JP2000141086A - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置

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JP2000141086A
JP2000141086A JP11246216A JP24621699A JP2000141086A JP 2000141086 A JP2000141086 A JP 2000141086A JP 11246216 A JP11246216 A JP 11246216A JP 24621699 A JP24621699 A JP 24621699A JP 2000141086 A JP2000141086 A JP 2000141086A
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信夫 松久
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正男 小井戸
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功 押川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フランジ部の溶接作業を精度よく迅速に行う
ことができる溶接装置を提供する。 【解決手段】 走行フレーム11にパネル10のフラン
ジ部10aの上端面に沿って転動する駆動輪12と従動
輪13を軸14,15により支持する。前記走行フレー
ム11の側板11aには溶接棒32を被溶接位置へ供給
する溶接棒供給機構21を装着する。又、走行フレーム
11にはタングステン電極42及びガス発生ノズル43
を備えた溶接トーチ41を取り付ける。前記溶接棒供給
機構21を構成する駆動ローラ27をゴムにより形成
し、その外周面を前記駆動輪12の外周面に摩擦接触さ
せる。駆動ローラ27が回転されると駆動輪12が回転
されるとともに、従動ローラ30が回転されて、溶接棒
32が被溶接位置に供給され、溶接トーチ41のタング
ステン電極とフランジ部10aとの間に発生するアーク
により溶接棒32が溶解され、溶接作業が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フランジ部を有す
るパネルやアングル材等の物品の前記フランジ部を互い
に接触した状態でその上端縁を溶接するための溶接装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】貯水タンクとして、金属製の複数のパネ
ルを互いに溶接して四角箱状に構成したものがある。前
記パネルは例えばステンレス鋼板により四角平板状に形
成され、その左右両側縁には直角にフランジ部が折り曲
げ形成されている。横方向に隣接するパネルのフランジ
部は互いに接触され、両フランジ部の上端縁は例えばT
IG装置により溶接される。
【0003】この溶接作業は、作業者が片手で溶接棒を
持ち、他方の手でアークとガスを発生させる溶接トーチ
を持ち、溶接棒を溶かしながらフランジ部の上端縁の溶
接を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
溶接方法では、フランジ部の接合部を精度よく安定して
行うことができないという問題があった。又、溶接作業
に熟練を必要とし、溶接時間も長くなり、ひいては製品
のコストダウンを図ることができないという問題があっ
た。
【0005】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものであって、その目的
は、フランジ部の溶接作業を未熟な作業者でも精度よく
迅速に行うことができる溶接装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、フランジ部を有する
パネル、アングル材等の物品の前記フランジ部を互いに
接触させた状態で、両フランジ部の上端縁を溶接する装
置であって、前記フランジ部に沿ってその長手方向に案
内移動される移動体と、上記移動体に装着され、前記隣
接するフランジ部の上端縁を溶接する溶接機構とを備え
ている。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記移動体は 前記両フランジ部の上端縁に案内
されて該上端縁上を走行する車輪を備えた走行フレーム
であり、前記溶接機構は前記走行フレームに装着され、
前記フランジ部の上端縁に向かって溶接棒を供給する溶
接棒供給機構と、同じく前記走行フレームに装着され、
前記フランジ部の上端縁との間でアークを発生させ、前
記溶接棒を溶解して前記フランジ部の上端縁を溶接する
