JPH0634056Y2 - 倣い走行式溶接台車装置 - Google Patents

倣い走行式溶接台車装置

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JPH0634056Y2
JPH0634056Y2 JP1988074691U JP7469188U JPH0634056Y2 JP H0634056 Y2 JPH0634056 Y2 JP H0634056Y2 JP 1988074691 U JP1988074691 U JP 1988074691U JP 7469188 U JP7469188 U JP 7469188U JP H0634056 Y2 JPH0634056 Y2 JP H0634056Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は倣い走行式溶接台車装置に係り、詳しくは、溶
接台車が溶接器具を搭載し、倣い輪で被溶接物の一側面
を倣いながら移動し、被溶接物に連続的な溶接を施す走
行式の溶接装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、倣い走行溶接式台車装置として、例えば、実開昭
59−106688号公報や実開昭49−127423号公報に記載され
たものがある。これらはいずれも、溶接器具を搭載した
溶接台車が、被溶接物の一側面を転動する倣い輪で倣い
ながら、所定の溶接方向に対して傾斜した向きの走行輪
で移動し、被溶接物に連続的な溶接を施すことができる
ようになっている。
図にしたがって述べると、前者の自走式溶接装置は、第
10図に示すように、溶接台車31が被溶接物32Bに当接す
る長さの異なる二つの横方向へ延びる案内腕33,34を前
後方向に所定の間隔を保持して備えている。その溶接台
車31の四つの走行輪35は溶接台車31の前後向きに取り付
けられているが、二つの案内腕33,34の先端に取り付け
られた各倣い輪36,37を結ぶ線に対して角度αだけ傾斜
した向きとなっている。
その倣い輪36,37は、W部で溶接される二つの被溶接物3
2,32のうちの垂直に設置された被溶接物32Bの溶接台車3
1と反対の基準となる一側面32aに常時接触転動するもの
である。したがって、被溶接物32A上を矢印38方向へ向
っている溶接台車31は被溶接物32Bから遠ざかろうとす
るが、倣い輪36,37に拘束され、常に被溶接物32Bに沿う
ように、矢印39方向へ移動する。
また、後者の自走式溶接装置は、第11図のように、溶接
台車41の一方の側面の前部および後部から案内腕42,43
をそれぞれ突出させ、前部の案内腕42は後部の案内腕43
より短い。四つの走行輪44は溶接台車41の前後向きに取
り付けられており、上述と同様に各倣い輪45,46を結ぶ
線に対して角度βだけ傾斜した向きとなっている。
そして、案内腕42,43の倣い輪45,46が、W部を溶接する
二つの被溶接物47A,47Bのうちの垂直な被溶接物47Bにお
ける溶接台車41側の基準となる一側面47aに常時接触し
ながら、溶接台車41は矢印48方向へ走行する。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記二例の自走式溶接装置は、被溶接物に対
して一方向に走行しながら溶接を行う場合、被溶接物の
基準面に沿って溶接台車を移動させることができるが、
反対の方向に走行させて溶接を行う必要が生じた場合、
溶接台車は被溶接物の基準面から離反して走行すること
になる。
したがって、その場合の倣い溶接は、それ用の別の溶接
台車と置き換えるか、前後の案内腕を交換しなければな
らないという、極めて非能率な面が生じる問題がある。
ところで、実開昭61−63368号公報には、前後進可能と
した倣い走行機能を有する溶接台車が記載されている。
これは、台車の前後で同一側方向へ突出する二本の倣い
アームの先端にローラ保持用ボギーを回転自在に枢支さ
せ、その枢支点を挟んで前後一対のローラが各ボギーに
軸支されている。一方のボギーにおいてはローラ軸支点
が枢支点よりも台車の内側寄りに、他方のボギーにおい
てはローラ軸支点が枢支点よりも台車の外側寄りに配置
されている。
このような溶接台車によれば、ローラを当接させた被溶
接物の一側面からの二つの倣いアームの長さを異ならせ
ることができ、溶接台車を所望する位置で走行させるこ
