JP3758731B2 - 自走式すみ肉溶接台車 - Google Patents

自走式すみ肉溶接台車 Download PDF

Info

Publication number
JP3758731B2
JP3758731B2 JP02396996A JP2396996A JP3758731B2 JP 3758731 B2 JP3758731 B2 JP 3758731B2 JP 02396996 A JP02396996 A JP 02396996A JP 2396996 A JP2396996 A JP 2396996A JP 3758731 B2 JP3758731 B2 JP 3758731B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped frame
substrate
fillet welding
frame member
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02396996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09216062A (ja
Inventor
浩 辻井
徳博 進藤
誠 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP02396996A priority Critical patent/JP3758731B2/ja
Publication of JPH09216062A publication Critical patent/JPH09216062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3758731B2 publication Critical patent/JP3758731B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、造船や鉄鋼、圧力容器などにおいて、水平な下板の下面に固着されたT字形フレーム材の足元すみ肉溶接を行う自走式すみ肉溶接台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に足元すみ肉溶接を行う溶接対象部材としての円筒圧力容器の概略、図7に従来の自走式すみ肉溶接台車の概略を示す。
【0003】
図6に示すように、円筒圧力容器101の外周面にはT字形フレーム材102が取付けられており、このT字形フレーム材102の足元には通常すみ肉溶接103が施される。このようなすみ肉溶接を行う従来の溶接台車において、図7に示すように、下板(円筒圧力容器)101の下面にはフレームウェブ102aとフェイスプレート102bからなるT字形フレーム材102が取付けられている。下板101にはこのT字形フレーム材102の一方側に隣接してマグネットレール111が装着されており、このマグネットレール111には外方に向いた一対のラック112が形成されたレールラック113が取付けられている。走行台車本体114はこのレールラック113のラック112に噛み合う一対のピニオンギヤ115が装着されており、一方のピニオンギヤ115は駆動モータ116によって回転駆動することができる。そして、この台車本体114に支持アーム117によって溶接トーチ118が装着されている。
【0004】
従って、駆動モータ116によってピニオンギヤ115を回転駆動すると、このピニオンギヤ115がラック112に噛み合いながら転動し、台車本体114はレールラック113に沿って移動し、このとき、溶接トーチ118によってすみ肉溶接を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の溶接台車にあっては、すみ肉溶接を行う部分、即ち、T字形フレーム材102の足元にマグネットレール111及びレールラック113等を装着しなければならず、溶接範囲が広い場合には長いマグネットレール111及びレールラック113が必要となり、装着作業が困難であった。また、すみ肉溶接を行う部分によっては溶接トーチ118の姿勢が変わり、マグネットレール111などを装着できないこともあった。
【0006】
更に、採用される溶接法もミグ溶接及びティグ溶接の2種類であり、各溶接法に適したトーチの交換が必要となる。そして、T字形フレーム材102のすみ肉溶接部は表と裏の2箇所あり、作業効率の面を考慮し、両方同時に行いたいとの要望があった。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するものであって、すみ肉溶接作業の作業効率