溶接トーチとにより構成されている。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項2にお
いて、走行フレームの車輪は前後に設けられ、少なくと
も一方の車輪が前記走行フレームに取り付けた駆動モー
タの回転軸により回転される駆動輪である。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
3において、溶接棒供給機構は、走行フレームに支持さ
れた駆動モータと、該駆動モータの回転軸により回転さ
れる駆動ローラと、前記走行フレームに前記駆動ローラ
と対応して支持され、溶接棒を挟着する従動ローラと、
同じく前記走行フレームに支持され、かつ前記溶接棒を
フランジ部の上端縁に案内する案内ノズルとにより構成
されている。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項4にお
いて、前記駆動輪と駆動ローラの回転は単一の駆動モー
タにより行われるようにしている。請求項6に記載の発
明では、請求項5において、前記駆動モータの回転軸に
支持された駆動ローラは、前記駆動輪の外周面に接触し
て該駆動輪を回転させるものである。
【0011】請求項7に記載の発明では、請求項4、5
又は6において、前記駆動ローラは、ゴムにより形成さ
れ、前記駆動輪の外周面に摩擦接触して該駆動輪を回転
させるものである。
【0012】請求項8に記載の発明では、請求項4〜6
のいずれか一つにおいて、前記従動ローラ及び駆動輪
は、前記駆動ローラに対する位置を調整する機構を備え
ている。
【0013】請求項9に記載の発明では、請求項3〜6
のいずれか一つにおいて、前記駆動輪及び従動輪の外周
面には中央ほど円弧状に窪む溝が形成され、この溝によ
り駆動輪及び従動輪がフランジ部の上端縁に沿って案内
移動されるようにしている。
【0014】請求項10に記載の発明では、請求項1に
おいて、前記移動体は 前記両フランジ部に案内されて
パネル上を走行する駆動輪及び従動輪を備え、かつ前記
両フランジ部の上端両側面に案内されて移動する案内部
を備えた走行フレームである。
【0015】請求項11に記載の発明では、請求項3〜
6のいずれか一つにおいて、走行フレームには左右一対
の支持脚が連結され、両支持脚にはパネルの上面に接触
して移動する接地ローラ、摺動部材等の姿勢保持部材が
設けられている。
【0016】請求項12に記載の発明では、請求項1〜
6のいずれか一つにおいて、前記溶接機構は走行フレー
ムから該フレームの進行方向に関して後方又は前方に離
隔して設けられている。
【0017】請求項13に記載の発明では、請求項2に
おいて、前記走行フレームの駆動源と、前記溶接棒供給
機構の駆動源はそれぞれ独立して設けられている。請求
項14に記載の発明では、請求項2において、前記走行
フレームは前記フランジ部と平行に設置されたガイドレ
ールに沿って案内移動される補助案内手段を備えてい
る。
【0018】請求項15に記載の発明では、請求項14
において、前記補助案内手段は、前記走行フレームに対
し側方に向けて張り出した支持部材と、該支持部材に対
し回転可能に支持されて前記ガイドレール上を転動する
ローラとにより構成されている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の溶接装置を具体化
した一実施形態を図1〜図5を用いて説明する。
【0020】最初に、溶接装置により溶接される貯水タ
ンク形成用のパネルについて説明する。図1〜図5の符
号10は、例えば貯水タンクを構成するステンレス鋼よ
りなるパネルであって、それらの側端縁にはフランジ部
10a,10aが直角に折り曲げ形成されている。複数
のパネル10,10のフランジ部10a,10aを互い
に接触した状態でその上端縁を溶接する作業を繰り返し
行うことにより所望する貯水タンクが形成される。
【0021】次に、前記フランジ部10a,10aの溶
接を行う自走式の溶接装置について説明する。この溶接
装置の移動体を構成する走行フレーム11は例えばアル
ミニウム製のプレートにより正面横長四角形状に形成し
た側板11aと、この側板11aの上端縁に一体に折り
曲げ形成した水平板11bと、この水平板11bの前側
に下向きに折り曲げ形成した補助側板11cとにより構
成されている。走行フレーム11の両側板11a,11
cの間には図4に示すように移動体を構成する駆動輪1
2が軸14により、走行フレーム11の後側には図5に
示すように移動体を構成する従動輪13が固定軸15に
より支持されている。
【0022】前記駆動輪12及び従動輪13は、図4、
5に示すようにスペーサ16,17により水平支持板1
2bの幅方向の中央部に位置するように支持されてい
る。前記駆動輪12及び従動輪13の外周面には中心ほ
ど小径となる溝12a,13aが円周方向に形成されて
いる。
