JPH05201032A - 画像記録装置および画像処理装置 - Google Patents

画像記録装置および画像処理装置

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JPH05201032A
JPH05201032A JP4236078A JP23607892A JPH05201032A JP H05201032 A JPH05201032 A JP H05201032A JP 4236078 A JP4236078 A JP 4236078A JP 23607892 A JP23607892 A JP 23607892A JP H05201032 A JPH05201032 A JP H05201032A
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
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    • B41J2/205Ink jet for printing a discrete number of tones
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    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の記録ヘッドを用いて記録を行う場合、
画像のつなぎ目に生じる黒すじを防止する。また、総イ
ンク記録量を確実に減少させて、インク溢れを防止す
る。 【構成】 画像を構成する各画素を形成するのに、比較
的濃いインクを吐出する濃ヘッドと淡いインクを吐出す
る淡ヘッドへ供給する画像信号の大きさをテーブルで決
める。各記録ヘッド端部の吐出口に関するテーブルと、
それ以外の吐出口に関する振り分けテーブルとを別個の
ものとし、端部吐出口からの総インク吐出量を相対的に
低く抑える。また、インク記録量に直接リニアに対応す
る濃淡振り分け後の画像信号を基に、黒抽出処理,UC
R処理,墨入れ処理を行い、総インク量を確実に減少さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録装置および画
像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像記録装置として、記録媒体に
インクを吐出することによって印字(記録)を行うイン
クジェット記録装置が知られている。
【0003】インクジェット記録装置は、ノンインパク
ト型の記録装置であって、騒音が少ないこと、多色のイ
ンクを使うことによってカラー画像記録も容易であるこ
と等の特長を有しており、近年急速に普及しつつある。
【0004】図1は従来のインクジェット記録装置の概
略斜視図である。
【0005】図1において、ロール状に巻かれた記録媒
体5は、搬送ローラ1,2を経て給送ローラ3で挾持さ
れ、給送ローラ3に結合した副走査モータ4の駆動に伴
って図中f方向に送られる。この記録媒体5を横切っ
て、ガイドレール6,7が平行に置かれており、キャリ
ッジ8に搭載された記録ヘッド9が左右に走査する。キ
ャリッジ8には、イエロー,マゼンタ,シアン,黒の4
色のヘッド9Y,9M,9C,9Bkが搭載されてお
り、これに対応して4色のインクタンクが配置されてい
る。これらの各ヘッドは、複数のインク吐出口からなる
吐出口配列を有し、これらの吐出口配列は並置されてい
る。記録媒体5は、記録ヘッド9の記録幅分ずつ間欠的
に送り出されるが、記録媒体5が停止している間に記録
ヘッド9はP方向に走査し、2値化された画像信号に応
じてインク滴を吐出する。
【0006】このようなインクジェット記録装置におい
ては、記録媒体の特性が重要である。特に、記録媒体上
でのインクのにじみ特性が、画質に大きな影響を与え
る。記録媒体のインクにじみ特性を示す指標としては、
「にじみ率」が知られている。これは、インクジェット
ノズルから吐出されたインク滴の径が、記録媒体上で何
倍に広がるかを示すもので、 にじみ率 = 記録媒体上でのドット径/吐出インク滴
径 で与えられる。例えば、飛翔中の滴径が30μmであっ
たインク滴が、記録媒体上で90μmのドットを形成し
たとすれば、その記録媒体のにじみ率は3.0となる。
にじみ率の小さい記録媒体では、画像濃度が低くなり、
質感のある高品位の画像を得ることが困難となる。
【0007】一方、にじみ率の大きい記録媒体では、画
像濃度は高くなるが、次のような問題が生じていた。
【0008】図1のようなシリアルスキャン型のインク
ジェット記録装置では、図2に示すように、複数のイン
ク吐出口配列を並列させた記録ヘッド9をA方向に走査
して、幅dだけの画像記録を同図(1),(2),
(3)の順に繰り返していく。この記録幅dは、各ヘッ
ドの吐出口数と記録密度とによって決定される。例え
ば、吐出口数256,記録密度400ドット/インチ
(dpi)の場合、記録幅dは、256×25.4/4
00=16.256mmとなる。
【0009】記録されるインク量が少ない場合は、記録
媒体に十分吸収されるので、実際に記録された画像の幅
は、記録幅dとほぼ等しい。このため、記録ヘッド9を
B方向にdだけ移動(副走査)した後に、A方向に記録
を行えば、図2(a)に示すように、各副走査毎に記録
された画像のつなぎ目は問題にならない。
【0010】しかしながら、高濃度部、すなわち、記録
媒体上に吐出されるインク量の多い部分の画像記録を行
う場合、にじみ率の大きい記録媒体ではインクを十分吸
収しきれなくなり、インクのにじみによって、記録され
た画像の幅はd+Δdとなる。このとき、記録ヘッド9
のB方向への副走査幅がdであるとすると、Δdの幅で
画像が重なることになる。このため、図2(b)に示す
ように、重なった部分に黒すじが生じる。逆に、B方向
への副走査幅をd+Δdにしておくと、吐出インク量の
少ない低濃度部では、白すじが現われることになる。
【0011】高濃度部での画像幅の広がり量Δdは、記
録媒体のにじみ率や、記録媒体に吐出されるインク量に
よって変化し、にじみ率が大きいほど、またインク量が
多いほど大きくなる。したがって、黒すじの発生を防止
するためには、にじみ率の小さい記録媒体を使用した
り、記録に使用するインク量を少なくする必要がある。
しかしながら、その場合、前述のように画像濃度が低下
し、その結果質感のある高品位の画像がえられなくなる
という問題が生じる。
【0012】このような問題を解決するために、本出願
人たちは、特願昭63−148229号を提案した。す
なわち、シリアルスキャンの境界部で画像信号の値が大
きいときには、境界部の記録に関与する記録素子に供給
する画像信号の値を小さくし、この記録素子に対応する
吐出口からのインク吐出量を減らすといった処理を行う
ことにより、高濃度部での黒すじを防止する画像記録装
置を提案した。
【0013】この方法では、端部の吐出口に対応する記
録素子に与える画像信号を、図3のようにテーブル変換
する。すなわち、このテーブルへの入力画像信号が所定
値T以上の濃度を示すときには、記録素子に供給する出
力を一定値Fに抑える。これによって、端部吐出口の記
録素子に与えられる画像信号の濃度が比較的高い場合に
は、吐出されるインク量が抑制され、つなぎ目での黒す
じが発生しにくくなる。
【0014】一方、記録ヘッドを用いた記録装置におい
て、階調性を改善するために、濃度の異なる複数の記録
ヘッドを用いるものが提案されている。例えば、インク
ジェット記録において、同系色で濃度の異なる色材(例
えば、淡黒インク,濃黒インク,淡シアンインク,濃シ
アンインク,淡マゼンタインク,濃マゼンタインク,淡
イエローインク,濃イエローインク)を用いて、ハイラ
イト部での粒状性を向上させたカラー画像記録装置が提
案されている。この記録ヘッドを用いると、2値記録方
式のカラー画像記録装置において、ハイライト部でのド
ットが不自然に目立つといった従来の問題を緩和するこ
とができる。
【0015】図4は、この種の従来のカラーインクジェ
ット記録装置の概略構成を示す。この記録装置が図1の
記録装置と異なる点は、記録ヘッド9の構成である。記
録ヘッド9を構成する淡黒用,濃黒用,淡シアン用,濃
シアン用,淡マゼンタ用,濃マゼンタ用,淡イエロー
用,濃イエロー用の8本の記録ヘッド9−1BK(淡B
K),9−2BK(濃BK),9−1C(淡C),9−
2C(濃C),9−1M(淡M),9−2M(濃M),
9−1Y(淡Y),9−2Y(濃Y)が搭載されていお
り、各記録ヘッドに対応して、同系色で濃度の異なる8
つのカラーインクタンク(図示しない)がそれぞれ配置
されている。記録媒体5は、記録ヘッド9の記録幅分ず
つ間欠的に送り出されるが、記録媒体5が停止している
間に、記録ヘッド9によって記録が行われる。すなわ
