JP4072706B2 - 電波吸収プレキャストコンクリート板及びその製造方法 - Google Patents

電波吸収プレキャストコンクリート板及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、桟型フェライト磁性体を用いてテレビ電波等の反射障害を防止する電波吸収プレキャストコンクリート板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物によって周辺で飛来している電磁波を遮断する状況を形成すると、電磁波が建築物に反射して周辺に二次ノイズを発生させて電磁波障害を新たに生じさせることになる。
現状においては、建築物周辺に常時飛来している電磁波としてテレビ電波が存在し、VHF,UHFの両テレビ電波の使用周波数は、90〜770MHzの広い周波数帯域を形成している。そして、高層建物を構築すると建物に反射したテレビ電波は遠距離までその影響を及ぼすことになり、広範囲の地域にゴースト等の電波障害を与えていた。
【0003】
このため、テレビ電波の反射障害と遮蔽障害については、従来から高層の建物においてテレビ電波の障害対策が検討されてきている。
テレビ電波の障害のうち、反射障害は、その影響する地域が遠距離、かつ広範囲であることから、従来から各種の対策が講じられている。
電波を反射させずに吸収する対策としては、その施工の工業化を図ることも考慮して、フェライトタイルを打ち込んだプレキャストコンクリート(以下、「PC」と略称する)造の外装材を外壁面に採用して建築物に電磁波吸収性能を持たせる方法等が多く採用されてきた。
【0004】
従来の電波吸収PC板30は、例えば、図8(a)に示すように、型枠31の底面31aにタイル32を並べ、このタイル32の裏面にフェライト板33を直接セットした後に、平面視格子状の反射鉄筋34を配筋し、次いで型枠31内にコンクリート35を打設して製造している。この際、タイル32の裏面には、これをコンクリート35に確実に付着させるための突条32a、32aを形成している。又、同様の方法で、図8(b)に示すように、タイル32’の裏面にアンカー36を設けるものもある。
【0005】
又、他の方法として、図9に示すように、型枠31の底面31aに平板状のタイル37を並べた後、その上面にモルタル38を打設し、このモルタル38の上面に、フェライト板33と固定アンカー39とを一部埋設させてセットした後、反射鉄筋34の配筋およびコンクリート35の打設を行うこともある。
しかして、上記いずれの例においてもフェライト磁性体は、タイルの裏面に対応させて配置されていると共に、コンクリートに付着固定させるための突起やアンカーは、フェライトの両側に配置されている。このために、反射鉄筋の前面に配置されるフェライトは、連続して設定することができずに減縮することのできない間隙を残して取り付けざるを得なくなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このために、フェライトタイル自体が吸収する電磁波の周波数帯域が狭いことに加えて、上記した構造上から発生してくる反射電磁波の吸収効率のために、VHF向けとUHF向けには、それぞれ異なる寸法や配置を用意して対応せざるを得なくなっている。この結果、テレビ電波のVHF,UHFに対処して広い周波数帯域に亘って電磁波吸収を図って行くためには、電波吸収PC板の重量の嵩みと選択の煩雑さが問題になっていた。
そこで、テレビ電波のVHF、UHFの全周波数帯域に対応できる単一の電波吸収PC板が望まれており、さらには、水平偏波のテレビ電波のように特定の電磁波だけの対応でなく、人工衛星を介在させた水平、垂直に関係ない全ての電磁波に対応するためにも上記改善が期待されている。
【0007】
又、上述した従来の電波吸収PC板の製造方法には、以下のような問題が存在する。
即ち、図8(a)に示したタイル32を用いる方法では、タイル32の裏面に突条32aを形成しなければならないため、タイル32の製作コストが高くなり、これが電波吸収PC板のコスト上昇を招くという問題がある。また、図8(b)に示したタイル32’を用いる方法では、タイル32’の裏面にアンカー36を設けているが、このアンカー36をタイル32’に固定するには裏面に穴をあける等の加工が必要となるため、この場合においても製作コストが高くなる。しかも、タイル32’が薄い場合にはアンカー36を固定するのが困難になるという問題もある。
