JPH0520229Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は手洗器と、該手洗器の下位に配設され
る収納キヤビネツトとを備えてなり、室壁に開設
した開口部に半埋込み状に設置する手洗いユニツ
トに関し、さらに詳しくは、前記手洗いユニツト
における配管周りの改良に関する。

（従来の技術） 従来、この種の手洗いユニツトとして、実開昭
62−20534号公報に記載されるものが知られてい
る。

この手洗いユニツトは、ユニツト本体の背面側
の半部を室壁に開設した開口部に挿入せしめて設
置し、これによりユニツト全体の室内への突出量
を低減して、室内有効スペースの拡大を図つてい
る。

同時に、手洗器に接続する給排水管の配管スペ
ースを、下位収納キヤビネツトの内部における室
壁前方位置に形成し、該配管スペースが室壁裏側
に形成される場合に比べ、給排水管の配設や水栓
具、排水口への接続を容易に行えるものである。

（考案が解決しようとする課題） しかし乍ら、上記従来の手洗いユニツトによれ
ば、下位収納キヤビネツトの内部収納空間の配管
スペースに兼用されることから、同収納空間の有
効スペースが低減すると共に、収納空間の使用の
度に配管が露呈し見栄えが悪いという不具合があ
つた。

本考案はこのような従来事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、ユニツト
本体の背面側半部を室壁開口部に挿入せしめてユ
ニツトの室内突出量を低減すると共に、給排水管
の配管スペースを室壁前方位置に形成してその配
管作業を容易ならしめる手洗いユニツトにおい
て、前記配管スペースを収納キヤビネツト内にお
ける収納空間と別個に形成して収納スペースの拡
大を図ると同時に配管の露呈を防ぐことにある。
また本考案の他の目的は、収納空間外に配管され
る給排水管と手洗器との接続部分などからの洩水
が室壁裏側に周り込まないよう、手洗器と収納キ
ヤビネツトとの間で回収して収納空間内へ滴下さ
せることにある。

（課題を達成する為の手段） 以上の目的を達成する為に本考案の手洗いユニ
ツトは、室壁に開設した開口部に半埋込み状に設
置する手洗いユニツトであつて、手洗器と、該手
洗器の下位に配設される収納キヤビネツトとを備
えてなり、 前記収納キヤビネツトを、室壁開口部に半埋込
み状に挿入される収納凹部と、該収納凹部におけ
る前面開口周縁に周設されるフランジ部とから形
成すると共に、前記フランジ部を、該フランジ部
背面と収納凹部側面と室壁とで囲まれる配管スペ
ースを確保可能なよう、前記収納凹部の前面開口
周縁から室壁方向へ向けて湾曲状に延設し、 さらに、上記手洗器の底壁と対向する収納凹部
上面に洩水受けパンを設け、且つ、該洩水受けパ
ンには収納凹部内に連通する導水孔を設けたこと
を特徴とする。

（作用） 上記の構成によれば、ユニツト本体の背面側の
半部を室壁開口部に挿入せしめて室内有効スペー
スの拡大を図ると共に、給排水管の配管スペース
を室壁前方位置に形成してその配管作業を容易な
らしめる。同時に、その配管スペースが収納凹部
の外側空間部内、即ちフランジ部の背面スペース
内に形成されることから、収納空間の有効スペー
スを拡大し得、且つ、収納空間の使用の度に配管
が露呈する不具合を解消できる。

また、給排水管と手洗器との接続部分などから
の洩水を洩水受けパンで回収し、導水孔を介して
収納凹部内へ滴下させるので、これら洩水が室壁
裏側に周り込み建築躯体等を腐敗させるような不
具合を防ぎ得る。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

まず第１図〜第３図に示した第１実施例につい
て説明する。図面は、トイレルーム、洗面所等の
室内Ｘの室壁X′における取付面ａに開口部Ａを
設け、該開口部Ａに手洗いユニツトＢ、蹴込部Ｃ
を取付けた状態を示している。

開口部Ａは、取付面ａの床面X₁付近から天井
X₂付近まで開穿された縦長状の開口A₁と、該開
口A₁口縁から取付面ａの裏側に向けて凹設され
た凹窪部A₂と、開口A₁の左右側縁に沿つて縦設
された縦棧A₃と、開口A₁の中高部位において後
述する手洗器１の上縁、下縁と対応する位置に架
設された上位、下位の横棧A₄，A₅とからなつて
いる。