とできる。
逆行する場合には、各ボギーをそれぞれの枢支点を中心
にして反転させれば倣いアームの長短を実質的に逆にす
ることができ、結局は、溶接台車が正方向に走行する場
合のみならず逆方向へ移動するときも同様にして所望す
る拘束状態で走行させることができるようになる。
しかし、溶接台車の走行方向を考慮して前後に位置する
両ボギーの反転位置をいちいち確認しなければならない
といったように、溶接作業に先だち作業者が溶接方向に
適した状態を考えかつ操作しておかなければならない煩
わしさがある。
また、溶接方向を変える場合には、前後の位置するいず
れのボギーをも反転させる必要があることから、溶接台
車の退避、一方のボギーの反転、他方のボギーの反転、
溶接台車の被溶接物への接近といった四つの工程が必要
となり、ワンタッチ的に逆走態勢をとらせることができ
ない難点がある。
本考案は上記の問題に鑑みなされたもので、その目的
は、被溶接物の一側面で或る基準面に対して溶接台車を
沿わせるようにして前後いずれの方向へも走行させるこ
とができ、溶接台車の進行方向の如何によらず、被溶接
物を連続的に溶接をすることができ、しかも、走行方向
の転換においても極めて少ない手数でもって逆走準備を
可能にし、溶接作業の能率を著しく高めることができる
ようにした倣い走行式溶接台車装置供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の倣い走行式溶接台車装置は、溶接器具を搭載し
た溶接台車が、被溶接物の一側面を転動する倣い輪で倣
いながら、所定の溶接方向に対して傾斜した向きの走行
輪で移動し、被溶接物に連続的な溶接を施すことができ
るようになっている溶接装置に適用される。
その特徴とするところは、第1図に示すように、中間点
6で溶接台車2に枢支されて水平面内で回動できると共
に上下に少し傾動でき、溶接台車2の走行方向に適した
走行姿勢設定位置8A,8B(8Bは第4図参照)を選択的に
切り換えられる切換レバー7が、溶接台車2のほぼ横方
向へ延びるように配設される。その切換レバー7におけ
る溶接作業側の端部7aにその切換レバー7と直交して前
後方向へ延びる倣い用案内部材9が固定される一方、反
溶接作業側の端部7bにはその切換レバー7の切換操作部
7Aが形成される。
倣い用案内部材9には、溶接台車2が走行中に被溶接物
3Bの一側面を倣いながら転動する複数個の倣い輪4A,4B
が装着され、溶接台車2の走行方向に応じて倣い輪4A,4
Bが被溶接物3Bの一側面から離反しない走行姿勢設定位
置例えば8Aに切り換えられた切換レバー7の切換操作部
7Aを保持する二位置選択係止手段10が溶接台車2に備え
られる。
そして、二位置選択係止手段10には、中間点6を中心に
して切換レバー7を回動させたとき切換操作部7Aを水平
方向へ変位させることができる移動路11aと、その切換
レバー7を手放したとき倣い用案内部材9の重みによっ
て中間点6を中心にして上方へ傾動する切換操作部7Aを
係止させるために移動路11aの両端部位に位置した凹陥
部11m,11nとが形成されていることである。
〔作用〕
溶接台車2を一方向に走行して溶接を行う場合、切換レ
バー7が例えば前進用の走行姿勢設定位置8Aに切り換え
られ、その端部7aに取り付けられた倣い用案内部材9の
倣い輪4A,4Bが、溶接台車2の走行に追従して被溶接物3
Bから離反しない方向に添従する向きとされる。そし
て、切換レバー7における反溶接作業側の端部7bの切換
操作部7Aが二位置選択係止手段10で固定された後に、溶
接台車2が走行される。
このようにして溶接台車2を走行させると、溶接台車2
の走行輪5は被溶接物3Bより離反する方向へ進もうとす
るが、倣い用案内部材9の倣い輪4A,4Bが溶接台車2の
走行に追従して、溶接される二つの被溶接物3A,3のいず
れか一方の被溶接物3Bの一側面3aから離反することがな
い。溶接台車2が被溶接物3Bに沿って走行するので、溶
接が連続してなされる。
溶接台車2を逆の方向に走行させて溶接する場合は、切
換レバー7を従前とは逆の向きである後進用の走行姿勢
設定位置8Bに切り換えてから二位置選択係止手段10で固
定する。
このとき、切換操作部7Aに少し下向きの力を掛けると例
えば凹陥部11mに係止されている切換レバー7は中間点
6を中心にして傾動し、切換操作部7Aが凹陥部11mから
外れる。そして、切換レバー7を移動路11aに沿って力
