JPH05202547A - 手洗い一体型便器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】便所に設置される便器に手洗い器を取りつけ
た，手洗い一体型の便器である。一体なったことで，バ
ルブを一回動かすことで手洗いと便器洗浄を同時に行
い，しかも，手を洗った水を再びまた便器の洗浄に使う
ようにした便器である。これにより，使用後その場で手
を洗うことができ，非常に衛生的である。また，一体で
あるため工事が簡単で工事費が安くなり，工期が短くな
るなどの特徴がある。 【構成】一体型便器は便器上部に手洗い器，下部に便器
を配し水を流すフラッシュバルブ又はバルブコックとに
よって構成される。使用後バルブを動かすと，直接便器
に流れ出る水と手洗い器側に流れる水に別れ，手を洗っ
た水は再度便器の洗浄に流れ落ちるようになっている。
手を洗う側の水量は３方弁により調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，便所に取り付けられる
便器に手洗い器を取り付けた，手洗い一体型便器であ
る。

【０００２】

【従来の技術】男性小便器，和式大便器，フラッシュバ
ルブ式洋式便器には手洗いが付いていないため，手洗い
器は別に設置しなけれならない。このため，それぞれに
給排水の配管が必要である。タンク式洋式便器は，手洗
いが付いている物もあるが，手を洗った水がタンクに溜
まるため衛生的とはいえない。手洗いの水は飲料水であ
り，それを手を洗っただけで捨てているのが，現在の手
洗いである。また，洋式便器はバルブが後ろにあり操作
がしにくい。

【発明が解決しようとする課題】

【０００３】従来の便所内は，大便器・小便器，手洗い
器で構成され，便器の個数を増やそうとしても，手洗い
器のスペースを確保しなければならず個数を増やすこと
は難しかった。手洗い器の数が不足している便所では，
使用後手を洗わずに移動することになり，汚染・食中毒
などの原因にもなっている。手洗い器があったとして
も，使用後手洗いまで手を洗わずに移動するため不衛生
であり，やはり汚染の原因ともなる。不特定多数の人間
の集まる所では特に注意が必要となっている。また洋式
大便器は操作バルブを前にして座るようにし，手を洗い
安くした。

【０００４】また，便器，手洗い器それぞれに給水，排
水の配管工事が必要になり，工事費が高，くなり，工期
も長くなっている。特に改修工事のような場合には，給
水，排水の配管工事のため壁や床に穴を，便器手洗い器
それぞれ明けなければならないなど，建物その物にも影
響を与える工事になっている。

【課題を解決するための手段】

【０００５】便器と手洗いを一体化させることにより，
便器使用後移動せずに手が洗え，配管も一つの給排水を
利用できるようにした。また手を洗った水を再度便器の
洗浄に使えるよう工夫した便器である。

【作用】

【０００６】使用後便器のフラッシュバルブ又はバルブ
コックを動かすことにより手を洗う水の出口と，便器を
洗う水の出口に水が流れ出るよう水路を作り，その分岐
点に３方弁を付け，弁の開度で手洗い側の水量を調節で
きる。さらに手を洗った水が便器の中に流れ，３方弁か
らの直接洗浄する水と一緒になって便器を洗浄する機能
を有する手洗い一体型便器である。小便器の場合，手洗
い器は便器の上・中いずれにも取り付けることができ
る。

【実施例】

【０００７】図面により説明します。

【図１】 フラッシュバルブタイプ小便器 平面図及び
側面図 Ａ：便器部分・Ｂ：手洗い器部分に別れている。まず，
１のフラッシュバルブを押して水を出す。この水は，２
を通り，３の３方弁に行き，２方向に別れていく。１方
は３方弁の開度を調整する４で，適正な流量に調整され
手洗い側５の蛇口より流れ出る。もう１方は，６を通り
便器洗浄方向に必要水量で流れていく。７は手を洗った
水を受ける部分。ここに落ちてきた水が８を通り，６を
通った洗浄水と一緒になり，９を通って便器を洗浄しな
がら１０の排水口に流れ落ちていく。このように，バル
ブを１回動かすことで手と便器が同時に洗える機構にな
っている。

【図２】バルブコックタイプ小便器 平面図及び側面図 図１の１がバルブコックに変わったもの。水量を好みに
より変えられ利点がある。その他は，図１と同じ。

【図３】手洗い便器内タイブ小便器 平面図及び側面
図 １・２・３は図１，図２と同じ，７が無くなり，手を洗
った水が直接便器の排水口に流れ落ちる便器です。

【図４】和式大便器フラッシュバルブタイプ 平面図及
び側面図 Ａ．手洗い器部分，ペパーホルダー等も１体化できる。 Ｂ．便器部分 機能は図１・小便器と同じである。

【図５】前座り型洋式大便器フラッシュバルブタイプ
平面図及び側面図 機能は図１・小便器と同じである。不特定多数の人が集
まる，飲食店や病院などでは，便器を手洗い一体型小便
器にすることにより，便器の数だけ手洗い器を設けたこ
とになる。。公衆便所などでも，便器の数を増やすこと
ができる。便所の多い建物では，手を洗った水も便器の
洗浄に利用することができるで，経済的である。施工す
る場合，手洗い器と便器の配管が１度でよくなる手洗い
一体型便器である。

【発明の効果】この一体型便器を使用すると，便器全て
に手洗いがついたことになり，使用後，手を洗わずに移
動することが少なくなる。したがって，汚染防止の有効
な手段となる。また，手洗い器のスペースを小さくする
ことができるため，便所全体の面積を小さくすることが
できる。 多数の人間が集まる所には特に有効である。
手を洗った水も便器の洗浄に使うことができるため，水
資源の有効活用が行える。便器と手洗い器が一体となっ
ているため，配管工事が簡略化でき，工事費を安く，工
期を短くすることができる。配管工事が少なくなるた
め，既存の壁・床をあまり傷めずに工事が行える。衛生
的であり，しかも効率的且つ経済的な手洗い１体型便器
である。

【図面の簡単な説明】

図１はフラッシュバルブタイプの小便器。図２はバルブ
コックタイプの小便器。図３は手洗い便器内タイプ小便
器。図４は和式フラッシュバルブタイプ大便器。図５は
洋式前座り型フラッシュバルブタイプ大便器である。

【符号の説明】

１．フラッシュバルブまたは，バルブコック。 ２．３方弁への給水管 ３．３方弁 ４．３方弁開度調整ツマミ ５．手洗い水のでる蛇口 ６．直接便器を洗浄する管 ７．手洗い水受け皿 ８．手洗い後の水と便器洗浄水が一緒になる洗浄水管 ９．便器を直接洗う水が流れ出る部分。 １０．汚水排水口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】１ 小便器，大便器に手洗い器を付け，給
   水開閉器（フラッシュバルブ又はバルブコック）を開け
   ると手を洗う水と便器を洗う水が流れ出て，手を洗った
   水は再び便器の洗浄に使われるよう１体型としたため，
   水資源を有効に利用でき，さらに便器にすべて手洗いが
   付けられるため便所の面積を少なくでき，また使用後移
   動せずに手を洗うことができ衛生的であり，便器・手洗
   い器への配管が１回で行え，効率的且つ経済的な手洗い
   １体型便器である。