【0008】
さらに、図9に示した方法では、平板状のタイル37を用いるため、上記問題を回避することができるものの、モルタル38とコンクリート35との2層打ちとなるため手間がかかり、生産性が悪くなるという問題がある。しかも、電波吸収性能は、フェライト板33の前面に存在するモルタル38の含水率に影響されるため、モルタル38を乾燥させる手間もかかり、この点からも生産性が悪くなっている。
【0009】
本発明は、上記の問題意識に鑑みて対応を図ったものであり、電波吸収PC板としてのフェライト板の配置等を一体的に連続させて配置させることによって、テレビ電波等の電磁波を効率よく吸収させて建物の反射による電波障害を防止し、併せて建物の外装材としても軽量で安価に製作できる電波吸収PC板及びその製造方法を提供している。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明である電波吸収PC板は、桟型電波吸収体、桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及びモルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーから成る桟型電波吸収体ユニットと、複数の桟型電波吸収体ユニットを一体の桟型電波吸収体として保持する基盤コンクリートとから構成しており、電磁波を効率よく吸収して建物の反射による電波障害を防止している。
【0011】
請求項2の発明である電波吸収PC板は、請求項1に記載の電波吸収PC板において、桟型電波吸収体が、所定幅の電波反射板上に桟型フェライト磁性体を配置して構成され、桟型フェライト磁性体の長さ方向を電波の磁界方向にほぼ平行に成るように配置し、桟型フェライト磁性体の高さ、厚み及び間隔の値を電波の波長と入射角及びフェライト磁性体前面のモルタル層等との関係において所定の値に設定することを特徴としており、上記機能に加えて、広帯域の電磁波を効率よく吸収して建物の反射による電波障害を防止し、軽量で安価に製作している。
【0012】
請求項3の発明である電波吸収PC板は、請求項1又は2に記載の電波吸収PC板において、桟型フェライト磁性体を、電波反射板上に並列に配置することを特徴としており、所定方向の電磁波に対処して上記機能をさらに向上させている。
【0013】
請求項4の発明である電波吸収PC板は、請求項1又は2に記載の電波吸収PC板において、桟型フェライト磁性体を、電波反射板上に格子状に配置することを特徴としており、全方向の電磁波に対処して上記機能を向上させている。
【0014】
請求項5の発明である電波吸収PC板は、請求項1乃至4のいずれかに記載の電波吸収PC板において、桟型電波吸収体ユニットの電波反射板を、隣接する桟型電波吸収体ユニットの電波反射板と対峙させ、電波反射板の端部に配置されている桟型フェライト磁性体間の間隔を、桟型電波吸収体ユニットにおける桟型フェライト磁性体の間隔と同一にしており、複数の桟型電波吸収体ユニットを一体の桟型電波吸収体として有効に機能させている。
【0015】
請求項6の発明である電波吸収PC板の製造方法は、請求項1〜5のいずれかに記載の電波吸収PC板を製造する方法であって、桟型電波吸収体、桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及びモルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーから成る桟型電波吸収体ユニットを予め製作しておき、桟型電波吸収体の電波反射板が互いに対峙するように、モルタル層を下側にして桟型電波吸収体ユニットを型枠内にセットしてから固定アンカーをコンクリート鉄筋に緊締し、しかる後に該型枠内に基盤コンクリートを打設しており、電波吸収性能と品質の確保及び生産性を向上させている。
【0016】
