18 Takeda Chemical Industries Ltd. A prolonged release composition, use and production thereof
JPH08266887A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Fuji Photo Film Co Ltd マイクロカプセルの製造における粒径の自動測定制御方法およびその装置
CN1127290C (zh) * 1995-08-29 2003-11-12 纳幕尔杜邦公司 水不溶涂料包被保护固粒的农作物保护组合物及其保护混合物
US5700475A (en) * 1995-12-29 1997-12-23 Monsanto Company Stabilized pesticidal compositions and their use
DE19610398C2 (de) * 1996-03-16 1998-04-09 Lohmann Therapie Syst Lts Injektionsverfahren zur Verabreichung wirkstoffhaltiger Mikropartikel an Pflanzen
GB2316870A (en) 1996-09-05 1998-03-11 R & C Products Pty Ltd Insecticidal bait composition based on a combination of microencapsulated and non-microencapsulated insecticides
US20050113255A1 (en) * 1998-10-27 2005-05-26 Washington State University Research Foundation Use of lipid formulations to protect horticultural crops
US6793937B2 (en) * 1999-10-22 2004-09-21 3M Innovative Properties Company Method of delivering active material within hydrogel microbeads
AR030941A1 (es) * 2000-08-22 2003-09-03 Agres Ltd Composicion liberable y metodo de preparacion
EP1315423B1 (en) * 2000-08-22 2010-03-31 Encoate Holdings Limited A thermo-stable bio-matrix
US20030185938A1 (en) * 2000-09-19 2003-10-02 De Haan Ben Rudolf Targeting of active compounds to curd during cheese making
CN1209012C (zh) * 2000-12-19 2005-07-06 百优德琳有限公司 一种生产持续释放的农用化学品的方法
KR20030037989A (ko) * 2001-11-08 2003-05-16 알앤엘생명과학주식회사 사이로마진과 델타메트린을 유효성분으로 하는 살충제조성물
US20060270561A1 (en) * 2005-05-24 2006-11-30 Keim William A Compositions for use in stored crop treatment aerosols and method and apparatus for application to stored crops
US20060270560A1 (en) * 2005-05-24 2006-11-30 Keim William A Compositions for use in stored crop treatment aerosols and method and apparatus for application to stored crops
WO2007000643A2 (en) * 2005-06-28 2007-01-04 United Phosphorus, Ltd. Improved storage stable formulation and a process for its preparation
JP2007223907A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Sumika Enviro-Science Co Ltd マイクロカプセル剤及びその製造方法
JP5777478B2 (ja) * 2011-10-12 2015-09-09 信越化学工業株式会社 水分散型性フェロモン徐放製剤
JP6507146B2 (ja) 2013-03-14 2019-04-24 ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー ジチオピル除草剤のカプセル懸濁製剤
RS58115B1 (sr) * 2013-10-28 2019-02-28 Agrosolution Gmbh & Co Kg Preparati u obliku vodenih suspenzija i njihova upotreba kao folijarnih đubriva
EP2865659A1 (de) * 2013-10-28 2015-04-29 Agrosolution GmbH & Co. KG Wässrige Suspensionszubereitungen und deren Verwendung als Blattdünger
WO2019030650A1 (en) * 2017-08-07 2019-02-14 Indofil Industries Limited PESTICIDAL COMPOSITION AND PROCESS FOR PREPARING THE SAME
WO2019030649A1 (en) * 2017-08-07 2019-02-14 Indofil Industries Limited PESTICIDE COMPOSITION AND PROCESS FOR PREPARATION
CN115777704B (zh) * 2023-02-08 2023-04-28 潍坊市种子有限公司 一种抗旱种子包衣剂及其制备方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3780170A (en) * 1972-07-03 1973-12-18 Warner Lambert Co Tasteless methenamine mandelate
DE2805106A1 (de) * 1978-02-07 1979-08-16 Hoechst Ag Mikrokapseln aus polyvinylalkohol mit fluessigem, wasserunloeslichem fuellgut und verfahren zu deren herstellung
US4230687A (en) * 1978-05-30 1980-10-28 Griffith Laboratories U.S.A., Inc. Encapsulation of active agents as microdispersions in homogeneous natural polymeric matrices
HU184066B (en) * 1979-12-28 1984-06-28 Chinoin Gyogyszer Es Vegyeszet Plant growth regulating substance and process for preparing such compound
FR2496403A1 (fr) * 1980-12-23 1982-06-25 Sandoz Sa Produits Formulation rodenticide a base de scilliroside
JPS5890502A (ja) * 1981-11-25 1983-05-30 Kumiai Chem Ind Co Ltd 農園芸用粉剤組成物
US4462839A (en) * 1983-06-16 1984-07-31 Fmc Corporation Enteric coating for pharmaceutical dosage forms
JPS6064904A (ja) * 1983-09-16 1985-04-13 Sumitomo Chem Co Ltd プロシミドン易水分散性顆粒状製剤およびその製造法
JPS6122003A (ja) * 1984-07-09 1986-01-30 Toyo Jozo Co Ltd 殺虫剤組成物
US4790990A (en) * 1984-08-27 1988-12-13 Monell Chemistry Senses Center Mammalian livestock feed, Mammalian livestock feed additive, and methods for using same
DE3816865A1 (de) * 1988-05-18 1989-11-23 Brehm International Marketing Matte zum aufziehen von pflanzen, insbesondere gras
JP2703271B2 (ja) * 1988-07-26 1998-01-26 有恒薬品工業株式会社 有害生物防除剤組成物
US5160530A (en) * 1989-01-24 1992-11-03 Griffin Corporation Microencapsulated polymorphic agriculturally active material
US5073191A (en) * 1989-01-24 1991-12-17 Griffin Corporation Microencapsulated agriculturally active material