手洗いユニツトＢは、手洗器１、下部キヤビネ
ツト２、上部キヤビネツト３とからなり、その下
位に蹴込部Ｃを嵌込むスペースを残して開口部Ａ
に取付けられている。

手洗器１は、前記凹窪部A₂に嵌入した突出凹
部１１と、該突出凹部１１の下端から室内Ｘへ向
けて膨出したボール部１２とを一体に成形し、突
出凹部１１の上縁に給水管Y₁を連結される吐水
口１３を設け、該吐水口１３の右又は左側に吐水
口１３を開閉する開閉弁１４を設け、ボール部１
２に排水管Y₂を連結される排水口１５を開穿し
てなつている。

突出凹部１１は、正面を開口した箱形状を呈
し、その開口縁上縁及び左右側縁に周縁リム１１
ａを周設するとともに、周縁リム１１ａの上縁に
係合突片１１ｂを設け、底壁に固定片１１ｃを設
けてなつている。又この突出凹部１１はその後半
部を前記凹窪部A₂における上位の横棧A₄から下
位の横棧A₅迄に至る部分に嵌入し、係合突片１
１ｂを上位横棧A₄に係合し、固定片１１ｃを下
位横棧A₅に螺子止めして手洗器１を開口部Ａに
半埋込状に取付けている。

周縁リム１１ａは、その背面側に給水管Y₁を
配管可能な第１配管スペース４ａを残して上位の
横棧A₄或いは左右縦棧A₃に沿つて設けた周縁立
面１１a₁と、その周縁立面１１a₁外端から背面方
向に延設した周縁水平面１１a₂とから形成されて
いる。

係合突片１１ｂは、上縁水平面１１a₃下面から
上位の横棧A₄寄りに傾斜して垂設されてなり、
この横棧A₄に取付けた枠状金具A₄₁に係合して手
洗器１を上位の横棧A₄に掛止めしている。

固定片１１ｃは、突出凹部１１底壁から下方へ
向けて突設された突出片で、下位の横棧A₅に螺
子止めされて前記掛止めされた手洗器１をより確
実に固定している。

下部キヤビネツト２は、合成樹脂等の所望な材
料を用いて一体成形した収納機能部２１と、この
収納機能部２１を開閉する扉２２とで構成されて
いる。

収納機能部２１は、開口部Ａにおける下位の横
棧A₅から蹴込部Ｃの上端付近迄に至る部分の左
右横棧A₃に沿つて左右フランジ部２１ａを縦設
し、該フランジ部２１ａの上端間にわたつて手洗
器１に下縁に沿う上フランジ部２１ｂを架設し、
下端間にわたつて下フランジ部２１ｃを架設し、
各フランジ部２１ａ，２１ｂ，２１ｃによつて囲
まれた部分を凹窪部A₂に向けて凹設して収納凹
部２１ｄを形成し、該凹部２１ｄ上面に洩水受け
パン２１ｅを形成している。

左右フランジ部２１ａは、その背面側に給、排
水管Y₁，Y₂を配管可能な第２配管スペース４ｂ
を残して縦棧A₃に沿つて設けたフランジ立面２
１a₁と、そのフランジ立面２１a₁外端から背面方
向に沿接したフランジ水平面２１a₂とから形成さ
れている。

上フランジ部２１ｂは、その背面側に、前記配
管スペース４ａ，４ｂに連通し、排水管Y₂を配
管可能な第３配管スペース４ｃを残して、左右の
フランジ立面２１a₁上端間にわたつて架設され、
上縁を手洗器１の下端縁に沿つて湾曲した上フラ
ンジ立面２１b₁と、その上フランジ立面２１b₁外
端から背面方向に延設した上フランジ水平面２１
b₂とから形成されている。

収納凹部２１ｄは前面を開口した箱形状を呈
し、その後半部を凹窪部A₂に嵌入し、その側壁
部分を凹部２１ｄ内から縦棧A₃に螺子止めされ
て、下部キヤビネツト２を手洗器１の下位に連接
状に且つ開口部Ａに半埋込状に取付けている。