請求項7の発明である桟型電波吸収体ユニットは、請求項6に記載の電波吸収PC板の製造方法に用いる桟型電波吸収体ユニットであって、桟型電波吸収体、桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及びモルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーとから構成しており、電波吸収性能の安定性と取扱の簡便さによって生産性を向上させている。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明による電波吸収PC板は、基本的に、桟型電波吸収体、桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及びモルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーから成る桟型電波吸収体ユニットと、複数の桟型電波吸収体ユニットを一体の桟型電波吸収体として保持する基盤コンクリートとから構成しており、電磁波を効率よく吸収して建物の反射による電波障害を防止している。
以下、本発明による電波吸収PC板の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明による電波吸収PC板の斜視図である。
電波吸収PC板1は、桟型電波吸収体2と桟型電波吸収体2の前面に備えられる同一幅のモルタル層5及び固定アンカー6から成る複数の桟型電波吸収体ユニット20を、一体の桟型電波吸収体として保持する基盤コンクリート3とから構成しており、電波吸収PC板1の表面を形成しているモルタル層5の前面4を残して基盤コンクリート3の内部に埋め込んだ状態で構築されている。
桟型電波吸収体2とモルタル層5とは、桟型フェライト磁性体の表面側で互いに接合させており、弾性を有する接着剤(図示なし)等によって固定されている。さらに、桟型電波吸収体ユニット20には、固定アンカー6が植設されている。固定アンカー6の一端はモルタル層5に植設され、桟型フェライト磁性体の間と電波反射板を貫通して他端を基盤コンクリート3の中に埋め込ませているので、桟型電波吸収体ユニット20は基盤コンクリート3と堅固に結合されており、電波吸収PC板は充分な耐力を確保している。
なお、モルタル層5の前面4にはタイル、石等を貼設したり、吹付材を施して置き、電波吸収PC板1の表面仕上げ材として構成することも可能である。
【0019】
図2は、本発明による電波吸収PC板を構成する桟型電波吸収体ユニットの斜視図であり、図3は、桟型電波吸収体ユニットの立断面図である。
図2及び図3に示すように、桟型電波吸収体ユニット20は、電波吸収PC板の表面を形成するモルタル層5と、モルタル層5に桟型フェライト磁性体のフェライト表面を接合させて一方向に延びる帯状の桟型電波吸収体2と、所定間隔で配置されている固定アンカー6とから構成されており、モルタル層5の前面4が電波吸収PC板1の表面を形成している。
【0020】
モルタル層5は、桟型電波吸収体2と同一の幅で所定厚さに形成されており、その両側には補強鉄筋7を埋設して、モルタル層が長手方向に反りを生じないように抑制している。モルタル層5には、後述する桟型電波吸収体2の電波反射板12を貫通し、これに配置されている桟型フェライト磁性体11の間を通して固定アンカー6が植設されている。このモルタル層5は、例えば繊維補強モルタル、ガラス繊維モルタル、ビニロン繊維モルタル、アラミド繊維モルタル等から形成されており、一方向に長い桟型電波吸収体ユニット20の補強材としての働きをしている。
【0021】
桟型電波吸収体2とモルタル層5とは、桟型フェライト磁性体の表面側で互いに接合させており、弾性を有する接着剤(図示なし)等によって固定されている。モルタル層5は、充分な乾燥によって含水率を低くして電磁気的特性をできるだけ空気に近いものにすることで、桟型電波吸収体2の性能を保全している。
【0022】
又、固定アンカー6は、桟型電波吸収体ユニット20の長手方向に沿って、その両側に所定間隔で配設されている。本実施の形態における各固定アンカー6は、図3に示すように桟型電波吸収体ユニット20の外側にその先端が折れ曲がった鍵型の形状を採用している。
固定アンカー6は、桟型電波吸収体ユニット20を平行に並べて基盤コンクリート3によって一体化する際に、基盤コンクリート3の鉄筋に番線等で緊締するために用いられると同時に、基盤コンクリート3との結合力を高めている。従って、固定アンカー6の先端形状は、上記の目的を達成できるものであれば種々の形態のものが採用可能である。
