JPH05238439A - 車両のドア取付用台車構造 - Google Patents

車両のドア取付用台車構造

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JPH05238439A
JPH05238439A JP4039638A JP3963892A JPH05238439A JP H05238439 A JPH05238439 A JP H05238439A JP 4039638 A JP4039638 A JP 4039638A JP 3963892 A JP3963892 A JP 3963892A JP H05238439 A JPH05238439 A JP H05238439A
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door
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elevating
changing
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JP4039638A
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Inventor
Hiroyuki Yoshida
博行 吉田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアの取付けに適した状態でドアを搬入する
ことができる車両のドア取付用台車構造を提供する。 【構成】 ドア1を保持する保持部材2と、この保持部
材2を昇降自在に支持する台車本体3と、上記保持部材
2を昇降させる昇降駆動手段4とを備えた車両のドア取
付用台車構造であって、上記保持部材2の上昇動作に応
じて車体の高さ基準面に当接する当接部材28と、この
当接部材28が上記高さ基準面に当接した時点から昇降
部材2が予め設定された設定移動量だけ移動したときに
上記昇降駆動手段4の作動を停止させる制御手段90
と、上記設定移動量を車種に応じて変更するスライド駆
動手段46等からなる移動量変更手段とを備えた高さ設
定手段5を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体に対してドアを取
付ける際に使用する車両のドア取付用台車構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開昭63−39093号
公報に示されるように、車体の組立て作業時に、ドアを
立設状態で保持する作業用台車を用いてドアを組付け位
置に搬入し、上記作業用台車によってドアを支持しつつ
ドアヒンジを介して車体のピラーにドアを取付けるよう
にしたものが知られている。そして上記作業用台車は、
走行車輪を有する台車本体と、この台車本体に昇降自在
に支持された昇降フレームと、上記昇降フレームを昇降
駆動する駆動手段とを有し、この駆動手段によって昇降
フレームを所定の高さに上昇させることにより、ドアと
車体のドア取付け部との位置合わせを行なうように構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記作業用台車は、車
体のサイドシルの下端部に当接する掛け合い係合部材に
よって昇降フレームの上昇量を規制するように構成され
ており、この構成では、上記サイドシルの下端部からな
る高さ基準面と、ドアの設置高さとが車種に応じて変化
した場合に、ドアを車体の取付部に対して正確に位置合
わせすることができない。このために上記従来の作業用
台車では、ドアの下辺部を保持する保持部材をばね等の
弾性体を介して支持し、この弾性体を変形させることに
よって上記車種の相違に起因するドアの設置高さの違い
を吸収するようにしているが、このように構成した場合
には、上記弾性体を変形させた状態でドアの組付け作業
を行なわなければならないため、却って作業が煩雑にな
るという問題がある。
【0004】また、上記従来の作業台車は、作業者が車
体の位置に応じて台車を操作してドアを搬入するように
構成されており、車体の搬送ラインに対するドアの搬入
時に台車を位置決めすることができないので、ドアの取
付けに適した位置にドアを搬入することが困難であると
いう問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、ドアの取付けに適した状態でドアを
