JPH067108Y2 - 便所用室内配管ユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は便所用室内配管ユニットに関する。

（従来の技術） 最近、建物躯体の内装を行なうに際し、便所部分は出来
るだけ躯体への造作を避け、プレファブ方式に切換えて
作業の能率化及びコストの低減を図ろうとする傾向にあ
る。そうした場合、便所の給水管や汚水管その他所要の
配管系で室内側に位置するものは、これを配管フレーム
に組付けてユニット化し、更に配管ケーシング内に収容
して外装を施した所謂室内設置型の配管ユニットとして
便所床面上に設備される。

このような便所用室内配管ユニットにおいては、狭い空
間を有する配管ケーシング内に、給水管、汚水管、汚水
管に連通する通気管等の横方向に配設される横管と、該
横管に接続される接続管とを有していた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、配管ケーシングの狭い空間内には上述の
如く横管と接続管とが配設され、この配管ケーシング内
に更に室内排臭用の排気管、及び該排気管に一端が連結
され、他端を吸気部に連結される排気接続管を配設する
ことはスペース上の自由度が少なく困難であり、また配
設出来たとしても吸気孔を適切な位置に設けることが出
来なかった。

そこで本考案の目的は、給水管等の横管及びこれらの接
続管が配設される配管ケーシング内に室内排臭用の排気
管及び排気接続管を設けることが出来、更に吸気部を適
切な位置に設けることが出来る便所用室内配管ユニット
を提供するにある。

（問題点を解決するための手段） 上記課題を解決するために本考案は、強制排臭管を含む
複数の横引き配管を配管ケーシング内に収め前面に便器
を備えた便所用室内配管ユニットにおいて、配管ケーシ
ング内の上部に配設された排気管とフロントパネルの下
部に取り付けられ吸気孔を備えた吸気ボックスとを屈曲
自在にフレキシブル管で接続し、この吸気ボックスは便
器の幅方向略一杯に設けられ便所室内に開口する複数の
吸気孔を備える様にした。

（作用） このような構成によれば、配管ケーシング内の上部に配
設された吸気管とフロントパネルの下部に取り付けられ
吸気孔を備えた吸気ボックスとを屈曲自在のフレキシブ
ル管で接続したので、狭いスペースを有する配管ケーシ
ング内にあっても排臭用の排気管及び排気接続管を設け
ることが出来、更に吸気ボックスを便器の幅方向略一杯
に設け便所室内に開口する複数の吸気孔を備える様にし
たので、排気接続管に接続される吸気孔の配置自由度が
増し、従って吸気孔を最適位置に設けることが出来る。

（実施例） 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図は便所用室内配管ユニットの縦断面図であり、図
中、５は建物躯体の壁、６は建物躯体の床を示す。この
壁５と床６のなす角部には配管系を覆う配管ケーシング
１が配設され、この配管ケーシング１の右側の床６上に
は紙面垂直方向に複数の便器４が設けられている。

前記配管ケーシング１は、左右の縦フレーム１６，１７
と、この左右の縦フレーム１６，１７の間に設けた上下
のクロスフレーム１５，１９と、紙面直交方向に横フレ
ーム１３，１４，２０，２１とからなる枠体を備える。
この枠体の上面はコーキング材１２を介してカウンター
１１で覆われ、前面はフロントパネル１８と幅木２２で
覆われている。このような配管ケーシング１内に配管ユ
ニット３を収納する。

前記配管ユニット３は糞尿及び流し排水等の汚水を接続
管３６を介して排出する汚水管３５、この汚水管３５に
接続管３４を介して大気圧を供給し負圧の発生を防止す
る通気管３３、便器４へ洗浄水を供給する給水管３１を
備え、汚水管３５、通気管３３及び給水管３１は図中紙
面と直交方向に配設される。この給水管３１は、給水管
３１から側方に分岐する接続管３２を介してフラッシュ
バルブ４１に連結され、フラッシュバルブ４１の弁を開
くことにより所定量の水は便器４内に噴出して便器４内
を洗浄する。洗浄後の汚水は接続管３６を介して汚水管
３５に運ばれ排水される。

またフロントパネル１８の下部には第２図にも示す如く
便所室内の便器下方に開口する吸気孔３９ａ，３９ａを
有する吸気ボックス３９が取付けられる。この吸気ボッ
クス３９は、図中の紙面直交方向に配設される吸気管３
７に、排気接続管３８を介して接続される。この排気接
続管３８は屈曲自在なフレキシブル管からなり、配管ケ
ーシング１内の給水管３１、吸気管３３及び汚水管３５
等の横管とその横管に接続する接続管３２，３４，３６
にほとんど影響を与えることなく配管することが出来、
また吸気ボックス３９及び排気管３７の配置自由度も向
上する。

このようにして給水管３１等の横管及びこれらの接続管
が配設される配管ケーシング１内に室内排臭用の排気管
３７及び排気接続管３８を設けることが出来、更に排気
接続管３８に連通する吸気部３９を適切な位置に設ける
ことが出来る。

尚前記排気管３７には不図示の排臭ファン等が設けら
れ、これにより排気管３７内の負圧状態を維持し、排気
管３７に連通する吸気孔３９ａから便所内の異臭を吸引
する。このように排気管３７は強制排臭管を構成する。

（考案の効果） 以上の説明から明らかな如く本考案の便所用室内配管ユ
ニットによれば、配管ケーシング内の上部に配設された
排気管とフロントパネルの下部に取り付けられ吸気孔を
備えた吸気ボックスとを屈曲自在のフレキシブル管で接
続したので、狭いスペースを有する配管ケーシング内に
あっても排臭用の排気管及び排気接続管を設けることが
出来、更に吸気ボックスを便器の幅方向略一杯に設け便
所室内に開口する複数の吸気孔を備える様にしたので、
排気接続管に接続される吸気孔の配置自由度が増し、従
って吸気孔を最適位置に設けることが出来、脱臭効果が
高まる。又、排水勾配の関係でデッドスペースとなって
いる汚水管等の横引き配管の下方のフロントパネル下部
に吸気ボックスを配設したので、配管ケース内を有効に
利用出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は便所用室内配管ユニットの縦断面図、第２図は
吸気ボックスの拡大斜視図である。 尚、図中、１は配管ケーシング、３は便所用室内配管ユ
ニット、３７は強制排臭管、３９は吸気部を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】強制排臭管を含む複数の横引き配管を配管
   ケーシング内に収め前面に便器を備えた便所用室内配管
   ユニットにおいて、 前記配管ケーシング内の上部に配設された排気管とフロ
   ントパネルの下部に取り付けられ便所室内に開口する吸
   気孔を備えた吸気ボックスとを屈曲自在のフレキシブル
   管で接続し、この吸気ボックスは前記便器の幅方向略一
   杯に設けられ複数の吸気孔を備えたことを特徴とする便
   所用室内配管ユニット。