JP2728142B2 - トイレユニット - Google Patents

トイレユニット

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JP2728142B2
JP2728142B2 JP574590A JP574590A JP2728142B2 JP 2728142 B2 JP2728142 B2 JP 2728142B2 JP 574590 A JP574590 A JP 574590A JP 574590 A JP574590 A JP 574590A JP 2728142 B2 JP2728142 B2 JP 2728142B2
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pipe
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智六 福田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は仮設トイレや常設トイレ等の主に公共の施設
に有用なトイレユニットに関する。
(従来の技術) 従来のたとえば公衆トイレでは、建屋本体内における
壁面に洗浄水タンクを、床部に簡易水洗便器を備えると
共に洗浄水タンクから簡易水洗便器に至る配水管および
洗浄水タンクから建屋本体外に至るオーバーフロー排水
管をともに室内に配管して構成しており、給水管,オー
バーフロー排水管を室内に設けることによって、自然環
境による劣化から保護している。
(発明が解決しようとする問題点) ところが前記した公衆トイレにおいては、その配水管
とオーバーフロー排水管が意図的に破壊されて、水洗機
能の停止はもとより便器が詰って使用不能に至る事故が
多発している。
このような事故は、配水管,オーバーフロー配水管が
室内に剥き出しに配管されているため、その破壊の対象
になっているものと推測される。
又、破壊対策のために、配水管,オーバーフロー排水
管を、ビニール管などに比べて格段高価で強度に富む金
属管で製作しているが、意図的な破壊による事故は後を
たたないのが現状である。
又、室内に剥き出しに配管された配水管,オーバーフ
ロー排水管の存在は、室内空間が狭いだけに、使用者に
不便を与え、美観的にも見苦しいものになっていて、総
じて使用性・印象ともに悪いものであった。
本発明者は以上の問題を解決するものとして、平成1
年12月1日に「トイレユニット」を提案した。
このトイレユニットの構成は、平面的な取付け壁面部
の外側面部に大略樋形状の遮蔽体を便槽から建屋本体上
まで鉛直状に沿着して、遮蔽体内の空間が臭突通路にな
るように形成し、この臭突通路に配水管、オーバーフロ
ー管等を配管しているもので、前記した従来の問題点を
一挙に解決して、次の利点を有するものである。
給・配水管およびオーバーフロー排水管を室内外から
見えぬようにほぼ完全に隠すことができ、破壊を未然に
防止することができて、仮設や常設の公共用に好適であ
る。
給・配水管およびオーバーフロー排水管を安価なビニ
ール管にすることもでき、配管作業の省力化そして経済
的にも有効である。
室内に配管がなく、洗浄水タンクと簡易水洗便器そし
て給水の押しボタンが存在するだけであり、室内がスッ
キリとして、狭い空間でも広々とした感じのものにな
り、使用性が良好であると共に美観的にも整然として見
た目が良い。
配管スペースでもある臭突通路を通じて便槽側の発酵
ガス相当量の臭気がガス抜きされ続けているため、ほぼ
無臭の室内で快適に使用でき、従来のイメージを一掃で
きて有用である。
ところで、施工現場における組立て性について検討し
てみると、現場でルーバ用,プッシュバルブ用,配管状
の開口作業をせねばならず、又、内部で洗浄水タンクを
設置し、配管および樋形状遮蔽体の取付けを外部から行
わねばならず、内部と外部に作業者を一人づつ配置した
りして作業性に問題があった。
本発明は斯る問題についても解決したもので、製作容
易で経済的であると共に組立て現場での作業能率が著し