搬入することができる車両のドア取付用台車構造を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ドアを保持する保持部材と、この保持部材を昇降自在に
支持する台車本体と、上記保持部材を昇降させる昇降駆
動手段とを備えた車両のドア取付用台車構造であって、
上記保持部材の上昇動作に応じて車体の高さ基準面に当
接する当接部材と、この当接部材が上記高さ基準面に当
接した時点から予め設定された設定移動量だけ上記保持
部材が移動したときに上記昇降駆動手段作動を停止させ
る制御手段と、上記設定移動量を車種に応じて変更する
移動量変更手段とを有する保持部材の上昇高さ設定手段
を設けたものである。
【0007】請求項2記載の発明は、ドアを保持する保
持部材と、この保持部材を昇降自在に支持する台車本体
と、上記保持部材を昇降させる昇降駆動手段とを備えた
車両のドア取付用台車構造であって、車体の搬送ライン
に沿って設置された位置決め部材に係合される係合用突
部と、この係合用突部の設置位置を車種に応じて変更す
る位置変更手段とを有する搬入位置決め手段を設けたも
のである。
【0008】請求項3記載の発明は、ドアを保持する保
持部材と、この保持部材を昇降自在に支持する台車本体
と、上記保持部材を昇降させる昇降駆動手段とを備えた
車両のドア取付用台車構造であって、上記保持部材の上
昇動作に応じて車体の高さ基準面に当接する当接部材
と、この当接部材が上記高さ基準面に当接した時点から
予め設定された設定移動量だけ上記保持部材が移動した
ときに上記昇降駆動手段作動を停止させる制御手段と、
上記設定移動量を車種に応じて変更する移動量変更手段
とを有する保持部材の上昇高さ設定手段を設けるととも
に、車体の搬送ラインに沿って設置された位置決め部材
に係合される係合用突部と、この係合用突部の設置位置
を車種に応じて変更する位置変更手段とを有する搬入位
置決め手段を設け、さらに上記移動量変更手段および位
置変更手段を連動させて駆動する操作ロッドを設けたも
のである。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、移動量変更
手段によって保持部材の設定移動量を車種に応じて変更
した後、昇降駆動手段を駆動して保持部材を上昇させる
と、これに応じて当接部材が上昇して車体の高さ基準面
に当接し、さらに上記保持部材が予め設定された設定移
動量だけ上昇した時点で、上記昇降駆動手段の作動が停
止されることにより、上記保持部材に保持されたドアが
その取付けに適した高さに支持されることになる。
【0010】上記請求項2記載の発明によれば、位置変
更手段によって係合用突部の設置位置を車種に応じて変
更した後、ドア取付用台車を車体の搬送ラインに搬入し
て上記係合用突部を位置決め部材に当接させて係合する
ことにより、上記台車が位置決めされてドアがその取付
けに適した位置に搬入されることになる。
【0011】上記請求項3記載の発明によれば、操作ロ
ッドによって高さ設定手段の移動量変更手段を作動させ
ると、これに連動して搬入位置決め手段の係合部材の設
置位置が変更され、上記保持部材の上昇高さおよび台車
の搬入位置が同時に車種に対応した状態に設定されるこ
とになる。
【0012】
【実施例】図1ないし図3は、本発明に係る車両のドア
取付用台車構造の実施例を示している。上記ドア取付用
台車は、ドア1を保持する保持部材2と、この保持部材
2を昇降自在に支持する台車本体3と、上記保持部材2
を昇降駆動する昇降駆動手段4と、この昇降駆動手段4
の作動量を規制して車体に対するドア1の搬入高さを設
定する高さ設定手段5と、車両の搬送ラインに対する台
車の搬入位置を規制して車体に対するドアの搬入位置を
位置決めする搬入位置決め手段6とを備えている。
【0013】上記台車本体3は、角パイプ材等からなる
台車フレーム7と、この台車フレーム7の前端部中央お
よび後端部左右に設置された走行車輪8とを有し、上記
台車フレーム7の一側辺部には、表面に上記保持部材2
用のガイドレール10が取付けられた左右一対の支柱9
が立設されるとともに、この両支柱9の上端部間には搬
送用の取手11が横架されている。
【0014】上記保持部材2は、角パイプ材等からなる
昇降フレーム12と、この昇降フレーム12の側面に所
定間隔で突設された4本のアーム13と、このアーム1
3の先端部に取付けられた4個の支持ローラ14と、昇
降フレーム12の中央部上面に立設されたドア1の係止
