JPH09207324A - 記録方法及びその装置及び記録システム - Google Patents

記録方法及びその装置及び記録システム

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JPH09207324A
JPH09207324A JP8018814A JP1881496A JPH09207324A JP H09207324 A JPH09207324 A JP H09207324A JP 8018814 A JP8018814 A JP 8018814A JP 1881496 A JP1881496 A JP 1881496A JP H09207324 A JPH09207324 A JP H09207324A
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JP8018814A
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English (en)
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Nobuhiko Ogata
信彦 緒方
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/10Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers
    • G06K15/102Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers using ink jet print heads
    • G06K15/105Multipass or interlaced printing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチスキャンにより印刷を行う場合とシン
グルスキャンにより印刷を行う場合とで画像濃度の差異
を生じさせないようにした記録方法及びその装置及び記
録システムを提供する。 【解決手段】 マルチスキャンによるプリント時は、ノ
ズル制御部70により各走査毎に画像データにマスクを
かけてプリントを行い、各走査でプリントされるデータ
が互いに補間されるようにする。又、このマルチスキャ
ンによるプリント時、パルス制御回路72によりヘッド
49の駆動パルスに予備吐出パルスを付加することによ
り、マルチスキャンプリント時における画像濃度の低下
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリントヘッドを
走査して記録媒体上に画像を記録する記録方法及びその
装置及び記録システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より画像記録装置として、用紙等の
被記録材にインクを吐出することにより印刷(記録)を
行うインクジェット記録装置(プリンタ装置)が知られ
ている。
【0003】このようなインクジェット記録装置は、ノ
ンインパクト型であって騒音が少なく、多色のインクを
使うことによってフルカラー画像記録もできる等の特徴
を有しており、近年急速に普及しつつある。
【0004】図2は、従来のインクジェット記録装置の
概略構成を示す斜視図である。
【0005】図2において、ロール状に巻かれた被記録
材5は、搬送ローラ1,2を経て給送ローラ3で挟持さ
れ、給送ローラ3に結合した副走査モータ15の回転駆
動に伴って図中f方向に送られる。この被記録材5を横
切ってキャリッジ8を走行させるためのガイドレール
6,7が平行に配設されており、キャリッジ8の移動に
に伴って記録ヘッド9が左右方向に走査する。キャリッ
ジ8にはそれぞれ複数のインク吐出口が並置されたイエ
ロー、マゼンタ、、シアン、ブラックの4色のヘッド9
Y,9M,9C,9Bkが搭載されており、これに対応
して4色のインクタンクが配置されている。
【0006】この記録に際しては、被記録材5は記録ヘ
ッド9による記録幅分ずつ間欠送りされるが、被記録材
5が停止している状態で記録ヘッド9がP方向に走査す
ることにより、2値化された画像信号に応じたインク滴
が吐出されて記録が行われる。
【0007】このようなインクジェット記録装置におい
ては、被記録材の特性が重要であり、特に、被記録材上
でのインクのにじみ特性が画質に大きな影響を与える。
このような被記録材のインクにじみ特性を示す指標とし
ては「にじみ率」が知られている。これは、インクジェ
ットノズルから吐出されたインク滴の径が被記録材上で
何倍に広がるかを示したもので、 にじみ率=(被記録材上でのドット径)/(吐出インク
滴径) で与えられる。例えば、飛翔中のインク滴径が30μm
で、被記録材上で90μmのドットが形成されたとすれ
ば、その被記録材のにじみ率は「3.0」となる。にじ
み率の小さい被記録材では画像濃度が低くなり、質感の
ある高品位の画像を得ることが困難となる。
【0008】一方、にじみ率の大きい被記録材では画像
濃度は高くなるが、次のような問題が生じる。図2のよ
うなシリアルスキャン型のインクジェット記録装置で
は、図3に示すように、複数のインク吐出口を並列させ
た記録ヘッド9をA方向に走査して、幅dの画像を同図
(1),(2),(3)の順に記録してゆく。この幅d