【0023】前記走行フレーム11の後側上面には操作
ハンドル18が水平方向に取り付けられている。前記操
作ハンドル18を把持し、両フランジ部10a,10a
の上面に駆動輪12及び従動輪13を支持して走行フレ
ーム11を両フランジ部10a,10aに沿って走行さ
せることが可能である。この転動時に前記溝12a,1
3aにより両輪12,13がフランジ部10a,10a
から脱落するのが防止される。
【0024】前記走行フレーム11には図1、3に示す
ように溶接機構を構成する溶接棒供給機構21が装着さ
れている。この溶接棒供給機構21について説明する
と、前記側板11aの背面には図2に示すように、駆動
モータ22が装着されている。この駆動モータ22は半
円弧状をなす一対のクランプ金具23,24及び両クラ
ンプ金具23,24を締め付けるボルト25により固定
されている。前記両クランプ金具23,24は側板11
aに対し図示しないブラケット及びボルトにより所定の
範囲内で取り付け位置を調節できように取り付けられて
いる。
【0025】前記駆動モータ22の回転軸26は、図1
に示すように側板11aを貫通してその前面に突出さ
れ、この突出部には駆動ローラ27が嵌合固定されてい
る。この駆動ローラ27は摩擦係数の高いゴムより構成
され、外周面を前記駆動輪13の外周面に転動可能に接
触している。この駆動ローラ27が駆動モータ22の回
転軸26により回転されると、駆動輪12が回転され、
走行フレーム11が前進される。
【0026】前記走行フレーム11の側板11aの前面
には合成樹脂等の絶縁材よりなる箱状のブラケット28
がボルト29により取り付けられ、このブラケット28
の内側には前記駆動ローラ27の外周面に接触された絶
縁材よりなる従動ローラ30が軸31により支持されて
いる。この従動ローラ30の外周面には円周方向に溝3
0aが形成され、該溝30aには溶接棒32が係合され
ている。前記ブラケット28の下端部には、前記溶接棒
32を溶接位置へ案内するための絶縁材よりなる案内ノ
ズル33が取り付けられている。
【0027】前記ブラケット28には前記駆動ローラ2
7に対する従動ローラ30の位置を調整するための機構
を構成するアジャストボルト34が螺合されている。こ
のアジャストボルト34の螺合量を変更することにより
軸31の位置がブラケット28に形成した案内溝28a
に沿って変更され、駆動ローラ27に対する従動ローラ
30の押圧力が調整される。
【0028】前記側板11a及び補助側板11cの外側
には前記駆動輪13を前記駆動ローラ27の外周面に押
圧するための位置調整機構が設けられている。この機構
について説明すると、側板11a,11cには前記駆動
輪13を支持する軸14を案内する案内溝11dが形成
されている。側板11a,11cに溶接したブロック3
5,35のネジ孔にはアジャストボルト36,36が螺
合され、セットナット37により所定位置に固定される
ようになっている。このアジャストボルト36の先端が
前記軸14の外端部に設けたローラ38に当接されてい
る。
【0029】従って、前記アジャストボルト36により
ローラ38,38を介して軸14,14を押圧すると、
駆動輪13が駆動ローラ27に押圧され、その押圧量が
適正に調整される。
【0030】前記走行フレーム11の水平板11bには
溶接機構を構成する溶接トーチ41が斜めに支持されて
いる。この溶接トーチ41は両フランジ部10a,10
aとの間でアークを発生させるタングステン電極42を
備えるとともに、炭酸ガスを噴射するノズル43を備え
ている。
【0031】前記駆動モータ22は、図示しないリード
線及びプラグを介して交流電源に接続可能である。前記
操作ハンドル18には駆動モータ22のスイッチ(図示
略)と、溶接トーチ41のスイッチ(図示略)が設けら
れている。
【0032】次に、前記のように構成した溶接装置につ
いて、その動作を説明する。溶接作業を開始する準備と
して、前記駆動ローラ27及び従動ローラ30の間に溶
接棒32を挟着し、その先端を案内ノズル33に貫通す
る。又、溶接トーチ41のタングステン電極42とノズ
ル43の高さ位置を調整する。タンクを構成するパネル
10,10のフランジ部10a,10aを互いに接触
し、パネル10と図示しない交流又は直流溶接機とをリ
ード線により電気的に接続する。その後、両フランジ部
10a,10aの上端縁に溶接装置の駆動輪12及び従
動輪13を載せる。
【0033】このように、準備が完了したら、操作ハン
ドル18に設けたスイッチ(図示略)により溶接トーチ
41を作動させる。この作動により溶接トーチ41のタ
ングステン電極42からフランジ部10a,10aとの
間でアークが発生するとともに、ノズル43から炭酸ガ
スが噴射される。
【0034】この状態で、操作ハンドル18に設けた駆
動モータ22のスイッチ(図示略)を入れると、駆動モ
