JP3714380B2 - 墨加刷における墨色発生量決定方法、色変換テーブル作成方法、墨加刷における墨色発生量決定装置、墨加刷における墨色発生量決定プログラムを記録した媒体 - Google Patents

墨加刷における墨色発生量決定方法、色変換テーブル作成方法、墨加刷における墨色発生量決定装置、墨加刷における墨色発生量決定プログラムを記録した媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、墨加刷における墨色発生量決定方法、色変換テーブル作成方法、墨加刷における墨色発生量決定装置、墨加刷における墨色発生量決定プログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より墨加刷を行うにあたって墨色成分を決定する方法として各種の手法が提案されており、電子写真学会誌第29巻第3号第67頁〜第75頁の「墨加刷の理論と実際」もその一部である。
【0003】
墨加刷の基本的な考え方としては、いわゆるCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)の階調色データに基づいて共通の最小成分である下色量を求め、この下色量に対して墨率(BGR)などと呼ばれる定数を乗算してK(墨)成分を算出するとともに、同K成分でCMYの成分を置き換えるべく同K成分に所定の割合(UCR率)を乗算して減量している。
【0004】
一方、特開平7−87347号公報にはこのような墨加刷を行うなかでUCR率を彩度に基づいて決定する手法を開示している。
【0005】
なお、墨加刷はコンピュータに接続されたカラープリンタにおいても実用化されており、CMYのドットとともにKのドットを付している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の墨色成分の決定方法では、いかに色差を生じさせないようにするかといったことが主眼となっているが、カラープリンタのようにドット径が比較的大きなものについては色差以上にドットの目立ち安さが問題となりやすい。一方、下色量が同じでも色としては異なることは多々あり得るが、このような異なる色をカラープリンタで印刷した場合、Kのドットの目立ち安さは異なることが知られている。
【0007】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、カラープリンタを含めてKのドットを目立ちにくくさせることが可能な墨加刷における墨色発生量決定方法、色変換テーブル作成方法、墨加刷における墨色発生量決定装置、墨加刷における墨色発生量決定プログラムを記録した媒体の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間において墨加刷を行うために墨色成分を発生させるにあたり、
上記墨色成分は、上記複数の要素色の最小成分である下色量に対して、明度に彩度を重み付け加算した明るい色の指標が明るいほど少なくなり、所定のしきい値よりも明るい同指標に対して0となる発生率を乗じた発生量だけ発生させられるように構成してある。
【0009】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間において墨加刷を行う際、墨色成分を上記複数の要素色の最小成分である下色量に対して、明度に彩度を重み付け加算した明るい色の指標が明るいほど少なくなり、所定のしきい値よりも明るい同指標に対して0となる発生率を乗じた発生量だけ発生させるが、この墨色成分の発生量は上記下色量だけに応じて変化するのではなく、変換元の明度と彩度に関連して明るいほど少なくなるよう発生させる。従って、下色量が同じ色であっても明るい色であれば墨色成分の発生量が少なく、目立ちにくくなる。
【0011】
明るさの指標に彩度を加えることにより、彩度が大きければ明るさの指標としても大きくなり、この結果、上記発生量は少なくなる。一方、彩度が小さければ明るさの指標は小さくなるので、上記発生量は多くなる。このようにすると、彩度の低いグレーに近い部分では墨色成分の発生量が多くなり、鮮やかな部分で墨色成分の発生量が少なくなる。
【0012】
また、墨加刷においては墨色成分を発生する一方で下色除去を実行することも多く、本発明においても適用可能である。この場合、墨色成分の発生量を非固定とするのに関連してこの下色除去量を変化させることも可能である。例えば、墨色成分を発生させる一方で各要素色の成分量を減ずる下色除去量を上記下色量に基づいて決定するにあたり、上記墨色成分の発生量に関連して同発生量が大きいほど同下色除去量も大きくなるように決定すればよい。このように構成した場合、墨色成分の発生率が明るさに応じて変化するので、実際の墨色成分の発生量が変化するのに追従して下色除去量も変化し、下色量としてのバランスが保持される。
【0013】