く向上したトイレユニットを提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明のトイレユニットでは、配水管およびオーバー
フロー排水管の配管経路兼用の臭突通路を、大略樋形状
凹部が一体に成形された取付け壁面部と板状体とで形成
可能にすると共にその板状体に配管をあらかじめ取付け
た状態で樋形状凹部に覆設して、配管をも併せて施工組
立て可能であるものとしたことを特徴とするものであ
る。
さらに詳しくは、簡易水洗便器が据付けられている床
部より高所の建屋本体の内面の壁面又は天井部に洗浄水
タンクを、同床部下に便槽を夫々備えると共に洗浄水タ
ンクの取付け壁面部に同壁面部が外側に突曲した鉛直線
状の大略樋形状凹部を一体成形し、この大略樋形状凹部
を板状体で内側から密閉状に覆設して上下に亘る内部空
間からなる臭突通路を形成し、この便槽内と同便槽の開
孔を経て連通状の臭突通路内に洗浄水タンクから同臭突
通路、床部下を経て簡易水洗便器に至る配水管と、洗浄
水タンクから同臭突通路を経て建屋本体外に至るオーバ
ーフロー排水管とを配管してなる構成としたものであ
る。
すなわち、建屋本体の壁面を形成する材料としては、
FRPや鉄板が用いられることが多く、これ等の材料は組
立て以前に壁面成形の段階で成型用のモールドやプレス
型により加工して任意の形状に作り得るので、一壁面の
上部から下部まで鉛直状に大略樋形状になるようにその
凹部側が内側に向いたものに容易に成型することができ
る。
この壁面の凹部を臭突通路として利用するためにはそ
の凹部の下部を密閉シールし、さらに凹部を覆うように
板状体を壁面の内部から密閉状に固着すれば、同空間を
臭突通路とすることができる。その際、板状体に通気用
ルーバー,プッシュボタン,配水管,オーバーフロー管
を取付け、洗浄水タンクとすぐに接続できる状態にして
おくのが良い。
このように、板状体に各種配管およびその他を組みつ
けた部品をあらかじめ準備しておくことで、取付け組立
て作業は簡易化される。
又、作業はすべて内部から行ない、内部,外部双方か
らのビス,ナットの締め付け作業もなくなり、一人での
作業が可能になる。
(作用) 大略樋形状凹部を有する取付け壁面部を一体成型で
き、そして、この内部に面した凹部に対して、配管その
他をあらじめ組付けた板状体を内部から覆設して、臭突
通路を形成できると共に同臭突通路内に配管類を内部お
よび外部から見えぬように納めることができ、且つ同内
部を経て洗浄水タンクとの接続ができる。
(実施例) 以下図面を参照して本発明の実施の一例を詳細に説明
する。
第1図乃至第4図に例示しているトイレユニット
(A)は仮設トイレの態様で、建屋本体(1)は扉
(2)を開け閉めして出入り可能な屋根付き状で、その
内部における簡易水洗便器(3)が据付けられている床
部(4)上の背面側の取付け壁(5)には洗浄水タンク
(6)を備え、床部(4)下側には便槽(7)を着脱自
在に備えている。洗浄タンク(6)は外部に備えても良
い。
そして、取付け壁(5)における洗浄水タンク(6)
と背合せの取付け壁面部(5a)にはその鉛直線状に外側
に突曲した大略樋形状凹部(8)を一体成型し、この凹
部(8)両脇の内側の壁面に亘り板状体(9)を沿着し
て、凹部(8)を密閉状に覆設している。
大略樋形状凹部(8)と板状体(9)との間の空間は
便槽(7)の開孔(10)から建屋本体(1)の屋根上の
排気口(11)まで連通状に伸びていて、便槽(7)内と
排気口(11)を結ぶ臭突通路(12)を形成している。こ
の臭突通路(12)の排気口(11)は自然排気望ましくは
強制排気可能な構成とし、便槽(7)側を負圧化して室
内に臭気が洩れ出ないようにする。
臭突通路(12)には、洗浄水タンク(6)から同臭突
通路(12),開孔(10),床部(4)下を経て簡易水洗
便器(3)の吐水口(13)に至る配水管(14)と、洗浄
水タンク(6)から同臭突通路(12)を経て建屋本体
(1)外に至るオーバーフロー排水管(15)とを配管し
ている。又、水道水を洗浄水タンク(6)に給水する給
水管(16)を同通路(12)内に配管することも可能であ
る。
ビニール管製の配水管(14)は洗浄水タンク(6)と
同タンク(6)の底面から同底面の直ぐ下側の板状体
