JP4256547B2 - カラー画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、対象物の画像を被転写材に複製する画像形成装置に適用可能なカラー画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー印刷やカラーコピー(プリンタによるプリントアウトを含む)の分野では、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y(黄))からなる3原色の色材を用いる減法混色において、3原色色材に、ブラック(K(黒=墨))の色材を加えた4色の色材により、画像を形成する方法が広く利用されている。
【0003】
これは、CMY3色だけによる画像形成に比べて、有彩色(CMY)の色材が節約できること、シャードウ部の再現性が良いこと、グレーバランスを取り易いこと(黒の濃度を高めることができる)等の理由による。
【0004】
4色の色材により画像を形成するために、CMYデータ(カラー画像データ)をCMYKデータ(カラーデータと墨量データ)に変換することを墨入れ処理という。
【0005】
墨入れ処理のアルゴリズムとしては、例えば「墨加刷の理論アルゴリズム」、喜多伸児、第5回色彩光学コンファレンス、予稿集P58〜62,1988に、墨入れ信号が最大であっても墨入れによって色信号を減らすことができ、無彩色高濃度部で墨を多く、有彩色についてもできるだけ墨を多くする方法が開示されている。この方法は、網点の平均重なりモデルに基づいて、良好な色再現を可能とするGCR(Gray Component Replacement)方式として知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、GCR方式においては、墨の量が既に最大値に達している場合であっても有彩色の色材も用いられることから、色材の消費量が増大する問題がある。また、墨およびCMYの全ての色材の総量が所定の量を越えると、色材が用紙から剥離する問題がある。
【0007】
一方、墨入れ処理において生成されるCMYK信号のポイントは、一般には、黒が黒々と再現されること、および高濃度部に墨が入りすぎて有彩色の再現性が劣化しないこと等であるが、複数の色材の重なり合い(位置ずれ)と墨入れの量との関係も無視できない問題がある。
【0008】
例えば黒1色で画像を形成する個所と隣接した無彩色の高濃度の近傍領域の墨入れ量が少ない場合、黒一色で画像形成する箇所と隣接する(高濃度)領域との間で位置ずれが生じると、白抜け画像が生じる問題がある。これは、隣接領域が、本来カラー画像との重ね合わせで表現されるべき色を墨一色だけで表現した形となるために、黒一色印字した箇所との濃度差が生じることによる。
【0009】
この発明の目的は、GCR方式による墨入れ処理の自由度を広げ、墨入れ部分以外の画像処理に影響を与えることなく、色材の剥離がなく、色再現性が良好で墨入れ部分の位置ずれの影響の目立たない画像を出力可能な画像形成装置向けのカラー画像処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した問題点に基づきなされたもので、
複数に色分解された入力カラー画像信号を、墨信号と出力カラー信号に分解する墨入れ手段と、カラーと黒の色材を用いて、上記墨信号と上記出力カラー信号をカラー画像として出力する出力手段を有するカラー画像処理装置において、
前記墨入れ手段は、
Iを、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号、
min(I)を、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号中の最小値、
Kを、墨信号、
I´を、本願を用いて求められる墨入れ後のいずれか1つの色のカラー信号に対応する出力カラー信号、
g(min(I))を、min(I)の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号に墨率を乗算するために用いる項、
h(I)を、Iの関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について上記I´を求める際の分子を求めるために用いる項、
i(I)を、Iの関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号の最大濃度を示す項、
j(g(min(I)))を、g(min(I))の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について上記I´を求める際の分子を求めるための第1の下色除去変数、および、
k(g(min()))を、g(min(I))の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について上記I´を求める際の分母を求めるための第2の下色除去変数、とするとき、
K=f(min(I))、
A=h(I)−j(g(min(I)))、上記I´を求める際に用いる分子、
B=i(I)−k(g(min(I)))、上記I´を求める際に用いる分母、
I´=A÷B、ただし、A≠B(ただしI=1(1は信号最大値を示す)を除く)かつB≠0
により前記入力されたカラー画像信号を前記出力カラー信号と墨信号に分解するとともに前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置
を提供するものである。
【0011】
またこの発明は、
複数に色分解された入力カラー画像信号の信号レンジを圧縮する第1のレンジ補正手段とこの第1のレンジ補正手段によりレンジが圧縮されたカラー信号を、伸長前墨信号と伸長前カラー信号に分解する墨入れ手段と、前記墨入れ手段から出力された伸長前墨信号と伸長前カラー信号の信号レンジを伸張する第2のレンジ補正手段と、前記第2のレンジ補正手段により伸長された伸長後出力カラー信号と伸長後墨信号をカラー画像として出力する出力手段を有するカラー画像処理装置において、
前記墨入れ手段は、
Iを、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号、
min(I)を、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号中の最小値、
Kを、墨信号、
f(min(I))を、min(I)の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号に墨率を乗算するために用いる項、
I´を、本願を用いて求められる墨入れ後のいずれか1つの色のカラー信号に対応する出力カラー信号、
g(min(I))を、min(I)の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について、上記f(min(I))により求められた墨率を補正する項、
k(g(min()))を、g(min(I))の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について、上記f(min(I))により求められた墨率を補正した結果、とするとき、
K=f(min(I))、
A=I−kg(min(I))、上記I´を求める際に用いる分子、
B=1−kg(min(I))、上記I´を求める際に用いる分母、
I´=A÷B、ただし、A≠B(ただしI=1(1は信号最大値を示す)を除く)かつB≠0
により前記入力されたカラー画像信号を前記伸長前カラー信号と伸長前墨信号に分解するとともに前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置
を提供するものである。
【0012】
さらにこの発明は、