及び信頼性の向上を図った自走式すみ肉溶接台車を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本発明の自走式すみ肉溶接台車は、水平な下板の下面に固着されたT字形フレーム材の足元すみ肉溶接を行う自走式すみ肉溶接台車において、台車本体と、前記T字形フレーム材を挾持して前記台車本体を該T字形フレームに沿って走行自在に支持する一対の走行車輪と、前記T字形フレーム材の支持面上を転動して前記台車本体を該T字形フレーム材に沿って倣い走行させる倣い車輪と、前記一対の走行車輪の少なくとも一方を回転駆動する駆動装置と、前記台車本体に装着されて前記T字形フレーム材の少なくとも一方側の足元すみ肉溶接を行う第1の溶接トーチとを具え、
前記台車本体には連結機構を介して台車補助体が前記T字形フレーム材への支持位置及び退避位置とに移動自在に装着され、該台車補助体には前記T字形フレーム材の他方側の足元すみ肉溶接を行う第2の溶接トーチが設けられたことを特徴とするものである。
【0009】
従って、台車本体は一対の走行車輪がT字形フレーム材を挾持することでこのT字形フレームに沿って走行自在であり、且つ、倣い車輪がT字形フレーム材の支持面上を転動することでT字形フレームに倣って安定して走行自在であり、この状態で、駆動装置によって一対の走行車輪の少なくとも一方を回転駆動すると、走行車輪はT字形フレーム材の支持面上を転動することで、台車本体はT字形フレームに沿って走行することができ、このとき、第1の溶接トーチによってT字形フレーム材の少なくとも一方側の足元すみ肉溶接を行うことができる。
【0010
また、台車本体は一対の走行車輪がT字形フレーム材を挾持することでこのT字形フレームに沿って走行自在であり、且つ、倣い車輪がT字形フレーム材の支持面上を転動することでT字形フレームに倣って安定して走行自在であり、更に、この台車本体に連結機構を介して装着された台車補助体が支持位置に移動しており、この状態で、駆動装置によって一対の走行車輪の少なくとも一方を回転駆動すると、走行車輪はT字形フレーム材の支持面上を転動することで、台車本体はT字形フレームに沿って走行することができ、このとき、第1及び第2の溶接トーチによってT字形フレーム材の両側の足元すみ肉溶接を行うことができる。
【0011】
また、本発明の自走式すみ肉溶接台車は、水平な下板の下面に固着されたT字形フレーム材の足元すみ肉溶接を行う自走式すみ肉溶接台車において、
前記T字形フレーム材は、垂直なフレームウェブと水平なフェイスプレートからなり、
前記自走式すみ肉溶接台車は、
台車本体である第1基板と、
前記T字形フレーム材の一方側の足元すみ肉溶接を行う第1の溶接トーチを備えた第2基板と、
連結機構を介して前記第1基板に対して回動自在に連結された台車補助体としての第1移動基板と、
前記T字形フレーム材の他方側の足元すみ肉溶接を行う第2の溶接トーチを備えた第2移動基板とを有し、
前記第1基板は、
前記T字形フレーム材のフェイスプレートを挾持して当該第1基板をT字形フレーム材の長手方向に沿って走行自在に支持する対となった走行車輪と、
前記T字形フレーム材のフレームウェブの側面とフェイスプレートの端面にそれぞれ転動して当該第1基板をT字形フレーム材に沿って倣い走行させる倣い車輪と、
前記一対の走行車輪の少なくとも一方を回転駆動する駆動装置とを有し、
前記第2基板は、
前記第1基板に対して上下方向にスライド移動自在な状態で、前記第1基板に取り付けられると共に、
前記下板の下面に転動する倣い車輪を有し、
前記第1移動基板は、
前記T字形フレーム材を間に挟んで前記第1基板に対向する位置である支持位置と、この支持位置から離れた退避位置に位置することができ、
前記支持位置に位置した状態において、前記T字形フレーム材のフレームウェブの側面とフェイスプレートの端面にそれぞれ転動して当該第1移動基板をT字形フレーム材に沿って倣い走行させる倣い車輪を有し、
前記第2移動基板は、
前記第1移動基板に対して上下方向にスライド移動自在な状態で、前記第1移動基板に取り付けられると共に、
前記第1移動基板が前記支持位置に位置した状態において、前記下板の下面に転動する倣い車輪を有し、
ていることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
本発明の自走式すみ肉溶接台車は、水平な下板の下面に固着されたT字形フレーム材の足元すみ肉溶接を行うものであって、台車本体はT字形フレーム材の水平部を一対の走行車輪が挾持することで、このT字形フレームの長手方向に沿って走行自在に支持されている。そして、T字形フレーム材を挾持するこの一対の走行車輪のうちの一方が駆動装置としての電動モータによって回転駆動することができる。また、台車本体には複数の倣い車輪が装着されており、各倣い車輪はT字形フレーム材の垂直支持面及び水平支持面に接触し、且つ、この支持面上を転動自在に支持されることで、台車本体をT字形フレームに沿って安定した姿勢で走行させることができる。そして、この台車本体には下板に取付けられたT字形フレーム材の一方側の足元すみ肉溶接を行う第1の溶接トーチが装着されている。