部材15と、昇降フレーム12の側面前部に連結される
支持ピン16が突設された第1昇降部材17と、昇降フ
レーム12の側面後部に連結される支持ピン18が突設
された第2昇降部材19とを備えている。そして上記支
持ローラ14上にドア1を載置し、ドア1の内壁面を上
記係止部材15によって支持した状態で、上記昇降駆動
手段4の駆動力に応じ、昇降フレーム12および第1,
2昇降部材17,19をドア1とともに、上記ガイドレ
ール10に沿って昇降変位させるように構成されてい
る。
【0015】上記昇降駆動手段4は、図3および図4に
示すように、台車本体3の台車フレーム7に設けられた
支持軸20によって支持されたパンタグラフ式の平行リ
ンク21と、この平行リンク21の中間支点22,23
に連結された表裏一対のスライドプレート24,25
と、このスライドプレート24,25をスライド変位さ
せる駆動シリンダ26とを有している。
【0016】そして上記駆動シリンダ26を図3に示す
縮小状態から図4に示す伸長状態に移行させることによ
り、図の右方(台車の前方)に位置する中間支点22に
連結された表面側のスライドプレート24を図の左側に
スライドさせるとともに、図の左方(台車の後方)に位
置する中間支点23に連結された後面側のスライドプレ
ート25を図の右側にスライドさせることにより、上記
平行リンク21が起立状態となってその上端支点27に
連結された上記保持部材2の昇降フレーム12が上昇す
るようになっている。
【0017】また、上記高さ設定手段5は、図5ないし
図7に示すように、先端部が車体のサイドシル等の高さ
基準面に当接する当接部材28と、この当接部材28が
上記高さ基準面に当接したことを検出する第1検出手段
29とを備えている。
【0018】上記当接部材28は、その後端部が昇降フ
レーム12に設けられた枢軸30を支点に揺動自在に支
持された揺動バー31と、この揺動バー31の先端部に
ブラケット32を介して取付けられた合成ゴム等からな
る当接部33と、上記揺動バー31の中間部から側方に
突設された被検出部34とを有している。また、上記揺
動バー31の基端部には突片35が後方に突設され、こ
の突片35の上面と、上記昇降フレーム12の下面との
間には、揺動バー31の先端部を上昇させる方向に付勢
する圧縮ばね等からなる付勢部材36が設置されてい
る。
【0019】上記第1検出手段29は、第1昇降部材1
7に突設された前アーム37上に設置された検知プレー
ト38と、上記前アーム37の側面に取付けられたリミ
ットスイッチ等からなるセンサ39とを有している。上
記検知プレート38は、図8に示すように、支持プレー
ト40上に立設された支持ピン41によって昇降自在に
支持されたホルダー42に取付けられるとともに、この
ホルダー42内に配設された圧縮ばね等からなる付勢手
段43によって上方に付勢され、通常時には上記ホルダ
ー42の上端面が支持ピン41の上端部に取付けられた
ナット44に当接した上限位置に保持されている。
【0020】また、上記支持プレート40は、上記前ア
ーム37の上面に設けられたガイド部材45に沿って台
車の前後方向(図6の矢印X方向)に、スライド自在に
支持されるとともに、後述するスライド駆動手段46か
らなる間隔変更手段によってスライド操作されることに
より、上記検知プレート38の基板38aに突設された
六角ボルト等からなる4本の押動部材47の設置位置を
変化させて上記当接部材28の被検出部34に対向する
押動部材47が選択されるようになっている。そして上
記選択に応じて上記押動部材47からなる検出部と、こ
れに対向する当接部材28の被検出部34との間隔αが
車種に応じて段階的に変更され、当接部材28の先端当
接部33が上記高さ基準面に当接した時点から、保持部
材2を構成する上記昇降フレーム12がさらに上昇して
上記センサ39がオンとなるまでの移動量が調節される
ように構成されている。
【0021】すなわち、上記当接部材28は、昇降駆動
手段4による昇降フレーム12の上昇操作に応じて上昇
し、その先端当接部33が上記高さ基準面に当接した時
点で先端部の上昇が阻止されるため、上記昇降フレーム
12とともに上昇する第1昇降部材17および第1検出
手段29の上方への移動に応じ、上記当接部材28の被
検出部34が下方に相対移動して上記押動部材47に当
接し、この押動部材47が上記付勢部材43の付勢力に
抗して検知プレート38を押下げることにより、この検
知プレート38がセンサ39の検知ローラ39aに当接