は、ヘッドの吐出口数と記録密度とによって決定され、
吐出口数256、記録密度400ドット/インチ(dp
i)の場合は、 256×25.4/400=16.256(mm) となる。
【0009】ここで記録されるインク量が少ない場合
は、被記録材のインク吸収が十分であるので、記録され
た画像の幅は記録幅dとほぼ等しくなる。このため、記
録ヘッド9をdだけB方向に走査した後に、A方向に走
査して記録を行えば、図3(A)に示すように各記録走
査毎の画像のつなぎ目は画像上問題にならない。
【0010】しかしながら、高濃度部、即ち、被記録材
上に吐出されるインク量の多い部分の画像記録を行う場
合は、にじみ率の大きい被記録材ではインクを十分吸収
しきれなくなり、インクは横方向ににじみ、記録された
画像幅は(d+Δd)となってしまう。このとき、記録
ヘッド9のB方向への走査幅が「d」であるとすると
「Δd」の幅で画像が重なり、図3(B)に示すよう
に、この部分に黒スジが生じる。逆に、B方向への走査
幅を(d+Δd)にすると、吐出インク量の少ない低濃
度部では白スジが現れることになる。
【0011】高濃度部での画像幅の広がり幅Δdは被記
録材のにじみ率や、被記録材に吐出されるインク量によ
って変化し、にじみ率が大きいほど、また吐出されるイ
ンク量が多いほど広がり幅Δdが大きくなる。従って、
黒スジの発生を防止するためには、にじみ率の小さい被
記録材を使用したり、記録に使用するインク量を少なく
する必要があるが、そのようにすると前述のように画像
濃度が低下し、その結果、質感のある高品位の画像が得
られなくなるという問題があった。
【0012】このような問題を解決するためにマルチス
キャン方式を用いることで、黒スジの発生をなくすこと
が考えられている。このマルチスキャン方式の特徴を示
す印刷方法を図4に示す。
【0013】一般にマルチスキャン方式では、ヘッドの
ノズルをX,Y,Zの3つの部分に分け、それぞれX−
1〜X−4,Y−1〜Y−4,Z−1〜Z−4の記号を
付して説明する。最初の走査では、Zの部分のノズルを
使用して紙上のZ’の部分に1/3に間引いて印刷す
る。続いて、用紙をdだけB方向に移動し、Y’で示さ
れる部分を、ヘッドのYの部分のノズルで1/3に間引
いて印刷し、かつZ’部分で前回間引かれているドット
部分を印刷する。更に、次にdだけB方向に用紙を移動
し、X’で示される部分を印刷するが、この場合はヘッ
ドのXの部分のノズルで、Y,Z部で間引かれた部分の
ドットを印刷する。このとき図に示したように、同一ノ
ズルで印刷されたドットがA方向に連続することがない
ように印刷されるため、吐出の際のインク滴の揺らぎに
よって生じる画像の乱れなどが目立ちにくくなるという
メリットがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
通常のシングルスキャンで画像を形成する場合と、この
ようなマルチスキャン方式により印刷する場合とでは、
記録された画像の濃度や色味に違いが生じる。この原因
としては、マルチスキャンを行うことによって1度に記
録媒体に打ち込むインクの量が減り、インクのにじみ方
に違いが生じることと、記録媒体上のドットの着弾位置
のズレによるものの2つが考えられる。後者の原因につ
いては、紙送り精度やヘッド位置制御の精度を上げるこ
とによって改善できるが、高密度印刷になると技術的に
も難しくなり、また用紙の搬送精度に関しては、用紙の
種類によっても、その精度が大きく変化するため実現す
るのが困難である。
【0015】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、マルチスキャンにより印刷を行う場合とシングルス
キャンにより印刷を行う場合とで画像濃度の差異を生じ
させないようにした記録方法及びその装置及び記録シス
テムを提供することを目的とする。
【0016】また本発明の目的は、マルチスキャンによ
り印刷する場合の画像濃度を高めるようにして、シング
ルスキャン時に記録される画像濃度との差をなくすよう
にした記録方法及びその装置及び記録システムを提供す
ることにある。
【0017】又本発明の他の目的は、記録に使用される
記録媒体の種類によらず、マルチスキャンとシングルス
キャンとの印刷画像の濃度差を無くした記録方法及びそ
の装置及び記録システムを提供することにある。
【0018】又本発明の他の目的は、記録時のマルチス
キャンの回数によらず、マルチスキャンとシングルスキ
ャンとの印刷画像の濃度差を無くすことができる記録方
法及びその装置及び記録システムを提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下のような構成を備える。即
ち、複数の記録素子を有する記録ヘッドを走査して記録
媒体上に画像を記録する記録装置であって、所定の画像
データを前記記録ヘッドを複数回走査させて記録する記
録手段と、前記複数回走査のそれぞれにおいてマスクデ
ータに基づいて前記画像データをマスクして補間画像デ
ータを作成するマスク手段と、前記記録手段による記録
時、前記記録ヘッドの駆動状態を変更する変更手段とを
有する。
【0020】又上記目的を達成するために本発明の記録
方法は以下のような工程を備える。即ち、複数の記録素
子を有する記録ヘッドを走査して記録媒体上に画像を記
録する記録方法であって、階調画像データを前記記録ヘ