ち、記録ヘッド9は、ガイドレール6,7に沿って矢印
P方向に走査し、画像信号に応じたインク滴を吐出し
て、ドットマトリックス構成のカラー画像を記録媒体5
上に記録して行く。
【0016】一般に、上述のようなカラー画像記録装置
の信号処理系は、図5に示すように構成されている。こ
の構成は、黒,シアン,マゼンタ,イエローの4系列の
各画像信号について同一であるので、1系列分のみにつ
いて以下に説明する。図5において、入力画像信号S0
は、まず濃淡振り分け処理部11において、その強度に
応じて振り分けられる。すなわち、入力画像信号S0
は、図6に示すような入出力特性をもつ濃淡振り分けテ
ーブルによって、淡黒用の画像信号S1と濃黒用の画像
信号S2とに振り分けられ、両画像信号S1,S2はそ
れぞれ2値化処理部12へ送られる。2値化処理部32
では、送られてきた両画像信号S1,S2をそれぞれ2
値化し、対応のヘッドドライバ13−1,13−2へ送
る。このヘッドドライバ13−1,13−2によって、
対応の記録ヘッド9−1,9−2が駆動されて、画像記
録が行われる。ここで、ヘッドドライバ13−1および
記録ヘッド9−1は淡インク用、ヘッドドライバ13−
2および記録ヘッド9−2は濃インク用である。
【0017】図6は、画像信号に対して濃,淡ヘッドを
どのようなデューティで駆動するかを示したものであ
る。入力画像信号S0が小さいときには(P以下)、淡
ヘッド9−1のみを用い、画像信号S0が所定値Pを越
えると、淡ヘッド9−1の記録デューティを減らし、濃
ヘッド9−2の記録デューティを徐々に増してゆく。た
とえば、1画素を正方形状に配列した4ドットにて構成
する場合を考える。この1画素は、濃ヘッドの上下方向
に配列された2つの吐出口と、これらに対応する淡ヘッ
ドの2つの吐出口から、最大2回インクを吐出して形成
することができる。たとえば、1回目のインク吐出で
は、淡ヘッドの2つの吐出口から淡インクのみを吐出
し、2回目のインク吐出では、淡ヘッドの上の吐出口と
濃ヘッドの下の吐出口から、淡インクと濃インクとをそ
れぞれ吐出することによって、淡ヘッドのデューティが
75%で、濃ヘッドのデューティが25%の画素を記録
できる。
【0018】このように2つの記録ヘッドを画像信号に
応じたデューティで駆動することによって、最終的に図
7に示すような記録画像濃度が得られる。図7に示す記
録画像濃度特性は、濃ヘッド9−2のみでも得られる
が、濃,淡両ヘッドを用いた場合、低濃度部でのドット
のざらつき感が低減され、階調のなめらかな画像が得ら
れるという利点がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに濃,淡ヘッドによる記録を行う場合に、前述したよ
うな端部吐出口に対する画像信号の補正を行っても、十
分な効果が得られない場合があった。すなわち、図6に
示したような特性をもつ濃淡振り分けテーブルを用いて
画像信号の補正を行うと、吐出される総インク量(淡イ
ンク量と濃インク量の和)は、図8のように、入力画像
信号S0の値がP以上になると一定の最大値となる。画
像信号S0がP以上の場合とは、図6に示すように、
濃,淡両ヘッドを用いる場合であり、濃ヘッドの吐出量
が増すにしたがって、淡ヘッドの吐出量が減少するた
め、総吐出インク量はほぼ一定となる。このため、濃,
淡2つの記録ヘッドを用いて記録を行う場合、吐出され
る総インク量の最大値が、吐出口端部において吐出され
た場合、インク滲みの問題を生じ、黒すじの問題を発生
することがある。したがって、画像信号S0がPより小
さな所定値Qを越えるあたりから、端部吐出口で吐出さ
れるインクの総量を抑制する必要がある。
【0020】そのためには、図6で画像信号S0の入力
Qに対応する出力をSとすると、各記録ヘッドの端部吐
出口に入力する信号に対し、図9に示すようなテーブル
変換を施す必要がある。ここで、Qは実際に印字してみ
て最適な値に決定する。しかし、各記録ヘッドに対し、
このような処理を行っても、吐出量が抑制されない場合
が生じる。すなわち、図6から明らかなように、画像信
号S0の値がQ以上の場合で、各記録ヘッドに入力する
信号値がSを越えるのは、図6のAとCの範囲だけであ
る。したがって、この範囲の画像信号は、図9に示すS
以上の入力となって抑制されるものの、図6の範囲Bで
は、濃,淡それぞれの記録ヘッドに入力される画像信号
はSを越えない。このため、Bの範囲の画像信号は、そ
の所定の濃度が実現されるだけで、総インク量は抑制さ
れず、黒すじが発生し易くなる。
【0021】図6の特性曲線について、もう少し詳しく
説明する。濃淡振り分け前の画像信号S0の値が0〜1
27(8bit)の範囲内のときは、実線S1で示すよ
うに、淡インク用記録ヘッド9−1の画像信号のみが出
力される。これは淡い濃度のインクのドットを数多く記
録することによって、光学濃度を表現することを意味す
る。これによって、一つ一つのドットが目立って、画像
品位が劣化してしまうといった不都合を防止するためで
ある。
【0022】一方、濃淡振り分け前の画像信号S0の値
が128〜255(8bit)の範囲内においては、濃
淡振り分け前の画像信号S0の値が増加するにつれて、
濃インク用記録ヘッド9−2の濃淡振り分け後の画像信
号S2の値は、実線S2で示すように増加し、濃インク
の記録量を増加させて行く。一方、淡インク用記録ヘッ
ド9−1(淡)の濃淡振り分け後の画像信号S1の値
は、実線S1で示すように減少して行く。これは、イン
ク吐出総量を抑制するためである。すなわち、淡インク
の記録量を減少させて行かないと、インク吐出量が増大
して、複数色分のインクを重ねた場合に、記録媒体のイ
ンク許容量を超えてしまい、インク溢れが生じてしまう
からである。
【0023】そこで、一般には、UCR(下色除去)処
理,墨入れ処理を行って、総インク吐出量を減少させて
いる。すなわち、シアン、マゼンタ、イエローの3色の
インクが刷り重なって黒く表現される部分の各インクの
量をあらかじめ減らしておき、その分を墨インクに置き
換えることで、インク吐出量を減らしている。しかしな
がら、従来は、このUCR処理,墨入れ処理に用いる画
像信号として、濃淡振り分け前の画像信号S0を使用し
ているため、以下に記述するような理由によって、総イ
ンク記録量を有効に減少させることができないという問
題があった。図10は、濃淡振り分け前の入力画像信号
S0と、1色分のインク(淡インク+濃インク)の記録
量Vinkとの関係を表している。ただし、濃淡振り分
けテーブルには図6に示した内容のテーブルを用いるも
のとする。図10のグラフから分かるように、濃淡振り
分け前の画像信号S0の値が128〜255(8bi
t)の間においては、その値が減少しても、各色のイン
ク記録量は一定に保たれているためUCR処理によるイ
ンクの記録量の減少は、期待できない。この結果、総イ
ンク記録量を効果的に減少させることはできないという
問題点があった。
【0024】さらに、一般の記録媒体においては、図6
に示すように、濃淡振り分け前の画像信号S0が、値1
28〜255(8bit)の範囲で増加するのにともな
って、淡インク用の濃淡振り分け後の画像信号S1の値
を減少させても、例えばシアン,マゼンタ,イエロー等
の3色分(例えば、淡シアン+濃シアン+淡マゼンタ+
濃マゼンタ+淡イエロー+濃イエロー)のインクを重ね
記録した場合には、インク記録量が記録媒体のインク許
容量をオーバーしてしまい、インク溢れが生じてしまう
という現象がある。
【0025】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、濃度の異なる複数の記録ヘッドを用いて記
録を行う場合に、記録ヘッドの端部に対応したつなぎ目
において、黒すじの発生を防止できるようにした画像記
録装置および画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0026】また、総インク記録量を確実に減らすこと
ができ、インク溢れの生じることなく、高品質な画像を
得ることができる画像記録装置および画像処理装置を提
供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の画像記録装置は、それぞれ複数の吐出口
を有し、それぞれ同系色で異なる濃度のインクを吐出す
る複数の記録ヘッドを用いて記録を行う画像記録装置で
あって、前記複数の各記録ヘッドが駆動される度合を、
画像信号の強度に応じて定める少なくとも2種類のテー
ブルを有する振り分け手段と、前記複数の記録ヘッドの
それぞれの吐出口の位置に応じて、前記振り分け手段内
のテーブルを切り換える振り分け制御手段と、前記振り
分け手段によって定められたヘッドの駆動度合によっ
て、前記複数の記録ヘッドの各々にインクを吐出させる