明るさに基づいて墨色成分の発生量を算出するに際して、その前提としての明るさを求める必要がある。対象とする色空間が直接の要素としての明るさのパラメータを備えていればそのパラメータを用いればよいが、印刷用の色空間を前提とすると概略対等な複数の要素色からなるので直接の要素としての明るさのパラメータを備えていない。従って、この場合に好適な一例として、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の墨加刷における墨色発生量決定方法において、色の明るさを求めるにあたり、予め対応関係を記録しておいたテーブルを参照して明るさを求める構成としてある。
【0014】
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、各色に対してその明るさを記録したテーブルを用意しておき、このテーブルを参照して明るさを求め、上述したように墨色成分の発生量を決定する。
【0015】
この場合に参照されるテーブルは少なくとも明るさを参照可能であればよいが、明るさとともに彩度などの他のパラメータを参照可能としておいても良い。また、このテーブルは常時保持されていても良いし、墨色成分の発生量を決定するときにだけ存在させるようにしてもよい。さらに、変換元の全色についての対応関係を備えていても良いし、一部の色についてのみ対応関係を備えておき、対応関係を備えていない色については補間演算などで算出するようにしても良い。また、必要時にのみ外部のデータベースをアクセスするといったことも当然に含まれる。
【0016】
また、演算能力が高い場合に有効な一例として、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の墨加刷における墨色発生量決定方法において、色の明るさを求めるにあたり、ノイゲバウアの方程式に基づいて三刺激値を求めた後、同三刺激値より線形変換で明るさを求める構成としてある。
【0017】
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、高度の演算能力は要するもののノイゲバウアの方程式に基づけばいわゆる三刺激値を求めることができ、同三刺激値を求められれば線形変換で明るさを求めることができる。
【0018】
墨加刷を行うのは印刷段階であるが、印刷段階での色空間のまま画像処理などが行われるとは限らない。従って、画像処理の色空間から印刷段階の色空間へと色変換する作業が行われることも多い。このような場合に好適な一例として、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の墨加刷における墨色発生量決定方法において、上記印刷用の色空間と異なる色空間の座標値からなる色データに基づいて同印刷用の色空間での墨色成分の発生量を決定する構成としてある。
【0019】
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、印刷用の色空間がCMYであるとすると、これとは異なる色空間、例えばRGB(赤、緑、青)であったり、Lといった色空間からその座標値からなる色データをパラメータとして用い、墨色成分を含んだ印刷用色空間の墨色成分の発生量を決定する。
【0020】
このようにして墨色成分の発生量を決定するのは墨加刷の印刷時に毎回実行することも可能であるものの、一度だけ実行して各色に対する墨色成分を決定しておけば十分でもある。このため、請求項5にかかる発明は、概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間とは異なる色空間から同印刷用の色空間に色変換する際に使用する色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成方法において、上記色変換テーブルにおける墨色成分の発生量が、上記複数の要素色の最小成分である下色量に対して、明度に彩度を重み付け加算した明るい色の指標が明るいほど少なくなり、所定のしきい値よりも明るい同指標に対して0となる発生率を乗じた値とされる構成としてある。
【0021】
従って、一度、このような色変換テーブルを作成しておけば、他の色空間から印刷を行うときには同じ色変換テーブルを参照して色変換すればよい。
【0022】
むろん、このようにして墨色成分の発生量を決定する手法は、ある機器で単独で実行される場合もあるし、他の機器に組み込まれてその一機能として実行されることもあるなど、発明の思想としては各種の態様を含むものである。従って、ハードウェアで実現されることも可能である一方、ソフトウェアで実現されることも可能である。
【0023】
発明の思想の具現化例としてハードウェアで実現する際には、当該ハードウェアは墨色発生量決定装置となり、そのような場合に好適な一例として、請求項6にかかる発明は、概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間において墨加刷を行うために墨色成分の発生量を決定する墨色発生量決定装置であって、上記墨色成分は上記複数の要素色の最小成分である下色量に対して、明度に彩度を重み付け加算した明るい色の指標が明るいほど少なくなり、所定のしきい値よりも明るい同指標に対して0となる発生率を乗じた発生量だけ発生させる構成としてある。
【0024】