【0014】
従って、下板に対するT字形フレーム材の足元すみ肉溶接を行うには、駆動モータを駆動して走行車輪の一方を回転駆動すると、台車本体は一対の走行車輪がT字形フレーム材の水平部を挾持しながら転動することでこのT字形フレームの長手方向に沿って走行することができ、このとき、各倣い車輪がT字形フレーム材の各支持面上を転動することで、台車本体は安定した姿勢で走行することとなる。そして、この台車本体の走行状態で、第1の溶接トーチによってT字形フレーム材の足元すみ肉溶接が行なわれる。
【0015】
また、本発明の自走式すみ肉溶接台車において、台車本体にヒンジなどの連結機構を介して台車補助体を連結し、この台車補助体をT字形フレーム材に対して台車本体と対向する支持位置とT字形フレーム材から離間した退避位置とに移動自在とし、この台車補助体にT字形フレーム材の他方側の足元すみ肉溶接を行う第2の溶接トーチが装着されている。
【0016】
従って、駆動モータによって一対の走行車輪の一方を回転駆動すると、台車本体はこの走行車輪及び各倣い車輪によってT字形フレーム材に支持されながら、T字形フレームの長手方向に沿って走行することができ、このとき、第1及び第2の溶接トーチによってT字形フレーム材の両側の足元すみ肉溶接が行なわれる。
【0017】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0018】
図1に本発明の一実施例に係る自走式すみ肉溶接台車の正面視、図2に本実施例の自走式すみ肉溶接台車の側面視、図3に図1のIII−III断面、図4に駆動ローラの位置調整装置を表す要部概略、図5に倣いローラの装置を表す要部概略を示す。
【0019】
本実施例の自走式すみ肉溶接台車は、水平な下板の下面に固着されたT字形フレーム材の足元すみ肉溶接を行うものである。図1及び図2、図3に示すように、下板11の下面には、鉛直なフレームウェブ12と水平なフェイスプレート13とからなるT字形フレーム材14が取付けられており、このT字形フレーム材14の両側の足元にすみ肉溶接を行う。
【0020】
本実施例の自走式すみ肉溶接台車において、台車本体としての第1基板21はほぼ四角形状をなし、ホルダ22によって前後一対の走行ローラ23が回転自在に装着されており、この前後一対の走行ローラ23はT字形フレーム材14のフェイスプレート13の上面を転動することができる。また、この第1基板21にはホルダ24によって姿勢保持のために前後一対のウェブベアリングローラ25が装着されると共に、ホルダ26によって前後一対のフェイスベアリングローラ27が装着されており、ウェブベアリングローラ25はフレームウェブ12の側面を転動し、フェイスベアリングローラ27はフェイスプレート13の端面を転動する。
【0021】
この第1基板21の中央部には開口28が穿設されており、この開口28の両側には上下方向に長い左右一対のレール29が取付けられている。走行駆動モータ30はモータ基板31に取付けられており、このモータ基板31は第1基板21の開口28と対向して位置し、両側には第1基板21の各レール29に移動自在に嵌合する左右一対のスライダ32が取付けられている。そして、この走行駆動モータ30の駆動軸33は第1基板21の開口28を挿通し、その先端部にT字形フレーム材14のフェイスプレート13の下面を転動する走行駆動ローラ34が固結されている。
【0022】
また、第1基板21には開口28の下方に位置して取付板35が固定されており、この取付板35に取付けられた前後ブラケット36によって操作ロッド37が移動自在に支持されている。そして、この操作ロッド37の基端部には回動自在なクランプハンドル38が取付けられる一方、先端部には、図4に詳細に示すように、ねじ棒39及び一対のナット40によってモータ基板31を支持する押え板41が連結され、この押え板41とブラケット36との間には圧縮ばね42が介装されている。
【0023】
従って、走行駆動モータ30はモータ基板31がレール29及びスライダ32によって移動自在に支持されることで、走行駆動ローラ34はフェイスプレート13の下面に対してその距離を可変とすることができ、クランプハンドル38によって操作ロッド37を固定し、且つ、圧縮ばね42が押え板41を上方に付勢することで、モータ基板31を支持して走行駆動ローラ34をフェイスプレート13の下面に圧接することができる。また、このとき、図4に詳細に示すように、一対のナット40を弛緩してねじ棒39を回転することで操作ロッド37の長さを変え押え板41によるモータ基板31を支持位置、即ち、走行駆動ローラ34はフェイスプレート13の下面との位置調整を行うことができる。