ータ22の回転軸26を介して駆動ローラ27が回転さ
れる。次に、走行フレーム11の前記駆動輪12が摩擦
抵抗により回転されて、駆動輪12及び従動輪13がフ
ランジ部10a,10aの上縁を回転しつつ移動する。
この移動速度に追従して駆動ローラ27及び従動ローラ
30の間を溶接棒32が下方に移送され、溶接棒32の
先端がアークに進入される。このため溶接棒32はアー
クにより溶解されながら、フランジ部10a,10aの
上端縁を溶接する。
【0035】本実施形態の溶接装置によれば、次のよう
な作用、効果を得ることができる。 (1)前記実施形態では、前記移動体を、前記両フラン
ジ部10a,10aの上端縁に案内されて該上端縁上を
走行する駆動輪12及び従動輪13を備えた走行フレー
ム11とした。このため、溶接装置を自走させて溶接作
業を精度よく迅速に行うことができる。
【0036】(2)前記実施形態では、溶接機構を前記
走行フレーム11に装着され、前記フランジ部10a,
10aの上端縁に向かって溶接棒32を供給する溶接棒
供給機構21と、同じく前記走行フレーム11に装着さ
れ、前記フランジ部10a,10aの上端縁との間でア
ークを発生させ、前記溶接棒32を溶解して前記フラン
ジ部の上端縁を溶接する溶接トーチ41とにより構成し
た。このため、前記フランジ部10a,10aの上端縁
のTIG溶接作業を未熟練者でも確実かつ迅速に行うこ
とができる。
【0037】(3)前記実施形態では、車輪を走行フレ
ーム11の前後に設け、一方の車輪を前記走行フレーム
11に取り付けた駆動モータ22の回転軸26の動力を
利用して回転される駆動輪12とし、他方の車輪を従動
輪13とした。このため、走行フレーム11を自動走行
させて溶接作業を容易に行うことができる。
【0038】(4)前記実施形態では、溶接機構を構成
する溶接棒供給機構21を次のように構成した。すなわ
ち、走行フレーム11に支持された駆動モータ22と、
該駆動モータ22の回転軸26により回転される絶縁材
よりなる駆動ローラ27と、前記走行フレーム11に前
記駆動ローラ27と対応して支持され、溶接棒32を挟
着する絶縁材よりなる従動ローラ30と、同じく前記走
行フレーム11に支持され、かつ前記溶接棒32をフラ
ンジ部10a,10aの上端縁に案内する絶縁材よりな
る案内ノズル33とにより構成した。このため、溶接棒
32の供給を安定して行うことができる。
【0039】(5)前記実施形態では、単一の駆動モー
タ22により、前記駆動輪12と駆動ローラ27の回転
を行うようにしたので、溶接棒32の送り速度と走行フ
レーム11の走行速度を同期させることができ、精度の
高い均一な溶接作業を行うことができる。
【0040】(6)前記実施形態では、前記駆動モータ
22の回転軸26に支持された駆動ローラ27により前
記駆動輪12に接触して該駆動輪12を回転させるよう
にしたので、駆動輪12の駆動機構の部品点数を少なく
して構造を簡素化することができる。
【0041】(7)前記実施形態では、前記駆動ローラ
27をゴムにより形成し、前記駆動輪12の外周面に摩
擦接触して該駆動輪12を回転させるようにしたので、
駆動輪12の回転動作を円滑に行うことができる。
【0042】(8)前記実施形態では、前記従動ローラ
30及び駆動輪12が、前記駆動ローラ27に対する位
置を調整する機構を備えているので、駆動ローラ27に
対する従動ローラ30及び駆動輪12の押圧状態を適正
に調整することができる。
【0043】(9)前記実施形態では、前記駆動輪12
及び従動輪13の外周面に中央ほど円弧状に窪む溝12
a,13aを形成したので、簡単な構成により両輪1
2,13をフランジ部10a,10aに沿って案内移動
することができる。
【0044】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。・図6に示すように、走
行フレーム11の側板11aと補助側板11cとの間
に、一対の駆動輪12,12を軸14により回転可能に
支持し、水平板11bに対し支持棒51を介して逆U字
状をなす案内部52を支持する。この案内部52を前記
フランジ部10a,10aの外側面に摺接させて、走行
フレーム11をフランジ部10aに沿って案内移動でき
るようにする。その他の構成は前記実施形態と同様であ
る。
【0045】この実施形態では、一対の駆動輪12,1
2がパネル10,10の上面を転動するので、走行フレ
ーム11をフランジ部10a,10aに沿って安定して
走行することができる。
【0046】・図7に示すように、従動輪13を支持す
る固定軸15の両端部に対し支持脚55,55を連結
し、両脚の下端部に接地ローラ56、図示しない摺動部
材等の姿勢保持部材を取り付けるようにしてもよい。そ
の他の構成は前記実施形態と同様である。
【0047】この実施形態においても、走行フレーム1