通常動作時には色変換部から直接または間接的に供給される信号を選択出力し、色変換テーブル作成時には前記色変換部とは独立に設けられ、入力画像データの個々の色に対応した第2の色信号を生成する色信号生成部により生成された第2の色信号を選択出力し、選択出力された信号を墨入れ手段に直接または間接的に供給する色信号切り替え手段と、カラーと黒の色材を用いて、前記墨入れ手段から出力された上記出力カラー信号と上記墨信号をカラー画像として出力する出力手段と、前記出力手段で出力された画像データから色データを抽出する色データ抽出手段と、前記色データ抽出手段により抽出された色データと前記色信号生成部により生成された第2の色信号のいずれかに基づいて、前記色変換前の色座標系から前記色変換後の座標系への変換関係を表す情報を生成する色変換情報生成手段と、
を有するカラー画像処理装置において、
前記墨入れ手段は、
Iを、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号、
min(I)を、上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号中の最小値、
Kを、墨信号、
αを、f(min(I))または定数、すなわち上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色の入力されたカラー信号に適用される墨率、
I´を、本願を用いて求められる墨入れ後のいずれか1つの色のカラー信号に対応する出力カラー信号、
k2を、下色除去量(ただし、min(I)以下)、
g(min(I))を、min(I)の関数、すなわち上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号において、上記f(min(I))により求められた墨率を補正する項、
g(I)を、上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号、もしくは上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号と独立に上記任意に設定されたカラー信号のいずれか1つのうちの一方のカラー信号を入力カラー信号として用いる項、
h(k2)を、k2の関数、すなわち上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について上記I´を求める際の分子及び分母を求めるための下色除去変数、
i(I)を、Iの関数、すなわち上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号の最大濃度を示す項、
j(k2)を、k2の関数、すなわち上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について上記I´を求める際の分子及び分母を求めるための下色除去変数を乗じた項、とするとき、
K=α×min(I)、
A=g(I)−h(k2)、上記I´を求める際に用いる分子、
B=i(I)−j(k2)、上記I´を求める際に用いる分母、
I´=A÷B、ただし、A≠B(ただしI=1(1は信号最大値を示す)を除く)かつB≠0
により前記入力されたカラー画像信号を前記出力カラー信号と墨信号に分解するとともに前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置
を提供するものである。
【0013】
またさらにこの発明は、
色分解された入力カラー画像信号を色変換する色変換部と、この色変換部から出力されたカラー信号を、墨信号と出力カラー信号に分解する墨入れ手段と、前記色変換部から出力されたカラー信号から黒文字領域を識別して黒識別信号を出力する識別部と、この識別部により識別された黒文字領域の識別情報と前記墨入れ手段から出力された出力カラー信号のいずれか一方に基づいて、墨信号または出力カラー信号をカラー画像として出力する出力手段を有するカラー画像処理装置において、
前記墨入れ手段は、
Iを、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号の墨入れ処理前カラー信号、
min(I)を、上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号の墨入れ処理前カラー信号中の最小値、
Kを、墨信号、
f(min(I))を、min(I)の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号に墨率を乗算するために用いる項、
I´を、墨入れ処理後のいずれか1つの色のカラー信号に対応する出力カラー信号、
g(min(I))を、min(I)の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について、上記f(min(I))により求められた墨率を補正した結果、とするとき、
K=f(min(I))、
A=I−g(min(I))、上記I´を求める際に用いる分子、
B=1−g(min(I))、上記I´を求める際に用いる分母、
I´=A÷B、ただし、A≠B(ただしI=1(1は信号最大値を示す)を除く)かつB≠0
により前記墨入れ前の入力カラー画像信号を出力カラー信号と墨信号に分解するとともに前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置
を提供するものである。
【0014】
さらにまたこの発明は、色分解されて入力された入力画像データを画像出力部における出力画像の出力に利用される入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する色変換部と、
この色変換部において色変換された上記入力画像データの個々の色に対応した色信号を、画像出力部における出力画像の出力に用いる墨成分と、墨成分を除いた墨入れ後の上記入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する墨入れ処理部と、
を有する画像処理装置において、
前記墨入れ処理部は、
αを、最大が100%となる墨率、
min(上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色)を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色のカラー信号の最小値を求める処理、
Kを、上記墨成分に対応する墨信号、
を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色のカラー信号から取り除くべき下色の程度を示す第1の下色除去変数、
を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色のカラー信号のうちの最大の濃度を示す値から取り除くべき下色の程度を示す第2の下色除去変数、とするとき、
Kを、α×min(上記1つの色のカラー信号に対応した色)、
墨成分を除いた墨入れ後色信号を、上記1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号−K 上記1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号のうちの最大の濃度−K による割り算
により求めることで、前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置を提供するものである。
【0015】
またさらにこの発明は、色分解されて入力された入力画像データを画像出力部における出力画像の出力に利用される入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する色変換部と、
この色変換部により色変換された上記個々の色に対応した色信号のレンジを、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色のカラー信号のうちの最大の濃度を示す第1の値よりも小さい第2の値に圧縮する第1のレンジ補正回路と、
この第1のレンジ補正回路において上記第2の値に圧縮された上記個々の色に対応した色信号を、画像出力部における出力画像の出力に用いる墨成分と、墨成分を除いた墨入れ後の上記入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する墨入れ処理部と、