【0024】
そして、第1基板21は走行ローラ23と走行駆動ローラ34がフェイスプレート13を挾持し、且つ、ウェブベアリングローラ25がフレームウェブ12の側面に接触すると共に、フェイスベアリングローラ27がフェイスプレート13の端面に接触することで姿勢が保持される。この状態で、走行駆動モータ30を駆動すると、走行駆動ローラ34がフェイスプレート13の下面を転動し、第1基板21はT字形フレーム材14の長手方向に沿って移動することができる。
【0025】
第1基板21の両側部には上下方向に長い左右一対のレール43が取付けられている。この第1基板21に対向位置する第2基板44は略C字型形状をなし、その対向面には第1基板21の各レール43に移動自在に嵌合する左右一対のスライダ45が取付けられている。また、第1基板21の両側部にはレール43に隣接して保持ブロック46が固定され、圧縮ばね47を介して第2基板44の下端面を保持している。更に、この第2基板44の上部にはホルダ48によって姿勢保持のために前後一対の倣いローラ49が装着されており、この倣いローラ49は下板11の下面を転動する。
【0026】
この第2基板44上には上下方向に沿ってねじ軸50が回転自在に取付けられ、ねじ軸50の端部には調整ハンドル51が固結されており、このねじ軸50にはトーチ支持台52が螺合している。そして、このトーチ支持台52には支持軸53を介してアームホルダ54が取付けられ、このアームホルダ54にはトーチホルダアーム55の基端部が固定ねじ56によって取付けられている。このトーチホルダアーム55の先端部はT字形フレーム材14の一方側の足元まで延び、トーチホルダ57及び固定ねじ58によって第1の溶接トーチ59が取付けられている。
【0027】
従って、調整ハンドル51によってねじ軸50を回転すると、ねじ軸50に螺合したトーチ支持台52が上下動し、トーチホルダアーム55などを介して支持された第1の溶接トーチ59も同様に上下動し、T字形フレーム材14の一方側の足元に対して第1の溶接トーチ59の先端位置を調整することができる。そして、走行駆動モータ30によって第1基板21がT字形フレーム材14の長手方向に沿って移動するとき、第2基板44は前後一対の倣いローラ49によって姿勢保持されながら同方向に移動し、この移動に伴って第1の溶接トーチ59によってT字形フレーム材14の一方側の足元にすみ肉溶接を行うことができる。
【0028】
ところで、本実施例の自走式すみ肉溶接台車にあっては、T字形フレーム材の両側の足元すみ肉溶接を並行して同時に行うことができるようになっている。即ち、第1基板21の下部には連結機構としてのヒンジ60を介して連結基板61が回動自在に連結され、この連結基板61には台車補助体としての第1移動基板62が固定されている。また、第1基板21には側方に固定基板63に延設され、基端部がこの固定基板63に枢着された回動規制ストッパ64の長孔65に第1移動基板62の規制ピン66が係合している。また、この第1移動基板62にはホルダ67及びばね68によって姿勢保持のために前後一対のウェブベアリングローラ69が装着されると共に、ホルダ70によって前後一対のフェイスベアリングローラ71が装着されており、ウェブベアリングローラ69はフレームウェブ12の側面を転動し、フェイスベアリングローラ71はフェイスプレート13の端面を転動する。
【0029】
従って、第1移動基板62はヒンジ60により、T字形フレーム材11から離間した退避位置(図1の実線位置)と各ローラ69,70がこのT字形フレーム材11に接触した支持位置(図1の二点鎖線位置)とに移動することができ、回動規制ストッパ64の長孔65に第1移動基板62の規制ピン66が係合することで、各回動位置で位置保持される。そして、第1移動基板62の支持位置では、第1移動基板62はウェブベアリングローラ69がフレームウェブ12の側面に接触すると共に、フェイスベアリングローラ71がフェイスプレート13の端面に接触することで姿勢が保持され、この状態で、前述した第1基板21の走行駆動モータ30を駆動すると、第1基板21と共に第2移動基板62はT字形フレーム材14の長手方向に沿って移動することができる。
【0030】
第1移動基板62の両側部には上下方向に長い左右一対のレール72が取付けられている。この第1移動基板62に対向位置する第2移動基板73は略C字型形状をなし、その対向面には第1移動基板62の各レール72に移動自在に嵌合する左右一対のスライダ74が取付けられている。また、第1移動基板62の両側部にはレール72に隣接して保持ブロック75が固定され、圧縮ばね76を介して第2移動基板73の下端面を保持している。更に、この第2移動基板73の上部にはホルダ77によって姿勢保持のために前後一対の倣いローラ78が装着されており、この倣いローラ78は下板11の下面を転動する。
