JPH05232695A - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

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JPH05232695A
JPH05232695A JP1406992A JP1406992A JPH05232695A JP H05232695 A JPH05232695 A JP H05232695A JP 1406992 A JP1406992 A JP 1406992A JP 1406992 A JP1406992 A JP 1406992A JP H05232695 A JPH05232695 A JP H05232695A
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JP
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group
acid
atom
photosensitive composition
cresol
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JP1406992A
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Masahisa Murata
昌久 村田
Daisuke Kanazawa
大輔 金沢
Mitsuru Sasaki
充 佐々木
Takeo Akiyama
健夫 秋山
Yoko Yamashita
葉子 山下
Shinichi Matsubara
真一 松原
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Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 感光性組成物であって、少なくとも(a)o
−キノンジアジド化合物、(b)特定骨格を有するS−
トリアジン化合物、(c)(b)の光分解生成物との相
互作用により色調を変える色素および(d)5重量%未
満のフェノール類を含有するノボラック樹脂を含有する
ことを特徴とする。 【効果】 本発明の感光性組成物は、低露光度において
も露光可視画性が良好であり、感度も高く、さらにボー
ルペン適性も良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性組成物に関するも
のである。更に詳しくは、本発明は、平版印刷、凸版印
刷、IC回路やフォトマスク等の製造に好適に用いら
れ、露光後直ちに可視画像が得られ、感度、ボールペン
適性に優れたo−ナフトキノンジアジド化合物を含有す
る感光性組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】感光性組成物としてo−ナフトキノンジア
ジドスルホン酸のエステル化合物とノボラック樹脂から
なる光可溶化組成物は、広く平版印刷版の製造やホトレ
ジストとして工業的に用いられてきた。しかしながら、
これらo−ナフトキノンジアジド化合物を用いた感光性
組成物は次の欠点を有する。
【0003】即ち、黄色を呈する感光性のo−ナフトキ
ノンジアジドは、露光した際、退色して無色ないしは淡
黄色の光分解成分となるが、露光作業における黄色安全
灯下では露光後に、露光部分と未露光部分とを識別する
ことが困難である。このため、例えば同時に多くの印刷
版を露光する過程で、仕事が中断された時など製版者は
版が露光されているかどうかを知ることが困難である
か、または不可能である。同様に例えば、平版印刷版を
作るときのいわゆる殖版焼付け法のように、一枚の大き
な版に対して何度も露光を与える場合、作業者はどの部
分が露光済であるかを確認することができない。このた
めに、しばしば誤操作を招き、作業性を著しく低下させ
る一因となっている。
【0004】これらの欠点を改良するため、感光性組成
物に露光後可視画像を形成させる技術(以下、前記特性
を「露光可視画性」という)として例えば次のものが知
られている。例えば、米国特許第2066913号およ
び第2618555号各明細書に示されている種々の被
還元性塩をジアゾ化合物と混合して使用するもの、特公
昭40−2203号公報に示されている感光性ジアゾ化
合物と塩基性指示薬とから可視画像を得るもの、特公昭
49−3041号公報に示されている感光性ポジ作用を
するジアゾ樹脂とメロシアニン染料とから成るもの、特
公昭40−21093号公報に示されているo−ナフト
キノンジアジドで予め感光性にした印刷原版において、
その感光層中にpH2.5〜6.5でその色調を変える有
機着色材を含むもの、特開昭50−36209号公報に
示されているo−ナフトキノンジアジドスルホン酸エス
テル、またはアミドを含有する感光性複写層において、
感光性複写層がo−ナフトキノンジアジド化合物の全含
有量に対してo−ナフトキノンジアジド−4−スルホン
酸ハロゲニド10〜75重量パーセントを、また、染料
として塩形成能を有する有機化合物を1〜50重量パー
セントの範囲で含むもの、特開昭55−62444号公
報に示されている電子吸収性置換基で置換されたフェノ
ールとo−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸との
エステル化合物と該o−ナフトキノンジアジド化合物の
光分解生成物と相互作用をすることによってその色調を
変える有機染料とを含むもの等が挙げられる。
【0005】しかしながらこれらの改良を施したもので
も依然、露光可視画性は不十分であり、また露光可視画
性は経時変化によりさらに低下するという難点があっ