ヘッド駆動制御手段とを具備することを特徴とする。
【0028】また、本発明の画像記録装置は、黒インク
を吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを用いて記
録を行う画像記録装置であって、前記記録ヘッドを走査
させる走査手段と、前記記録ヘッドを駆動して、前記吐
出口からインクを吐出させて、1またはそれ以上の吐出
口に対応する画素を記録媒体上に形成させるヘッド駆動
手段と、入力画像信号から前記ヘッド駆動手段に供給す
る信号を生成する制御手段と、前記走査によって形成さ
れる区域の境界部近傍に位置する境界部画素に対する黒
インク打ち込み量を、前記入力画像信号に応じて補正す
る補正手段とを具備することを特徴とする。
【0029】また、本発明の画像処理装置は、少なくと
もシアン,マゼンタ,イエローの3色に対応した3系統
の第1画像信号を出力する画像信号入力手段と、前記第
1画像信号のうちの少なくとも1系統の画像信号を、同
系色で濃度の異なるN種(Nは2以上の整数)の色材の
記録信号に対応したN系統の第2画像信号に変換する画
像信号変換処理手段と、該第2画像信号の各画像信号に
対して独立に黒抽出処理を行い、第3画像信号を出力す
る黒抽出処理部と、該第3画像信号および前記第2画像
信号に独立にUCR処理および墨入れ処理を施して、第
4画像信号を出力する信号処理手段とを具備することを
特徴とする。
【0030】
【作用】本発明によれば、画像信号が、記録ヘッドの吐
出口配列における端部の吐出口に対応したものである場
合には、複数の記録ヘッドそれぞれからの吐出量が相対
的に小さくされる。これによって、各記録ヘッドの端部
の吐出口から吐出されるインク量の総和は相対的に抑制
される。この結果、黒すじの発生を防止することができ
る。
【0031】また、本発明では、インク記録量に直線的
に比例に対応する濃淡振り分け後の画像信号を基に、黒
抽出処理,UCR処理,墨入れ処理を行うようにしてい
るので、確実に総インク量を減少させることができる。
なぜならば、実際に打ち込むインク量は、濃淡振り分け
前では予測ができず、振り分け後に初めて決まるからで
ある。これによって、インク溢れを効果的に防止でき
る。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0033】(第1実施例)図11は本発明の第1実施
例に係るインクジェット記録装置の画像信号処理部のブ
ロック図である。なお、以下の各実施例においては、入
力信号をディザや誤差拡散法等を用いて2値化し、ドッ
ト数によって濃淡を制御するようにした装置を用いるも
のとして説明する。
【0034】本装置に入力する画像信号21は、画像処
理部22でガンマ変換等の処理を受けた後、入力画像信
号S0として、濃淡振り分けテーブル23に入力され
る。濃淡振り分けテーブル23は、ROMで構成されて
おり、図12(a)および(b)に示す2種類の濃淡振
り分けテーブルを記憶している。2種類のテーブルの
中、いずれのテーブルを用いて濃淡振り分け処理を行う
かは、切換え制御部28からの制御信号CTによって切
換えられる。切換え制御部28は、マイクロコンピュー
タまたは論理回路で構成され、入力画像信号のクロック
信号29を受信して、入力画像信号21が、記録ヘッド
の端部に対応する画像信号かどうかを判断する。記録ヘ
ッドの端部に対応する信号のときには“1”の制御信号
CTを、そうでないときには“0”の制御信号CTを濃
淡振り分けテーブル23に送る。濃淡振り分けテーブル
23は、制御信号CTが“0”のときには、図12
(a)に示す通常の振り分けテーブルを用い、“1”の
ときには図12(b)に示す振り分けテーブルを用い
る。
【0035】図12(a)の振り分けテーブルを用いた
ときの総吐出インク量は、図13中、(a)で示すよう
になる。すなわち、総インク量は、図8について前述し
たように、入力画像信号S0がP以上で一定となる。一
方、図12(b)の振り分けテーブルを用いたときに
は、図13中の(b)のようになる。すなわち、入力画
像信号S0がQ以上のときに、総インク量が常に一定と
なる。この一定の総インク量は、図13の(a)の最大
値よりも小さな値をとる。これは、図12(b)から明
らかなように、一点鎖線で示す通常の場合の振り分けテ
ーブルとは別の、実線で示す振り分けテーブルを用いて
いるためである。これによって、記録ヘッドの端部に位
置する吐出口からのインク量は、通常の場合よりも抑制
されるため、つなぎ目での黒すじが発生してにくくな
る。
【0036】ここで、P,Qの値は、次のようにして定
められる。まずPの値は、(1)濃淡インク濃度、
(2)各記録媒体の発色特性によって決定される。この
例では8ビット表示の127、すなわち画像信号の最大
値の1/2にとったが、これに限定されない。一方、Q
の値は、記録媒体のにじみ特性によって決定されるもの
で、実際に印字してみて実験的に決定する。また、図1
2(b)の図形は台形状に限定されず上辺が傾斜にした
形状であってもよい。
【0037】なお、上述した端部吐出口とは、インクの
滲み量に応じて定められ得るものである。したがって、
記録する画像の種類(画素密度)や記録媒体のインク吸
収率等に応じて、吐出口配列端部の1個または数個の吐
出口を端部吐出口として設定することができる。
【0038】(第2実施例)第1実施例では、端部吐出
口に与えられる画像信号が高濃度を示す場合には、総イ
ンク量を抑制するようにした。しかし、端部のある画素
に対応する画像信号が、たまたま高濃度であった場合な
どは、滲みによる画像幅の広がりは少ない。それにもか
かわらず、実施例1では、この画素に対応する吐出口の
吐出量を少なくしてしまうため、かえって不都合を生じ
る場合があり得る。逆に、端部のある画素の周辺で吐出
されているインク量が多い場合には、その滲みの影響を
受けるため、端部吐出口による吐出量を、さらに少なく
しなければ十分な効果が得られない場合もある。本発明
の第2実施例は、このような事情を考慮して改善したも
のである。
【0039】図14は、図1に示した記録ヘッド9の吐
出口配列を模式的に示したもので、参照符号51は吐出
口である。52は画像データのマトリックスであり、i
行は前回のスキャン(走査)のときに、記録ヘッド9の
下端部吐出口に与えられた画像データである。また、j
行は今回のスキャン時に、記録ヘッド9の上端部吐出口
に与えられる画像データであり、k行はその下、つまり
最上端部より2番目の吐出口に与えられる画像データで
ある。また、m列は現在の吐出に係る画像データ、l列
はその前の吐出に係る画像データ、n列は次の吐出に係
る画像データである。
【0040】この例では、端部吐出口からの吐出によっ
て記録される画素(j,m)を中心とした3×3の画素
マトリックスを用い、このマトリックス内の画素の画像
データの和によって、端部吐出口から吐出されるインク
量の抑制の度合を変化させる。すなわち、上記マトリッ
クス内の画素の位置に応じて画像データに重みづけを行
い、重みづけ係数を乗じた後、マトリックス内画素の画
像データの和を演算し、その和がある値を超えたとき
に、端部吐出口に与える画像データの値を抑制するもの
である。
【0041】図15は、かかる処理を行う制御部の構成
例を示すブロック図である。
【0042】図において、参照符号60a〜60iは、
画像データを一時記憶しておくためのバッファであり、
図14(b)のマトリックス52に対応する画像データ
を一時記憶し出力する。バッファ60a〜60iから出
力された画像データは、乗算器61a〜61iに供給さ
れる。乗算器は、それぞれ、係数α1 〜α9 を画像デー
タに乗じて、その結果を加算器62に供給する。加算器
62は、乗算器61a〜61iの出力をすべて加算し、
その結果SMをROMからなる濃淡振り分けテーブル2
3に供給する。濃淡振り分けテーブル23は、図16に
示すようなインク量抑制の度合が異なる濃淡振り分けテ
ーブルを6種類記憶しており、これらのテーブルのどれ
を使用するかは、切換え制御部28からの信号によって
選択される。すなわち、切換え制御部28からの制御信
号CTが“0”のときには、図16(a)に示す振り分
けテーブルを常に選択する。一方、制御信号CTが
“1”のときには、図16(b)〜(f)の5種類のテ
ーブルのうちのいずれかを選択するが、そのうちのどれ
を選択するかは、加算器62の出力SMに応じて決定す
る。すなわち、加算器62の出力SMが小さいときは、
抑制の度合が比較的小さい(b)を選択し、加算器の出
力SMが大きくなるにしたがって(c)→(d)→
(e)→(f)と抑制の度合を大きくしていく。
【0043】こうすることにより、端部吐出口のみなら
ず、その周辺のインク量をも考慮したインク量の抑制が
でき、黒すじの防止により大きな効果が得られる。