また、発明の思想の具現化例として墨色成分の発生量を決定するソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記録した記録媒体上においても当然に存在し、利用されるといわざるをえない。その一例として、請求項7にかかる発明は、概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間において墨加刷を行うために墨色成分の発生量をコンピュータにて決定する墨色発生量決定プログラムを記録した媒体であって、上記墨色成分は上記複数の要素色の最小成分である下色量に対して、明度に彩度を重み付け加算した明るい色の指標が明るいほど少なくなり、所定のしきい値よりも明るい同指標に対して0となる発生率を乗じた発生量だけ発生させる構成としてある。
【0025】
むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。その他、供給方法として通信回線を利用して行なう場合でも本発明が利用されていることにはかわりない。
【0026】
さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものはなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0027】
むろん、以上のようにしてドットを目立たなくする効果は、このようにして決定された墨色成分に基づいて印刷する際に発揮しうるものであるから、発明の思想としては印刷時に使用される印刷用色変換テーブルにおいても有効であるといわざるをえないし、かかる印刷用色変換テーブルを作成する方法あるいは装置としても有効である。この場合、色変換テーブルとしてのフォーマットや参照方法は、各種のものを採用可能であるし、通常時から使用可能に展開されている必要はなく、使用時にのみ展開されるというものでも構わない。さらに、共通の状態で配布され、インストール時に適用システムに対応した最適な状態となるようにしてもよい。また、印刷段階では必ずしも印刷用色変換テーブルを使用しない場合もあるが、そのような場合でも明るさを指標として墨色成分の発生量を変化させることは可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、墨加刷を色差の観点よりもドットの目立ち安さという観点により重点をおき、明るい色で墨色成分の発生量を押さえるようにしたため、ドットを目立ちにくくすることが可能な墨色発生量決定方法を提供することができる。
【0029】
また、請求項2にかかる発明によれば、彩度の低いグレーに近くなると墨色成分の発生量が大きくなってくるので、グレイバランスを取りやすくなる一方、鮮やかな領域ではより明るさの指標を大きくして墨色成分の発生量を押さえ、墨色のドットが目立ちにくくなる。
【0030】
さらに、請求項3にかかる発明によれば、色の明るさをテーブルから参照することにより、正確且つ簡易に明るさを求めることができる。
【0031】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、演算だけで明るさを求めることができる。
【0032】
さらに、請求項5にかかる発明によれば、印刷用の色空間とは異なる色空間の色データに基づいて発生量を決定することができる。
【0033】
さらに、請求項6にかかる発明によれば、色変換テーブルを作成する際にドットの目立ちにくい墨色成分とするすることができる。
【0034】
さらに、請求項7にかかる発明によれば、同様の効果を奏する墨加刷における墨色発生量決定装置を提供することができ、請求項8にかかる発明によれば、墨加刷における墨色発生量決定プログラムを記録した媒体を提供することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態にかかる墨色発生量決定方法を適用して印刷用色変換テーブルの作成する際の概略手順をフローチャートにより示している。
【0037】
まず、第一の工程ST1では、CMY各色成分に基づいて下色値CMYminを得る。この下色値は、下色量と同義であり、CMYなどの概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間において各色成分を座標値で階調データとして表したときにそれらの間の共通な最小成分を表す。各色成分が「0」〜「255」の場合、
C:200、M:200、Y: 50
の場合と、
C: 50、M: 50、Y:200
の場合ととでは下色値CMYmin自体は「50」で一致するが、後述するようにKの発生率(BGR)は変化する。
【0038】
第二の工程ST2では明度Lと彩度Tとを求める。最低限必要なのは明度Lであるがグレイバランスを取りやすくするため、彩度Tも利用している。変換元がCMYで表されるものとすると、明度Lや彩度Tは単純計算では求められない。
【0039】
明度Lや彩度Tを求める第一の手法は予め明度Lや彩度Tを測色して求めておくとともに三次元測色データとしてテーブルに記録しておき、同テーブルを参照する手法である。この場合、全色(約1670万色)について測色することは作業的に不可能であるから、一部の色についてのみ測色しておき、それ以外の色については補間演算で求めることにする。