さらに、固定アンカー6を一方向に長い桟型電波吸収体ユニット20の補強材としての働きを求める場合には、図示していないが桟型電波吸収体ユニット20の長手方向に沿って複数のつなぎ筋を固定アンカーに接合して一体化することでも対応可能である。
【0023】
図4には、固定アンカーの実施の形態を示している。
図4(a)に示す固定アンカー8は、モルタル層5に雌ねじを形成した固定金具8−1を埋設しており、これに電波反射板を貫通させて、雄ねじを一端に形成した結合アンカー8−2を螺着している。
図4(b)に示す固定アンカー9は、モルタル層5に埋設する先端部分に突出した拡大部9−1を形成して付着力を強化している。
図4(c)に示す固定アンカー10は、モルタル層5に埋設する先端部分にプレート14をナット15によって締着しているので、プレート14がその表面積を拡張してモルタル層との付着力を強化している。
上記実施の形態は、いずれも固定アンカーとモルタル層5との付着力を強化しているものであるが、基盤コンクリート3に埋設される側の固定アンカーの先端にも図4(b)や図4(c)で示したものと同様の形状を採用することで、桟型電波吸収体ユニット20と基盤コンクリート3との結合力を強化することができる。
【0024】
図5は、本発明による電波吸収PC板の機能を説明するための部分的な立面図(a)と矢視図(b)である。
電波吸収PC板1を構成している桟型電波吸収体ユニット20は、上述したように、電波吸収PC板の表面を形成するモルタル層5と、一方向に延びる帯状の桟型電波吸収体2と、固定アンカー6とから構成されている。
【0025】
桟型電波吸収体2は、図示のように、直方体の桟型フェライト磁性体11を導電性の金属体である電波反射板12の上に接合して構成されている。
モルタル層5は、桟型電波吸収体2と同一の幅に成型してあり、桟型電波吸収体2と電波反射板12の反対側になる桟型フェライト磁性体11の表面を弾性を有する接着材等を用いて互いに固定することで、一体に結合している。
【0026】
空隙充填材13は、桟型フェライト磁性体11の間隔を維持するために、桟型フェライト磁性体11の間に配置されている。本実施の形態では市販のポリスチレンや発泡体の目地を採用しているが、後述するように、電波吸収特性は、桟型フェライト磁性体間を空隙状態にするほうが望ましいことから、空隙充填材13の材質は、含水率が低く空気に近い電磁気的特性を有しているものが適当である。
従って、桟型フェライト磁性体11が、空隙充填材13を設けなくても強度的に耐えられる固定手段が採用可能の場合には、空隙充填材13は設けない方が特性的に有利であることから、空隙充填材13を省略して空気層にすることが望ましい。
【0027】
桟型フェライト磁性体11は、厚みt、高さh、長さLを有するフェライト磁性体であり、長手方向が同一方向になるように間隔sをおいて並行に配列している。
電波を吸収するためには、入射する電波の電界方向を、桟型フェライト磁性体11の長手方向と直交するように配置し、電波の磁界方向は、桟型フェライト磁性体の長手方向と一致するように配置しなければならない。
従って、図示の場合は、テレビ電波の水平偏波に対応するものであるが、全ての電波に対応するためには、交差する桟型フェライト磁性体をこれに追加して格子状に配置することで対処することになる。
【0028】
桟型電波吸収体2の上記構成は、広帯域フェライト電波吸収装置(特開平4−42999号参照)と同様に、電波をTEM波のままで吸収せずにTM波に変換して吸収することになり、上記構成を伝送線路モデルとして、入力インピーダンスや伝送線路の特性インピーダンスを等価回路化すると、桟型フェライト磁性体の入力インピーダンス、動作電波の使用周波数の波長λ及び特性インピーダンスとの間に所望の関係が成り立つと反射ゼロの状態が存在する。
【0029】
桟型フェライト磁性体11の入力インピーダンスは、桟型フェライト磁性体の透磁率、誘電率等の材質及び厚みt、高さh、長さLで規制される形状と配置する間隔sを変えることで調整可能であるから、桟型フェライト磁性体の入力インピーダンスを調整すれば反射ゼロの状態を設定できる。
そして、桟型フェライト磁性体の厚みt、高さh、長さLと配置する間隙sの相互関係は、以下のように選択される。
【0030】