するように構成されている(図18参照)。
【0022】そして上記各押動部材47は、それぞれ異
なる高さに設定されているため、その上端面と上記被検
出部34の下面との間隔αが、上記選択に応じて各押動
部材47毎に変化することにより、上記のように当接部
材28の先端当接部33が高さ基準面に当接した後、上
記センサ39がオンとなるまでに昇降フレーム12がが
上昇する移動量が調節されるようになっている。また、
上記センサ39の検出信号は、図5に示すように制御手
段90に入力され、この制御手段90から上記昇降駆動
手段4の駆動シリンダ26にその作動速度を低下させる
制御信号が出力されるように構成されている。
【0023】上記当接部材28が高さ基準面に当接した
ことを検出する第1検出手段29の後方には、第2昇降
部材19が所定高さに上昇して上記昇降フレーム12の
設置角度が所定角度となったことを検出する第2検出手
段48が設置されている。この第2検出手段48は、図
9に示すように、各押動部材47が下向きに突設するよ
うに、その取付け状態が上下反転されて第1昇降フレー
ム17の後部アーム49の下面に取付けられている点を
除き、上記第1検出手段29と同様に構成されている。
【0024】上記第2昇降部材19には、六角ボルト等
からなる被検出部50が取付けられ、この被検出部50
が第2昇降部材19の上昇に応じて上記押動部材47の
下面に当接すると、付勢部材43の付勢力に抗してホル
ダー42および検知プレート38が押し上げられ、この
検知プレート38がセンサ39の検知ローラ39aに当
接してセンサ39がオンとなることにより(図19参
照)、上記昇降フレーム12の後端部を支持する第2昇
降部材19が予め設定された所定高さに上昇し、後述す
るように、上記昇降フレーム12の設置角度が車種に対
応した適正角度となったことが検出されるようになって
いる。
【0025】そして上記第2検出手段48によって昇降
フレーム12の設置角度が適正角度になったことが検出
された時点で、制御手段90から上記駆動シリンダ26
にその作動を停止させる制御信号を出力することによ
り、昇降フレーム12が上記角度に係止されるようにな
っている。また、昇降フレーム12の設置角度は、第2
検出手段48のスライドプレート40をスライド駆動手
段46によってスライド変位させ、上記第2昇降部材1
9に取付けられた被検出部50に対向する押動部材47
を選択してこの押動部材47と、被検知部50との間隔
βを段階的に変化させることにより、車種に応じて調節
されるように構成されている。
【0026】上記スライド駆動手段46は、図5、図6
および図10に示すように、第1検出手段29のスライ
ドプレート40および第2検出手段48のスライドプレ
ート40を連結する連結ロッド51と、第2検出手段4
8のスライドプレート40の後端部に連結されたスライ
ドアーム52と、このスライドアーム52の後端部に取
付けられた連結プレート53と、この連結プレート53
に形成された長孔54に係合されるスライドローラ55
が取付けられた揺動レバー56と、この揺動レバー56
の上端部に突設された操作ロッド57とを有している。
【0027】上記操作ロッド57は、台車本体3の支柱
9に突設されれた支持ブラケット58の下端部裏面に設
けられた横軸59を支点に、台車の前後方向(図6の矢
印X方向)に揺動自在に支持されるとともに、上記支持
ブラケット58の下端部表面に設けられた縦軸60を支
点に、台車の幅方向(図6の矢印Y方向)に揺動自在に
支持されている。また、上記操作ロッド57の周面に
は、突片61が裏面側に突設され、この突片61の下面
と上記支持ブラケット58の下端部上面との間には、操
作ロッド57の上端部を表面側、つまり台車の中心部側
に付勢する圧縮ばねからなる付勢手段62が配設されて
いる。
【0028】また、上記支持ブラケット58の上端部に
は、台車の前後方向に伸びるスライド溝63と、このス
ライド溝63の側辺部から表面側に伸びる4個の係止溝
64とが形成された係止プレート65が取付けられてい
る。そして上記操作ロッド57を、上記付勢手段62の
付勢力に抗して揺動変位させて上記係止溝64からスラ
イド溝63内に移動させた後、このスライド溝63に沿
って上記操作ロッド57を矢印X方向に揺動変位させる
ことにより、上記横軸59を支点にして揺動レバー56
が台車の前後方向に揺動操作されるようになっている。
【0029】また、上記揺動レバー56の揺動変位に応