た。また、特開昭54−74728号公報や特開昭55
−77742号公報に示されているハロメチルオキサジ
アゾール化合物又は特開昭55−32070号公報や特
開昭48−36281号公報に示されているハロメチル
−S−トリアジン化合物と該化合物の光分解生成物と相
互作用することによってその色調を変える変色剤とを含
む感光性組成物は、露光後ただちに鮮明な可視画像が得
られ、その上、経時安定性に優れていることなどから、
近年よく用いられるようになっている。また、特開昭6
0−88942号公報中には、2−トリクロロメチル−
5−(p−メトキシスチリル)−1,3,4−オキサジ
アゾールと有機酸、あるいは、2,4−ビス(トリクロ
ロメチル)−6−p−メトキシスチリル−S−トリアジ
ンと有機酸の組合せが例示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
ものも、低露光時における露光可視画性は不十分で、露
光可視画性を上げるため、露光可視画剤の添加量を増加
させると、感度が低下する等の問題を有していた。ま
た、殖版焼き付け時に、フィルム原稿間の位置合わせの
ため、原稿の位置を感光層にマークすることがしばしば
行われるが、その際、ボールペンのインキの溶剤が、有
機溶媒、特にグリコール系等の高沸点溶媒の場合、その
インキによって感光性平版印刷版の感光層が侵食され、
溶解することがある。特にマークした箇所が画像部であ
る場合には、マーク跡が印刷物に再現されてしまうとい
う問題があった。このため、ボールペンのインキに対し
て侵食されにくい(以下「ボールペン適性」と呼ぶ)感
光層を有する感光性平版印刷版が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは前
記課題を解決して、優れた感光性組成物を得るべく鋭意
検討の結果、キノンジアジド系化合物、特定の骨格を有
するS−トリアジン化合物、光分解生成物との相互作用
により色調を変える色素および特定成分の含有量を一定
値以下とするノボラック樹脂を含有することにより、低
露光時にも露光可視画性に優れ、露光可視画性と感度の
両方が良好に保たれ、ボールペン適性にも優れることを
見い出し本発明に到達した。
【0008】本発明の目的は、低露光時にも優れた露光
可視画性を有する感光性組成物を提供することにある。
本発明の別の目的は、要求される性能を十分な水準に維
持しつつ露光可視画性に優れた感光性組成物を提供する
ことにある。さらに本発明の目的は、ボールペン適性に
優れた露光可視画性を有する感光性組成物を提供するこ
とにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、製版工程の高度
な要求に応えて、印刷版としての優れた性能を保持しつ
つ極めて操作性に優れた印刷版を実現し得る感光性組成
物を提供することにある。しかして、かかる本発明の目
的は少なくとも (a)o−キノンジアジド化合物 (b)下記一般式(I)または(II)で表わされるS−
トリアジン化合物 (c)(b)の光分解生成物との相互作用により色調を
変える色素および (d)5重量%未満のフェノール類を含有するノボラッ
ク樹脂 を含有することを特徴とする感光性組成物
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】(式中、mは1または2を、nは0または
1をそれぞれ表わし、R1 ,R2 ,R 5 〜R8 はそれぞ
れ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、置換アルキル
基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、またはアリール
基を表わすが、n=0の場合、R8 は水素原子ではな
い。又、R3 ,R4 はそれぞれ炭素原子1〜3個を有す
るトリハロアルキル基、またはトリハロアルケニル基を
表わし、Xは酸素原子または硫黄原子を表わす。)によ
って容易に達成される。
【0013】以下、本発明について詳述する。本発明の
感光性組成物には、ポジ型の感光性物質として、本発明
において(a)として表わされる、オルトキノンジアジ
ド化合物が用いられる。本発明に好ましく用いられるオ
ルトキノンジアジド化合物としては、限定はされない
が、例えばオルトキノンジアジド基を含む化合物とアル
カリ可溶性樹脂との反応生成物を挙げることができる。
【0014】オルトキノンジアジド基を含む化合物とア
ルカリ可溶性樹脂との反応生成物の代表的なものとして
は、o−ナフトキノンジアジドスルホン酸と、フェノー
ル類及びアルデヒド又はケトンの重縮合樹脂とのエステ
ル化合物が挙げられる。このようなエステル化合物を形
成するフェノール類及びアルデヒド又はケトンの重縮合
樹脂の製造に用いるフェノール類としては、例えばフェ
ノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾ
ール、3,5−キシレノール、カルバクロール、チモー
ル等の一価フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒド
ロキノン等の二価のフェノール、ピロガロール、フロロ
グルシン等の三価のフェノールを挙げることができる。
また、アルデヒドとしては、例えばホルムアルデヒド、
ベンズアルデヒド、アセトアルデヒド、クロトンアルデ
ヒド、フルフラールを挙げることができる。これらのア
ルデヒドのうち好ましいものは、ホルムアルデヒド、ベ
ンズアルデヒドである。また、ケトンとしては、例えば
アセトン、メチルエチルケトンを挙げることができる。
