JPH0754374Y2

JPH0754374Y2 - トイレルーム

Info

Publication number: JPH0754374Y2
Application number: JP1989090027U
Authority: JP
Inventors: 久治岸田; 尚子澤登
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1989-07-31
Filing date: 1989-07-31
Publication date: 1995-12-18
Anticipated expiration: 2004-07-31
Also published as: JPH0329570U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は床の清掃を容易にしたトイレルームに関する。

（従来の技術）比較的狭い個室に便器を配置したトイレルームは種々改
良され、気持良く用をたせるようになってきた。トイレ
床は適宜清掃する必要があり、バケツと雑巾を持ち込ん
で床などを水拭きすることが普通である。

（考案が解決しようとする課題）しかし、水の入ったバケツをトイレルームに出入れする
ことは面倒であり、且つこのバケツを別の床掃除には衛
生的な面から使い難い。よって、用具入れや物置きにト
イレ用バケツスペースを設ける必要があり何かと不便で
ある。

（課題を解決するための手段）上記した不便を解消すべく本考案はトイレルーム内の洗
面器に、先端に吐水口を有し引出し自在な可撓管を設け
るとともに、前記可撓管は引出された際にその先端部が
トイレルームの床に至る引出し長さを有するように構成
する。

（作用）可撓管を十分に引き出し、先端の吐水口を床に臨ませ
て、床を水洗いする。

可撓管を戻すと、可撓管の先端が洗面器の蛇口となる。

（実施例）本考案の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。

第１図は、本考案に係るトイレルームの斜視図であり、
トイレルーム１は天井２と側壁３と床４とからトイレ空
間を形成し、内部に大便器５付きの配管ユニット６を配
置し、そして側壁３に小物収納棚７及び洗面器８を設け
てなる。

前記床４は防水仕様とされ、一隅に排水溝９が形成され
ている。排水溝９は床面と面一に多孔板10を張設し、排
水溝の一隅に排水孔11をあけている。

第２図は排水通路断面図、第３図は同Ａ矢視図であり、
前記排水孔11には目皿11aが載り、この排水孔11に排水
通路12がつながり、この排水通路12の途中にトラップ部
13を介設している。

14は、排水通路12に直交するスライド板14aと、このス
ライド板を押し引きするシリンダ14bとからなる排水通
路締切り手段である。

第４図は洗面器断面拡大図であり、前記洗面器８は、奥
の溢れ面8a部分にホース貫通孔8bがあけられ、この貫通
孔に吐水口15aを先端に設けた水栓金具15及びこの水栓
金具15と図示せぬ水道管を連結する十分に長い可撓管16
を通過せしめる。

可撓管16は途中にオモリ17を具備し、図のように水栓金
具15の基部15bが通孔8bに十分に嵌り合うようになって
いる。

以上の構成からなるトイレルーム並びに洗面器の作用を
次に述べる。

床４を水洗いする際には、第４図に示す水栓金具15を上
方へ引き上げ、想像線Ｂに示すように可撓管16を十分に
引き出し、先端の吐水口15aを床に臨ませて、レバー15c
を押す。

床４の所望個所へ散水した後に、水栓金具15を元へ戻す
と、可撓管16はおもり17の引下し作用で、洗面器の通孔
8bを介して壁内に収納されて、トイレルーム１内から消
失する。

以降、水栓金具15は洗面器８の水栓として使用可能であ
る。なお、図のごとく洗面器８の通孔8bと水栓金具15の
基部15bとをメス・オステーパにしておくと、これらの
嵌合はより強固になる。

一方、水洗いのために床を流れる水は排水溝９に落下す
る。排水溝９にはその底部に水検知器18が設けられてい
て、この水検知器18の検知信号を入力したコントロール
Ｃは排水通路締切り手段14のシリンダ14bを作動しスラ
イド板14aを引く。

排水は排水溝９、排水孔11、排水通路12、トラップ部13
を介して外部へ排出される。

水洗いが終了すると排水溝９の水が無くなるので、水検
知器18は作用し、コントロールＣがシリンダ14bを作動
しスライド板14dを押し出させて排水通路12を遮断す
る。

以上は床の水洗い作業を述べたが、大便器５の水廻りに
トラブルがあり、例えば、汚水管が詰って水が逆流し
て、床４に水が大量に落下した場合でも、この水は自動
的に排水される。

（考案の効果）以上に述べた如く、本考案はトイレルーム内の洗面器に
具備した吐水口付き可撓管を引出し自在にして、この可
撓管で床の所望個所へ散水するようにしたので、トイレ
ルーム内に特に床の水洗いが容易に実施できるようにな
り、従来のバケツや回収納部を必要としないなどの効果
を奏する。

加えて、トイレルームの床の周縁の一辺に排水溝を設け
たので、可撓管は水栓で床を水洗いしたときに、多量の
汚水を排水溝に流せるので、良好な排水がなせる。

また、排水孔の入口に開閉式スライド板を備え、汚水を
流すときのみ開放するようにしたので、通常はスライド
板は閉じている。従って、排水孔を逆流してトイレルー
ムに至る恐れのある悪臭を良好に遮断することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るトイレルームの斜視図、第２図は排水通路断面図、第３図は同Ａ矢視図、第４図は洗面器断面拡大図。１…トイレルーム、３…側壁４…床、８…洗面器 15…水栓金具、15a…吐水口 16…可撓管

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実開昭62−89355（ＪＰ，Ｕ) 実開昭61−155479（ＪＰ，Ｕ) 実開昭54−58854（ＪＰ，Ｕ) 実開平１−164898（ＪＰ，Ｕ) 実開昭56−171790（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】トイレルームの側壁に固設された洗面器
と、この洗面器に引出し自在に取付けられ、引出した際
に先端部が床に達する十分に長い可撓管付き水栓金具
と、トイレルームの平面視矩形の防水床と、この防水床
の周縁一辺に設けられた排水溝と、この排水溝から汚水
を排出する排水孔とからなるトイレルーム。
【請求項２】前記排水孔の入口には、開閉式スライド板
を備え、また、排水溝には水検知器を備え、この水検知
器の検知信号に基づいて前記スライド板が開放されて、
排水溝の水が排水孔へ流下される構成となっていること
を特徴とする請求項１記載のトイレルーム。