1が左右に傾くことなく安定して移動することができ
る。 ・図8に示すように、フランジ部10a,10aの端部
に対し、水平板61a、補助フランジ部61bを有する
補助支持金具61を接触し、前記補助フランジ部61b
に固定した左右一対の係合板62,62により前記フラ
ンジ部10a,10aの両側面を挟着する。そして、走
行フレーム11の従動輪13を前記補助フランジ部61
bの上面61cに載せて、溶接機構によりフランジ部1
0a,10aの端部から安定して溶接作業を開始するよ
うにしてもよい。
【0048】この実施形態ではフランジ部10a,10
aの全長にわたって溶接作業を行うことができる。 ・図9に示すように、走行フレーム11から溶接トーチ
41及び溶接棒32の下端部が後方へ離隔するように構
成してもよい。又、図示しないが前方に離隔するように
構成してもよい。
【0049】この実施形態では、溶接機構によりフラン
ジ部10a,10aの端部から安定して溶接作業を開始
することができる。 ・図10に示す実施形態では、走行フレームの駆動源と
しての駆動モータ22と、前記溶接棒供給機構21の駆
動源としての駆動モータ22Aとをそれぞれ独立して設
けている。駆動モータ22の回転軸26には前記駆動輪
12が連結されている。図11に示すように、走行フレ
ーム11に取り付けた駆動モータ22Aの回転軸26A
の先端部には前記駆動ローラ27が嵌合固定され、該ロ
ーラ27には前記従動ローラ30が接触されている。前
記従動ローラ30は前記案内ノズル33を支持する取付
筒44に二箇所に設けられ、溶接棒32を挟着するよう
になっている。
【0050】走行フレーム11には前記フランジ部10
a、10aと平行に設置されたガイドレール45に沿っ
て案内移動される補助案内手段46が個設けられてい
る。この補助案内手段46は、前記走行フレーム11に
対し側方に向けて張り出したロッド状をなす一対の支持
部材47と、該支持部材47に対し回転可能に支持され
て前記ガイドレール45上を転動するローラ48とによ
り構成されている。前記ガイドレール45は図示しない
締め付け部材により前記フランジ部10a、10aと平
行に固定されている。
【0051】前記走行フレーム11には制御ボックス4
9が設けられ、該制御ボックス49の上面には走行フレ
ーム11の走行速度を調節する操作つまみ50と、溶接
棒32の供給速度を調整する操作つまみ51が設けられ
ている。
【0052】従って、この実施形態では、前記操作つま
み50、51を回動調節することにより、走行フレーム
11の走行速度と、溶接棒32の供給速度とをフランジ
部10a、10aの材質や板厚、溶接棒32の種類や太
さ等の溶接条件に応じてそれぞれ独立して設定して適正
な溶接作業を行うことができる。
【0053】又、走行フレーム11が補助案内手段46
により常に水平状態で安定して案内走行されるので、溶
接作業を安定して迅速に行うことができる。 ・前記移動体として手押し式の車輪を備えた走行フレー
ムとしてもよい。
【0054】・前記溶接機構として溶接棒32を供給し
つつ溶接棒32自体からアークをフランジ部10a、1
0aに向かって放射して溶接を行う機構を用いてもよ
い。 ・走行フレーム11の車輪を前後に設け、少なくとも一
方の車輪が前記走行フレーム11に取り付けた駆動モー
タ22の回転軸26により回転されるように構成しても
よい。
【0055】・前述した溶接装置は、突き合わせ溶接作
業、隅肉溶接あるいは重ね溶接等の溶接作業に用いるこ
ともできる。さらに、上記実施形態により把握される請
求項以外の技術的思想について、以下に記載する。
【0056】〔1〕請求項2又は3の溶接装置に用いら
れる補助器具であって、パネル10,10の両フランジ
部10a,10aを合わせた肉厚とほぼ同じ肉厚の補助
フランジ部61bを有し、フランジ部10a,10aに
係合して位置決めを行う係合部材(62,62)を有す
る溶接装置に用いられる補助支持金具。
【0057】この技術思想によれば、図1に示すように
走行フレーム11の中間位置に溶接棒供給機構21及び
溶接トーチ41が配置されていても、両フランジ部10
a,10aの端部から溶接作業を精度よく安定して開始
することができる。
【0058】〔2〕請求項1記載の溶接装置を用いて、
フランジ部を有するパネル、アングル材等の物品の前記
フランジ部を互いに接触させた状態で、前記フランジ部
に沿ってその長手方向に移動体を案内移動しつつ、両フ
ランジ部の上端縁を溶接機構により溶接することを特徴
とする溶接方法。
【0059】この技術思想によれば、未熟練者でもパネ
ル等のフランジ部の溶接作業を精度よく迅速に行うこと
ができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1〜15記載の発明は、以上のよ
うに構成されているため、未熟練者でもパネル等のフラ