を及ぼせば切換レバー7は中間点6を中心にして回動さ
れ、切換操作部7Aを水平に変位させることができる。
他方の凹陥部11nに至ったとき切換操作部7Aを手放す
と、倣い用案内部材9の重みによって切換レバー7は中
間点6を中心にして傾動し、切換操作部7Aが凹陥部11n
に係止される。その状態で溶接台車2を走行させると切
換レバー7によって姿勢の変えられた倣い用案内部材9
に拘束されて溶接台車2は自ずと逆行に適した姿勢とな
る。
このように、倣い用案内部材9の倣い輪4A,4Bが溶接台
車2の逆向き走行においても被溶接物3Bから離反しな
く、溶接台車2に搭載された溶接器具1で所望個所を溶
接することができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、切換レバーを溶接台車の走行方向に応
じた走行姿勢設定位置に切り換え、二位置選択係止手段
によってその位置を固定し、切換レバーの端部に設けた
倣い用案内部材に枢着された倣い輪によって、溶接台車
を被溶接物から離反しないようにすることができる。し
たがって、切換レバーの走行姿勢設定位置を変えれば、
一台の溶接台車でもって、それを被溶接物に沿わせて前
後いずれの向きにも走行させることが可能となる。その
切り換えにおいては、切換操作部をワンタッチの連続操
作をするだけでよく、所望個所を溶接する準備が能率よ
く達成される。もちろん、作業者がいちいち倣い輪の姿
勢を確認するまでもなく、切換レバーの姿勢を見るだけ
で走行方向に対する正否を知ることができる。
〔実施例〕
以下に、本考案をその実施例に基づき詳細に説明する。
第1図は、電源制御箱1aや溶接トーチ1bを備える溶接器
具1を搭載している溶接台車2の平面図で、被溶接物3
の一側面を転動する倣い輪4で倣いながら、所定の溶接
方向に対して傾斜した向きの走行輪5で移動しながら被
溶接物3に連続的な溶接を施すようになっている。
本例は、水平な被溶接物3Aとその端部で下方に延びる被
溶接物3BのW部をかど溶接するための装置である。そし
て、四つの同一径の走行輪5,5の配置された溶接台車2
の一側部に、中間点6で枢支されて水平面内で回動でき
る切換レバー7が設けられている。
この切換レバー7は溶接台車2のほぼ横方向ね延びるよ
うに配設され、溶接台車2の前後の走行方向に応じて前
進用の走行姿勢設定位置8Aもしくは第4図に示す後進用
の走行姿勢設定位置8Bへの切り換えができるようになっ
ている。そして、切換レバー7の溶接作業側の端部7aに
は、切換レバー7と直交して前後方向へ延びる倣い用案
内部材9が固定されている。
この倣い用案内部材9は第2図(a)に示すように切換
レバー7から下方へも延びており、その下部には、溶接
台車2が走行中に被溶接物3Bの一側面3aを基準面として
倣いながら転動する複数個の倣い輪4A,4Bが水平面内で
回転自由に装着されている。
溶接台車2の反溶接作業側には、その溶接台車2の走行
方向に応じて倣い輪4が被溶接物3Bの一側面3aから離反
しないいずれかの走行姿勢設定位置8A,8Bに切り換えら
れた切換レバー7を保持するために、切換レバー7の反
溶接作用側の端部7b、すなわち、その部位におのずと形
成された切換操作部7Aを固定する二位置選択係止手段10
が備えられている。
この二位置選択係止手段10は、切欠部11を形成した板材
であり、その切欠部11は第3図に示すように水平な移動
路11aとその両端上部の半円弧状の二つの凹陥部11m,11n
とからなる。移動路11aは切換レバー7の走行姿勢設定
位置を切り換えるとき切換操作部7Aが通過する溝であ
り、凹陥部11m,11nは走行姿勢設定位置8A,8Bごとに切換
レバー7を係止させておくものである。
なお、切換レバー7は前述したように中間点6で水平に
回動されるようになっているが、第2図(b)に示すよ
うに、その中間点6において少し傾動を許容すべきガタ
6aを設けるなどして、切換レバー7の切換操作部7Aが、
第2図(c)のように、若干下がることができるように
配慮されている。したがって、所望する走行姿勢設定位
置に切換レバー7が切り換えられた後に、倣い用案内部
材9の重みで切換操作部7Aが上がり、そのまま凹陥部11
mもしくは11nに係止させることができるようになってい
る(第2図(b)参照)。
上記構成により、溶接台車2を第1図に示す矢印12の手
前方向に移動して溶接を行う場合は、切換レバー7が図