【0040】
この補間演算の一例として、図2(a)〜(c)に示す八点補間を利用可能である。この八点補間の補間演算では、CMY座標軸でのある座標の色について同座標を取り囲む格子点の対応関係を利用し、線形補間の演算を経て同座標の対応関係を求める。なお、変換元の表色空間を単位立方の格子状に分割し、格子点での明度Lと彩度Tとを測色して求めてある。
【0041】
立方体のk番目の頂点Pkでの変換値をXkとするとともに立方体の体積をVとすると、立方体の内点Pでの対応値PcはP点で分割される図示のような八つの小直方体の体積Vkの比率による重みづけ加重で補間できる。
【0042】
【数1】
Figure 0003714380
【0043】
むろん、この際の変換値Xkは各格子点での明度Lや彩度Tであり、求められる対応値Pcは内点Pでの明度Lや彩度Tである。
【0044】
また、別の手法として色網点モデルに適用されるノイゲバウア方程式を解く手法も利用可能である。
【0045】
CMYの色インクでドットを紙面上に付す場合、各色の紙面上での重なりは図3に示すように、一次色CMY、二次色CM,MY,YC、三次色CMY、白地Wの8色の領域から構成される。それぞれの色インクの面積率をf(C),f(M),f(Y)とし、これらの色インクが紙面上で確率的に重なるものとすると、上記8色の面積率は、
【0046】
【数2】
Figure 0003714380
【0047】
となる。また、上記8色の三刺激値を、
【0048】
【数3】
Figure 0003714380
【0049】
とすると、入力CMYに対する三刺激値X,Y,Zは
【0050】
【数4】
Figure 0003714380
【0051】
のように表すことができる。
【0052】
三刺激値X,Y,ZからL*a*b*表色空間への変換は線形演算で実現可能である。
【0053】
明度指数L*については、
【0054】
【数5】
Figure 0003714380
【0055】
ここで、
Y:印刷紙面での三刺激値
Yn:完全拡散反射面での三刺激値
である。
【0056】
また、クロマティクネス指数a*b*については、
【0057】
【数6】
Figure 0003714380
【0058】
ここで、
X,Y,Z:印刷紙面での三刺激値
Xn,Yn,Zn:完全拡散反射面での三刺激値
である。また、X/Xn,Y/Yn,Z/Znに0.008856以下のものがある場合は、対応する立方根の項を
【0059】
【数7】
Figure 0003714380
【0060】
で置き換える。
【0061】
むろん、この明度指数L*を明度Lとして利用し、クロマティクネス指数a*b*からは、
【0062】
【数8】
Figure 0003714380
【0063】
なる変換式より彩度Tを求めることができる。
【0064】
第三の工程ST3では、求められた明度Lと彩度Tとを使用して墨色成分の発生率BGRを求める。
【0065】
まず、明るさの指標LSとして単に明度Lと一致させるのではなく、本実施形態においては次のような変換式を利用する。
【0066】
【数9】
Figure 0003714380
【0067】
また、この明るさ指標LSがしきい値E以下で発生率BGRは最大の「1」となるとともに、しきい値S以上で発生率BGRが最小の「0」となるようにし、これらの間で発生率BGRが徐々に減少する際のカーブをPOWER関数で表すものとすると、明るさ指標LSに基づく場合分けによって発生率BGRは次のように表される。
【0068】
LS>Sの場合は、
BGR=0.0 …(1)
E≦LS≦S
BGR=pow((S−LS)/(S−E),slope) …(2)
LS<E
BGR=1.0 …(3)
ここで、pow(α,β)はαのβ乗を示すから、slopeはカーブの調整パラメータである。図4は以上の関係にある発生率BGRと明るさ指標LSとを示しており、図5はこの関係を二次元空間で模式的に表している。
【0069】
本実施形態においては、Kの発生率BGRを(1)〜(3)式の関係から求めるが、本発明はかかる関係式に限定されるものはない。すなわち、変換元が明るいほどKの発生量Koutが小さくなるという基本的な前提が保持されればよい。従って、発生率BGRが所定量域で一定となるようにした関係であるとか、変動領域でのカーブの性質(POWER関数)について変更することも可能である。例えば、明るさ指標LSの最小値から最大値の範囲で上記POWER関数に従って変化するようにしても良いし、なだらかに変化する際のカーブがγ関数などを利用するといったことが可能である。
【0070】
さらに、本実施形態においては、明るさ指標に彩度Tの要素を加えている。これにより、明るさ指標LSは彩度Tの小さい領域で小さくなり、彩度Tの大きい領域で大きくなる。この結果、彩度Tが小さいときにはKの発生率BGRが大きくなるので、グレイに近い領域ではKの発生量Koutが大きくなるという性質を備えることになる。これは、色の鮮やかな領域を除いてKの発生量Koutを大きくし、グレイバランスを取りやすくしているといえる。むろん、通常であればこのような効果を得られることが望ましいが、色差の低減化などの要望によっては適宜採用しないようにすることも可能である。