前記墨入れ処理部から出力された伸長前墨信号と伸長前カラー信号の信号レンジを伸張する第2のレンジ補正手段と、
を有する画像処理装置において、
前記墨入れ処理部は、
αを、最大が100%となる墨率、
min(上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色)を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色のカラー信号の最小値を求める処理、
Kを、上記墨成分に対応する墨信号、
を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応したカラー信号を前記第1のレンジ補正回路により圧縮した値、あるいは前記第2のレンジ補正手段により前記墨入れ処理部から出力された伸長前墨信号と伸長前カラー信号を伸張した上記1つの色に対応した色のカラー信号から取り除くべき下色の程度を示す下色除去変数、とするとき、
Kを、α×min(上記1つの色のカラー信号に対応した色を前記第1のレンジ補正回路により圧縮した値)、
墨成分を除いた墨入れ後色信号を、「上記1つの色のカラー信号に対応した色を前記第1のレンジ補正回路により圧縮した値を示すカラー信号−K カラー信号のうちの最大の濃度−K
により求めることにより、前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置を提供するものである。
【0016】
さらにまたこの発明は、色分解されて入力された入力画像データを画像出力部における出力画像の出力に利用される入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する色変換部と、この色変換部とは独立に、入力画像データの個々の色に対応した第2の色信号を生成する色信号発生部と、前記色変換部において色変換された上記入力画像データの個々の色に対応した色信号または前記色信号発生部により生成された第2の色信号のいずれかに、画像出力部における出力画像の出力に用いる墨成分と、墨成分を除いた墨入れ後の上記入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する墨入れ処理部と、
を有する画像処理装置において、
前記墨入れ処理部は、
αを、最大が100%となる墨率、
min(上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色)を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色のカラー信号の最小値を求める処理、
Kを、上記墨成分に対応する墨信号、
を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色のカラー信号から取り除くべき下色の程度を示す第1の下色除去変数、
を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色のカラー信号のうちの最大の濃度を示す値から取り除くべき下色の程度を示す第2の下色除去変数、とするとき、
Kを、α×min(上記1つの色のカラー信号に対応した色)、
墨成分を除いた墨入れ後色信号を、上記1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号−K 上記1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号のうちの最大の濃度−K による割り算
により求めることで、前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置を提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いてこの発明の実施の形態である画像処理装置について詳細に説明する。
【0020】
図1は、この発明のカラー画像処理装置が組み込まれるデジタルカラー複写機(画像形成装置)の構成を示すブロック図である。
【0021】
このデジタルカラー複写機2は、原稿の画像情報をR(赤)、G(緑)およびB(青)に分解し、色成分毎に光電変換してRGB信号として出力するスキャナ(画像読取部)4、スキャナ4から出力されたRGB信号を、カラー複写機2の以下に説明するプリンタ部での画像形成に適したC(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)のCMY信号に変換する色変換部6、色変換部6により生成されたCMY信号からCMY信号中の黒成分を分離してC´,M´およびY´のそれぞれと黒成分K信号を生成する墨入れ処理部8および墨入れ処理部8からのC´,M´,Y´およびK信号を基に、カラー画像を出力するプリンタ部10からなる。なお、デジタルカラー複写機2は、図示しない制御部により、各部の動作が制御されることはいうまでもない。
【0022】
上述したデジタルカラー複写機2においては、スキャナ4により読み取られた(光電変換された)画像データすなわちRGB画像信号12は、色変換部6によりCMY信号14に変換され、次に墨入れ処理部8でC´,M´,Y´およびK信号16に変換されて、プリンタ部10での画像形成に用いられる。
【0023】
次に、墨入れ処理部8の墨入れ処理について説明する。なお、画像データは、「0」から「255」までの256値データとし、「0」を低濃度、「255」を高濃度として説明する。
【0024】
また、CMY信号からC´,M´,Y´およびK信号への変換においては、αを墨率(100%→1,0%→0)、min(C,M,Y)を各成分(C,M,Y)中の最小値、Kを墨信号量(図2のLUT(1)22に対応)、KおよびKを下色除去変数(図2のLUT(3)26、LUT(2)24に対応)として、
K =α×min(C,M,Y),
C´=(C−K)/(255−K),
M´=(M−K)/(255−K),および
Y´=(Y−K)/(255−K
(C− )≠(255− (255− )≠0
・・・[1]
の関係がある。なお、[1]式において、 および は、それぞれ独立に設定される。また、「(C− )≠(255− (255− )≠0」は、請求項1における「I´=A/B,A≠B,B≠0」示す。
【0025】
図2に示すように、墨入れ処理部8は、色変換部6からのCMY信号を、先に説明した通り、C´,M´,Y´およびK信号から、同CMY信号中の最小値を検出する最小値検出回路18を有する。
【0026】
最小値検出回路18により検出された最小値20は、第1のルックアップテーブル(LUT(1))22に対するアドレスであり、LUT(1)22により最小値20に対する墨入れ量Kを特定するために利用される。
【0027】
第2のルックアップテーブル(LUT(2))24は、最小値20をアドレスとして、C´,M´およびY´のそれぞれを求めるための分母のKを算出するもので、第3のルックアップテーブル(LUT(3))26は、C´,M´およびY´のそれぞれを求めるための分子のKを算出するものである。なお、第1ないし第3のルックアップテーブル22,24および26のそれぞれは、図3に示すように、最小値検出回路18により求められた最小値20の大きさが、最大値である「255」であった場合においてもC´,M´およびY´信号の大きさを一定の比率で減算するよう設定されている。
【0028】
以下、第2のルックアップテーブル24により求められたK(下色除去変数2)を用いて、減算器28により、[1]式の分母が求められ、第3のルックアップテーブル26により求められたK(下色除去変数1)を用いて、減算器30,32および34により、[1]式の分子が求められる。
【0029】
続いて、C,MおよびYのそれぞれに対応する除算器36,38および40により、下色除去されたC´,M´およびY´が求められる。
【0030】