【0015】上記重縮合樹脂の具体的な例としては、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、m−,p−混合クレゾール・ホル
ムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹
脂、ピロガロール・アセトン樹脂が挙げられる。これら
フェノール類及びアルデヒド又はケトンの重縮合樹脂は
公知の方法で製造することができる。
【0016】前記オルトナフトキノンジアジド基を含む
化合物のフェノール類のOH基に対する縮合率(OH基
1個に対する反応率)は、15〜80%が好ましく、よ
り好ましくは20〜60%である。また、オルトキノン
ジアジド基を含む化合物とアルカリ可溶性樹脂との反応
生成物としては、o−ナフトキノンジアジドスルホン酸
とフェノール性水酸基を有するビニル系重合体とのエス
テル化合物も用いることができる。
【0017】このようなエステルを形成するフェノール
性水酸基を有するビニル系重合体としては、例えば特願
平2−29709号に記載されているフェノール性水酸
基を有するビニル系重合体等を用いることができる。さ
らに、オルトナフトキノンジアジド基を含む化合物と
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,
4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,
4,2′,4′−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、
2,3,4,3′,4′,5′−ヘキサヒドロキシベン
ゾフェノンとの縮合化合物も使用することができる。
【0018】本発明において、該キノンジアジド化合物
の含有量は溶媒を除く感光性組成物全固形分に対し5〜
60重量%が好ましく、特に好ましくは10〜50重量
%である。本発明において(b)として表わされるS−
トリアジン化合物は、前記一般式(I)または(II)で
表わされる2,4−ビス(ハロメチル)−S−トリアジ
ン化合物である。
【0019】このハロメチル−S−トリアジンは公知の
方法により合成できるが、例えば特開昭50−3620
9号公報にて記載されている2,4−ビス(ハロメチ
ル)−6−アルキル−S−トリアジンと相当する芳香族
アルデヒドを縮合反応することにより得られる。好適な
アルデヒドとして、2−チオフェンカルボキシアルデヒ
ド、3−メチル−2−チオフェンカルボキシアルデヒ
ド、3−エチル−2−チオフェンカルボキシアルデヒ
ド、3−プロピル−2−チオフェンカルボキシアルデヒ
ド、3−メトキシ−2−チオフェンカルボキシアルデヒ
ド、3−エトキシ−2−チオフェンカルボキシアルデヒ
ド、3−プロピオキシ−2−チオフェンカルボキシアル
デヒド、3,5−ジメチル−2−チオフェンカルボキシ
アルデヒド、3,5−ジエチル−2−チオフェンカルボ
キシアルデヒド、3,5−ジプロピル−2−チオフェン
カルボキシアルデヒド、3,5−ジメトキシ−2−チオ
フェンカルボキシアルデヒド、3,5−ジエトキシ−2
−チオフェンカルボキシアルデヒド、3,5−ジプロピ
オキシ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド、3−ブ
ロモ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド、5−ブロ
モ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド、3,5−ジ
ブロモ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド、3−ク
ロロ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド、5−クロ
ロ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド、3,5−ジ
クロロ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド、フルフ
ラール、3−メチルフルフラール、3−エチルフルフラ
ール、3−プロピルフルフラール、5−メチルフルフラ
ール、5−エチルフルフラール、5−プロピルフルフラ
ール、3,5−ジメチルフルフラール、3,5−ジエチ
ルフルフラール、3,5−ジプロピルフルフラール、3
−メトキシフルフラール、3−エトキシフルフラール、
3−プロピオキシフルフラール、5−メトキシフルフラ
ール、5−エトキシフルフラール、5−プロピオキシフ
ルフラール、3,5−ジメトキシフルフラール、3,5
−ジエトキシフルフラール、3,5−ジプロピオキシフ
ルフラール、3−ブロモフルフラール、5−ブロモフル
フラール、3,5−ジブロモフルフラール、3−クロロ
フルフラール、5−クロロフルフラール、3,5−ジク
ロロフルフラール、3−フリル−2−プロペナール、3
−チオフェン−2−プロペナール、p−メトキシベンズ
アルデヒド、p−エトキシベンズアルデヒド、p−プロ
ピオキシベンズアルデヒド、p−ブトキシベンズアルデ
ヒド、p−ペントキシベンズアルデヒド、p−メチルベ
ンズアルデヒド、p−エチルベンズアルデヒド、p−プ
ロピルベンズアルデヒド、p−ブチルベンズアルデヒ
ド、p−ペンチルベンズアルデヒド、m−メトキシベン
ズアルデヒド、m−エトキシベンズアルデヒド、m−プ
ロピオキシベンズアルデヒド、m−ブトキシベンズアル
デヒド、m−ペントキシベンズアルデヒド、m−メチル
ベンズアルデヒド、m−エチルベンズアルデヒド、m−
プロピルベンズアルデヒド、m−ブチルベンズアルデヒ
ド、m−ペンチルベンズアルデヒド、m−,p−ジメト
