JP2703271B2 - 有害生物防除剤組成物 - Google Patents

有害生物防除剤組成物

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文康 皆川
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、有害生物防除剤組成物およびこれを利用
して有害生物を防除する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より有害生物防除(たとえば、白アリ、黒アリ、
ゴミムシダマシ等の防除)に利用されている薬剤には、
乳剤または油剤が多い。そして、その利用態様には代表
的なものとして家屋や各種構築物の床下部分の土壌への
散布、壁面、壁間もしくは柱部分への主として木部への
塗布、吹付け、穿孔注入処理、または加圧もしくは減圧
注入処理等が知られている。しかし、これらの部分を薬
剤で処理する場合、床が低かったりまた通風口が小さい
と施工が非常に困難であったり、また、狭い空間での散
布作業では、薬剤をミストで吸い込んだりもしくは皮膚
に付着したりして、作業従事者の衛生安全管理面で問題
となる。そのうえ油剤散布の場合には、壁間の断熱素材
を損傷したり引火性等の危険も伴う。さらに、通常乳剤
の場合は水に希釈して土壌表面に散布するが、その際約
3〜5リットル/m2もの多量の水を床下に散布すること
により、結果として床下の湿度が高くなり、床または畳
にカビが発生したり、木部が腐るなどの問題が起こる。
このような場合に水を使用しないで散布できる粉剤が適
しているが、従来の粉剤散布方法では狭い床下に作業者
が入り散布するとき、乳剤もしくは油剤の散布のときと
同様に、薬剤を吸い込んだり、皮膚に付着したりする等
の作業従事者の衛生安全管理上の問題がある。そればか
りでなく、従来の有害生物防除用の粉状組成物は、たと
えば常温で液体の殺生有効成分の場合、その製剤濃度は
使用する増量剤の吸油性に比例し、タルクのようなもの
であれば約5%が限界であり、それ以上の製剤濃度では
流動性が損われ、散布時に粉剤としての機能が失われて
しまうなどの制約があり、また、殺生有効成分と増量剤
が直接触れていて、保存中に有効成分が分解し、安定性
に問題が生じる。そのため、これらの解決策として、流
動性改良剤または安定剤などの添加が検討されている
が、未だ満足できる結果が得られていないのが実状であ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来の技術における有害生物防除用粉末
組成物には、流動性(散粉性)および有効成分への安定
性に問題があり、また床下等への粉剤散布にあたって
も、作業者が外から安全に散布処理できない等の問題点
があり、これらを解決することが課題となっていた。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この発明は殺生剤を平
均粒径100μm以下にマイクロカプセル化したもの0.5〜
80.0重量%、殺生剤のマイクロカプセル化していない好
ましくは平均粒径100μm以下のもの0.1〜10.0重量%、
および粒子径が100μm以下でかつ嵩比重が0.05〜1.10
の粉状増量剤20.0〜99.4重量%を必須成分とした有害生
物防除用粉末組成物とする手段を採用したものである。
以下その詳細を述べる。
まず、この発明における殺生剤は各種の殺虫性化合物
であり、有機リン系のものとして、たとえば、カルビン
ホス、クロルピルホス、クロルピリホスメチル、シアノ
フェンホス、シアノホス、ダイアジノン、ジクロルボ
ス、フェニトロチオン、フェンチオン、マラチオン、ナ
レド、ピリミホスメチル、プロチオホス、ピリダフェン
チオン、サリチオン、テトラクロルビンホス、トリクロ
ルホン、ブロモホス、プロペタンホスなどが、また、カ
ーバメート系のものとして、たとえば、BPMC、カルバリ
ル、CPMC、エチオフェンカーブ、MPMC、MTMC、プロメカ
ルグ、スエップ、プロポキサーなどが、さらにピレスロ
イド系のものとしてサイパーメンスン、サイフェノトリ
ン、デルタメスリン、フェンプロパスリン、フェンバレ
レート、カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン、プ