じ、上記スライドアーム52および第1,第2検出手段
29,48のスライドプレート40がガイドレール45
に沿って台車の前後方向にスライド変位し、これによっ
て上記当接部材28の被検出部34に対向する第1検出
手段29の当接部材47が、突出量の異なるものに変化
するとともに、第2昇降部材の被検出部50に対向する
第2検出手段48の当接部材47が、突出量の異なるも
のに変化するように構成されている。
【0030】上記搬入位置決め手段6は、図11〜図1
4に示すように、車体の搬送路に設置された係合用凹部
を有する位置決め部材66に係合される4個の係合用突
部67と、使用する係合用突部67を選択する選択駆動
手段68とを有している。上記係合用突部67は、旋回
プレート69に形成された長孔70の所定の位置にボル
ト止めされて下方に突設され、上記旋回プレート69
は、台車フレーム7に突設された支持フレーム71に回
転自在に支持された回転軸72に固着されてこの回転軸
72とともに一体に回転するように構成されている。
【0031】上記選択駆動手段68は、上記回転軸72
の上端部に固着されたピニオンギア73と、このピニオ
ンギア73に歯合するラックギア74と、このラックギ
ア74が取付けられたスライドプレート75と、このス
ライドプレート75をスライド自在に支持するガイド部
材76と、上記スライドプレート75の後端部に連結さ
れたスライドアーム77とからなり、このスライドアー
ム77の基端部がボールジョイント78を介して上記ス
ライド駆動手段46の揺動レバー56の下端部に連結さ
れている。
【0032】そして上記スライド駆動手段46の操作ロ
ッド57によって駆動される揺動レバー56の揺動変位
に応じ、上記選択駆動手段68を構成するスライドアー
ム77およびスライドプレート75が台車の前後方向に
スライド変位し、これによって上記ピニオンギア73お
よび回転軸72がラックギア74によって回転駆動され
るとともに、上記旋回プレート69が旋回駆動されて上
記位置決め部材66に対向する係合用突部67が変化す
るように構成されている。すなわち、上記スライド駆動
手段46に連動して作動する上記選択駆動手段68が、
位置決め部材66に係合される係合用突部67の位置を
変更する位置変更手段を構成している。
【0033】また、上記旋回プレート69の上面には、
4個のストッパーピン79が突設されている。また、上
記台車フレーム7の支柱9には、上記ストッパーピン7
9に係合されるキャップ部材80が先端部に設けられた
ストッパーアーム81が揺動自在に支持されている。こ
のストッパーアーム81の後端部には、揺動プレート8
2が固着され、この揺動プレート82は図10に示すよ
うに、連結ロッド83を介して上記スライド駆動手段4
6の操作ロッド57に突設された突片84に連結されて
いる。
【0034】そして上記縦軸60を支点にして操作ロッ
ド57が台車の幅方向に揺動操作されると、その駆動力
が上記連結ロッド83を介して揺動プレート82に伝達
されるとともに、この揺動プレート82によって上記ス
トッパーアーム81が駆動され、図13に示すように上
記キャップ部材80がストッパーピン79に嵌着された
ロック状態から、図14に示すようにキャップ部材80
がストッパーピン79から離間したロック解除状態に移
行するように構成されている。
【0035】上記構成のドア取付用台車を使用する場合
には、必要に応じて上記操作ロッド57を縦軸60を支
点に、台車の幅方向に揺動操作することにより、上記ス
トッパーアーム81を駆動して上記キャップ部材80を
ロック解放状態に移行させた後、操作ロッド57を横軸
59を支点に台車の前後方向に揺動操作することによ
り、上記揺動レバー56を揺動変位させて上記第1,第
2検出手段29,48のスライドプレート40をスライ
ド変位させるとともに、上記搬入位置決め手段6の旋回
プレート69を旋回駆動する。
【0036】上記スライドプレート40のスライド変位
に応じ、上記押動部材47からなる第1検出手段29の
検知部と、上記高さ調節手段5を構成する当接部材28
の被検出部34との間隔αが車種に応じて変化すること
により、保持部材2を構成する昇降フレーム12の前部
の設定移動量が変更されるとともに、上記押動部材47
からなる第2検出手段48の検知部と、昇降フレーム1
2の設置角度を設定する第2昇降部材19の被検知部5
0との間隔βが車種に応じて変化することにより、上記
昇降フレーム12の後部の設定移動量が変更され、かつ