示のように凹陥部11mに係止する前進用の走行姿勢設定
位置8Aとされる。その操作は作業者が二位置選択係止手
段10の切欠部11から突出している切換操作部7Aを掴み、
移動路11aに沿って切換レバー7を矢印19方向へ回動さ
せ、凹陥部11mの位置で手を放せば、切換操作部7Aが上
がって凹陥部11mに係止される(第3図参照)。
その前進用の走行姿勢設定位置8Aは、溶接台車2が走行
しても被溶接物3Bから倣い輪4A,4Bが離反しない位置で
あり、倣い輪4A,4Bを被溶接物3Bの基準となる一側面3a
に接触させると、溶接台車2は被溶接物3Bに対して前向
きに角度αで拡開した方向の姿勢となる。
このような状態で溶接台車2を矢印12方向へ自走もしく
は牽引走行させると、溶接台車2は被溶接物3Bから遠ざ
かろうとするが、倣い輪4A,4Bがそのような遠ざかりを
阻止するので、溶接台車2は走行輪5を少し横滑りさせ
ながら、被溶接物3Bに沿う矢印13方向へと移動する。溶
接トーチ1bは溶接台車2から延びてW部の所定の溶接個
所に常に維持され、第2図(a)に示すようにかど溶接
を連続して施すことができる。
一方、溶接台車2を第4図に示すように反対の方向に走
行させて溶接を行う場合は、切換レバー7が後進用の走
行姿勢設定位置8Bに切り換えられ、切換操作部7Aが凹陥
部11nに係止される。この場合も溶接台車2の走行方向
は被溶接物3Bに対して拡開する向きとなるので、前述と
同様にして所定の個所を溶接することができる。
第5図は上記の構成原理を実際の装置に適用した例であ
る。溶接台車2の上面略中央部に溶接トーチ1bを支持す
る支持板14が取り付けられた保持部15を設けており、そ
の保持部15と並んで電源制御箱1aを搭載している。
この保持部15は、溶接台車2上に立設された支柱15a
と、この支柱15aに上下移動可能に嵌挿された上下用ス
ライダ15bと、この上下用スライダ15bの側部に前後向き
に一体の前後用スライダ15cと、この前後用スライダ15c
に嵌挿され先端部に支持板14が交差して取り付けられた
伸縮自在な支持バー15dとから構成されている。
また、溶接台車1の溶接作業側にはブラケット16が張り
出されており、このブラケット16上に断面略L字形の板
材からなる倣い用案内部材9の支持板9aが、水平面内で
回動自在にピン9bを介して枢支されている。そして、支
持板9aの上面には横方向へ延びる案内体9cが二枚立設さ
れ、その間に切換レバー7のロッド部7cが嵌め込まれ、
その端部7aの側が水平なボルト17により枢支され、切換
レバー7が上下方向へ回動可能となっている。
倣い用案内部材9の垂下部9dの内側には、二つの倣い輪
4A,4Bが取り付けられている。一方、溶接台車2の反溶
接作業側の上面には、板材からなる前述した二位置選択
係止手段10が取り付けられている。
このような構成において第1図および第4図と同様の要
領で溶接台車2を走行させ、所定の溶接を施すことがで
きることは述べるまでもない。この例では、保持部15の
支柱15aと上下用スライダ15bと前後用スライダ15cと支
持バー15dとよって、この支持バー15dの先端の支持板14
を介して取り付けられた溶接トーチ1bの位置を、上下お
よび前後に自由に調整することができる。
また、倣い用案内部材9は、切換レバー7の切り換え時
に、ブラケット16に立設したピン9bを中心として水平方
向へ回動され、倣い輪4A,4Bの溶接台車2に対する角度
を変えることができる。
切換レバー7の走行姿勢設定位置を変えて凹陥部11m,11
nに切換操作部7Aを係止させるときは、切換レバー7が
ボルト17を中心に上下へ回動される。上記の案内体9c,9
c間にあって切換レバー7の下方に設置されたスプリン
グ20により切換操作部7Aが上方へ付勢されており、その
弾発力と前述した倣い用案内部材9の重みとによって凹
陥部11m,11nから外れにくいようになっている。
第6図ないし第9図はすみ肉溶接用装置の例であり、倣
い用案内部材9に取り付られている倣い輪4A,4Bは、第
6図に示すように、垂直な被溶接物3Bの溶接台車2側の
一側面3aを転動するようにしている。その結果、倣い用
案内部材9は切換レバー7の端部7aに取り付けられてい
るが、第7図に示すように、倣い輪4A,4Bは切換レバー
7と同一高さに装着されている。
かど溶接の場合には倣い輪4A,4Bが切換レバー7よりも