キシベンズアルデヒド、m−,p−ジエトキシベンズア
ルデヒド、m−,p−ジプロピオキシベンズアルデヒ
ド、m−p−ジブトキシベンズアルデヒド、m−p−ジ
ペントキシベンズアルデヒド、m−,p−ジメチルベン
ズアルデヒド、m−p−ジエチルベンズアルデヒド、m
−p−ジプロピルベンズアルデヒド、m−p−ジブチル
ベンズアルデヒド、m−p−ジペントキシベンズアルデ
ヒド等が挙げられる。
【0020】R1 ,R2 ,R5 〜R8 はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、置換アルキル基、アル
コキシ基、置換アルコキシ基、アリール基を表わす。こ
れらのうち、アルキル基またはアルコキシ基を表わす場
合には、炭素数1〜3であることが特に好ましく、アル
キル基またはアルコキシ基の炭素鎖は直鎖状であって
も、側鎖を有していてもよく、ハロゲン原子を表わす場
合には、一般に塩素原子または臭素原子が好適である。
3 ,R4 はそれぞれ炭素数1〜3個を有するトリハロ
アルキル基、トリハロアルケニル基を表わし、より好ま
しくはトリクロロアルキル基またはトリクロロアルケニ
ル基の場合であり、トリクロロメチル基を表わすことが
特に好ましい。
【0021】以下に、一般式〔I〕または〔II〕で表わ
されるS−トリアジン系化合物についてその代表例をあ
げるが、本発明に用いられるS−トリアジン系化合物
は、これら具体例に限定されるものではない。なお、下
記例示において記載のない限り、m=1,n=0,
1 ,R2 ,R5〜R7 はそれぞれ水素原子を表わし、
3 ,R4 ,R9 およびR10はそれぞれトリクロロメチ
ル基を表わし、R8 はメチル基を表わす。
【0022】化合物例 ・一般式〔I〕の化合物 〔I−1〕 X;硫黄原子 〔I−2〕 X;硫黄原子,R1 ;メチル基 〔I−3〕 X;硫黄原子,R1 ;エチル基 〔I−4〕 X;硫黄原子,R1 ;プロピル基 〔I−5〕 X;硫黄原子,R2 ;メチル基 〔I−6〕 X;硫黄原子,R2 ;エチル基 〔I−7〕 X;硫黄原子,R2 ;プロピル基 〔I−8〕 X;硫黄原子,R1 およびR2 ;メチル基 〔I−9〕 X;硫黄原子,R1 およびR2 ;エチル基 〔I−10〕 X;硫黄原子,R1 およびR2 ;プロピ
ル基 〔I−11〕 X;硫黄原子,R2 ;臭素原子 〔I−12〕 X;硫黄原子,R1 ;臭素原子 〔I−13〕 X;硫黄原子,R1 およびR2 ;臭素原
子 〔I−14〕 X;硫黄原子,R2 ;塩素原子 〔I−15〕 X;硫黄原子,R1 ;塩素原子 〔I−16〕 X;硫黄原子,R1 およびR2 ;塩素原
子 〔I−17〕 X;酸素原子 〔I−18〕 X;酸素原子,R1 ;メチル基 〔I−19〕 X;酸素原子,R1 ;エチル基 〔I−20〕 X;酸素原子,R1 ;プロピル基 〔I−21〕 X;酸素原子,R2 ;メチル基 〔I−22〕 X;酸素原子,R2 ;エチル基 〔I−23〕 X;酸素原子,R2 ;プロピル基 〔I−24〕 X;酸素原子,R1 およびR2 ;メチル
基 〔I−25〕 X;酸素原子,R1 およびR2 ;エチル
基 〔I−26〕 X;酸素原子,R1 およびR2 ;プロピ
ル基 〔I−27〕 X;酸素原子,R2 ;臭素原子 〔I−28〕 X;酸素原子,R1 ;臭素原子 〔I−29〕 X;酸素原子,R1 およびR2 ;臭素原
子 〔I−30〕 X;酸素原子,R2 ;塩素原子 〔I−31〕 X;酸素原子,R1 ;塩素原子 〔I−32〕 X;酸素原子,R1 およびR2 ;塩素原
子 〔I−33〕 m=2,X;硫黄原子 〔I−34〕 m=2,X;酸素原子
【0023】・一般式〔II〕の化合物 〔II−1〕 R6 ;メチル基 〔II−2〕 R6 ;エチル基 〔II−3〕 R6 ;プロピル基 〔II−4〕 R6 ;メトキシ基 〔II−5〕 R6 ;エトキシ基 〔II−6〕 R6 ;プロポキシ基 〔II−7〕 R5 およびR6 ;メチル基 〔II−8〕 R5 およびR6 ;エチル基 〔II−9〕 R5 およびR6 ;プロピル基 〔II−10〕 R5 およびR6 ;メトキシ基 〔II−11〕 R5 およびR6 ;エトキシ基 〔II−12〕 R5 およびR6 ;プロポキシ基 〔II−13〕 R5 ,R6 およびR7 ;メチル基 〔II−14〕 R5 ,R6 およびR7 ;メトキシ基 〔II−15〕 R6 ;メチル基,R8 ;フェニル基 〔II−16〕 R6 ;エチル基,R8 ;フェニル基 〔II−17〕 R6 ;プロピル基,R8 ;フェニル基 〔II−18〕 R6 ;メトキシ基,R8 ;フェニル基 〔II−19〕 R6 ;エトキシ基,R8 ;フェニル基 〔II−20〕 R6 ;プロポキシ基,R8 ;フェニル基 〔II−21〕 R5 およびR6 ;メチル基,R8 ;フェ
ニル基 〔II−22〕 R5 およびR6 ;エチル基,R8 ;フェ
ニル基 〔II−23〕 R5 およびR6 ;プロピル基,R8 ;フ
ェニル基 〔II−24〕 R5 およびR6 ;メトキシ基,R8 ;フ
ェニル基 〔II−25〕 R5 およびR6 ;エトキシ基,R8 ;フ
ェニル基 〔II−26〕 R5 およびR6 ;プロポキシ基,R8
フェニル基 〔II−27〕 R5 ,R6 およびR7 ;メチル基,
8 ;フェニル基 〔II−28〕 R5 ,R6 およびR8 ;メトキシ基,R
8 ;フェニル基 〔II−29〕 n=1 〔II−30〕 n=1,R8 ;フェニル基 〔II−31〕 n=1,R8 ;水素原子 これらのS−トリアジン化合物の添加量は感光性組成物
の全固形分に対して0.05〜5重量%が好ましく、特
に好ましくは0.1〜3重量%である。
【0024】本発明において(c)として表わされる、