上記搬入位置決め手段6を構成する旋回プレート69の
旋回に応じ、上記位置決め部材66に対向する係合用突
部67が車種に対応して選択されることになる。
【0037】そして、図15および図16に示すよう
に、上記昇降フレーム12を下方位置に設定した状態
で、上記支持ローラ14上にドア1を載置して保持させ
た後、搬送用の取手11を持ってドア取付用台車を搬送
し、車体の搬送ラインLに沿ってに設置された位置決め
部材66の係合用凹部内に、上記係合用突部67を嵌入
するとともに、前端部の走行車輪8を支持する車輪支持
部8aの前面を、上記位置決め部材66の側方に設置さ
れた係止部材85に当接させることにより、台車の搬入
位置および搬入角度を設定する。この結果、上記当接部
材28の先端当接部33が車体のサイドシルの下端部8
6からなる高さ基準面の下面に、適正位置において対向
した状態となる。
【0038】その後、上記昇降駆動手段4の駆動シリン
ダ26を作動させ、平行リンク21を起立状態に移行さ
せることにより、昇降フレーム12を上昇させる。この
昇降フレーム12の上昇に応じて上記第1,第2昇降部
材17,19および当接部材28が上昇し、図17に示
すように、上記当接部材28の先端当接部33が車体の
サイドシルの下端部86に当接し、その上昇が阻止され
ることになる。
【0039】上記当接部33の上昇が阻止された状態
で、さらに上記第1,第2昇降部材17,19等が上昇
すると、所定時間経過後に図18に示すように、上記当
接部材28の被検知部34が第1検出手段29の押動部
材47に当接し、この押動部材47が固着された検知プ
レート38が相対的に押下げられて第1検出手段29の
センサ39がオンとなり、上記制御手段90から上記駆
動シリンダ26に、その作動速度を低下させる制御信号
が出力される。また、上記検知プレート38の基板38
aがスライドプレート40の上面に当接した時点で、第
1昇降部材17の昇降が当接部材28の被検知部34に
よって阻止されることになる。
【0040】また、上記第1昇降部材17の上昇が阻止
されると、図19に示すように、第2昇降部材19の被
検知部50が上記第1昇降部材17の後部アーム49に
取付けられた第2検出手段48の押動部材47に当接
し、この押動部材47が固着された検知プレート38が
押上げられて第2検出手段48のセンサ39がオンとな
る。この時点で上記昇降駆動手段4の駆動シリンダ26
の作動を停止させる制御信号が制御手段90から出力さ
れることにより、上記第2昇降部材19および昇降フレ
ーム12の後端部の上昇が阻止され、昇降フレーム12
が所定角度に傾斜した状態に係止される。
【0041】上記のようにドア1を保持する昇降フレー
ム12等の保持部材2を昇降駆動手段4によって昇降駆
動し、上記昇降フレーム12とともに上昇する当接部材
28の先端当接部34がサイドシルの下端部86等の高
さ基準面に当接した後、保持部材2を構成する昇降フレ
ーム12が予めら設定された設定移動量だけ移動したと
きに、上記昇降駆動手段4の作動を停止させるように構
成されたドア取付用台車構造において、第1検出手段2
9の押動部材47からなる検出部と、これに対向して上
記当接部材28に設けられた被検知部34との間隔αを
上記スライド駆動手段46からなる間隔変更手段によっ
て変化させることにより、上記設定移動量を車種に応じ
て変更するよう構成したため、サイドシル高さ等が車種
毎に異なることに起因するドア1の設置高さの相違を吸
収し、常に取付けに適した状態にドア1の搬入高さを設
定することができる。
【0042】また、上記実施例では、昇降フレーム12
の前部を支持する第1昇降部材17の上昇位置を検出す
る第1検出手段29とは別体に、昇降フレーム12の後
部を支持する第2昇降部材19の上昇量を検出する第2
検出手段48を設け、上記第1昇降部材17の上昇が停
止した時点から、上記第2昇降部材19が予め設定され
た設定量だけ上昇したことが第2検出手段48によって
検出されたときに、上記昇降駆動手段4の作動を停止さ
せる制御信号を制御手段9から出力するように構成した
ため、ドア1の搬入に便利なように昇降フレーム12お
よびドア1を後上がりに傾斜させた状態で係止すること
ができる。
【0043】そして上記のように第2昇降部材19の上
昇を検出する第2検出手段48の押動部材47からなる
検出部と、これに対向して第2昇降部材19に設けられ
た被検出部50との間隔β、つまり上記第2昇降部材1