【0044】(第3実施例)本発明の第3実施例は、カ
ラー記録装置に本発明を適用したものである。カラー記
録の場合には、複数色の記録ヘッドを用いるため、イン
ク量は単色の場合よりも増加する。1つの画素の総イン
ク量は、各色の合計となるため、各色に対してそれぞれ
独立に本発明を適用しただけでは、十分な効果が得られ
ない場合がある。本実施例は、この点を改善したもので
ある。
【0045】図17は第3実施例に係る制御構成のブロ
ック図である。以下の説明では、簡潔化のため、シアン
インクに本発明を適用した場合のみを示すが、黒,マゼ
ンタ,イエローについても同様である。
【0046】図17において、参照符号31BK,31
M,31Y,31Cは、それぞれ黒,マゼンタ,イエロ
ー,シアンの入力画像信号であり、これらの信号は、演
算処理部32に供給される。演算処理部32では、各色
の信号に対して重みづけをした後、その和SMを求め
る。シアン,マゼンタ,イエロー,黒の各信号をC,
M,Y,BKとすると、SM=α1 C+α2 M+α3
+α4 BKで与えられる。α1 〜α4 はそれぞれ重みづ
け係数であり、各色インクの滲み率の大小等から実験的
に求めることができる。単純な和で十分な効果が得られ
る場合には、α1 =α2 =α3 =α4 =1とする。
【0047】各色信号の和SMは、濃淡振り分けテーブ
ル23に入力される。濃淡振り分けテーブル23には、
図16に示した6種のテーブルが記憶されており、制御
信号CTと和信号SMに応じて、シアンインクに最適な
振り分けテーブルを選択する。これによって、カラー記
録装置の場合も、各色のインク量の総和を考慮に入れた
記録ヘッド端部でのインク量の抑制が行われ、端部の黒
すじの発生を防止することができる。
【0048】以上の各実施例では、濃,淡2つの記録ヘ
ッドを用いる場合について説明したが、3つ以上の濃度
の異なる記録ヘッドを用いる場合にも、本発明は同様に
適用できる。
【0049】(第4実施例)上記各実施例では、端部吐
出口と他の吐出口とで、別個の振り分けテーブルを用い
ることによって、つなぎ目に生じる黒すじを防止した。
【0050】ところで、インクの吐出量は、記録ヘッド
の温度によって変化する。これは、温度が高くなる程、
インクの粘度が低下して、インク吐出量が増加するため
である。このため、連続記録を行って記録ヘッドが昇温
したり、高温状態で使用したときなどは、インク吐出量
が増加して、黒すじがより顕著になる。実施例4は、こ
のような場合を考慮して、振り分けテーブルの制御を行
うものである。
【0051】図18は、本発明の第4実施例に係る制御
部の構成を示すブロック図である。図において、入力画
像信号S0は、濃淡振り分けテーブルを記憶するROM
からなる濃淡振り分けテーブル23に入力され、濃信号
S2と淡信号S1とに振り分けられる。それぞれの信号
S2,S1は、濃ヘッド部26,淡ヘッド部27に入力
され、それぞれ濃インク,淡インクを吐出して画像形成
を行う。これら濃,淡ヘッド部26、27の各記録ヘッ
ドには、温度センサ26A,27Aが取付けられてお
り、温度信号T2,T1を、濃淡振り分けテーブル23
にそれぞれ供給する。
【0052】制御信号CTは、濃淡振り分けテーブル2
3に入力される画像信号S0が端部吐出口に対応するも
のであるときには“1”、そうでないときは“0”とな
る。ここで、制御信号CTが“0”のときには、図19
(a)のような振り分けテーブルを用いる。また、各記
録ヘッドの温度が所定の値(具体的な値は???)に保
たれており、なおかつ、制御信号が“1”のときには、
同図(b)のようなテーブルを用い、濃,淡各記録ヘッ
ドによって記録する最大インク吐出量を抑制して、つな
ぎ目の黒すじを抑える。
【0053】淡ヘッドの温度が上昇した場合は、上昇の
度合に応じて同図(c),(d)のように、淡信号S1
の最大値をさらに抑制する。一方、濃ヘッドの温度が上
昇した場合は、上昇の度合に応じて同図(e),(f)
のように濃信号S2の最大値をさらに抑制する。さら
に、濃ヘッド,淡ヘッド双方とも温度が上昇したときに
は、同図(g)のように濃信号,淡信号とも最大値を抑
制したテーブルを選択する。
【0054】このように、濃,淡各ヘッドの温度を検知
し、検知結果に応じて、端部吐出口に対応する濃淡振り
分けテーブルを変更することにより、温度が変化しても
黒すじ防止効果を保つことができる。
【0055】(第5実施例)第4実施例のように、記録
ヘッドの温度を考慮して振り分けテーブルを選択する方
法においても、第2実施例と同様に、周辺画素の画像デ
ータに応じた重みづけを行うことができる。
【0056】図20は、かかる処理を行うための制御部
の構成例を示すブロック図であり、図15と同様の要素
には同一の符号を付してその説明を省略する。濃淡振り
分けテーブル23は、加算出力SMと、濃ヘッドの温度
信号T2,淡ヘッドの温度信号T1,制御信号CTに応
じて選択される。
【0057】図21は、本実施例で用いる振り分けテー
ブルの一例を示す。制御信号CTが“0”のとき、すな
わち、入力画像信号S0が端部吐出口に対応しないとき
には、同図(a)の振り分けテーブルを用いる。一方、
制御信号CTが“1”のとき、すなわち、入力画像信号
S0が端部吐出口に対応する場合には、加算出力SMが
増加するのに応じて、テーブルを(b)−1→(c)−
1→(d)−1と切換えることを基本とする。たとえ
ば、各記録ヘッドが所定の温度範囲内(例えば45℃以
下)に保たれ、かつ加算出力SMも所定範囲内であれ
ば、(b)−1のテーブルを用いる。一方、記録ヘッド
の温度が所定範囲内であり、加算出力SMが増加してい
くときには、その度合に応じて、テーブルを(c)−
1,(d)−1のように切換えていく。また、各記録ヘ
ッドの温度が所定範囲を越えているときには、これらの
基本テーブルから他のテーブルにさらに切換える。例え
ば、加算出力SMの値により基本テーブルとして(c)
−1が選択されているとき、淡ヘッドの温度が所定範囲
(例えば45℃)を越えていると、テーブルを(c)−
2に切換える。また、濃ヘッドの温度が所定範囲(例え
ば45℃)を越えているときには、(c)−3に切換え
る。
【0058】以上のテーブル選択を表にまとめると、以
下の表1のようになる。
【0059】
【表1】
【0060】また、この他、温度信号T1 ,T2 とも所
定範囲を越えているときには、濃,淡双方の最大値を抑
制する振り分けテーブルを使用すればよい。本実施例5
によれば、周辺画素のインク量も考慮に入れたうえで、
温度に応じて黒すじの発生を防止することができる。
【0061】(第6実施例)第3実施例と同様に、カラ
ー記録の場合にも記録ヘッド温度を考慮することができ
る。図22は実施例6に係る制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【0062】各色信号の和SMは、濃淡振り分けテーブ
ル23に入力される。濃淡振り分けテーブル23は、図
21に示した10種のテーブルを記憶しており、制御信
号CT、加算信号SMおよびヘッド温度信号T1 ,T2
に応じて、最適な振り分けテーブルを選択する。これに
よって、カラー記録装置の場合でも、各色のインク量の
総和を考慮に入れたうえで、記録ヘッド温度に応じて端
部吐出口のインク吐出量を抑制できる。したがって、つ
なぎ目の黒すじの発生を防止することができる。
【0063】上記実施例では、多値の画像信号で記録ヘ
ッドを駆動する場合について説明したが、レベルが
“0”と“1”しかない2値の画像信号の場合には、濃
度レベルを抑制するのではなく、“1”信号をある確率
で間引くことで、同様な効果を得ることができる。
【0064】(第7実施例)本実施例では、黒,シア
ン,マゼンタ,イエローに対応した4個のインクジェッ
ト記録ヘッドを用いて、フルカラー画像記録を行うシリ
アルスキャンタイプのインクジェット記録装置について
説明する(図1参照)。ここで、各インク色の記録順は
黒,シアン,マゼンタ,イエローの順であるとする。
【0065】図23は、実施例7に係る制御系の構成を
示すブロック図である。入力画像信号Saは、外部の画
像読取部などの機器から供給される、一般に多値の画像
信号であり、色補正,UCR等の処理を受けたものであ
る。画像信号Saは、出力マスキング部72にてインク
の特性に応じた補正を受けた後、濃度ムラ補正部73に
おいて記録ヘッドの出力特性に応じた補正を受け、入力
画像信号Sbとして端部にじみ補正部74に入力され
る。端部にじみ補正部74は、入力画像信号Sbの黒信
号のみを補正し、補正後の信号Scを2値化処理部75
に供給する。2値化処理部75は、信号Scを2値化し
て、記録ヘッドに供給する。
【0066】ここで、端部にじみ補正部74の補正方法
について述べる。なお、以下の説明において、補正前の
