JPH0521920Y2 - - Google Patents

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JPH0521920Y2
JPH0521920Y2 JP1988003061U JP306188U JPH0521920Y2 JP H0521920 Y2 JPH0521920 Y2 JP H0521920Y2 JP 1988003061 U JP1988003061 U JP 1988003061U JP 306188 U JP306188 U JP 306188U JP H0521920 Y2 JPH0521920 Y2 JP H0521920Y2
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radio wave
wave absorber
ceramic plate
ceramic
plate
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は電波吸収体を組み込んだ陶板に係り、
特に躯体壁面への取付強度が極めて高い電波吸収
体を組み込んだ陶板に関する。
[従来の技術] 土地の有効利用、建物の機能向上に伴い、都心
部はもとより地方都市においても建物が高層化
し、高層建物によるテレビ(VHF)電波ゴース
ト等の電波受信障害が大きな社会問題として取り
上げられている。
電波受信障害の原因の1つとして建物の壁面に
おける電波の反射が挙げられることから、従来よ
り壁面における電波反射の問題を改善するために
電波吸収体を利用した壁面材料の研究がなされて
いる。
電波吸収体は、入射した電波を吸収し減衰させ
る物体、あるいは入射した電波を殆ど反射させな
い物体をいい、電磁エネルギーに対して損失を与
える物質からできている。電波吸収体にはカーボ
ン、導電性繊維、フエライトなどがあるが、これ
らのうち、テレビ電波周波数帯域に最も効果のあ
る材料はフエライトである。
フエライトは酸化鉄に酸化ニツケル、酸化亜鉛
などの金属酸化物を混ぜて1200℃前後で焼成した
ものとして提供されており、粒子径60μm以上の
フエライト粒子を含むフエライト板は、80〜
350MHzの周波数帯で99%以上の電波吸収特性を
有する。
このようなフエライト焼結体よりなる電波吸収
体は一般に厚さ数mmの平板状である。この平板状
の電波吸収体を建造物の壁面に装着してテレビゴ
ースト等の電波障害対策として用いる場合、現在
の様に建造物が高層化してくると、それだけ電波
吸収体も高位置に装着することになり、壁面との
接合の安定性、信頼性が強く要求されるようにな
る。
フエライト系成形体を施工した壁体として、特
願昭60−284372号には、背面に脚片を有する化粧
板の該脚片間にフエライト系成形体を嵌着し、そ
の背後にコンクリートを打設したものが記載され
ている。
[考案が解決しようとする課題] 従来、電波吸収体はモルタルにて躯体に張り付
けることが多いが、フエライト焼結体は熱膨張係
数が大きく、しかも、モルタルとの接合力が弱
い。そのため、平板状の電波吸収体を壁に装着し
た場合には、経時変化により壁から剥離・離脱す
る危険があり、少なくとも高層建造物に装着する
には適さない。
特願昭60−284372号の電波吸収壁体では、化粧
ブロツクとフエライト系成形体とが別体であるた
め、取扱いがやや不便である。
[課題を解決するための手段] 本考案の電波吸収体を組み込んだ陶板は、裏面
に板状の電波吸収体が嵌合可能な大きさの凹部が
形成された陶板と、該凹部に装着された板状の電
波吸収体とを備えたものである。この陶板と電波
吸収体とは、それらの熱膨張係数の中間の熱膨張
係数を有するガラスによつて融着されている。
本考案では、前記陶板は方形であり、前記凹部
は互いに平行な一側辺より他側辺まで延在する溝
であり、前記電波吸収体は、その一部が該一側辺
から突出すると共に、前記他側辺では辺縁から該
突出長さと略等距離だけ後退しているように構成
されても良い。
また、本考案では、前記陶板の裏面の非凹部の
箇所にアンカー又はアンカーボルトが突設されて
いるように構成されても良い。
[作用] かかる本考案の電波吸収体を組み込んだ陶板で
は、陶板の裏面の非凹部の箇所は陶板面となるか
らモルタルとの接合性が良い。この陶板と電波吸
収体とは、それらの中間の熱膨張係数を有するガ
ラスによつて融着されているので、接合強度が高
く、しかも該ガラスが応力緩和層として機能す
る。
本考案で電波吸収体の一部を陶板から突出及び
後退させた場合には、これら突出部及び後退部を
相互に嵌合させるようにして施工することによ
り、電波吸収体を連続して隙間なく並べるように
施工できる。
また、この非凹部の箇所にアンカーやアンカー
ボルトを設けた場合には、躯体との連結強度をよ
り高いものにできる。
さらに、本考案の電波吸収体を組み込んだ陶板
にあつては、表面側が陶板であり、美麗で見栄え
も良いものとなる。
[実施例] 以下、図面に示す実施例を参照しながら、本考
案についてさらに詳細に説明する。
第1図は本考案の実施例に用いられる陶板の斜
視図、第2図は実施例に係る電波吸収体を組み込
んだ陶板の厚さ方向の断面図、第3図は別の実施
例を示す断面図、第4図はさらに別の実施例を示
す裏面図である。
第1図に示す通り、陶板1は方形板状であり、
その裏面には凹部(本実施例では溝)2が設けら
れている。この溝2は、陶板1の互いに平行な一
側辺1aから他側辺1bにまで到達するように延
