JPH0521570Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はトイレルーム内等に設けられる掃除用
具流し台装置に関するものである。

（従来の技術及びその問題点） トイレルーム内には掃除用具の洗浄流し台が設
けられ、流し台は外観性や防臭のためトイレルー
ム内に画成されたブース内に収納配設されるのが
多い。

流し台はモツプ等の掃除用具を洗浄するが、流
し台内の洗浄残留水やブース内に収納したモツプ
等により臭気が発生し、ブースを開閉する都度臭
気が流れ出たり、或はブースの壁の上が開いてい
ることから周囲に臭気が流出拡散する虞れがあ
る。

本考案は以上の如き問題点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、掃除用具流し台の臭気
を脱臭し、ブース等にて画成された場合において
もモツプ等を含むブース内を脱臭し、脱臭を行い
つつモツプ洗浄等にさいして排気脱臭部を保護す
るようにした掃除用具流し台装置を得せしめるに
ある。

（課題を解決するための手段） 以上の問題点を解決するための手段は、底に汚
水の排出部を備え、四周を壁で囲まれ、上方に開
放され、壁面に取り付けられる掃除用具流し台に
おいて、該流し台の後壁を上方に延出し、後壁の
後方に形成された空間には排気吸引口を設け、該
吸引口を排気吸引系に連通接続したことである。

（上記手段による作用） 上記手段によれば、流し台の後壁後方から臭気
は吸引排出されるとともに、排気吸引口は後壁延
出部で隠されるので流し台内でモツプ等を洗浄し
ても水等は侵入しない。

（実施例） 次に本考案の好適する一実施例を添付図面を参
照しつつ詳述する。

第１図は正面図、第２図は第１図−線断面
図である。

実施例は配管ユニツトに組み付けてユニツト化
したものを示し、流し台１は底壁１ａ、前後の壁
１ｂ，１ｃ、左右の側壁１ｄ，１ｅからなつて上
方に開放１ｆして略立方深皿状をなし、後壁１ｃ
を除く三面の上縁に外方に弯曲したリム部１ｇが
形成されている。底壁１ａ中央部には洗浄汚水の
排出部１ｈが設けられている。

以上の流し台１の後壁１ｃには上方にその幅一
杯の幅で延出した延出壁２を一体的に設け、延出
壁２の上端に後方に膨出した縁部２ａを設け、縁
部２ａの後端面２ｂは後述する壁面をなすパネル
面と突き合わせるべくフラツトに形成する。

３は配管ユニツトで、偏平で縦長矩形のフレー
ム４を備え、フレーム４の前後のメンバ４ａ，４
ｂ間の空間Ｓ内に上から給水管５、中間部に排水
管６、下部に排水管７を夫々取着金具８，９，１
０で取付支持して収納し、フレーム４の正面をパ
ネル１１で覆い、上面はカウンタ１２で覆つてハ
ウジング１１を構成する。

以上の配管ユニツト３のパネル１１の前面に流
し台１を配設する。

配管ユニツト３のパネル１１の中間上部前面に
後壁１ｃの上方への延出壁２上端の後方への膨出
縁部２ａの後端面２ｂが当接し、パネル１１のこ
の下に突設した係止金具１３で該縁部２ａを係止
保持する。流し台１の底壁１ａに設けた排出部１
ｈを湾曲略Ｌ型に屈曲した排水導管１４の先端１
４ａに接続し、該導管１４の後端１４ｂはパネル
１１下部を通る排水管７の連結枝部７ａに接続
し、排水導管１４の流し台１直下に形成された屈
曲部１４ｃを支持金具１５で床Ｆ上に支持する。
これにより流し台１は排水管７に接続されること
となる。又パネル１１上部の流し台１上方にはカ
ラン１６を取着し、カラン１６は連結管１７で給
水管５と接続する。

以上のパネル１１への流し台１の取付状態で後
壁延出壁２上端の後方への膨出縁部２ａにより連
続した後壁１ｃ、延出壁２との間に上方を膨出縁
部で閉塞した凹状空間S₁が形成され、空間S₁は両
側及び下方を開放し、上方のみが閉塞されること
となる。かかる空間S₁に臨むパネル１１には実施
例では正面に吸引口をなす多数のスリツト１８ａ
…を開設せる吸気チヤンバ１８を該パネル１１後
方に大半が埋葬する如く設け、該チヤンバ１８を
連結枝管６ａを介して排気管６に接続する。

以上においては、流し台１でモツプ等を洗浄
し、このさい臭気が発生したり、洗浄後排水は排
水導管１４を介して排水管７から排水され、残溜
した汚水等からも臭気が発生したり、図では表さ
なかつたが流し台１をブースで囲つた場合、周囲
に洗浄後のモツプから臭気が発生したりし、ブー
ス内に臭気がこもつたりする。ところでユニツト
３の排気管６は不図示の臭気源に接続され、従つ
てチヤンバ１８内にスリツト１８ａ…を介して流
し台１の後面の空間S₁の空気は吸引され、流し台
１の両側、下方の空気が空間Ｓに流れ込んで吸引
され、流し台１周りやブース内の空気は吸引排出
され、脱臭を行う。

ところでモツプ等を流し台１で洗浄するにさい
し水が跳ねたりするが、臭気吸引口をなすチヤン
バ１８のスリツト１８ａ…が壁１ｃ，２で覆われ
ていることとなるので水が吸引口に侵入すること
がない。

以上実施例では配管ユニツトに流し台を取り付
けたが建物の壁に排気管を埋設したものに流し台
を取り付けても良い。

（考案の効果） 以上で明らかな如く本考案によれば、流し台の
後方と壁との間に空間を設け、該空間は上方を除
く三方が開設し、空間に排気吸引口を設けたので
モツプ等の洗浄にさいし発生する臭気を排臭し、
流し台をブース内に設けるにおいてはブース内に
収納されるモツプ等の臭気を排臭し、トイレルー
ム内等に設けられる流し台ブースからの臭気を排
臭することができて環境浄化上好ましく、又流し
台でのモツプ洗浄時に排気吸引口が流し台の後壁
で覆われているので汚水等が侵入することなく排
臭を確実に行う等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すので、第１図は
正面図、第２図は第１図−線断面図である。 尚図面中、１は流し台、１ｃ，２は後壁及びそ
の延出部、１８ａは排気吸引口、Ｈはハウジン
グ、５は給水管、６は排気管、７は排水管、１１
はパネルである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 底に汚水の排出部を備え、四周を壁で囲ま
   れ、上方に開放され、壁面に取り付けられる掃
   除用具流し台において、該流し台の後壁を上方
   に延出し、後壁の後方に形成された空間には排
   気吸引口を設け、該吸引口を排気吸引系に連通
   接続したことを特徴とする掃除用具流し台装
   置。 ２ 給水管、排水管、排気管を内装支持し、前面
   をパネルで覆つたハウジングの前面に前記掃除
   用具流し台を配設し、流し台の後壁とハウジン
   グのパネルとの間の空間には前記排気管に接続
   された排気吸引口を配設するとともに、給水管
   を前記流し台上方に設けた給水機構に接続し、
   且つ排水管を流し台の排出部と接続した前記実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の掃除用具流
   し台装置。