洩水受けパン２１ｅは、収納凹部２１ｄの上面
壁を下方に向けて膨出して形成され前記突出凹部
１１の外壁１１′及びボール部１２の排水口１５
開設箇所を囲む大きさに開口したボール面２１e₁
と、該ボール面２１e₁略中央部に開穿されて収納
凹部２１ｄ内に連通する導水孔２１e₂とからなつ
ている。

上部キヤビネツト３は、前記収納機能部２１と
同様な材質により一体成形された棚機能部３１
と、この棚機能部３１を開閉する扉３２とで構成
されている。

棚機能部３１は、開口部Ａにおける上位の横棧
A₄から上端迄に至る部分の左右縦棧A₃に沿つて
左右のリム３１ａを縦設し、該リム３１ａの下端
間にわたつて手洗器１の上縁に沿う下リム３１ｂ
を架設し、上端間にわたつて上リム３１ｃを架設
し、各リム３１ａ，３１ｂ，３１ｃによつて囲ま
れた部分を凹窪部A₂に向けて凹設して棚凹部３
１ｄを形成している。

棚凹部３１ｄはその背壁から前方に向けて膨出
する棚板３１d₁によつて数室に区画され、後半部
を凹窪部A₂に嵌入しその側壁部分を縦棧A₃に凹
部３１ｄ内方から螺子止めして上部キヤビネツト
３を開口部Ａに半埋込状に取付けている。

蹴込部Ｃは、下部キヤビネツト２の下フランジ
部２１ｃに沿つて湾曲した蹴込板C₁の両側縁を
縦棧A₃に螺子止めして手洗いユニツトＢと床面
X₁との間を覆つており、その背面側に第２配管
スペース４ｂに連通する第４配管スペース４ｄを
形成している。

給水管Y₁は開口部Ａの前方における床面X₁か
ら立上がり、第４、第２、第１配管スペース４
ｄ，４ｂ，４ａ内に配管されて吐水口１３に連結
され、又、排水管Y₂は給水管Y₁と同様に床面X₁
から立上がり、第４、第２、第３配管スペース４
ｄ，４ｂ，４ｃ内に配管されて排水口１５に連結
される。

以上の構成によれば、開口部Ａに手洗器１、下
部キヤビネツト２、上部キヤビネツト３が夫々独
立して半埋込状に取付けられて手洗いユニツトＢ
を形成する。よつて、ユニツト全体の室内突出量
が低減され、室内有効スペースの拡大が図れる。

また、配管スペース４ａ〜４ｄが室壁X′前方
に形成されるので、その配管作業が容易になる。
さらに、その配管スペース４ａ〜４ｄが収納凹部
２１ｄの外側空間部内、即ちフランジ部２１ａ〜
２１ｃの背面スペース内に形成されることから、
収納空間の有効スペースを拡大し得、且つ、収納
空間の使用の度に配管が露呈する不具合を解消で
きる。

また、突出凹部１１の外壁１１′を伝わつて滴
下する結露水、或いは吐水口１３と給水管Y₁と
の連結部分からの洩水、及び排水口１５と排水管
Y₂との連結部分からの洩水はボール面２１e₁に
滴下し、導水孔２１e₂を通過して収納凹部２１ｄ
内に落下させることから、これら洩水などが室壁
X′裏側に周り込み建築躯体等を腐敗させるよう
な不具合を防ぎ得る。

しかも洩水受けパン２１ｅ、導水孔２１e₂を収
納凹部２１ｄの上面に設けたことから、該受けパ
ン２１ｅによつて収納空間が低減されるような虞
れがなく、且つ洩水を極めて簡単な構成で回収で
きるなど、多くの効果を有する。

次に第４図に示す第二実施例について説明す
る。

この実施例は前記した実施例における洩水受け
パン２１ｅを、収納凹部２１ｄと別体に形成した
ものである。

洩水受けパン２１ｅは、上面を、突出凹部１１
の外壁１１′及びボール部１２の排水口１５開設
箇所を囲む大きさに開口した箱体形状を呈し、そ
の底面に下方へ向けて突出した導水孔２１e₂を開
設してなつている。又、この洩水受けパン２１ｅ
は導水孔２１e₂を、収納凹部２１ｄの上面に開穿
した開口２１d′に挿入して導水孔２１e₂を収納凹
部２１ｄ内に連通し、該凹部２１ｄ上面に載置固
定されている。