上記の活性光線の照射により酸又は遊離基を生成する化
合物の光分解生成物と相互作用することによってその色
調を変える色素としては、発色するものと退色又は変色
するものとの2種類がある。退色又は変色する色素とし
ては、例えばジフェニルメタン、トリフェニルメタン系
チアジン、オキサジン系、キサンテン系、アンスラキノ
ン系、イミノナフトキノン系、アゾメチン系等の各種色
素が有効に用いられる。
【0025】これらの例としては具体的には次のような
ものが挙げられる。ブリリアントグリーン、エオシン、
エチルバイオレット、エリスロシンB、メチルグリー
ン、クリスタルバイオレット、ベイシックフクシン、フ
ェノールフタレイン、1,3−ジフェニルトリアジン、
アリザリンレッドS、チモールフタレイン、メチルバイ
オレット2B、キナルジンレッド、ローズベンガル、メ
タニルイエロー、チモールスルホフタレイン、キシレノ
ールブルー、メチルオレンジ、オレンジIV、ジフェニル
チオカルバゾン、2,7−ジクロロフルオレセイン、パ
ラメチルレッド、コンゴーレッド、ベンゾプルプリン4
B、α−ナフチルレッド、ナイルブルー2B、ナイルブ
ルーA、フェナセタリン、メチルバイオレット、マラカ
イトグリーン、パラフクシン、ビクトリアピュアブルー
BOH[保土ヶ谷化学(株)製]、オイルブルー#60
3[オリエント化学工業(株)製]、オイルピンク#3
12[オリエント化学工業(株)製]、オイルレッド5
B[オリエント化学工業(株)製]、オイルスカーレッ
ト#308[オリエント化学工業(株)製]、オイルレ
ッドOG[オリエント化学工業(株)製]、オイルレッ
ドRR[オリエント化学工業(株)製]、オイルグリー
ン#502[オリエント化学工業(株)製]、スピロン
レッドBEHスペシャル[保土ヶ谷化学工業(株)
製]、m−クレゾールパープル、クレゾールレッド、ロ
ーダミンB、ローダミン6G、ファーストアシッドバイ
オレットR、スルホローダミンB、オーラミン、4−p
−ジエチルアミノフェニルイミノナフトキノン、2−カ
ルボキシアニリノ−4−p−ジエチルアミノフェニルイ
ミノナフトキノン、2−カルボステアリルアミノ−4−
p−ジヒドロオキシエチルアミノ−フェニルイミノナフ
トキノン、p−メトキシベンゾイル−p′−ジエチルア
ミノ−o′−メチルフェニルイミノアセトアニリド、シ
アノ−p−ジエチルアミノフェニルイミノアセトアニリ
ド、1−フェニル−3−メチル−4−p−ジエチルアミ
ノフェニルイミノ−5−ピラゾロン、1−β−ナフチル
−4−p−ジエチルアミノフェニルイミノ−5−ピラゾ
ロン。
【0026】また、発色する色素としては例えばアリー
ルアミン類等を挙げることができる。この目的に適する
アリールアミン類としては、第一級、第二級芳香族アミ
ンのような単なるアリールアミンのほかにいわゆるロイ
コ色素も含まれ、これらの例としては次のようなものが
挙げられる。ジフェニルアミン、ジベンジルアニリン、
トリフェニルアミン、ジエチルアニリン、ジフェニル−
p−フェニレンジアミン、p−トルイジン、4,4′−
ビフェニルジアミン、o−クロロアニリン、o−ブロモ
アニリン、4−クロロ−o−フェニレンジアミン、o−
ブロモ−N,N−ジメチルアニリン、1,2,3−トリ
フェニルグアニジン、ナフチルアミン、ジアミノジフェ
ニルメタン、アニリン、2,5−ジクロロアニリン、N
−メチルジフェニルアミン、o−トルイジン、p,p′
−テトラメチルジアミノジフェニルメタン、N,N−ジ
メチル−p−フェニレンジアミン、1,2−ジアニリノ
エチレン、p,p′,p″−ヘキサメチルトリアミノト
リフェニルメタン、p,p′−テトラメチルジアミノト
リフェニルメタン、p,p′−テトラメチルジアミノジ
フェニルメチルイミン、p,p′,p″−トリアミノ−
o−メチルトリフェニルメタン、p,p′,p″−トリ
アミノトリフェニルカルビノール、p,p′−テトラメ
チルアミノジフェニル−4−アニリノナフチルメタン、
p,p′,p″−トリアミノトリフェニルメタン、p,
p′,p″−ヘキサプロピルトリアミノトリフェニルメ
タン。
【0027】上記の色素の添加量は感光性組成物の全固
形分に対し0.01〜10重量%であることが好まし
く、更に好ましくは0.02〜5重量%で使用される。
これらの色素は単独または二種以上組み合わせて使用す
ることができる。本発明において(d)として表わされ
る、ノボラック樹脂とは、フェノール類とホルムアルデ
ヒドを酸触媒の存在下で縮合して得られる樹脂であり、
該フェノール類としては、例えばフェノール、o−クレ
ゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、3,5−キ
シレノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノ
ール、カルバクロール、チモール、カテコール、レゾル
シン、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシン等
が挙げられる。上記フェノール類は単独で又は2種以上
組み合わせてホルムアルデヒドと縮合し樹脂を得ること
ができる。これらのうち好ましいノボラック樹脂は、フ
ェノール、m−クレゾール(又はo−クレゾール)及び
p−クレゾールから選ばれる少なくとも1種とホルムア
ルデヒドとを共重縮合して得られる樹脂であり、例え
ば、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾー
ル・ホルムアルデヒド樹脂、o−クレゾール・ホルムア
ルデヒド樹脂、フェノール・p−クレゾール・ホルムア
ルデヒド共重合体樹脂、m−クレゾール・p−クレゾー