この処理により、墨入れ処理の結果、黒以外の色の黒の比率が急激に変化することが防止できる。また、墨入れ処理の結果、墨入れ量が急峻に変化することがなく、墨入れ前が最大値でも墨入れ処理により墨入れ量(色材量)を減らすことができる。なお、図2から明らかなように、墨入れ量Kと下色除去信号(C´,M´,Y´)とを独立に設定でき、さらに下色除去信号の分子・分母の変数KとKを独立に設定できるので、色再現の良好な画像を得ることができる。
【0031】
比較のため、周知のGCR方式に同一条件を与えると、墨率が90%で、C,MおよびYのそれぞれが最大値の時、墨入れ後のC,MおよびYは、最大値のままでKが230となるが、CおよびMが最大でYが「250」の時、墨入れ後のY´は「212」となり、墨入れ前の変化量が「5」であるに対して「43」と9倍も変化して、疑似輪郭が発生する。このとき、CおよびMについては、信号値が変化しないため、トータル(4色材)の色材量が最大となるため、許容印字可能なトータル色材量を越えるため色材剥離が生じる。
【0032】
図4は、図1〜図3に示したカラー画像処理装置の別の実施の形態を説明する概略図である。なお、図1〜図3に示した構成に類似した構成には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0033】
図4に示されるように、デジタルカラー複写機102は、スキャナ4から出力されたRGB信号を、CMY信号に変換する色変換部6、色変換部6により生成されたCMY信号のレンジを所定の大きさに圧縮するレンジ補正回路(1)104、レンジ補正回路(1)104によりレンジが圧縮されたCMY信号中の黒成分を分離してC´,M´およびY´のそれぞれと黒成分K信号を生成する墨入れ処理部8、墨入れ処理部8により生成されたC´,M´,Y´およびK信号およびのレンジを伸張するレンジ補正回路(2)106およびレンジ補正回路(2)106で伸張されたC´,M´,Y´およびK信号を基にカラー画像を出力するプリンタ部10からなる。
【0034】
レンジ補正回路(1)104は、図5に示すように、「0」から「255」までの256値データの「255」で示されるC,MおよびY信号のそれぞれを、例えば「220」に圧縮するものであり、またレンジ補正回路(2)106は、図6に示すように、「220」の出力を「255」に伸張するものである。
【0035】
図8は、図4に示したカラー複写機102の墨入れ処理を説明するもので、図2を用いて先に説明したと同様に、CMY信号からC´,M´,Y´およびK信号への変換においては、αを墨率(100%→1,0%→0)、min(C,M,Y)を各成分(C,M,Y)中の最小値、およびKを下色除去量として、
K =α×min(C220,M220,Y220),
C´=(C220−K)/(255−K),
M´=(M220−K)/(255−K),および
Y´=(Y220−K)/(255−K
(255− )≠0 ・・・[2]
の関係がある。なお、C220,M220およびY220は、それぞれ、色変換部6を出力されたCMY信号がレンジ補正回路(1)104により、レンジの最大値が「220」に圧縮されている状態を示す。
【0036】
図8に示すように、墨入れ処理部8においては、色変換部6によりRGBからCMYに変換され、レンジ補正回路(1)104によりレンジ圧縮されたC220,M220およびY220信号108から最小値検出回路18により、それぞれの信号の最小値110が検出され、第1のルックアップテーブル(LUT(1))110により最小値112に対する墨入れ量Kを特定するために利用される。
【0037】
第2のルックアップテーブル(LUT(2))114は、最小値110をアドレスとして、C´,M´およびY´のそれぞれを求めるための分母のKを算出するものである。なお、第1および第2のルックアップテーブル112,114のそれぞれは、図7に示すように、最小値検出回路18により求められた最小値112の大きさを、「220」を最大値として、C´,M´およびY´信号の大きさを一定の比率で減算するよう設定されている。
【0038】
以下、第2のルックアップテーブル114により求められたKを用いて、減算器28により[2]式の分母が求められ、減算器30,32および34により、[2]式の分子が求められる。
【0039】
続いて、C,MおよびYのそれぞれに対応する除算器36,38および40により、(レンジ圧縮された状態の)C´,M´およびY´が求められる。以下、C´,M´およびY´116のそれぞれがレンジ補正回路(2)106により伸張されて、プリンタ部10へ出力される。
【0040】
このように、最小値が「255」であったとしても、レンジ補正により「220」として、Kについては「255」で処理し、C´,M´およびY´については、最大値を「255」よりも小さな数値に置き換えて墨入れ処理することで、自由度の高い墨入れ処理が可能となる。これにより、色再現が良好となる。
【0041】
図9は、図1〜図3に示したカラー画像処理装置のさらに別の実施の形態を説明する概略図である。なお、図1〜図3に示した構成に類似した構成には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0042】
図9に示されるように、デジタルカラー複写機202は、スキャナ4から出力されたRGB信号を所定の規則に従って変換するための色変換パラメータを生成する色変換パラメータ生成部204、スキャナ4からのRGB信号を色変換パラメータ生成部204により生成された色変換パラメータに従って変換してCMY信号に変換する色変換部206、色変換部206とは独立に任意のCMY信号を発生するCMY信号発生部208、色変換部206からのCMY信号とCMY信号発生部208から任意に発生されたCMY信号とを切り換える色信号切換部210、色信号切換部210を経由して供給される色変換部206もしくはCMY信号発生部208により任意に発生されたCMY信号中の黒成分を分離してC´,M´およびY´のそれぞれと黒成分K信号を生成する墨入れ処理部8、墨入れ処理部8により生成されたC´,M´,Y´およびK信号を基にカラー画像を出力するプリンタ部10からなる。
【0043】
色変換パラメータ生成部204は、CMY信号発生部208からのCMY信号212を墨入れ処理部8で処理してプリンタ部10から出力させたカラーパターン画像を、スキャナ4により読み取った入力RGB信号214とCMY信号発生部208により発生された出力CMY信号212を元に両信号の相関をとるためのパラメータ214を生成する。なお、パラメータの生成には、周知の最小二乗法が用いられる。
【0044】
色変換部206は、色変換パラメータ生成部204で生成されたパラメータに従って、入力RGB信号を色変換する。
【0045】
従って、スキャナ4により読み取られ、色変換部206に入力されたRGB信号は、色変換の際に、CMY信号発生部208で発生された任意のCMYデータと墨入れ後の信号により(スキャナ4の信号との相関を取る)、スキャナ4に固有の色再現性(読み取り系色再現性)やプリンタ部10に固有の色再現性(出力系色再現性)での墨入れの影響も含めて、色変換部206における色変換の特性が補償される。なお、墨入れ処理部206では、図2を用いて説明したと同様に、[1]式に従って、墨入れ処理される。
【0046】
このため、墨入れ処理の自由度が向上されているうえに、読み取り系色再現性と出力系色再現性との間の色ずれと墨入れの影響が除去されるので、良好な色再現が可能となる。
【0047】
図10は、図1〜図3に示したカラー画像処理装置のまたさらに別の実施の形態を説明する概略図である。なお、図1〜図3に示した構成に類似した構成には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0048】
図10に示すように、デジタル複写機302は、スキャナ4から出力されたRGB信号12をCMY信号に変換する色変換部6、色変換部6により生成されたCMY信号14から黒文字領域を識別して黒識別信号を出力する識別回路304、CMY信号中の黒成分を分離してC´,M´およびY´のそれぞれと黒成分K信号を生成する墨入れ処理部8、墨入れ処理部8により生成されたC´,M´,Y´およびK信号と識別回路304により識別された黒文字領域の識別情報を用いて、識別された黒文字を出力するか墨入れ処理部8から出力されたC´,M´およびY´信号を出力するかを定義する黒変換部306および黒変換部306から供給される画像信号を基に、カラー画像を出力するプリンタ部10からなる。