(9)部分を貫通して臭突通路(12)内に出ているエル
ボ管(17)を経て接続しており、又、ビニール管製のオ
ーバーフロー排水管(15)は洗浄水タンク(6)に、同
タンク(6)と背合せの板状体(9)部分を貫通して接
続していて、室内に露出している管部をエルボ管(17)
の一部と、洗浄水タンク(6)に給水するための給水管
(16)の一部に最小限にとどめている。尚、建屋外に洗
浄水タンク(6)を備える場合にはこの問題はない。
又、配水管(14)は管の途中に給水弁(18)を設けて
おり、この給水弁(18)はたとえば出願人が実公昭59−
7432号公報で提案している定量給水機能を有する開閉操
作装置(19)付きのフラッシュバルブであり、同装置
(19)における押しボタン(20)は板状体(9)を貫通
して室内に突出していて、押し操作することにより500c
c以下の洗浄水を定量給水自在にしている。
尚、これらの配水管(14),オーバーフロー排水管
(15),エルボ管(17),開閉操作装置(19)付きのフ
ラッシュバルブ,ルーバー(21)は全て板状体(9)を
取付け壁面部(5a)における樋形状凹部(8)に対して
室内側から覆設して、臭突通路(12)の形成と同通路
(12)内への配管とを同時進行可能にし、その後に洗浄
水タンク(6),簡易水洗便器(3)等との接続を行な
う。
又、配水管(14)は簡易水洗便器(3)に至る直前の
管部分に吐水口(13)から空気が管内に侵入しないよう
に防ぐ管路(22)を形成しており、給水弁(18)の閉弁
時に洗浄水を上記管路までの配水管内に貯留するように
して、前記吐水口を実質的にタンクの排水口とすると共
に同管路までの排水管内を実質的にタンク化している。
そして、給水口が開かれると同時に配水管内に貯留して
いた洗浄水が満水状態の水圧を受けて瞬時に吐水口(1
3)より噴流し、給水口が閉じられるのと同時にそれま
で噴流していた洗浄水は管路位置で瞬時に止まり再び管
内に貯留し、洗浄開始から終了までの間、吐水口(13)
から噴流する洗浄水は便器ボウル面を終始勢いよく洗浄
可能にしている。(出願人が提案している特公昭56−36
256号公報参照) 簡易水洗便器(3)における吐水口(13)は一般的な
開口状のもの、或いは図面に示す吐水ノズル(出願人が
提案している実公昭58−45354号公報,実公昭59−38552
号公報,実公昭63−35088号公報参照)であり、洗浄水
の水勢をさらに勢いがよい流れに強めて便器ボウル面に
噴流するようにしている。
又、簡易水洗便器(3)は便器ボウル面の下側に少量
の水を湛える皿状の臭気遮蔽体(23)を有し、この開閉
自在状の臭気遮蔽体(23)により便器排水口(24)を水
封していて、便槽(7)側の臭気が室内に洩れ出ないよ
うにしている。
又、板状体(5)におけるルーバー(21)は臭突通路
(12)と室内とを連通していて、室内の臭気抜きを可能
にしている。このルーバー(21)は設けずとも良く任意
である。
次に使用状態について説明する。
使用時および不使用時を問わず、便槽(7)に発生す
る発酵ガス相当量の臭気は臭突通路(12)を通って排気
口(11)から排気され続けているため、臭気遮蔽板(2
3)の開き時にも室内側にほとんど洩れず、室内はほぼ
無臭に保たれる。特に、排気口(11)が強制排気機能を
備えるものであれば、便槽(7)内が負圧化することに
なるため、臭気洩れがほぼ完全になくなる。
又、室内空気はルーバー(21)を経て常時抜かれてい
るため、室内で発生した臭気も臭気抜きされる。
それにより、無臭の室内での使用が可能であり、汚物
は便器排水口(24)を通って便槽(7)に落下する。そ
して、使用後に押しボタン(20)を押し、500cc以下の
一定量の洗浄水が便器ボウル面に噴流して同ボウル面に
付着している汚物ともども便槽(7)側に洗い流し、再
び便器排水口(24)は臭気遮蔽体(23)で水封止されて
臭気止めされ、室内は無臭に保たれる。
これにより、次の実施例効果がある。
a.樋形状凹部(8)を取付け壁(5)成型時に一体に成
型することができて、経費がかからず、全体のコストが
下がる。
b.板状体(9)には室内脱臭用のルーバー(21)と、押