ンジ部の溶接作業を精度よく迅速に行うことができる。
【0061】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、走行フレームの走行をフランジ部の
上端縁に案内されて該上端縁上を走行する車輪により円
滑に行うことができるとともに、溶接機構は溶接棒供給
機構と、溶接棒を溶解してフランジ部の上端縁を溶接す
る溶接トーチとにより構成されているので、フランジ部
の溶接を確実に行うことができる。
【0062】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の効果に加えて、走行フレームの走行を安定して
行うことができる。請求項4に記載の発明は、請求項2
又は3に記載の発明の効果に加えて、溶接棒供給機構の
構成を簡素化して製造を容易に行うことができる。
【0063】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明の効果に加えて、前記駆動輪と駆動ローラの回転
駆動機構の構成を簡素化して製造を容易に行うことがで
きる。
【0064】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明の効果に加えて、駆動モータによる駆動輪の回転
駆動機構を簡素化して製造を容易に行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項4、5又は6に記載の
発明の効果に加えて、駆動ローラによる駆動輪の回転を
確実に行うことができる。
【0065】請求項8記載の発明は、請求項4〜6のい
ずれか一つに記載の発明の効果に加えて、駆動ローラに
対する従動ローラ及び駆動輪の押圧力を適正に調整する
ことができ、安定した溶接作業を行うことができる。
【0066】請求項9に記載の発明は、請求項3〜6の
いずれか一つに記載の発明の効果に加えて、駆動輪及び
従動輪の外周面に形成された溝により駆動輪及び従動輪
がフランジ部の上端縁に沿って案内移動されるので、案
内構造を簡素化して製造を容易に行うことができる。
【0067】請求項10に記載の発明は、請求項1に記
載の発明の効果に加えて、移動体をフランジ部に沿って
安定して案内移動することができる。請求項11に記載
の発明は、請求項3〜6のいずれか一つに記載の発明の
効果に加えて、走行フレームの走行動作を安定して行
い、精度の高い溶接作業を行うことができる。
【0068】請求項12に記載の発明は、請求項1〜6
のいずれか一つに記載の発明の効果に加えて、パネルの
フランジ部端部から溶接作業を開始することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項2に記載の発明の効
果に加えて、走行フレームの駆動源と、溶接棒供給機構
の駆動源はそれぞれ独立して設けられているので、溶接
条件に応じて適正な溶接作業を行うことができる。
【0069】請求項14に記載の発明は、請求項2に記
載の発明の効果に加えて、走行フレームは補助案内手段
により安定して案内され、精度の高い溶接作業を行うこ
とができる。
【0070】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の発明の効果に加えて、補助案内手段の構成を簡素
化することができ、製造を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の溶接装置の一実施形態を示す正面
図。
【図2】 同じく溶接装置の背面図。
【図3】 同じく溶接装置の平面図。
【図4】 駆動輪の支持構造を示す断面図。
【図5】 従動輪の支持構造を示す断面図。
【図6】 この発明の別の実施形態を示す部分断面図。
【図7】 この発明の別の実施形態を示す部分断面図。
【図8】 溶接装置の補助支持金具を示す斜視図。
【図9】 この発明の別の実施形態を示す正面図。
【図10】 この発明の別の実施形態を示す正面図。
【図11】 図10に示す溶接装置の平面図。
【図12】 図10に示す溶接装置の左側面図。
【符号の説明】
11…移動体を構成する走行フレーム、12…移動体を
構成する駆動輪、12a…溝、13…移動体を構成する
従動輪、13a…溝、18…操作ハンドル、21…溶接
機構を構成する溶接棒供給機構、22…駆動モータ、2
6…回転軸、27…駆動ローラ、28…ブラケット、3
0…従動ローラ、30a…案内溝、32…溶接棒、33
…案内ノズル、34…位置調整機構を構成するアジャス
トボルト、36…位置調整機構を構成するアジャストボ
ルト、41…溶接機構を構成する溶接トーチ、42…タ
ングステン電極、43…ノズル。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部を有するパネル、アングル材