動作電波の状態を考えると、桟型フェライト磁性体は磁界集束作用を有しているために、桟型フェライト磁性体が動作電波の磁界成分の方向に連続していれば電界方向の間隙はほとんど問題にならないので、磁界の吸収特性を劣化させない程度の厚みtを基礎にする。
【0031】
高さhは、桟型フェライト磁性体の厚みtと間隙sを一定にしたままで変化させると、所定の値を境界にして低い周波数域での特性を犠牲にして高い周波数域の特性を改善できることが判っている。そこで、この特性を考慮して直方体を特定している桟型フェライト磁性体長Lの範囲内で対象の周波数域に合わせて調整する。
間隙sについては、t/sの値において最適値の存在することが判明しているので、間隙に影響を与える入射電波の波長λの範囲内で調整すると効果的である。
即ち、桟型フェライト磁性体11の形状と配置をL≧h≧t、λ≧s≧tの関係に構成することで、広い周波数帯域において入射してくる電波を吸収して、反射電波を所定のレベル以下に減衰させるように調整することができる。
【0032】
テレビ電波の場合は、VHFとUHFの全域を対象にすると、周波数帯域が90〜770MHzになるから、これらの帯域の周波数を吸収して反射しないようにする必要がある。
実験によると、テレビ電波の吸収による減衰率を15〜25dBに設定すると、フェライト磁性体の幅t=5〜2mm、高さh=16〜22mmとし、間隔s=15〜40mmの範囲で調整しながら配置すると実質的に反射させないで対応可能である。しかし、桟型フェライト磁性体の形状と配置間隔は、電波の周波数と入射角及び近傍の構造材が有している電磁気的特性との関連で定められて行くもので、構造上の観点と意匠上の視点等から適宜選定して行く必要がある。
【0033】
又、本発明における桟型電波吸収体ユニット2とモルタル層5とは、その幅を同一にして桟型電波吸収体ユニット20を構成しており、隣接する桟型電波吸収体ユニット20との間で電波吸収機能の一体化を図っている。
このために、本実施の形態では、電波反射板12の端部間の幅が桟型フェライト磁性体11を間隔sで配置した値に、両端に位置する桟型フェライト磁性体11の外側からさらに(s−t)/2だけ付加したものになっている。そして、電波反射板12の幅とモルタル層5の幅とは同一にしているから、桟型電波吸収体ユニット20を隣接させる場合には、互いの電波反射板12は接触状態で対峙すると共に、両端に位置する桟型フェライト磁性体11間の間隔は、他の間隔Sと同様に確保されている。
これによって、本発明による電波吸収PC板は、複数の桟型電波吸収体ユニットを並置しても電波吸収機能の面では一体化した性能を発揮することになる。
【0034】
さらに、この整合関係は、電波反射板12に対する桟型フェライト磁性体11の配置を電波反射板12の一方端に片寄せた状態に配置しても達成可能である。即ち、電波反射板12の一方端に桟型フェライト磁性体11を一致させて配置し、電波反射板12の他方端は、端部に位置する桟型フェライト磁性体11の外側から(s−t)だけ延長した状態に配置することによっても、両端に位置する桟型フェライト磁性体11間の間隔が同様に確保できるからである。
【0035】
以上のように、本発明による電波吸収PC板は、桟型電波吸収体、桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及びモルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーから成る桟型電波吸収体ユニットと、複数の桟型電波吸収体ユニットを一体の桟型電波吸収体として保持する基盤コンクリートとから構成しているから、テレビ電波等の水平偏波や垂直偏波の電磁波を広帯域にわたって吸収して減衰させると共に、フェライト磁性体や反射用鉄筋の使用量を低減して製造コストを改善し、同時に全体の重量を軽くすることで取り扱いを簡便にして従来の問題点を解決している。
【0036】
次に、本発明による電波吸収PC板の製造方法について説明する。
本発明による電波吸収PC板の製造方法は、桟型電波吸収体2、桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層5及びモルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体11間と電波反射板12を貫通する固定アンカーから成る桟型電波吸収体ユニット20を予め製作しておき、桟型電波吸収体2の電波反射板12が互いに対峙するように、モルタル層5を下側にして桟型電波吸収体ユニットを型枠16内にセットしてから固定アンカー6をコンクリート鉄筋に緊締し、しかる後に該型枠内に基盤コンクリート3を打設しており、電波吸収性能と品質の確保及び生産性を向上させている。