【0049】
識別回路304は、図11に示すように、D−FF(ダイレクトフリップフロップ)回路(1)308、D−FF(2)310およびD−FF(3)312とそれぞれに接続された減算器(1)〜(3)314,316および318により隣接画素との差分絶対値を算出し、それぞれにより求められた差分絶対値と文字閾値メモリ320に記憶されている文字閾値とを比較器(1)〜(3)322,324および326により比較して、「C」,「M」および「Y」のそれぞれが文字閾値を越えた場合に文字として識別し、D−FF(1)〜(3)308、310および312の出力のうちの「C」と「M」および「M」と「Y」のそれぞれの差分絶対値|C−M|と|M−Y|を減算器(4)328と減算器(5)330とにより求め、両出力を加算器332により加算した結果を、黒閾値メモリ334に記憶されている黒閾値データと比較器(4)336で比較し、先に比較器(1)〜(3)のそれぞれの出力とから文字でかつ黒色の画素を黒文字として「1」を、それ以外を「0」として出力するものである。
【0050】
黒変換部306は、図12に示すように、識別回路304からの識別信号が、「0」の場合、墨入れ処理部8から出力されたC´,M´およびY´信号をそのまま出力し、「1」の場合、墨信号以外は「0」とするものである。
【0051】
K信号は、ルックアップテーブルLUT(1)338とLUT(2)340により、非黒文字の場合にはLUT(1)338によりそのまま、黒文字の場合にはLUT(2)340により、図13に示すような強調特性が与えらて、プリンタ部10に出力される。
【0052】
このように、黒文字領域を強調して黒文字画質を向上することができる。
【0053】
図14ないし図18は、図1ないし図13を用いて説明したこの発明の実施の形態である墨入れ処理と従来の墨入れ処理とにより結果を示す概略図である。なお、ここでは、(無彩色の信号であり、C=M=Y)で、CMY信号の「C」を代表させて説明する。また、説明のため、全面非黒文字(LUT1)のみと、文字強調(LUT1+LUT2)の2段階に分けて説明している。
【0054】
図15に示されるように、図14のような画素値を有する画像データと識別信号とを用いてこの発明の実施の形態を用いた墨入れ処理を施すと、墨量と墨以外の他の色量のそれぞれを多く設定されるので、黒は、他の色も多く入るため濃く見える。また、墨(K)単独の場合であっても、色材量が多いため位置ずれの影響を受けにくい。
【0055】
一方、図16は、周知の墨入れ処理により得られた結果であるが、黒画像の近傍の色をK(墨)に変換しないため、文字として強調した領域とその隣接画素との間の濃度差が大きくなり、「C」と「K」に相互に逆向きに位置ずれが生じた場合には、隣接画素の濃度が著しく低下して、隣が白く抜けたようになり画像となり、画質がすることが認められる。
【0056】
また、図17のように、単純に、下色除去量を増加して、K(墨)量を増加させた場合には、無彩色では色版がないので位置ずれの影響は受けにくくなるが、墨(K)1色のみによる画像形成となるため、画像濃度が低いように感じられるとともにノイズ等の影響を受けやすく濃淡が生じる問題がある。
【0057】
なお、図15に示したこの発明の実施の形態の墨入れ処理によっても、単純に色量および黒量を増大した場合には、色材剥離を起こすことがあるため、図示しない色材総量LUTを用意し、図18に示すように、内部処理の信号値と画像形成によって実際に供給される色材量との相関を求めた墨テーブルを用いることで、色材剥離のない安定な出力画像が得られる。
【0058】
図19は、図18に示した色材総量LUTを形成するための手順を説明する概略図である。
【0059】
図19に示されるように、[1]式で用いた最小値の関数として墨入れ処理を実行する場合、Tを墨入れ処理後の4色分の色材量(色材総量)とし、C,MおよびYのうちの2色が最大量となり、他の1色の色材量が変動する場合の墨テーブルを求めることで、色材剥離を防止できる。
【0060】
詳細には、データ値が256で「0」から「255」の範囲を取ることから、「i=255」およびK(墨)以外の2色(ここでは、CおよびMとする)についても「255」に設定する(STP1)。
【0061】
次に、KおよびYを「i」とし、「k=0」を定義し(STP2)、「k=k20」を定義する(STP3)。
【0062】
続いて、kが「i」より大きければ、「k=i」を定義し(STP4)、次に「C´=255(C−k)/(255−k)」,
「M´=255(M−k)/(255−k)」および
「Y´=255(Y−k)/(255−k)」
により、プリンタ部10に供給すべき色材量信号を求める(STP5)。
【0063】
以下、T=T[K]+T[C´]+T[M´]+T[Y´]を求める。なお、T[K],T[C´],T[M´]およびT[Y´]は、各信号値に対する色材量であり、Toは、各色材量の総和である(STP6)。
【0064】
次に、「T」が予め決められている許容色材量よりも大きな場合に、「k=k+1」および「sw=0」を定義し、「T」が予め決められている許容色材量に達していない場合には、「sw=1」,「LUT(1)[i]=K」,「LUT(2)[i]=k」および「LUT(3)[i]=k」をそれぞれ定義する(STP7)。
【0065】
続いて、「sw」が「0」か「1」かを判断し(STP8)、「sw」が「0」である場合には、ステップSTP3ないしSTP7を繰り返す(STP8−Yes)。一方、「sw」が「1」である場合には(STP8−No)、「i=i−1」を求め(STP9)、「i」が負の数になるまで(STP10−No)、ステップSTP2ないしステップ9を繰り返す(STP10)。
【0066】
ステップSTP10で、「i<0」に達すると(STP10−Yes)、全ての墨テーブル値に対して色材剥離を生じない墨入れ処理を可能とする墨入れ量が求められる。
【0067】
なお、図18および図19では、墨率を100%の例を説明したが、黒文字との境界の濃度が問題となる領域は高濃度部だけであるから、図20に示すように墨(K)の量を高濃度部に限って多くするようLUTを設定すれば、低濃度部において墨量が多くなる減少を防止できる。
【0068】
なお、本例では、GCR(Gray Component Replacement)方式を元に説明したが、高濃度無彩色近傍の黒及び色のバランスや色材の最大印字量を考慮した墨入れであればこれに限定されるものではない。
【0069】
また、上述したさまざまな実施の形態においては、C,MおよびYを例に説明したが色材はこれに限定されるものではない。
【0070】
さらに、黒領域抽出方法についても、上述したさまざまな実施の形態から限定を受けるものではなく、DTP等のように画像作成時にあらかじめ分かっている情報を用いてもよい。
【0071】
またさらに、上述したさまざまな実施の形態において、黒変換によりCMY等の色信号を完全に0としたが、黒領域を際立たせる表現方法であれば、何ら限定されるものではない。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明の画像処理装置においては、墨入れ処理に自由度を持たせるので墨入れ前の色材が最大色材量の時も、墨入れ処理により色材量を減らすことができる。
【0073】
また、墨入れ処理の前後で信号レンジを可変にするので基本的な墨入れ処理の式を操作することなく、墨入れ処理に自由度を持たせることができるので墨入れ前の色材が最大色材量の時も、墨入れ処理により色材量を減らすことができる。
【0074】
さらに、墨入れ処理に自由度を持たせ、自由度をもたせたカラーパッチを出力・入力して色変換テーブルを作成するので、墨入れ処理前の色材が最大色材量の時も、墨入れ処理により色材量を減らすことができ良好な色再現を得ることができる。
【0075】