9の設定上昇量を、上記スライド駆動手段46による間
隔αの変更動作に連動させて変更するように構成した場
合には、簡単な操作で上記昇降フレーム12の傾斜角度
を車種に対応させて適正に設定することができる。
【0044】なお、必ずしも上記実施例に示すように、
第2昇降部材19の上昇位置を変化させることによって
昇降フレーム12の傾斜角度を車種に対応させて変化さ
せる必要はなく、第1昇降部材17と、第2昇降部材1
9とを一体に形成して上記昇降フレーム12の設置角度
が常に一定角度になるように構成してもよい。
【0045】また、上記のように第1昇降部材17の支
持ピン16によって支持された昇降フレーム12の前部
の上昇を阻止した状態で、第2昇降部材19の支持ピン
18によって支持された昇降フレーム12の後部の上昇
を許容し、上記昇降フレーム12を水平状態から傾斜状
態に移行させ得るようするためには、上記昇降フレーム
12の壁面に長孔を形成し、この長孔に沿ってスライド
可能に上記第2昇降部材19の支持ピン18を連結する
必要がある。
【0046】また、上記のように車体の搬送ラインLに
沿って設置された位置決め部材66に係合される係合用
突部67と、使用する係合用突部67を選択する選択駆
動手段68とからなる搬入位置決め手段6を設けた構成
によれば、上記係合用突部67が突設された旋回プレー
ト69を上記選択駆動手段68によって旋回させること
により、上記位置決め部材66の係合用凹部に嵌入され
る係合用突部67の位置を車種に応じて変化させ、これ
によって上記搬送ラインLに搬入される台車の位置およ
び角度をドア1の取付けに適した状態に設定することが
できる。
【0047】特に上記実施例では、上記選択駆動手段6
8からなる位置変更手段を、上記スライド駆動手段46
からなる間隔変更手段に連動させて作動させるように構
成したため、両変更手段による変更量を車種に対応させ
て予め適正状態に設定しておくことにより、上記ドア1
の搬入高さおよびその傾斜角度と、車体の搬送ラインL
に対するドア1の搬入位置および搬入角度とをワンタッ
チで適正値に設定できるという利点がある。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ドアを
保持する保持部材を昇降駆動手段によって昇降駆動し、
上記保持部材とともに上昇する当接部材がサイドシルの
下端部等の高さ基準面に当接した時点から予め設定され
た設定移動量だけ保持部材が移動したときに上記昇降駆
動手段の作動を停止させるように構成するとともに、上
記設定移動量を移動量変更手段により車種に応じて変更
するよう構成したため、この設定移動量に応じて上記当
接部材が高さ基準面に当接した時点から上記保持部材の
上昇が停止されるまでの距離を車種に応じて変化させる
ことができる。したがって、サイドシル高さが車種毎に
異なることに起因するドアの設置高さの相違を正確かつ
容易に吸収し、各種の車体に設けられたドア取付部と、
ドアとの位置合わせを容易かつ正確に行ない、常に取付
けに適した高さにドアを搬入することができる。
【0049】また、上記のように車体の搬送ラインに沿
って設置された位置決め部材に係合される係合用突部
と、使用する係合用突部を変更する等によってこの係合
用突部の位置を変更する位置変更手段とからなる搬入位
置決め手段を設けた構成によれば、上記位置変更手段に
よって位置決め部材に係合される係合用突部の位置を車
種に応じて変化させ、これによって上記搬送ラインに搬
入される台車を常にドア取付け部に適合させて正確に位
置決めすることができる。
【0050】さらに上記高さ設定手段の移動量変更手段
および搬入位置決め手段の位置変更手段を連動させて駆
動する操作ロッドを設けた構成によれば、簡単な操作で
台車の搬入位置およびドアの搬入高さの両方を車種に応
じた状態に同時に設定することができるとともに、上記
両変更手段の駆動機構の構造を簡略化することができる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のドア取付用台車構造の実施
例を示す側面図である。
【図2】上記ドア取付用台車の平面図である。
【図3】保持部材の下降状態を示す概略説明図である。
【図4】保持部材の上昇状態を示す概略説明図である。
【図5】高さ設定手段の構成を示す側面図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】当接部材の後端部の構造を示す断面図である。