ッドを1回の走査で記録する工程と、前記階調画像デー
タを前記記録ヘッドを複数回走査させて記録する工程
と、前記階調画像データが記録された記録媒体を読取っ
て前記記録媒体に応じた補正データを求める工程と、前
記複数回走査による記録時、記録に使用する記録媒体と
前記補正データとに基づいて前記画像データを補正する
工程とを有する。
【0021】又本発明の記録システムは以下のような構
成を備える。即ち、複数の記録素子を有する記録ヘッド
を走査して記録媒体上に画像を記録する記録装置を有す
る記録システムであって、前記記録装置は、所定の画像
データを前記記録ヘッドを1回の走査で記録する第1の
記録手段と、所定の画像データを前記記録ヘッドを複数
回走査させて記録する第2の記録手段とを有し、前記記
録装置の第1及び第2の記録手段により階調データを記
録媒体に記録し、当該階調データが記録された記録媒体
を読取って前記記録媒体に応じた補正データを求める手
段と、前記第2の記録手段による記録時、記録に使用す
る記録媒体と前記補正データとに基づいて前記画像デー
タを補正する補正手段とを有する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施の形態のインクジ
ェット記録装置の構成を示すブロック図である。
【0024】図1において、被記録材である記録シート
40は搬送ローラ41,42を経て給送ローラ43で挟
持されている。この給送ローラ(シート送りローラ)4
3は、シート送りモータ52により回転駆動され、制御
回路53よりのシート搬送信号62に基づいてシート送
りモータドライバ61がシート送りモータ52を回転駆
動することにより記録シート40を矢印44方向に搬送
している。
【0025】この記録シート40を横切ってガイド軸4
6が記録シート40に平行に設置されており、キャリッ
ジ48に搭載された複数(ここでは4個)の記録ヘッド
(49Y,49M,49C,49Bk)を有するヘッド
ユニット49は、制御回路53よりの走査信号59に基
づいてキャリッジモータドライバ58がキャリッジモー
タ51を回転駆動することにより左右に往復運動し、こ
れにより記録走査が行われる。なお、キャリッジ48は
キャリッジモータ(ステッピングモータ)51によりタ
イミングベルト47を介して往復運動される。
【0026】キャリッジ48上のヘッドユニット49
は、インクの色がシアンのシアンヘッド49C、インク
の色がマゼンタのマゼンタヘッド49M、インクの色が
イエローのイエローヘッド49Y、インクの色がブラッ
クのブラックヘッド49Bkを備え、各色のヘッドには
対応する色のインクを収容しているインクタンクが接続
されている。
【0027】記録シート40は矢印44方向に間欠送り
され、記録シート40が停止している間に記録ヘッド4
9(キャリッジ48)が矢印P方向に走査しながら画像
信号に応じてインク滴を吐出することにより、印刷が行
われる。
【0028】記録動作を制御する制御回路53は、リー
ダ部(またはホストコンピュータ)54に対してはリー
ダ制御信号55を出力する。このリーダ部54は制御回
路53よりの要求に従って印刷出力すべき画像信号を読
み取るなどして画像処理回路56へYMCの画像信号と
して出力する。そして画像処理回路56では、これら
Y,M,Cの画像信号に対して所定の画像処理を施し、
対応するY,M,C,Bkの画像信号を出力する。制御
回路53は、この画像処理回路56よりのY,M,C,
Bkの画像信号をインクジェット記録装置で出力する濃
度信号として受け取り、これに基づく印刷データを作成
してノズル制御部70に出力し、パルス幅制御回路72
を介して記録ヘッド49に画像信号が送られる。このパ
ルス幅制御回路72は、制御回路53からの指示信号7
4に応じて、インクジェットヘッド49を駆動する駆動
パルス幅を図8に示すように変更して制御している。
又、この時同時に、キャリッジモータドライバ58に対
してモータ駆動信号を出力してキャリッジモータ51の
駆動を行っている。信号57は、制御回路53から画像
処理回路56に対して画像信号の処理方法等を指示する
ための信号である。
【0029】図5は、本実施の形態のノズル制御部70
の構成を示すブロック図である。このノズル制御部70
は、プリントヘッド49を2回走査することにより、1
バンド幅(プリントヘッド49によるプリント幅)の画
像形成を行うように構成されている。
【0030】画像処理回路56から制御回路53に入力
された画像信号は、制御回路53で所定の画像処理が施
された後、画像信号106としてAND回路102,1
04に送られる。クロック信号100は、この画像信号
106に同期している画素同期信号で制御回路53に入
力されている。101は図6を参照して後述するフィル
タ・テーブルで、制御回路53よりのセレクト信号10
3により選択されたデータ(マスクデータ)をAND回
路102,104に出力している。尚、このフィルタテ
ーブル101から出力されるデータは、例えばインクジ
ェットヘッド49が128ノズルを有している場合は、
128ビット信号線である。107はセレクタで、制御
回路53からの選択信号109に応じて、AND回路1
02或は104のいずれかからの画像データを選択して
ヘッド49に出力している。尚、73はフィルタ・テー
ブル101のデータに応じてプリントデータを発生する
パターン発生部を示し、ここではフィルタ・テーブル1