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007084561A (ja) * 1995-06-07 2007-04-05 Syngenta Ltd マイクロカプセル化殺虫剤の乾燥水分散性組成物
KR100457391B1 (ko) * 1996-12-27 2005-04-06 주식회사 엘지생활건강 바퀴벌레유인독이제용마이크로캡슐제조성물및그의제조방법
KR100461086B1 (ko) * 1996-12-27 2005-04-06 주식회사 엘지생활건강 수소이온농도인지분해성바퀴벌레유인독이제용살충성마이크로캡슐제조성물및그의제조방법
JPH1149618A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Sumitomo Chem Co Ltd 殺虫剤組成物
WO1999051092A1 (fr) * 1998-04-03 1999-10-14 Sumitomo Chemical Company, Limited Compositions de lutte contre les parasites
KR100457251B1 (ko) * 2002-03-27 2004-11-16 주식회사 한국아핀사 마이크로캡슐 형태의 살충제 및 이의 제조방법
JP2005527608A (ja) * 2002-05-29 2005-09-15 バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト マイクロカプセル製剤
US7754655B2 (en) 2002-05-29 2010-07-13 Bayer Cropscience Ag Microcapsule formulations
JP2004161549A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Kao Corp 植物活力剤造粒体
JP2014003924A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Sanei Gen Ffi Inc 油脂包接組成物及び該組成物を含有する粉末調味料

Also Published As

Publication number Publication date
EP0548901A1 (en) 1993-06-30
EP0548901B1 (en) 2000-06-14
ATE193799T1 (de) 2000-06-15
KR930011815A (ko) 1993-07-20
TW241194B (ja) 1995-02-21
CA2086077A1 (en) 1993-06-28
DE69231177D1 (de) 2000-07-20
DE69231177T2 (de) 2001-03-01
CA2086077C (en) 2003-06-10
JP2848173B2 (ja) 1999-01-20
US5686385A (en) 1997-11-11
KR100266459B1 (ko) 2000-09-15
ES2148163T3 (es) 2000-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2848173B2 (ja) 農薬マイクロカプセルを含有する農薬組成物
JP4381802B2 (ja) 油基剤懸濁濃縮液
EP1982590B1 (en) Pesticide-containing resin compositions controlled in dissolution, process for production thereof, and pesticide preparations
MXPA04011822A (es) Formulaciones en microcapsulas.
JP2002538186A (ja) 新規農薬および/または植物成長調節組成物
AU2015220405B2 (en) Water dispersible granule composition
WO1998003064A1 (en) Disintegrant composition for dispersible solids
JP3883228B2 (ja) 農薬組成物およびその製造法
JP4707254B2 (ja) 粒状組成物及びその製造方法
JP3257952B2 (ja) 貯蔵安定性の向上した農薬粒剤およびその製法
JP2005519869A (ja) 活性成分粉剤
CA2730199A1 (en) Method of manufacture of sustained-release formulation composition
JPH06312904A (ja) 農薬組成物
CN1298278A (zh) 珠状聚合物制剂
WO1996026719A1 (en) A prolonged release composition, use and production thereof
JP2011195581A (ja) 組成物
JP4874452B2 (ja) 固体物質のマイクロカプセル化方法およびマイクロカプセル組成物
JP2860920B2 (ja) 水面施用浮遊性農薬製剤
JPH07233002A (ja) 農薬製剤
JP4276809B2 (ja) 農薬の施用方法およびそれに用いる農薬製剤
DE102009022893A1 (de) Pulverformulierungen mit Adsorbens-Partikeln
JPH08277201A (ja) 改良された農薬製剤
JP4649957B2 (ja) 水性懸濁農薬組成物
JPH0558804A (ja) 水面施用浮遊性農薬製剤
JPH08239301A (ja) 新規組成物およびその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19981006

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091106

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091106

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101106

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101106

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111106

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 15