ロパルスリン、レスメスリン、シフェノトリン、シフル
スリン、アルファーメスリン、トラロメスリン、フルサ
イスリネートなどまたはこれらの幾何異性体および光学
異性体が挙げらる。
つぎに、この発明におけるこれら有効な殺虫性化合物
のマイクロカプセル化に必要な皮膜は、粉剤の混合に際
して破壊されない程度の物理的強度を有する皮膜であれ
ばよく、このような膜物質としては、たとえばホルマリ
ン尿素樹脂、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリアク
リロニトリル、ポリエチレン、ポリブチルメタクリレー
ト、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリアリレン
ポリイソシアナート、ゼラチン、カゼイン、アルブミ
ン、フィブリノーゲン、ヘモグロビン、ポリビニルピロ
リドン、カラゲナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ア
ラビアガム、トラガントガム、ロールストビーンガム、
グアーガム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニル
スルホン酸、セルロース誘導体、ポリビニル誘導体、デ
ンプン誘導体、アミノ酸誘導体、ビニルピリジン−アク
リル酸系共重合体、ケイ酸、ポリウレア、ポリウレタ
ン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポ
リスルホネート、ポリスルホンアミド、エポキシ樹脂な
どを挙げることが出来る。
さらに、この発明における粒子径が100μm以下の粉
状増量剤としては、たとえば、ホワイトカーボン、ケイ
ソウ土、結晶セルロース、クレー、炭酸カルシウム、カ
オリン、タルク、ベントナイト、ゼオライト、セピオラ
イト、アタパルジャイトなどを挙げることができる。な
お、この発明の有害生物防除剤組成物においては、必要
に応じて流動性改良剤(吐粉性改良剤)、たとえば、PA
P(イソプロピルホスフェイト)、ポリエチレングリコ
ール、パラフィン、脂肪酸などを添加してもよい。
以上述べた殺生剤のマイクロカプセル化したものと増
量剤との配合割合をそれぞれ1.5〜80.0および20.0〜99.
5重量%とした理由は、それぞれの必須成分が下限値未
満の少量ではその配合効果は期待できず、また逆に上限
値を越える多量では増量による利点よりも経済的不利ま
たは均一散布の困難性など好ましくない問題を生じるよ
うになるからである。そして、別途、散布直後の速効性
が要求される場合には、マイクロカプセル化されていな
い好ましくは平均粒子径100μm以下の殺生剤を0.1〜10
重量%配合することにより目的が達せられ、同時に配合
されて共存するマイクロカプセル化された殺生剤により
残効性も維持される。ここで、マイクロカプセル化され
ていない殺生剤が0.1重量%未満の少量では速効性の効
果が現われず、また10重量%を越える多量では他の成分
の配合割合を制限して好ましくない。なお、この際もこ
れら必須成分の他に、流動性改良剤等を適宜添加するこ
ともできる。
このような必須成分およびその他必要に応じて添加さ
れる各種成分を、たとえばリボンブレンダーまたはV型
混合機等のような通常の混合機を用いて混合すれば容易
にこの発明の有害生物防除剤組成物が得られる。そして
得られたこの発明の組成物を有害生物の防除が要求され
る箇所に移送供給するための散粉装置としては、強制送
り出し式、空気搬送式などの型式のものがあり、たとえ
ばカーペットダスター〔(株)丸山製作所製〕、アトマ
イト・ダスター〔ロード・ローウエル社製〕、ロビンジ
ェットダスター〔富士小松ロビン(株)製〕、ミタス
〔みのる産業(株)製〕などを例示することが出来る。
〔作用〕
この発明の有害生物防除剤組成物は平均粒子径100μ
m以下のマイクロカプセル化された殺生剤を有効成分と
して用いたことによって、粉剤として混合した後、有効
成分は濃度勾配が小さくしかも化学的に安定していて、
長期保存に対する安定性の優れた粉末状殺生剤となり、
一方速効性を加味する目的でマイクロカプセル化されて
いない殺生剤を添加することにより、速効性と残効性の