以下、本発明による電波吸収PC板の製造方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0037】
本発明による電波吸収PC板の製造方法は、上記図2、3で説明した桟型電波吸収体ユニット20を、所定の枚数だけ、予め製造して置くことで構成されている。
予め製造された桟型電波吸収体ユニット20は、電波吸収PC板の表面を形成するモルタル層5を桟型電波吸収体2と同一幅にして、固定アンカー6と一体化した構成になっているので、モルタル層5を特殊な形状としたり、特別に加工を施したりする必要が無く、単なる平板状とすることができ、製作コストを抑えることができる。
【0038】
又、桟型電波吸収体ユニット20を先行して製作することで、製造時には含水状態にあるモルタル層5を桟型電波吸収体2の反射板側からも確実に乾燥させることができるので、電波吸収性能の向上と安定化を図ることができる。
【0039】
さらに、桟型電波吸収体ユニット20は、モルタル層5を繊維補強モルタル、ガラス繊維モルタル、ビニロン繊維モルタル、アラミド繊維モルタル等から形成し、その両側に補強鉄筋7を埋設しているので、桟型電波吸収体2との一体化構造と相俟って、一方向に長い桟型電波吸収体ユニット20の強度を確保することができるとともに、乾燥時の桟型電波吸収体ユニット20の反り変形を防止することが確実になる。
【0040】
図6、7は、本発明による電波吸収PC板の製造工程を示している。
本発明による電波吸収PC板の製造は、所定枚数の桟型電波吸収体ユニット20、20、…を図6に示すような、所定寸法に組み立てられる、例えば平面視方形状の型枠16の底面16aにセットすることで開始する。各桟型電波吸収体ユニット20は、電波吸収PC板の表面を形成するモルタル層5の前面4を下側に向け、隣接する電波反射板12を互いに対峙、接触させる状態にして端部に位置する桟型フェライト磁性体間を所定の間隙に配置しており、一体の桟型電波吸収体として機能するようにセットしている。尚、互いに隣接する桟型電波吸収体ユニット20、20間には、電波吸収性能を阻害しない形態で、必要な目地を形成するためにスポンジ等の目地材17を配している。
【0041】
次いで、図7に示すように、桟型電波吸収体ユニット20のセット完了後、その上方の所定位置に、所望の補強鉄筋18を配筋する。この後、型枠16内にコンクリート19を所定レベルまで打設する。
そして、このコンクリート19が硬化して所定強度を発現した後に型枠16から脱型し、目地材17を取り除く。これによって、表面がモルタル層の前面4、4、…によって形成され、コンクリート19によって各桟型電波吸収体ユニットは一個の電波吸収PC板1として形成され、機能的にも一体化した桟型電波吸収体2、2、…をコンクリート内に埋設した電波吸収PC板1が形成される。
なお、このコンクリート19には、普通コンクリート、軽量コンクリート、繊維補強コンクリート等各種のものが使用可能である。
【0042】
以上のように、本発明による電波吸収PC板の製造方法は、表面をモルタル層の前面にした桟型電波吸収体ユニット20を用いることによって、従来のように型枠内にパネル材としてタイル等を直接セットしていた場合に比較して、タイル等をセットする手間を大幅に減ずることができ、生産性の向上を図ることが可能である。
【0043】
又、従来のようにモルタルとコンクリートとを2度打ちすることもなくなり、型枠16内にコンクリート19を一回打設するのみでよいので、コンクリートの打設においても施工効率の向上を図ることができる。
【0044】
尚、上記実施の形態で説明した電波吸収PC板の製造方法において、電波吸収PC板の表面を形成するモルタル層の前面4、鉄筋6の形状等は、その構成を何ら限定するものではなく、モルタル層5の前面4にはタイル、石等を貼設したり、桟型電波吸収体ユニット20に、複数列の桟型電波吸収体を設けることも可能である。
【0045】