【0071】
第四の工程ST4では、上記下色値CMYminと上記発生率BGRとに基づいてKの発生量Koutを決定する。
【0072】
【数10】
Figure 0003714380
【0073】
とする。この場合、下色値CMYminと発生率BGRとの相乗値を利用しているが、この演算についても適宜変更可能であり、最終的には変換元が明るいほどKの発生量Koutが小さくなればよく、そのために発生率BGRを利用しているに過ぎない。
【0074】
第五の工程ST5では、Kの発生に伴ってCMYの各成分を減量するため下色除去量UCRを次のように決定する。
【0075】
【数11】
Figure 0003714380
【0076】
ここで、kcはKの発生量からUCR量を決定する際のパラメータである。通常、同パラメータは「0.0」〜「1.0」の値を取り、大きいほどCMYの減量が大きくなる。
【0077】
第六の工程ST6では、求められた下色除去量UCRをCMYの各成分から減算することにより変換後のCMYの各成分Cout,Mout,Youtを決定する。
【0078】
【数12】
Figure 0003714380
【0079】
以上のようにしてCMYの各組合せに基づいてKの発生量Koutとともに変換後のCMYの各成分Cout,Mout,Youtを求めておく。なお、図6はこのような変換過程を示すグラフである。
【0080】
この変換関係は図7に示すような印刷用色変換テーブルとして記録しておけばよい。ただし、印刷時にはCMYのデータとなるものの、元もとの入力データがCMYのデータではないことも多い。例えば、コンピュータによる画像処理や画像印刷の場合、階調色データを取り込む際にはRGBのデータであることが通常である。従って、印刷段階において先ずRGBからCMYへと色変換し、さらにCMYからCout,Mout,Yout,Koutへという二段階の色変換が必要となる。図8はこのような二段階の色変換を同時に行うための印刷用色変換テーブルを示しており、入力データがRGBであるときに図7に示すRGB→CMYの色変換を行ってCMYを求め、続いてCMY→Cout,Mout,Yout,Koutの色変換を行って得られたCout,Mout,Yout,Koutを一体の色変換テーブルとして作成し直したものである。むろん、このようにすれば入力データがRGBである場合に限らず、他の各種の表色空間である場合でも墨加刷を行うための印刷用色変換テーブルを作成可能となる。
【0081】
次に、以上のような墨色発生量決定方法を実現する一例としてのコンピュータシステムについて図9を参照して説明する。同図はコンピュータシステムによって図8に示す印刷用色変換テーブルを作成する処理を示している。コンピュータシステムは演算処理を行うCPUシステム100と、各種のデータファイルを読み書きするためのディスクシステム201〜203などから構成されており、CPUシステム100は主演算装置、表示装置、入力装置、補助記憶装置などからなり、ディスクシステム201〜203は上記補助記憶装置の一部をなす外部記憶装置で構成されている。なお、CPUシステム100が実行する変換プログラムは上記補助記憶装置などに記憶されており、公知の手法にてフロッピーやCD−ROMあるいは通信回線などを介して同補助記憶装置に対して記録されることになる。
【0082】
かかる構成において、CPUシステム100は上述した第1の工程ST1〜第6の工程ST6を実行して第1のディスクシステム201上にCMYからCout,Mout,Yout,Koutへの色変換テーブルを作成する。次に、CPUシステム100は第2のディスクシステム202上に既に記録されているRGB→CMYの色変換テーブルと、上記第1のディスクシステム201上に作成された色変換テーブルとをマッチングさせ、第3のディスクシステム203上にRGB→Cout,Mout,Yout,Koutへの印刷用色変換テーブルを作成する。
【0083】
このようなコンピュータシステムはパソコンレベルのコンピュータから大型のコンピュータシステムまで各種のコンピュータで実現可能である。
【0084】
一方、このようにして作成された印刷用色変換テーブルを使用して実際に印刷を行う画像処理印刷システムの一例を図10に示している。この画像処理印刷システムでは、画像入力装置10がカラー画像についての階調色データを画像処理装置20へ入力し、同画像処理装置20は同階調色データについて画像処理して画像出力装置30に出力する。ここにおいて、画像処理装置20が出力するのは表示用の階調色データと印刷用の印刷データであり、印刷データを作成するにあたって上述した印刷用色変換テーブルを使用する。
【0085】
画像入力装置10の具体例はスキャナ11やデジタルスチルカメラ12あるいはビデオカメラ14などが該当し、画像処理装置20の具体例はコンピュータ21とハードディスク22とキーボード23とCD−ROMドライブ24とフロッピーディスクドライブ25とモデム26などからなるコンピュータシステムが該当し、画像出力装置30の具体例はプリンタ31やディスプレイ32等が該当する。なお、モデム26については公衆通信回線に接続され、外部のネットワークに同公衆通信回線を介して接続し、ソフトウェアやデータをダウンロードして導入可能となっている。