【0031】
この第2移動基板73上には上下方向に沿ってねじ軸79が回転自在に取付けられ、ねじ軸79の端部には調整ハンドル80が固結されており、このねじ軸79にはトーチ支持台81が螺合している。そして、このトーチ支持台81には支持軸82を介してアームホルダ83が取付けられ、このアームホルダ83にはトーチホルダアーム84の基端部が固定ねじ85によって取付けられている。このトーチホルダアーム84の先端部はT字形フレーム材14の他方側の足元まで延び、トーチホルダ86及び固定ねじ87によって第2の溶接トーチ88が取付けられている。
【0032】
従って、調整ハンドル80によってねじ軸79を回転すると、ねじ軸79に螺合したトーチ支持台81が上下動し、トーチホルダアーム84などを介して支持された第2の溶接トーチ88も同様に上下動し、T字形フレーム材14の他方側の足元に対して第2の溶接トーチ88の先端位置を調整することができる。そして、走行駆動モータ30によって第1基板21と共に第1移動基板62がT字形フレーム材14の長手方向に沿って移動するとき、第2移動基板73は前後一対の倣いローラ78によって姿勢保持されながら同方向に移動し、この移動に伴って第2の溶接トーチ88によってT字形フレーム材14の他方側の足元にすみ肉溶接を行うことができる。
【0033】
ここで、上述した本実施例の自走式すみ肉溶接台車による下板11とT字形フレーム材14との足元すみ肉溶接作業について説明する。
【0034】
T字形フレーム材14の足元すみ肉溶接を行う場合、まず、下板11及びT字形フレーム材14に本実施例の自走式すみ肉溶接台車を装着する。即ち、図1に実線で示すように、第1基板21の走行ローラ23と走行駆動ローラ34によってフェイスプレート13を挾持させ、且つ、ウェブベアリングローラ25をフレームウェブ12の側面に接触させると共に、フェイスベアリングローラ27をフェイスプレート13の端面に接触させて第1基板21の姿勢を保持させる。また、第2基板44の倣いローラ49を下板11の下面に接触させてこの第2基板44の姿勢を保持させる。
【0035】
一方、図1に実線にて示す退避位置にあった第1移動基板62をヒンジ60によって反時計回り方向に回動し、支持位置に移動させる。即ち、図1に二点鎖線で示すように、第1移動基板62のウェブベアリングローラ69をフレームウェブ12の側面に接触させると共に、フェイスベアリングローラ71をフェイスプレート13の端面に接触させて第1移動基板62の姿勢を保持させる。また、第2移動基板73の倣いローラ78を下板11の下面に接触させてこの第2移動基板73の姿勢を保持させる。
【0036】
このように本実施例の走行台車を装着すると、図5に示すように、T字形フレーム材14に、第1基板21及び第2基板44を保持することで、第1溶接トーチ59が位置決めされ、第1移動基板62及び第2移動基板73を保持することで、第2溶接トーチ88が位置決めされる。即ち、第1溶接トーチ59及び第2溶接トーチ88は、多数のローラ23,34,25,27,49,69,71,78がT字形フレーム材14の各支持面に接触して転動自在となることで、T字形フレーム材14の長手方向に沿って安定して移動可能となる。
【0037】
従って、この状態で、走行駆動モータ30を駆動すると、走行駆動ローラ34がフェイスプレート13の下面を転動し、第1基板21及び第1移動基板62はT字形フレーム材14の長手方向に沿って移動し、この第1基板21及び第1移動基板62と共に第2基板44及び第2移動基板73が移動することとなる。このとき、第1溶接トーチ59及び第2溶接トーチ88に通電することで、T字形フレーム材14の両側の足元すみ肉溶接を並行して同時に行うことができる。
【0038】
なお、装着する溶接トーチはミグ溶接のものでも、ティグ溶接のものでもいずれのタイプのものでも容易に装着、交換することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上、実施例を挙げて詳細に説明したように本発明の自走式すみ肉溶接台車によれば、所定のフレームに容易に装着保持することができ、作業時には安定して精度良く走行させることで、すみ肉溶接作業の作業効率及び信頼性の向上を図ることができる。
【0040】
また、本発明の自走式すみ肉溶接台車によれば、所定のフレーム材の両側の足元すみ肉溶接を並行して同時に行うことができ、すみ肉溶接作業の作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る自走式すみ肉溶接台車の正面図である。
【図2】 本実施例の自走式すみ肉溶接台車の側面図である。