しボタン(20),エルボ管(17),オーバーフロー排水
管(15),給水管(16)を各取付け孔を開口し、ルーバ
ー(21),押しボタン(20),配管等を前工程で組付け
てあるので、施工時に密閉状に取付けるだけで済み、作
業能率が向上する。
c.ユニット化した板状体(9)の取付および洗浄水タン
ク(6)の接続その他を室内で行なえるから、一人でも
効率よく作業することができる。
d.板状体(9)をとりつけるだけで、臭突通路(12)の
形成と、同通路内への配管とを同時に行なえて、作業能
率が高い。
e.給・配水管(16)(14)およびオーバーフロー排水管
(15)を室内外から見えぬようにほぼ完全に隠すことが
でき、破壊を未然に防止することができて、仮設や常設
の公共用に好適である。
f.配水管(14)およびオーバーフロー排水管(15)を安
価なビニール管製にしてあるから、配管作業の省力化そ
して経済的にも有効である。
g.室内に配管がなく、洗浄水タンク(6)と簡易水洗便
器(3)そして給水の押しボタン(20)が存在するだけ
であり、室内がスッキリとして、狭い空間でも広々とし
た感じのものになり、使用性が良好であると共に美観的
にも整然として見た目が良い。
h.配管されている臭突通路(12)を通じて便槽側の発酵
ガス相当量の臭気がガス抜きされた続けているため、ほ
ぼ無臭の室内で快適に使用でき、従来のイメージを一掃
できて有用である。
(発明の効果) 樋形状凹部を取付け壁成型時に一体に成型することが
できて、経費がかからず、全体のコストが下がる。
配管および板状体の取付そして洗浄水タンクの接続そ
の他を室内で行なえて、一人でも効率よく作業できるこ
とになる。
樋形状凹部に板状体を覆設することで、臭突通路の形
成と、同通路内の配管の目隠しとを同時に行なえて、作
業能率が高い。
配水管およびオーバーフロー排水管を室内外から見え
ぬようにほぼ完全に隠すことができ、破壊を未然に防止
することができて、仮設や常設の公共用に好適である。
室内に配管が露呈していないから、室内がスッキリと
して、狭い空間でも広々とした感じのものになり、使用
性が良好であると共に美観的にも整然として見た目が良
い。
臭突通路を通じて便槽側の発酵ガス相当量の臭気がガ
ス抜きされ続けているため、ほぼ無臭の室内で快適に使
用でき、従来のイメージを一掃できて有用である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のトイレユニットの一例として仮設トイレ
を例示しており、第1図は縦断側面図、第2図はII−II
線に沿える縦断面図、第3図はIII−IIIに沿える部分拡
大凹断面図、第4図は要部の部分拡大斜視図である。 図中、 (1)は建屋本体 (3)は簡易水洗便器 (4)は床部 (5)は取付け壁 (5a)は取付け壁面部 (6)は洗浄水タンク (7)は便槽 (8)は凹部 (9)は板状体 (10)は開孔 (12)は臭突通路 (14)は配水管 (15)はオーバーフロー排水管 (16)は給水管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】簡易水洗便器が据付けられている床部より
    高所の建屋本体の内面の壁面又は天井部に洗浄水タンク
    を、同床部下に便槽を夫々備えると共に洗浄水タンクの
    取付け壁面部に同壁面部が外側に突曲した鉛直線状の大
    略樋形状凹部を一体成形し、この大略樋形状凹部を板状
    体で内側から密閉状に覆設して上下に亘る内部空間から
    なる臭突通路を形成し、この便槽内と同便槽の開孔を経
    て連通状の臭突通路内に洗浄水タンクから同臭突通路、
    床部下を経て簡易水洗便器に至る配水管と、洗浄水タン
    クから同臭突通路を経て建屋本体外に至るオーバーフロ
    ー排水管とを配管してなるトイレユニット。
JP574590A 1990-01-12 1990-01-12 トイレユニット Expired - Lifetime JP2728142B2 (ja)

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