またさらに、墨入れ処理の前後で信号レンジを可変にしてカラーパッチを出力・入力して色変換テーブルを作成するので、基本的な墨入れ処理の式を操作することなく、墨入れ前の色材が最大色材量の時も墨入れ処理により色材量を減らすことができ良好な色再現を得ることができる。
【0076】
さらにまた、実際に印字で使用される最大色材量を規定するよう墨入れ処理を行うので、内部の画像処理は色材量を考慮せずに行え、印刷時に色材が剥離することを防ぐことができる。
【0077】
また、実際に印字で使用される最大色材量を規定するよう墨入れ処理を行い、無彩色高濃度部は墨信号を優先的に多くするので内部の画像処理は色材量を考慮せずに行え、印刷時には色材が剥離することを防ぐことができるのみならず、位置ずれによる画質劣化を低減することができる。
【0078】
さらに、実際に印字で使用される最大色材量を規定するよう墨入れ処理を行い、無彩色高濃度部は墨信号を優先的に多くし、黒のみで印字したい領域は墨一色に変換するので、内部の画像処理は色材量を考慮せずに行え、印刷時には色材が剥離することを防ぎ、黒単色で印字したい領域の画質を向上し、位置ズレによる画質劣化を低減することができる。
【0079】
またさらに、実際に印字で使用される最大色材量を規定するよう墨入れ処理を行い、墨入れ処理を行ったカラーパッチを出力・入力して色変換テーブルを作成するので、内部の画像処理は色材量を考慮せずに行え、印刷時に色材が剥離することを妨げ、良好な色再現を得ることができる。
【0080】
さらにまた、実際に印字で使用される最大色材料を規定して、無彩色高濃度部は黒信号を優先的に多くするよう墨入れ処理を行い、墨入れを行ったカラーパッチを出力・入力して色変換テーブルを作成し、通常動作時は、黒単色で出力する領域を抽出して墨一色に変換するので、内部の画像処理は色材量を考慮せずに行え、印刷時には色材が剥離することを防ぎ、黒単色で印字したい領域の画質を向上し、位置ズレによる画質劣化を低減し、良好な色再現を得ることができる。
【0081】
このように、この発明のカラー画像処理装置においては、墨入れ方式に自由度を持たせることで、GCR式の問題点であった最大印字時に色材量を減らすことができる。
【0082】
また、墨入れ処理によらず無彩色高濃度部の色材量を最大色材量を考慮しながら、黒を優先的に多くし残りを他の色材に割り振ることでプリンタなどで各色の位置すれが起こっても、劣化を目立たなくさせることができ、黒以外の色材も多くいれることでノイズなどにも影響されにくい色再現を得ることができる。
【0083】
さらに、この発明によれば墨入れ処理した結果を元に色変換テーブルを作成することで、色再現性を保ちながら墨入れ処理を比較的自由に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態であるカラー画像処理装置の概略ブロック図。
【図2】図1に示した画像処理装置における墨入れ処理部を説明する概略図。
【図3】図2に示した墨入れ処理部で用いられるルックアップテーブルのデータの一例を説明する概略図。
【図4】図1に示した画像処理装置の別の実施の形態を説明する概略ブロック図。
【図5】図4に示した画像処理装置におけるレンジ圧縮の例を説明する概略図。
【図6】図4に示した画像処理装置における墨入れ処理部の例を説明する概略図。
【図7】図4に示した画像処理装置において用いられるルックアップテーブルのデータの例を説明する概略図。
【図8】図4に示した画像処理装置におけるレンジ伸張の例を説明する概略図。
【図9】図1に示した画像処理装置のさらに別の実施の形態を説明する概略ブロック図。
【図10】図1に示した画像処理装置のまたさらに別の実施の形態を説明する概略ブロック図。
【図11】図10に示した画像処理装置における墨入れ処理部を説明する概略図。
【図12】図10に示した画像処理装置の黒変換部の例を説明する概略図。
【図13】図10に示した画像処理装置の黒変換部で用いられるルックアップテーブルのデータの例を説明する概略図。
【図14】図1ないし図13に示した墨入れ処理により得られる強調の特性を説明するための基本となる画素値および識別信号を示す概略図。
【図15】図14に示した画素値および識別信号を用いて図1ないし図13に示す墨入れ処理を施して得られる強調画像と位置ずれの状態を説明する概略図。
【図16】図14に示した画素値および識別信号を用いて周知の墨入れ処理を施した結果を説明する概略図。
【図17】図14に示した画素値および識別信号を用いて黒(K)の量を増大する墨入れ処理を施した結果を説明する概略図。
【図18】図15に示した墨入れ処理における実色材量の補正の例を説明する概略図。
【図19】図18に示した実色材量の補正のための補正量を求めるための手順を説明するフローチャート。
【図20】図18に示した実色材量を高濃度部に限って増大させる例を説明する概略図。
【符号の説明】
2・・・画像形成装置、
4・・・スキャナ、
6・・・色変換部、
8・・・墨入れ処理部、
10・・・プリンタ部、
18・・・最小値検出回路、
22・・・ルックアップテーブル(LUT(1))、
24・・・ルックアップテーブル(LUT(2))、
26・・・ルックアップテーブル(LUT(3))、
28・・・減算器、
30・・・減算器、
32・・・減算器、
34・・・減算器、
36・・・除算器、
38・・・除算器、
40・・・除算器。

Claims (8)

  1. 複数に色分解された入力カラー画像信号を、墨信号と出力カラー信号に分解する墨入れ手段と、カラーと黒の色材を用いて、上記墨信号と上記出力カラー信号をカラー画像として出力する出力手段を有するカラー画像処理装置において、
    前記墨入れ手段は、
    Iを、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号、
    min(I)を、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号中の最小値、
    Kを、墨信号、
    I´を、本願を用いて求められる墨入れ後のいずれか1つの色のカラー信号に対応する出力カラー信号、
    g(min(I))を、min(I)の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号に墨率を乗算するために用いる項、
    h(I)を、Iの関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について上記I´を求める際の分子を求めるために用いる項、
    i(I)を、Iの関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号の最大濃度を示す項、
    j(g(min(I)))を、g(min(I))の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について上記I´を求める際の分子を求めるための第1の下色除去変数、および、
    k(g(min()))を、g(min(I))の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について上記I´を求める際の分母を求めるための第2の下色除去変数、とするとき、
    K=f(min(I))、
    A=h(I)−j(g(min(I)))、上記I´を求める際に用いる分子、
    B=i(I)−k(g(min(I)))、上記I´を求める際に用いる分母、
    I´=A÷B、ただし、A≠B(ただしI=1(1は信号最大値を示す)を除く)かつB≠0
    により前記入力されたカラー画像信号を前記出力カラー信号と墨信号に分解するとともに前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 複数に色分解された入力カラー画像信号の信号レンジを圧縮する第1のレンジ補正手段とこの第1のレンジ補正手段によりレンジが圧縮されたカラー信号を、伸長前墨信号と伸長前カラー信号に分解する墨入れ手段と、前記墨入れ手段から出力された伸長前墨信号と伸長前カラー信号の信号レンジを伸張する第2のレンジ補正手段と、前記第2のレンジ補正手段により伸長された伸長後出力カラー信号と伸長後墨信号をカラー画像として出力する出力手段を有するカラー画像処理装置において、