ル・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、o−クレゾール
・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、
フェノール・m−クレゾール・p−クレゾール・ホルム
アルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・o−クレゾー
ル・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂
が挙げられる。更に上記のノボラック樹脂のうち、フェ
ノール・m−クレゾール・p−クレゾール・ホルムアル
デヒド樹脂が好ましい。
【0028】本発明に用いられるノボラック樹脂は合成
のために用いられたフェノール類を5重量%未満、好ま
しくは3.5重量%以下、更に好ましくは3重量%以下
しか含まないものであるが、このようなノボラック樹脂
は例えば合成後、減圧下で加熱する等の方法により調製
することができる。本発明においては、上記ノボラック
樹脂は単独で用いてもよいし、また2種以上組合わせて
用いてもよい。
【0029】上記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレ
ン標準)としては、重量平均分子量Mwが2.0×10
3 〜2.0×104 で、数平均分子量Mnが7.0×1
2〜5.0×103 の範囲内の値であることが好まし
く、更に、好ましくは、Mwが3.0×103 〜6.0
×103 、Mnが7.7×102 〜1.2×103 の範
囲内の値である。本発明におけるノボラック樹脂の分子
量の測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
法によって行う。
【0030】上記5重量%未満のフェノール類を含有す
るノボラック樹脂の添加量は本発明の感光性組成物の全
固形分に対し30〜90重量%であることが好ましく、
特に好ましくは50〜90重量%である。本発明に使用
される酸としては、例えば特開昭60−88942号、
特願昭63−293107号各公報に記載の有機酸と、
日本化学会編「化学便覧新版」(丸善出版)第92〜1
58頁に記載の無機酸が挙げられる。有機酸の例として
は、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、メシチレンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、m−ベンゼンジス
ルホン酸、p−トルエンスルフィン酸、ベンジルスルフ
ィン酸、メタンスルフィン酸、フェニルホスホン酸、メ
チルホスホン酸、クロロメチルホスホン酸、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ペンタン酸、ヘキ
サン酸、ヘプタン酸等の脂肪族モノカルボン酸、シクロ
ヘキサンカルボン酸等の脂環式モノカルボン酸、安息香
酸、o−,m−,p−ヒドロキシ安息香酸、o−,m
−,p−メトキシ安息香酸、o−,m−,p−メチル安
息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、フロログリシ
ンカルボン酸、没食子酸、3,5−ジメチル安息香酸等
の芳香族モノカルボン酸が挙げられる。また、マロン
酸、メチルマロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、イタコン酸、リンゴ酸等の飽和
または、不飽和脂肪族ジカルボン酸、テトラヒドロフタ
ル酸、1,1−シクロブタンジカルボン酸、1,1−シ
クロペンタジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカ
ルボン酸、1,1−シクロヘキサンジカルボン酸、1,
2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキ
サンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸、フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸等
を挙げることができる。
【0031】上記有機酸の内、より好ましいものは、p
−トルエンスルホン酸、ドジシルベンゼンスルホン酸、
メシチレンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸、m−ベンゼンジスルホン
酸である。無機酸の例として好ましくは、硝酸、硫酸、
塩酸、ケイ酸、リン酸などが挙げられ、さらに好ましく
は、硫酸、リン酸である。
【0032】これらの酸の含有量は、感光組成物全固形
分に対して、0.05〜5重量%が好ましく、特に好ま
しくは、0.1〜3重量%の範囲である。本発明の感光
性組成物には、上の各素材のほか必要に応じて他の添加
剤を含むことができる。例えば、本発明に用いられる感
光性組成物には該感光性組成物の感脂性を向上させるた
め、感脂化剤として置換フェノール類とアルデヒド類と
の縮合物からなる樹脂および/または該樹脂のo−ナフ
トキノンジアジドスルホン酸エステル化合物を含有する
ことができる。上記置換フェノールは好適にはR1,R
2 ,R3 の3個までの置換基を表わし、R1 およびR2
は各々水素原子、アルキル基またはハロゲン原子を表わ
し、R3 は炭素数2以上のアルキル基またはシクロアル
キル基を表わすものが使用される。
【0033】該感脂化剤の含有量は感光性組成物の全固
形分に対し0.05〜15重量%が好ましく、特に好ま
しくは0.5〜5重量%である。又、感度を向上させる
ために、環状酸無水物を添加してもよい。この様な有機