信号Sbおよび補正後の信号Scの各黒成分をSbbk
およびScbkでそれぞれ表現し、信号Sbの総入力を
Sbtで表すこととする。また、記録ヘッドとしては、
400dpi,256吐出口のヘッドを用いた。本発明
におけるにじみ補正制御は、この記録ヘッドの両端の各
1つの吐出口、すなわち計2個の吐出口に対して行っ
た。
【0067】図24に、スキャンの境界部における、補
正前黒信号Sbbk、補正後黒信号Scbk,および総
入力画像信号Sbt(=信号SbのC+M+Y+Bk)
との関係を例示する。この図からわかるように、総入力
画像信号Sbtに応じて、補正前の黒信号Sbbkと補
正後の黒信号Scbkの関係を規定する関数を選択し、
適切な黒信号Scbkに補正する。さらに詳述すると、
総入力画像信号Sbtが増加するのにしたがって、出力
黒信号Scbkの値が減少するような関数が選択され
る。図24の示した数値は、ヘビーコート紙使用時の値
である。また、図には線形関数が示してあるが、曲線近
似の方がさらによい精度を得ることができる。
【0068】また、制御画素の周囲画素の影響を考慮す
るために、制御画素を中心にフィルタマトリックスを設
けて重みづけ演算を行い、制御画素における総入力画像
信号Sbt、補正前黒入力画像信号Sbbkとした。例
えば、本実施例の場合、図25に示すような3×3のフ
ィルタマトリックスを用い、制御画素k22における総入
力画像信号Sbtとして、次の式で与えられる、フィル
タマトリックス全画素の画像信号Sbの加算平均k22a
を用いた。
【0069】
【数1】
【0070】この場合の、スキャン境界部のインク量の
様子を模式的に表わしたのが図26であり、同図(a)
は、従来方法による境界部でのインク量、(b)は、本
実施例による境界部でのインク量を示す。本実施例によ
り、境界部における総インク量(Imax)を低減させ
ることができる。この結果、境界部におけるにじみを抑
え、黒すじの低減を図ることができた。
【0071】(第8実施例)本実施例では、シアン,マ
ゼンタ,イエロー,黒の記録順でフルカラー画像記録を
行った。その結果、より顕著に本発明の効果を確認する
ことができた。すなわち、本実施例の場合、黒の印字順
が最後であるため、第7実施例の場合よりも黒インクの
広がり方が大きくなる。図27は、この場合の境界部に
おけるにじみすじの様子を模式的に示したものであり、
同図(a)は、従来方法による境界部でのインク量、
(b)は、本実施例による境界部でのインク量を示す。
図に示すように、黒インクが、印字済の他の色のインク
上に印字される場合、記録媒体におけるインク吸収が飽
和し、にじみが大きくなる。したがって、本実施例の方
が、実施例7よりも、黒インクを制御した効果がより顕
著に表われる。また、本実施例の場合、黒インクが最終
色であるため、にじみすじ減少に対する視覚的効果も、
より顕著であることを確認することができた。
【0072】(第9実施例)フィルタマトリックスは、
図25に示すような2次元構成(図25では、3×3)
に限定されず、図28に示すような吐出口配列方向の一
次元にしても良い。この構成によれば、画像信号のメモ
リの一部(図25におけるk11・k12・k13,k31・k
32・k33の画素分のメモリ)を省略することができ、ハ
ード構成の簡略化・コストダウンを達成することができ
る。この場合、実用レベル上問題のない画像を得ること
ができた。
【0073】図28に示す1次元のフィルタマトリック
スを用いた場合、制御画素k12に対する総入力画像信号
Sbtとして、次の式で与えられる、フィルタマトリッ
クス全画素の画像信号Sbの加算平均k12a を用いた。
なお、この場合、2.5kHz駆動,400dpiで記
録を行った。
【0074】
【数2】 k12a =(k11+k12+k13)/3 (2) (第10実施例)記録媒体の種類に応じ、各色シアン、
マゼンタ、イエロー、黒の信号値C,M,Y,BKに対
し重みづけを行って、総画像入力信号Sbtを得ること
で、各記録媒体におけるインク吸収性の違いを補償する
ことができる。
【0075】例えば、総画像入力信号Sbtの信号値を
Tとして、次式において、各インクに対する係数a,
b,c,dを独立に設定すればよい。
【0076】
【数3】 T=aC+bM+cY+dBK (3) 例えば、実験の結果から、実施例7〜9で用いたインク
ジェット用コート紙の場合、 a=1,b=1,c=1,d=1 とし、BPF(バックプリントフィルム)の場合、 a=1,b=1,c=1,d=0 とすることで、図24に示す線型関係の関数を用いて、
にじみ補正を行うことができた。
【0077】(第11実施例)図29は、本発明による
カラー画像処理装置の第11実施例の概略回路構成を示
す。本実施例においては、一例として、シアン,マゼン
タ,イエローの3色に対応した3系統の画像信号を入力
し、淡黒インク,濃黒インク,淡シアンインク,濃シア
ンインク,淡マゼンタインク,濃マゼンタインク,淡イ
エローインク,濃イエローインクの8つの色材に対応し
た8系統の画像信号を出力するようなカラー画像処理装
置について説明する。
【0078】図29において、参照符号90は画像信号
を入力する画像信号入力部、91C,91M,91Y
は、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の
画像信号毎に、淡と濃と濃度の異なる色材に対応した画
像信号に振り分ける画像信号変換処理部、92−1は淡
の画像信号から淡黒信号BKを抽出する淡黒抽出処理
部、92−2は濃の画像信号から濃黒信号BKを抽出す
る濃黒抽出処理部、93−1は淡画像信号に対してUC
R(下色除去)処理と墨入れ処理を行う淡UCR墨入れ
処理部、93−2は濃画像信号に対してUCR(下色除
去)処理と墨入れ処理を行う濃UCR墨入れ処理部であ
る。
【0079】画像信号入力部90から出力された、シア
ン,マゼンタ,イエローの3色に対応した画像信号C,
M,Yは、まず画像信号変換処理部91C,91M,9
1Yにおいて、図6に示すような濃淡振り分けテーブル
によって、淡C,濃C,淡M,濃M,淡Y,濃Yの6系
統の画像信号に変換される。その後、黒抽出処理部92
−1,92−2において、下記の(4)式および(5)
式にしたがって淡BK,濃BKの画像信号が生成され
る。
【0080】
【数4】 淡BK=min(淡C,淡M,淡Y) (4)
【0081】
【数5】 濃BK=min(濃C,濃M,濃Y) (5) これらの式は、画像信号C,M,Yの中で信号値の最小
のもの、すなわち、これら3色に共通で濃度の最も低い
信号を黒とすることを意味している。そして、UCR墨
入れ処理部93−1,93−2において、下記の(6)
〜(13)式にしたがって、UCR処理と墨入れ処理と
が施され、淡c,淡m,淡y,淡bk,濃c,濃m,濃
y,濃bkの8系統の画像信号が出力される。
【0082】
【数6】 淡c=淡C−aC ×淡BK (6)
【0083】
【数7】 淡m=淡M−aM ×淡BK (7)
【0084】
【数8】 淡y=淡Y−aY ×淡BK (8)
【0085】
【数9】 濃c=濃C−bC ×濃BK (9)
【0086】
【数10】 濃m=濃M−bM ×濃BK (10)
【0087】
【数11】 濃y=濃Y−bY ×濃BK (11)
【0088】
【数12】 淡bk=aBK×淡BK (12)
【0089】
【数13】 濃bk=bBK×濃BK (13) 但し、aC ,aM ,aY ,aBK,bC ,bM ,bY ,b
BKはそれぞれ係数であり、たとえば、値0.5をとる。
【0090】この8系統の画像信号を2値化し、図4に
示すようなカラーインクジェットプリンターを用いて画
像を用紙上に出力したところ、インク溢れの生じること
のない高品質な画像を得ることができた。従来の装置で
は、濃淡振り分け前の画像信号C,M,Y(図6の信号
S0に対応)に応じて、総インク記録量を制御していた
のに対し、本実施例では、濃淡振り分け後の画像信号淡
C,濃C,淡M,濃M,淡Y,濃Y(図6の信号S1,
S2に対応)に応じて、別々に、黒抽出処理,UCR処
理,および墨入れ処理を行っている。
【0091】例えば、最も濃い画像を印字する場合を、
従来例との対比で考察する。振り分け前のC,M,Y各
信号の値を255とし、UCRおよび墨入れ処理によっ
て、C,M,Yの値を255から128に減らし、かつ
BK信号の値を0から127に増やす場合を考える。
【0092】従来例では、振り分け前にUCRおよび墨
入れ処理を行っている。このため、C,M,Y各色の濃
淡インク量は、図10に示すようにVink(=25
5)で変化なく、しかもBKのインク量も0からVin
kに増加する。この結果、総インク量は、4Vinkと
なる。
【0093】一方、本実施例では、振り分け後にUCR
および墨入れ処理を行っている。この場合、図6に示す