01を用いて画像信号106の間引き、及び補間データ
の生成を行っている。
【0031】制御回路53は、例えば1回目の走査でセ
レクタ107によりAND回路104の出力を選択する
ように指示し、2回目の走査でAND回路102の出力
を選択するように制御している。これによりフィルタ・
テーブル101の同一データに対して、1回目の走査で
プリントされなかった画像データが2回目の走査でプリ
ントされることになる。こうして複数回の走査でプリン
トされるべき画素が少なくとも1回プリントされ、図4
に示すように各走査でプリントされた画素同士が互いに
補間し合って、結果として所望の画像データがマルチス
キャンで印刷されることになる。尚、この実施の形態で
は2回の走査で印刷を行うようにしているが、本発明は
これに限定されるものでなく、より多くの走査回数によ
り印刷しても良い。但しその場合には、AND回路の数
はその走査回数に合った数設け、各走査に応じてどのA
ND回路を選択するかを決定する、例えばセレクタ等を
設ければ良い。
【0032】図6は、このフィルタ・テーブル101の
データ構成を示すモデル図で、ここではインクジェット
ヘッド49のノズル数に合わせて1組のデータが例えば
128ビットで構成されており、このようなフィルタデ
ータが複数組設けられていて、セレクト信号103によ
り適宜選択されて出力されるものとする。
【0033】このフィルタ・テーブル101は、黒スジ
を発生しないようなドット配列をするようなフィルタの
効果を生みだす役割を果たしている。例えば図6に示す
パターン81を用いた場合で考える。
【0034】クロック信号100に同期して出力される
画像信号106は、AND回路102,104を介して
ヘッド49に画像信号として出力される。例えばパター
ン81を適用すると、各ノズルに対応する画像信号10
6を送出したとき、フィルタテーブル101からデータ
が出力されると、データ「0」に対応するデータはAN
D回路104によりゲートされて出力されず、データ
「1」に対応する画像信号はAND回路104を介して
インクジェットヘッド49に出力される。1回目の走査
時にはAND回路104の出力がセレクタ107により
選択されているため、これに応じてインクジェットヘッ
ド49によりプリントが行われる。
【0035】このようにしてAND回路104を介する
ことで、例えば図6のパターン81で示すように、画素
を間引いてプリントを行うことが可能になる。
【0036】又、2回目の走査時には、1回目の走査時
と同じフィルタテーブルを使用し、今度はセレクタ10
7によりAND回路102の出力を選択してインクジェ
ットヘッド49に出力する。これにより、1回目の走査
で間引かれた画素が2回目の走査でプリントされること
になる。
【0037】しかし、このようなマルチスキャンにより
得られる画像においては、図7で示すように、シングル
スキャンの出力画像濃度(a)と、マルチスキャンの出
力画像の濃度(b)との間に濃度差がある。即ち、一般
的なシングルスキャンによるプリントの場合の方がマル
チスキャンによるプリントの場合よりもプリントされた
画像濃度が高くなっている。そこで、この濃度差を改善
するために、マルチスキャンによるプリントを行う際に
は、インクジェットヘッド49のインク吐出用ヒータに
インクを吐出しない程度のパルスを吐出前のパルスに印
加して、インクの吐出量を多くすることにより、この濃
度差を補正している。
【0038】例えば、図8(A)を通常の吐出用パルス
82(パルス幅a)の波形とした場合、同図(B)に示
す様に、吐出用のパルス82の前に、インクが吐出され
ない程度のパルス83(パルス幅b:a>b)を印加す
る。
【0039】この様なパルス幅と、プリントされた画像
濃度との関係を図9に示す。
【0040】このような関係を基に、プリントされた画
像の濃度を補正するためのパルス83(パルス幅b)を
設定し、パルス幅制御回路72に指示して、パルスを出
力することにより画像濃度の補正が可能となる。また、
この場合のヒータの加熱方法は、インクジェットヘッド
49の外部に加熱用のヒータを設置し、その外部ヒータ
により加熱することでインクの吐出量を可変させても構
わない。
【0041】図10は、本実施の形態の制御回路53に
よる1バンド幅のデータを2回の走査でプリントするマ
ルチスキャン処理を示すフローチャートで、このような
処理を実行する制御プログラムは制御回路53のメモリ
に記憶されており、マイクロコンピュータ等のCPUに
より実行される。
【0042】この処理はリーダ部54(或はホストコン
ピュータ等)からの画像信号を入力し、例えば1バンド
幅(インクジェットヘッド49の有する全ノズルを使用
してプリントを行った場合のプリント幅)に相当する画
像信号が制御回路53のメモリ(プリントバッファ)に
記憶されることにより開始され、まずステップS1で、
セレクト信号103により使用するフィルタ・テーブル
101のデータセットを選択する。次にステップS2に
進み、選択信号109によりセレクタ107がAND回
路104の出力を選択してヘッド49に出力するように
指示する。こうして印刷の準備ができるとステップS3
に進み、キャリッジモータドライバ58を介してキャリ
ッジモータ51を回転駆動し、キャリッジ48の走行を
開始する。
【0043】こうしてキャリッジ48の走行が開始され