次に第５図〜第９図に示す第三実施例について
説明する。

この実施例は前記第一実施例における蹴込部Ｃ
に変えて温風機ユニツトＤを設けたものである。

温風機ユニツトＤは、温風機本体５、温風機カ
バー６、取付基板７、前面カバー８とからなつて
いる。

温風機本体５は、前面を開放して温風吹出口５
１ａを設け、背面に通気孔５１ｂを開穿した箱形
状を呈するケーシング５１と、温風吹出口５１ａ
の両側縁に沿つて固着されて吸気口５２ａを形成
する正面矩形の取付枠５２と、該取付枠５２の外
側縁に沿つて設けた取付片５３と、ケーシング５
１内に設けた温風吹出部５４とからなつている。

温風吹出部５４は、温風吹出口５１ａに左右方
向へ回動可能に支持されたフイン５４ａを多数縦
設し、その後方にセラミツクヒータ５４ｂを配設
し、その後方にフアンモータ５４ｃを配設してな
つている。

温風機本体５は、フアンモータ５４ｃを作動さ
せて、通気孔５１ｂからケーシング５１内に空気
を吸込み、その空気をセラミツクヒータ５４ｂに
よつて加熱して温風吹出口５１ａから吹出し、そ
の吹出し方向をフイン５４ａを回動させることで
任意の方向に選定できるようになつている。又、
この温風機本体５は、上部キヤビネツト３に設け
たスイツチ部３１b₁及びタイマー３１d₂に電気的
に接続されてその入切を制御される。

温風機カバー６は、前面に温風吹出口５１ａと
両吸気口５２ａとを囲む連通口６１ａを開口しケ
ーシング５１より大きな奥行を備えた箱形状のカ
バー本体６１と、該カバー本体６１の両側縁に設
けた合せ片６２とからなり、温風機本体５を、カ
バー本体６１内に一体的に取付けて温風吹出口５
１ａと吸気口５２ａを残してその周囲を気密状に
覆つている。

カバー本体６１は、その内部におけるケーシン
グ５１の側周面と背面に、吸気口５２ａに連通す
る通気路６１ｂを形成し、吸気口５２ａから流入
する空気を通気路６１ｂを介して通気孔５１ｂへ
と送るようになつており、又、その底面に水抜孔
６１ｃを開穿して内部に溜つた結露水等をカバー
本体６１外へ排水するようになつている。

合せ片６２は連通口６１ａの両側縁に設けら
れ、取付片５３と重なり合つて、温風吹出口５１
ａ及び吸気口５２ａを連通口６１ａと同面上に位
置させている。

又、この温風機カバー６は、連通口６１ａを開
口部Ａの開口A₁口縁より前方に位置し、後半部
を凹窪部A₂内に挿入して配設されている。

取付基板７は、開口部Ａの両縦棧A₃前面に沿
つて縦設された左右の取付板７１ａ、この取付板
７１ａの外端から前方へ向けて屈曲形成された屈
曲片７１ｂ、取付板７１ａ内端から前方へ向けて
延設された側板７１ｃから形成された側枠７１
と、両側板７１ｃの前縁上端及び下端間にわたつ
て温風機カバー６の上縁或いは下縁に沿つて架設
された水平杆７２ａ、該水平杆７２ａの前縁に沿
つて立設した立設片７２ｂ、両水平杆７２ａの両
側同士間に縦設した縦杆７２ｃとから形成された
前枠７２とからなつている。

側枠７１は、取付板７１ａを縦棧A₃に螺子止
めして、前枠７２を、開口A₁の前方における温
風機カバー６前端と略同一面に位置させて取付基
板７を開口部Ａに取付けている。

前枠７２は、温風機カバー６をその中央部分に
位置させて、水平杆７２ａにカバー本体６１の上
縁或いは下縁を螺子止めして、側板７１ｃとカバ
ー本体６１の両側面との間に前記第２配管スペー
ス４ｂに連通する第４配管スペース４ｄを残し
て、温風機カバー６を取付基板７に一体的に取付
けている。