ように、淡画像信号はすべてゼロで、濃C,M,Y各信
号の値は255になっている。ここで、(6)〜(1
3)式の処理を行うと、C,M,Yの淡インク量はゼロ
となり、濃インク量は128となる。また、BKの濃イ
ンク量は127となる。したがって、総インク量は、1
27×4=2Vinkに減少する。
【0094】この結果、総インク記録量を確実に減少さ
せることができ、これによって、インク溢れの生じるこ
とのない高品質な画像を得ることが可能となった。
【0095】(第12実施例)第11実施例では、8つ
の色材に対応した8系統の画像信号を出力するカラー画
像処理装置の例について説明した。しかしながら、イエ
ローの色は、実際には、人間の目に目立ちにくく、ハイ
ライト部でもイエローのドットが目立つことはほとんど
ない。一般に、色材の数と記録ヘッドの数は一致するの
で、色材の数は少ないほど画像記録装置の製造コストが
低く押さえられるので有利である。そこで、C,M,Y
の3系統の画像信号を入力して、淡c,淡m、淡bk,
濃c,濃m,濃bk,yの7系統の画像信号を出力する
ようにして、カラー画像処理装置の低コスト化を計るこ
とができる。本発明の第12実施例は、このような装置
の一例である。
【0096】図30は本発明の第12実施例の主要部の
回路構成を示す。図30の装置が図29の装置と異なる
点は、以下の通りである。
【0097】(1)イエロー画像信号Yを淡と濃の信号
に振り分ける画像信号変換処理部91Y(図29)が設
けられておらず、イエロー画像信号Yがそのまま両黒抽
出処理部92−1,92−2へ入力されている。
【0098】(2)黒抽出処理部92−1から、淡Yが
出力されず、黒抽出処理部92−2からYが出力され
る。
【0099】(3)UCR墨入れ処理部131は、図2
9のUCR墨入れ処理部93−1、93−2と同様の処
理機能を有するものの、淡y,濃yのかわりに、単なる
yを出力する。この信号yについは後述する。
【0100】本実施例における淡c,淡m,淡bk,濃
c,濃m,濃bk,yの7系統の出力画像信号は2値化
され、濃度がほぼ同じである濃シアンインク,濃マゼン
タインク,濃黒インク,イエローインクの4つの色材、
およびこれらの濃インクの約1/2の濃度である淡シア
ンインク,淡マゼンタインク,淡黒インクの3つの色
材、すなわち合計7つの色材を記録媒体上に記録するこ
とにより、カラー画像を形成するような記録ヘッドに入
力されることを想定している。
【0101】以上の構成において、画像信号入力部90
から出力された画像信号C,Mは、画像信号変換処理部
91C,91Mにおいて、第11実施例と同様に、淡
C,濃C,淡M,濃Mの4系統の画像信号にそれぞれ変
換され、変換された信号は対応の黒抽出処理部92−1
と92−2へそれぞれ送られる。一方、画像信号Yは、
そのまま2つの黒抽出処理部92−1,92−2へ送ら
れる。これらの黒抽出処理部92−1,92−2では、
下記の(14),(15)式にしたがって、送られてき
た画像信号に対して黒抽出処理を行い、淡C,淡M,淡
BK,濃C,濃M,濃BK,Yの7系統の画像信号を形
成し、これらをUCR墨入れ処理部131へ送る。
【0102】
【数14】 淡BK=2×min(淡C/2,淡M/2,Y) (14)
【0103】
【数15】 濃BK=min(濃C,濃M,Y) (15) UCR墨入れ処理部131では、送られてきた7系統の
画像信号、淡C,淡M,淡BK,濃C,濃M,濃BK,
Yに、下記の(16)〜(22)式を適用して、UCR
処理および墨入れ処理を行い、淡c,淡m,淡bk,濃
c,濃m,濃bk,yの7系統の画像信号を出力する。
【0104】
【数16】 淡c=淡C−dC ×淡BK (16)
【0105】
【数17】 淡m=淡M−dM ×淡BK (17)
【0106】
【数18】 濃c=濃C−eC ×濃BK (18)
【0107】
【数19】 濃m=濃M−eM ×濃BK (19)
【0108】
【数20】 淡bk=dBK×淡BK
(20)
【0109】
【数21】 濃bk=eBK×濃BK (21)
【0110】
【数22】 y=Y−dY ×淡BK/2−eY ×濃BK (22) 但し、dC ,dM ,dY ,dBK,eC ,eM ,eY ,e
BKはそれぞれ係数であり、たとえば、値0.5をとる。
【0111】このUCR墨入れ処理部131から出力さ
れた7系統の画像信号を2値化し、図4に示したような
カラー画像記録装置を用いて画像を出力したところ、イ
ンク溢れのない高品質な画像が得られた。
【0112】(第13実施例)図31は、本発明の第1
3実施例の回路構成を示す。図29,図30と同一の参
照番号を付したものは同様な要素を示す。本実施例は、
第12実施例よりもさらに低コスト化を計っている。こ
のカラー画像処理装置は、淡シアンインク,濃シアンイ
ンク,淡マゼンタインク,濃マゼンタインク,イエロー
インク,黒インクの6つの色材に対応する6系統の画像
信号を出力する。なお、これらの各インク中、濃シアン
インク,濃マゼンタインク,イエローインク,黒インク
の4つのインクがほぼ同一濃度であり、残りの淡シアン
インク,淡マゼンタインクの濃度は上記4つのインクの
濃度の約1/2である。
【0113】図31において、黒抽出処理までの信号処
理は第12実施例と同じである。本実施例が、第12実
施例と異なるのは墨入れ処理である。すなわち、UCR
墨入れ処理部132は、下記の(23)〜(28)式に
したがって墨入れ処理を行い、淡c,淡m,濃c,濃
m,y,bkの6系統の画像信号を出力する。
【0114】
【数23】 淡c=淡C−dC ×淡BK (23)
【0115】
【数24】 淡m=淡M−dM ×淡BK (24)
【0116】
【数25】 濃c=濃C−eC ×濃BK (25)
【0117】
【数26】 濃m=濃M−eM ×濃BK (26)
【0118】
【数27】 y=Y−dY ×淡BK/2−eY ×濃BK (27)
【0119】
【数28】 bk=fBK×淡BK/2+gBK×濃BK (28) 但し、dC ,dM ,dY ,eC ,eM ,eY ,fBK,g
BKはそれぞれ係数である。なお、(23)〜(26)式
は、上記(16)〜(19)式と同一であり、また(2
7)式は前述の(22)式と同一である。
【0120】このUCR墨入れ処理部132から出力さ
れた6系統の画像信号を2値化し、図4に示すようなカ
ラー画像記録装置を用いて画像を出力したところ、イン
ク溢れのいない高品質な画像が得られた。
【0121】なお、上述の第11ないし第13実施例に
おいては、濃淡振り分け後の画像信号の系統数は各色に
対して、淡インク,濃インクの2系統であったが、本発
明はこれに限定されず、3系統以上であっても適用でき
る。また、画像信号入力部から出力される画像信号は、
シアン,マゼンタ,イエローに対応するの3系統の画像
信号を含んでいればよく、それ以上の系統数の画像信号
であっても適用できる。
【0122】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手
段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式の
記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすも
のである。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細
化が達成できるからである。
【0123】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、
結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の
成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮
が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の
吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動
信号としては、米国特許第4463359号明細書,同
第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関す
る発明の米国特許第4313124号明細書に記載され
ている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこと
ができる。
【0124】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基いた構成とし
ても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッド
の形態がどのようなものであっても、本発明によれば記
録を確実に効率よく行うことができるようになるからで
ある。
【0125】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0126】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0127】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0128】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギーによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用
せしめることで積極的に防止するため、またはインクの
蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液
化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネル
ギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時
点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギ
ーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用す
る場合も本発明は適用可能である。このような場合のイ
ンクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭
60−71260号公報に記載されるような、多孔質シ
ート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持され
た状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態と
してもよい。本発明においては、上述した各インクに対
して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行する
ものである。
【0129】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0130】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば画像信号が、記録ヘッドの吐出口配列における
端部吐出口に対応したものである場合には、複数の記録
ヘッドのデューティが相対的に少なくされる。これによ
り、この画像信号に応じて各記録ヘッドから吐出される
インク量の総和は相対的に抑制される。この結果、各記
録ヘッドの吐出口配列における端部吐出口からのインク
吐出によって形成される画像のつなぎ目における黒すじ
の発生を防止することが可能となった。また、簡易なハ
ード・ソフト構成で黒すじの少ない良好なシリアルスキ
ャン画像を得ることができる。
【0131】さらに、インク記録量に直接リニアに対応
する濃淡振り分け後の画像信号を基に、黒抽出処理,U
CR処理,墨入れ処理を行うようにしているので、確実
に総インク量が減少し、インク溢れの生じることのない
高品質な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の一例を示す概略斜視
図である。
【図2】(a)および(b)は、従来のシリアルタイプ
のインクジェット記録装置におけるつなぎ目(境界部)
の問題を説明するための説明図である。
【図3】従来用いられていた記録ヘッドの端部吐出口用
補正テーブルの概念を示す線図である。
【図4】本発明を適用するのに好適なカラー画像記録装
置の一例を示す概略要部斜視図である。
【図5】従来のカラー画像記録装置の信号処理系の回路
構成例を示すブロック図である。
【図6】濃淡振り分けテーブルの一例を示す線図であ
る。
【図7】画像信号に対する記録画像濃度の関係を示す線
図である。
【図8】従来例における画像信号に対する総吐出インク
量の関係を示す線図である。
【図9】総吐出インク量を抑制するための画像信号の変
換の一例を示す線図である。
【図10】従来例での濃淡振り分け前の画像信号と一色
分のインク記録量の関係を示すグラフである。
【図11】本発明による画像処理装置の第1実施例に係
る制御系の構成を示すブロック図である。
【図12】第1実施例の濃淡振り分けテーブルを示す線
図であり、同図(a)は、入力画像信号S0が記録ヘッ
ドの端部吐出口以外の吐出口に対応する場合に使用され
る濃淡振り分けテーブル、同図(b)は、入力画像信号
S0が記録ヘッドの端部吐出口に対応する場合に使用さ
れる濃淡振り分けテーブルを示す。
【図13】第1実施例における、入力画像信号S0と総
吐出インク量との関係を示す線図である。
【図14】本発明による画像処理装置の第2実施例の概
要を説明するための線図である。
【図15】本発明による画像処理装置の第2実施例に係
る制御系の構成を示すブロック図である。
【図16】第2実施例の濃淡振り分けテーブルを示す線
図である。
【図17】本発明による画像処理装置の第3実施例に係
る制御系の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明による画像処理装置の第4実施例に係
る制御系の構成を示すブロック図である。
【図19】第4実施例の濃淡振り分けテーブルを示す線
図である。
【図20】本発明による画像処理装置の第5実施例に係
る制御系の構成を示すブロック図である。
【図21】第5実施例の濃淡振り分けテーブルを示す線
図である。
【図22】本発明による画像処理装置の第6実施例に係
る制御系の構成を示すブロック図である。
【図23】本発明による画像処理装置の第7実施例の処
理部の構成を示すブロック図である。
【図24】図23の端部にじみ補正部の入出力関係を、
総入力画像信号によって制御するためのアルゴリズム例
を示すグラフ。
【図25】第7実施例において使用するフィルタマトリ
ックスの一例を示す図である。
【図26】走査境界部における記録インク量と黒すじの
変化を示す断面概略図で、(a)は従来例によるもの、
(b)は第7実施例によるものである。
【図27】走査境界部における記録インク量と黒すじの
変化を示す断面概略図で、(a)は従来例によるもの、
(b)は第8実施例によるものである。
【図28】第9実施例において使用するフィルタマトリ
ックスの一例を示す図である。
【図29】本発明による画像処理装置の第11実施例の
回路構成を示すブロック図である。
【図30】本発明による画像処理装置の第12実施例の
回路構成を示すブロック図である。
【図31】本発明による画像処理装置の第13実施例の
回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2 搬送ローラ 3 給送ローラ 4 副走査モータ 5 記録媒体(用紙) 6,7 ガイドレール 8 キャリッジ 9,9−1,9−2 記録ヘッド 11 濃淡振り分け処理部 12 2値化処理部 13−1,13−2 ヘッドドライバ 22 画像処理部 23 濃淡振り分けテーブル 26 濃ヘッド部 26A 温度センサ 27 淡ヘッド部 27A 温度センサ 28 切換え制御部 32,33 演算処理部 51 吐出口 52 マトリックス 60a〜60i バッファ 61a〜61i 乗算器 62 加算器 72 出力マスキング部 73 濃度ムラ補正部 74 端部にじみ補正部 75 2値化処理部 90 画像信号入力部 91C,91M,91Y 画像信号変換処理部 92−1,92−2 黒抽出処理部 93−1,93−2,131,132 UCR墨入れ処
理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 久史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ複数の吐出口を有し、それぞれ
    同系色で異なる濃度のインクを吐出する複数の記録ヘッ
    ドを用いて記録を行う画像記録装置であって、 前記複数の各記録ヘッドが駆動される度合を、画像信号
    の強度に応じて定める少なくとも2種類のテーブルを有
    する振り分け手段と、 前記複数の記録ヘッドのそれぞれの吐出口の位置に応じ
    て、前記振り分け手段内のテーブルを切り換える振り分
    け制御手段と、 前記振り分け手段によって定められたヘッドの駆動度合
    によって、前記複数の記録ヘッドの各々にインクを吐出
    させるヘッド駆動制御手段とを具備することを特徴とす
    る画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記各記録ヘッドが駆動される度合は、