るとステップS4に進み、図示しないエンコーダ等から
の信号により、ヘッド49が印刷位置に到達したかどう
かをみる。印刷位置に到達してプリントタイミングにな
るとステップS4からステップS5に進み、画像信号1
06を出力するとともに、パルス幅制御回路72に、例
えば前述した図8(B)に示すような駆動パルスを発生
するように指示信号74により指示する。そしてステッ
プS6に進み、1回目の走査が終了するまでステップS
4〜S6の処理を繰返し実行する。
【0044】こうして1回目の走査によるプリントが終
了するとステップS6からステップS7に進み、キャリ
ッジ48をホーム位置に戻し、2回目の走査によるプリ
ントを行わせるためにキャリッジ48の走行を開始する
とともに、今度は選択信号109によりセレクタ107
がAND回路102の出力を選択するように指示する。
そしてステップS8〜S10において、前述のステップ
S4〜S6の場合と同様に、キャリッジ48の走行に同
期して画像信号106を出力してインクジェットヘッド
49を駆動して印刷を行う。尚、この2回目の走査にお
いては、フィルタ・テーブル101は、1回目の場合と
同じデータセットを選択しているものとする。
【0045】これにより、画像信号106のある画素デ
ータが「1」であるにも拘らず、フィルタ・テーブル1
01よりのデータが「0」であるため1回目の走査でプ
リントされなかった画素は、2回目の走査でインバータ
108により反転されたフィルタデータとの論理積が取
られてAND回路102から出力されるためプリントさ
れることになる。
【0046】[実施の形態2]前述の実施の形態1で
は、パルス幅を変更することによりプリントされた画像
濃度を変更したが、この実施の形態2では、画像信号の
処理方法を変えることで画像を濃度や色味の違いを無く
すことを特徴としている。
【0047】即ち、この実施の形態2では、プリンタ装
置が置かれている環境などによって、インクジェットヘ
ッド49の温度が上昇し過ぎて吐出が不安定になり画像
劣化する恐れがあり、また、温度制御を行ってもインク
ジェットヘッド49の熱容量が大きいと濃度制御が困難
になることに鑑み、プリント画像信号に対して画像処理
を行うことによって、周囲の環境に依存することなく高
品位画像を得ることができるようにしたものである。
【0048】図11は、本発明の実施の形態2のカラー
インクジェット・プリンタ装置及びその制御系を示す模
式的斜視図で、前述の図面と共通する部分は同じ番号を
使用し、その説明を省略する。
【0049】マルチスキャンと、通常のシングルスキャ
ンによる印刷時の画像データと画像濃度の関係は前述の
図9で示すようであるため、図9の曲線(a)の関数を
f(a)、図9の曲線(b)の関数をf(b)とした場
合 f(a)=Hk×f(b) の計算が成り立つような補正係数Hkを用いて、画像処
理回路56において、マルチスキャンにより印刷を行う
場合は、画像信号に対して補正を行う。
【0050】更に、この補正特性データ(係数)を複数
記憶したテーブル75を備え、更にこのテーブル75
に、マルチスキャンを行う回数が各々の画像濃度や色味
が変化しても対応が付くデータを用意しておく。これに
より、マルチスキャンの回数によらず、高品位画像を得
ることがが可能である。
【0051】この場合、画像処理回路56は、制御回路
53からの信号57により、マルチスキャンによるプリ
ントかどうかを判断して、そのテーブル75の補正係数
を選択して画像信号に対する補正を実行する。
【0052】[実施の形態3]図12は、本実施の形態
で印刷された階調画像データによる印刷例を示す図であ
る。
【0053】前述の実施の形態2では、画像濃度を補正
するための画像信号の補正係数を記憶したテーブル75
を用意し、マルチスキャンによる記録時には、その補正
係数を画像信号のかけることにより高品位画像を形成し
た。
【0054】これに対し本実施の形態3では、記録媒体
ごとに変化する色味、インクジェットヘッド49による
個体差をも改善するために、シングルスキャンでプリン
トしたサンプル画像(図12のライン1200の上側部
分)と、マルチスキャンでプリントしたサンプル画像
(図12のライン1200の下側部分)とを読み込むこ
とにより補正データを作成し、その補正データに応じて
画像信号を補正することにより、シングルスキャンによ
るプリント時と、マルチスキャンによるプリント時の画
像濃度の差異を補正して高品位画像を得るものである。
【0055】例えば、図12に示すような、画像データ
のデューティが0%から100%までの各色の階調濃度
サンプルを、一般的なシングルスキャン方式とマルチス
キャン方式の双方により種々の記録媒体上に印刷する。
図12の例では上側部分の画像濃度が若干濃くなってい
る。
【0056】そして、種々の記録媒体上に印刷されたサ
ンプル画像をリーダ部54で読み取り、各記録媒体毎
に、シングルスキャンによるものとマルチスキャンによ
るものとの濃度をそれぞれ比較する。この比較結果に基
づいて、各記録媒体毎に補正テーブルのデータを演算し
て求め、種々の記録媒体に最適なマルチスキャン用の濃
度補正データを作成する。
【0057】更に、マルチスキャンの回数を変え、各マ
ルチスキャンで印刷したサンプル画像の濃度を読み取
り、そのマルチスキャンの回数に応じた補正データを、
各記録媒体毎に作成しても良い。
【0058】こうして作成された補正データをテーブル