【0086】
画像入力装置10としてのスキャナ11やデジタルスチルカメラ12は画像をドットマトリクス状の画素に区分しつつ各画素についての画像データとしてRGB256階調の階調色データを出力し、画像出力装置30としてのプリンタ31はCMYK2階調の階調色データを入力として必要とする。従って、画像処理装置20としてのコンピュータ21内では上記256階調の階調色データを入力して所定の画像処理及び印刷処理を行い、2階調の階調色データとして出力する。
【0087】
なお、コンピュータ21内ではオペレーティングシステム21aが稼働しており、プリンタ31やディスプレイ32に対応したプリンタドライバ21bやディスプレイドライバ21cが組み込まれているとともに、アプリケーション21dはオペレーティングシステム21aにて処理の実行を制御され、ディスプレイドライバ21cと連携してディスプレイ32への表示を行うとともに、必要に応じてプリンタドライバ21bと連携して印刷処理を実行している。
【0088】
上記印刷用色変換テーブルが活用されるのは画像出力装置30としてのプリンタ31に対して印刷データを作成する場合であり、この印刷データが有効に活用されるプリンタ31について説明する。
【0089】
図11はプリンタ31の概略構成を示しており、三つの印字ヘッドユニットからなる印字ヘッド31aと、この印字ヘッド31aを制御する印字ヘッドコントローラ31bと、当該印字ヘッド31aを桁方向に移動させる印字ヘッド桁移動モータ31cと、印字用紙を行方向に送る紙送りモータ31dと、これらの印字ヘッドコントローラ31bと印字ヘッド桁移動モータ31cと紙送りモータ31dにおける外部機器とのインターフェイスにあたるプリンタコントローラ31eとからなるドット印刷機構を備え、印刷データに応じて画像印刷可能となっている。
【0090】
図12は印字ヘッド31aのより具体的な構成を示しており、図13はインク吐出時の動作を示している。印字ヘッド31aには色インクタンク31a1からノズル31a2へと至る微細な管路31a3が形成されており、同管路31a3の終端部分にはインク室31a4が形成されている。このインク室31a4の壁面は可撓性を有する素材で形成され、この壁面に電歪素子であるピエゾ素子31a5が備えられている。このピエゾ素子31a5は電圧を印加することによって結晶構造が歪み、高速な電気−機械エネルギー変換を行うものであるが、かかる結晶構造の歪み動作によって上記インク室31a4の壁面を押し、当該インク室31a4の容積を減少させる。すると、このインク室31a4に連通するノズル31a2からは所定量の色インク粒が勢いよく吐出することになる。このポンプ構造をマイクロポンプ機構と呼ぶことにする。
【0091】
一つの印字ヘッドユニットには独立した二列のノズル31a2が形成されており、各列のノズル31a2には独立して色インクが供給されるようになっている。この例では、左列の印字ヘッドユニットにおける二列を黒インクに利用し、中程の印字ヘッドユニットにおける一列だけを使用してシアン色インクに利用し、右列の印字ヘッドユニットにおける左右の二列をそれぞれマゼンタ色インクとイエロー色インクに利用している。
【0092】
このようにしてシアン色インクとマゼンタ色インクとイエロー色インクと黒インクとを使用してそれぞれ各ノズル31a2から色インク粒を吐出させることにより、ドットマトリクス状のカラー画像を再現する。むろん、ここで吐出されるドットは本来であれば図3に示すように三色のドットが所定の面積率で重なり合うことを前提としており、この前提のもとで上述した過程を経て墨色成分を加えて印刷される。
【0093】
本実施形態では、マイクロポンプ機構を採用するインクジェット方式のプリンタ31を説明したが、墨加刷を行うものであれば他のカラー印刷機構を有するプリンタにおいても適用可能である。例えば、バブルジェット方式のポンプ機構を採用するカラープリンタであってもよいし、いわゆる電子写真方式のカラープリンタなどであってもよい。また、画像入力装置10と画像出力装置30との間にコンピュータシステムを組み込んで印刷処理を行うものに限らず、コンピュータシステムを介することなく階調色データを入力して印刷するプリンタなどにおいても適用可能である。
【0094】
上記構成からなる画像処理印刷システムで印刷処理する際のフローチャートを図14に示している。印刷処理はアプリケーション21dが出力するドットマトリクスイメージのRGB階調色データをプリンタドライバ21bがオペレーティングシステム21aを介して取得するところから始まる。
【0095】
プリンタドライバ21bはステップST10にて上述したようにオペレーティングシステム21aを介してドットマトリクスイメージのRGB階調色データを取得すると、ステップST20にて上述した印刷用色変換テーブルを参照してRGBからCMYKへの色変換を行う。この印刷用色変換テーブルは必ずしもRGBの組合せからなる全色についての変換結果を保持する必要はなく、対応する変換値を備えていない場合には補間演算を経て変換結果を得るようにしても良い。