    1画素あたりのヘッド駆動回数であることを特徴とする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記振り分け制御手段は、前記画像信号
    の値があらかじめ定めた値より大きいときには、前記端
    部吐出口における吐出インク量を、前記それ以外の吐出
    口における吐出インク量より減らすような前記テーブル
    を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記振り分け制御手段は、記録画素とそ
    の周囲の画素とに対応する画像信号に基づいて、前記テ
    ーブルの一つを選択することを特徴とする請求項1に記
    載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記振り分け制御手段は、さらに、各色
    の画像信号を重みづけ加算する演算部を備え、該演算部
    の出力と前記画像信号とに応じて前記テーブルの一つを
    選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記各記録ヘッドの温度を検出する温度
    検出手段を具え、前記振り分け制御手段は、前記吐出口
    の位置および前記温度検出手段が検出する温度に応じて
    前記テーブルの一つを選択することを特徴とする請求項
    1に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の記録ヘッドは、シアン、マゼ
    ンタ、イエローおよび黒の記録ヘッドを具備することを
    特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記各記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクに状態変化を生起させ、該状態変化に基づ
    いてインクを吐出することを特徴とする請求項1に記載
    の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 黒インクを吐出する複数の吐出口を有す
    る記録ヘッドを用いて記録を行う画像記録装置であっ
    て、 前記記録ヘッドを走査させる走査手段と、 前記記録ヘッドを駆動して、前記吐出口からインクを吐
    出させて、1またはそれ以上の吐出口に対応する画素を
    記録媒体上に形成させるヘッド駆動手段と、 入力画像信号から前記ヘッド駆動手段に供給する信号を
    生成する制御手段と、 前記走査によって形成される区域の境界部近傍に位置す
    る境界部画素に対する黒インク打ち込み量を、前記入力
    画像信号に応じて補正する補正手段とを具備することを
    特徴とする画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記補正手段は、前記境界部画素とそ
    の周囲の複数画素とからなるマトリックス内の入力画像
    信号の重みづけした総和をとって補正入力画像信号を生
    成する手段と、該補正入力画像信号に応じて前記境界部
    画素における黒インク打ち込み量を演算補正する手段と
    を備えたことを特徴とする請求項9に記載の画像記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記補正手段は、前記記録媒体の種類
    に応じて、前記黒インク打ち込み量の重みづけ係数を変
    化させることを特徴とする請求項10に記載の画像記録
    装置。
  12. 【請求項12】 前記マトリックスは、前記記録ヘッド
    の吐出口配列方向の一次元マトリックスであることを特
    徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
  13. 【請求項13】 前記画像記録装置は、黒色、シアン、
    マゼンタ、イエローの各色インクの記録ヘッドを備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、複数の記録色の内、
    前記黒の印字順を2番目以後にすることを特徴とする請
    求項13に記載の画像記録装置。
  15. 【請求項15】 少なくともシアン,マゼンタ,イエロ
    ーの3色に対応した3系統の第1画像信号を出力する画
    像信号入力手段と、 前記第1画像信号のうちの少なくとも1系統の画像信号
    を、同系色で濃度の異なるN種(Nは2以上の整数)の
    色材の記録信号に対応したN系統の第2画像信号に変換
    する画像信号変換処理手段と、 該第2画像信号の各画像信号に対して独立に黒抽出処理
    を行い、第3画像信号を出力する黒抽出処理部と、 該第3画像信号および前記第2画像信号に独立にUCR
    処理および墨入れ処理を施して、第4画像信号を出力す
    る信号処理手段とを具備することを特徴とする画像処理
    装置。
  16. 【請求項16】 前記画像信号変換処理手段は、前記3
    系統の第1画像信号のうちの少なくとも1系統の画像信
    号を、同系色で濃度の異なる2種の色材に対応した淡と
    濃の2系統の第2画像信号に変換することを特徴とする
    請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記黒抽出処理部は、前記画像信号変
    換処理手段から供給された1以上の淡第2画像信号の最
    小値を淡黒第3画像信号とし、かつ前記画像信号変換処
    理手段から供給された1以上の濃第2画像信号の最小値
    を濃黒第3画像信号とすることを特徴とする請求項16
    に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記信号処理手段は、前記黒抽出部か
    ら出力された黒系統以外の第3画像信号については、各
    第3画像信号に対応する淡または濃黒第3画像信号に比
    例する値を該第3画像信号から引いて第4の画像信号を
    形成し、黒系統の第3画像信号については、各黒第3画
    像信号に比例する第4の画像信号を形成することを特徴
    とする請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記画像信号変換処理手段は、シア
    ン、マゼンタおよびイエローの3色に対応して独立に設
    けられ、前記画像信号入力手段から出力された第1画像
    信号に応じて、シアン、マゼンタおよびイエローの3色
    をそれぞれ淡シアン、濃シアン、淡マゼンタ、濃マゼン
    タ、淡イエロー、および濃イエローを含む第2画像信号
    に変換することを特徴とする請求項18に記載の画像処
    理装置。
  20. 【請求項20】 前記画像信号変換処理手段は、シアン
    およびマゼンタの2色に対応して独立に設けられ、前記
    画像信号入力手段から出力された第1画像信号に応じ
    て、シアンおよびマゼンタの2色をそれぞれ淡シアン、
    濃シアン、淡マゼンタ、および濃マゼンタを含む第2画
    像信号に変換することを特徴とする請求項18に記載の
    画像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記黒抽出部は、淡シアン、濃シア
    ン、淡マゼンタ、濃マゼンタおよびイエローからなる第
    2画像信号から、淡シアン、濃シアン、淡マゼンタ、濃
    マゼンタ、イエロー、淡黒および濃黒からなる第3画像
    信号を生成することを特徴とする請求項20に記載の画
    像処理装置。
  22. 【請求項22】 前記信号処理手段は、前記淡シアン、
    濃シアン、淡マゼンタ、濃マゼンタ、イエロー、淡黒お
    よび濃黒からなる第3画像信号から、淡シアン、濃シア
    ン、淡マゼンタ、濃マゼンタ、イエロー、および黒から
    なる第4画像信号を生成することを特徴とする請求項2
    1に記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 前記信号処理手段から出力された第4
    画像信号はインクジェット記録装置に供給され、該イン
    クジェット記録装置の記録ヘッドは、電気熱変換素子を
    備え、該電気熱変換素子が発生する熱エネルギーによっ
    てインクに膜沸騰を生じさせ、該膜沸騰による気泡の成
    長に伴ってインクを吐出することを特徴とする請求項1
    8に記載の画像処理装置。
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