75に記憶しておき、使用される記録媒体の種類、及び
/或はマルチスキャンの回数等に応じて、画像処理回路
56において適宜そのテーブル75の補正データを参照
して画像処理を行うことにより、シングルスキャンによ
るプリントの場合と比較しても、濃度差のない記録画像
が得られるという効果がある。
【0059】図13は、記録媒体を指定して階調データ
をプリントし、そのプリント画像を読取って補正データ
を作成する処理を示すフローチャートである。
【0060】ステップS11で、印刷に使用する記録媒
体が指定され、ステップS12で、図12に示すような
階調データをまずシングルスキャンでプリントする。次
にステップS13に進み、同じ階調データを用いてマル
チスキャンでプリントする。次にステップS14に進
み、リーダ部54でその印刷されたサンプル画像を読取
る。そしてステップS15で、シングルスキャンでプリ
ントされた画像濃度と、マルチスキャンで印刷された画
像濃度との差に基づいて、マルチスキャンプリント時
(或はシングルスキャン)において画像信号を補正する
補正データを作成し、そのサンプル画像が印刷されてい
る記録媒体に対応付けてテーブル75に記憶する。
【0061】又図14は、マルチスキャンの回数に応じ
た補正データを作成してテーブル75に記憶する処理を
示すフローチャートである。
【0062】ステップS21で、印刷に使用するマルチ
スキャンの回数が指定され、ステップS22で、図12
に示すような階調データを、まずシングルスキャンでプ
リントする。次にステップS23に進み、同じ階調デー
タを用いて、指定された回数のマルチスキャンでプリン
トする。次にステップS24に進み、リーダ部54でそ
の印刷されたサンプル画像を読取る。そしてステップS
25で、シングルスキャンでプリントされた画像濃度
と、指定された回数のマルチスキャンで印刷された画像
濃度との差に基づいて、マルチスキャンプリント時(或
はシングルスキャン)において画像信号を補正する補正
データを作成し、そのサンプル画像が印刷されたマルチ
スキャンの回数に対応付けてテーブル75に記憶する。
【0063】尚、図13と図14の処理を更に組合わ
せ、使用する記録媒体の種類とマルチスキャンの回数に
応じた補正データを作成するようにしても良い。
【0064】こうして図13或は図14において作成さ
れた補正データテーブル75を用いて画像処理回路56
が画像信号に対する補正が実施される。この場合の制御
回路53の動作としては、画像処理回路56にプリント
に使用する記録媒体の種類、或はマルチスキャンの回数
を指示するだけで良く、図10のフローチャートのステ
ップS5,S9において、指示信号74の出力が不要に
なり、他の処理は同様にして実行できる。
【0065】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0066】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0067】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0068】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0069】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0070】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0071】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0072】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0073】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0074】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0075】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0076】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0077】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0078】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0079】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0080】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0081】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0082】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、マルチスキャンで画像を印刷する場合に、画像信号
の色味や濃度を変えることによって、通常のシングルス
キャンで画像を印刷する場合と比較しても、濃度差の無