【0096】
また、印刷用色変換テーブルは変換元よりも階調数が少ないと考えて先に当該印刷用色変換テーブルの階調数に合わせて階調変換を行い、階調変換後に同印刷用色変換テーブルを参照するようにしても良い。むろん、この場合の階調変換時には誤差拡散法などを利用し、色差が大きくならないようにする必要がある。
【0097】
印刷用色変換テーブルを参照して得られるのは上述したようなCout,Mout,Yout,Koutであり、この変換結果は同じ下色値CMYmin同士の色であってもその明るさに応じてKの発生量が異なるようにしてあり、その傾向として明るい色ほどKの発生量が少ない。
【0098】
印刷用色変換テーブルを参照した状態では色変換がなされただけであるから、プリンタ31が入力可能な2階調のデータへ変換する必要があり、ステップST30にてハーフトーン処理と呼ばれる二値化を実行する。この二値化の処理でも誤差拡散法を利用したりディザ法を利用してCMYK256階調の階調色データを2階調へと階調変換する。
【0099】
ステップST40では二値化された印刷データをプリンタ31に出力する。プリンタ31ではプリンタコントローラ31eに同印刷データが受け渡され、同プリンタコントローラ31eは印字ヘッド31aを紙面上で相対的に走査させ、各ノズル31a2から粒状の色インクを吐出させる。上述したようにRGBの階調色データが色変換された時点で明るい色ほどKの発生量が少なくなっており、紙面上を観察しても墨色成分のドットは暗い領域でのみ現れ、目立ちにくくなっている。また、明るさ指標LSには彩度Tの要素も含まれており、全体として明るさ指標LSを大きくさせている。この結果、彩度Tの低い領域ではKの発生量Koutが大きくなり、墨色成分を増やしてグレイバランスを取りやすくしている。
【0100】
次に、上記構成からなる本実施形態の動作を説明する。
【0101】
スキャナ11で読み込んだ階調色データをプリンタ31で印刷する場合を想定すると、まず、コンピュータ21にてオペレーティングシステム21aが稼働しているもとで、アプリケーション21dを起動させ、スキャナ11に対して読み取りを開始させる。読み取られた階調色データが同オペレーティングシステム21aを介してアプリケーション21dに取り込まれたら、所定の画像処理を行い、印刷処理を選択する。
【0102】
印刷処理が選択されるとオペレーティングシステム21aはプリンタドライバ21bを起動させる。プリンタドライバ21bはステップST10にて画像データとしてのRGBの階調色データを入力し、ステップST20にてRGBの階調値から図8に示す構造の印刷用色変換テーブルを参照し、変換結果としてのCout,Mout,Yout,Koutを取得する。この後、ステップST30にて二値化し、2階調のCMYKデータをステップST40にてプリンタ31に出力する。
【0103】
同プリンタ31はRGBの階調色データに対して色成分を保持したCMYの階調色データとするだけでなく墨色成分を含めた墨加刷を行うことになるが、色差という観点よりもあくまでもドットの目立ちにくさを主眼として変換しているので、Kのドットが目立ちにくくなっている。例えば、先の例でC:200、M:200、Y:50の場合はシアンやマゼンタの成分を多く含んでおり、三刺激値X,Y,Zを経て得られる明度指数L*は低く、クロマティクネス指数a*b*を経て算出される彩度Tの要素を加えても明るさ指標LSは小さい。この結果、Kの発生率BGRは1.0に近い値となる。
【0104】
一方、同じ下色値CMYminとなるC:50、M:50、Y:200の場合は三刺激値X,Y,Zを経て得られる明度指数L*が高くなり、明るさ指標LSは大きい。この結果、Kの発生率BGRは0.0に近い値となる。従って、従来であれば同じ下色値ということになって同量のK成分が発生するのに対し、本発明では明るい色の方がよりKの発生量が少なく、墨色成分を含めた墨加刷においてKのドットが目立ちにくくなっている。
【0105】
このように、CMYなどの概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間において墨加刷を行うため、CPUシステム100は上記複数の要素色における共通の最小成分である下色量CMYminに対して所定の発生率BGRを乗算して墨色成分を発生させるが、このとき、上記墨色成分の発生率BGRが変換元の明るさに関連して明るいほど小さくなるようしているため、同じ下色量CMYminであっても明るい色であれば墨色成分の発生量Koutが少なく、このようにして得られた印刷用色変換テーブルを参照して印刷を行うと、墨色成分に対応するドットが目立ちにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる墨色発生量決定方法を適用して印刷用色変換テーブルの作成する際の手続手順を示すフローチャートである。
【図2】八点補間演算を示す概略説明図である。