以上、本発明について実施の形態に基づいて詳細に説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当然のことである。
【0046】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明である電波吸収PC板は、桟型電波吸収体、桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及びモルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーから成る桟型電波吸収体ユニットと、複数の桟型電波吸収体ユニットを一体の桟型電波吸収体として保持する基盤コンクリートとから構成しているので、電磁波を広帯域にわたって吸収して減衰させると共に、製造コストを改善し、同時に全体の重量を軽くすることで取り扱いを簡便にして建物の反射による電波障害を防止できる効果を発揮している。
【0047】
請求項2に記載の発明である電波吸収PC板は、請求項1に記載の電波吸収PC板において、桟型電波吸収体が、所定幅の電波反射板上に桟型フェライト磁性体を配置して構成され、桟型フェライト磁性体の長さ方向を電波の磁界方向にほぼ平行に成るように配置し、桟型フェライト磁性体の高さ、厚み及び間隔の値を電波の波長と入射角及びフェライト磁性体前面のモルタル層等との関係において所定の値に設定することを特徴としているので、上記効果に加えて、広帯域の電磁波を効率よく吸収して建物の反射による電波障害を防止し、軽量で安価に製作できる効果を発揮している。
【0048】
請求項3に記載の発明である電波吸収PC板は、請求項1又は2に記載の電波吸収PC板において、桟型フェライト磁性体を、電波反射板上に並列に配置することを特徴としているので、所定方向の電磁波に対処して上記効果をさらに向上させる効果を発揮している。
【0049】
請求項4の発明である電波吸収PC板は、請求項1又は2に記載の電波吸収PC板において、桟型フェライト磁性体を、電波反射板上に格子状に配置することを特徴としているので、全方向の電磁波に対処して上記効果をさらに向上させる効果を発揮している。
【0050】
請求項5に記載の発明である電波吸収PC板は、請求項1乃至4のいずれかに記載の電波吸収PC板において、桟型電波吸収体ユニットの電波反射板を、隣接する桟型電波吸収体ユニットの電波反射板と対峙させ、電波反射板の端部に配置されている桟型フェライト磁性体間の間隔を、桟型電波吸収体ユニットにおける桟型フェライト磁性体の間隔と同一にしているので、上記効果に加えて、複数の桟型電波吸収体ユニットを一体の桟型電波吸収体として有効に機能させる効果を発揮している。。
【0051】
請求項6に記載の発明である電波吸収PC板の製造方法は、請求項1〜5のいずれかに記載の電波吸収PC板を製造する方法であって、桟型電波吸収体、桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及びモルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーから成る桟型電波吸収体ユニットを予め製作しておき、桟型電波吸収体の電波反射板が互いに対峙するように、モルタル層を下側にして桟型電波吸収体ユニットを型枠内にセットしてから固定アンカーをコンクリート鉄筋に緊締し、しかる後に該型枠内に基盤コンクリートを打設しているので、電波吸収性能と品質の確保及び生産性の向上を図る効果を発揮している。
【0052】
請求項7に記載の発明である桟型電波吸収体ユニットは、請求項6に記載の電波吸収PC板の製造方法に用いる桟型電波吸収体ユニットであって、桟型電波吸収体と、桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及びモルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーとから構成しているので、電波吸収性能の安定性と取扱の簡便さによって生産性を向上させる効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電波吸収PC板を示す斜視図
【図2】電波吸収PC板を構成する桟型電波吸収体ユニットを示す斜視図
【図3】電波吸収PC板を構成する桟型電波吸収体ユニットの立断面図