い、高品位の画像を得ることができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
ルチスキャンにより印刷を行う場合とシングルスキャン
により印刷を行う場合とで画像濃度の差異を生じさせな
いようにできる。
【0084】また本発明によれば、マルチスキャンによ
り印刷する場合の画像濃度を高めるようにして、シング
ルスキャン時に記録される画像濃度との差をなくすこと
ができる。
【0085】又本発明によれば、記録に使用される記録
媒体の種類によらず、マルチスキャンとシングルスキャ
ンとの印刷画像の濃度差を無くすことができる。
【0086】又本発明によれば、記録時のマルチスキャ
ンの回数によらず、マルチスキャンとシングルスキャン
との印刷画像の濃度差を無くすことができるという効果
がある。
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のカラーインクジェット・
プリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】一般的なカラーインクジェット・プリンタ装置
にの記録部の構成を示す図である。
【図3】マルチスキャンによるプリント時のスジの発生
状態を説明する図である。
【図4】マルチスキャン方式によるプリント方法を説明
する図である。
【図5】本実施の形態のノズル制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】本実施の形態のフィルタテーブルのデータを説
明する図である。
【図7】シングルスキャンモードとマルチスキャンモー
ドでプリントされた画像の濃度例を示すグラフ図であ
る。
【図8】パルス制御回路から出力されるヘッド駆動パル
スの波形例を示す図である。
【図9】ヘッド駆動パルスのパルス幅と、プリントされ
る画像濃度との関係を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の制御回路による制御動
作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態のインクジェット
・プリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態3で印刷されるサンプル
画像の一例を示す図である。
【図13】実施例の形態3における種々の記録媒体にサ
ンプル画像を印刷して読取ることより、記録媒体に応じ
た補正データを作成する処理を示すフローチャートであ
る。
【図14】実施例の形態3におけるマルチスキャン回数
を指定して画像を印刷して読取ることより、マルチスキ
ャン回数に応じた補正データを作成する処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
49 ヘッド 51 キャリッジモータ 53 制御回路 54 リーダ部 56 画像信号処理回路 70 ノズル制御部 72 パルス幅制御回路 75 補正データテーブル 101 フィルタ・テーブル 102,104 AND回路 103 セレクト信号 107 セレクタ 109 選択信号

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを走
    査して記録媒体上に画像を記録する記録装置であって、 所定の画像データを前記記録ヘッドを複数回走査させて
    記録する記録手段と、 前記複数回走査のそれぞれにおいてマスクデータに基づ
    いて前記画像データをマスクして補間画像データを作成
    するマスク手段と、 前記記録手段による記録時、前記記録ヘッドの駆動状態
    を変更する変更手段と、を有することを特徴とする記録
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録装置であって、前
    記変更手段は、前記記録ヘッドの駆動パルスの前に前記
    記録ヘッドがインクを吐出しない程度に前記記録ヘッド
    を駆動する小パルスを付加する。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の記録装置であって、前
    記変更手段は、前記記録ヘッドの駆動パルスを変更す
    る。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    記録装置であって、前記画像データに対して画像処理を
    施す画像処理手段を更に有し、前記画像処理手段は前記
    記録手段による記録時、前記画像データの濃度を高める
    ように処理する。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    記録装置であって、前記所定幅の画像データを前記記録
    ヘッドの1回の走査で記録するシングルスキャン記録手
    段を更に有する。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    記録装置であって、前記記録ヘッドはインクジェットヘ
    ッドである。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の記録装置であって、前
    記記録ヘッドはインク吐出のための熱エネルギーをイン
    クに付与する複数の発熱体を有するインクジェットヘッ
    ドである。