【図3】色網点モデルを示す概略説明図である。
【図4】明るさ指標LSとKの発生率BGRの関係を示すグラフである。
【図5】明るさ指標LSとKの発生率BGRの関係を二次元の色空間で模式的に示す図である。
【図6】変換元の成分から変換後の成分が得られる状況を模式的に示す図である。
【図7】色変換の変換過程を示す図である。
【図8】印刷用色変換テーブルの構成を示す図である。
【図9】印刷用色変換テーブルを作成するコンピュータシステムを示す図である。
【図10】印刷用色変換テーブルを使用して色変換を実行する画像処理印刷システムの概略ブロック図である。
【図11】プリンタの概略ブロック図である。
【図12】同プリンタにおける印字ヘッドユニットのより詳細な概略説明図である。
【図13】同印字ヘッドユニットで色インクを吐出させる状況を示す概略説明図である。
【図14】画像処理印刷システムで実行する印刷処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10…画像入力装置
11…スキャナ
12…デジタルスチルカメラ
14…ビデオカメラ
20…画像処理装置
21a…オペレーティングシステム
21b…プリンタドライバ
21c…ディスプレイドライバ
21d…アプリケーション
21…コンピュータ
22…ハードディスク
23…キーボード
24…ドライブ
25…フロッピーディスクドライブ
26…モデム
30…画像出力装置
31a1…色インクタンク
31a2…ノズル
31a3…管路
31a4…インク室
31a5…ピエゾ素子
31a…印字ヘッド
31b…印字ヘッドコントローラ
31c…印字ヘッド桁移動モータ
31d…モータ
31e…プリンタコントローラ
31…プリンタ
32…ディスプレイ
100…CPUシステム
201〜203…ディスクシステム

Claims (7)

  1. 概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間において墨加刷を行うために墨色成分を発生させるにあたり、
    上記墨色成分は、上記複数の要素色の最小成分である下色量に対して、明度に彩度を重み付け加算した明るい色の指標が明るいほど少なくなり、所定のしきい値よりも明るい同指標に対して0となる発生率を乗じた発生量だけ発生させられることを特徴とする墨加刷における墨色発生量決定方法。
  2. 上記請求項1に記載の墨加刷における墨色発生量決定方法において、色の明るさを求めるにあたり、予め対応関係を記録しておいたテーブルを参照して明るさを求めることを特徴とする墨加刷における墨色発生量決定方法。
  3. 上記請求項1〜請求項2のいずれかに記載の墨加刷における墨色発生量決定方法において、色の明るさを求めるにあたり、ノイゲバウアの方程式に基づいて三刺激値を求めた後、同三刺激値より線形変換で明るさを求めることを特徴とする墨加刷における墨色発生量決定方法。
  4. 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の墨加刷における墨色発生量決定方法において、上記印刷用の色空間と異なる色空間の座標値からなる色データに基づいて同印刷用の色空間での墨色成分の発生量を決定することを特徴とする墨加刷における墨色発生量決定方法。
  5. 概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間とは異なる色空間から同印刷用の色空間に色変換する際に使用する色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成方法において、
    上記色変換テーブルにおける墨色成分の発生量が、上記複数の要素色の最小成分である下色量に対して、明度に彩度を重み付け加算した明るい色の指標が明るいほど少なくなり、所定のしきい値よりも明るい同指標に対して0となる発生率を乗じた値とされることを特徴とする色変換テーブル作成方法。
  6. 概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間において墨加刷を行うために墨色成分の発生量を決定する墨色発生量決定装置であって、
    上記墨色成分は、上記複数の要素色の最小成分である下色量に対して、明度に彩度を重み付け加算した明るい色の指標が明るいほど少なくなり、所定のしきい値よりも明るい同指標に対して0となる発生率を乗じた発生量だけ発生させられることを特徴とする墨加刷における墨色発生量決定装置。
  7. 概略対等な複数の要素色からなる印刷用の色空間において墨加刷を行うために墨色成分の発生量をコンピュータにて決定する墨色発生量決定プログラムを記録した媒体であって、
    上記墨色成分は、上記複数の要素色の最小成分である下色量に対して、明度に彩度を重み付け加算した明るい色の指標が明るいほど少なくなり、所定のしきい値よりも明るい同指標に対して0となる発生率を乗じた発生量だけ発生させられることを特徴とする墨加刷における墨色発生量決定プログラムを記録した媒体。
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