前面カバー８は、取付基板７の前枠７２を覆う
前面部８１と、側枠７１を覆う側面部８２とを一
体に成形してなつている。

前面部８１は、前枠７２の周縁に沿つて周設さ
れた周縁リム部８１ａと、該周縁リム部８１ａに
よつて囲まれた部分を背面方向に凹設し、連通口
６１ａに連通する前面口８１ｃを開設した嵌合凹
部８１ｂと、嵌合凹部８１ｂに着脱自在に嵌着さ
れたグリル８１ｄとからなり、嵌合凹部８１ｂを
縦杆７２ｃに螺子止めして前枠７２の前面を覆つ
ている。

側面部８２は、周縁リム部８１ａの外側端か
ら、屈曲片７１ｂ迄に至り膨出形成された側枠７
１の側面を覆う側面体８２ａと、周縁リム部８１
ａと側面体８２ａの上縁から内方に向けて延設さ
れて前枠７２と側枠７１の上面を覆う上面体８２
ｂとからなつている。

この実施例においては、洩水受けパン２１ｅに
よつて手洗器１における洩水及び結露水の手洗器
ユニツトＤへの滴下を防いで、手洗器ユニツトＤ
の耐用年数を伸ばすことができる。

（効果） 本考案に係る手洗いユニツトは以上説明した様
に、下位収納キヤビネツト内部に確保する配管ス
ペースを、収納凹部を囲むフランジ部の背面スペ
ース内にて、収納凹部と別個に形成した。

従つて、ユニツト本体の背面側半部を室壁開口
部に挿入せしめてユニツトの室内突出量を低減す
ると共に、給排水管の配管スペースを室壁前方位
置に形成してその配管作業を容易ならしめる従来
品の利点に加えて、下位収納キヤビネツトにおけ
る収納空間の有効スペースを拡大すると同時に、
同収納空間の使用の度に配管が露呈するような虞
れを解消できる。

さらには、給排水管と手洗器との接続部分など
からの洩水を洩水受けパンと導水孔によつて収納
凹部内へと導いて、洩水が室壁裏側に周り込み建
築躯体等を腐敗させるような不具合を防止でき
る。

しかも洩水受けパン、導水孔を収納凹部の上面
に設けたことから、該受けパンによつて収納空間
が低減されるような虞れがなく、且つ洩水を極め
て簡単な構成で回収できるなど、多くの効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は手洗
いユニツトと蹴込部を開口部に取付けた状態の縦
断側面図、第２図は第１図の正面図で一部切欠し
て示す、第３図は第２図の３−３線拡大断面図、
第４図は他の実施例における手洗いユニツトの要
部拡大断面図、第５図は手洗いユニツトと温風機
ユニツトを開口部に取付けた状態の縦断側面図、
第６図は第５図の正面図、第７図は第６図の７−
７線拡大断面図、第８図は第７図の横断平面図、
第９図は第８図の分解図である。 尚、図中X′……室壁、Ａ……開口部、Ｂ……
手洗いユニツト、１……手洗器、２……下部キヤ
ビネツト、２１ａ，２１ｂ，２１ｃ……フランジ
部、２１ｄ……収納凹部、２１ｅ……洩水受けパ
ン、２１e₂……導水孔、４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ
……配管スペース。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 室壁に開設した開口部に半埋込み状に設置する
   手洗いユニツトであつて、手洗器と、該手洗器の
   下位に配設される収納キヤビネツトとを備えてな
   り、 前記収納キヤビネツトを、室壁開口部に半埋込
   み状に挿入される収納凹部と、該収納凹部におけ
   る前面開口周縁に周設されるフランジ部とから形
   成すると共に、前記フランジ部を、該フランジ部
   背面と収納凹部側面と室壁とで囲まれる配管スペ
   ースを確保可能なよう、前記収納凹部の前面開口
   周縁から室壁方向へ向けて湾曲状に延設し、 さらに、上記手洗器の底壁と対向する収納凹部
   上面に洩水受けパンを設け、且つ、該洩水受けパ
   ンには収納凹部内に連通する導水孔を設けたこと
   を特徴とする手洗いユニツト。