    等の物品の前記フランジ部を互いに接触させた状態で、
    両フランジ部の上端縁を溶接する装置であって、 前記フランジ部に沿ってその長手方向に案内移動される
    移動体と、 上記移動体に装着され、前記隣接するフランジ部の上端
    縁を溶接する溶接機構とを備えている溶接装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記移動体は 前記
    両フランジ部の上端縁に案内されて該上端縁上を走行す
    る車輪を備えた走行フレームであり、前記溶接機構は前
    記走行フレームに装着され、前記フランジ部の上端縁に
    向かって溶接棒を供給する溶接棒供給機構と、同じく前
    記走行フレームに装着され、前記フランジ部の上端縁と
    の間でアークを発生させ、前記溶接棒を溶解して前記フ
    ランジ部の上端縁を溶接する溶接トーチとにより構成さ
    れている溶接装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、走行フレームの車輪
    は前後に設けられ、少なくとも一方の車輪が前記走行フ
    レームに取り付けた駆動モータの回転軸により回転され
    る駆動輪である溶接装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、溶接棒供給機
    構は、走行フレームに支持された駆動モータと、該駆動
    モータの回転軸により回転される駆動ローラと、前記走
    行フレームに前記駆動ローラと対応して支持され、溶接
    棒を挟着する従動ローラと、同じく前記走行フレームに
    支持され、かつ前記溶接棒をフランジ部の上端縁に案内
    する案内ノズルとにより構成されている溶接装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記駆動輪と駆動ロ
    ーラの回転は単一の駆動モータにより行われるようにし
    た溶接装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記駆動モータの回
    転軸に支持された駆動ローラは、前記駆動輪の外周面に
    接触して該駆動輪を回転させるものである溶接装置。
  7. 【請求項7】 請求項4、5又は6において、前記駆動
    ローラは、ゴムにより形成され、前記駆動輪の外周面に
    摩擦接触して該駆動輪を回転させるものである溶接装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜6のいずれか一つにおいて、
    前記従動ローラ及び駆動輪は、前記駆動ローラに対する
    位置を調整する機構を備えている溶接装置。
  9. 【請求項9】 請求項3〜6のいずれか一つにおいて、
    前記駆動輪及び従動輪の外周面には中央ほど円弧状に窪
    む溝が形成され、この溝により駆動輪及び従動輪がフラ
    ンジ部の上端縁に沿って案内移動されるようにしている
    溶接装置。
  10. 【請求項10】 請求項1において、前記移動体は 前
    記両フランジ部に案内されてパネル上を走行する駆動輪
    及び従動輪を備え、かつ前記両フランジ部の上端両側面
    に案内されて移動する案内部を備えた走行フレームであ
    る溶接装置。
  11. 【請求項11】 請求項3〜6のいずれか一つにおい
    て、走行フレームには左右一対の支持脚が連結され、両
    支持脚にはパネルの上面に接触して移動する接地ロー
    ラ、摺動部材等の姿勢保持部材が設けられている溶接装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜6のいずれか一つにおい
    て、前記溶接機構は走行フレームから該フレームの進行
    方向に関して後方又は前方に離隔して設けられている溶
    接装置。
  13. 【請求項13】 請求項2において、前記走行フレーム
    の駆動源と、前記溶接棒供給機構の駆動源はそれぞれ独
    立して設けられている溶接装置。
  14. 【請求項14】 請求項2において、前記走行フレーム
    は前記フランジ部と平行に設置されたガイドレールに沿
    って案内移動される補助案内手段を備えている溶接装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、前記補助案内手
    段は、前記走行フレームに対し側方に向けて張り出した
    支持部材と、該支持部材に対し回転可能に支持されて前
    記ガイドレール上を転動するローラとにより構成されて
    いる溶接装置。
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