【図8】図6のB−B線断面図である。
【図9】図5のC−C線断面図である。
【図10】図5のD−D線断面図である。
【図11】搬入位置決め手段の構成を示す側面図であ
る。
【図12】搬入位置決め手段の構成を示す平面図であ
る。
【図13】図11のE−E線断面図である。
【図14】旋回プレートのロック解除状態を示す図13
相当図である。
【図15】車体の搬送ラインにドアを搬入した状態を示
す平面図である。
【図16】車体の搬送ラインにドアを搬入した状態を示
す説明図である。
【図17】高さ基準面に当接部材が当接した状態を示す
説明図である。
【図18】第1検出手段のセンサがオンになった状態を
示す断面図である。
【図19】第2検出手段のセンサがオンになった状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 保持部材 3 台車本体 4 昇降駆動手段 5 高さ設定手段 6 搬入位置決め手段 12 昇降フレーム(保持部材) 17 第1昇降部材(保持部材) 19 第2昇降部材(保持部材) 26 駆動シリンダ(昇降駆動手段) 28 当接部材 29 (第1)検出手段 46 スライド駆動手段(間隔変更手段) 47 押動部材(検出部) 66 位置決め部材 68 選択駆動手段(位置変更手段) 69 係合用突部 86 サイドシルの下端部(高さ基準面) 90 制御手段 L 車体の搬送ライン α 検出部と被検出部との間隔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアを保持する保持部材と、この保持部
    材を昇降自在に支持する台車本体と、上記保持部材を昇
    降させる昇降駆動手段とを備えた車両のドア取付用台車
    構造であって、上記保持部材の上昇動作に応じて車体の
    高さ基準面に当接する当接部材と、この当接部材が上記
    高さ基準面に当接した時点から予め設定された設定移動
    量だけ上記保持部材が移動したときに上記昇降駆動手段
    の作動を停止させる制御手段と、上記設定移動量を車種
    に応じて変更する移動量変更手段とを有する保持部材の
    上昇高さ設定手段を設けたことを特徴とする車両のドア
    取付用台車構造。
  2. 【請求項2】 ドアを保持する保持部材と、この保持部
    材を昇降自在に支持する台車本体と、上記保持部材を昇
    降させる昇降駆動手段とを備えた車両のドア取付用台車
    構造であって、車体の搬送ラインに沿って設置された位
    置決め部材に係合される係合用突部と、この係合用突部
    の設置位置を車種に応じて変更する位置変更手段とを有
    する搬入位置決め手段を設けたことを特徴とする車両の
    ドア取付用台車構造。
  3. 【請求項3】 ドアを保持する保持部材と、この保持部
    材を昇降自在に支持する台車本体と、上記保持部材を昇
    降させる昇降駆動手段とを備えた車両のドア取付用台車
    構造であって、上記保持部材の上昇動作に応じて車体の
    高さ基準面に当接する当接部材と、この当接部材が上記
    高さ基準面に当接した時点から予め設定された設定移動
    量だけ上記保持部材が移動したときに上記昇降駆動手段
    の作動を停止させる制御手段と、上記設定移動量を車種
    に応じて変更する移動量変更手段とを有する保持部材の
    上昇高さ設定手段を設けるとともに、車体の搬送ライン
    に沿って設置された位置決め部材に係合される係合用突
    部と、この係合用突部の設置位置を車種に応じて変更す
    る位置変更手段とを有する搬入位置決め手段を設け、さ
    らに上記移動量変更手段および位置変更手段を連動させ
    て駆動する操作ロッドを設けたことを特徴とする車両の
    ドア取付用台車構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100892700B1 (ko) * 2007-11-20 2009-04-15 현대자동차주식회사 차량용 도어장착장치
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CN114102008A (zh) * 2021-10-29 2022-03-01 东风设备制造有限公司 一种用于白车身车门焊接的通用夹持设备

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