  8. 【請求項8】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを走
    査して記録媒体上に画像を記録する記録装置を有する記
    録システムであって、 前記記録装置は、 所定の画像データを前記記録ヘッドを1回の走査で記録
    する第1の記録手段と、 所定の画像データを前記記録ヘッドを複数回走査させて
    記録する第2の記録手段とを有し、 前記記録装置の第1及び第2の記録手段により階調デー
    タを記録媒体に記録し、当該階調データが記録された記
    録媒体を読取って前記記録媒体に応じた補正データを求
    める手段と、 前記第2の記録手段による記録時、記録に使用する記録
    媒体と前記補正データとに基づいて前記画像データを補
    正する補正手段と、を有することを特徴とする記録シス
    テム。
  9. 【請求項9】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを走
    査して記録媒体上に画像を記録する記録装置を有する記
    録システムであって、 前記記録装置は、 所定の画像データを前記記録ヘッドを1回の走査で記録
    する第1の記録手段と、 所定の画像データを前記記録ヘッドを複数回走査させて
    記録する第2の記録手段とを有し、 前記記録装置の第1及び第2の記録手段により階調デー
    タを記録媒体に記録し、当該階調データが記録された記
    録媒体を読取って前記第2の記録手段による走査回数に
    応じた補正データを求める手段と、 前記補正データを求めた後に前記第2の記録手段による
    記録時、走査回数と前記補正データに基づいて前記画像
    データを補正する補正手段と、を有することを特徴とす
    る記録システム。
  10. 【請求項10】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを
    走査して記録媒体上に画像を記録する記録方法であっ
    て、 所定の画像データを前記記録ヘッドを複数回走査させて
    記録する工程と、 前記複数回走査のそれぞれにおいてマスクデータに基づ
    いて前記画像データをマスクして補間画像データを作成
    する工程と、 前記記録時、前記記録ヘッドの駆動状態を変更する変更
    工程と、を有することを特徴とする記録方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の記録方法であっ
    て、前記変更工程では、前記記録ヘッドの駆動パルスの
    前に前記記録ヘッドがインクを吐出しない程度に前記記
    録ヘッドを駆動する小パルスを付加する。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の記録方法であっ
    て、前記変更工程では、前記記録ヘッドの駆動パルスを
    変更する。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至12のいずれか1項に
    記載の記録方法であって、前記画像データに対して画像
    処理を施し、前記記録時、前記画像データの濃度を高め
    るように処理する。
  14. 【請求項14】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを
    走査して記録媒体上に画像を記録する記録方法であっ
    て、 階調画像データを前記記録ヘッドを1回の走査で記録す
    る工程と、 前記階調画像データを前記記録ヘッドを複数回走査させ
    て記録する工程と、 前記階調画像データが記録された記録媒体を読取って前
    記記録媒体に応じた補正データを求める工程と、 前記補正データを求めた後に前記複数回走査による記録
    時、記録に使用する記録媒体と前記補正データとに基づ
    いて前記画像データを補正する工程と、を有することを
    特徴とする記録方法。
  15. 【請求項15】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを
    走査して記録媒体上に画像を記録する記録方法であっ
    て、 階調画像データを前記記録ヘッドを1回の走査で記録す
    る工程と、 前記階調画像データを前記記録ヘッドを複数回走査させ
    て記録する工程と、 前記階調画像データが記録された記録媒体を読取って前
    記記録時の走査回数に応じた補正データを求める工程
    と、 前記複数回走査による記録時、当該走査回数と前記補正
    データに基づいて前記画像データを補正する工程と、を
    有することを特徴とする記録方法。
  16. 【請求項16】 請求項10乃至15のいずれか1項に
    記載の記録方法であって、前記記録ヘッドはインクジェ
    ットヘッドである。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の記録方法であっ
    て、前記記録ヘッドはインクを吐出させるための熱エネ
    ルギーをインクに付与する複数の発熱体を有するインク
    ジェットヘッドである。
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