JP4093138B2 - 画像形成用色データ生成方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラー画像形成装置において、形成すべきカラー画像を表すC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)からなる3色の色データを、墨データを含む4色の色データに変換することにより、カラー画像形成用の色データを生成する画像形成用色データ生成方法及び装置に関する。
従来、プリンタや複写機等のカラー画像形成装置では、記録紙にカラー画像を形成する際に、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(墨)からなる4色のインクやトナーを用いるのが一般的である。
このため、この種のカラー画像形成装置においては、例えば、コンピュータやスキャナ等からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色の色データからなる画像データが入力されると、この画像データを、まず、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色のデータからなる画像データに変換し、更に、この3色の色データの重なり合う部分の一部若しくは全部をK(墨)データに変換することにより、カラー画像形成用の4色のデータを生成するようにしている。
そして、このために、この種のカラー画像形成装置には、例えば、図5に示すように、C1(シアン)、M1(マゼンタ)、Y1(イエロー)の色データの内の最小値を墨データKとして選択する選択部22と、C1(シアン)、M1(マゼンタ)、Y1(イエロー)の各色データから墨データKを減算することで各色データC1、M1、Y1を補正する減算器23とを備え、選択部22から出力される墨データKと減算器23にて補正された色データC2、M2、Y2とをカラー画像形成用の色データとして出力する、画像形成用色データ生成装置21が設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。
尚、この生成されたC2、M2、Y2、Kの各色データは、カラー画像の形成に使用する各色のインク若しくはトナーの量を決定するのに用いられる。
特開平4−281668号公報(第3−4頁、第1図)
しかしながら、特許文献1のカラー画像形成装置においては、画像の主体色の変化に係らず、C1(シアン)、M1(マゼンタ)、Y1(イエロー)の3色のデータ値の最小値によって、墨データKを決定しているため、画像の主体色によっては、墨色の発現が強すぎて画像が汚く見えたり、墨色の発現が弱すぎて画像のコントラストを十分に再現できなくなったりし、画像の再現性や品位を損なうという問題があった。
例えば、画像の主体色が肌色などの淡色系の場合には、墨色が目立ちすぎて画像が汚く見えたり、画像の主体色が青色などの濃色系の場合には、墨色が隠れてしまい画像コントラストが十分に再現できなくなったりし易いという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、カラー画像形成装置において、カラー画像の主体色が変わっても、墨色の発現が強すぎて画像が汚く見えたり、墨色の発現が弱すぎて画像のコントラストを十分に再現できなくなったりすることなく、高品位な画像を形成できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、カラー画像形成装置において、形成すべきカラー画像を表すC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)からなる3色の色データを、墨データを含む4色の色データに変換することにより、カラー画像形成用の色データを生成する画像形成用色データ生成方法に関するものである。
そして、本発明方法では、C、M、Yの色データがそれぞれ対応付けられる墨データ変換特性を持つ墨データ生成テーブルを用意しておき、3色の色データを比較して最小データ値を抽出し、その抽出された最小データ値を持つ色データに対応付けられている墨データ生成テーブルを選択し、その選択した墨データ生成テーブルと最小データ値とを用いて、墨データを生成する。上述した墨データ生成テーブルには、最小データ値を持つ色データがC(シアン)またはM(マゼンタ)の色データの場合に選択され、色データの最小値が、第1の所定値以下の場合に、墨データを生成しないように構成された第1テーブルと、最小データ値を持つ色データがY(イエロー)の色データの場合に選択され、色データの最小値が、第1の所定値よりも小さい第2の所定値以下の場合に、墨データを生成しないように構成された第2テーブルと、が含まれている。
この結果、本発明方法によれば、墨データを生成するのに用いるテーブルとして、カラー画像の主体色に合った墨データ生成テーブルを選択できることになり、カラー画像の主体色が変わっても、墨色の発現が強すぎて画像が汚く見えたり、墨色の発現が弱すぎて画像のコントラストを十分に再現できなくなったりすることなく、再現性が良好で高品位な画像を形成できるという作用効果が得られる。
つまり、3色の色データの中で、最小データ値の色データを除く2色の色データがカラー画像の主体色となるので、最小データ値を持つ色データに対応付けられている墨データ生成テーブルを、主体色に応じて、墨データKの出力を求め、画像のコントラストや品位を調整できるように設定しておけば、最小データ値を持つ色データに対応付けられている墨データ生成テーブルを選択することによって、カラー画像の主体色に合った墨データ生成テーブルを選択できる。
また、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色の色データの最小値が所定値以下において、墨データを生成すると、墨色の発現が非常にきつく感じられ、画像全体の色相感が大きく損なう。
そのため、本発明の画像形成用色データ生成方法によれば、色データの最小値が第1の所定値以下においては墨データを生成しない第1テーブルを構成することにより、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色の色データの最小値が第1の所定値以下に至っても、カラー画像全体の色相感を損なうことが無く高品位なカラー画像を形成できるという作用効果が得られる。更に、色データの最小値が第2の所定値以下においては墨データを生成しない第2テーブルを構成することにより、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)3色いずれかの色データの最小値が、第1の所定値又は第2の所定値に至っても、カラー画像全体の色相感を損なうことが無く、高品位なカラー画像を形成できるという作用効果が得られる。
なお、C(シアン)の色データが最小値のときは、画像の主体色としてY(イエロー)とM(マゼンタ)が多く現れ、色データの第1の所定値以下で墨データを生成すると画像が汚く感じられ、色相感を損なう。
そのため、本発明の画像形成用色データ生成方法において、墨データを生成しない第1の所定値を有する第1テ−ブルを、C(シアン)の色データが最小値であるときに選択されるように設定することによって、Y(イエロー)とM(マゼンタ)が多いカラー画像の際、第1の所定値以下で墨データを生成しないので、画像が汚くならず色相感を損なうことが無く、高品位な画像を形成できるという作用効果が得られる。
また、Y(イエロー)の色データが最小値のときは、画像の主体色としてC(シアン)とM(マゼンタ)として現れる。C(シアン)とM(マゼンタ)が多いカラー画像においても、色相が淡色となると、色データが第2の所定値以下で墨データを生成すると画像が汚く感じられ、色相感を損なう。
そのため、本発明の画像形成用色データ生成方法において、墨データを生成しない第2の所定値を有する第2テ−ブルを、Y(イエロー)の色データが最小値であるときに選択されるように設定することによって、C(シアン)とM(マゼンタ)が多いカラー画像の際、第2の所定値以下で墨データを生成しないので、画像が汚くならず色相感を損なうことがなく、高品位な画像を形成できるという作用効果が得られる。
また、C(シアン)とM(マゼンタ)が多いカラー画像は、Y(イエロー)とM(マゼンタ)が多いカラー画像に比べて、墨色が目立たないので、墨データを生成しない第2の所定値は第1の所定値以下より小さく設定し、比較的色データの小さい範囲まで墨データを生成することによって、カラー画像のコントラストを向上させることができとともに濃度を制御する幅を広げることができる。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成用色データ生成方法において、前記3色の色データから、前記生成した墨データを減算することで、前記3色の色データを補正することを特徴とする。
請求項2に記載の画像形成用色データ生成方法によれば、生成された墨データの量をC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色のデータから減算するので、記録媒体に印字されるインクの総量を適量に制御し、記録媒体にベタつきの無い画像を形成できるという作用効果が得られる。
次に、請求項3に記載の発明は、カラー画像形成装置に設けられ、形成すべきカラー画像を表すC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)からなる3色の色データを、墨データを含む4色の色データに変換することにより、カラー画像形成用の色データを生成する画像形成用色データ生成装置に関するものである。
そして、この装置には、C、M、Yの各色データがそれぞれ対応付けられる墨データ変換特性を持つ墨データ生成テーブルが記憶されたテーブル記憶手段と、前記3色の色データを比較して最小データ値を抽出する最小データ抽出手段と、該墨データ生成テーブルの中から、該最小データ抽出手段にて選択された最小データ値を持つ色データに対応付けられている墨データ生成テーブルを選択するテーブル選択手段と、該テーブル選択手段にて選択された墨データ生成テーブルと、前記最小データ抽出手段にて抽出された最小データ値とを用いて前記墨データを生成する墨データ生成手段とが備えられている。上述した墨データ生成テーブルには、最小データ値を持つ色データがC(シアン)またはM(マゼンタ)の色データの場合に選択され、色データの最小値が、第1の所定値以下の場合に、墨データを生成しないように構成された第1テーブルと、最小データ値を持つ色データがY(イエロー)の色データの場合に選択され、色データの最小値が、第1の所定値よりも小さい第2の所定値以下の場合に、墨データを生成しないように構成された第2テーブルと、が含まれている。
従って、この請求項3に記載の画像形成用色データ生成装置によれば、請求項1に記載の画像形成用色データ生成方法と同様の作用効果を有し、カラー画像の主体色が変わっても、墨色の発現が強すぎて画像が汚く見えたり、墨色の発現が弱すぎて画像のコントラストを十分に再現できなくなったりすることなく、再現性が良好で高品位な画像を形成できるという作用効果が得られる。また、色データの最小値が第1の所定値以下に至っても、カラー画像全体の色相感を損なうことが無く高品位なカラー画像を形成できるという作用効果が得られる。さらに、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)3色いずれかの色データの最小値が、第1の所定値又は第2の所定値に至っても、カラー画像全体の色相感を損なうことが無く、高品位なカラー画像を形成できるという作用効果が得られる。
次に、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成用色データ生成装置において、前記3色の色データから、前記墨データ生成手段にて生成された墨データを減算することで、前記3色の色データを補正する色データ補正手段を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の画像形成用色データ生成装置によれば、請求項2に記載の画像形成用色データ生成方法と同様の作用効果を有し、生成された墨データの分をC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)3色のデータから減算するので、記録媒体に印字されるインクの総量を適量に制御し、記録媒体にベタつきの無い画像を形成できるという作用効果が得られる。
本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、本発明が適用された実施例の画像形成用色データ生成装置の全体構成を表す図である。
本実施例の画像形成用データ生成装置は、プリンタや複写機等のカラー画像形成装置に設けられて、パーソナルコンピュータやスキャナ等から入力されるR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色の色データからなる画像データを、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(墨)からなる4色の画像形成用色データに変換して出力するためのものである。
図1に示すように、本実施例の画像形成用データ生成装置は、カラー画像を表すR、G、Bの画素データを、予め設定されたルックアップテ−ブル(LUT)を用いて、各色の補色関係にあるC1(シアン)、M1(マゼンタ)、Y1(イエロー)の3色のデータに
変換する変換部1と、C1、M1、Y1からなる3色の色データを、C2(シアン)、M2(マゼンタ)、Y2(イエロー)と墨データK1の4色の色データに変換するUCR(Under Coior Rejection)処理部2と、UCR処理部2で生成された4色の色データC2、M2、Y2、K1を、夫々、輝度値や反射濃度値などの画像特性を調整して記録媒体に印刷するための色データC3(シアン)、M3(マゼンタ)、Y3(イエロー)、K2(墨)に変換する記録γテーブル3とから構成されている。
そして、C3、M3、Y3、墨データK2の4色データにもとづいて、4色のインク量が記録媒体へ吐出されカラー画像が形成される。
次に、UCR処理部2の構成及び動作を図2、図3を用いて説明する。
図3に示すように、UCR処理部2は、変換部1から入力される各色データC1、M1、Y1に基づき墨データKを各々生成するための3種類の墨データ生成テーブル(KCγテーブル、KMγテーブル、KYγテ−ブル)が予め記憶されたテーブル記憶手段としての記憶部12を備える。
そして、UCR処理部2では、選択部11が、変換部1から入力される各色データC1、M1、Y1の3つの色データを比較して最小データ値k(k=min(C1,M1,Y1)を抽出し、その抽出した最小データ値をもつ色データkが色データC1であれば(k=C1)、墨データK1の生成に用いるテーブルとしてKCγテーブルを選択し、抽出した最小データ値kが色データM1であれば(k=M1)、墨データK1の生成に用いるテーブルとしてKMγテーブルを選択し、抽出した最小データ値kが色データY1であれば(k=Y1)、墨データK1の生成に用いるテーブルとしてKYγテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、墨データK1を生成する。
また、UCR処理部2には、変換部1から入力された各色データC1、M1、Y1から墨データK1を夫々減じることで、各色データC1、M1、Y1を補正する、色データ補正手段としての補正部13が備えられている。そして、この補正部13による補正後の色データC2(C1−K1)、M2(M1−K1)、Y2(Y1−K1)と、3種類の墨データ生成テーブル(KCγテーブル、KMγテーブル、KYγテーブル)の何れかを用いて生成した墨データK1とを、記録γテーブル3に出力する。
尚、図3はUCR処理部2の機能ブロックを表しており、図3に示した各部の内、記憶部12はROM、RAM等のメモリにて構成され、選択部11及び補正部13は、マイクロコンピュータ若しくは専用のロジック回路が実行する演算処理によって実現される。
そこで、次に、この選択部11及び補正部13としての機能を実現するためにマイクロコンピュータ等で実行される演算処理の処理手順を、図2に示すフローチャートに沿って説明する。
図2に示すように、UCR処理部2では、まず、S11(Sはステップを表す)にて、変換部1から、当該装置が組み込まれた画像形成装置にて形成すべきカラー画像の色データC1、M1、Y1を読み込む。そして、続くS12では、その読み込んだ各色データC1、M1、Y1を比較して最小データ値kを抽出して、その抽出した最小データ値kに対応する色データC1、M1又はY1を、墨データ生成テーブル選択用のパラメータとして選択する、最小データ値選択手段としての処理を実行する。
次に、S13では、S12で選択したパラメータ(C1、M1、又はY1)に対応した変換テーブル(KCγテーブル、KMγテーブル、又はKYγテーブル)を、墨データ生成用テーブルとして選択し、その選択した墨データ生成用テーブルとこれに対応した色データ(C1、M1、又はY1)とを用いて、墨データK1を算出する、テーブル選択手段及び墨データ生成手段としての処理を実行する。
こうして、S13にて、墨データK1が生成されると、今度はS14に移行し、変換部
1から入力された各色データC1、M1、Y1から墨データK1を夫々減じることで、各色データC1、M1、Y1を補正した色データC2、M2、Y2を算出する、補正部13(換言すれば、色データ補正手段)としての処理を実行する。
そして、最後に、S15において、S14にて算出した色データC2、M2、Y2と、
S13にて算出した墨データK1とを、記録γテーブル3に出力し、当該処理を一旦終了する。
次に、記憶部12に記憶された墨データ生成テーブルについて図4を用いて説明する。
図4において、(a)に示すKCγテーブルは、最小データ値がC1(シアン)のときに選択される墨データ生成テーブルの変換特性図、(b)に示すKMγテーブルは、最小データ値がM1(マゼンタ)のときに選択される墨データ生成テーブルの変換特性図、(c)に示すKYγテ−ブルは最小データ値がY1(イエロー)のときに選択される墨データ生成テーブルの変換特性図である。尚、図4に示す各テーブルにおいて、横軸の入力データは、変換対象となる色データを表し、縦軸の出力データは、変換後の墨データK1を表している。また、これら各データの値は、夫々、256階調の色値を表している。
図4に示すように、KCγテーブル、KMγテーブル、KYγテーブルは、入力データ(色データの最小データ値)が256階調にしたがって大きくなる程、出力データ(墨データK1)のデータ値が大きくなり、しかも、該色データのデータ値が大きい終端部付近では墨データのデータ値の変化率が小さくなるように表されている。
そして、KCγテーブルは、入力データである色データC1が第1の所定値P以下の場合に、墨データK1を生成しないように設定され、KYγテーブルは、入力データである色データY1が第1の所定値Pよりも小さい第2の所定値Q以下の場合に、墨データK1を生成しないように設定されている。
尚、本実施例において、KCγテーブルは、本発明の第1テーブルに相当し、KYγテーブルは、本発明の第2テーブルに相当する。また、KMγテーブルにおいて、図では、所定値Sが、第1の所定値Pと第2の所定値Qの中間の入力データになるように表しているが、記録媒体の種類や求められる画像によっては、第1の所定値Pに近づけたり、第2の所定値Qに近づけたり、さらには、P又はQの何れかに一致させたりできる。
また、KCγテーブル、KMγテーブル、KYγテーブルからなる3つの墨データ生成テーブルは、墨データK1を生成しない所定値P、Q、Sから入力データの大きくなる領域においては、それぞれ、入力データに対して出力される出力データを示す曲線が異なるものとし、カラー画像の主体色に応じて、墨データK1の出力値を求め、画像のコントラストや品位を調整できるように設定されている。
さらに、所定値P、Q、Sから色データの入力データが大きくなる領域にあって、比較的色データの小さい範囲は、墨データK1の値によって画像の品位が影響されるので、各曲線を主体色に応じて、墨デ−タK1が効果的に現れるように設定し、入力データが大きい終端部に近い領域では、C1(シアン)、M1(マゼンタ)Y1(イエロー)等の3色のインク量が多くなるので、総インク量を制御するように設定している。
即ち、図4(a)、(b)、(c)において入力データが255に近い場合でも出力データは200以下になるように設定することで、階調性を残しながら墨データK1のインク量を減らし、記録媒体上に吐出されたインクの乾燥を速めるようにしている。
以上のように構成された本実施例の画像形成用色データ生成装置によれば、カラー画像の主体色に合った墨データ生成テーブルを選択でき、カラー画像の主体色が変わっても、墨色の発現が強すぎて画像が汚く見えたり、墨色の発現が弱すぎて画像のコントラストを十分に再現できなくなったりすることなく、再現性が良好で高品位な画像を形成できる。
また、記録媒体に印字されるインクの総量が適量に制御され、記録媒体にベタつきの無い画像が形成される。
また、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色の色データが小さく淡色になっても、カラー画像が汚くなったり色相感を損なったりすることが無く高品位なカラー画像を形成できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施例では、墨データ生成テーブルとして、図4に示す変換特性を有する3種類のテーブルを選択的に用いるものとして説明したが、これら各テーブルの変換特性は、図4に示した特性に制約されるものでは無く、墨色の発現が強すぎて画像が汚く見えたり、墨色の発現が弱すぎて画像のコントラストを十分に再現できなくなったりすることのないように、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色データに対応付けられているなら良い。
また、墨データ生成テーブルとしては、必ずしも、上記実施例のように3種類の色データ全てに対応したものを用意する必要はなく、例えば、KCγテーブルとKYγテーブルとの二つを用意し、最小データ値がM1(マゼンダ)である場合には、KMγテーブルの代わりに、KCγテーブルとKYγテーブルのうち一方を予め選択して用いるようにしても良い。
実施例の画像形成用色データ生成装置の全体構成を表すブロック図である。 UCR2の動作を表すフローチャートである。 UCR2の動作を表す機能ブロック図である。 墨(K)データ生成テーブルを表す説明図である。 従来の画像形成用色データ生成装置の構成を表すブロック図である。
符号の説明
1…変換部、2…UCR処理部、3…記録γテーブル、11…選択部、12…記憶部、13…補正部、21…画像形成用色データ生成装置、22…選択部、23…減算器。

Claims (4)

  1. カラー画像形成装置において、形成すべきカラー画像を表すC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)からなる3色の色データを、墨データを含む4色の色データに変換することにより、カラー画像形成用の色データを生成する画像形成用色データ生成方法であって、
    前記3色の色データがそれぞれ対応付けられる墨データ変換特性を持つ墨データ生成テーブルを用意しておき、
    前記3色の色データを比較して最小データ値を抽出し、
    該抽出された最小データ値を持つ色データに対応付けられている墨データ生成テーブルを選択し、
    該選択した墨データ生成テーブルと前記最小データ値とを用いて、前記墨データを生成し、
    前記墨データ生成テーブルには、最小データ値を持つ色データがC(シアン)またはM(マゼンタ)の色データの場合に選択され、色データの最小値が、第1の所定値以下の場合に、墨データを生成しないように構成された第1テーブルと、最小データ値を持つ色データがY(イエロー)の色データの場合に選択され、色データの最小値が、前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値以下の場合に、墨データを生成しないように構成された第2テーブルと、が含まれることを特徴とする画像形成用色データ生成方法。
  2. 前記3色の色データから、前記生成した墨データを減算することで、前記3色の色データを補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成用色データ生成方法。
  3. カラー画像形成装置に設けられ、形成すべきカラー画像を表すC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)からなる3色の色データを、墨データを含む4色の色データに変換することにより、カラー画像形成用の色データを生成する画像形成用色データ生成装置であって、
    前記3色の色データがそれぞれ対応付けられる墨データ変換特性を持つ墨データ生成テーブルが記憶されたテーブル記憶手段と、
    前記3色の色データを比較して最小データ値を抽出する最小データ抽出手段と、
    該墨データ生成テーブルの中から、該最小データ抽出手段にて該抽出された最小データ値を持つ色データに対応付けられている墨データ生成テーブルを選択するテーブル選択手段と、
    該テーブル選択手段にて選択された墨データ生成テーブルと、前記最小データ抽出手段にて抽出された最小データ値とを用いて前記墨データを生成する墨データ生成手段と、を備え、
    前記墨データ生成テーブルには、最小データ値を持つ色データがC(シアン)またはM(マゼンタ)の色データの場合に選択され、色データの最小値が、第1の所定値以下の場合に、墨データを生成しないように構成された第1テーブルと、最小データ値を持つ色データがY(イエロー)の色データの場合に選択され、色データの最小値が、前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値以下の場合に、墨データを生成しないように構成された第2テーブルと、が含まれる
    ことを特徴とする画像形成用色データ生成装置。
  4. 前記3色の色データから、前記墨データ生成手段にて生成された墨データを減算することで、前記3色の色データを補正する色データ補正手段、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成用色データ生成装置。
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