両面を持つ粉末状殺生剤組成物が得られる。さらに散粉
性については、有効成分がマイクロカプセル化されてい
るために流動性に富み、散粉装置〔みのる産業社製:ミ
タスDK−M型〕によって家屋の床下などの悪条件下にあ
る場所においても均一散布できる。
〔実施例〕
実施例1、2、参考例1〜5 マイクロカプセル化された殺生剤、マイクロカプセル
されない殺生剤および増量剤を第1表に示す配合割合
(重量%)で混合し、この発明の有害生物防除剤組成物
を調製した。得られた粉末状組成物に対して、つぎに示
す方法で殺生成分の化学的安定性(50℃、4週後の分解
率%)、有効成分の濃度勾配の有無および散粉性の評価
を行ない、その結果を第2表に一括表示した。
A.有効成分の化学的安定性: 各サンプルを容積100mlの褐色ガラス瓶に入れて密栓
した後、50℃恒温槽に入れ4週間保存した。そして、各
サンプル中の殺生成分をガスクロマトグラフ法により分
析し、次式から分解率(%)を求めた。
その結果、分解率が10%未満のものを○印、10%以上
のものを×印で示し、二段階に評価した。
B.有効成分の濃度勾配の有無: サンプル500gをポット(直径8cm、高さ20cm)に入
れ、振温装置〔岩崎製作所社製:KMシェカーV−S型〕
で、10分間振温後、上部(約1cm)および底部(約1cm)
よりサンプリングし、ガスクロマトグラフ法により殺生
成分を分析した。その結果、上部と底部の分析値が10%
以内で一致する場合を濃度勾配無し(○印)とし、10%
以上の差がある場合を濃度勾配有り(×印)と判定し
た。
C.散粉性: 図に示すような薄い空間の(長さ400cm、幅300cm、高
さ50cm)の容器1内で散粉テストを実施した。すなわち
散粉装置〔みのる産業社製:ミタスDK−M型〕2を用い
て、幅方向の中央部に設けられた横30cm縦20cmの散粉口
3から散粉した。散粉量は3リットル/m2(嵩比重0.2の
場合0.6kg/m2)とし、四隅にペトリ皿(直径90mm)4を
置き、散粉処理後に各ペトリ皿4上の粉剤重量を測定し
た。評価は各ペトリ皿4上の粉剤重量が3〜4.6gの範囲
であれば散粉性良い(○印)とし、それ以外を不良(×
印)と評価した。
比較例1〜5: 第1表に示す配合割合(重量%)で殺生剤および増量
剤を混合したこと以外は実施例1と全く同様の方法で粉
末状組成物を調製し、得られた組成物に対して実施例1
と同じ評価を試みた。その結果を第2表に併記したが、
この発明の限定条件を外れた比較例1〜5は評価結果に
欠陥があり、実施例1および2の何れよりも著しく劣っ
たものであることが明らかとなった。
〔効果〕
以上述べたことから明らかなように、この発明の有害
生物防除剤組成物は殺生成分の化学安定性および散粉性
はきわめて良好であり、しかも有効成分の濃度勾配も認
められず、速効性と残効性の両面を持つので、従来品に
は見られない優れたものであることがわかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は散粉性の評価試験装置の構造を示すための模式
化した一部切欠の平面図、第2図は第1図の一部切欠の
側面図である。 1……容器、2……散粉装置、 3……散粉口、4……ペトリ皿。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】殺生剤を平均粒子径100μm以下にマイク
    ロカプセル化したもの0.5〜80.0重量%、殺生剤のマイ
    クロカプセル化していない好ましくは平均粒子径100μ
    m以下のもの0.1〜10.0重量%、および平均粒子径が100
    μm以下でかつ嵩比重が0.05〜1.10の粉状増量剤20.0〜
    99.4重量%を必須成分として含有していることを特徴と
    する有害生物防除剤組成物。
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JPS6466104A (en) * 1987-09-04 1989-03-13 Sumitomo Chemical Co Agricultural chemical and insecticidal composition
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