【図3】 図1のIII−III断面図である。
【図4】 駆動ローラの位置調整装置を表す要部概略図である。
【図5】 倣いローラの装置を表す要部概略図である。
【図6】 足元すみ肉溶接を行う溶接対象部材としての円筒圧力容器の概略図である。
【図7】 従来の自走式すみ肉溶接台車の概略図である。
【符号の説明】
11 下板
12 フレームウェブ
13 フェイスプレート
14 T字形フレーム材
21 第1基板(台車本体)
23 走行ローラ
25,69 ウェブベアリングローラ
27,71 フェイスベアリングローラ
30 走行駆動モータ
34 走行駆動ローラ
44 第2基板
49,78 倣いローラ
59 第1溶接トーチ
60 ヒンジ(連結機構)
62 第1移動基板
64 回動規制ストッパ
73 第2移動基板
88 第2溶接トーチ

Claims (2)

  1. 水平な下板の下面に固着されたT字形フレーム材の足元すみ肉溶接を行う自走式すみ肉溶接台車において、台車本体と、前記T字形フレーム材を挾持して前記台車本体を該T字形フレームに沿って走行自在に支持する一対の走行車輪と、前記T字形フレーム材の支持面上を転動して前記台車本体を該T字形フレーム材に沿って倣い走行させる倣い車輪と、前記一対の走行車輪の少なくとも一方を回転駆動する駆動装置と、前記台車本体に装着されて前記T字形フレーム材の少なくとも一方側の足元すみ肉溶接を行う第1の溶接トーチとを具え、
    前記台車本体には連結機構を介して台車補助体が前記T字形フレーム材への支持位置及び退避位置とに移動自在に装着され、該台車補助体には前記T字形フレーム材の他方側の足元すみ肉溶接を行う第2の溶接トーチが設けられたことを特徴とする自走式すみ肉溶接台車。
  2. 水平な下板の下面に固着されたT字形フレーム材の足元すみ肉溶接を行う自走式すみ肉溶接台車において、
    前記T字形フレーム材は、垂直なフレームウェブと水平なフェイスプレートからなり、
    前記自走式すみ肉溶接台車は、
    台車本体である第1基板と、
    前記T字形フレーム材の一方側の足元すみ肉溶接を行う第1の溶接トーチを備えた第2基板と、
    連結機構を介して前記第1基板に対して回動自在に連結された台車補助体としての第1移動基板と、
    前記T字形フレーム材の他方側の足元すみ肉溶接を行う第2の溶接トーチを備えた第2移動基板とを有し、
    前記第1基板は、
    前記T字形フレーム材のフェイスプレートを挾持して当該第1基板をT字形フレーム材の長手方向に沿って走行自在に支持する対となった走行車輪と、
    前記T字形フレーム材のフレームウェブの側面とフェイスプレートの端面にそれぞれ転動して当該第1基板をT字形フレーム材に沿って倣い走行させる倣い車輪と、
    前記一対の走行車輪の少なくとも一方を回転駆動する駆動装置とを有し、
    前記第2基板は、
    前記第1基板に対して上下方向にスライド移動自在な状態で、前記第1基板に取り付けられると共に、
    前記下板の下面に転動する倣い車輪を有し、
    前記第1移動基板は、
    前記T字形フレーム材を間に挟んで前記第1基板に対向する位置である支持位置と、この支持位置から離れた退避位置に位置することができ、
    前記支持位置に位置した状態において、前記T字形フレーム材のフレームウェブの側面とフェイスプレートの端面にそれぞれ転動して当該第1移動基板をT字形フレーム材に沿って倣い走行させる倣い車輪を有し、
    前記第2移動基板は、
    前記第1移動基板に対して上下方向にスライド移動自在な状態で、前記第1移動基板に取り付けられると共に、
    前記第1移動基板が前記支持位置に位置した状態において、前記下板の下面に転動する倣い車輪を有し、
    ていることを特徴とする自走式すみ肉溶接台車。
JP02396996A 1996-02-09 1996-02-09 自走式すみ肉溶接台車 Expired - Fee Related JP3758731B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02396996A JP3758731B2 (ja) 1996-02-09 1996-02-09 自走式すみ肉溶接台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02396996A JP3758731B2 (ja) 1996-02-09 1996-02-09 自走式すみ肉溶接台車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09216062A JPH09216062A (ja) 1997-08-19
JP3758731B2 true JP3758731B2 (ja) 2006-03-22