【図4】桟型電波吸収体ユニットに植設する固定アンカーの実施形態図
【図5】本発明による電波吸収PC板の機能を説明する部分立面図と矢視図
【図6】本発明による電波吸収PC板の製造方法において、型枠内に桟型電波吸収体ユニットを配置した状態を示す立断面図
【図7】本発明による電波吸収PC板の製造方法において、型枠内にコンクリートを打設した状態を示す立断面図
【図8】従来の電波吸収PC板の製造方法を示す立断面図
【図9】従来の電波吸収PC板製造方法における他の例を示す立断面図
【符号の説明】
1 電波吸収PC板、 2 桟型電波吸収体ユニット、
3 基盤コンクリート、 4 モルタル層の前面、 5 モルタル層、
6 固定アンカー、 7 補強鉄筋、 8、9、10 固定アンカー、
11 桟型フェライト磁性体、 12 電波反射板、 13 空隙充填材、
14 プレート、 15 ナット、 16 型枠、 16a 底面、
17 目地材、 18 補強鉄筋、 19 コンクリート、
20 桟型電波吸収体ユニット、
30 電波吸収PC板、 31 型枠、 31a 型枠の底面、
32、37 タイル、 33 フェライト板、 34 反射鉄筋、
35 コンクリート、 36 アンカー、 38 モルタル、
39 固定アンカー、

Claims (7)

  1. 桟型電波吸収体、該桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及び該モルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーとから成る桟型電波吸収体ユニットと、複数の桟型電波吸収体ユニットを一体の桟型電波吸収体として保持する基盤コンクリートとから構成する電波吸収プレキャストコンクリート板。
  2. 桟型電波吸収体が、所定幅の電波反射板上に桟型フェライト磁性体を配置して構成され、該桟型フェライト磁性体の長さ方向を電波の磁界方向にほぼ平行に成るように配置し、該桟型フェライト磁性体の高さ、厚み及び間隔の値を電波の波長と入射角及びフェライト磁性体前面のモルタル層等との関係において所定の値に設定することを特徴とする請求項1に記載の電波吸収プレキャストコンクリート板。
  3. 桟型フェライト磁性体が、電波反射板上に並列に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電波吸収プレキャストコンクリート板。
  4. 桟型フェライト磁性体が、電波反射板上に格子状に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電波吸収プレキャストコンクリート板。
  5. 桟型電波吸収体ユニットの電波反射板を、隣接する桟型電波吸収体ユニットの電波反射板と対峙させ、該電波反射板の端部に配置されている桟型フェライト磁性体間の間隔を、桟型電波吸収体ユニットにおける桟型フェライト磁性体の間隔と同一にすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電波吸収プレキャストコンクリート板。
  6. 桟型電波吸収体、該桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及び該モルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーから成る桟型電波吸収体ユニットを予め製作しておき、桟型電波吸収体の電波反射板が互いに対峙するように、モルタル層を下側にして桟型電波吸収体ユニットを型枠内にセットしてから固定アンカーをコンクリート鉄筋に緊締し、しかる後に該型枠内に基盤コンクリートを打設することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電波吸収プレキャストコンクリート板の製造方法。
  7. 桟型電波吸収体、該桟型電波吸収体の前面に備えられる同一幅のモルタル層及び該モルタル層に植設され桟型電波吸収体の桟型フェライト磁性体間と電波反射板を貫通する固定アンカーとから構成される請求項6に記載の電波吸収プレキャストコンクリート板の製造方法に用いる桟型電波吸収体ユニット。
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