酸としては、限定はされないが例えば特開昭52−80
022号公報等に記載のもの等が挙げられる。本発明に
おいては、該環状酸無水物の含有量は感光性組成物の全
固形分に対し0.01〜5重量%が好ましく、特に好ま
しくは0.02〜3重量%である。
【0034】本発明の感光性組成物は、これらの各成分
を下記の溶媒に溶解させ、更にこれを適当な支持体の表
面に塗布し、乾燥させることにより、感光層を設けて、
感光性平版印刷版を形成することができる。本発明の感
光性組成物の各成分を溶解する際に使用し得る溶媒とし
ては、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテー
ト、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート等
のセロソルブ類、メチルカルビトール、エチルカルビト
ール、ジメチルカルビトール、ジエチルカルビトール、
メチルカルビトールアセテート等のジエチレングリコー
ルのエーテル及び/又はエステル類、ジメチル−3−メ
トキシ−1−ブタノール、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテ
ル、メチルエチルケトン、ホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ジオキサン、アセトン、シクロヘキサノン、
トリクロロエチレン、メチルエチルケトン等が挙げられ
る。これら溶媒は、単独であるいは2種以上組合せて使
用することができる。
【0035】本発明の感光性組成物を支持体表面に設け
る際に用いる塗布方法としては、従来公知の方法、例え
ば、回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エア
ーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン
塗布等を用いることが可能である。塗布量は用途により
異なるが、例えば0.1〜5.0g/m2 (固形分とし
て)が好ましい。また乾燥温度としては、例えば20〜
150℃、好ましくは30〜100℃が採用される。
【0036】本発明において、感光性塗布液の支持体上
への塗布量は、用途によって異なるが、一般的に固形分
として0.5〜3.5g/m2 が適当である。本発明の
感光性組成物を用いた感光層を設ける支持体としては、
アルミニウム、亜鉛、鋼、銅等の金属板、並びにクロ
ム、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム、鉄等がメッキ
又は蒸着された金属板、紙、プラスチックフィルム及び
ガラス板、樹脂が塗布された紙、アルミニウム等の金属
箔が張られた紙、親水化処理したプラスチックフィルム
等が挙げられる。このうち好ましいのはアルミニウム板
である。本発明の感光性組成物を用いた感光性平版印刷
版の支持体として砂目立て処理、陽極酸化処理および必
要に応じて封孔処理等の表面処理が施されているアルミ
ニウム板を用いることがより好ましい。
【0037】これらの処理には公知の方法を適用するこ
とができる。本発明の感光性組成物を用いた感光性平版
印刷版は、通常の方法で現像処理することができる。例
えば、透明陽画フィルムを通して超高圧水銀灯、メタル
ハライドランプ、キセノンランプ、タングステンランプ
等の光源により露光し、次いで、種々のアルカリ現像液
にて現像する。この結果未露光部分のみが支持体表面に
残り、ポジ−ポジ型のレリーフ像が形成される。
【0038】上記アルカリ現像液としては、例えば、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウ
ム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸ナトリウム等の
アルカリ金属塩の水溶液が挙げられる。アルカリ金属塩
の濃度は0.1〜20重量%が好ましい。又、該現像液
中に必要に応じアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤
やアルコール等の有機溶媒を加えることができる。
【0039】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明は、その要旨を越えない限り、これらの実
施例に限定されるものではない。
【0040】[アルミニウム板の作製]厚さ0.24mm
のアルミニウム板(材質1050,調質H16)を、5
重量%の水酸化ナトリウム水溶液中で60℃で1分間脱
脂処理を行った後、1リットルの0.5モル塩酸水溶液
中において、温度25℃、電流密度60A/dm2 、処理
時間30秒の条件で電解エッチング処理を行った。次い
で5重量%水酸化ナトリウム水溶液中で60℃、10秒
間のデスマット処理を施した後、20重量%硫酸溶液中
で、温度20℃、電流密度3A/dm2 、処理時間1分の
条件で陽極酸化処理を行った。更に、80℃の熱水で2
0秒間熱水封孔処理を行い、平版印刷版用支持体のアル
ミニウム板を作製した。
【0041】[感光性組成物塗布液の塗布]上記のよう
に作成したアルミニウム板に下記組成の感光性組成物塗
布液を回転塗布機を用いて塗布し、90℃で4分間乾燥
し、ポジ型感光性平版印刷版を作製した。この試料の乾
燥塗布膜の膜厚は2.2g/m2 であった。
【0042】
【表1】 表−1 (感光性組成物塗布液組成) (1)下記o−ナフトキノンジアジド化合物 1.8g (2)表−2に示したS−トリアジン化合物または類似化合物 0.07g (3)色素(ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学社製)) 0.07g (4)表−2に示したノボラック樹脂 2.5g (5)下記の共重合非ノボラック樹脂 4.3g (6)メチルセロソルブ 100ml (7)表−2に示した酸 0.05g ナフトキノンジアジド化合物