    前記墨入れ手段は、
    Iを、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号、
    min(I)を、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号中の最小値、
    Kを、墨信号、
    f(min(I))を、min(I)の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号に墨率を乗算するために用いる項、
    I´を、本願を用いて求められる墨入れ後のいずれか1つの色のカラー信号に対応する出力カラー信号、
    g(min(I))を、min(I)の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について、上記f(min(I))により求められた墨率を補正する項、
    k(g(min()))を、g(min(I))の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について、上記f(min(I))により求められた墨率を補正した結果、とするとき、
    K=f(min(I))、
    A=I−kg(min(I))、上記I´を求める際に用いる分子、
    B=1−kg(min(I))、上記I´を求める際に用いる分母、
    I´=A÷B、ただし、A≠B(ただしI=1(1は信号最大値を示す)を除く)かつB≠0
    により前記入力されたカラー画像信号を前記伸長前カラー信号と伸長前墨信号に分解するとともに前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置。
  3. 通常動作時には色変換部から直接または間接的に供給される信号を選択出力し、色変換テーブル作成時には前記色変換部とは独立に設けられ、入力画像データの個々の色に対応した第2の色信号を生成する色信号生成部により生成された第2の色信号を選択出力し、選択出力された信号を墨入れ手段に直接または間接的に供給する色信号切り替え手段と、カラーと黒の色材を用いて、前記墨入れ手段から出力された上記出力カラー信号と上記墨信号をカラー画像として出力する出力手段と、前記出力手段で出力された画像データから色データを抽出する色データ抽出手段と、前記色データ抽出手段により抽出された色データと前記色信号生成部により生成された第2の色信号のいずれかに基づいて、前記色変換前の色座標系から前記色変換後の座標系への変換関係を表す情報を生成する色変換情報生成手段と、
    を有するカラー画像処理装置において、
    前記墨入れ手段は、
    Iを、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号、
    min(I)を、上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号中の最小値、
    Kを、墨信号、
    αを、f(min(I))または定数、すなわち上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色の入力されたカラー信号に適用される墨率、
    I´を、本願を用いて求められる墨入れ後のいずれか1つの色のカラー信号に対応する出力カラー信号、
    k2を、下色除去量(ただし、min(I)以下)、
    g(min(I))を、min(I)の関数、すなわち上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号において、上記f(min(I))により求められた墨率を補正する項、
    g(I)を、上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号、もしくは上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号と独立に上記任意に設定されたカラー信号のいずれか1つのうちの一方のカラー信号を入力カラー信号として用いる項、
    h(k2)を、k2の関数、すなわち上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について上記I´を求める際の分子及び分母を求めるための下色除去変数、
    i(I)を、Iの関数、すなわち上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号の最大濃度を示す項、
    j(k2)を、k2の関数、すなわち上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について上記I´を求める際の分子及び分母を求めるための下色除去変数を乗じた項、とするとき、
    K=α×min(I)、
    A=g(I)−h(k2)、上記I´を求める際に用いる分子、
    B=i(I)−j(k2)、上記I´を求める際に用いる分母、
    I´=A÷B、ただし、A≠B(ただしI=1(1は信号最大値を示す)を除く)かつB≠0
    により前記入力されたカラー画像信号を前記出力カラー信号と墨信号に分解するとともに前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置。
  4. 色分解された入力カラー画像信号を色変換する色変換部と、この色変換部から出力されたカラー信号を、墨信号と出力カラー信号に分解する墨入れ手段と、前記色変換部から出力されたカラー信号から黒文字領域を識別して黒識別信号を出力する識別部と、この識別部により識別された黒文字領域の識別情報と前記墨入れ手段から出力された出力カラー信号のいずれか一方に基づいて、墨信号または出力カラー信号をカラー画像として出力する出力手段を有するカラー画像処理装置において、
    前記墨入れ手段は、
    Iを、入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号の墨入れ処理前カラー信号、
    min(I)を、上記入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号の墨入れ処理前カラー信号中の最小値、
    Kを、墨信号、
    f(min(I))を、min(I)の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号に墨率を乗算するために用いる項、
    I´を、墨入れ処理後のいずれか1つの色のカラー信号に対応する出力カラー信号、
    g(min(I))を、min(I)の関数、すなわち入力されたカラー信号のうちのいずれか1つの色のカラー信号について、上記f(min(I))により求められた墨率を補正した結果、とするとき、
    K=f(min(I))、
    A=I−g(min(I))、上記I´を求める際に用いる分子、
    B=1−g(min(I))、上記I´を求める際に用いる分母、
    I´=A÷B、ただし、A≠B(ただしI=1(1は信号最大値を示す)を除く)かつB≠0
    により前記墨入れ前の入力カラー画像信号を出力カラー信号と墨信号に分解するとともに前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置。
  5. 色分解されて入力された入力画像データを画像出力部における出力画像の出力に利用される入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する色変換部と、
    この色変換部において色変換された上記入力画像データの個々の色に対応した色信号を、画像出力部における出力画像の出力に用いる墨成分と、墨成分を除いた墨入れ後の上記入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する墨入れ処理部と、
    を有する画像処理装置において、
    前記墨入れ処理部は、
    αを、最大が100%となる墨率、
    min(上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色)を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色のカラー信号の最小値を求める処理、
    Kを、上記墨成分に対応する墨信号、
    を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色のカラー信号から取り除くべき下色の程度を示す第1の下色除去変数、
    を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色のカラー信号のうちの最大の濃度を示す値から取り除くべき下色の程度を示す第2の下色除去変数、とするとき、
    Kを、α×min(上記1つの色のカラー信号に対応した色)、
    墨成分を除いた墨入れ後色信号を、「上記1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号−K」を「上記1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号のうちの最大の濃度−K」による割り算
    により求めることで、前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置。
  6. 色分解されて入力された入力画像データを画像出力部における出力画像の出力に利用される入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する色変換部と、
    この色変換部により色変換された上記個々の色に対応した色信号のレンジを、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色のカラー信号のうちの最大の濃度を示す第1の値よりも小さい第2の値に圧縮する第1のレンジ補正回路と、
    この第1のレンジ補正回路において上記第2の値に圧縮された上記個々の色に対応した色信号を、画像出力部における出力画像の出力に用いる墨成分と、墨成分を除いた墨入れ後の上記入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する墨入れ処理部と、
    前記墨入れ処理部から出力された伸長前墨信号と伸長前カラー信号の信号レンジを伸張する第2のレンジ補正手段と、
    を有する画像処理装置において、
    前記墨入れ処理部は、
    αを、最大が100%となる墨率、
    min(上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色)を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色のカラー信号の最小値を求める処理、
    Kを、上記墨成分に対応する墨信号、
    を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応したカラー信号を前記第1のレンジ補正回路により圧縮した値、あるいは前記第2のレンジ補正手段により前記墨入れ処理部から出力された伸長前墨信号と伸長前カラー信号を伸張した上記1つの色に対応した色のカラー信号から取り除くべき下色の程度を示す下色除去変数、とするとき、
    Kを、α×min(上記1つの色のカラー信号に対応した色を前記第1のレンジ補正回路により圧縮した値)、
    墨成分を除いた墨入れ後色信号を、「上記1つの色のカラー信号に対応した色を前記第1のレンジ補正回路により圧縮した値を示すカラー信号−K」/「カラー信号のうちの最大の濃度−K
    により求めることにより、前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置。
  7. 色分解されて入力された入力画像データを画像出力部における出力画像の出力に利用される入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する色変換部と、この色変換部とは独立に、入力画像データの個々の色に対応した第2の色信号を生成する色信号発生部と、前記色変換部において色変換された上記入力画像データの個々の色に対応した色信号または前記色信号発生部により生成された第2の色信号のいずれかに、画像出力部における出力画像の出力に用いる墨成分と、墨成分を除いた墨入れ後の上記入力画像データの個々の色に対応した色信号に変換する墨入れ処理部と、
    を有する画像処理装置において、
    前記墨入れ処理部は、
    αを、最大が100%となる墨率、
    min(上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色)を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色のカラー信号の最小値を求める処理、
    Kを、上記墨成分に対応する墨信号、
    を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色に対応した色のカラー信号から取り除くべき下色の程度を示す第1の下色除去変数、
    を、入力画像データを前記色変換部により色変換した結果である上記入力画像データの個々の色の1つの色のカラー信号のうちの最大の濃度を示す値から取り除くべき下色の程度を示す第2の下色除去変数、とするとき、
    Kを、α×min(上記1つの色のカラー信号に対応した色)、
    墨成分を除いた墨入れ後色信号を、「上記1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号−K」を「上記1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号のうちの最大の濃度−K」による割り算
    により求めることで、前記墨信号と前記出力カラー信号を制御して前記カラー画像に用いる前記出力カラー信号の一部を前記墨信号に置き換えることを特徴とするカラー画像処理装置。
  8. 前記墨入れ処理部は、
    KおよびYを「i」とし、「k=0」を定義し、
    「k=k+20」を定義し、
    が「i」より大きければ、「k=i」を定義し、
    墨成分を除いた墨入れ後色信号を、「上記1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号−K」を「上記1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号のうちの最大の濃度−K」による割り算により上記1つの色のカラー信号に対応した色の色材量信号を求め、
    墨成分を除いた墨入れ後色信号を、「残り2つの色のうちの1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号−K」を「上記残り2つの色のうちの1つの色のカラー信号に対応した色のカラー信号のうちの最大の濃度−K」による割り算により上記残り2つの色のうちの1つの色のカラー信号に対応した色の色材量信号を求め、
    墨成分を除いた墨入れ後色信号を、「他の2つの色とは異なる色のカラー信号に対応した色のカラー信号−K」を「上記他の2つの色とは異なる色のカラー信号に対応した色のカラー信号のうちの最大の濃度−K」により割り算して、他の2つの色とは異なる色の色材量信号を求め、
    各色材量の総和を求め、
    求められた色材量の総和が許容色材量を超えないよう、墨入れ量を設定することを特徴とする請求項5または7記載のカラー画像処理装置。
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