下方になければないのに対して、すみ肉溶接の場合には
敢えて下方にしなければならないというものではないの
で、被溶接物3Bの一側面3aを倣うことができる限り、い
ずれの高さに装着されていてもよい。なお、本例に係る
構成の他の部分は第1図などの例と異なるところではな
く、第6図ないし第8図には、同一の符号を付して説明
を省く。
第6図および第9図において、溶接台車2の走行方向に
対して切り換えられる切換レバー7の走行姿勢設定位置
は第1図および第4図の場合とは逆となっている。すな
わち、倣い用案内部材9に取り付けられた倣い輪4A,4B
が、溶接台車2の移動に伴い被溶接物3Bから離反しない
方向とするためには、溶接台車2が被溶接物3Bに対して
前向きに角度βで縮閉する方向に傾斜されることにな
る。
したがって、矢印18の方向である手前への走行において
は、第6図のように切換レバー7は後進用の走行姿勢設
定位置8Bとされ、凹陥部11nに切換操作部7Aが係止され
る。逆方向に走行させる場合には、第9図のように前進
用の走行姿勢設定位置8Aとされる。
以上の二つの例で詳述に述べたように、溶接台車2が前
向きに走行するときだけでなく、後向きに走行するとき
でも、切換操作部における回動と僅かな傾動の連続的な
ワンタッチ操作でもって切換レバーを切り換えることが
でき、それによって、溶接台車を被溶接物に沿って走行
させることができ、かど溶接またはすみ肉溶接をいずれ
の方向への走行においても実現することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係る倣い走行式溶接台車装置の手前方
向への走行時の原理的平面図、第2図(a)は走行しな
がら溶接している溶接台車の正面図、第2図(b)およ
び(c)は切換レバーの上下方向への回動変化の説明
図、第3図は溶接台車の側面図、第4図は逆方向へ走行
する溶接台車の平面図、第5図は構成原理を適用した溶
接台車の実例の斜視図、第6図ないし第9図は第二の実
施例における原理ならびに構成図、第10図および第11図
は従来の自走式溶接装置の説明図である。 1……溶接器具、2……溶接台車、3,3A,3B……被溶接
物、3a……一側面、4,4A,4B……倣い輪、5……走行
輪、6……中間点、6a……ガタ、7……切換レバー、7
a,7b……端部、7A……切換操作部、8A……前進用の走行
姿勢設定位置、8B……後進用の走行姿勢設定位置、9…
…倣い用案内部材、10……二位置選択係止手段、11a…
…移動路、11m,11n……凹陥部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接器具を搭載した溶接台車が、被溶接物
    の一側面を転動する倣い輪で倣いながら、所定の溶接方
    向に対して傾斜した向きの走行輪で移動し、被溶接物に
    連続的な溶接を施すことができるようになっている溶接
    装置において、 中間点で溶接台車に枢支されて水平面内で回動できると
    共に上下に少し傾動でき、溶接台車の走行方向に適した
    走行姿勢設定位置を選択的に切り換えられる切換レバー
    が、溶接台車のほぼ横方向へ延びるように配設され、 その切換レバーにおける溶接作業側の端部に該切換レバ
    ーと直交して前後方向へ延びる倣い用案内部材が固定さ
    れる一方、反溶接作業側の端部には該切換レバーの切換
    操作部が形成され、 上記倣い用案内部材には、溶接台車が走行中に被溶接物
    の一側面を倣いながら転動する複数個の倣い輪が装着さ
    れ、 溶接台車の走行方向に応じて前記倣い輪が被溶接物の一
    側面から離反しない走行姿勢設定位置に切り換えられた
    切換レバーの前記切換操作部を保持する二位置選択係止
    手段が上記溶接台車に備えられ、 該二位置選択係止手段には、前記切換レバーを前記中間
    点を中心にして回動させたとき前記切換操作部を水平方
    向へ変位させることができる移動路と、該切換レバーを
    手放したとき前記倣い用案内部材の重みによって前記中
    間点を中心にして上方へ傾動する前記切換操作部を係止
    させるために前記移動路の両端部位に位置した凹陥部と
    が形成されていることを特徴とする倣い走行式溶接台車
    装置。
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