【0043】
【化5】
【0044】共重合非ノボラック樹脂
【0045】
【化6】
【0046】こうして得られた感光性平版印刷版を1kw
メタルハライドランプ(岩崎電機(株)製“アイドルフ
ィン2000”)を光源として、ポジ透明原画を通して
50〜400mJ/cm2 露光し露光部と未露光部の感光層
の光学濃度差(ΔOD)をマクベス反射濃度計を用いて
測定した。
【0047】また濃度差0.15のグレースケールを通
して400mJ/cm2 露光し現像液“SDR−1”(コニ
カ(株)製)の6倍希釈溶液で25℃、45秒間皿現像
し、得られるグレースケール現像画像の完全にクリアー
になるグレースケール番号(クリア段数)を用いて、感
度の評価を行った。段数が大きい程、高感度であること
を示している。
【0048】またトンボ描画機用ボールペン(パイロッ
ト製)で未露光部に描画を行い、その後、同様に現像処
理を施し、描画部のやられ(侵食度)を判定した。尚、
表中のボールペン適性は次の通りである。 ○:画像部の侵食がほとんど認められない △:画像部の侵食が認められる ×:画像部の侵食が著しく認められる これらの評価の結果を表−2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】表中、S−トリアジン化合物または類似化
合物でJ,K,Lはそれぞれ
【0052】
【化7】
【0053】
【化8】
【0054】
【化9】
【0055】を表わす。ノボラック樹脂1〜4はそれぞ
れフェノール、m−クレゾール、p−クレゾール及びホ
ルムアルデヒドの共重合化合物(フェノール、m−クレ
ゾール、p−クレゾールの各々のモル比が20:48:
32、重量平均分子量Mw=6000、分散度Mw/M
n=5.0であって
【0056】
【表4】 表−3 1:未反応遊離フェノール類(フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール) 4.5重量% 2:未反応遊離フェノール類(フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール) 2.5重量% 3:未反応遊離フェノール類(フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール) 7.0重量% 4:未反応遊離フェノール類(フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール) 10重量% を表わす。
【0057】酸a,bはそれぞれ a:硫酸 b:p−トルエンスルホン酸を表わす。
【0058】
【発明の効果】本発明の光重合性組成物は、低露光時に
おいても露光可視画性に優れ、感度が高く、さらにボー
ルペン適性も優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/004 507 7/039 H01L 21/027 (72)発明者 佐々木 充 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 秋山 健夫 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 山下 葉子 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 松原 真一 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも (a)o−キノンジアジド化合物 (b)下記一般式(I)または(II)で表わされるS−
    トリアジン化合物 (c)(b)の光分解生成物との相互作用により色調を
    変える色素および (d)5重量%未満のフェノール類を含有するノボラッ
    ク樹脂 を含有することを特徴とする感光性組成物。 【化1】 【化2】 (式中、mは1または2を、nは0または1をそれぞれ
    表わし、R1 ,R2 ,R 5 〜R8 はそれぞれ水素原子、
    ハロゲン原子、アルキル基、置換アルキル基、アルコキ
    シ基、置換アルコキシ基、またはアリール基を表わす
    が、n=0の場合、R8 は水素原子ではない。又、
    3 ,R4 はそれぞれ炭素原子1〜3個を有するトリハ
    ロアルキル基、またはトリハロアルケニル基を表わし、
    Xは酸素原子または硫黄原子を表わす。)
  2. 【請求項2】 全組成物に対して更に0.05〜5重量
    %の酸を含有することを特徴とする請求項1記載の感光
    性組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7022463B2 (en) * 2003-08-22 2006-04-04 Canon Kabushiki Kaisha Near-field exposure photoresist and fine pattern forming method using the same
US7419763B2 (en) 2003-08-22 2008-09-02 Canon Kabushiki Kaisha Near-field exposure photoresist and fine pattern forming method using the same

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