Family

ID=12125390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02396996A Expired - Fee Related JP3758731B2 (ja) 1996-02-09 1996-02-09 自走式すみ肉溶接台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3758731B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101247517B1 (ko) 2011-12-15 2013-03-26 현대삼호중공업 주식회사 필렛 전용 용접 캐리지

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100965514B1 (ko) * 2007-11-20 2010-06-24 삼성중공업 주식회사 곡 론지용 용접 장치
JP5214724B2 (ja) * 2008-04-07 2013-06-19 小池酸素工業株式会社 溶接用台車
KR101492142B1 (ko) * 2008-10-24 2015-02-23 대우조선해양 주식회사 다양한 곡면 부재의 연속 용접용 캐리지
KR101451475B1 (ko) * 2012-08-17 2014-10-15 주식회사 현대미포조선 필렛 조인트부 자동 용접 장치
CN102909462B (zh) * 2012-11-02 2014-09-03 无锡华联科技集团有限公司 内缝焊接机焊缝跟踪机构
CN104785900A (zh) * 2014-01-16 2015-07-22 大连新钢液压管件有限公司 直角管接头相贯线自动氩弧焊焊接机
JP5752828B1 (ja) * 2014-03-31 2015-07-22 川田工業株式会社 大型構造物用溶接装置
CN108032018A (zh) * 2016-11-02 2018-05-15 陈金辉 一种电力开关柜隔层专用焊接装置
CN107984137A (zh) * 2016-11-02 2018-05-04 陈金辉 一种电力配电柜隔板夹持焊接设备
CN107363442B (zh) * 2017-08-04 2019-11-22 港宏机械工程(南京)有限公司 一种定角焊接装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101247517B1 (ko) 2011-12-15 2013-03-26 현대삼호중공업 주식회사 필렛 전용 용접 캐리지

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09216062A (ja) 1997-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3758731B2 (ja) 自走式すみ肉溶接台車
JP3011868B2 (ja) 自動溶接装置のトーチ角度調整装置
WO2014119613A1 (ja) 走行台車
JP4544945B2 (ja) 溶接機の走行装置
JPH06285629A (ja) 長尺角筒材の内部溶接装置
JP3602911B2 (ja) 帯板自動溶接装置
KR19990080291A (ko) 3차원 곡 론지 필릿 자동 용접장치
JPH06246487A (ja) 自動溶接機
KR20010035989A (ko) 스폿 용접시스템
JPH0788647A (ja) 自動溶接装置
JP2505477Y2 (ja) 自動隅肉溶接機
JP2637019B2 (ja) 隅肉自動溶接装置
JPH087976Y2 (ja) 両側隅肉自動溶接装置
JP2000141086A (ja) 溶接装置
JP2004358491A (ja) 自動溶接装置
KR950004809B1 (ko) 철도차량의 대조립 용접용 스폿 용접 장치
JPH0217753Y2 (ja)
JP3564810B2 (ja) 自動溶接機のアース装置
JPS6096396A (ja) 溶接用自走台車
JPS595500Y2 (ja) 薄板ヘリ継手の自動溶接装置
JP3012886B2 (ja) 溶接装置
JPH05169263A (ja) 隅肉自動溶接装置
JPH0735657Y2 (ja) 溶接装置
JP2525754Y2 (ja) 隅肉溶接機
JPH0683166U (ja) 自走式溶接装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051227

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees