JP7076268B2 - 画像処理装置、画像処理方法および記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理ログラムおよび記録媒体に関し、より詳細には、モノクロコピー・モノクロスキャン出力において、原稿の黒色以外の色の文字を目立つようにモノクロ変換して出力する画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体に関する。
近年、カラー印刷またはカラースキャンに対応するプリンタ・複写機またはスキャナ等の画像処理装置が普及しているが、コストの節約やデータ量の抑制のため、カラー画像を取得してもそのまま出力せず、モノクロ変換してからモノクロ出力する場合も多い。
このようなカラー画像をモノクロ出力する画像処理に係る発明としては、文字部および/または図形部を含むカラー画像を出力装置にモノクロ出力して印刷物を得る際、周囲と比べて色相が異なる文字部および/または図形部を検出し、検出された文字部および/または図形部に対して強調処理を行うことにより、周囲と異なる色の文字部、図形部を確認できるようにするカラー画像処理方法の発明が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、文字部分と文字部分以外を分離し、文字部分の色を判別し、黒文字以外の色文字を装飾する発明も開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2002-252773公報 特開2008-244619公報
しかしながら、これら色文字を強調または装飾する従来の方法は、カラー画像データから色文字部分を抽出して強調または装飾した場合、黒文字との差異が強調されて読みやすくなるかもしれないが、色文字のフォントの種類やサイズが黒文字とほとんど同じ場合、黒文字との区別が付かないことがある。
それゆえ、原稿作成の際に黒文字より目立たせるはずであった色文字が、周囲の黒文字と同化してしまい、目立たなくなってしまうことがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、カラー画像のモノクロ出力において、色文字を目立つように出力することができる画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体を提供する。
(1)本発明は、カラー画像データを取得する画像データ取得部と、前記カラー画像データの文字画像領域を黒色の黒文字画像領域および黒色以外の色の色文字画像領域に分離する領域判別部と、前記カラー画像データの画像に予め定められた画像処理を行う画像処理部とを備え、前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画像濃度が変化するエッジ領域を抽出し、前記エッジ領域を含む前記色文字画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する処理を行うことを特徴とする画像処理装置を提供するものである。
また、本発明は、前記画像処理装置と、前記画像処理装置によって処理された画像データに基づき、画像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置を提供するものである。
また、本発明は、カラー画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記カラー画像データの画像領域を黒色の黒文字画像領域および黒色以外の色の色文字画像領域に分離する領域判別ステップと、前記カラー画像データの画像に予め定められた画像処理を行う画像処理ステップとを有し、前記画像処理ステップは、前記色文字画像領域の画像濃度が変化するエッジ領域を抽出し、前記エッジ領域を含む前記色文字画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する処理を行うことを特徴とする画像処理方法を提供するものである。
また、本発明は、画像処理装置のプロセッサに、カラー画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記カラー画像データの画像領域を黒色の黒文字画像領域および黒色以外の色の色文字画像領域に分離する領域判別ステップと、前記カラー画像データの画像に予め定められた画像処理を行う画像処理ステップとを実行させる画像処理プログラムであって、前記画像処理ステップにおいて、前記色文字画像領域の画像濃度が変化するエッジ領域を抽出し、前記エッジ領域を含む前記色文字画像領域の画素を黒文字画像領域の画素より強調する処理を行うことを特徴とする画像処理プログラムを提供するものである。
また、本発明は、画像処理装置のプロセッサに、カラー画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記カラー画像データの画像領域を黒色の黒文字画像領域および黒色以外の色の色文字画像領域に分離する領域判別ステップと、前記カラー画像データの画像に予め定められた画像処理を行う画像処理ステップとを実行させる画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記画像処理ステップにおいて、前記色文字画像領域の画像濃度が変化するエッジ領域を抽出し、前記エッジ領域を含む前記色文字画像領域の画素を黒文字画像領域の画素より強調する処理を行うことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
本発明において、「画像処理装置」は、画像データ取得部によって取得されたカラー画像データをモノクロ画像データに変換する画像処理を行う装置である。
「画像データ取得部」は、原稿を読み取ることによってカラー画像データを生成するスキャナ等の画像読取機能を有する部分である。
また、ネットワークやUSB等を介してカラー画像データを取得するものであってもよい。
「画像形成装置」は、スキャナを備えた複合機など、画像データを取得する画像データ取得機能および当該画像データに基づき画像を形成する画像形成機能を有する装置である。
「色文字画像領域の画像濃度が変化するエッジ領域」は、文字部分および当該色文字部分の境界(エッジ)領域において、画像濃度が周囲の下地領域の画像濃度まで変化する領域で、かつ有彩画素(彩度が所定値以上の画素)の領域である。
本発明の「画像データ取得部」は、カラー画像入力部11によって実現され、また、本発明の「領域判別部」は、領域分離処理部1204によって実現され、また、本発明の「画像処理部」は、色文字階調補正部1208によって実現され、また、本発明の「画像処理部」は、カラー画像処理部12によって実現される。
本発明によれば、画像濃度が変化するエッジ領域を含む色文字画像領域の画素を黒文字画像領域の画素より強調する処理を行うことにより、カラー画像のモノクロ出力において、色文字を目立つように出力することができる画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体を実現できる。
さらに、本発明の好ましい態様について説明する。
(2)本発明による画像処理装置において、前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して階調補正を行う階調補正部を備え、前記階調補正部は、予め定められた濃度変換関係に基づき、前記エッジ領域を含む色文字画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より濃くする補正を行うものであってもよい。
「階調補正」は、画像の濃淡を変化させる補正である。
「予め定められた濃度変換関係」は、8ビットのグレースケール信号の場合、図7に示すように、0(白)~255(黒)の濃度範囲において、色文字画像領域の画素の画像濃度を入力値INから出力値OUTに濃くなるように変換する変換関係である。
なお、一律に予め定められた濃度値(例えば、0(白)など)に変換する変換式であってもよい。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、所定の濃度変換関係に基づき、エッジ領域を含む色文字画像領域の画素を黒文字画像領域の画素よりも濃くなる補正を行うことにより、色文字を目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
(3)本発明による画像処理装置において、前記画像処理部は、前記階調補正部により階調補正された画像に対して、空間フィルタ処理を行う空間フィルタ処理部をさらに備え、前記空間フィルタ処理部は、前記階調補正により補正された前記色文字画像領域の画素を強調する処理を行うものであってもよい。
「空間フィルタ処理」は、注目画素および当該注目画素の周囲の画素の濃度に重み付けをし、積和演算あるいは非線形演算によって、注目画素の値を出力する処理である。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、階調補正により色文字画像領域のエッジ領域の画素を黒文字画像領域の画素より濃くする補正を行った後、さらに空間フィルタ処理により当該階調補正された色文字画像領域を強調する補正を行うことにより、色文字を目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
(4)本発明による画像処理装置において、前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して第1の階調補正を行う第1階調補正部と、前記空間フィルタ処理部により空間フィルタ処理された画像に対して、前記第1の階調補正部とは異なる第2の階調補正を行う第2階調補正部とを備え、前記空間フィルタ処理部は、前記第1階調補正部により補正された前記色文字画像領域の画素を強調する処理を行い、前記第2階調補正部は、予め定められた濃度変換関係に基づき、前記空間フィルタ処理が行われた前記エッジ領域を含む色文字画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より濃くする補正を行うものであってもよい。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、1回目の階調補正および空間フィルタ処理に続く2回目の階調補正により、所定の濃度変換関係に基づき、エッジ領域を含む色文字画像領域の画素を黒文字画像領域の画素より濃くし、強調する補正を行うことにより、色文字を目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
(5)本発明による画像処理装置において、前記領域判定部は、前記色文字画像領域を予め定められた濃度基準に基づき、高濃度画像領域および低濃度画像領域に分離し、前記エッジ領域を含む前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する処理を行うものであってもよい。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、色文字画像領域を高濃度画像領域および低濃度画像領域に分離した後、エッジ領域を含む色文字画像領域の低濃度画像領域の画素を黒文字画像領域の画素より濃くする処理を行うことにより、色文字を目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
(6)本発明による画像処理装置において、前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して階調補正を行う階調補正部を備え、前記階調補正部は、予め定められた濃度変換関係に基づき、前記エッジ領域を含む前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素よりも濃くする補正を行うものであってもよい。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、所定の濃度変換関係に基づき、エッジ領域を含む色文字画像領域の低濃度画像領域の画素を黒文字画像領域の画素より濃くする処理を行うことにより、色文字を目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
(7)本発明による画像処理装置において、前記画像処理部は、前記階調補正部により階調補正された画像に対して、空間フィルタ処理を行う空間フィルタ処理部をさらに備え、前記空間フィルタ処理部は、前記階調補正により補正された前記色文字画像領域の画素を強調する処理を行うものであってもよい。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、階調補正によりエッジ領域を含む色文字画像領域の低濃度画像領域を黒文字画像領域より濃くする補正を行った後、空間フィルタ処理により当該階調補正された色文字画像領域を強調する補正を行うことにより、色文字を目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
(8)本発明による画像処理装置において、前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して第1の階調補正を行う第1階調補正部と、前記空間フィルタ処理部により空間フィルタ処理された画像に対して、前記第1の階調補正部とは異なる第2の階調補正を行う第2階調補正部とを備え、前記空間フィルタ処理部は、前記第1階調補正部により補正された前記色文字画像領域の画素を強調する処理を行い、前記第2階調補正部は、前記空間フィルタ処理が行われた前記エッジ領域を含む前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素よりも濃くする補正を行うものであってもよい。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、1回目の階調補正および空間フィルタ処理に続く2回目の階調補正により、所定の濃度変換関係に基づき、エッジ領域を含む色文字画像領域の低濃度画像領域の画素を黒文字画像領域の画素より濃くし、強調する補正を行うことにより、色文字を目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
(9)本発明による画像処理装置において、前記画像処理部は、前記色文字画像領域の前記高濃度画像領域の画素を白色にする補正を行うものであってもよい。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、色文字画像領域を高濃度画像領域および低濃度画像領域に分離した後、当該低濃度画像領域の画素を白色にする処理を行うことにより、色文字を白抜き文字で目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
(10)本発明による画像処理装置において、前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して階調補正を行う階調補正部を備え、前記階調補正部は、予め定められた濃度変換関係に基づき、前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素より淡くする補正を行うものであってもよい。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、色文字画像領域を高濃度画像領域および低濃度画像領域に分離した後、所定の濃度変換関係に基づき、色文字画像領域の低濃度画像領域の画素よりも淡くする処理を行うことにより、色文字を縁どり文字で目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
(11)本発明による画像処理装置において、前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して第1の階調補正を行う第1階調補正部と、前記空間フィルタ処理部により空間フィルタ処理された画像に対して、前記第1の階調補正部とは異なる第2の階調補正を行う第2階調補正部とを備え、前記第2階調補正部は、前記空間フィルタ処理された前記高濃度画像領域の画素を白色にするか、または予め定められた濃度変換関係に基づき、前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素より淡くする補正を行うものであってもよい。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、1回目の階調補正および空間フィルタ処理に続く2回目の階調補正により色文字画像領域の高濃度画像領域の画素を白色にするか、または所定の濃度変換関係に基づき、色文字画像領域の低濃度画像領域の画素よりも淡くする処理を行うことにより、色文字を白抜き文字または縁どり文字で目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
(12)本発明による画像処理装置において、操作者の指示を受け付ける入力操作部をさらに備え、前記画像処理部は、前記入力操作部から受け付けた操作者の指示に基づき、前記エッジ領域を含む前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する補正を行う第1の強調処理と、前記色文字画像領域の前記高濃度画像領域の画素を白色にするか、または予め定められた濃度変換関係に基づき、前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素より淡くする補正を行う第2の強調処理との2つの処理を切り替えるものであってもよい。
このようにすれば、カラー画像のモノクロ出力において、操作者の指示に基づき、エッジ領域を含む色文字画像領域の画素を黒文字画像領域の画素より強調する処理を行うか、あるいは、白抜き文字または縁どり文字に処理するか、いずれの処理を行うかを切り替え可能にすることにより、色文字を目立つように出力することができる画像処理装置を実現できる。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。 図1の画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 図1のカラー画像処理部による画像処理の流れを示すフローチャートである。 図1の領域分離処理部による領域分離処理の流れを示すフローチャートである。 図1の領域分離処理部による領域分離処理のうち、カラー判定処理の流れを示すフローチャートである。 図1の色文字階調補正部による階調補正の流れを示すフローチャートである。 図1の色文字階調補正部による階調補正の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態1に係る画像形成装置における入力画像のグレースケール変換および階調補正の一実施例である。 本発明の実施形態1に係る画像形成装置の空間フィルタ処理部による空間フィルタ処理の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態2に係る画像形成装置の領域分離処理部による領域分離処理のうち、色文字画像領域の濃度分離処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る画像形成装置の色文字階調補正部による階調補正の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態2に係る画像形成装置における入力画像の領域分離処理、グレースケール変換および階調補正の一実施例である。 本発明の実施形態3に係る画像形成装置の色文字階調補正部による階調補正の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る画像形成装置の色文字階調補正部による階調補正の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態3に係る画像形成装置における入力画像の領域分離処理、グレースケール変換および階調補正(白抜き処理)の一実施例である。 本発明の実施形態4に係る画像形成装置における入力画像の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態5に係る画像形成装置における入力画像の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態6に係る画像読取装置の概略構成を示すブロック図である。 図18のカラー画像処理部による画像処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を用いて本発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、本発明を限定するものと解されるべきではない。
〔実施形態1〕
<本発明の実施形態1に係る画像形成装置1の概略構成>
図1~図3に基づき、本発明の実施形態1に係る画像形成装置1について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置1の外観を示す斜視図である。また、図2は、図1の画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。また、図3は、図1のカラー画像処理部12による画像処理の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置1は、カラー画像データを生成して、モノクロ画像を形成することのできる装置であり、図示しないCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)を備えており、画像形成装置1が行う各種処理は、CPU又はDSPによって制御される。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置1(例えば、デジタルカラー複写機)は、カラー画像入力部11(画像読取部)、カラー画像処理部12(画像処理装置)、カラー画像出力部13(画像形成部)および各種操作を行うための操作パネル14を備える。
カラー画像入力部11で原稿を読み取ることにより得られたRGB(R:赤、G:緑、B:青)のアナログ信号の画像データは、カラー画像処理部12へ出力され、カラー画像処理部12で所定の処理が行われ、CMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:黒)のデジタルカラー信号としてカラー画像出力部13へ出力される。
カラー画像入力部11は、例えば、CCD(Charged Coupled Device)を備えたスキャナであり、原稿画像からの反射光像をRGBのアナログ信号として読み取り、読み取ったRGB信号をカラー画像処理部12へ出力する部分である。
また、カラー画像入力部11は、USBに格納された画像データや、有線または無線ネットワークを通じて外部の機器から画像データを取得するものであってもよい。
カラー画像処理部12は、カラー画像入力部11で読み取られた原稿画像の画像データを処理し、カラー画像出力部13に出力する部分である。
カラー画像出力部13は、カラー画像処理部12から入力された原稿画像の画像データを、例えば記録紙上に出力する電子写真方式やインクジェット方式などを用いた画像形成部である。
また、カラー画像出力部13は、画像形成部に限られず、ディスプレイ等の表示部であってもよい。
この場合、画像形成装置1は、画像表示装置となる。
操作パネル14は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示部と設定ボタンなどより構成され、操作パネル14より入力された情報に基づいてカラー画像入力部11、カラー画像処理部12、カラー画像出力部13の動作が制御される。
カラー画像処理部12は、A/D(アナログ/デジタル)変換部1201、シェーディング補正部1202、入力階調補正部1203、領域分離処理部1204、色補正部1205、黒生成下色除去部1206、グレースケール変換部1207、色文字階調補正部1208、カラー/モノクロ出力選択部1209、空間フィルタ処理部1210、出力階調補正部1211、階調再現処理部1212を備え、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などにより構成される。
以下、カラー画像処理部12の各構成について説明する。
A/D変換部1201は、カラー画像入力部11から入力されたRGB信号を、例えば、10ビットのデジタル信号に変換し(図3のステップS101参照)、変換後のRGB信号をシェーディング補正部1202へ出力する部分である。
シェーディング補正部1202は、A/D変換部1201から入力されたRGB信号に対して、カラー画像入力部11の照明系、結像系、撮像系などで生じた各種の歪みを取り除く補正処理を行う(図3のステップS102参照)とともに8ビットの画像データで出力する部分である。
ただし、10ビットの画像データから8ビットの画像データへの変換は後述の入力階調補正部1203で行ってもよい。また、シェーディング補正部1202は、カラーバランスの調整を行い、調整後のRGB信号を入力階調補正部1203へ出力する。
入力階調補正部1203は、シェーディング補正部1202から入力されたRGB信号に対して、下地濃度の除去およびコントラストの調整等の画質調整処理を行う部分である(図3のステップS103参照)。
なお、本実施形態の入力階調補正部1203は、原稿種別判別信号が示す原稿種別に応じた処理をRGB信号に対して行う。
また、入力階調補正部1203は、処理後のRGB信号を領域分離処理部1204へ出力する。
領域分離処理部1204は、入力階調補正部1203から入力された補正後のRGB信号に基づいて、入力された画像中の各画素を、例えば、文字画像領域、網点領域、写真領域、その他領域などのいずれかに分離する部分である(図3のステップS104参照)。
また、領域分離処理部1204は、これらがカラーなのかモノクロなのかのカラー判定を行う。
また、領域分離処理部1204は、分離結果に基づき、各画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、色補正部1205、黒生成下色除去部1206、色文字階調補正部1208、空間フィルタ処理部1210および階調再現処理部1212へ出力する。
また、領域分離処理部1204は、入力階調補正部1203から入力されたRGB信号をそのまま後段の色補正部1205、グレースケール変換部1207へ出力する。
なお、領域分離処理部1204が行う具体的な処理の内容については後述する。
色補正部1205は、領域分離処理部1204から入力されたRGB信号をCMYの色空間に変換し、カラー画像出力部13の特性に合わせて色補正を行い、補正後のCMY信号を黒生成下色除去部1206へ出力する部分である。
具体的には、色補正部1205は、色再現の忠実化のために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りをCMY信号から取り除く処理を行う。
黒生成下色除去部1206は、色補正部1205から入力されたCMY信号に対して、CMY信号から黒色(K)信号を生成する黒生成処理と、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する処理とを行う部分である。
この結果、CMY3色のデジタル信号は、CMYK4色のデジタル信号(以下、CMYK信号という)に変換される。
また、黒生成下色除去部1206は、CMY信号を変換したCMYK信号をカラー/モノクロ出力選択部1209へ出力する。
黒生成下色除去部1206が行う黒生成処理の一例として、スケルトンブラックによる黒生成を行う方法が用いられる。
この方法では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるデータをC,M,Y、出力されるデータをC´,M´,Y´,K´、UCR(Under Color Removal )率をα(0<α<1)とすると、黒生成下色除去処理により出力されるデータはそれぞれ、下記の式で表される。
K´=f(min(C,M,Y))
C´=C-αK´
M´=M-αK´
Y´=Y-αK´
ここで、UCR率α(0<α<1)とは、CMYが重なっている部分をKに置き換えてCMYをどの程度削減するかを示すものである。
上記の式では、CMYの各信号強度の内の最も小さい信号強度に応じてK信号が生成されることを示している。
グレースケール変換部1207は、領域分離処理部1204から入力されたRGB信号をグレースケール信号に変換する部分である。(図3のステップS105参照)
ここで、グレースケール信号への変換は、下記の式で表わされる。
Gray=0.299R+0.587G+0.114B
なお、このグレースケール信号は、8ビット信号で、黒が0、白が255となるので、下記の式で表されるように反転させてK信号とし、このK信号をカラー/モノクロ出力選択部1209へ出力する。
K=255-Gray
色文字階調補正部1208は、色文字画像領域に対してグレースケール変換部1207から入力されたK信号の階調補正を行い(図3のステップS106参照)、カラー/モノクロ出力選択部1209へ出力する部分である。
カラー/モノクロ出力選択部1209は、操作パネル14において操作者がカラーコピーを選択したのであれば黒生成下色除去部1206からのCMYK信号を出力し、操作パネル14において操作者がモノクロコピーを選択したのであればグレースケール変換部1207からのK信号を出力する部分である。
空間フィルタ処理部1210は、黒生成下色除去部1206から入力されたCMYK信号の画像データに対して、デジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行う部分である(図3のステップS107参照)。
図9は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置1の空間フィルタ処理部1210による空間フィルタ処理の一例を示す説明図である。
注目画素値に図9の中央の値の5を掛け、注目画素の左右上下の画素値に図9の中央から対応する左右上下に位置する値の-1を掛け、それらの積和が出力画素値となるように空間フィルタ処理を行う。
このように空間フィルタ処理を行うことにより、中央の画素の強調処理が可能になる。
これにより、画像データの空間周波数特性が補正され、カラー画像出力部13における出力画像のぼやけ又は粒状性劣化を防止する。
例えば、領域分離処理部1204にて文字画像領域に分離された領域に対しては、空間フィルタ処理部1210は、特に黒文字又は色文字の再現性を高めるために、高周波成分の強調量が大きいフィルタを用いて鮮鋭強調処理を行う。
また、領域分離処理部1204にて網点領域に分離された領域に対しては、空間フィルタ処理部1210は、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理を施す。
空間フィルタ処理部1210は、処理後のCMYK信号を出力階調補正部1211へ出力する。
なお、モノクロコピーが選択されている場合は、出力階調補正部1211へK信号を出力するだけでも構わない。
出力階調補正部1211は、空間フィルタ処理部1210から入力されたCMYK信号に対して、カラー画像出力部13の特性値に基づく出力階調補正処理を行い(図3のステップS108参照)、出力階調補正処理後のCMYK信号を階調再現処理部1212へ出力する部分である。
なお、モノクロコピーが選択されている場合は、階調再現処理部1212へK信号を出力するだけでも構わない。
階調再現処理部1212は、出力階調補正部1211から入力されたCMYK信号の画像データに対して、中間調処理を行う部分である。
例えば、領域分離処理部1204にて文字画像領域に分離された領域に対して、階調再現処理部1212は、特に黒文字又は色文字の再現性を高めるため、カラー画像出力部13における高周波成分の再現に適した高解像度のスクリーンによる二値化処理又は多値化処理を行う。
なお、モノクロコピーが選択されている場合は、カラー画像出力部13にK信号を処理・出力するだけでも構わない。
また、領域分離処理部1204にて網点領域に分離された領域に対して、階調再現処理部1212は、最終的に画像を画素に分離して、それぞれの階調を再現できるように階調再現処理(中間調生成)を行う(図3のステップS109参照)。
さらに、領域分離処理部1204にて写真領域(印画紙写真)に分離された領域に対して、階調再現処理部1212は、カラー画像出力部13における階調再現性を重視したスクリーンによる二値化処理又は多値化処理を行う。
なお、階調再現処理部1212は、網点領域に分離された領域と写真領域(印画紙写真)に分離された領域に対して、同じスクリーンによる二値化処理又は多値化処理を行っても構わない。
また、領域分離処理部1204にて網点領域に分離された領域に対して、空間フィルタ処理部1210がローパス・フィルタ処理を施すのは、原稿画像の網点による一定の周期的な特性を持った画像データと、ディザ処理のような周期的な処理との間で発生するモアレを抑制するためである。
従って、階調再現処理部1212が誤差拡散処理を行う場合、即ち、階調再現処理部1212がディザ処理のような周期的な処理を行わない場合、空間フィルタ処理部1210はローパス・フィルタ処理を行う必要がない。なお、このとき、空間フィルタ処理部1210は、鮮鋭強調処理を行ってもよい。
カラー画像処理部12は、階調再現処理部1212で処理された画像データ(CMYK信号)を記憶部(図示せず)に一旦記憶し、画像形成をする所定のタイミングで記憶部に記憶した画像データを読み出し、読み出した画像データをカラー画像出力部13へ出力する。
本実施形態のカラー画像処理部12は、カラー画像入力部11が原稿から読み取った画像データに対して、領域分離処理部1204にて分離された領域毎に、各領域の種類に応じた画像処理を行う。これにより、より高画質な複写原稿が得られる。
<領域分離処理>
次に、領域分離処理部1204による本実施形態の領域分離処理について説明する。
領域分離処理部1204が行う領域分離処理としては、例えば、特開2002-232708号公報に開示された方法を用いることができる。
この処理は、注目画素を含むn×m画素からなるブロック(例えば、15×15画素)毎に、それぞれのブロックにおける最小濃度値(最小画素値)及び最大濃度値(最大画素値)の差分である最大濃度差と、隣接する画素の濃度差の絶対値の総和である総和濃度繁雑度とを算出し、予め定められた複数の閾値と比較することにより、下地領域・印画紙(写真)領域と、文字画像領域・網点領域とに分離する処理である。
なお、以下の条件により、注目画素が下地領域、写真領域、文字画像領域又は網点領域のいずれの領域に含まれる画素であるかを判定することができる。
(1)下地領域の濃度分布は、通常、濃度変化が少ないので、最大濃度差及び総和濃度繁雑度はともに非常に小さい値となる。
(2)写真領域の濃度分布は、滑らかに濃度変化するので、最大濃度差及び総和濃度繁雑度はともに小さい値となるが、下地領域の場合よりは多少大きい値となる。
(3)網点領域の濃度分布は、最大濃度差は網点の種類によりさまざまであるが、網点の数だけ濃度変化が存在するので、最大濃度差に対する総和濃度繁雑度の割合が大きくなる。よって、総和濃度繁雑度が、最大濃度差と文字・網点判定用の閾値(上記複数の閾値の1つ)との積よりも大きい場合には、注目画素が網点領域に含まれる画素であると判別することが可能である。
(4)文字画像領域の濃度分布は、最大濃度差が大きくなり、それに伴い総和濃度繁雑度も大きくなるが、網点領域よりも濃度変化が少ないので、網点領域よりも総和濃度繁雑度は小さくなる。よって、総和濃度繁雑度が、最大濃度差と文字・網点判定用の閾値との積よりも小さい場合には、注目画素が文字画像領域に含まれる画素であると判別することが可能である。
次に、図4~図8に基づき、領域分離処理部1204による具体的な処理内容について説明する。
図4は、図1の領域分離処理部1204による領域分離処理の流れを示すフローチャートである。また、図5は、図1の領域分離処理部1204による領域分離処理のうち、カラー判定処理の流れを示すフローチャートである。また、図6は、図1の色文字階調補正部1208による階調補正の流れを示すフローチャートである。
(1)図4のステップS1において、領域分離処理部1204は、注目画素を含むブロック毎に算出した最大濃度差と最大濃度差閾値との比較、及び、算出した総和濃度繁雑度と総和濃度繁雑度閾値との比較を行う(ステップS1)。
次に、ステップS2において、領域分離処理部1204は、最大濃度差が最大濃度差閾値よりも小さく、かつ、総和濃度繁雑度が総和濃度繁雑度閾値よりも小さいと判断した場合は(ステップS2の判定がYesの場合)、領域分離処理部1204は、ステップS3において、注目画素は下地領域又は写真領域であると判定する(ステップS3)。
それ以外の場合は(ステップS2の判定がNoの場合)、領域分離処理部1204は、ステップS4において、注目画素は文字画像領域又は網点領域であると判定する(ステップS4)。
(2)注目画素が下地領域又は写真領域である場合、領域分離処理部1204は、ステップS5において、算出した最大濃度差と下地・写真判定用の閾値との比較を行う(ステップS5)。
最大濃度差が下地・写真判定用の閾値よりも小さい場合は(ステップS5の判定がYesの場合)、領域分離処理部1204は、ステップS6において、注目画素が下地領域であると判定する(ステップS6)。
一方、最大濃度差が下地・写真判定用の閾値以上の場合は(ステップS5の判定がNoの場合)、領域分離処理部1204は、ステップS7において、注目画素が写真領域であると判定する(ステップS7)。
(3)注目画素が文字画像領域又は網点領域である場合、領域分離処理部1204は、ステップS8において、算出した総和濃度繁雑度と、最大濃度差に文字・網点判定用の閾値を掛けた値との比較を行う(ステップS8)。
総和濃度繁雑度の方が小さい場合は(ステップS8の判定がYesの場合)、領域分離処理部1204は、ステップS9において、注目画素が文字画像領域であると判定する(ステップS9)。
一方、総和濃度繁雑度の方が小さくない場合は(ステップS8の判定がNoの場合)、領域分離処理部1204は、ステップS10において、網点領域であると判定する(ステップS10)。
<カラー判定>
カラー判定のアルゴリズムは、既存のカラー判定方法(有彩無彩判定方法)を用いることができ、例えば、以下に示すような、特開2005-286571号公報に記載の方法などを用いることができる。
なお、以下の説明では、RGB信号を用いた際の処理例について説明するが、RGB信号を補色反転したCMY信号やRGB信号をCIE1976L*a*b*信号(CIE: Commission International de l’Eclairage:国際照明委員会。L*: 明度、a*、b*: 色度)に色空間変換して判定処理を行っても構わない。
補色反転したCMY信号やCIE1976L*a*b*信号を用いる際は、信号変換処理が行われる。そして、カラー判定された結果をもとに、カラー複写処理を行うか、モノクロ複写を行うかの切り替えが行われる。
(1)図5のステップS21において、領域分離処理部1204は、RGB信号に対して、注目画素を中心とするn×mの画素ブロック(たとえば3画素×3画素)において、各入力信号別に平均値を算出し、算出された各信号の平均値の最大値と最小値から最大濃度差分値を求める(ステップS11)。
(2)次に、ステップS12において、領域分離処理部1204は、算出した最大濃度差分値と予め設定されている有彩画素判定閾値(たとえば、10)との比較を行う(ステップS12)。
最大濃度差分値が有彩画素判定閾値よりも大きい場合は(ステップS12の判定がYesの場合)、領域分離処理部1204は、ステップS13において、注目画素が有彩画素であると判定する(ステップS13)。
一方、最大濃度差分値が有彩画素判定閾値以下の場合は(ステップS12の判定がNoの場合)、領域分離処理部1204は、ステップS14において、注目画素が無彩画素であると判定する(ステップS14)。
<色文字画像領域画素に対する処理>
次に、上記の領域分離処理部1204において、注目画素が文字画像領域かつ有彩画素である場合の処理、すなわち、色文字画像領域画素に対する処理について説明する。
以下、有彩画素を色文字画像領域画素として説明する。
(階調補正)
色文字階調補正部1208は、色文字画像領域に対してグレースケール変換部1207から入力されたK信号の階調補正を行う。
具体的には、図6のステップS15に示すように、色文字階調補正部1208は、注目画素が色文字画像領域画素であるか否かを判定する(ステップS15)。
注目画素が色文字画像領域画素である場合(ステップS15の判定がYesの場合)、色文字階調補正部1208は、ステップS16において、当該注目画素を濃くする補正を行う(ステップS16)。
一方、注目画素が色文字画像領域画素でない場合(ステップS15の判定がNoの場合)、色文字階調補正部1208は、当該画素については補正を行わない。
このようにして、色文字階調補正部1208は、全ての画素について、色文字画像領域をすべて濃くする補正を行う。
なお、色文字階調補正部1208は、上記処理を出力階調補正処理で行ってもよい。
図7は、図1の色文字階調補正部1208による階調補正の一例を示す説明図である。
図7の横軸はK信号の入力値IN(0~255)を示し、縦軸はK信号の出力値OUT(0~255)を示し、予め定められた関数fに従って入力値INが出力値OUTに変換される。
なお、図7の入力値INから出力値OUTへの関数fは一例であり、他の関数形であってもよい。
例えば、色文字画像領域をすべて一律に255に変換する関数fであってもよい。
このように、図7の関数fに従って色文字を階調補正することにより、色文字の画像濃度が濃い領域から薄い領域まで変化する境界(エッジ)領域においても画像濃度を濃くする補正を行うことができるため、色文字を目立つように出力することが可能となる。
図8は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置1における入力画像のグレースケール変換および階調補正の一実施例である。
図8(A)は、カラー画像入力部11から入力された入力画像である平仮名の「あ」を示し、図8(B)は、当該入力画像のグレースケール変換および階調補正した結果を示す。
このように、グレースケール変換および階調補正することで、色文字画像領域が一回り太く濃い文字で出力される。
なお、色文字階調補正部1208の上記処理は、出力階調補正処理部で行ってもよい。
(実施形態2)
次に、図10~図12に基づき、本発明の実施形態2に係る画像形成装置1について説明する。
図10は、本発明の実施形態2に係る画像形成装置1の領域分離処理部1204による領域分離処理のうち、色文字画像領域の濃度分離処理の流れを示すフローチャートである。また、図11は、本発明の実施形態2に係る画像形成装置1の色文字階調補正部1208による階調補正の一例を示す説明図である。
(色文字画像領域の濃度分離処理)
実施形態2において、領域分離処理部1204は、色文字画像領域を高濃度画像領域と低濃度画像領域の2つの領域に分離する。
具体的には、図10のステップS21に示すように、領域分離処理部1204は、色文字画像領域の注目画素について、予め定められた濃度値未満か否かを判定する(ステップS21)。
色文字画像領域の注目画素について、予め定められた濃度値未満である場合(ステップS21の判定がYesの場合)、領域分離処理部1204は、ステップS22において、当該注目画素が低濃度画像領域であると判定する(ステップS22)。
一方、色文字画像領域の注目画素について、予め定められた濃度値以上の場合(ステップS21の判定がNoの場合)、領域分離処理部1204は、ステップS23において、当該注目画素が高濃度画像領域であると判定する(ステップS23)。
このようにして、領域分離処理部1204は、注目画素が所定濃度値未満か否かに基づき、低濃度画像領域および高濃度画像領域に分離する処理を行う。
なお、注目画素を含むn×m画素からなるブロック内の濃度値の和あるいは平均が所定の濃度値未満の場合は低濃度側、また、所定の濃度値以上の場合は高濃度側としてもよい。
(階調補正)
次に、色文字階調補正部1208は、色文字画像領域に対してグレースケール変換部1207から入力されたK信号の階調補正を行う。
具体的には、図11のステップS31に示すように、色文字階調補正部1208は、注目画素が色文字画像領域のうち、低濃度画像領域の画素であるか否かを判定する(ステップS31)。
注目画素が色文字画像領域のうち、低濃度画像領域の画素である場合(ステップS31の判定がYesの場合)、色文字階調補正部1208は、ステップS32において、当該注目画素を濃くする補正を行う(ステップS32)。
一方、注目画素が色文字画像領域のうち、低濃度画像領域の画素でない場合(ステップS31の判定がNoの場合)、色文字階調補正部1208は、当該画素については補正を行わない。
このようにして、色文字階調補正部1208は、全ての画素について、色文字画像領域のうち、低濃度画像領域をすべて濃くする補正を行う。
なお、色文字階調補正部1208は、上記処理を出力階調補正処理で行ってもよい。
図12は、本発明の実施形態2に係る画像形成装置1における入力画像の領域分離処理、グレースケール変換および階調補正の一実施例である。
図12(A)は、カラー画像入力部11から入力された入力画像である平仮名の「あ」を示し、図12(B)は、当該入力画像の色文字画像領域について、濃度分離処理をした結果を示し、図12(C)は、当該濃度分離処理した画像をグレースケール変換および階調補正した結果を示す。
入力された画像が図12(A)のような場合、色文字画像領域の領域分離結果は図12(B)のようになり、色文字画像領域の文字部分の内側が色文字高濃度画像領域、外側が色文字低濃度画像領域となるように分離する。
図12(B)において、「あ」の文字の内側の部分が色文字高濃度画像領域、「あ」の文字の縁の部分が色文字低濃度画像領域である。
また、図12(B)において、色文字画像領域のうち、低濃度画像領域をすべて濃くする補正を行った結果、図12(C)のようになる。
なお、色文字階調補正部1208の上記処理は、出力階調補正処理部で行ってもよい。
低濃度画像領域を高濃度画像領域と同じ濃度にする補正を行ってもよい。
このように、色文字画像領域を低濃度画像領域および高濃度画像領域に分離した後、グレースケール変換および低濃度画像領域の階調補正を行うことで、色文字画像領域が一回り太く濃い文字で出力される。
(実施形態3)
次に、図13~図15に基づき、本発明の実施形態3に係る画像形成装置1について説明する。
図13は、本発明の実施形態3に係る画像形成装置1の色文字階調補正部1208による階調補正の流れを示すフローチャートである。
(色文字画像領域の白抜き処理)
実施形態3において、領域分離処理部1204は、実施形態2と同様に、色文字画像領域を高濃度画像領域と低濃度画像領域の2つの領域に分離する。
その後、色文字階調補正部1208は、色文字画像領域に対してグレースケール変換部1207から入力されたK信号の階調補正を行う。
具体的には、図13のステップS41に示すように、色文字階調補正部1208は、注目画素が色文字画像領域のうち低濃度画像領域の画素であるか否かを判定する(ステップS41)。
注目画素が色文字低濃度画像領域の画素である場合(ステップS41の判定がYesの場合)、色文字階調補正部1208は、ステップS42において、当該注目画素を濃くする補正を行う(ステップS42)。
一方、注目画素が色文字低濃度画像領域の画素でない場合(ステップS41の判定がNoの場合)、色文字階調補正部1208は、ステップS43の判定を行う(ステップS43)。
次に、ステップS43において、色文字階調補正部1208は、注目画素が色文字画像領域のうち高濃度画像領域の画素であるか否かを判定する(ステップS43)。
注目画素が色文字高濃度画像領域の画素である場合(ステップS43の判定がYesの場合)、色文字階調補正部1208は、ステップS44において、当該注目画素を淡くする補正を行う(ステップS44)。
一方、注目画素が色文字高濃度画像領域の画素でない場合(ステップS43の判定がNoの場合)、色文字階調補正部1208は、当該注目画素についての補正処理を終了させる。
このようにして、色文字階調補正部1208は、全ての画素について、色文字画像領域のうち、低濃度画像領域をすべて濃くし、高濃度画像領域をすべて淡くする補正を行う。
なお、色文字階調補正部1208は、上記処理を出力階調補正処理で行ってもよい。
図14は、本発明の実施形態3に係る画像形成装置1の色文字階調補正部1208による階調補正の一例を示す説明図である。
図14(A)は、低濃度画像領域における階調補正の一例を示し、図14(B)は、高濃度画像領域における階調補正の一例を示す。
図14の横軸はK信号の入力値IN(0~255)を示し、縦軸はK信号の出力値OUT(0~255)を示し、予め定められた関数f(IN)に従って入力値INが出力値OUTに変換される。
なお、図14の入力値INから出力値OUTへの関数fは一例であり、他の関数形であってもよい。
例えば、低濃度画像領域をすべて一律に255に変換する関数fであってもよい。
また、高濃度画像領域をすべて一律に0に変換する関数fであってもよい。
このように、図14の関数fに従って色文字を階調補正することにより、色文字の画像濃度が濃い領域から薄い領域まで変化する境界(エッジ)領域においても画像濃度を濃く、または淡くする補正を行うことができるため、色文字を目立つように出力することが可能となる。
図15は、本発明の実施形態3に係る画像形成装置1における入力画像の領域分離処理、グレースケール変換および階調補正(白抜き処理)の一実施例である。
図15(A)は、カラー画像入力部11から入力された入力画像である平仮名の「あ」を示し、図15(B)は、当該入力画像の色文字画像領域について、濃度分離処理をした結果を示し、図15(C)は、当該濃度分離処理した画像をグレースケール変換および階調補正(白抜き処理)した結果を示す。
入力された画像が図15(A)のような場合、色文字画像領域の領域分離結果は図15(B)のようになり、色文字画像領域の文字部分の内側が色文字高濃度画像領域、外側が色文字低濃度画像領域となるように分離する。
図15(B)において、「あ」の文字の内側の部分が色文字高濃度画像領域、「あ」の文字の縁の部分が色文字低濃度画像領域である。
また、図15(B)において、色文字画像領域のうち、低濃度画像領域をすべて濃くし、高濃度画像領域を白くする補正を行った結果、図15(C)のようになる。
このように、色文字画像領域を低濃度画像領域および高濃度画像領域に分離した後、グレースケール変換および階調補正を行うことで、色文字画像領域が元の文字より一回り大きい白抜き文字で出力される。
なお、色文字階調補正部1208の上記処理は、出力階調補正処理部で行ってもよい。
(実施形態4)
次に、図16に基づき、本発明の実施形態4に係る画像形成装置1について説明する。
図16は、本発明の実施形態4に係る画像形成装置1における入力画像の処理の流れを示すフローチャートである。
実施形態4において、図16のステップS51に示すように、色文字階調補正部1208が色文字画像領域に対してグレースケール変換部1207から入力されたK信号の第1階調補正を行った後(ステップS51)、ステップS52において、空間フィルタ処理部1210が当該第1階調補正された画像に対して空間フィルタ処理を行う(ステップS52)。
このように、色文字画像領域に対しグレースケール変換、第1の階調補正を行った後、空間フィルタ処理を行い、さらに第2の階調補正を行うことで、色文字画像領域が元の文字より一回り太く濃く強調された文字で出力される。
(実施形態5)
次に、図17に基づき、本発明の実施形態5に係る画像形成装置1について説明する。
図17は、本発明の実施形態5に係る画像形成装置1における入力画像の処理の流れを示すフローチャートである。
実施形態5に係る画像形成装置1において、図17のステップS61に示すように、操作パネル14において操作者が色文字画像領域に対して、太字、白抜き文字、縁どりのいずれの処理を指定したかを判定する(ステップS61)。
太字処理が指定された場合、画像形成装置1は、ステップS62において、色文字画像領域を太字にする補正を行う(ステップS62)。
白抜き文字にする処理が指定された場合、画像形成装置1は、ステップS63において、色文字画像領域を白抜き文字にする補正を行う(ステップS63)。
縁どり処理が指定された場合、画像形成装置1は、ステップS64において、色文字画像領域を縁どりにする補正を行う(ステップS64)。
このようにすれば、操作者の指示に基づき、色文字画像領域を太字にするか、白抜き文字にするか、あるいは縁どり文字にする強調処理を切り替え可能にすることにより、色文字を一回り大きくして目立つように出力することができる画像形成装置1を実現できる。
(実施形態6)
次に、図18および図19に基づき、本発明の実施形態6に係る画像読取装置2について説明する。
図18は、本発明の実施形態6に係る画像読取装置2の概略構成を示すブロック図である。また、図19は、図18のカラー画像処理部12による画像処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の画像読取装置2は、たとえばフラットベッドスキャナなどで実現される。
なお、図18に示す画像読取装置2を構成する各部のうち、図1に示す画像形成装置1を構成する各部と共通するものについては、その説明を省略する。
また、図19のフローチャートについても同様である。
以下、図1に示す画像形成装置1と異なる部分について説明する。
色補正部1205は、領域分離処理部1204から出力されるRGB信号をカラー画像入力部11の特性に応じた色補正処理を行う。
色補正部1205は、前記色補正処理後のRGB信号をカラー/モノクロ出力選択部1209へ出力する。
グレースケール変換部1207は、入力されたRGB信号をグレースケール信号に変換する(図19のステップS205参照)。
ここで、グレースケール信号への変換は、下記の式で表わされる。
Gray=0.299R+0.587G+0.114B
(階調補正)
実施形態6の画像読取装置2において、色文字階調補正部1208は、色文字画像領域に対してグレースケール変換部1207から入力されたK信号の階調補正を行い(図19のステップS206参照)、カラー/モノクロ出力選択部1209へ出力する。
また、色文字階調補正部1208は、色文字画像領域をすべて濃くする補正を行う。
なお、色文字画像領域をすべて一律に0に変換する補正であってもよい。
このように、画像読取装置2においても、グレースケール変換および階調補正することで、色文字画像領域が一回り太く濃い文字で出力される。
なお、色文字階調補正部1208は、上記処理を出力階調補正処理で行ってもよい。
本発明の好ましい態様は、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含む。
前述した実施形態の他にも、本発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、本発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。本発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:画像形成装置、 2:画像読取装置、 11:カラー画像入力部、 12:カラー画像処理部、 13:カラー画像出力部、 14:操作パネル、 1201:A/D変換部、 1202:シェーディング補正部、 1203:入力階調補正部、 1204:領域分離処理部、 1205:色補正部、 1206:黒生成下色除去部、 1207:グレースケール変換部、 1208:色文字階調補正部、 1209:カラー/モノクロ出力選択部、 1210:空間フィルタ処理部、 1211:出力階調補正部、 1212:階調再現処理部、 f:関数、 IN:入力値、 OUT:出力値

Claims (10)

  1. カラー画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記カラー画像データの文字画像領域を黒色の黒文字画像領域および黒色以外の色の色文字画像領域に分離する領域判別部と、
    前記カラー画像データをモノクロ変換したモノクロ画像データを出力するモノクロ画像出力部と、
    前記カラー画像データの画像に予め定められた画像処理を行う画像処理部とを備え、