在している。
この溝2に嵌め込むようにして、フエライト質
電波吸収体3が装着されている。本実施例では、
電波吸収体3は陶板1の溝2以外の面1cと面一
かもしくは若干溝2内に引込むように設けられて
いる。この電波吸収体3は、溶着ガラス層4を介
して陶板1に固着されている。この溶着ガラス層
4は、約9×10-6の熱膨張係数を有しており、約
8×10-6の熱膨張係数の陶板1と約10×10-6の熱
膨張係数の電波吸収体3との中間の熱膨張係数と
することにより、陶板1と電波吸収体3との熱膨
張差を緩和する応力緩和層としても機能してい
る。なお、ガラス層4により溶着を図る場合、例
えばスラリー状にしたガラス粉を溝2の内面に塗
着し、その後電波吸収体3を溝2に嵌め込み、熱
処理すれば良い。
かかる構成の電波吸収体を組み込んだ陶板にあ
つては、裏面の非凹部の箇所1cが陶板面となる
から、モルタルとのなじみが良く、躯体壁面にモ
ルタルにて張り付けることができる。
但し、裏面の全面が陶板面となつている陶板建
材に比べると、フエライト板の分だけ陶板面の面
積が小さく、モルタルとの接合力が低い。従つ
て、本考案では、第3図の如く、陶板1の非凹部
の箇所1cにアンカー又はアンカーボルト5を設
けるのが好ましい。このようにすれば、モルタル
との接合強度がより高いものとなる。また、アン
カーボルトを用いる場合には、このアンカーボル
トをナツトにより躯体側に止め付けるようにもで
き、モルタルを用いることなく乾式にて施工する
ことも可能である。勿論、アンカーボルトを躯体
側にナツトで止め付けると共に、さらに陶板及び
電波吸収体と躯体との間にモルタルを介在させる
ようにしても良い。
なお、複数枚の電波吸収体を壁面に施工する場
合、電磁波の磁界方向に連続して隙間なく並べる
ように施工する必要がある。このため、本考案に
おいては、例えば第4図に示す如く、電波吸収体
3の一部を陶板1,1Aの一側辺1aから突出さ
せると共に、これと隣接する陶板1,1Bでは他
側辺1bから電波吸収体3を後退させる(突出長
さeと後退長さrはそれぞれほぼ等しいものとす
る。)。そして、上下に隣接する陶板1A,1B同
志でこの電波吸収体3の突出部3aを後退部3b
に嵌合させるようにするのが好適である。
本考案では、電波吸収体を組み込んだ陶板の裏
面にステンレス等の金属製の網を装着することに
より、電波吸収体の落下防止を図ることができ
る。
[考案の効果] 本考案の電波吸収体を組み込んだ陶板は、電波
吸収体が陶板と強固に一体とされており、取扱い
性が良く、陶板の施工法として従来から採用され
ている乾式あるいは湿式の施工法にて施工するこ
とができ、施工時間及び費用を大幅に低減でき
る。また、電波吸収体が陶板で被われる構成とな
つているので、美麗で意匠性が高い。
本考案では、電波吸収体の一部が陶板の側辺か
ら突出及び後退するように構成することにより、
電波吸収体を磁界方向に連続して隙間なく並べる
ように施工することができる。
本考案では、陶板裏面にアンカー又はアンカー
ボルトを設けることにより、陶板の壁面への取り
付け強度をより高いものとできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は陶板の斜視図、第2図及び第3図は電
波吸収体を組み込んだ陶板の断面図、第4図は電
波吸収体を組み込んだ陶板同志の連結説明図であ
る。 1……陶板、2……溝(凹部)、3……電波吸
収体、4……ガラス層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 裏面に板状の電波吸収体が嵌合可能な大きさ
    の凹部が形成された陶板と、 該凹部に装着された板状の電波吸収体とを備
    えてなり、 前記陶板と電波吸収体とは、それらの熱膨張
    係数の中間の熱膨張係数を有するガラスによつ
    て溶着されている電波吸収体を組み込んだ陶
    板。 (2) 前記陶板は方形であり、前記凹部は互いに平
    行な一側辺より他側辺まで延在する溝であり、
    前記電波吸収体は、その一部が該一側辺から突
    出すると共に、前記他側辺では辺縁から該突出
    長さと略等距離だけ後退している実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の電波吸収体を組み込ん
    だ陶板。 (3) 前記陶板の裏面の非凹部の箇所にアンカー又
    はアンカーボルトが突設されている実用新案登
    録請求の範囲第1項又は第2項に記載の電波吸
    収体を組み込んだ陶板。
JP1988003061U 1988-01-13 1988-01-13 Expired - Lifetime JPH0521920Y2 (ja)

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JPH01108994U JPH01108994U (ja) 1989-07-24
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07105611B2 (ja) * 1990-04-27 1995-11-13 日本碍子株式会社 電波吸収パネルの製造法
JP2553256Y2 (ja) * 1991-03-06 1997-11-05 日立金属株式会社 電波吸収壁

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