    前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画像濃度が変化する境界領域を抽出し、前記境界領域を含む前記色文字画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する処理を行い、
    前記領域判別部は、前記色文字画像領域を予め定められた濃度基準に基づき、高濃度画像領域および低濃度画像領域に分離し、
    前記モノクロ画像出力部は、前記カラー画像データをモノクロ変換したモノクロ画像データを出力し、
    前記画像処理部は、前記モノクロ画像データにおいて、前記境界領域を含む前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して階調補正を行う階調補正部を備え、
    前記階調補正部は、予め定められた濃度変換関係に基づき、前記境界領域を含む色文字画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より濃くする補正を行う請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理部は、前記階調補正部により階調補正された画像に対して、空間フィルタ処理を行う空間フィルタ処理部をさらに備え、
    前記空間フィルタ処理部は、前記階調補正により補正された前記色文字画像領域の画素を強調する処理を行う請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して階調補正を行う階調補正部と、前記階調補正部により階調補正された画像に対して、空間フィルタ処理を行う空間フィルタ処理部をさらに備え、
    前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して第1の階調補正を行う第1階調補正部と、前記空間フィルタ処理部により空間フィルタ処理された画像に対して、前記第1の階調補正とは異なる第2の階調補正を行う第2階調補正部とを備え、
    前記空間フィルタ処理部は、前記第1階調補正部により補正された前記色文字画像領域の画素を強調する処理を行い、
    前記第2階調補正部は、予め定められた濃度変換関係に基づき、前記空間フィルタ処理が行われた前記境界領域を含む色文字画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より濃くする補正を行う請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して第1の階調補正を行う第1階調補正部と、前記第1階調補正部により階調補正された画像に対して、空間フィルタ処理を行う空間フィルタ処理部と、前記空間フィルタ処理部により空間フィルタ処理された画像に対して、前記第1の階調補正とは異なる第2の階調補正を行う第2階調補正部とを備え、
    前記空間フィルタ処理部は、前記第1階調補正部により補正された前記色文字画像領域の画素を強調する処理を行い、
    前記第2階調補正部は、前記空間フィルタ処理が行われた前記境界領域を含む前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素よりも濃くする補正を行う請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して階調補正を行う階調補正部を備え、
    前記階調補正部は、前記色文字画像領域の前記高濃度画像領域の画素を予め定められた濃度変換関係に基づき、前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素より淡くする補正を行う請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して階調補正を行う階調補正部と、前記階調補正部により階調補正された画像に対して、空間フィルタ処理を行う空間フィルタ処理部をさらに備え、
    前記画像処理部は、前記色文字画像領域の画素に対して第1の階調補正を行う第1階調補正部と、前記空間フィルタ処理部により空間フィルタ処理された画像に対して、前記第1の階調補正とは異なる第2の階調補正を行う第2階調補正部とを備え、
    前記第2階調補正部は、前記空間フィルタ処理部により空間フィルタ処理された前記高濃度画像領域の画素を白色にするか、または予め定められた濃度変換関係に基づき、前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素より淡くする補正を行う請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 操作者の指示を受け付ける入力操作部をさらに備え、
    前記画像処理部は、前記入力操作部から受け付けた操作者の指示に基づき、前記境界領域を含む前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する補正を行う第1の強調処理と、前記色文字画像領域の前記高濃度画像領域の画素を白色にするか、または予め定められた濃度変換関係に基づき、前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素より淡くする補正を行う第2の強調処理との2つの処理を切り替える請求項1に記載の画像処理装置。
  9. カラー画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記カラー画像データの画像領域を黒色の黒文字画像領域および黒色以外の色の色文字画像領域に分離する領域判別ステップと、
    前記カラー画像データをモノクロ変換したモノクロ画像データを出力するモノクロ画像出力ステップと、
    前記カラー画像データの画像に予め定められた画像処理を行う画像処理ステップとを有し、
    前記画像処理ステップにおいて、前記色文字画像領域の画像濃度が変化する境界領域を抽出し、前記境界領域を含む前記色文字画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する処理を行い、
    前記領域判別ステップにおいて、前記色文字画像領域を予め定められた濃度基準に基づき、高濃度画像領域および低濃度画像領域に分離し、
    前記モノクロ画像出力ステップにおいて、前記カラー画像データをモノクロ変換したモノクロ画像データを出力し、
    前記画像処理ステップにおいて、前記境界領域を含む前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  10. 画像処理装置のプロセッサに、カラー画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記カラー画像データの画像領域を黒色の黒文字画像領域および黒色以外の色の色文字画像領域に分離する領域判別ステップと、
    前記カラー画像データをモノクロ変換したモノクロ画像データを出力するモノクロ画像出力ステップと、
    前記カラー画像データの画像に予め定められた画像処理を行う画像処理ステップとを実行させる画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記画像処理ステップにおいて、前記色文字画像領域の画像濃度が変化する境界領域を抽出し、前記境界領域を含む前記色文字画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する処理を行い、
    前記領域判別ステップにおいて、前記色文字画像領域を予め定められた濃度基準に基づき、高濃度画像領域および低濃度画像領域に分離し、
    前記モノクロ画像出力ステップにおいて、前記カラー画像データをモノクロ変換したモノクロ画像データを出力し、
    前記画像処理ステップにおいて、前記境界領域を含む前記色文字画像領域の前記低濃度画像領域の画素を前記黒文字画像領域の画素より強調する処理を行うことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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